JPH0643308Y2 - 小径木を使用したログハウス建築パネル - Google Patents

小径木を使用したログハウス建築パネル

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JPH0643308Y2
JPH0643308Y2 JP9637489U JP9637489U JPH0643308Y2 JP H0643308 Y2 JPH0643308 Y2 JP H0643308Y2 JP 9637489 U JP9637489 U JP 9637489U JP 9637489 U JP9637489 U JP 9637489U JP H0643308 Y2 JPH0643308 Y2 JP H0643308Y2
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wall
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shaped
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JP9637489U
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JPH0335119U (ja
Inventor
一彦 佐藤
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北斗工販株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はから松等の小径木を用いて構成したパネルに関
するが、殊にあぜくら造り風のログハウスの建築に使用
するパネルに関する。
(従来の技術) 従来から知られているログハウスは、大径木の外皮をは
いでなる円形木材(丸太)を多数連結して組立てられ
る、所謂丸太小屋である。
ところで、従来のログハウスによれば、上記円形木材
(丸太)を多数連結して外壁を形成するためその組立て
に大変な手間がかかっていた。また、円形木材(丸太)
は、生材の大径木の外皮をその周方向(大径木の繊維方
向に直交する方向)へ剥ぐことで得られるので、その外
周面が毛羽立って塗装が面倒になり、従ってログハウス
組立てに余分な手間がかかるばかりか、その製作コスト
も増加するという問題点があった。
(考案が解決しようとする課題) 本考案は上述したような従来事情及びから松等の小径木
が利用価値が低いとして放置され、無尽蔵に繁茂してい
る事情に鑑みてなされたものであり、その目的とする処
は、上記小径木を素材とし、円形木材(丸太)の木質感
を失うことなくログハウスの外壁をパネル化して、ログ
ハウスを容易に組立てでき、且つその組立てコストを低
減し得る建築パネルを提供することにある。
(課題を解決するための手段) 叙上の目的を達成するために本考案がなした手段は、小
径木の生角材を組立て乾燥してなる建築パネルであっ
て、生角材の長手方向中心戦と平行な相対する2側面に
夫々長手方向の凹溝を凹設し、かつ生角材の両端部に蟻
形の柄を突設して壁材を構成し、該多数の壁材を相対す
る2側面を相互に当接して重ね合わせ、対向する凹溝に
わたって、該対向凹溝同士で形成する空間部の高さより
も若干低い高さのさねを嵌入せしめて多数の壁材を相互
に連結し、側柱の一側面長手方向に多数の蟻溝状柄穴を
凹設配列し、該蟻溝状柄穴に前記壁材両端部の蟻形柄を
挿止めて構成した側壁用建築パネルと、多数の前記壁材
の長手方向略中央部を十字状に交差組合せて多段に積上
げ、その積上げ中心部を締めつけると共に、該十字状壁
材両端部の蟻形柄を夫々側柱の蟻溝状柄穴に挿止めて構
成したコーナー壁用建築パネルと、多数の壁材を側壁用
建築パネルよりも低い高さに該側壁用建築パネルと同様
に相互に連結すると共に、壁材両端部の蟻形柄を側柱一
側面の蟻溝状柄穴に挿止め、側壁用建築パネルよりも低
い高さに構成した出入口用建築パネルと、多数の壁材を
相互に重ね合せて連結すると共に、正面三角形に構成し
た小屋裏用建築パネルとからなるということである。
(作用) 以上の手段によれば、小径木の持つ木質感が生かされつ
つ、外壁がパネル化されてログハウスの組立てが可能に
なる。同時に、小径木を用いたことにより、取扱いの簡
便さが発揮されて工場生産でき、さらに小径木の生角材
を使用したことでその表面が毛羽立つ虞れがないと共
に、組立ての容易性が発揮される。
そして、重ね合せた壁材の対向凹溝同士が形成する空間
部の高さよりも若干低い高さのさねを対向凹溝にわたっ
て嵌入して多数の壁材を相互に連結することにより、対
向凹溝内に若干の空間部が残り、この空間部によって、
乾燥時のさね、壁材の膨脹,伸縮が吸収される。
(実施例) 以下本考案の一実施例を壁材(1)が断面八角形の場合
について図面に基いて説明する。第1図は本考案の建築
パネル(A)を用いて組立てたログハウス(B)を示し
ている。
建築パネル(A)は、から松等の小径木の生材を製材し
て得た角材からなる多数の壁材(1)及び該壁材の端部
を挿止めする側柱(2)を用いて、側壁用(A1)、コー
ナー壁用(A2)、出入口用(A3)、小屋裏用(A4)等の
任意な形状に組立てられ、その後乾燥して得られる。こ
れらの製材,組立てなどは、工場で行なわれ、製品(パ
ネル)が出荷される。
角材からなる壁材(1)は、所望長さに切断した小径木
を製材装置にかけて断面正多角形(たとえば正八角形,
正六角形,その他)に製材すると同時に、相対する2側
面の長手方向に沿って凹溝(1a)を凹設し、さらに両側
端部には断面蟻形の柄(1b)を突設してある。そうし
て、凹溝(1a)と、隣接する壁材(1)の凹溝(1a)と
にわたってさね(3)を嵌入して並列状に多数連結され
ている。
さね(3)は対向する凹溝(1a)同士によって形成され
る空間部の高さより若干低い高さに製材され、乾燥時に
おけるさね(3),壁材(1)の膨張,収縮を吸収して
歪形しないような構造に構成されている。
側柱(2)は、壁材(1)同様小径木を製材装置にかけ
て角材(四角柱状)に製材されると共に、その一側面長
手方向に沿って壁材(1)の柄(1b)を挿止めする蟻溝
状の柄穴(2a)を凹設してあり、また上下端にはログハ
ウス(B)の土台(9),敷げた(4)に設けた嵌入穴
(5)に嵌入する突部(2b)を設けてある。
側壁用の建築パネル(A1)は、第2図,第5図,第6図
に示すように、上記の如く多数の生角材を連結して構成
した壁材(1)の両端に沿って、夫々側柱(2)を嵌合
組付けることにより、正面矩形の平板状に形成され、側
柱(2)の突部(2b)を嵌入穴(5)に嵌入させて土台
(9)上に立設する。
コーナー壁用の建築パネル(A2)は、長手方向の略中央
に組付け用の凹部(6)を設けて十字状に交差組合せた
壁材(1)(1)を多段に積み上げ、且つその中心部を
アンカーボルト(7)で締めつけると共に、この十字状
壁材両端の蟻形柄(1b)を夫々側柱(2)に挿止め組付
けて構成され、側壁用の建築パネル(A1)と同様に土台
(9)上に立設する。
出入口用の建築パネル(A3)は、予め側壁用建築パネル
(A1)よりも低い高さに構成するか、或いは側壁用の建
築パネル(A1)の下端から所望高さにわたって複数本の
壁材(1)を取除くことで、出入り可能な開口部(8)
を形成して構成する。
小屋裏用の建築パネル(A4)は、多数連結した壁材
(1)が、敷げた(4)から屋根(A5)の棟木まで漸次
短尺となるように切断された正面三角形状を呈し、敷げ
た(4)上に立設した支柱(9)を使用して屋根(A5
迄の間に組込む。
かくして製造された各建築パネル(A)は、自然乾燥さ
れて製品となり、出荷される。
そうして、土台(9)上に側壁用(A1),コーナー壁用
(A2)夫々建築パネル(A)を立設すると共にその上部
に敷げた(4)を組付けて外壁(A′)を形成し、この
外壁(A′)上に敷げた(4)を介して小屋裏用(A5
の建築パネル(A)を組込んでログハウス(B)を構成
する。
尚、上記説明においては壁材(1)を断面正八角形状に
形成したが、本考案はこれに限定されず、正六角形状,
正十二角形状等、円形に近い所望の角形断面形状に形成
しても良い。
さらに、ログハウス(B)の組付けは建築パネル(A)
の突部(2b)と土台(9),敷げた(4)の嵌入穴
(5)との嵌合に限るものではなく、螺子止め等の連結
手段を用いて夫々建築パネル(A)を相互に連結するこ
とも可能である。
(考案の効果) 本考案の建築パネルは以上説明したように構成したの
で、以下に記載される効果を有する。
円形木材(丸太)の持つ質感を失うことのないパネルが
得られると共に、これらパネルを工場生産することで、
均質な製品が大量に得られ、且円形木材(丸太)を現場
で組立てる場合に比べて、組立てにかかる手間及びコス
トを大幅に低減し得る。同時に一般には殆ど使用されて
いないから松等の小径木を用いることにより、原料コス
トも低減出来、また、この小径木を角形に製材すること
により、その表面が毛羽立つ虞れもなく容易に塗装を行
ないえる。
重ね合せた壁材の対向凹溝にわたって、高さの低いさね
を嵌入して多数の壁材を相互に連結することにより、対
向凹溝内に残る空間部で、乾燥時のさね、壁材の膨脹,
縮小が吸収され、歪形の心配少ない製品が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案建築パネルで組立てたログハウスの正面
図、第2図は側壁用建築パネルの正面図、第3図はコー
ナー用建築パネルの正面図、第4図は壁材の斜視図、第
5図は第2図の(5)−(5)線に沿える一部切欠拡大
断面図、第6図は第2図の(6)−(6)線に沿える一
部切欠拡大断面図、第7図は第3図の一部拡大縦断面
図、第8図は第7図の平面図である。 尚、図中 (1):壁材、(2a):蟻溝状の柄穴 (2):側柱、(A1):側壁用建築パネル (A):建築パネル、(A2):コーナー壁用建築パネル (1a):凹溝、(A3):出入口用建築パネル (1b):蟻形の柄、(A4):小屋裏用建築パネル (3):さね

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】小径木の生角材を組立て乾燥してなる建築
    パネルであって、生角材の長手方向中心線と平行な相対
    する2側面に夫々長手方向の凹溝を凹設し、かつ生角材
    の両端部に蟻形の柄を突設して壁材を構成し、該多数の
    壁材を相対する2側面を相互に当接して重ね合わせ、対
    向する凹溝にわたって、該対向凹溝同士で形成する空間
    部の高さよりも若干低い高さのさねを嵌入せしめて多数
    の壁材を相互に連結し、側柱の一側面長手方向に多数の
    蟻溝状柄穴を凹設配列し、該蟻溝状柄穴に前記壁材両端
    部の蟻形柄を挿止めて構成した側壁用建築パネルト、多
    数の前記壁材の長手方向略中央部を十字状に交差組合せ
    て多段に積上げ、その積上げ中心部を締めつけると共
    に、該十字状壁材両端部の蟻形柄を夫々側柱の蟻溝状柄
    穴に挿止めて構成したコーナー壁用建築パネルと、多数
    の壁材を側壁用建築パネルよりも低い高さに該側壁用建
    築パネルと同様に相互に連結すると共に、壁材両端部の
    蟻形柄を側柱一側面の蟻溝状柄穴に挿止め、側壁用建築
    パネルよりも低い高さに構成した出入口用建築パネル
    と、多数の壁材を相互に重ね合せて連結すると共に、正
    面三角形に構成した小屋裏用建築パネルとからなる小径
    木を使用したログハウス建築パネル。
JP9637489U 1989-08-18 1989-08-18 小径木を使用したログハウス建築パネル Expired - Lifetime JPH0643308Y2 (ja)

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JP9637489U JPH0643308Y2 (ja) 1989-08-18 1989-08-18 小径木を使用したログハウス建築パネル

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JP9637489U JPH0643308Y2 (ja) 1989-08-18 1989-08-18 小径木を使用したログハウス建築パネル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0335119U JPH0335119U (ja) 1991-04-05
JPH0643308Y2 true JPH0643308Y2 (ja) 1994-11-09

Family

ID=31645584

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JP9637489U Expired - Lifetime JPH0643308Y2 (ja) 1989-08-18 1989-08-18 小径木を使用したログハウス建築パネル

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003013516A (ja) * 2001-07-04 2003-01-15 Choichi Ono 木製ブロックの伸縮吸収工法及び木製ブロックの構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003013516A (ja) * 2001-07-04 2003-01-15 Choichi Ono 木製ブロックの伸縮吸収工法及び木製ブロックの構造

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JPH0335119U (ja) 1991-04-05

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