JPH0643790A - 可逆性感熱記録フィルムの画像形成装置 - Google Patents

可逆性感熱記録フィルムの画像形成装置

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Publication number
JPH0643790A
JPH0643790A JP19885592A JP19885592A JPH0643790A JP H0643790 A JPH0643790 A JP H0643790A JP 19885592 A JP19885592 A JP 19885592A JP 19885592 A JP19885592 A JP 19885592A JP H0643790 A JPH0643790 A JP H0643790A
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Japan
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transfer belt
toner
thermosensitive recording
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Pending
Application number
JP19885592A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Muramatsu
智 村松
Tomoshi Harada
知史 原田
Yasuhiro Sagawa
泰博 佐川
Nobuyuki Iwata
信之 岩田
Hideki Tobinaga
秀樹 飛永
Masahito Otani
雅人 大谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】専用の大掛かりな作像手段を付加せず、既存の
普通紙シートへの作像を行なう電子写真プロセスを利用
して可逆性感熱記録フィルムへの作像を可能とした、コ
ストや装置容積の増加、及び、画像形成制御系の複雑化
を抑制できる可逆性感熱記録フィルムの画像形成方法及
び画像形成装置を提供する。 【構成】所定の温度に加熱して初期化される再利用可能
な可逆性感熱記録フィルムを、給紙ローラ1により中間
転写ベルト150へ給紙搬送し、感光体10から中間転
写ベルト150上に転写されたトナー像が可逆性感熱記
録フィルムに接した状態で、中間転写ベルト150のト
ナー坦持面に対して裏面側に設置した照射手段15によ
りトナー像を照射加熱させて可逆性感熱記録フィルム上
に画像を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、あるいは、プリンター等の電子写真プロセスを用い
た普通紙シートと可逆性感熱記録フィルムとの画像記録
に兼用可能な可逆性感熱記録フィルムの画像形成装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、森林資源をはじめとする地球環境
の保護が多方面の産業分野で大きな課題の一つとなって
いる。OA機器業界においても、複写機等の画像形成装
置に用いられる記録シートの再利用が、この環境保護対
策の一環として着実に実行されている。現在実施されて
いる記録シートの再利用方法は、使用済みの記録シート
をまとめて回収し、製紙工場等の再処理プラントで化学
処理を施して、再生紙を生産することが一般的である。
但し、このような化学処理方法では、再処理回数に物理
的な限界(繊維分解の進行)が存在し、再処理する際に
ある程度の新しい木材を必要としている。一方、記録シ
ートの他の再利用方法として、書換えが可能であり、何
度でも反復使用が可能な記録材料、詳しくは、所定の温
度に加熱することにより初期化される再利用可能な記録
材料(以下、可逆性感熱記録フィルム;TCフィルムと
称す)を用いた方法が、その取扱の簡便さから種々の検
討提案がなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述した従
来技術のうち、再利用が可能な可逆性感熱記録フィルム
(TCフィルム)に関して検討するものである。ところ
で、前記従来の可逆性感熱記録フィルムへの画像形成方
法は、すべて発熱手段(サーマルヘッド)をフィルム面
上へ直接接触させて画像情報を記録するように構成され
ていた。また、この可逆性感熱記録フィルムの用途は様
々に考えられている。しかしながら、一般に広く普及
し、且つ、その紙の使用量が膨大であり、用紙の再利用
の効果が大きく期待されている複写機、レーザーファク
シミリ、あるいは、レーザービームプリンタ等の画像形
成装置においては、この可逆性感熱記録フィルムを適用
可能とした装置が未だ実用化されていない。その理由と
しては、従来の画像形成装置は、通常、その画像形成方
法として電子写真プロセスを用いているため、この種の
画像形成装置に可逆性感熱記録フィルムを適用可能とす
るためには、従来の電子写真プロセス手段以外に、可逆
性感熱記録フィルム専用の画像形成手段(例えば、発熱
手段、搬送手段、制御手段等)を新たに設けなければな
らない点にある。すなわち、このような可逆性感熱記録
フィルム専用の画像形成手段を付加した構成の画像形成
装置は、言い換えれば、従来の複写機等に可逆性感熱記
録フィルムの作像装置を単に組み合わせた程度の装置で
あり、特別な技術的困難性は認められないが、その装置
全体から見れば、大幅なコストの増加、大型化、及び、
画像形成制御系の複雑化を招くことは必至であり、この
点が未だに実用化されない原因と考えられる。
【0004】そこで、このTCフィルム専用の画像形成
手段と、普通紙シート専用の画像形成手段とのうちの互
いに共通する手段を共用するように構成することによ
り、TCフィルム専用の大掛かりな作像手段を付加する
ことなく、既存の普通紙シートへの作像を行なう電子写
真プロセスを利用してTCフィルムへの作像が可能とな
る。しかしながら、TCフィルムへの作像を行なう電子
写真プロセスでは、照射手段の照射熱によりTCフィル
に転写されたトナー像を加熱して、TCフィルムへの画
像記録を行なうため、このフィルムに転写されたトナー
像を除去するためのTCフィルム専用のクリーニング手
段を新たに設ける必要があり、既存の普通紙シートへの
作像を行なう電子写真プロセスを単に共用させただけの
装置では、装置の小型化及び低コスト化をさほど期待で
きない。
【0005】ところで、感光体に形成されたトナー像を
中間転写ベルトに転写し、この中間転写ベルトにTCフ
ィルムを相対させた状態で、この中間転写ベルト上のト
ナー像を上記照射手段の照射熱で加熱することにより、
TCフィルム上にトナーを転写させることなく画像を形
成することが可能となる。従って、このように、中間転
写ベルトにトナー像を転写するように構成した画像形成
装置では、TCフィルムにトナーが付着しないので、上
記のようなTCフィルム専用のクリーニング手段を省略
することができる。しかしながら、この中間転写ベルト
を使用した画像形成装置では、照射手段の照射熱によっ
て、TCフィルムや中間転写ベルトが変質する虞れがあ
る。
【0006】また、この中間転写ベルトを使用した画像
形成装置では、中間転写ベルトにTCフィルムを相対さ
せた状態で、この中間転写ベルト上のトナー像を上記照
射手段の照射熱で加熱することにより、TCフィルム上
に画像を形成するので、中間転写ベルト上のトナー像と
TCフィルムとの接触状態が不完全になると、トナー像
の熱がTCフィルムに伝わらなくなって、正確な画像形
成ができなくなる不具合がある。
【0007】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、可逆性感熱記録フィルム専用の
大掛かりな作像手段を付加したり、TCフィルム専用の
クリーニング手段を用いることなく、既存の普通紙シー
トへの作像を行なう電子写真プロセスを利用して可逆性
感熱記録フィルムへの作像を可能とし、且つ、照射手段
の照射熱によるTCフィルムや中間転写ベルトの変質を
防止でき、コストや装置容積の増加、及び、画像形成制
御系の複雑化を抑制できる可逆性感熱記録フィルムの画
像形成装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するために、感光体に画像情報を静電潜像として書
き込む潜像書込手段と、上記感光体上に形成された静電
潜像をトナーにより顕像化する現像手段と、上記感光体
上に形成されたトナー像が転写される中間転写ベルト上
に上記トナー像を転写する中間転写手段と、画像記録用
の普通紙シートを画像形成部へ給紙搬送する給紙搬送手
段と、上記画像形成部に給紙搬送された普通紙シート上
に上記中間転写ベルト上からトナー像を転写する転写手
段と、転写されたトナー像を普通紙シート上に定着させ
る定着手段とを有し、所定の温度に加熱することにより
初期化される再利用可能な可逆性感熱記録フィルムを上
記給紙搬送手段により上記画像形成部へ給紙搬送すると
ともに、上記潜像書込手段及び上記現像手段によって上
記感光体上に形成されたトナー像を上記中間転写手段に
より上記中間転写ベルト上に転写し、上記中間転写ベル
ト上のトナー像が給紙搬送された上記可逆性感熱記録フ
ィルムに接した状態で、それらの接触面を照射する照射
手段によって上記中間転写ベルト上のトナー像を加熱さ
せることにより上記可逆性感熱記録フィルム上に画像を
形成する作像工程からなる可逆性感熱記録フィルムの画
像形成装置において、上記照射手段が上記中間転写ベル
トのトナー坦持面に対し裏面側に設置されている構成と
する。
【0009】また、本発明は、上述の課題を解決するた
めに、感光体に画像情報を静電潜像として書き込む潜像
書込手段と、上記感光体上に形成された静電潜像をトナ
ーにより顕像化する現像手段と、上記感光体上に形成さ
れたトナー像が転写される中間転写ベルト上に上記トナ
ー像を転写する中間転写手段と、画像記録用の普通紙シ
ートを画像形成部へ給紙搬送する給紙搬送手段と、上記
画像形成部に給紙搬送された普通紙シート上に上記中間
転写ベルト上からトナー像を転写する転写手段と、転写
されたトナー像を普通紙シート上に定着させる定着手段
とを有し、所定の温度に加熱することにより初期化され
る再利用可能な可逆性感熱記録フィルムを上記給紙搬送
手段により上記画像形成部へ給紙搬送するとともに、上
記潜像書込手段及び上記現像手段によって上記感光体上
に形成されたトナー像を上記中間転写手段により上記中
間転写ベルト上に転写し、上記中間転写ベルト上のトナ
ー像が給紙搬送された上記可逆性感熱記録フィルムに接
した状態で、それらの接触面を照射する照射手段によっ
て上記中間転写ベルト上のトナー像を加熱させることに
より上記可逆性感熱記録フィルム上に画像を形成する作
像工程からなる可逆性感熱記録フィルムの画像形成装置
において、上記照射手段が上記中間転写ベルトのトナー
坦持面側に設置されている構成とする。
【0010】更に、本発明は、上述の課題を解決するた
めに、上記中間転写ベルトが上記感光体に接する1つの
ローラと上記感光体に接しない少なくとも2つのローラ
により張架されており、これらの3つのローラのうちの
上記感光体に接しない2つのローラが、それぞれのロー
ラに対向する対向ローラを有し、これらの対向ローラの
うちの用紙の搬送方向下流側の対向ローラが、用紙の通
過時にバイアス電圧を印加するバイアスローラで構成さ
れている。あるいは、上記中間転写ベルトが上記感光体
に接する1つのローラと上記感光体に接しない少なくと
も2つのローラにより張架されており、これらの3つの
ローラのうちの上記感光体に接しない2つのローラ端と
して、上記中間転写ベルトの平面に接触または近設する
搬送ベルトを有する。あるいは、上記転写手段が用紙の
裏面側から電圧を印加するバイアスローラで構成され、
上記用紙が普通紙シートのときには上記バイアスローラ
に上記トナーと逆極性の電圧を印加し、上記用紙が可逆
性感熱記録フィルムのときには上記バイアスローラに上
記トナーと同極性の電圧を印加する。あるいは、上記転
写手段が、用紙に画像を記録するときに上記中間転写ベ
ルト及び上記用紙を挾んで対向した状態で電圧を印加す
る一対のバイアスローラで構成され、上記用紙が普通紙
シートのときには上記用紙側のバイアスローラに上記ト
ナーと逆極性の電圧を印加し、上記用紙が可逆性感熱記
録フィルムのときには上記中間転写ベルト側のバイアス
ローラに上記トナーと逆極性の電圧を印加する。あるい
は、上記転写手段が、用紙に画像を記録するときに上記
中間転写ベルト及び上記用紙を挾んで対向した状態で電
圧を印加する一対のバイアスローラで構成され、上記用
紙が普通紙シートのときには上記用紙側のバイアスロー
ラに上記トナーと逆極性の電圧を印加するとともに上記
中間転写ベルト側のバイアスローラに上記トナーと同極
性の電圧を印加し、上記用紙が可逆性感熱記録フィルム
のときには上記用紙側のバイアスローラに上記トナーと
同極性の電圧を印加するとともに上記中間転写ベルト側
のバイアスローラに上記トナーと逆極性の電圧を印加す
る。構成とする。
【0011】また、本発明は、上述の課題を解決するた
めに、感光体に画像情報を静電潜像として書き込む潜像
書込手段と、上記感光体上に形成された静電潜像をトナ
ーにより顕像化する現像手段と、上記感光体上に形成さ
れたトナー像が転写される中間転写ベルト上に上記トナ
ー像を転写する中間転写手段と、画像記録用の普通紙シ
ートを画像形成部へ給紙搬送する給紙搬送手段と、上記
画像形成部に給紙搬送された普通紙シート上に上記中間
転写ベルト上からトナー像を転写する転写手段と、転写
されたトナー像を普通紙シート上に定着させる定着手段
とを有し、所定の温度に加熱することにより初期化され
る再利用可能な可逆性感熱記録フィルムを上記給紙搬送
手段により上記画像形成部へ給紙搬送するとともに、上
記潜像書込手段及び上記現像手段によって上記感光体上
に形成されたトナー像を上記中間転写手段により上記中
間転写ベルト上に転写し、上記中間転写ベルト上のトナ
ー像が給紙搬送された上記可逆性感熱記録フィルムに相
対した状態で、それらの接触面を照射する照射手段によ
って上記中間転写ベルト上のトナー像を加熱させること
により上記可逆性感熱記録フィルム上に画像を形成する
作像工程からなる可逆性感熱記録フィルムの画像形成装
置において、上記中間転写ベルトと用紙が相対する位置
に、上記用紙が普通紙のときには上記中間転写ベルトに
接し、上記用紙が可逆性感熱記録フィルムのときには上
記中間転写ベルトから離間する接離手段を有する用紙搬
送手段を配置するとともに、上記用紙の裏面側から電圧
を印加するバイアスローラで上記転写手段を構成し、上
記用紙が普通紙シートのときには上記バイアスローラに
上記トナーと逆極性の電圧を印加し、上記用紙が可逆性
感熱記録フィルムのときには上記バイアスローラに電圧
を印加しない構成とする。
【0012】更に、本発明は、上述の課題を解決するた
めに、上記感光体に接する1つのローラと上記感光体に
接しない少なくとも2つのローラにより上記中間転写ベ
ルトを張架し、これらの3つのローラのうちの上記感光
体に接しない2つのローラ端として、上記中間転写ベル
トの平面に平行な平面を有する用紙搬送ベルトを設置す
るとともに、この用紙搬送ベルトに上記用紙を吸引する
用紙吸引手段を設け、上記用紙が可逆性感熱記録フィル
ムの場合のみ、上記用紙吸引手段を作動させる構成とす
る。
【0013】
【作用】本発明によれば、所定の温度に加熱することに
より初期化される再利用可能な予め初期化、もしくは、
上記消去工程により初期化された上記可逆性感熱記録フ
ィルムが、上記給紙搬送手段により上記画像形成部へ給
紙搬送され、上記潜像書込手段及び上記現像手段によっ
て上記感光体上に形成されたトナー像が上記中間転写手
段により上記中間転写ベルト上に転写された後、上記中
間転写ベルト上のトナー像が上記可逆性感熱記録フィル
ムに接した状態で、それらの接触面を照射する照射手段
によって上記中間転写ベルト上のトナー像が加熱される
ことにより、既存の電子写真プロセスにより可逆性感熱
記録フィルム上に画像が形成される。
【0014】また、本発明によれば、上記可逆性感熱記
録フィルムが上記中間転写ベルトを通過する際に、上記
バイアスローラに所定の極性のバイアス電圧が印加され
ることにより、上記中間転写ベルト上に転写されたトナ
ー像が上記可逆性感熱記録フィルム上に付着することな
く搬送される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて詳細に
説明する。
【0016】但し、本明細書の記述から明らかに想起し
得る範囲の構成・作用等のについては、説明の煩雑化を
避ける上から、その図示並びに開示を省略、もしくは簡
略化する。
【0017】本発明の実施例の画像形成装置は、普通紙
シート(以下、単に普通紙という)、及び、可逆性感熱
記録フィルム;サーモクロミックフィルム(以下、TC
フィルムと略す)に対して、共通の作像手段を使用して
画像を記録できることを特徴としている。この実施例の
画像形成装置は、図1に示すように、給紙トレイAと、
給紙トレイBとの2つの給紙トレイを有している。これ
らの給紙トレイA,Bは、それぞれ並列に配置されてお
り、どちらの給紙トレイも差異なく構成されている。こ
こでは、説明の便宜上、給紙トレイAにTCフィルム
が、給紙トレイBに普通紙がセットされているものとす
る。
【0018】先ず、実施例における普通紙への画像記録
について説明する。図1において、給紙トレイBにセッ
トされた束状の普通紙は、給紙ローラ1により給紙トレ
イBから引き出され、分離パット35により最上位の1
枚のみが給紙ローラ1の回転により搬送される。給紙ロ
ーラ1により搬送された普通紙は、搬送ローラ37によ
り、レジスト駆動ローラ9及びレジスト従動ローラ40
からなる一対のレジストローラに搬送されて、このレジ
ストローラのニップ部に突き当てられる。この際、レジ
スト前センサー31により普通紙の先端が検知されて、
この普通紙に対する画像書き込みのタイミングがとられ
る。
【0019】一方、上述のようにして普通紙が給紙搬送
されている間に、感光体10には光学ユニット5により
原稿画像が潜像として書き込まれ、この感光体10上の
潜像が、現像手段4から供給されるトナーによって可視
像化される。この感光体10上に形成されたトナー像
は、感光体10に接触しながら感光体10と等速回転駆
動されている中間転写手段の中間転写ベルト150の表
面に転写される。この感光体10から中間転写ベルト1
50へのトナー像の転写は、感光体10と中間転写ベル
ト150との接触状態において、転写バイアスローラ1
51に所定のバイアス電圧を印加することにより行なわ
れる。ここで、転写バイアスローラ151は、中間転写
ベルト150を挾んで、感光体10の表面に圧接回転す
るように配置されている。
【0020】次いで、レジスト前センサー31によりタ
イミングをとられて回転するレジストローラにより中間
転写ベルト150に向けて送り出された普通紙は、中間
転写ベルト150に圧接回転するように配置された他の
転写バイアスローラ154に所定のバイアス電圧が印加
されることによって、中間転写ベルト150からトナー
画像を転写される。トナー画像を転写された普通紙は、
搬送ガイド板13の裏面側に配設されているファン36
の吸引力により、搬送ガイド板13に吸着されながら定
着手段34に向けて搬送される。定着手段34に搬送さ
れた普通紙は、一対の加圧ローラ19及び加熱ローラ2
0により、加圧・加熱されて転写されたトナー画像を定
着される。これにより、定着出口上ガイド板22及び定
着出口下ガイド板23によってガイドされて、定着手段
34から排出された普通紙は、搬送ローラ38により更
に搬送され、排紙ガイド板28を通して、排紙ローラ2
9により排紙トレイ30上に排出される。
【0021】一方、普通紙へのトナー像の転写工程にお
いて、普通紙に転写されずに中間転写ベルト150上に
残留したトナーは、この中間転写ベルト150のトナー
坦持面にトナー除去ブレードを接するようにして配置さ
れたベルトクリーニング手段156によって、普通紙が
中間転写ベルト150から分離された後に、中間転写ベ
ルト150上から除去される。
【0022】次に、上記実施例におけるTCフィルムへ
の画像記録について説明する。図1において、給紙トレ
イAにセットされた束状のTCフィルムは、給紙ローラ
1により給紙トレイAから引き出され、分離パット35
により最上位の1枚のみが給紙ローラ1の回転により搬
送される。ここで、実施例において給紙トレイAにセッ
トされるTCフィルムは、予め初期化(白濁化)されて
いる。給紙ローラ1により搬送されたTCフィルムは、
搬送ローラ37により、レジスト駆動ローラ9及びレジ
スト従動ローラ40からなる一対のレジストローラに搬
送されて、このレジストローラのニップ部に突き当てら
れる。この際、レジスト前センサー31によりTCフィ
ルムの先端が検知されて、このTCフィルムに対する画
像書き込みのタイミングがとられる。
【0023】一方、上述のようにしてTCフィルムが給
紙搬送されている間に、感光体10には光学ユニット5
により原稿画像が潜像として書き込まれ、この感光体1
0上の潜像が、現像手段4から供給されるトナーによっ
て可視像化される。この感光体10上に形成されたトナ
ー像は、普通紙のときと同様に、感光体10に接触しな
がら感光体10と等速回転駆動されている中間転写ベル
ト150の表面に転写される。次いで、レジスト前セン
サー31によりタイミングをとられて回転するレジスト
ローラにより、中間転写ベルト150に向けて、TCフ
ィルムが送り出される。ここで、TCフィルムは、中間
転写ベルト150を駆動する一対の駆動ローラ152,
153により、中間転写ベルト150上のトナー画像と
相対するが、このTCフィルムへの画像形成時には、転
写バイアスローラ154に対して、普通紙のときの極性
とは反対の逆極性のバイアス電圧が印加されることによ
り、TCフィルムに対してトナー画像が転写されないよ
うに制御される。
【0024】そして、このTCフィルムへの画像記録時
には、上述のようにしてTCフィルムが中間転写ベルト
150上のトナー画像と相対した状態で、この中間転写
ベルト150を挾んで対向して配設された照射手段15
の照射ランプ16が点灯する。この照射ランプ16の照
射光は、反射板17及び集光レンズ18により、中間転
写ベルト150の転写ベルト面に集光・照射される。こ
こで、中間転写ベルト150は、光透過性を有する透明
な部材で形成され、また、その表面には未定着のトナー
画像が転写されており、一方、TCフィルム自体は白濁
状態となっている。従って、照射ランプ16、及び、反
射板17、集光レンズ18により照射・集光された照射
光は、中間転写ベルト150の転写ベルト面の黒部とな
る未定着のトナー画像部では吸収されて、この黒部の温
度を上昇させるも、このベルト面の他の白濁状態となる
部分(非画像部)では反射されて、何らの作用も与えな
い。これにより、中間転写ベルト150の転写ベルト面
のトナー画像部と非画像部との間に温度差が生じ、この
中間転写ベルト150に接しているTCフィルム上にも
同様の温度差が生じて、このTCフィルムのフィルム面
の中間転写ベルト150のトナー画像部に対応した部分
のみが、その温度差により白濁状態から透明状態に変色
し、このTCフィルム面上に、白濁部(非画像部)と透
明部(トナー画像部)とからなる画像が記録される。
【0025】このような白濁部の加熱変色により画像が
記録されたTCフィルムは、ファン36の吸引力により
搬送ガイド板13に吸着されながら定着手段34に向け
て搬送される。ここで、このTCフィルムへの画像記録
時においては、定着手段34に搬送されたTCフィルム
のフィルム面が加熱ローラ20に当接して再加熱される
ことにより、このフィルム面上に記録された画像が失わ
れないようにするために、この定着手段34の加熱ロー
ラ20が、予め、図1において矢印a方向に変位され、
TCフィルムのフィルム面に接触しない位置(鎖線位
置)、すなわち、TCフィルムに加熱ローラ20の熱が
伝わらない位置に退避される。
【0026】このようにして白濁部(非画像部)と透明
部(画像部)とからなる画像が記録されたTCフィルム
は、一対のローラからなる搬送ローラ38により更に搬
送され、排紙ガイド板28によりガイドされて、排紙ロ
ーラ29により排紙トレイ30上に排出される。
【0027】一方、TCフィルムに転写されることな
く、中間転写ベルト150上に残留したトナーは、この
中間転写ベルト150のトナー坦持面にトナー除去ブレ
ードを接するようにして配置されたベルトクリーニング
手段156によって、TCフィルムが中間転写ベルト1
50から分離された後に、中間転写ベルト150上から
除去される。
【0028】次に、実施例においてTCフィルムに記録
された画像を初期化する消去工程について説明する。一
度画像の記録された使用済みのTCフィルムを再利用す
るには、TCフィルムの透明部(画像部)を白濁色に変
色させる温度に、TCフィルムの全面を加熱すればよ
い。従って、この実施例においては、画像の書き込みを
行なわずに、普通紙を給紙する場合と同じプロセスを実
行すればよい。
【0029】すなわち、具体的には、先ず、給紙トレイ
Aまたは給紙トレイBに使用済みのTCフィルムをセッ
トし、給紙ローラ1、搬送ローラ37、及びレジスト駆
動ローラ9,レジスト従動ローラ40により、この最上
位の一枚の使用済みのTCフィルムを給紙搬送する。こ
の際、画像信号を送らず、感光体10に対して光学ユニ
ット5が画像を潜像として書き込まないようにし、現像
手段4による感光体10へのトナー付着が行なわれない
ようにする。これにより、使用済みのTCフィルムは、
そのフィルム面にトナーが付着されることなく転写部
(中間転写ベルト150上)を通過する。トナーが付着
せずに搬送された使用済みのTCフィルムは、定着手段
34を通過する際に、この定着手段34の加熱ローラ2
0により、TCフィルムの透明部(画像部)を白濁色に
変色させる温度に、その全面が加熱される。これによ
り、TCフィルムの全面が白濁色に初期化され、透明部
と白濁部によって記録されていた使用済みの画像が消去
される。このようにして初期化されたTCフィルムは、
搬送ローラ38により更に搬送され、排紙ガイド板28
によりガイドされて、排紙ローラ29により排紙トレイ
30上に排出される。
【0030】次に、この実施例におけるその他の構成部
について説明する。図1において、給紙ガイド板2は、
給紙ローラ1により給送された普通紙及びTCフィルム
がレジスト駆動ローラ9及びレジスト従動ローラ40ま
で搬送される間をガイドする機能を有している。転写前
ガイド板11は、レジスト駆動ローラ9及びレジスト従
動ローラ40により搬送された普通紙あるいはTCフィ
ルムを中間転写ベルト150に向けてガイドする機能を
有している。定着入口上ガイド板14及び定着入口下ガ
イド板39は、中間転写ベルト150から分離搬送され
た普通紙あるいはTCフィルムを定着手段34の加圧ロ
ーラ19及び加熱ローラ20のニップ部にガイドする機
能を有している。定着手段34に配設されたサーミスタ
Tは、加熱ローラ20の表面温度を検知する機能を有し
ており、この検知信号に基づいて加熱ローラ20内に配
置されたヒーター21の発熱量が制御されることによ
り、加熱ローラ20の加熱温度が可変される。感光体1
0の周囲に配設された帯電手段6は、放電により感光体
10の表面電位を初期化する機能を有している。排紙ガ
イド板28の搬送経路に配置された排紙センサー32
は、定着手段34から搬送された普通紙あるいはTCフ
ィルムの所定タイミングでの通過の有無を検知して、普
通紙あるいはTCフィルムのジャム等の検知を行なって
いる。
【0031】上述のように、この実施例によれば、従来
の普通紙への作像を行なう電子写真プロセスを用いてT
Cフィルムへの作像ができるので、TCフィルムの画像
記録のために大掛かりな専用の作像手段を付加する必要
がなく、コストや装置容積の増加、及び、画像形成制御
系の複雑化を抑制することができる。
【0032】次に、図2乃至図4に示す、中間転写ベル
トを用いた作像部の実施例について説明する。図2乃至
図4において、中間ベルト150は、ベルト転写バイア
スローラ151、駆動ローラ153、他の駆動ローラ4
51、及び、従動ローラ452に張架されており、図示
しない駆動モータにより、後述の如く駆動制御される。
また、ベルトクリーニング手段156は、ブラシローラ
453、ゴムブレード454などで構成されている。更
に、図2乃至図4において、普通紙及びTCフィルム
は、レジスト駆動ローラ9によって、中間転写ベルト1
50のベルト面のトナー画像の先端部が、一対の駆動ロ
ーラ152,153のニップ部に到達するタイミングに
合わせて給紙される。
【0033】図2に示す実施例では、駆動ローラ153
と他の駆動ローラ152、及び、駆動ローラ451と転
写バイアスローラ154のそれぞれ一対の対向ローラ
が、それぞれニップをもって接しており、これら2つの
ニップの間で、中間転写ベルト150とTCフィルムが
互いに接触する構成となっている。また、この実施例に
おける照射手段15の照射ランプ16は、中間転写ベル
ト150の裏面側(図2の下面側)からTCフィルムを
光照射する位置に配置されているので、中間転写ベルト
150が、透明もしくは透明に近い光透過性を有する色
に設定されている。なお、この実施例では、用紙の画像
形成面が下向きとなる上搬送となっているが、用紙の画
像形成面が上向きとなる下搬送としてもよい。
【0034】図2において、普通紙が給紙された場合に
は、この普通紙は、駆動ローラ153と駆動ローラ15
4のニップ間に送られ、駆動ローラ451と転写バイア
スローラ154のニップ間を通過するまで、中間転写ベ
ルト150上に転写されたトナー像と接している。この
際、転写及び分離の効率を上げるために、転写バイアス
ローラ154にトナーと逆極性のバイアス電圧が印加さ
れる。
【0035】一方、図2において、TCフィルムが給紙
された場合には、このTCフィルムは、先ず、上記の普
通紙の場合と同様に、駆動ローラ153と駆動ローラ1
54のニップ間に送られ、駆動ローラ451と転写バイ
アスローラ154のニップ間を通過するまで、中間転写
ベルト150上に転写されたトナー像と接している。こ
の間に、照射手段15の照射ランプ16が点灯され、中
間転写ベルト150の裏面側(図2の下面側)からTC
フィルムが照射される。これにより、中間転写ベルト1
50の転写ベルト面のトナー画像部と非画像部との間に
温度差が生じ、この中間転写ベルト150に接している
TCフィルム上にも同様の温度差が生じて、このTCフ
ィルムのフィルム面の中間転写ベルト150のトナー画
像部に対応した部分のみが、その温度差により白濁状態
から透明状態に変色し、このTCフィルム面上に、白濁
部(非画像部)と透明部(画像部)とからなる画像が記
録される。また、この時、中間転写ベルト150上のト
ナーがTCフィルム上に転写されないようにするため
に、転写バイアスローラ154にトナーと同極性の電圧
を印加するように制御される。
【0036】次いで、上述のようにして、普通紙または
TCフィルムへの画像形成を終えた中間転写ベルト15
0上のトナーは、ベルトクリーニング手段156によ
り、中間転写ベルト150上から除去される。
【0037】次に図3に示す実施例について説明する。
この実施例では、駆動ローラ153と他の駆動ローラ1
52、及び、転写バイアスローラ455と転写バイアス
ローラ154のそれぞれ一対の対向ローラが、それぞれ
ニップをもって接しており、これら2つのニップの間
で、中間転写ベルト150とTCフィルムが互いに接触
する構成となっている。また、この実施例における照射
手段15の照射ランプ16は、中間転写ベルト150の
表面側(図3の上面側)からTCフィルムを光照射する
位置に配置されているので、中間転写ベルト150は、
透明か白色あるいは白色に近い熱吸収性の低い色であれ
ばよく、TCフィルムは、比較的光透過率の高い白濁色
に設定されている。なお、この実施例では、前記実施例
と同様、用紙の画像形成面が下向きとなる上搬送となっ
ているが、用紙の画像形成面が上向きとなる下搬送とし
てもよい。
【0038】図3において、普通紙が給紙された場合に
は、この普通紙は、駆動ローラ153と駆動ローラ15
4のニップ間に送られ、転写バイアスローラ455と転
写バイアスローラ154のニップ間を通過するまで、中
間転写ベルト150上に転写されたトナー像と接してい
る。この際、転写及び分離の効率を上げるために、転写
バイアスローラ455にトナーと同極性のバイアス電圧
が印加され、用紙の転写バイアスローラ154にトナー
と逆極性のバイアス電圧が印加される。
【0039】一方、図3において、TCフィルムが給紙
された場合には、このTCフィルムは、先ず、上記の普
通紙の場合と同様に、駆動ローラ153と駆動ローラ1
54のニップ間に送られ、転写バイアスローラ455と
転写バイアスローラ154のニップ間を通過するまで、
中間転写ベルト150上に転写されたトナー像と接して
いる。この間に、照射手段15の照射ランプ16が点灯
され、中間転写ベルト150の裏面側(図2の下面側)
からTCフィルムが照射される。これにより、中間転写
ベルト150の転写ベルト面のトナー画像部と非画像部
との間に温度差が生じ、この中間転写ベルト150に接
しているTCフィルム上にも同様の温度差が生じて、こ
のTCフィルムのフィルム面の中間転写ベルト150の
トナー画像部に対応した部分のみが、その温度差により
白濁状態から透明状態に変色し、このTCフィルム面上
に、白濁部(非画像部)と透明部(画像部)とからなる
画像が記録される。また、この時、中間転写ベルト15
0上のトナーがTCフィルム上に転写されないようにす
るために、転写バイアスローラ455にトナーと逆極性
の電圧を印加し、転写バイアスローラ154にトナーと
同極性の電圧を印加するように制御される。
【0040】次いで、上述のようにして、普通紙または
TCフィルムへの画像形成を終えた中間転写ベルト15
0上のトナーは、ベルトクリーニング手段156によ
り、中間転写ベルト150上から除去される。
【0041】次に図4に示す実施例について説明する。
この実施例では、駆動ローラ152と転写バイアスロー
ラ154が、他の駆動ローラ153と駆動ローラ451
に対して、それぞれ接離自在に構成されており、駆動ロ
ーラ152と転写バイアスローラ154で張架された用
紙搬送ベルト456を備えている。また、この実施例に
おける照射手段15の照射ランプ16は、中間転写ベル
ト150の裏面側からTCフィルムを光照射する位置に
配置されているので、中間転写ベルト150は、透明あ
るいは透明に近い光透過率の高い色に設定されている。
一方、この実施例では、透明なTCフィルムが使用さ
れ、このTCフィルムの裏面にTCフィルムと同サイズ
の黒色の用紙を貼り合わせるか、用紙搬送ベルト456
を黒色にしておく。また、この実施例では、駆動ローラ
152と転写バイアスローラ154が、他の駆動ローラ
153と駆動ローラ451から離間した際に、用紙の画
像形成面が中間転写ベルト150に触れないようにする
ために、用紙の画像形成面が上向きとなる下搬送となっ
ている。
【0042】図4において、普通紙が給紙された場合に
は、駆動ローラ152と転写バイアスローラ154が、
他の駆動ローラ153と駆動ローラ451に対して、そ
れぞれ接している。この普通紙は、駆動ローラ153と
駆動ローラ152のニップ間に送られ、駆動ローラ45
1と転写バイアスローラ154のニップ間を通過するま
で、中間転写ベルト150上に転写されたトナー像と接
している。この際、転写及び分離の効率を上げるため
に、転写バイアスローラ154にトナーと逆極性のバイ
アス電圧が印加される。
【0043】一方、図4において、TCフィルムが給紙
された場合には、駆動ローラ152と転写バイアスロー
ラ154が、他の駆動ローラ153と駆動ローラ451
に対して、それぞれ離間し、これによって、用紙搬送ベ
ルト456が、中間転写ベルト150から所定の距離を
おいて離間されている。すなわち、この実施例では、中
間転写ベルト150とTCフィルムが接触しないように
構成されており、このTCフィルムが用紙搬送ベルト4
56上を搬送される間に、中間転写ベルト150上のト
ナーがTCフィルム上に付着しないようになっている。
【0044】従って、この間に、照射手段15の照射ラ
ンプ16が点灯され、中間転写ベルト150の裏面側か
らTCフィルムが照射されると、この照射ランプ16の
照射光は、中間転写ベルト150上の黒部であるトナー
画像部では遮られ、透明な中間転写ベルト150の非画
像部では透過して、TCフィルム上に照射される。ここ
で、TCフィルムは、前述したように、透明であるが、
その黒の裏打ち、あるいは、黒色の用紙搬送ベルト45
6によって、照射ランプ16の照射光が吸収されること
により、このTCフィルムの光照射部(非画像部)のみ
が、この照射光の吸収熱によって白濁化される。これに
より、このTCフィルムのフィルム面の中間転写ベルト
150のトナー画像部に対応しない部分のみが、透明状
態から白濁状態に変色し、このTCフィルム面上に、白
濁部(非画像部)と透明部(トナー画像部)とからなる
画像が記録される。
【0045】この実施例では、中間転写ベルト150上
のトナーがTCフィルム上に付着することがないので、
転写バイアスローラ154に電圧を印加する必要がな
い。また、この実施例における用紙搬送ベルト456と
中間転写ベルト150との離間距離は、照射ランプ16
からの照射光による中間転写ベルト150上のトナーの
温度上昇の影響が、フィルムに及ばない程度に設定す
る。
【0046】次いで、上述のようにして、普通紙または
TCフィルムへの画像形成を終えた中間転写ベルト15
0上のトナーは、ベルトクリーニング手段156によ
り、中間転写ベルト150上から除去される。
【0047】上述の実施例によれば、TCフィルム専用
の大型な作像手段を付加することなく、従来の普通紙へ
の作像を行なう電子写真プロセスを用いて、TCフィル
ムへの作像できる画像形成装置が実現でき、また、照射
手段が中間転写ベルトのトナー坦持面に対して裏面側に
配置されているので、装置容積を縮小できるとともに、
照射手段の照射熱によるTCフィルムの変質を防ぐこと
ができる。また、上記他の実施例によれば、照射手段が
中間転写ベルトのトナー坦持面側に配置されているの
で、照射手段の照射熱による中間転写ベルトの変質を防
ぐことができる。更に、上記他の実施例によれば、上記
中間転写ベルトが上記感光体に接する1つのローラと上
記感光体に接しない少なくとも2つのローラにより張架
され、これらの3つのローラのうちの上記感光体に接し
ない2つのローラが、それぞれのローラに対向する対向
ローラを有することにより、上記中間転写ベルト上のト
ナー像がTCフィルムに確実に接するようになり、正確
な画像が形成できる。更に、上記他の実施例によれば、
TCフィルムへの画像形成時に、上記バイアスローラに
所定のバイアス電圧を印加されるか、上記中間転写ベル
トと用紙搬送ベルトが離間されることにより、TCフィ
ルムへのトナーの付着が防止されるので、TCフィルム
用のクリーニング手段を省くことができる。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、従来の普通紙への作像
を行なう電子写真プロセスを用いて可逆性感熱記録フィ
ルム(TCフィルム)への作像ができるので、このTC
フィルムの画像記録のために大掛かりな専用の作像手段
を付加する必要がなく、コストや装置容積の増加、及
び、画像形成制御系の複雑化を抑制することができる。
また、本発明によれば、照射手段が中間転写ベルトのト
ナー坦持面に対して裏面側に配置されているので、装置
容積を縮小できるとともに、照射手段の照射熱によるT
Cフィルムの変質を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成を示す概略断面図であ
る。
【図2】本発明の実施例における中間転写ベルトを用い
た作像部の構成を示す概略断面図である。
【図3】本発明の実施例における中間転写ベルトを用い
た作像部の他の構成を示す概略断面図である。
【図4】本発明の実施例における中間転写ベルトを用い
た作像部の更に他の構成を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 給紙ローラ 2 給紙ガイド板 4 現像手段 5 光学ユニット 6 帯電手段 7 感光体のクリーニング手段 9 レジスト駆動ローラ 10 感光体 11 転写前ガイド板 13 搬送ガイド板 14 定着入口ガイド板 15 照射手段 16 照射ランプ 17 反射板 18 集光レンズ 19 加圧ローラ 20 加熱ローラ 21 ヒーター 22 定着出口上ガイド板 23 定着出口下ガイド板 28 排紙ガイド板 29 排紙ローラ 30 排紙トレイ 31 レジスト前センサー 32 排紙センサー 34 定着手段 35 分離パット 36 ファン 37,38 搬送ローラ 39 定着入口下ガイド板 40 レジスト従動ローラ 150 中間転写ベルト 151 ベルト転写バイアスローラ 152,153 駆動ローラ 154,455 転写バイアスローラ 156 ベルトクリーニング手段 453 ブラシローラ 454 ゴムブレード 456 用紙搬送ベルト A,B 給紙トレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/16 H04N 1/29 Z 9186−5C // B41M 5/26 (72)発明者 岩田 信之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 飛永 秀樹 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 大谷 雅人 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光体に画像情報を静電潜像として書き込
    む潜像書込手段と、上記感光体上に形成された静電潜像
    をトナーにより顕像化する現像手段と、上記感光体上に
    形成されたトナー像が転写される中間転写ベルト上に上
    記トナー像を転写する中間転写手段と、画像記録用の普
    通紙シートを画像形成部へ給紙搬送する給紙搬送手段
    と、上記画像形成部に給紙搬送された普通紙シート上に
    上記中間転写ベルト上からトナー像を転写する転写手段
    と、転写されたトナー像を普通紙シート上に定着させる
    定着手段とを有し、所定の温度に加熱することにより初
    期化される再利用可能な可逆性感熱記録フィルムを上記
    給紙搬送手段により上記画像形成部へ給紙搬送するとと
    もに、上記潜像書込手段及び上記現像手段によって上記
    感光体上に形成されたトナー像を上記中間転写手段によ
    り上記中間転写ベルト上に転写し、上記中間転写ベルト
    上のトナー像が給紙搬送された上記可逆性感熱記録フィ
    ルムに接した状態で、それらの接触面を照射する照射手
    段によって上記中間転写ベルト上のトナー像を加熱させ
    ることにより上記可逆性感熱記録フィルム上に画像を形
    成する作像工程からなる可逆性感熱記録フィルムの画像
    形成装置において、上記照射手段が上記中間転写ベルト
    のトナー坦持面に対し裏面側に設置されていることを特
    徴とする可逆性感熱記録フィルムの画像形成装置。
  2. 【請求項2】感光体に画像情報を静電潜像として書き込
    む潜像書込手段と、上記感光体上に形成された静電潜像
    をトナーにより顕像化する現像手段と、上記感光体上に
    形成されたトナー像が転写される中間転写ベルト上に上
    記トナー像を転写する中間転写手段と、画像記録用の普
    通紙シートを画像形成部へ給紙搬送する給紙搬送手段
    と、上記画像形成部に給紙搬送された普通紙シート上に
    上記中間転写ベルト上からトナー像を転写する転写手段
    と、転写されたトナー像を普通紙シート上に定着させる
    定着手段とを有し、所定の温度に加熱することにより初
    期化される再利用可能な可逆性感熱記録フィルムを上記
    給紙搬送手段により上記画像形成部へ給紙搬送するとと
    もに、上記潜像書込手段及び上記現像手段によって上記
    感光体上に形成されたトナー像を上記中間転写手段によ
    り上記中間転写ベルト上に転写し、上記中間転写ベルト
    上のトナー像が給紙搬送された上記可逆性感熱記録フィ
    ルムに接した状態で、それらの接触面を照射する照射手
    段によって上記中間転写ベルト上のトナー像を加熱させ
    ることにより上記可逆性感熱記録フィルム上に画像を形
    成する作像工程からなる可逆性感熱記録フィルムの画像
    形成装置において、上記照射手段が上記中間転写ベルト
    のトナー坦持面側に設置されていることを特徴とする可
    逆性感熱記録フィルムの画像形成装置。
  3. 【請求項3】上記中間転写ベルトが上記感光体に接する
    1つのローラと上記感光体に接しない少なくとも2つの
    ローラにより張架されており、これらの3つのローラの
    うちの上記感光体に接しない2つのローラが、それぞれ
    のローラに対向する対向ローラを有し、これらの対向ロ
    ーラのうちの用紙の搬送方向下流側の対向ローラが、用
    紙の通過時にバイアス電圧を印加するバイアスローラで
    構成されていることを特徴とする請求項1及び請求項2
    記載の可逆性感熱記録フィルムの画像形成装置。
  4. 【請求項4】上記中間転写ベルトが上記感光体に接する
    1つのローラと上記感光体に接しない少なくとも2つの
    ローラにより張架されており、これらの3つのローラの
    うちの上記感光体に接しない2つのローラ端として、上
    記中間転写ベルトの平面に接触または近設する搬送ベル
    トを有することを特徴とする請求項1及び請求項2記載
    の可逆性感熱記録フィルムの画像形成装置。
  5. 【請求項5】上記転写手段が用紙の裏面側から電圧を印
    加するバイアスローラで構成され、上記用紙が普通紙シ
    ートのときには上記バイアスローラに上記トナーと逆極
    性の電圧を印加し、上記用紙が可逆性感熱記録フィルム
    のときには上記バイアスローラに上記トナーと同極性の
    電圧を印加することを特徴とする請求項1及び請求項2
    記載の可逆性感熱記録フィルムの画像形成装置。
  6. 【請求項6】上記転写手段が、用紙に画像を記録すると
    きに上記中間転写ベルト及び上記用紙を挾んで対向した
    状態で電圧を印加する一対のバイアスローラで構成さ
    れ、上記用紙が普通紙シートのときには上記用紙側のバ
    イアスローラに上記トナーと逆極性の電圧を印加し、上
    記用紙が可逆性感熱記録フィルムのときには上記中間転
    写ベルト側のバイアスローラに上記トナーと逆極性の電
    圧を印加することを特徴とする請求項1及び請求項2記
    載の可逆性感熱記録フィルムの画像形成装置。
  7. 【請求項7】上記転写手段が、用紙に画像を記録すると
    きに上記中間転写ベルト及び上記用紙を挾んで対向した
    状態で電圧を印加する一対のバイアスローラで構成さ
    れ、上記用紙が普通紙シートのときには上記用紙側のバ
    イアスローラに上記トナーと逆極性の電圧を印加すると
    ともに上記中間転写ベルト側のバイアスローラに上記ト
    ナーと同極性の電圧を印加し、上記用紙が可逆性感熱記
    録フィルムのときには上記用紙側のバイアスローラに上
    記トナーと同極性の電圧を印加するとともに上記中間転
    写ベルト側のバイアスローラに上記トナーと逆極性の電
    圧を印加することを特徴とする請求項1及び請求項2記
    載の可逆性感熱記録フィルムの画像形成装置。
  8. 【請求項8】感光体に画像情報を静電潜像として書き込
    む潜像書込手段と、上記感光体上に形成された静電潜像
    をトナーにより顕像化する現像手段と、上記感光体上に
    形成されたトナー像が転写される中間転写ベルト上に上
    記トナー像を転写する中間転写手段と、画像記録用の普
    通紙シートを画像形成部へ給紙搬送する給紙搬送手段
    と、上記画像形成部に給紙搬送された普通紙シート上に
    上記中間転写ベルト上からトナー像を転写する転写手段
    と、転写されたトナー像を普通紙シート上に定着させる
    定着手段とを有し、所定の温度に加熱することにより初
    期化される再利用可能な可逆性感熱記録フィルムを上記
    給紙搬送手段により上記画像形成部へ給紙搬送するとと
    もに、上記潜像書込手段及び上記現像手段によって上記
    感光体上に形成されたトナー像を上記中間転写手段によ
    り上記中間転写ベルト上に転写し、上記中間転写ベルト
    上のトナー像が給紙搬送された上記可逆性感熱記録フィ
    ルムに相対した状態で、それらの接触面を照射する照射
    手段によって上記中間転写ベルト上のトナー像を加熱さ
    せることにより上記可逆性感熱記録フィルム上に画像を
    形成する作像工程からなる可逆性感熱記録フィルムの画
    像形成装置において、上記中間転写ベルトと用紙が相対
    する位置に、上記用紙が普通紙のときには上記中間転写
    ベルトに接し、上記用紙が可逆性感熱記録フィルムのと
    きには上記中間転写ベルトから離間する接離手段を有す
    る用紙搬送手段を配置するとともに、上記用紙の裏面側
    から電圧を印加するバイアスローラで上記転写手段を構
    成し、上記用紙が普通紙シートのときには上記バイアス
    ローラに上記トナーと逆極性の電圧を印加し、上記用紙
    が可逆性感熱記録フィルムのときには上記バイアスロー
    ラに電圧を印加しないことを特徴とする可逆性感熱記録
    フィルムの画像形成装置。
  9. 【請求項9】上記感光体に接する1つのローラと上記感
    光体に接しない少なくとも2つのローラにより上記中間
    転写ベルトを張架し、これらの3つのローラのうちの上
    記感光体に接しない2つのローラ端として、上記中間転
    写ベルトの平面に平行な平面を有する用紙搬送ベルトを
    設置するとともに、この用紙搬送ベルトに上記用紙を吸
    引する用紙吸引手段を設け、上記用紙が可逆性感熱記録
    フィルムの場合のみ、上記用紙吸引手段を作動させるこ
    とを特徴とする請求項8記載の可逆性感熱記録フィルム
    の画像形成装置。
JP19885592A 1992-07-24 1992-07-24 可逆性感熱記録フィルムの画像形成装置 Pending JPH0643790A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005007760A (ja) * 2003-06-19 2005-01-13 Konica Minolta Holdings Inc インクジェット記録装置

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JP2005007760A (ja) * 2003-06-19 2005-01-13 Konica Minolta Holdings Inc インクジェット記録装置

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