JPH0643297U - 軸流式空気圧縮機の静翼形状 - Google Patents

軸流式空気圧縮機の静翼形状

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JPH0643297U
JPH0643297U JP8653892U JP8653892U JPH0643297U JP H0643297 U JPH0643297 U JP H0643297U JP 8653892 U JP8653892 U JP 8653892U JP 8653892 U JP8653892 U JP 8653892U JP H0643297 U JPH0643297 U JP H0643297U
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健児 小林
薫 千葉
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石川島播磨重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 先端部がロータドラム18の外側面に対峙す
るように配置される静翼20のスタッキング位置S1
該静翼20の前縁LE1 付近に設定して、静翼20の前
縁LE1 の先端部とロータドラム18の外側面とに間に
形成される間隙G 1 が大きくならないようにする。 【効果】 静翼20の前縁LE1 の先端部とロータドラ
ム18の外側面とに間に形成される間隙G1 が大きくな
らないので、静翼20の腹側面から間隙G1 を経て背側
面へ空気が漏洩しにくくなり、漏れ流れ損失の減少によ
り軸流式空気圧縮機の効率が向上する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は軸流式空気圧縮機の静翼形状に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3はガスタービンエンジンの概念を示すもので、該ガスタービンエンジンは 、ファン11、コンプレッサ(軸流式空気圧縮機)12、燃焼器13、高圧ター ビン14、低圧タービン15を前方A側から後方B側へ向って順に配置した構成 を有しており、コンプレッサ12と高圧タービン14とは中空軸16を介して一 体的に連結され、また、ファン11と低圧タービン15とは前記中空軸16を貫 通する中実軸17を介して一体的に連結されている。
【0003】 上述した構成を有するガスタービンエンジンでは、スタータ(図示せず)によ って中空軸16を駆動してコンプレッサ12並びに高圧タービン14を回転させ たうえ、燃焼器13内に燃料を噴射し、コンプレッサ12より燃焼器13内へ流 入する空気と前記の燃料の空気との混合気を燃焼させると、燃焼器13から後方 B側へ向う燃焼ガスが生じる。
【0004】 この燃焼ガスによって高圧タービン14並びに低圧タービン15が駆動され、 低圧タービン15の回転力が中実軸17を介してファン11に、また、高圧ター ビン14の回転力が中空軸16を介してコンプレッサ12にそれぞれ伝達される 。
【0005】 このようにして、ファン11並びにコンプレッサ12が駆動されると、ガスタ ービンエンジンの外部の空気がファン11によって吸込まれるとともに圧縮され 、その圧縮された空気はコンプレッサ12に流入してより高い圧力に圧縮される 。
【0006】 更に、コンプレッサ12によって圧縮された空気は前記の燃焼器13に流入し 、燃焼器13内に噴射される燃料と混合し、この混合気が燃焼することにより前 述した燃焼ガスが発生するようになっている。
【0007】 図4から図6はガスタービンエンジンに組込まれている軸流式空気圧縮機の一 例を示すもので、1は前方A側から後方B側へ向って徐々に径が小さくなるよう に形成された円筒状のケーシング、2はケーシング1内に配置され該ケーシング 1の軸心Xを中心に回転し得るように支持されたロータドラムであり、該ロータ ドラム2は、前方A側から後方B側へ向って順に、第1のディスク3、第1のス ペーサ4、第2のディスク5、第2のスペーサ6を一体的に連結した構造を有し ている。
【0008】 7は第1のディスク3の外周部に略等間隔に設けた動翼、8は第1のスペーサ 4を取り囲むようにケーシング1の内側部に略等間隔に設けた静翼、9は第2の ディスク5の外周部に略等間隔に設けた動翼、10は第2のスペーサ6を取り囲 むようにケーシング1の内側部に略等間隔に設けた静翼である。
【0009】 なお、図5及び図6において、C0 はロータドラム2の回転方向、LE0 は静 翼8(10)の前縁、TE0 は静翼8(10)の後縁、S0 は静翼8(10)の スタッキング位置(軸流式空気圧縮機の径方向に延び且つ静翼の基端から先端に 向って静翼の各断面が重なりあう部分を通る積重軸の位置)を表わしており、静 翼8(10)のスタッキング位置S0 は、該静翼8(10)の前縁LE0 と後縁 TE0 との中間部に設定されている。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
近年、ガスタービンエンジンの高性能化を達成するために、軸流式空気圧縮機 の一段あたりの圧力比を高め、且つ効率を向上させることが検討されている。
【0011】 軸流式空気圧縮機の一段あたりの圧力比を高める手段としては、静翼8,10 の反りを大きくすればよいが、図5及び図6に示すように静翼8(10)の反り を大きくすると、該静翼8(10)の前縁LE0 の先端部とロータドラム2を構 成するスペーサ4(6)の外側面との間に形成される間隙G0 が大きくなる傾向 を呈する。
【0012】 このため、単に反りを大きくしても、翼負荷の高い静翼8(10)の前縁LE 0 付近において、該静翼8(10)の圧力の高い腹側面Eから上記の間隙G0 を 経て圧力の低い背側面Dへ空気が漏洩し、この空気が漏洩する漏れ流れ損失の発 生によって軸流式空気圧縮機の効率の低下を生じる。
【0013】 一方、反りを大きくすることに併せて、静翼8(10)の先端部をロータドラ ム2の外側面に沿うような形状に形成することも考えられる。
【0014】 しかしながら、静翼8(10)の先端部の形状をロータドラム2の外側面に沿 うように形成するという工作は容易ではなく、また、静翼8(10)の構造が流 入空気流迎え角を調整することができる可変構造である場合には、静翼8(10 )の角度を変化させた際にその先端部がロータドラム2の外側面に干渉してしま う。
【0015】 本考案は、上述の実情に鑑みてなしたもので、漏れ流れ損失を減少させること が可能な軸流式空気圧縮機の静翼形状を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案の軸流式空気圧縮機の静翼形状においては、 先端部がロータドラムの外側面に対峙するように配置される静翼のスタッキング 位置を、該静翼の前縁付近に設定している。
【0017】
【作用】
本考案の軸流式空気圧縮機の静翼形状では、静翼のスタッキング位置を該静翼 の前縁付近に設定することにより、静翼の前縁先端部とロータドラムとの間に形 成される間隙が大きくならないようにしているので、静翼の後方側から上記の間 隙を経て前方側へ空気が漏洩しにくくなり、漏れ流れ損失が減少する。
【0018】
【実施例】
以下本考案の実施例を図面を参照しつつ説明する。
【0019】 図1及び図2は本考案の軸流式空気圧縮機の静翼形状の一実施例を示し、19 は軸流式空気圧縮機のロータドラム18を構成するスペーサ、20は先端部が前 記のロータドラム18の外側面に対峙するように配置された軸流式空気圧縮機の 静翼、C1 はロータドラム18の回転方向、LE1 は静翼20の前縁、TE1 は 静翼20の後縁、S1 は静翼20のスタッキング位置を表わしており、静翼20 のスタッキング位置S1 は、該静翼20の前縁LE1 付近に設定されている。
【0020】 上述した静翼20においては、該静翼20のスタッキング位置S1 を前縁LE 1 付近に設定しているので、静翼20の反りが大きくても、該静翼20の前縁L E1 の先端部とロータドラム18を構成するスペーサ19の外側面とに間に形成 される間隙G1 が大きくならない。
【0021】 従って、静翼20の反りを大きくしても、翼負荷の高い静翼20の前縁LE1 付近において、該静翼20の腹側面Eから上記の間隙G1 を経て背側面Dへ空気 が漏洩しにくくなり、漏れ流れ損失の減少により軸流式空気圧縮機の効率が向上 する。
【0022】 また、静翼20の先端部の形状をロータドラム18の外側面に沿うような形状 としていないので、静翼20の構造が流入空気流迎え角を調整することができる 可変構造である場合であっても、静翼20の角度を変化させた際にその先端部が ロータドラム18の外側面に干渉することがない。
【0023】 よって、上述した形状を有する静翼20をガスタービンエンジンに組込まれる 軸流式空気圧縮機に適用すれば、軸流式空気圧縮機から燃焼器へ供給される空気 の圧力が高くなって燃焼ガスの温度が上昇し、ガスタービンエンジンの高性能化 を達成することができる。
【0024】 なお、本考案の軸流式空気圧縮機の静翼形状は、上述した実施例にのみ限定さ れるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得 ることは勿論である。
【0025】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案の軸流式空気圧縮機の静翼形状によれば、下記のよ うな種々の優れた効果を奏し得る。
【0026】 (1)静翼のスタッキング位置を該静翼の前縁付近に設定して、静翼の前縁先 端部とロータドラムとの間に形成される間隙が大きくならないようにしているの で、静翼の腹側面から上記の間隙を経て背側面へ空気が漏洩しにくくなり、漏れ 流れ損失の減少により軸流式空気圧縮機の効率が向上する。
【0027】 (2)静翼のスタッキング位置を該静翼の前縁付近に設定することだけで、漏 れ流れ損失を減少させるので、静翼の構造が流入空気流迎え角を調整することが できる可変構造である場合であっても、静翼の角度を変化させた際にその先端部 がロータドラムに干渉することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の軸流式空気圧縮機の静翼形状の一実施
例を示す平面図である。
【図2】本考案の軸流式空気圧縮機の静翼形状の一実施
例を示す正面図である。
【図3】ガスタービンエンジンの一例を示す概念図であ
る。
【図4】ガスタービンエンジンに組込まれている軸流式
空気圧縮機の一例を示す部分切断図である。
【図5】従来の軸流式空気圧縮機の静翼形状の一例を示
す平面図である。
【図6】従来の軸流式空気圧縮機の静翼形状の一例を示
す正面図である。
【符号の説明】
18 ロータドラム 20 静翼 LE1 前縁 S1 スタッキング位置

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部がロータドラムの外側面に対峙す
    るように配置される静翼のスタッキング位置を、該静翼
    の前縁付近に設定したことを特徴とする軸流式空気圧縮
    機の静翼形状。
JP1992086538U 1992-11-24 1992-11-24 軸流式空気圧縮機の静翼形状 Expired - Lifetime JP2602142Y2 (ja)

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JP2602142Y2 JP2602142Y2 (ja) 1999-12-27

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014055592A (ja) * 2012-09-13 2014-03-27 General Electric Co <Ge> コンプレッサフェアリングセグメント

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JP2602142Y2 (ja) 1999-12-27

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