JPH0643313B2 - 緑内障の局所治療用組成物 - Google Patents

緑内障の局所治療用組成物

Info

Publication number
JPH0643313B2
JPH0643313B2 JP62058688A JP5868887A JPH0643313B2 JP H0643313 B2 JPH0643313 B2 JP H0643313B2 JP 62058688 A JP62058688 A JP 62058688A JP 5868887 A JP5868887 A JP 5868887A JP H0643313 B2 JPH0643313 B2 JP H0643313B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pga
iop
eye
intraocular pressure
pgb
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62058688A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6366122A (ja
Inventor
ラスズロー・ゼツト・バイト
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Columbia University in the City of New York
Original Assignee
Columbia University in the City of New York
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US07/022,046 external-priority patent/US4883819A/en
Application filed by Columbia University in the City of New York filed Critical Columbia University in the City of New York
Publication of JPS6366122A publication Critical patent/JPS6366122A/ja
Publication of JPH0643313B2 publication Critical patent/JPH0643313B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/557Eicosanoids, e.g. leukotrienes or prostaglandins
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P27/00Drugs for disorders of the senses
    • A61P27/02Ophthalmic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P27/00Drugs for disorders of the senses
    • A61P27/02Ophthalmic agents
    • A61P27/06Antiglaucoma agents or miotics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system
    • A61P9/12Antihypertensives

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Ophthalmology & Optometry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Cardiology (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の背景] 緑内障(glaucoma)は、霊長類を含めた種々の哺乳動物が
患る眼の疾患であり、眼内圧の増加(眼球高圧)を特徴
とする。ヒトにおけるこのような眼球高圧は、水様液の
毛様上皮から眼球後房への分泌速度と、主としてシュレ
ンム管を介しての前房及び後房からの水様液の流出ある
いは排出抵抗との間の平衡失調に起因する。前記平衡失
調の主原因は、水様液排出経路の閉塞による流出抵抗の
増加にあるものと一般に考えられている。
慢性の緑内障は典型的には緩やかで漸進的な視野の喪失
を引き起し、もし何等かの治療がおこなわれない場合は
最終的には失明をもたらす。通常、初期的な治療には、
特にピロカルピンやチモロールのような自律神経作用作
動薬又は拮抗薬の局所投与が行なわれる。このような局
所投与剤による治療が効果を示さない場合は、炭酸脱水
素酵素の全身的投与を行なうことができる。このような
治療も有効でない場合は、手術による緑内障の治療も行
ない得る。
エイコサノイド及びその誘導体には、多くの生物学的に
有用な化合物が見られる。例えば天然由来の環式脂肪酸
であるプロスタグランジン(PG)の群は種々の生物学
的活性を有することが知られている。当初、羊精巣及び
ヒト精液の脂溶性抽出物として単離されたプロスタグラ
ンジンは多くの哺乳類組織により産生されることが発見
された。
種々のプロスタグランジンの活性には、平滑筋刺激、小
動脈拡張、気管支拡張、血圧低下、胃液分泌阻害、脂肪
分解及び血小板凝集、陣痛、流産及び生理の誘発等があ
る。
これまでプロスタグランジン、特にPGEの投与は、
ウサギ及びその他のいくつかの哺乳動物の眼の前眼房内
投与の実験から、眼内圧を上昇させるものと考えられて
いた。
より最近になって、PGE,PGF2α及びPGD
のような基本プロスタグランジンが、猫及びアカゲザル
において殆んど副作用を起すことなく眼内圧(IOP)
を低下させることが示された(3)(4)(11)。しかし角膜が
これらの有機酸に対してかなり不透過であるので(2)、
比較的高い濃度のこれ等のエイコサノイドが使用されて
いる。これ等のプロスタグランジンをエステル化すると
眼内圧の低下能力が非常に改良されることが認められ、
PGF2αの場合では、種々のPGF2α誘導体の1回
当り1〜5μgの投与により有意に眼内圧が低下するこ
とが認められた。これ等のエステルの眼内圧低下作用の
増加は、これ等の前眼房への透過の増加と関連している
ものと考えられる。本出願のリファレンスとする本出願
人による1982年5月3日出願のアメリカ特許出願NO.374
165(1986年7月8日発行のアメリカ特許NO.4599353)
も参照されたい。
該文献の中には、PGA及びPGBを含む組成物の眼内
圧に対する作用に関連するいくつかの記載がある。Naka
no等は塩化ナトリウム溶液中の1〜100μg/mのP
GAあるいはPGAの動脈内あるいは静脈内注射を
開示している(10)。Nakano等はこのような方法で犬にお
いてPGAを使用すると眼内圧を増加すると結論してい
る。Trzeciakowski等はウサギにおける眼内圧の回復に
対するPGA及びPGBの局所投与の効果を研究し
ており(12)、ここでは眼内圧が人為的に低下されいる。
彼等は、PGA及びPGBの投与は、高張生理食塩
水注射により誘起された眼内圧低下効果を打ち消し、眼
内圧を有意に高めると結論している。
ChiangはPGAの静脈内注入の眼内圧に対する効果を
調査した(6)。炭酸ナトリウム/平衡塩溶液中のPGA
は一貫して高い眼内圧を生起した。また、Beitch及び
Eakinsは、塩化ナトリウム溶液中のPGAの前眼房内
注射が眼内圧の持続的で大きな増加を誘起することを見
出した(1)。この研究においては、注射の反復に応答す
る顕著な減少が見られた。
上記に引用した開示内容は、一貫して本発明とは異なる
ものである。本発明の組成物中のPGの局所投与は、眼
内圧の持続した低下効果を誘起する。
遊離酸形状のPGA、PGA、PGB及びPGB
を適当な形状で眼に局所投与すると、以前に調べられ
た基本プロスタグランジン及びその他のエイコサノイド
について見られた効果と比較して、予測し得ない程の大
きさあるいは期間、あるいはその両方で、眼内圧低下効
果を示すことが、本明細書に記載した一連の実験により
裏付けられている。この実験においては、遊離酸形状の
PGA及びPGBの局所投与により誘起された結膜の充
血期間は、他のPGの同じ投与量により誘起されるもの
より短いことも示されている。これ等の実験全体から、
以前にテストされた基本プロスタグランジン及びその他
のエイコサノイドに比べて、PGA及びPGBが眼内圧
低下において予測し得ない治療効果を有していることが
示される。
本明細書には記載していないが、遊離酸形状のPGA
が、遊離酸形状のPGF2αに比べてより角膜を透過し
易いことも実験により示される。さらに本明細書に記載
した実験により、より低脂溶性のPGA遊離酸あるい
はその他の眼内圧低下剤に比べて、例えばPGA-1-
イソプロピルエステルのようなPGAの1位置の脂肪
族エステルが、より少ない投与量で有意な眼内圧低下効
果を達成し得ることが示されている。
[発明の要旨] 本発明は、プロスタグランジンA(PGA)、プロスタ
グランジンB(PGB)、プロスタグランジンC(PG
C)、PGA,PGB及びPGCの誘導体、PGAの抱
合体及び抱合PGA誘導体からなる群から選択された1
種以上のプロスタグランジンの眼内圧を低下させるのに
有効な量を眼の表面に接触させ、眼内圧を低下させてそ
の低下した眼内圧を維持することからなる、患者の高眼
内圧あるいは緑内障の治療方法である。本明細書中で
は、PGAはPGA,PGAあるいはPGAの1
種以上を示し、PGBはPGB,PGBあるいはP
GBの1種以上を示し、PGCはPGC,PGC
あるいはPGCの1種以上を示すものであり、誘導体
はこれ等のPGのエステルを含むものである。
適する患者はヒトを含む霊長類及びその他の動物であ
り、特に猫や犬のような家畜動物である。
PGA、PGA誘導体あるいはPGA抱合体の有効量は
約0.1μg〜約100μgの範囲で、特に約0.1μg〜約50
μgの範囲である。
PGBあるいはPGB誘導体の有効量は約0.1μg〜約1
00μgの範囲で、特に約0.1μg〜約50μgの範囲であ
る。
PGCあるいはPGC誘導体の有効量は約0.1μg〜約1
00μgの範囲で、特に約0.1μg〜約50μgの範囲であ
る。
本発明はさらに、PGA、PGB、PGC、PGA、P
GB及びPGCの誘導体、PGA抱合体及び抱合PGA
誘導体からなる群から選択された1種以上のプロスタグ
ランジンの眼内圧を低下するのに有効な量と眼薬用に使
用し得る担体からなる、患者の眼の高眼内圧あるいは緑
内障の局所治療用組成物を提供する。
液体溶液の場合、有効量はm当り約40〜約4000μgの
プロスタグランジンを含む液体溶液の約10〜約50μの
投与量からなる。
軟膏の場合、有効量はg当り約40〜約4000μgのプロス
タグランジンを含む軟膏の約10〜約50mgからなる。
本発明に有用なプロスタグランジンとしては、PG
、PGA、PGA、PGB、PGB、PG
、PGC、PGC、PGC、これ等のPGの
エステル、PGA抱合体及び抱合PGA誘導体がある。
眼薬として使用し得る担体としては、水溶液、軟膏及び
ピーナッツ油あるいは鉱油のような油が挙げられる。
[詳細な説明] プロスタグランジンA(PGA)は下記構造式: を有する化合物の群である。
13位置炭素と14位置炭素の間に2重結合を有する上記化
合物をPGAと称する。5位置炭素と6位置炭素の間
に第2の2重結合を有するものをPGAと称する。17
位置炭素の18位置炭素の間に第3の2重結合を有するも
のをPGAと称する。当業者には周知の方法により、
A型プロスタグランジンの多数の誘導体を製造し得る。
本発明の実施においては、1位置あるいは15位置あるい
は1位置及び15位置の両方におけるエステルを含むPG
A誘導体を使用し得る。特に有用なものは1位置あるい
は15位置あるいは両位置における例えばメチル,エチ
ル,プロピルあるいはイソプロピルのような脂肪族エス
テル、ベンジルのようなアリールアルキルエステル及び
1位置及び15位置の脂肪族ジエステルあるいは脂肪族及
びアリールアルキルの混合ジエステルである。
さらに、PGA抱合体はPGAの11位置炭素に化学物質
を反応させて調製し得る。特に有用なものは、PGAに
システインあるいはグルタチオンを反応させて調製され
たスルフヒドリル抱合体である。
プロスタグランジンB(PGB)は下記構造式; を有する化合物の群である。
13位置炭素と14位置炭素の間に2重結合を有する上記化
合物をPGBと称する。5位置炭素と6位置炭素の間
に第2の2重結合を有するものをPGBと称する。17
位置炭素と18位置炭素の間に第3の2重結合を有するも
のをPGBと称する。当業者には周知の方法により、
B型プロスタグランジンの多数の誘導体を製造し得る。
本発明の実施においては、1位置あるいは15位置あるい
は1位置及び15位置の両方におけるエステルを含むPG
B誘導体を使用し得る。特に有用なものは1位置あるい
は15位置あるいは両位置における例えばメチル,エチ
ル,プロピルあるいはイソプロピルのような脂肪族エス
テル、ベンジルのようなアリールアルキルエステル及び
1位置及び15位置の脂肪族ジエステルあるいは脂肪族及
びアリールアルキルの混合ジエステルである。
プロスタグランジンC(PGC)は下記構造式; を有する化合物の群である。
13位置炭素と14位置炭素の間に2重結合を有する上記化
合物をPGCと称する。5位置炭素と6位置炭素の間
に第2の2重結合を有するものをPGCと称する。17
位置炭素と18位置炭素の間に第3の2重結合を有するも
のをPGCと称する。当業者には周知の方法により、
C型プロスタグランジンの多数の誘導体を製造し得る。
本発明の実施においては、1位置あるいは15位置あるい
は1位置及び15位置の両方におけるエステルを含むPG
C誘導体を使用し得る。特に有用なものは1位置あるい
は15位置あるいは両位置における例えばメチル,エチ
ル,プロピルあるいはイソプロピルような脂肪族エステ
ル、ベンジルのようなアリールアルキルエステル及び1
位置及び15位置の脂肪族ジエステルあるいは脂肪族及び
アリールアルキルの混合ジエステルである。
患者の眼の高眼内圧あるいは緑内障の治療について記載
する。適する患者は、ヒトのような霊長類及び犬あるい
は猫のような家畜動物を含む。本方法は、プロスタグラ
ンジンA(PGA)、プロスタグランジンB(PG
B)、プロスタグランジンC(PGC)、PGA,PG
B及びPGCの誘導体、PGA抱合体及び抱合PGA誘
導体からなる群から選択された1種以上のプロスタグラ
ンジンの眼内圧を低下させるのに有効な量を眼の表面に
接触させて眼内圧を低下させ、その低下した眼内圧を維
持することからなる。
本記載のプロスタグランジンは、PGA、PGA
PGA、PGB、PGB、PGB、PGC
PGCあるいはPGCの一種以上である。
好ましい誘導体の例としては、PGA、PGBあるいは
PGCの1位置あるいは15位置あるいは1位置と15位置
両方の脂肪族エステル及びジエステル及びアリールアル
キルエステルがある。脂肪族エステルの好ましい例は、
メチル,エチル,プロピル,イソプロピル等である。好
ましいアリールアルキルエステルは1位置あるいは15位
置あるいはその両方のベンジルエステルである。
PGA抱合体の好ましい例は、11位置炭素のスルフヒド
リル抱合体であり、特にPGAあるいはPGA誘導体を
システインあるいはグルタチオンと反応させて形成した
そのような抱合体である。
患者の高眼内圧あるいは緑内障の治療には種々の投与パ
ターンを取り得る。好ましい例では、眼内圧を低下させ
低下した眼内圧を維持するのに有効な量のプロスタグラ
ンジンを、例えば角膜のような目の表面に、少なくとも
毎日定期的に接触させることからなる。PGB及びPG
C、及びそれ等の誘導体による好ましい治療は、眼内圧
を低下させ低下した眼内圧を維持するのに有効な量の該
プロスタグランジンを、例えば角膜のような眼の表面
に、例えば毎日1〜4回のように定期的に接触させるこ
とからなる。
本発明の実施においては、広範囲なプロスタグランジン
の量を使用し得るが、好ましい量は約0.1μg〜約500μ
gであり、特に約0.1μg〜約50μgである。
PGA、PGB、PGC、PGA,PGB及びPGCの
誘導体、PGA抱合体及び抱合PGA誘導体からなる群
から選択された1種以上のプロスタグランジンの眼内圧
を低下させるのに有効な量と眼薬用に使用し得る担体か
らなる、患者の高眼内圧あるいは緑内障の局所治療用組
成物について記載する。
本記載のプロスタグランジンは、PGA、PGA
PGA、PGB、PGB、PGB、PGC
PGCあるいはPGCの一種以上である。
好ましい誘導体の例としては、PGA、PGBあるいは
PGCの1位置あるいは15位置あるいは1位置と15位置
両方の脂肪族エステル及びジエステル及びアリールアル
キルエステルがある。脂肪族エステルの好ましい例は、
メチル,エチル,プロピル,イソプロピル等である。好
ましいアリールアルキルエステルは1位置あるいは15位
置あるいはその両方のベンジルエステルである。
本発明の実施において使用し得る眼薬用に適した担体に
は、例えば保存料を含有する生理食塩水あるいは等張溶
液のような水溶液、例えばピーナッツオイル及び鉱油の
ようなオイル、及び軟膏があるが、これ等に限定される
ものではない。本発明の軟膏は、炭化水素あるいは油性
ベースの半固体医薬調製物である。軟膏の好ましい例と
してはポリエチレン−鉱油軟膏等がある。
本発明の組成物は典型的には殺菌され、所望によりこの
ような組成物に使用される当業者には周知の添加成分を
含有し得る。組成物は例えば、保存料、抗酸化剤、細菌
発育阻止剤、安定剤、溶解助剤、着色剤、乳化剤等を含
有し得る。特にPGがPGCである場合、安定剤の使用
が必要となる。
液体溶液の場合、有効量はm当り約40〜約4000μgの
プロスタグランジンを含む液体溶液の約10〜約50μの
投与量からなる。
軟膏の場合、有効量はg当り約40〜約4000μgのプロス
タグランジンを含む軟膏の約10〜約50mgからなる。
さらに、本発明の組成物の有効量を眼の表面に接触させ
ることからなる、患者の眼の高眼内圧あるいは緑内障の
局所治療方法について記載する。
好ましい例においては、プロスタグランジンがPGAの
場合は少なくとも毎日、プロスタグランジンがPGBあ
るいはPGCの場合は少なくとも日に1〜4回といった
間隔で定期的に接触を行なう。
本発明は、高眼内圧あるいは緑内障の改良された治療法
を提供する。PGA、PGB及びPGCは、比較的低い
投与量で眼内圧を低下させるだけでなく、特にPGAは
長時間継続される眼内圧の低下を誘起する。さらに本発
明のプロスタグランジンは、医源性作用が低いことにお
いて注目される。特に、これ等によって引起される結膜
の充血は、その他の眼内圧低下化合物に比べて極めてわ
ずかである。
実験−第一シリーズ 遊離の酸の形態のPGA,A,BおよびBはCa
yman Chemical Company(Ann Arbor,Michigan)から購入
し、この遊離酸10μgを先ずエタノール25μに溶か
し、次いで眼薬用基剤(ビヒクル)溶液(すなわち、ポ
リソルベート80を0.5%と塩化ベンザルコニウムを0.01
%、通常の生理食塩水に溶かした溶液)を0.5m加え
てPG濃度を20mg/mとした。これを上記の基剤溶液
でさらに薄めて40〜4000μg/mの範囲の濃度とした
(エタノール濃度は3%未満)。これらの溶液のひとつ
を25μ(すなわちPG1.0〜500μg)とってそれぞれ
のネコの片方の目の角膜に局所投与した。反対側の目は
コントロールとして、同容量の基剤溶液をつけるかまた
は何もしないでおいた。眼内圧はAlcon Applanation Pn
eumatonographを用いて薬剤投与前に数回、および薬剤
投与後1,3,6,24時間、さらにある場合には0.5時間後と
2.0時間後にも測定した。それぞれネコの同一の目を毎
週1回より多く薬物試験に使ったことはなく、いずれの
ネコも1週に2回より多く単一の薬物試験に使ったこと
はない。いくつかのケースでは同じPGを同じ濃度で1
日に1回ずつ数日間投与した。
細隙灯を用いて目の検査をし、PG処置前とPG投与3,
6および24時間後の前眼房中の発赤拡張(flare)の程度と
細胞(cell)の存在について評価した。これらの応答は既
に記載されている(3)ようにして評価した。
結果 PGBは1.0〜10.0μg/目の用量で眼内圧(IO
P)の有意義な低下を引起こす(第1図)。1.0μgの
用量の場合最大の平均IOP低下は処置後1〜2時間で
約4mmHg(平均3.9±1、試験した目の数=9)であ
ったが、このIOPは3時間後までにほぼ正常なレベル
に戻った。高めの用量(10μg/目)では最大の平均I
OP低下はかなり大きめ(1時間で平均6.8±0.9、目の
数=8、範囲4〜10mmHg)であり、持続時間はやや延
長されいるがこの場合のIOPも6時間後までにはほぼ
正常なレベルに戻った(第1図)。この降圧効果に伴う
発赤拡張はどちらの用量でも最小で、細胞反応(cellula
r reaction)は高い方の用量でも最小であった。PGB
を1μg局所投与した後は細胞または発赤拡張は常に
は観察されなかった。
PGBを同じ用量で局所投与した後にも同様な応答が
観察された(第2図)。PGB用量を50および500μ
g/目に増加するとIOP低下効果の程度と持続時間が
増大したが、いずれの用量でも処置後24時間ではIOP
の有意義な低下はみられなかった。これらのPGB
場合いずれの用量で局所投与してもその少なくともいく
つかの目で発赤拡張と細胞が多少みられた。この副作用
の程度は用量に依存していた。
PGAでも1.0μg/目という小量を局所投与後1時
間で有意義なIOP低下が得られた(第3図)。5,10
または100μgで局所投与すると用量に依存してIOP
が低下し、これらのIOP低下は同様な用量でPGB
を局所投与して得られた結果と同等であった(第2図対
第3図)。しかし、このPGAの3つの用量全てでI
OPの持続は予期に反して長く、基本PG類やPGB
で得られた結果をはるかに越えていた。PGAを5〜
100μg局所投与してから24時間後のIOPは反対側の
コントロールの目のIOPより4〜6mmHg低い値にと
どまっていた。100μg/目の用量のPGAでも同様
に、処置後3時間までに平均して8mmHg以上の大きな
IOP低下が達成された(第4図)。このIOP低下は
程度および持続性において同じ用量のPGBで得られ
た眼圧降下応答と似ていた。これらの知見は、A型とB
型のPG類が思いがけない強力な眼圧降下剤であるこ
と、およびPGAの降圧効果の持続性が基本PG類の
一回の局所投与で既に観察されていた眼圧降下の持続性
と比較して予期できない程長いということを示してい
る。
PGAを1.0μg/目の用量で繰り返し投与するとI
OPが低下し、このPGの眼圧降圧効果に起因するタキ
フィラキシーはないことを示していた(第5図)。実際
4日間毎日PGAを投与するとその間IOPは次第に
低下した。その後PG処置を停止すると、既に処置した
目のIOPは反対側のコントロールの目と比べて最後の
処置の3日後まで低いままでとどまっていた。次いで処
置を再開して10日間連続に処置するとIOPは再び4日
間に亘って次第に低下し、毎日の処置を続けている限り
低レベルにとどまっていた。各々の投与後最初の3時間
以内ではさらにIOPが低下するというエピソードがみ
られたが、処置の6日目〜10日目までの間各処置後24時
間に亘って維持された眼圧降圧効果は反対側のコントロ
ールの目と比べて3〜4mmHgの範囲であった。17日間
に亘って全部で14回PGAを投与した後PG処置を中
止した。その後IOPは次第に増大したが、既に処置さ
れた目のIOPは最後の処置から7日たっても反対側の
コントロールの目と比べていくらか低いままであった
(第5図)。PGA1.0μgで処置した期間全体に亘
ってこれらの目には細胞や発赤拡張は全くみられなかっ
た。これより高い用量のPGA(5〜10μg/目)で
観察された発赤拡張または細胞応答(cellular respons
e)でさえ、同程度のIOP低下を得るのに必要であるこ
とが既に判明しているずっと高めの量のPGF遊離酸
を用いて観察されたのと同程度以下であった。
これらの実験は、A型およびB型の誘導PG類が既に研
究された基本PG類よりも思いがけなく大きい眼圧降下
能をもっていることを示している。さらに上述の知見
は、A型のPG類が基本PG類やそのエステルよりもず
っと長期間に亘って低いIOPを維持することを示して
いる。従って、A型およびB型、特にA型のPG類が、
慢性の単性緑内障の長期に亘る処置に対して、既に研究
されている基本のエイコサノイド類やその誘導体とは違
って際立った予期できない治療効果をもっていると結論
される。
実験−第二シリーズ 上で示されたように、1回の処置につき1μgの用量の
PGAでネコの目を毎日処置している間眼内圧(IO
P)は有意義に低下し、このIOP低下は前眼房内の観
察しうる発赤拡張も細胞も伴わなかった。これは、以前
ネコに対して行なわれた、常に多少の発赤拡張や細胞応
答を引き起こす基本PG類またはPGF2αのエステル
の眼圧降下剤を用いた研究(3)(5)とは逆である。ヒトの
目ではPGF2αの降圧投与量の局所投与後前眼房に発
赤拡張も細胞も観察されなかったが、処置した目の全て
で著しい結膜の充血がみられた(9)。動物研究で遊離酸
形または塩形のPGFよりずっと強力な眼圧降下剤で
あることが示されていたPGF2αエステルもやはり、
Giuffre(9)が使用したPGF2αの用量よりずっと低い
用量(1〜10μg)で用いたときヒトの目に結膜の充血
を引き起こすことが判明した。従って、ヒトの目に関す
る限りある種のPG類の眼球に及ぼす副作用としては細
胞や発赤拡張より結膜の充血の方が重要であるように思
われる。従って、基本PG類やそのエステルに対して誘
導PG類の治療効果を比較検討する場合、眼圧降下能だ
けではなく結膜の充血を引き起こす性質も考えなければ
ならない。
ネコの場合結膜表面は眼瞼で完全に覆われているためネ
コの目で結膜の充血を研究するのは困難またはほとんど
不可能であり、一方サルの場合結膜の目視できる部分の
色素沈着が多いので結膜脈管を見るのは大幅に制限され
る。従って、PG類の結膜の充血を引き起こす相対的な
可能性は、ネコで有意義なIOP低下を引き起こすこと
が示されたPGA,PGEおよびPGF2αを用い
てラビットの目に対して検討した。
PGA5μgを典型的な眼薬用基剤溶液25mに溶か
して局所投与すると、同じ基剤溶液に溶かしたPGE
またはPGF2αを同用量で用いて処置した目でみられ
た結膜の充血の程度と持続性に比べて穏やかな結膜の充
血が短期間生じただけだった(第6図)。PGF2α
処置した目で観察された結膜の充血の最大の程度はPG
で処置した目で観察されたものよりひどく大きいと
いうわけではないが、PGF2αで処置した目の場合の
充血の衰退傾向はPGAで処置した目の場合と比べて
非常にゆっくりであった。同じ用量のPGEで処理し
た目は、PGAかPGF2αで処置した目の場合より
結膜充血応答の最大程度がずっと大きく、その持続時間
がずっと長い。
これらのPG類の用量を倍にする(5μg/目から10μ
g/目にする)とPGAとPGF2αに対する結膜の
充血応答の持続と程度は増大したがPGEの場合は増
大しなかった。このことはPGEの場合は5μgでそ
の応答が既に最大になっていたことを示している。10μ
gのPGAによって生じた最大の結膜充血応答の程度
はPGA5μgの局所投与後30分の時点でみられた応
答よりやや大きかった。この結膜充血は5μgのPGA
でみられた持続時間も長いが、同用量のPGF2α
生じた結膜充血応答と比べて比較的急速な衰退傾向を示
した(第6図)。同様な結果がPGA,PGBおよ
びPGBでも得られた。5μg/目または50μg/目
の用量でこれらのPGが引起す結膜充血応答は同じ用量
のPGF2αまたはPGAの場合と同等以下だった。
この研究は、PGF2αとPGAが引起す結膜充血は
その程度においてほぼ同等であるが、PGAが引起す
結膜充血の持続性はPGF2αによるものよりずっと短
いことを示している。すなわち、PGAはPGF2α
より治療上有利である。PGF2αと比較したPGA
の治療上の有用性は、これら2つの薬剤の同用量での結
膜充血に対する影響の比較から明らかなものよりずっと
大きいことを指摘しておかなければならない。というの
は、PGAはネコの目で1〜10μgの範囲の用量で眼
圧降圧効果をもつことが示されているのに対し、PGF
2αの遊離の酸は数10〜100倍高い用量でやっと同程度
のIOP低下を示すだけだからである。
従って次のように結論される。PGAは、眼圧降圧作
用がより強力であるというだけではなく、PGF2α
降圧投与量の局所投与後ヒトで起こることが示されてい
る眼に対して悪い副作用である結膜充血という観点から
も、眼内高圧症および緑内障の処置に対して予期されな
かった有利な治療効果を示すものである。
実験−第三シリーズ 誘導プロスタグランジンの貯蔵溶液(stocksolution)の
製造に用いた手順は実験−第一シリーズに記載されてい
る。以下に記載する溶液は25μの容量で局所投与し
た。
前記した現行の基剤(current vehicle)中でのPGA
溶液の安定性を4箇月に亘ってテストした。初期貯蔵溶
液(0.2mg/m、現行基剤中PGA4μg/25μ
)を透明なポリプロピレン製微小遠心管(microcentri
fuge tube)に入れ、室温で室内ケイ光灯や間接太陽光か
ら遮断しないで貯蔵した。PGAの降圧能のテストは
全て、この貯蔵溶液の試料を現行基剤で希釈して0.04mg
/mの濃度(25μ中PGA1μgの用量に相当)
にして実施した。
PGA貯蔵溶液の調製直後この溶液の試料を0.04mg/
mの濃度まで希釈し、この溶液25μ(PGA1μ
g)を6匹のネコのそれぞれの片目に局所投与した。既
に実験の第一シリーズで記載したようにして、眼内圧
(IOP)、および前眼房の房水の発赤拡張と細胞浸潤
をモニターした。49日および126日貯蔵した後、PGA
貯蔵溶液の降圧効果を同じ1μg/目の用量で再度テ
ストした。
49日貯蔵後に得られたIOP低下は新鮮な貯蔵溶液で得
られたIOP低下より多少大きく、かつ多少長く持続し
た。しかし、126日後における応答は最初に得られたも
のと大差はなかった(第7図)。
現行基剤25μに溶かしたPGB5μgを6匹のネコ
の片方の目に連続して8日間局所投与することにより、
長期にわたってPGBで処置したときの降圧効果を検
討した。IOP、房水発赤拡張および前眼房の細胞浸潤
は1日目、5日目および8日目に周期的にモニターし、
7日目を除いて他の日にはIOPの読取りと観察を1回
か2回行った。短期(スパイク)のIOP低下と持続
(24時間)するIOP低下は1回目の処置の後よりもそ
の後の処置の後の方が大きかった。最も低いIOPの値
は4回目の処置後に得られた(第8図)。一貫した発赤
拡張はほとんどまたは全くなく、5回目に片方の目の前
眼房で細胞応答が認められた。
実験−第四シリーズ 材料と手法 雌雄いずれかのネコ(1.5〜3.0kg)を調教しててその目の
生体顕微鏡検査と眼圧計によるIOP測定とのために必
要な処理と周期的な拘束とを受けられるようにした。健
康状態が良好で生体顕微鏡検査によって目の炎症の兆し
がない動物だけを用いた。
ほとんどの単一投与実験において、PG処置の前と3時
間、6時間および24時間後に発赤拡張の程度と前眼房の
細胞の存在とを評価するために眼圧計と細隙灯とによる
検査を行なった。眼圧計検査は1時間後にも行ない、薬
剤投与の0.5,1,3,6および24時間後には瞳孔の直径を既
に記載されているようにして(14)測定した。これらの間
隔を採用したのは、以前の研究で、IOPと瞳孔直径は
PGの局所投与の1時間後にかなりまたは最大にまで低
下する(13)(5)のに対し、発赤拡張と細胞応答はそれぞ
れ6時間後と24時間後に最も良く評価されることが示さ
れているからである。
前眼房内の発赤拡張と細胞応答はいずれも前眼房の細隙
灯による生体顕微鏡検査に基づいて評価した。評価基準
は次の通り。0=チンダル効果なし、0.5=部分的に暗
闇に慣れた観察者だけが見分けられる位の小さいチンダ
ル効果、1+=小さいが容易に見分けられる程度のチンダ
ル効果、2+=中くらいないし大きいチンダル効果、3+=
フィブリン塊を伴う大きいチンダル効果。細胞応答の評
価基準は次の通り。0=細胞なし、0.5+=前眼房の容量
のほとんど全体にわたって走査したときに少し細胞が認
められる、1+=細隙灯の範囲のどこでもいくらかの細胞
がみられる、2+=細隙灯の範囲のどこでも多くの細胞が
みられる、3+=細胞が高密度で分散しているかあるいは
多少の細胞凝集が観察される。毒物学での使用が唱えら
れている等級システムではなく以上の評価基準を選択し
た理由は既に報告されている(14)。
眼内圧(IOP)の測定は、0.5%の塩酸プロパラカイ
ン溶液を1滴局所投与して角膜麻酔をした後、圧縮酸素
に対して行なう較正浮遊チップ眼圧計(Pheumatonograp
h;Alcon,Fort Worth,Texas)を用いて意識のある動物に
対して行なった。眼圧測定に関するこれ以上の詳細は文
献(14)を参照されたい。
残りのコントロールの目は同じ容量の基剤溶液で処置す
るかまたは未処置のままとした。これらの溶液の局所点
滴注入に対するネコの応答を、まぶたを閉じていた時間
の長さを含めた挙動上の応答に基づいて評価した。声を
出したり逃げようとしたりする明白な挙動上の応答(ひ
どい不快を意味する)はこの研究で用いたいずれの溶液
でも起こらなかった。
PGF2α−IEとPGA−IEはPharmaciaAB(Up
psala,Sweden)から入手したもので、生理食塩水中に0.5
%のポリソルベート80を含有する眼薬用基剤溶液に溶か
した溶液であった。希釈は全て、0.01%塩化ベンザルコ
ニウムをさらに含有する同様な基剤を用いて行なった。
PGA遊離酸はCayman Chemical(Ann Arbor,MI)から
入手し、エタノールに溶かし、塩化ベンザルコニウム基
材溶液に希釈して必要な濃度とした。いずれの溶液でも
目に投与するには自動マイクロピペット(Eppendorf)を
用いて行なった。このピペットはこれらの溶液25.8±0.
24mg(測定は21℃で10回)に相当する25μの用量を投
与できるように設定されていた。
1つの長期実験では最初にPGF2α−IEを毎日1回
0.5μgずつ8日間投与した。最後のPGF2α−IE
投与24時間後から同じ目を0.5μgまたは1.0μgの用量
のPGA−IEで3か月間処置し、ほとんどの平日の
午前8:14〜9:00の間(9AM読み取り)の次のPGを
投与する前とほとんどの平日の処置の1時間後、3時間
後および6時間後とに生体顕微鏡による目の検査を行な
った。
結果 いろいろな用量のPGA−IEを局所投与した後に得
られた眼内圧低下の経時変化曲線は、このPGエステル
が0.1〜1.25μg/目の用量範囲で有効にIOPを低下
することができることを示している(第9A図)。最大
のIOP低下は常にこの薬剤の局所投与後1時間で起こ
り、0.5μgという低容量でも投与後少なくとも24時間
まで有意義なIOP低下が維持されている。これに反し
てPGF2α-1-イソプロピルエステル(PGF2α−I
E)の場合は、1μgの用量で局所投与してやっと1日
目を通じたIOP低下が維持され、しかもPGA−I
Eを0.75μg局所投与した後24時間でみられたIOP低
下と大きさにおいて同等なレベルは2.5μgの用量で投
与したときだけであった(第9B図)。
第10A図は、PGA−IEを0.75μg局所投与したと
きに応答するIOP低下がその局所投与30分後有意義に
なったこと、およびこのIOP低下にはある種のPG
類、特にPGEを同様なIOP低下を得るのに充分な
用量で局所投与したときに起こることが以前見い出され
ていた初期のIOP増加というエピソードを伴わなかっ
たことを示している。第10B図はPGA−IEを0.75
μg局所投与しても(処置しない)残りのコントロール
の目では有意義なIOP低下が起らなかったことを示し
ており、これはすなわち処置した目におけるIOP低下
は全身性の効果によるものではなかったことを示す。以
前に行なわれたいくつかの研究では、フクロウザルの目
にある種のPG類を局所投与したとき、特にPGF2α
を片方の目に局所投与すると、もう一方の目にも多少の
IOP低下が生じることがあった。
1群6匹の高眼圧症のネコの片方の目にPGA−IE
0.5μgを毎日投与したとき完全に24時間の間維持され
たIOP低下は、その前に同じ目を同じ用量のPGF
2α−IEで8日間毎日処置した期間に亘って得られた
IOP低下よりも大きかった。IOP低下はPGA
IEを毎日投与し始めてから3〜4日の間は増大し、そ
の後日々の処置を続けていく限り残りの非処置の目より
も6〜8mm低く維持された(第11図)。31日目に処置の
回数を1日1回から2回に増やしてみたがIOPがさら
に低下することはなかった。これはこのPGエステルの
場合、最大のIOP低下を維持するには1日1回処置で
充分であることを示している。しかし、38日目に用量を
0.5μg/目から1μg/目に増やしたところIOP低
下はいくらか大きくなることが観察された。PGA
IE1μgで処置する回数を1日2回から1日1回に減
らしたところIOP低下量はほんの少しだけ小さくなっ
た。処置の72日目から、1μgのPGA−IEで処置
する回数を1日1回から2日に1回に減らしたところ、
PGA−IE1μgを局所投与したたび毎にその後48
時間もかなり高いIOP低下が維持されていた。
第11図に挙げた結果は、PGA−IEが長期処置の期
間中IOP低下を24時間さらには48時間も維持すること
ができるということを示している。ネコの目に関するこ
れらの研究が示唆しているように、PGA−IEは比
較的少用量の1日1回投与による緑内障の長期処置に適
しており、このような1日1回の処置という処方でたと
え緑内障の医療管理において有効な応諾(すなわち患者
が処方に従うという確実性)が欠けているために処置を
1日忘れてしまったとしても、有効なIOP低下が維持
される。
以上の全結果が示しているように、PGA−IEは、
実際の眼科において緑内障の治療に現在用いられている
局所投与用のどんな眼圧降下剤よりもずっと少ない用量
で目に局所投与されたときに少なくとも24時間の期間に
亘ってIOPを低く維持することができる、最も有効な
眼圧降下剤である。
本出願は、1986年3月13日出願のアメリカ特許出願N
O.839056の、1986年7月31日出願の一部継続出願であ
るアメリカ特許出願NO.892387の一部継続出願であり、
両者の開示事項は本願のリファレンスとする。
本発明は、アメリカ保健福祉省、国立保健研究所よりの
認可番号EY00333及びEY00402の下に、政府援助により完
成されたものであり、アメリカ政府は本発明に関し権利
を有するものである。
本明細書中で、括弧内の数字により示した引用刊行物の
完全なタイトルを以下に示す。これ等の刊行物の内容
な、本発明に関する従来技術をより完全に説明するため
の本願のリファレンスとする。
Referinces: 1.Beitch,B.R.and Eakins,K.E.The Effect of Prostagl
andins on the Intraocular Pressure of the Rabbit.B
rit.Jour.Pharm37(1):158-167(Sept.1969). 2.Bito,L.Z.and Baroody,R.A.:The penetration of ex
ogenous prostagladin and arachidonic acid into,and
their distribution within,the mammalian eye.Curr.
Eye Res.1:659-669(1981/1982). 3.Bito,L.Z.,Draga,A.,Blanco,J.,and Camras,C.B.:Lo
ng-term maintenance of reduced intraocular pressur
e by daily or twice deily topical applications of
prostaglandins to cat or rhesus monkey eyes.Inves
t.Ophthalmol.Vis.Sci.24:312-319(1983). 4.Bito,L.Z.,Srinivasan,B.D.,Baroody,R.A.,Schubert,
H.;Noninvasive observations on eyes of cats after
long-term maintenance of reduced intraocular pres
sure by topical application of prostaglandin E2.In
vest.Ophthalmol.Vis Sci.24:376-380(1983). 5.Bito,L.Z.:Comparison of the ocular hypotensive
efficacy of eicosanoids and related compounds.Exp.
Eye.Res.38:181-194(1984). 6.Chiang,T.S.:Effects of epinephrine and progeste
rone on the ocular hypertensive response to intrav
enous infusion of prostaglandin A2.Prostagladins
4:415-420(1973). 7.Eliasson,R.and Brzdekiewicz,Z.:Tachyphylactic r
esponse of the isolated rat uterus to prostaglandi
ns A.Pharmacol.Res.Comm.1:391-396(1969). 8.Freas,W.and Grollman,S.:Uptake and binding of p
rostaglandins in a marine bivalve,Modiolus demissu
s.J.Exp.Zool.216:225-235(1981). 9.Giuffre,G.:The effects of prostaglandins F2 in
the human eye.Graefes Arch.Clin.Exp.Ophthalmol.22
2:139-141(1985). 10.Nakano,J.,Chang,A.C.K.and Fisher,R.G.:Effects
of.prostaglandens E1,E2,A1,A2,and F2 on canine car
otid arterial blood flow,cerebrospinal fluid press
ure,and intraocular pressure.J.Neurosurg.38:32-39
(1973). 11.Stern,F.A.and Bito,L.Z.:A.comparison pf the hy
potensive and other ocular effects of prostaglandi
n E2 and F2 on cat and rhesus monkey eyes.Invest.O
phthalmol.Vis.Sci.22:588-598(1982). 12.Trzeciakowski,J.P.,Chiou,F.Y.,Watanabe,K.and Ch
iou,G.C.Y.:Effects of prostaglandins on intraocul
ar pressure recovery rate in rabbits.Prostaglandin
s 29(3):497-510(March 1985). 13.Stern,F.A.and Bito,L.Z.:Comparison of the hypo
tensive and other ocular effects of prostaglandins
E2 and F2 on cat and rhesus monkey eyes.Invest.Op
hthal.Vis.Sci.22588-598(1982). 14.Bito,L.Z.,Baroody,R.A.and Miranda,O.C.:Eicosan
oids as a new class of ocular hypotensive agents.
1.The apparent therapeutic advantages of derived p
rostaglandins of the A and B type as compared to p
rimary prostaglandins of the E,F and D type.Exp.Ey
e Res.,in press.(987).
【図面の簡単な説明】
第1図はPGBがネコの目のIOPに対して及ぼす影
響を示している。1.0μg/目 または10μg/目(−−−)で局所投与したところ最大
のIOP低下はそれぞれ約4mmHgと約7mmHgであっ
た。投与量が大きい方の場合IOP低下効果の持続時間
は6時間に延長された。各用量で観察された発赤拡張
(F)と細胞反応(C)の相対値を図中右下に示す。 試験した動物の数(n)も示してある。(尚、縦軸は実験
値(EXP)からコントロール値(CON)を差し引いたIOP値
を示す。) 第2図はPGBがネコの目のIOPに及ぼす影響を示
している。PGB用量を50μg/目および500μg/
目に増大するとIOP低下効果の程度及び持続時間が増
加している。観察された発赤拡張と細胞反応のデータが
第1図と同様に示されている。 第3図はPGAがネコの目のIOPに及ぼす影響を示
している。PGBと同様にPGA用量を増大すると
IOP低下の程度と持続時間が増加する。観察された発
赤拡張と細胞反応のデータが第1図と同様にして示され
ている。 第4図はPGAがネコの目のIOPに及ぼす影響を示
している。100μg/目の用量でPGAは8mmHgと
いう大きいIOP低下を引き起こす。観察した発赤拡張
と細胞反応のデータを第1図と同様にして示す。 第5図はPGAを周期的に投与したときのネコの目の
IOPに対する影響を示している。PGAを1.0μg
/目で周期的に局所投与すると思いがけなく長い期間の
IOP低下がみられた。この図は、PGAの眼圧降圧
効果にはタキフィラキシーがないということを示してい
る。発赤拡張と細胞反応はいずれもみられなかった。 第6図は実験−第一シリーズに記載した眼薬用基剤溶液
25μに溶かしてラビットの目に局所投与したPG
、PGEおよびPGF2αの結膜の充血に対する
影響の程度と時間経過とを比較して示す図である。 第7図はPGA溶液の安定性を示すデータである。作
成したばかり 49日後 および126日後(−−−)のPGA溶液を1.0μg/目
の用量でネコの目に局所投与した。126日経ったPGA
溶液でもIOP低下が得られた。細胞も発赤拡張も瞳
孔縮もみられなかった。 第8図は長期間に亘るPGB処置とそのIOPに対す
る効果を示す。PGBを5μg/目の用量で8日間連
続してネコの目に局所投与した。最大のIOP低下は4
日目にみられた(最も下のグラフ)。一貫した発赤拡張
はほとんどまたは全くみられず(一番上のグラフ)、細
胞反応はほとんどみられなかった(中央のグラフ)。 第9A図はPGAイソプロピルエステル(PGA
IE)を局所投与したときにネコの目におけるIOPに
対する影響を示している。最大のIOP低下は常にこの
薬剤の局所投与1時間後に起こり、0.5μgという低容
量でも投与後少なくとも24時間後まで有意義なIOP低
下が保たれた。 第9B図はPGF2αイソプロピルエステル(PGF
2α−IE)を局所投与したときにネコの目におけるI
OPに対する影響を示している。PGF2α-1-イソプ
ロピルエステルは1μgの用量で局所投与第1日目中に
亘ってIOP低下が維持されたが、24時間後に0.75μg
のPGA−IEの局所投与後みられたIOP低下と量
的に同等なIOP低下が観察されたのは2.5μgの用量
のときだけであった。 第10図は、ネコの目にPGA−IEを局所投与したと
きのIOPの変化と対照の目のIOPを示す図である。 第10図中AはPGA−IEを0.75μg局所投与したと
きのネコの目のIOPに対する影響を示す。この局所投
与に応答したIOP低下はその投与後30分で有意義にな
り、このIOP低下に先立って最初にIOPが増加した
りしなかった。 第10図中Bは、0.75μgのPGA−IEを局所投与し
てもネコの残りのコントロールの目では有意義なIOP
低下が生じなかったことを示している。 第11図は、高眼内圧症のネコの目にPGA−IEを投
与したときのIOPの変化を示す図である。 第11図中Aは1群6匹の高眼内圧症のネコの片方の目に
PGA−IEを0.5μgまたは1.0μg繰り返して投与
したときのIOPに対する影響を示している。IOPの
低下は、PGA−IEを毎日投与し始めてから3〜4
日の間は増大し、その後毎日または1日置の処置を続け
ている限りコントロールの目より6〜8mm低く維持され
た。この結果は、PGA−IEは長期に亘る処置の期
間内IOP低下を24時間またさらには48時間も維持でき
るということを示している。各処置は図の最上部に垂直
の短い棒で示してある。 第11図中はAにあげた同じIOPデータであって、処置
した目とコントロールの目について別々に示したもので
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−115463(JP,A) 特開 昭59−1418(JP,A) Chemical Abstracts 81(5)(1974)要約番号21424d C hemical Abstracts 95 (19)(1981)要約番号162713y

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プロスタグランジンA(PGA);プロス
    タグランジンB(PGB);プロスタグランジンC(P
    GC);PGA,PGB,及びPGCの誘導体;並びに
    PGA抱合体からなる群から選択された1種以上のプロ
    スタグランジンの眼内圧を低下するのに有効な量と、眼
    薬用に使用し得る担体とからなり、前記有効量が約40〜
    約4000μgプロスタグランジン/mlの約10〜約50μlの
    投与量である、患者の眼の高眼内圧あるいは緑内障の局
    所治療用組成物。
  2. 【請求項2】PGAがPGA,PGAあるいはPG
    である特許請求の範囲第1項に記載の組成物。
  3. 【請求項3】眼薬用に使用し得る担体が水溶液または軟
    膏からなる特許請求の範囲第1項記載の組成物。
  4. 【請求項4】水溶液が生理食塩水溶液である特許請求の
    範囲第3項記載の組成物。
  5. 【請求項5】水溶液が保存料を含有する等張溶液である
    特許請求の範囲第3項記載の組成物。
  6. 【請求項6】軟膏がピーナッツオイルまたは鉱油からな
    る特許請求の範囲第3項記載の組成物。
  7. 【請求項7】軟膏がポリエチレンと鉱油の混合物からな
    る特許請求の範囲第3項記載の組成物。
  8. 【請求項8】軟膏が油性物質からなる特許請求の範囲第
    3項記載の組成物。
JP62058688A 1986-03-13 1987-03-13 緑内障の局所治療用組成物 Expired - Lifetime JPH0643313B2 (ja)

Applications Claiming Priority (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US83905686A 1986-03-13 1986-03-13
US839056 1986-03-13
US89238786A 1986-07-31 1986-07-31
US892387 1986-07-31
US07/022,046 US4883819A (en) 1986-07-31 1987-03-05 Use of A, B and C prostaglandins and derivatives thereof to treat ocular hypertension and glaucoma
US22046 1987-03-05

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6366122A JPS6366122A (ja) 1988-03-24
JPH0643313B2 true JPH0643313B2 (ja) 1994-06-08

Family

ID=27361778

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62058688A Expired - Lifetime JPH0643313B2 (ja) 1986-03-13 1987-03-13 緑内障の局所治療用組成物

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP0242580B1 (ja)
JP (1) JPH0643313B2 (ja)
DE (1) DE3785602T2 (ja)
ES (1) ES2053458T3 (ja)

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4824857A (en) * 1986-05-16 1989-04-25 Yasumasa Goh Use of prostaglandin D2 -active substances
ATE76750T1 (de) * 1987-04-03 1992-06-15 Univ Columbia Anwendung eines prostaglandins in mischung mit einem adrenergischen blocker zur verminderung des augen-innendruckes.
ATE82499T1 (de) * 1987-09-18 1992-12-15 R Tech Ueno Ltd Okulare hypotensivagenzien.
US5151444B1 (en) * 1987-09-18 1999-07-06 R Tech Ueno Ltd Ocular hypotensive agents
US5166178B1 (en) * 1987-09-18 1998-07-21 R Tech Ueno Ltd Ocular hypotensive agents
US5212200A (en) * 1987-09-18 1993-05-18 R-Tech Ueno, Ltd. Ocular hypotensive agents
US6420422B1 (en) 1987-09-18 2002-07-16 Sucampo Pharmaceuticals, Inc. Ocular hypotensive agents
WO1990002553A1 (en) * 1988-09-06 1990-03-22 Pharmacia Ab Prostaglandin derivatives for the treatment of glaucoma or ocular hypertension
US5296504A (en) * 1988-09-06 1994-03-22 Kabi Pharmacia Prostaglandin derivatives for the treatment of glaucoma or ocular hypertension
US6187813B1 (en) 1990-04-10 2001-02-13 Pharmacia & Upjohn Aktiebolag Prostaglandin derivatives for the treatment of glaucoma or ocular hypertension
US5321128A (en) * 1988-09-06 1994-06-14 Kabi Pharmacia Ab Prostaglandin derivatives for the treatment of glaucoma or ocular hypertension
ES2069881T3 (es) * 1990-03-08 1995-05-16 Shionogi & Co Derivado de 15-desoxiprostaglandina.
DK0458588T3 (da) * 1990-05-22 1995-03-13 R Tech Ueno Ltd Behandling af okulær hypertension med en synergistisk kombination til okulær administration
CA2042934C (en) * 1990-05-22 2002-04-23 Ryuji Ueno Treatment of ocular hypertension with an ocular synergistic combination
DE69116224T2 (de) * 1990-05-22 1996-05-23 R Tech Ueno Ltd Behandlung von intraokularem Druck mit einer synergischen Kombination
US5270049A (en) * 1990-11-09 1993-12-14 Allergan, Inc. 2-decarboxyl-2-aminoalkyl-prostaglandins as ocular hypotensives
TW210287B (ja) * 1991-03-01 1993-08-01 Kabushikaisha Ueno Seiyaku Oyo Kenkyujo
US5468778A (en) * 1992-09-24 1995-11-21 Allergan, Inc. Method of lowering intraocular pressure by administering a pharmaceutical composition containing 7-(5-substituted cyclopentyl) and 7-(5-substituted-cyclopentenyl) 5-heptenoic acids and derivatives
US5385945A (en) * 1992-10-21 1995-01-31 Allergan, Inc. 7-(5-substituted cyclopentyl) and (5-substituted cyclopentenyl) heptyl alcohols, heptylamines and heptanoic acid amides, and method of lowering intraocular pressure in the eye of a mammal by administration of these novel compounds
CA2138181A1 (en) * 1993-12-15 1995-06-16 Verney L. Sallee Use of certain prostaglandin analogues to treat glaucoma and ocular hypertension
SE9403160D0 (sv) * 1994-09-21 1994-09-21 Pharmacia Ab Method and means for prevention and treatment of secondary cataract
SE9403158D0 (sv) * 1994-09-21 1994-09-21 Pharmacia Ab New use of prostaglandins
SE9900672D0 (sv) 1999-02-25 1999-02-25 Synphora Ab Method and composition for prevention of scar formation in glaucoma filtration bleb and drainage fistula
US20040058313A1 (en) * 2002-04-24 2004-03-25 Abreu Marcio Marc Compositions, targets, methods and devices for the therapy of ocular and periocular disorders

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3986764A (en) * 1975-03-31 1976-10-19 Gte Automatic Electric Laboratories Incorporated Panel for supporting a pair of elongated mating connectors and selectively locking them together
US4599353A (en) * 1982-05-03 1986-07-08 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Use of eicosanoids and their derivatives for treatment of ocular hypertension and glaucoma

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
ChemicalAbstracts81(5)(1974)要約番号21424dChemicalAbstracts95(19)(1981)要約番号162713y

Also Published As

Publication number Publication date
DE3785602D1 (de) 1993-06-03
EP0242580A3 (en) 1990-05-02
DE3785602T2 (de) 1993-09-02
ES2053458T3 (es) 1994-08-01
EP0242580A2 (en) 1987-10-28
JPS6366122A (ja) 1988-03-24
EP0242580B1 (en) 1993-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4883819A (en) Use of A, B and C prostaglandins and derivatives thereof to treat ocular hypertension and glaucoma
JPH0643313B2 (ja) 緑内障の局所治療用組成物
US4599353A (en) Use of eicosanoids and their derivatives for treatment of ocular hypertension and glaucoma
Kerstetter et al. Prostaglandin F2α-1-isopropylester lowers intraocular pressure without decreasing aqueous humor flow
JP2726672B2 (ja) プロスタグランジンとアドレナリン性遮断剤との組合せからなる眼圧降下用組成物
ES2363077T3 (es) Composiciones lípido hopotensor (prostaglandinas) y timolol y procedimiento de uso de las mismas.
Toris et al. Effects of exogenous prostaglandins on aqueous humor dynamics and blood-aqueous barrier function
Alm Prostaglandin derivates as ocular hypotensive agents
US4952581A (en) Use of a prostaglandin in combination with an adrenergic blocking agent for reduction of intraocular pressure
US20100063060A1 (en) Therapeutic agent for glaucoma comprising Rho Kinhase inhibitor and prostaglandin
Hellberg et al. Identification and characterization of the ocular hypotensive efficacy of travoprost, a potent and selective FP prostaglandin receptor agonist, and AL-6598, a DP prostaglandin receptor agonist
McLaren Measurement of aqueous humor flow
JP2021522219A (ja) 緑内障の治療のためのタフルプロストを含む眼科用組成物
US6545045B1 (en) Prostaglandin E agonists for treatment of glaucoma
Willis et al. Effects of topical administration of 0.005% latanoprost solution on eyes of clinically normal horses
US6329426B1 (en) Method for treating ocular hypertension of glaucoma
Kulkarni et al. Prostaglandins E3 and D3 lower intraocular pressure.
JP4475802B2 (ja) 緑内障の局所治療用フルナリジンの使用法
Resul et al. Overview: Structure-activity relationships of prostaglandin analogues as ocular hypotensive agents
JP2005538061A (ja) 新規maxi−kチャネルブロッカー、その使用方法および製造方法
JP4300347B2 (ja) ブナゾシンとプロスタグランジン類からなる緑内障治療剤
Bito et al. Eicosanoids as a new class of ocular hypotensive agents. 3. Prostaglandin A2-1-isopropyl ester is the most potent reported hypotensive agent on feline eyes
EP1142576B1 (en) Drug compositions for the treatment of ocular hypertension or glaucoma
AU602509B2 (en) Use of A,B and C prostaglandins and derivatives therof to treat ocular hypertension and glaucoma
Novack et al. New medical treatments for glaucoma

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term