JPH0643414A - 液晶注入装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 注入皿への液晶の供給を確実に且つ一定量を
供給できるようにするとともに、液晶パネルのセット〜
注入までの１サイクルを自動化し、作業効率を上げる。 【構成】 液晶供給槽の高さを注入皿よりも高く設置
し、且つ液晶供給槽の液晶の表面を押圧するための押圧
部材を設けるとともに、注入皿の内壁に供給された液晶
の量を検出するための液面感知センサを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は液晶注入装置に係り、特
に２槽式の液晶注入装置の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】図７は従来の２槽式の液晶注入装置の概
略図であり、おおむね注入皿２２を有する液晶注入ベル
ジャー２１と液晶供給槽２４を有する液晶供給ベルジャ
ー２３とをパイプラインで結合する構成となっている。
（特開平３ー４８８１３）

【０００３】この従来例の液晶注入装置の注入工程を図
７乃至図９にて説明する。先ず図７に示すように液晶供
給槽２４に液晶２５を入れ、真空ポンプ２６により液晶
供給ベルジャー２３を常時真空に保っておく。従って、
液晶２５は十分脱泡された状態となっている。

【０００４】次に図８のように、液晶注入ベルジャー２
１の注入皿２２上に液晶パネル２７をセットし、真空ポ
ンプ２８を運転して液晶注入ベルジャー内を真空にした
後、バルブ２９を開いて所定量の液晶２５を注入皿２２
内に供給する。

【０００５】次に図９のように、注入皿２２内の液晶２
５に液晶パネル２７の開口縁をディップし、液晶注入ベ
ルジャー２１内を大気圧にして、液晶パネル２７に液晶
２５を注入する。注入が完了したら液晶注入ベルジャー
２１を開いて液晶パネル２７を取り出す。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上記従来例において
は、液晶供給槽２４と注入皿２２が同一高さになってい
るため、バルブ２９を開いて液晶２５を供給する場合、
液晶供給槽２４の液晶２５の高さを注入皿２２よりも常
に高くしなければならず、使用中液晶供給槽２４の液晶
２５の量が減少し、注入皿２２に液晶２５が供給されな
い場合があり、液晶２５の量の管理が難しかったり、こ
れを解消するために、多量の液晶２５を液晶供給槽２４
に確保しなければならないという課題があった。

【０００７】又、注入皿２２に供給される液晶２５の量
を注入作業の都度目で確認してパイプ２９を開閉する必
要があり、作業性が悪いという課題もあった。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、液晶供給ベルジャー内の液晶供給層の高
さを、液晶注入ベルジャー内の注入皿よりも高くすると
ともに、液晶供給層の液晶の液面を押圧する押圧部材を
設け、更に注入皿の高さ調整可能な液面感知センサを設
けて、真空引〜注入までを自動的に１サイクルとして行
えるようにしたものである。

【０００９】

【作用】液晶供給層が注入皿よりも高い位置にあるの
で、自重により容易に注入皿への液晶供給が可能とな
り、更には液晶の液面押圧部材によりより速く注入皿へ
の供給が可能となる。又、注入皿の内壁に設けた高さ調
整可能な液面感知センサにより、バルブ開閉が自動的に
行うことが可能となった。

【００１０】

【実施例】次に図面に基づいて本発明の実施例を説明す
る。図１は、本発明の実施例を示す概略構成図である。
図において、１は真空ポンプ，動力源等を内蔵した液晶
注入ベルジャーであり、内部に液晶注入用の注入皿２が
昇降部材３の上に配設されている。この注入皿２の内壁
には、液晶パネルの大きさ、或いは処理数に応じて使用
する液晶の量だけ、後述の液晶供給槽６から供給される
ように調整するための高さ調整可能な液晶の液面感知セ
ンサ４が備えられている。尚、図示しないが液晶注入ベ
ルジャー１内には、液晶パネルをセットする治具が配設
されている。

【００１１】５は真空ポンプ，動力源を内蔵した液晶供
給ベルジャーであり、内部には液晶供給槽６が、前記液
晶注入ベルジャー１内の注入皿２よりも高い位置で、且
つ注入皿２よりも十分大きい大きさをもって配設されて
いるとともに、この液晶供給槽６の上部には液晶供給槽
６の内形形状とほぼ同じ形状を有する押圧部材７が昇降
可能に配設されている。８は液晶供給槽６と注入皿２と
を結合するパイプラインで、この中間部には、自動的に
開閉するバルブ９が配設されている。上記のように構成
された本発明の液晶注入装置により、液晶パネルへの液
晶注入工程を説明する。先ず図２に示すように液晶供給
槽６に一日に使用するに必要な量の液晶１０を入れ、液
晶供給ベルジャー５内を真空にして液晶１０を脱泡する
とともに、液晶注入ベルジャー１内に液晶パネル１１を
セットする。この液晶パネル１１の量はその大きさ等に
より自由に設定できるものである。

【００１２】次に図３に示すように、液晶供給槽６内の
液晶１０の脱泡が完了した時点で、図示しないが操作ボ
タンを押すことにより真空ポンプにより液晶注入ベルジ
ャー１及び液晶パネル１１を真空引し真空計が一定の値
に達すると、バルブ９が開くとともに押圧部材７が下降
し液晶１０の液面を押圧することにより、注入皿２に液
晶１０が供給される。

【００１３】次に図４に示すように、注入皿２の液晶１
０の液面が１回の注入処理に必要な量に設定した液面感
知センサ４に達すると、この感知センサ４の信号により
バルブ９が閉じるとともに、押圧部材７が上昇し、液晶
１０の供給を中止する。

【００１４】次に図５に示すように、液面感知センサ４
が信号を出力して一定時間後に（実施例では３秒となる
ようにプログラム設定）、昇降部材３が上昇し、液晶パ
ネル１１の注入孔に液晶１０が浸漬して停止する。そし
て図示しないが昇降部材３の停止信号により液晶注入ベ
ルジャー１内を排気して大気圧に戻すことにより、液晶
パネル１１に液晶１０を注入する。

【００１５】次に図６に示すように、一定時間後（図示
しないが、排気スタート後の時間で設定するが、液晶パ
ネルの大きさ，量により排気スタートから注入完了まで
の時間を標準化してプログラム設定してある。）昇降部
材３が下降し、１回の注入が完了する。その後、液晶注
入ベルジャー１を開いて液晶パネル１１を取り出す。

【００１６】２回目以降の注入作業は、液晶注入ベルジ
ャー５が真空のまま保たれており、液晶１０が十分脱泡
されている状態なので、液晶注入ベルジャー１に液晶パ
ネル１１をセットした後、操作ボタンを押すだけで液晶
供給〜注入が自動的に行うことができる。

【００１７】

【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、液晶供給槽を注入皿よりも高い位置に設置し、更に
液面押圧部材を設けたことにより、注入皿への液晶の供
給が確実且つ速くなり、液晶の量の管理がしやすくなっ
た。

【００１８】又、注入皿に液面感知センサを設けたの
で、常に一定量の液晶が供給できるとともに、液晶パネ
ルのセット〜液晶注入までの１サイクルを自動化するこ
とができ、作業効率が向上し、生産能力を高めることが
可能となった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の液晶注入装置の実施例を示す概略構成
図。

【図２】本発明の液晶注入工程を示す図。

【図３】本発明の液晶注入工程を示す図。

【図４】本発明の液晶注入工程を示す図。

【図５】本発明の液晶注入工程を示す図。

【図６】本発明の液晶注入工程を示す図。

【図７】従来例の液晶注入装置を示す概略構成図。

【図８】従来例の液晶注入工程を示す図。

【図９】従来例の液晶注入工程を示す図。

【符号の説明】

１ 液晶注入ベルジャー ２ 注入皿 ３ 昇降部材 ４ 液面感知センサ ５ 液晶供給ベルジャー ６ 液晶供給槽 ７ 押圧部材 ８ パイプライン ９ バルブ １０ 液晶 １１ 液晶パネル

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 内部に液晶皿を備えた液晶注入ベルジャ
   ーと、内部に液晶供給槽を備えた液晶供給ベルジャーと
   から構成された液晶注入装置において、前記液晶供給槽
   を前記注入皿よりも高い位置に設けたことを特徴とする
   液晶注入装置。
2. 【請求項２】 前記液晶供給槽の上部にこの液晶供給槽
   の内形形状と同形状の液面押圧部材を設けたことを特徴
   とする請求項１記載の液晶注入装置。
3. 【請求項３】 前記注入皿の内壁に高さ調整可能な液面
   感知センサを設けたことを特徴とする請求項１又は及び
   請求項２記載の液晶注入装置。