JPH0643402U - チェーンと多角形状のスプロケットによる動力伝達機構 - Google Patents

チェーンと多角形状のスプロケットによる動力伝達機構

Info

Publication number
JPH0643402U
JPH0643402U JP8360392U JP8360392U JPH0643402U JP H0643402 U JPH0643402 U JP H0643402U JP 8360392 U JP8360392 U JP 8360392U JP 8360392 U JP8360392 U JP 8360392U JP H0643402 U JPH0643402 U JP H0643402U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chain
sprocket
link
power transmission
transmission mechanism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8360392U
Other languages
English (en)
Inventor
智之 佐治
勉 石見
貴司 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsubakimoto Chain Co
Original Assignee
Tsubakimoto Chain Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tsubakimoto Chain Co filed Critical Tsubakimoto Chain Co
Priority to JP8360392U priority Critical patent/JPH0643402U/ja
Publication of JPH0643402U publication Critical patent/JPH0643402U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 同一形状のリンクを連結したセラミック製チ
ェーンと、スプロケットによる動力伝達機構において、
チェーンとスプロケットとの間の滑りを防止すること。 【構成】 動力伝達機構20は、同一形状のリンク23
を連結したチェーン21と、チェーン21が巻き付く複
数の平坦面31を有する多角形状のスプロケット22
と、この平坦面31に突設されリンク23に係合する複
数のピン32と、平坦面31同士の境に沿って突設され
リンク23と接触する複数の突条26とで構成されてい
る。チェーン21は、スプロケット22の平坦面に面接
触し、ピン32は、チェーン21に係合してチェーン2
1とスプロケット22とを連結する。チェーン21は、
スプロケット22に対して滑ることなく、スプロケット
22の回転力を受ける。突条26は、リンク23に接触
し、リンク23に加わる荷重を受け止め、リンク23の
折損を防止する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、同一形状のリンクを連結したチェーンとスプロケットとによって動 力を伝達するための機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、同一形状のリンクを連結したセラミック製のチェーンとスプロケットと による動力伝達機構には、図5に示すような構造がある。 この動力伝達機構10は、ドラム状のスプロケット11に、実開平4−848 50号公報に記載のチェーン12が巻き付いた構成になっている。 チェーン12(図6参照)は、同一形状のリンク13を連結して構成されてい る。リンク13は連結片14と本体15とで構成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、このような動力伝達機構は次の問題点を有している。 (1) チェーンはスプロケットに線接触しているため、チェーンに大きな負荷が 加わると、チェーンとスプロケットとの間に滑りが生じ、動力を確実に伝達する ことができない。 (2) チェーンを複数本平行に並べてベルト(図示省略)として使用した場合、 各チェーンとスプロケットとの間に生じる滑りによって、チェーン同士の相対位 置がずれ、ベルト上の搬送物を円滑に搬送することができない。 (3) スプロケットにチェーンが巻き付いた状態において、チェーンとスプロケ ットとの図5に示される線接触位置Aを支点とし、曲げ荷重W2が加わる部分を 作用点Bとし、この2点A、B間のスパンをL1とした場合、リンクの連結片に (L1・W2)の曲げモーメントが加わり、連結片が折れる恐れがある。 特に、スプロケットの直径が小さくなる程、曲げ荷重W2が大きくなり、連結 片の折れる危険性が大となる。 なお、図5中、W1は左隣のリンクの引張力であり、W3はW1の引張力の分 力である。なお、W3の向きは、曲げ荷重W2が加わっているリンクの長手方向 と平行である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、第1に、同一形状のリンクを連結したチェーンと、前記チェーンが 巻き付く複数の平坦面を有する多角形状のスプロケットと、前記各平坦面に突設 され前記リンクに係合するピンを具えた機構と、第2に、同一形状のリンクを連 結したチェーンと、前記チェーンが巻き付く複数の平坦面を有する多角形状のス プロケットと、前記平坦面同士の境に沿って突設され前記リンクと接触する複数 の突条とを具えた機構により、前記の課題を解決した。
【0005】
【作用】
第1、第2の構造とも、スプロケットが多角形に形成されているため、チェー ンはスプロケットに面接触してスプロケットの回転力を受ける。 さらに、第1の構造の場合は、ピンがチェーンに係合してチェーンとスプロケ ットとの間で動力の伝達を行なう。 第2の構造の場合は、突条がチェーンのリンクに接触してリンクに加わる曲げ 荷重を受け止める。
【0006】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図1乃至図4に基づいて説明する。 動力伝達機構20(図1参照)は、チェーン21とスプロケット22とによっ て構成されている。 スプロケット22は、鋼製或いはセラミック製である。なお、このスプロケッ ト22は駆動側のスプロケットである。 チェーン21は、実開平4−84850号公報に記載のセラミック製のチェー ンであり、同一形状のリンク23を連結して構成されている。
【0007】 リンク23(図2参照)は、連結片24と本体25とで構成されている。 連結片24の両側には、突部26,26が形成されている。本体25には、隣 のリンク23の突部26が入り込む凹部27が形成されている。凹部27には、 凹部27から庇状に突出して凹部27を覆う抜け止め部28が形成されている。 抜け止め部28は、チェーン21の移動中に、連結片24が凹部27から外れ ないようするための部分である。本体25には、凹部27と抜け止め部28によ って、U字状の開放部29が形成されている。
【0008】 スプロケット22(図3参照)の厚み方向の外周には、9つの同一形状の平坦 面31が形成されている。従って、スプロケット22は多角形に形成されている 。 各平坦面31には、ピン32が突設されている。このピン32は、チェーン2 1とは異なる材質のセラミックで形成されている。 9本のピン32は、リンク23の開放部29に係合するピンである。ピン32 は等間隔に突設されている。
【0009】 ピン32は、スプロケット22の孔33に挿入され、止めねじ34によって交 換することができるようにスプロケット22に取り付けられている。 ピン32の先端は、裁頭円錐状に形成され、スプロケット22に挿入される部 分は、ストレートな軸状に形成されている。 ピン32が挿入される孔33は、平坦面31に対して直角に形成されている。 平坦面31同士の境には段差が生じている。この段差の部分は突条35になっ ている。
【0010】 次に、チェーン21とスプロケット22との係合状態を説明する。 チェーン21は、リンク23の開放部29側の面を平坦面31に接触させてス プロケット22に巻き付けられている。 スプロケット22が回転すると、各ピン32は各リンク23の開放部29のU 字状の谷底に順次係合し、スプロケット22の回転力をチェーン21に伝達する 。 このようにして、チェーン21は、ピン32と係合し、且つ、平坦面31に面 接触しながら循環移動するため、スプロケット22に対して滑るようなことがな く、スプロケット22の回転力を確実に受けることができる。
【0011】 又、リンク23の連結片24は突条35に接触しており、突条35は連結片2 4に加わる引張力W4(図4参照)を受け止める。引張力W4は左隣のリンク2 3の引張力である。この引張力W4の方向は平坦面と平行な方向であり、向きは スプロケット22の回転方向の向きである。 これによって、連結片24に加わる引張力W4の支点C(図4参照)の位置が 、従来のチェーン12とスプロケット11との線接触位置A(図5参照)から、 突条35の部分に変更され、支点Cと引張力W4の加わる作用点Dとの間のスパ ンL2は従来より短くなる。従って、連結片24は、突条35によって折損が防 止される。
【0012】 なお、チェーン21がスプロケット22に円滑に巻き付けるようにするため、 突条35とリンク23の本体25との間に隙間Sが生じるように、各部の寸法が 設定されている。 又、ピン32は、チェーン21とは異なる材質のセラッミクを使用し、チェー ンとの係合によって生じる摩耗を少なくしているが、長期間の使用によって、摩 耗した場合は、止めねじ34を緩め、新たなピンと交換することができる。 さらに、チェーンは、実施例に示された形状に限定されず、例えば、特開平2 −113147号公報に記載のチェーンであってもよい。
【0013】
【考案の効果】
請求項1、請求項2の動力伝達機構は、次の効果を奏する。 (1) 請求項1、請求項2の動力伝達機構とも、チェーンとスプロケットとの接 触が、従来の線接触から面接触となり、接触面積が増加するため、スプロケット に対するチェーンの巻き付き状態が安定し、がたつきを減少させることができる 。 (2) 請求項1の動力伝達機構は、スプロケットの回転力をピンを介してチェー ンに伝達するようになっているため、スプロケットとチェーンとの間の滑りが防 止され、回転力を確実に伝達することができる。 (3) さらに、請求項1の動力伝達機構は、ピンによってスプロケットに対する チェーンの位置決めが容易になる。 (4) そして、請求項2の動力伝達機構は、スプロケットに巻き付いたとき、チ ェーンのリンクに加わる曲げモーメントを減少することができ、リンクの折損を 防止することができる。
【提出日】平成5年8月4日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】 スプロケット22(図3参照)の厚み方向の外周には、9つの同一形状の平坦 面31が形成されている。従って、スプロケット22は多角形に形成されている 。 各平坦面31には、ピン32が突設されている。このピン32は、チェーン2 1とは異なる材質のセラミック又は鋼で形成されている。 9本のピン32は、リンク23の開放部29に係合するピンである。ピン32 は等間隔に突設されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】 なお、チェーン21がスプロケット22に円滑に巻き付けるようにするため、 突条35とリンク23の本体25との間に隙間Sが生じるように、各部の寸法が 設定されている。 又、ピン32は、チェーン21とは異なる材質のセラミックを使用し、チェー ンとの係合によって生じる摩耗を少なくしているが、長期間の使用によって、摩 耗した場合は、止めねじ34を緩め、新たなピンと交換することができる。 さらに、チェーンは、実施例に示された形状に限定されず、例えば、特開平2 −113147号公報に記載のチェーンであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の動力伝達機構の正面図であ
る。
【図2】チェーンとスプロケットの係合状態を示す図1
の左側面図である。
【図3】図1の動力伝達機構のスプロケットの斜視図で
ある。
【図4】チェーンとスプロケットの係合状態を示す図1
の部分拡大図であり、チェーンの長手方向に沿った断面
図である。
【図5】従来の動力伝達機構の正面図である。
【図6】図5のチェーンの平面図である。
【符号の説明】
20 動力伝達機構 21 チェーン 22 スプロケット 23 リンク 31 平坦面 32 ピン 35 突条

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一形状のリンクを連結したチェーン
    と、前記チェーンが巻き付く複数の平坦面を有する多角
    形状のスプロケットと、前記各平坦面に突設され前記リ
    ンクに係合するピンを具えたことを特徴とする、チェー
    ンと多角形状のスプロケットとによる動力伝達機構。
  2. 【請求項2】 同一形状のリンクを連結したチェーン
    と、前記チェーンが巻き付く複数の平坦面を有する多角
    形状のスプロケットと、前記平坦面同士の境に沿って突
    設され前記リンクと接触する複数の突条を具えたことを
    特徴とする、チェーンと多角形状のスプロケットとによ
    る動力伝達機構。
JP8360392U 1992-11-11 1992-11-11 チェーンと多角形状のスプロケットによる動力伝達機構 Pending JPH0643402U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8360392U JPH0643402U (ja) 1992-11-11 1992-11-11 チェーンと多角形状のスプロケットによる動力伝達機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8360392U JPH0643402U (ja) 1992-11-11 1992-11-11 チェーンと多角形状のスプロケットによる動力伝達機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0643402U true JPH0643402U (ja) 1994-06-10

Family

ID=13807064

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8360392U Pending JPH0643402U (ja) 1992-11-11 1992-11-11 チェーンと多角形状のスプロケットによる動力伝達機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0643402U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004506155A (ja) * 2000-08-09 2004-02-26 ルド・ケッテンファブリーク・リーゲル・ウント・ディーツ・ゲー・エム・ベー・ハー・ウント・ツェー・オー チェーン、チェーンホイール及び巻き上げ装置のチェーン伝動装置
KR102469396B1 (ko) * 2021-12-07 2022-11-22 (주)태광엔텍 체인 플라이트식 슬러지 수집기의 동력 전달계 정합 유도 구조

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004506155A (ja) * 2000-08-09 2004-02-26 ルド・ケッテンファブリーク・リーゲル・ウント・ディーツ・ゲー・エム・ベー・ハー・ウント・ツェー・オー チェーン、チェーンホイール及び巻き上げ装置のチェーン伝動装置
KR102469396B1 (ko) * 2021-12-07 2022-11-22 (주)태광엔텍 체인 플라이트식 슬러지 수집기의 동력 전달계 정합 유도 구조

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6733410B2 (en) Wear-elongation resistant silent chain
US20070082776A1 (en) Roller chain
EP1058030B1 (en) Silent chain
EP0463711A1 (en) Low-noise chain and chain power transmission apparatus using the low-noise chain
US5803854A (en) Silent chain having a sheared link bearing surface
US6220981B1 (en) Link plate for power transmission chain
US4840608A (en) Toothed belt
EP1293704B1 (en) Link plate for a silent chain
EP0927835B1 (en) Silent chain link plate with convex outer flank portion
JP3463942B2 (ja) チエーン組立体
JPH0643402U (ja) チェーンと多角形状のスプロケットによる動力伝達機構
JPS5834253A (ja) 伝動vベルト
JP4167449B2 (ja) 動力伝達用チェーンならびに動力伝達用チェーンの跳びの現象を防止しまたは低減させる方法
JPH01145447A (ja) 動力伝達チエーンベルト
EP0926392B1 (en) Transmission chain
US4708700A (en) Driving force transmission mechanism using a timing belt for an internal combustion engine
US20030233821A1 (en) Link plate for restricting back bending of a silent chain
JP2895761B2 (ja) チェーンカバーの誤着防止装置
JPH0728254U (ja) ピンを具えたドラム状の駆動部材とチェーンによる動力伝達装置
JP2538572B2 (ja) 一方向クラツチリボンスプリング
US20020025867A1 (en) Rocker joint silent chain
JP2001003995A (ja) サイレントチェーン伝達装置
JP3960008B2 (ja) 一方向クラッチ用リボンスプリング
US20030104891A1 (en) Silent chain
JP2003065399A (ja) サイレントチェーン用リンクプレートおよび該リンクプレートを含むサイレントチェーン