JPH064388U - 可変容量ポンプの馬力制御装置 - Google Patents

可変容量ポンプの馬力制御装置

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JPH064388U
JPH064388U JP4358492U JP4358492U JPH064388U JP H064388 U JPH064388 U JP H064388U JP 4358492 U JP4358492 U JP 4358492U JP 4358492 U JP4358492 U JP 4358492U JP H064388 U JPH064388 U JP H064388U
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康夫 藤田
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内田油圧機器工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1台の原動機で複数台の油圧ポンプのうち、
主ポンプの使用馬力に対応するのみならず必要に応じて
従ポンプの設定馬力を自動的に変更できる馬力設定装置
を提供すること 【構成】 1台の原動機1で同時駆動される主ポンプ3
と従ポンプ4の複数台のポンプのうち、従ポンプの馬力
設定部5に該従ポンプの吐出回路からタンク7へ分岐さ
せた制御回路8の1次絞り9と2次絞り10の間の圧力
を導入し、該2次絞りを該主ポンプの吐出圧の高まりで
閉じる2次絞り弁11に構成し、該2次絞り弁に該主ポ
ンプの吐出圧が作用する第1受圧面12と、外部パイロ
ット圧が作用する第2受圧面14を有するパイロットピ
ストン15を連設する 【効果】 原動機が駆動する複数台のポンプ以外の要因
に応じて従ポンプの馬力設定を行なえ、ポンプ装置全体
の馬力を有効利用でき、構成も簡単で安価に製作できる

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、1台の原動機で同時に可変容量ポンプを含む複数台の油圧ポンプを 駆動する場合に使用される馬力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図1に示すように、1台の原動機aで固定容量ポンプまたは可変容量ポ ンプの主ポンプbと、少なくとも1台の可変容量ポンプの従ポンプcとを伝動機 構dを介して同時に駆動することは行なわれており、この場合、原動機aからの 入力動力を有効に利用するために、主ポンプbの吐出量を使用していないときは 2次絞り弁eを作動させて例えば2台の従ポンプc,cの設定馬力を上げ、また 主ポンプbを使用したときには従ポンプc,cの設定馬力を下げるようにしてい る。可変容量形の従ポンプcは、例えば斜板のようなポンプ容量を可変する構成 と、斜板等を動かすための油圧を導入する馬力設定部fを備えており、該馬力設 定部fに導入される圧力の大小によりポンプ容量(吐出量)を変更して吐出圧と 吐出量の積で表されるポンプ馬力を変更するようになっている。図1の場合、従 ポンプcの馬力設定の変更のために自己吐出圧を直接に馬力設定部fに導入しな いで、該従ポンプcの吐出回路gからタンクhへ1次絞りiと2次絞りjを有す る制御回路kを設け、該1次絞りiと2次絞りjの間の制御回路kを該従ポンプ cの馬力設定部fに接続し、該2次絞りjを該主ポンプbの吐出圧の高まりで閉 じる2次絞り弁eに構成して該従ポンプcの馬力設定を変更するようになってお り、この構成により、主ポンプbが無負荷あるいは低い圧力で運転されていると きには、2次絞り弁eが制御回路kをタンクhへ繋ぐ開の状態になり、各従ポン プcの馬力設定部fには1次絞りiと2次絞りの作用で吐出回路gの圧力よりも 減圧された圧力が作用し、各従ポンプcのポンプ容量を増大させてその設定馬力 を増大させ、主ポンプbで生じる余剰馬力を従ポンプcに於いて消費して原動機 aの出力トルクを有効に利用することができる。また、主ポンプbが最高吐出圧 で運転されているときは、2次絞り弁lが制御回路kのタンクhへの連通を閉じ るので、制御回路kの圧力は各従ポンプcの吐出圧と同圧になり、各従ポンプc の馬力設定部fはそのポンプ容量を減少させて設定馬力を減少させ、原動機aが 過負荷にならないように制御する。 この場合、主ポンプbは固定容量形でもよく、従ポンプcは2台以上であって もよい。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
図1の構成では、主ポンプbの使用馬力に応じて従ポンプc,cの設定馬力を 変えて原動機aの出力を有効に利用できるが、ポンプの運転状況以外では馬力を 有効に利用できない不都合がある。例えば、原動機aが、その回転数が低い場合 に出力トルクが小さく、回転数が高い場合に出力トルクが大きくなるような特性 を持つ場合、図1の構成では原動機aの特性に合わせて従ポンプc,cの馬力設 定を変更できないので、有効に原動機aの出力を利用できない。また、ポンプb ,cが実機に搭載されており、実機が特定の作業を設定馬力で行ない、他の作業 をその設定馬力よりも高い或いは低い馬力で行なうような作業形態に応じて馬力 を設定し、原動機aの出力を有効利用することも出来ない。
【0004】 本考案は、主ポンプの使用馬力に対応するのみならず必要に応じて従ポンプの 設定馬力を自動的に変更できる馬力設定装置を提供することを目的とするもので ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案では、1台の原動機により同時に1台の主ポンプと少なくとも1台の可 変容量形の従ポンプを駆動し、該従ポンプの吐出回路からタンクへ1次絞りと2 次絞りを有する制御回路を設け、該1次絞りと2次絞りの間の制御回路を該従ポ ンプの馬力設定部に接続し、該2次絞りを該主ポンプの吐出圧の高まりで閉じる 2次絞り弁に構成して該従ポンプの馬力設定を変更するようにした装置に於いて 、該2次絞り弁に該主ポンプの吐出圧が作用する第1受圧面と、外部パイロット 圧が作用する第2受圧面を有するパイロットピストンを連設して該2次絞り弁の 作動を制御することにより、上記の目的を達成するようにした。
【0006】
【作用】
パイロットピストンに外部パイロット圧を作用させないときは、主ポンプの吐 出圧の高低により2次絞り弁が開閉し、従ポンプの馬力設定部に作用する制御回 路の圧力が変更されて図1に示す従来のものと同様に主ポンプの吐出圧に応じて 従ポンプの馬力設定が行なわれる。外部パイロット圧をパイロットピストンに作 用させると、2次絞り弁が開いているときでも強制的にこれを閉じて従ポンプの 馬力設定部に作用する制御回路の圧力を高くすることが出来、従ポンプの設定馬 力を低く変更出来る。そのため、前記のように原動機の出力特性が、その回転数 の低いときに出力トルクが小さく、回転数の高いときに出力トルクが大きくなる 変化をする場合、原動機の低下する馬力だけパイロットピストンの第2受圧面に 外部パイロット圧を作用させて従ポンプの馬力設定を下げておき、回転数が上が った時にこの外部パイロット圧を抜いて馬力設定を上げれば、原動機の馬力を有 効に利用できる。
【0007】
【実施例】
本考案の実施例を図2に基づき説明すると、同図の符号1は内燃機関や電動機 の原動機を示し、これに歯車列等の伝動装置2を介して可変容量形の1台の主ポ ンプ3と2台の可変容量形の従ポンプ4を接続し、各ポンプ3、4が同時に該原 動機1により駆動されるようにした。各ポンプ3、4は油圧が導入されてポンプ 容量を変更する斜板等を作動させるための馬力設定部5を備えており、各従ポン プ4の馬力設定部5には各従ポンプ4の吐出回路6、6から分岐してタンク7へ 連通する制御回路8、8の1次絞り9、9と2次絞り10、10の中間部から圧 力を導き、その圧力が低いと該馬力設定部5はポンプ容量を増大させてポンプの 設定馬力を増大し、その圧力が高いと馬力設定部5はポンプ容量を減少させてポ ンプの設定馬力を小さくする。該2次絞り10、10は、主ポンプ3の吐出圧の 高まりで閉弁作動する1つの2次絞り弁11として構成される。
【0008】 以上の構成は図1のものと変わりがないが、本考案の場合、該2次絞り弁11 に主ポンプ3の吐出圧が作用する第1受圧面12と導管13を介して外部パイロ ット圧が作用する第2受圧面14とを有するパイロットピストン15を設け、該 パイロット圧を作用させることにより該パイロットピストン15が2次絞り弁1 1に制御回路8、8を閉じるように作動を行なわせて従ポンプ4、4の設定馬力 を低く変更できるようにした。該2次絞り弁11は、図3に示すように、タンク 7へ連なるタンクポート16と制御回路8、8に連なる制御ポート17、17と を備えた弁筐18内に、一端のパイロットピストン15により押されて他端の制 御ばね19に抗しながら摺動するスプール20を設け、該スプール20の周囲に パイロットピストン15に押されて摺動するとき次第に各制御回路8を絞り最終 的には閉じるノッチ形の2次絞り10、10を設けた構造とし、該パイロットピ ストン15がスプール20を押す力の加減で2次絞り10の面積が変わるように した。
【0009】 パイロットピストン15に外部パイロット圧が作用していないときは、図1の 場合と同様で、主ポンプ3の吐出圧が高まると2次絞り弁11が次第に2次絞り 10を絞るように作動し、従ポンプ4の馬力設定部5に作用する圧力が高まって そのポンプ容量を減じ、馬力設定を小さくする。また、主ポンプ3の吐出圧が低 ければ2次絞り弁11が開くので、従ポンプ4の馬力設定部5に作用する圧力が 低下し、従ポンプ4の馬力設定が大きくなる。原動機1が回転数の低いときに出 力トルクが小さく、回転数が高いときに出力トルクが大きくなる特性を持つ場合 、原動機1の回転数が低いときに外部パイロット圧を作用させて強制的に2次絞 り10を閉じておき或いは大きく絞っておき、従ポンプ4の馬力設定を低下させ ておくことにより、原動機1を過負荷に陥らせることなくしかも各ポンプ3、4 の運転を継続できる。尚、外部パイロット圧を作用させた状態で従ポンプ4の馬 力設定を行ない、外部パイロット圧を抜くようにすれば、従ポンプ4の馬力設定 を低から高へ上げることができる。
【0010】
【考案の効果】 以上のように本考案によるときは、1台の原動機により同時に駆動される複数 台の油圧ポンプの主ポンプ以外の従ポンプの馬力設定を制御する制御回路の2次 絞り弁に外部パイロット圧が作用するパイロットピストンを設けたので、該原動 機が駆動する複数台のポンプ以外の要因に応じて従ポンプの馬力設定を行なえ、 ポンプ装置全体の馬力を有効利用でき、その構成も簡単で安価に製作できる等の 効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例の線図
【図2】本考案の実施例の線図
【図3】図2の2次絞り弁の具体的断面図
【符号の説明】
1 原動機 3 主ポンプ 4 従
ポンプ 5 馬力設定部 6 吐出回路 7 タ
ンク 8 制御回路 9 1次絞り 10 2
次絞り 11 2次絞り弁 12 第1受圧面 14
第2受圧面 15 パイロットピストン

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1台の原動機により同時に1台の主ポン
    プと少なくとも1台の可変容量形の従ポンプを駆動し、
    該従ポンプの吐出回路からタンクへ1次絞りと2次絞り
    を有する制御回路を設け、該1次絞りと2次絞りの間の
    制御回路を該従ポンプの馬力設定部に接続し、該2次絞
    りを該主ポンプの吐出圧の高まりで閉じる2次絞り弁に
    構成して該従ポンプの馬力設定を変更するようにした装
    置に於いて、該2次絞り弁に該主ポンプの吐出圧が作用
    する第1受圧面と、外部パイロット圧が作用する第2受
    圧面を有するパイロットピストンを連設して該2次絞り
    弁の作動を制御したことを特徴とする可変容量ポンプの
    馬力制御装置。
  2. 【請求項2】 上記2次絞り弁はスプールの移動で次第
    にタンクへの開口面積を閉じる構成を有することを特徴
    とする請求項1に記載の可変容量ポンプの馬力制御装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4945962U (ja) * 1972-07-27 1974-04-22
JPS5368401U (ja) * 1976-11-11 1978-06-08
JPS53131903U (ja) * 1977-03-25 1978-10-19

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