JP3025663B2 - 2輪駆動−4輪駆動切換装置 - Google Patents

2輪駆動−4輪駆動切換装置

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JP3025663B2
JP3025663B2 JP9250209A JP25020997A JP3025663B2 JP 3025663 B2 JP3025663 B2 JP 3025663B2 JP 9250209 A JP9250209 A JP 9250209A JP 25020997 A JP25020997 A JP 25020997A JP 3025663 B2 JP3025663 B2 JP 3025663B2
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oil pump
valve
pressure
wheel drive
oil
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忠彦 加藤
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株式会社フジユニバンス
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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オイルポンプから
の油圧により湿式多板クラッチ機構を駆動するトランス
ファ装置の2輪駆動−4輪駆動切換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のトランスファ装置における2輪駆
動−4輪駆動切換のための油圧回路としては、例えば図
4に示すようなものがある。図4において、51はトラ
ンスファ装置のメインシャフトであり、メインシャフト
51上には第1オイルポンプ52が設けられている。5
3はトランスファ装置に外付けされた直流モータであ
り、直流モータ53は別付の第2オイルポンプ54を駆
動する。
【0003】第1オイルポンプ52および第2オイルポ
ンプ54には油溜り55からオイルがオイルストレーナ
56を介して吸入され、第1オイルポンプ52および第
2オイルポンプ54の作動により、油路57,58から
ワンウェイバルブ59,60を介してレギュレターバル
ブ61およびシフトバルブ62に各吐出圧が供給され
る。レギュレターバルブ61は各吐出圧をライン圧に調
整し、シフトバルブ62はライン圧を切り換える。
【0004】63はシフトバルブ62を駆動制御するソ
レノイドバルブであり、ソレノイドバルブ63がオフの
とき、シフトバルブ62が作動し、ライン圧が湿式多板
クラッチ機構64に供給され、4WDのポジションにな
る。一方、ソレノイドバルブ63がオンのとき、シフト
バルブ62は非作動となり、ライン圧は湿式多板クラッ
チ機構64に供給されず、2WDのポジションになる。
湿式多板クラッチ機構64がオンとなる油圧を確保する
ために、レギュレターバルブ61の圧力設定は、湿式多
板クラッチ機構64のオン圧力に合わせて行っていた。
なお、65はオリフィス、66はリリーフバルブであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の2WD−4WD切換装置にあっては、湿式多
板クラッチ機構がオフのときは、レギュレターバルブに
よって油圧をドレーンするが、油圧はレギュレータ設定
圧であるため、オイルポンプによるトルクロスが大きい
という問題点があった。ここで、トルクロスは、 トルクロス=(ΔP・VP)/(2π・η) で与えられる。尚、ΔPはライン圧、VPは吐出圧、η
はポンプ効率である。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、オイルポンプのトルクロスを
低減することができる2WD−4WD切換装置を提供す
ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、メインシャフトに設けた第1オイルポン
プと直流モータで駆動される別付けの第2オイルポンプ
を有し、第1オイルポンプまたは第2オイルポンプの少
なくともいずれか一方を油圧源として湿式多板クラッチ
機構を駆動するトランスファ装置に於いて、第1,第2
オイルポンプの各吐出圧を調圧するレギュレターバルブ
と、レギュレターバルブで調圧したライン圧を切り換え
るシフトバルブと、を備え、シフトバルブを駆動制御す
るソレノイドバルブを備えた油圧回路に、第1,第2オ
イルポンプとレギュレターバルブを連通させる油路を追
加して設けて、油路の途中にオリフィスを形成し、2輪
駆動時にはオリフィスを強制的にオープンとしてライン
圧をゼロに設定する設定手段を設けるものである。
【0008】このような本発明の2輪駆動−4輪駆動切
替装置によれば、2WDの走行時には、設定手段によ
り、レギュレターバルブに連通するオリフィスを強制的
にオープンにして、レギュレターバルブを全開とし、ラ
イン圧をゼロに設定する。したがって、オイルポンプの
トルクロスを低減することができる。また4WDの走行
時には、レギュレターバルブに連通するオリフィスをク
ローズにするので、レギュレターバルブはスプリング荷
重設定により油圧を調圧する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1および図2は本発明の一実施形
態を示す図である。まず、トランスファ装置を説明する
と、図1において、1〜3はケーシングであり、これら
のケーシング1〜3に、エンジンからの駆動力が伝達さ
れるメインドライブシャフト4と、プロペラシャフト側
へ延びるメインシャフト5とがそれぞれベアリングによ
って回転可能に支持されている。
【0010】メインドライブシャフト4には、カウンタ
ギア6と噛合するメインドライブギア7が一体に形成さ
れ、カウンタギア6は更に、ニードルベアリングを介し
てメインシャフト5に相対回転自在に装着された低速ギ
ア8とも噛合し、メインドライブシャフト4の回転力が
メインドライブギア7とカウンタギアを6を介して低速
ギア8に伝達される。9はメインシャフト5にスプライ
ンで嵌合されたハブであって、カップリングスリーブ1
0が摺動自在に噛合している。
【0011】図示するようにカップリングスリーブ10
がニュートラルの位置にある場合には、メインシャフト
5はメインドライブシャフト4の回転力が伝達されない
ために回転しない。一方、カップリングスリーブ10を
移動してメインドライブギア7のクラッチギア7aに噛
合させると、メインドライブギア7の回転力がカップリ
ングスリーブ10及びハブ9を介してメインシャフト5
に伝達され、メインシャフト5は高速に回転する。
【0012】他方、カップリングスリーブ10を移動し
て低速ギア8のクラッチギア8aに噛合させると、メイ
ンドライブギア7の回転力は、カウンタギア6、低速ギ
ア8、カップリングスリーブ10及びハブ9を介してメ
インシャフト5に伝達されると共に、カウンタギア6で
設定される減速比でもってメインシャフト5が低速に回
転される。
【0013】11は2駆−4駆切換およびトルク可変制
御を行うための湿式多板クラッチ機構である。湿式多板
クラッチ機構11は、メインシャフト5にスプライン結
合されたドラム12と、ドラム12の内周にスプライン
結合されたプレート13と、ドライブスプロケット14
に一体形成されたハブ15と、ハブ15にスプライン結
合されたプレート16と、これらのプレート13,16
を押圧するピストン17より構成されている。
【0014】ドライブスプロケット14とドリブンスプ
ロケット18との間にはチェーン19が架設され、ドリ
ブンスプロケット18はフロントドライブシャフト20
に一体形成されている。フロントドライブシャフト20
はベアリング21,22を介してケーシング1,2に回
転自在に支持されている。23はメインシャフト5上に
設けられた第1オイルポンプであり、第1オイルポンプ
23はメインシャフト5により駆動される。第1オイル
ポンプ23はピストン液室24にピストン作動圧を供給
するとともにオイル通路25に潤滑用のオイルを供給す
る。ケーシング2には第2オイルポンプ26が別付けさ
れており、第2オイルポンプ26は直流モータ27によ
り駆動される。
【0015】第1オイルポンプ23および第2オイルポ
ンプ26の各吐出圧は、図2の油圧回路に示すように、
油路28,29からワンウェイバルブ30,31を介し
てレギュレターバルブ32およびシフトバルブ33に供
給される。レギュレターバルブ32は各吐出圧をライン
圧に調整し、シフトバルブ33はライン圧を切り換え
る。
【0016】34は図示しないコントロールユニットに
より制御されるソレノイドバルブであり、ソレノイドバ
ルブ34はオフのとき、シフトバルブ33を作動させ
て、ライン圧を湿式多板クラッチ機構11に送り、オン
のときシフトバルブ33を非作動とし、ライン圧を湿式
多板クラッチ機構11に送らないようにする。湿式多板
クラッチ機構11はライン圧が供給されると、オンとな
り、これにより4WDのポジションが得られ、ライン圧
が供給されないときは、オフとなり、これにより2WD
のポジションが得られる。
【0017】35は設定手段としてのソレノイドバルブ
であり、ソレノイドバルブ35はオンのとき、レギュレ
ターバルブ32に連通するオリフィス43をクローズに
する。したがって、このときはレギュレターバルブ32
はスプリング荷重設定により調圧する。ソレノイドバル
ブ35がオフのときは、レギュレターバルブ32はスプ
リング39に抗する力が加えられ、全開(オープン)と
なり、油圧はゼロとなる。尚、(D1/D2)<1とす
る。36はリリーフバルブ、42はオリフィスである。
【0018】次に、動作を説明する。4WDの走行時に
は、ソレノイドバルブ35をオンと、レギュレターバル
ブ32に連通するオリフィス43をクローズにする。し
たがって、レギュレターバルブ32はスプリング荷重に
より調圧を行い、調圧されたライン圧がシフトバルブ3
3に供給される。このとき、ソレノイドバルブ34はオ
フに制御され、シフトバルブ33は作動して、油路37
を閉じ、油路38を開き、調圧されたライン圧が湿式多
板クラッチ機構11に供給される。
【0019】2WDの走行時には、ソレノイドバルブ3
5をオフとし、レギュレターバルブ32に連通するオリ
フィス43をオープンにする。このため、レギュレター
バルブ32は、スプリング39に抗して図中下方に移動
し、油路40を全開とする。このため、ライン圧は、ゼ
ロとなり、オイルポンプ23,26によるトルクロスを
低減することができる。このとき、ソレノイドバルブ3
4はオンに制御され、油圧をドレーンし、シフトバルブ
33は油路37を開き、油路38を閉じ、ライン圧は湿
式多板クラッチ機構11に供給されない。
【0020】次に、図3は本発明の他の実施形態を示
す。図3において、41は設定手段としてのソレノイド
バルブであり、ソレノイドバルブ41は4WDのとき、
オフに制御され、オープンになるので、レギュレターバ
ルブ32はスプリング荷重設定により調圧を行う。2W
Dのときは、ソレノイドバルブ41はオンに制御され、
クローズとなるので、レギュレターバルブ32を全開と
し、ライン圧をゼロとする。本実施形態においても、前
記実施形態と同様にオイルポンプ23,26のトルクロ
スを低減することができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、メインシャフトに設けた第1オイルポンプと直流モ
ータで駆動される別付けの第2オイルポンプを有し、第
1オイルポンプまたは第2オイルポンプの少なくともい
ずれか一方を油圧源として湿式多板クラッチ機構を駆動
するトランスファ装置に於いて、第1,第2オイルポン
プの各吐出圧を調圧するレギュレターバルブと、レギュ
レターバルブで調圧したライン圧を切り換えるシフトバ
ルブと、を備え、シフトバルブを駆動制御するソレノイ
ドバルブを備えた油圧回路に、第1,第2オイルポンプ
とレギュレターバルブを連通させる油路を追加して設け
て、油路の途中にオリフィスを形成し、2輪駆動時には
オリフィスを強制的にオープンとしてライン圧をゼロに
設定する設定手段を設けたため、2WDの走行時には、
レギュレターバルブを全開として、ライン圧をゼロと
し、オイルポンプのトルクロスを低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】トランスファ装置を示す図
【図2】本発明の一実施形態を示す油圧回路図
【図3】本発明の他の実施形態を示す図
【図4】従来の油圧回路図
【符号の説明】
1〜3:ケーシング 4:メインドライブシャフト 5:メインシャフト 6:カウンタギア 7:メインドライブギア 7a:クラッチギア 8:低速ギア 8a:クラッチギア 9:ハブ 10:カップリングスリーブ 11:湿式多板クラッチ機構 12:ドラム 13,16:プレート 14:ドライブスプロケット 15:ハブ 17:ピストン 18:ドリブンスプロケット 19:チェーン 20:フロントドライブシャフト 21,22:ベアリング 23:第1オイルポンプ 24:ピストン液室 25:オイル通路 26:第2オイルポンプ 27:直流モータ 28,29:油路 30,31:ワンウェイバルブ 32:レギュレターバルブ 33:シフトバルブ 34:ソレノイドバルブ 35,41:ソレノイドバルブ(設定手段) 36:リリーフバルブ 37,38,40:油路 39:スプリング 42,43:オリフィス

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メインシャフトに設けた第1オイルポンプ
    と直流モータで駆動される別付けの第2オイルポンプを
    有し、前記第1オイルポンプまたは前記第2オイルポン
    プの少なくともいずれか一方を油圧源として湿式多板ク
    ラッチ機構を駆動するトランスファ装置に於いて、 前記第1,第2オイルポンプの各吐出圧を調圧するレギ
    ュレターバルブと、 前記レギュレターバルブで調圧したライン圧を切り換え
    るシフトバルブと、を備え、 前記シフトバルブを駆動制御するソレノイドバルブを備
    えた油圧回路に、前記第1,第2オイルポンプと前記レギュレターバルブ
    を連通させる油路を追加して設けて、該油路の途中にオ
    リフィスを形成し、 2輪駆動時にはオリフィスを強制
    的にオープンとしてライン圧をゼロに設定する設定手
    設けたことを特徴とする2輪駆動−4輪駆動切換装
    置。
JP9250209A 1997-09-16 1997-09-16 2輪駆動−4輪駆動切換装置 Expired - Lifetime JP3025663B2 (ja)

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