JPH0643366B2 - 4,4−ビス(4−ヒドロキシフエニル)ペンタン酸の製造法 - Google Patents

4,4−ビス(4−ヒドロキシフエニル)ペンタン酸の製造法

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JPH0643366B2
JPH0643366B2 JP60027244A JP2724485A JPH0643366B2 JP H0643366 B2 JPH0643366 B2 JP H0643366B2 JP 60027244 A JP60027244 A JP 60027244A JP 2724485 A JP2724485 A JP 2724485A JP H0643366 B2 JPH0643366 B2 JP H0643366B2
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pentanoic acid
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昌男 河村
邦興 加藤
佐藤  誠
雅章 山田
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Otsuka Chemical Co Ltd
Sumitomo Seika Chemicals Co Ltd
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Otsuka Chemical Co Ltd
Sumitomo Seika Chemicals Co Ltd
Seitetsu Kagaku Co Ltd
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は4,4−ビス(4−ヒドロキシフエニル)ペンタ
ン酸の製造に関するものである。4,4−ビス(4−ヒド
ロキシフエニル)ペンタン酸は、高分子添加剤例えばポ
リカーボネートの改質剤等に用いられる有用な化合物で
ある。
(従来の技術) 4,4−ビス(4−ヒドロキシフエニル)ペンタン酸を製
造する方法として従来、硫酸あるいは塩酸等の鉱酸の存
在下、レブリン酸とフエノールとを縮合せしめる方法
(米国特許第2971025号,英国特許第768206号),塩酸
の存在下、レブリン酸とフエノールを縮合せしめる際、
触媒物質としてメルカプト酢酸を用いる方法(米国特許
第2984685号あるいはメチルメルカプタンを用いる方法
(特公昭41−5930号)等が知られている。
(発明が解決しようとする問題点) 前記従来法における反応は (1)特に触媒物質等を用いない場合、収率が低い。
(2)触媒物質としてメルカプト酢酸を用いた場合、樹脂
状生成物の収量を低くするため、長時間反応させる必要
があり、また副反応生成物の割合も多く、分離のために
結晶化操作を必要とする。
(3)触媒物質としてメチルメルカプタンを用いた場合、
低沸物質のため取り扱いが困難なうえ、加圧下での反応
をしいられる。さらに悪臭対策も必要となる。
等の欠点を有し、いずれも工業的に有利な方法とはいえ
ない。
本発明は、上記従来法の欠点を排除するため触媒物質と
してアルキルメルカプタンを用い、鉱酸の存在下、フエ
ノールとレブリン酸を縮合させ、高収率で4,4−ビス
(4−ヒドロキシフエニル)ペンタン酸を工業的に製造
する方法を提供するものである。
〔発明の構成〕
(問題点を解決するための手段) 本発明の要旨は、鉱酸の存在下、フエノールとレブリン
酸とを縮合せしめる際、触媒物質として一般式RSH
(ここにRはC〜C20のアルキル基を示す)で表わさ
れるアルキルメルカプタンを使用することを特徴とする
4,4−ビス(4−ヒドロキシフエニル)ペンタン酸の製
造法である。
本発明の触媒物質として用いる一般式RSH(ここにR
はC〜C20のアルキル基を示す)で表わされる。
アルキルメルカプタンの具体例としては、n−アミルメ
ルカプタン,sec−アミルメルカプタン,n−ヘキシル
メルカプタン,sec−ヘキシルメルカプタン,n−オク
チルメルカプタン,sec−オクチルメルカプタン,n−
ドデシルメルカプタン,n−セチルメルカプタン,n−
エイコシルメルカプタン等が使用でき、特にn−オクチ
ルメルカプタン,sec−オクチルメルカプタン,n−ヘ
キシルメルカプタン等は好結果を与える。これらのアル
キルメルカプタンは、いずれも100℃以上の沸点を有
する化合物であるため、取り扱いが容易であり、かつ常
圧下での反応が可能である。
本発明においては、フエノールとレブリン酸は化学量論
的比が好ましく、アルキルメルカプタンの使用量として
は、レブリン酸に対し、0.1〜10モル%の範囲で用い
るのが好ましい。0.1モル%より少ないと反応速度が遅
く、収率が低下し、10%モルを越えて用いても顕著な
効果は認められないので不経済である。
また、縮合剤および反応溶剤として用いられる鉱酸とし
ては、塩酸,硫酸等が使用できるが、特に塩酸は好結果
を与える。用いられる塩酸の濃度は34〜50%の範囲
で使用でき、特に37〜42%の範囲で行なうと好結果
が得られる。
縮合の際の反応温度は25〜80℃,望ましくは40〜
60℃の範囲で行なうと好結果が得られる。
温度が低すぎると反応速度が遅く、逆に温度が高すぎる
と副生物が生成するため収率が低下する。縮合の際の反
応時間は通常15〜20時間で完了する。
(作用) 反応機構は詳らかでないが、従来知られていなかった高
級メルカプタンを用いると、収率よく4,4−ビス(4−
ヒドロキシフエニル)ペンタン酸が製造できるのは意外
ともいうべく本発明の効果である。
(実施例) 以下、実施例により詳細に説明する。
実施例1 レブリン酸58g(0.5モル),フエノール94g(1.0
モル),35%濃塩酸に塩化水素ガスを吹き込んで得ら
れた42%塩酸162g,n−オクチルメルカプタン3.
65g(0.025モル)を仕込み55℃にて、20時間撹拌
した。反応後、水200mlを加え、冷却後析出した結晶
を別水洗した。得られた湿ケーキに水600mlおよび
無水重亜硫酸ソーダ(Na2S2O5)1.2gを加え還流下で溶
解させ、付着したn−オクチルメルカプタンを水との共
沸蒸留で取り除いたのち、冷却し析出した結晶を別,
水洗,乾燥して、淡黄色の4,4−ビス(4−ヒドロキシ
フエニル)ペンタン酸126.6g(融点173.5−175℃)
を得た。収率は、88.5%であった。
実施例2〜7 アルキルメルカプタンとその使用量を表−1のとおりと
した以外は、実施例1と同様に操作を行ない表−1の結
果を得た。
(発明の効果) 本発明の方法で4,4−ビス(4−ヒドロキシフエニル)
ペンタン酸を製造すれば常圧で容易に高収率で目的物を
取得することができる。
フロントページの続き (72)発明者 山田 雅章 兵庫県神戸市垂水区星ヶ丘3丁目2―22

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉱酸の存在下、フエノールとレブリン酸と
    を縮合せしめる際、触媒物質として一般式RSH(ここ
    にRはC〜C20のアルキル基を示す)で表わされるア
    ルキルメルカプタンを使用することを特徴とする4,4−
    ビス(4−ヒドロキシフエニル)ペンタン酸の製造法。
  2. 【請求項2】アルキルメルカプタンがn−オクチルメル
    カプタンである特許請求の範囲(1)記載の方法。
  3. 【請求項3】鉱酸が34〜50%濃度の塩酸である特許
    請求の範囲(1)記載の方法。
  4. 【請求項4】アルキルメルカプタンの使用量がレブリン
    酸に対し、0.1〜10モル%である特許請求の範囲(1)記
    載の方法。
JP60027244A 1985-02-13 1985-02-13 4,4−ビス(4−ヒドロキシフエニル)ペンタン酸の製造法 Expired - Lifetime JPH0643366B2 (ja)

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JPS61186346A JPS61186346A (ja) 1986-08-20
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JPS61186346A (ja) 1986-08-20

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