JPH0643194B2 - 装軌式車輛のトラック装置 - Google Patents

装軌式車輛のトラック装置

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JPH0643194B2
JPH0643194B2 JP62116085A JP11608587A JPH0643194B2 JP H0643194 B2 JPH0643194 B2 JP H0643194B2 JP 62116085 A JP62116085 A JP 62116085A JP 11608587 A JP11608587 A JP 11608587A JP H0643194 B2 JPH0643194 B2 JP H0643194B2
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JP
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track
shoes
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tracked vehicle
track shoes
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JP62116085A
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JPS63279980A (ja
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信一 雨宮
憲二 西野
成人 近藤
孝雄 押尾
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Caterpillar Mitsubishi Ltd
Original Assignee
Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】
この発明は異常振動を防止する装軌式車輛のトラック装
置に関する。
【従来の技術】
装軌式トラクタやエキスカベータその他の装軌式車輛の
足周り装置であるトラック装置には、多数の同一形状か
らなるトラックシューが連続して取付けられている。 これらのトラックシューは、上記車輛がある一定の速度
で走行すると一定の周期をもって地面と接触し、又は一
定の周期をもって地面から離反する構造となっている。 この場合、作業中の運転速度が変化し、また接地面とな
る地面の条件も常時変化しているような作業では、走行
中に装軌式車輛が異常振動を起こすことは稀であるが、
略均一な条件の地面を長距離にわたって一定車速で走行
するような作業、例えばスクレーパの牽引作業や広範囲
の整地作業等では該車輛に異常振動が発生することが知
られており、オペレータの健康を阻害しまた整地作業効
率を低下させる一因となっている。 これは、トラックシューと地面との接触の周期が装軌式
車輛の車体の有する固有振動数と一致した場合に、該車
輛にはダンパーなどの振動減衰機構が設けられていない
ため、オペレータに異常振動と感じられる程の強い車体
振動が発生するためである。 ちなみに、異常振動発生時に上記車輛の車速をごく僅か
(10%以下で)変化させることによってトラックシュ
ーと地面との接触の周期が変わり振動レベルを低下させ
うることも知られている。 そこで、上記異常振動を生じさせないために、例えばト
ラック装置のアイドラの高さを上げることにより地面と
の接触衝撃を下げることができるが、あまり上げ過ぎる
と第1ローラが新たな接地衝撃を発生させたり、実質的
な接地長の減少を招き、牽引性能、軟弱地性能を悪化さ
せることになる。 また前進時で考えると、前端のトラックシューが地面に
接地するのと後端のトラックシューが地面から離れるタ
イミングをずらせるために接地長を変化させる(多くの
場合延ばす)構造が考えられるが、これでは足周り装置
に大幅な改造を必要とすることになる。
【発明が解決しようとする問題点】
この発明は上記事情に鑑みて鋭意研究の結果創案された
ものであって、その主たる課題は、トラックシューの接
地ピッチを不均一に設定して地面との接触乃至離反に起
因する異常振動を防止するにある。
【問題点を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この発明は、 多数のトラックシューを無端状に連結した装軌式車輛の
トラック装置において、 トラックシューの最頂部となる接地点の位置が前後方向
で異なる2種類以上のトラックシューを形成する、 該トラックシューを、前後に隣接するトラックシューの
接地点間の接触ピッチが同一とならず、接地点が地面と
接触または離反した際に一定の周期とならないように連
結して無限軌道帯を形成する、 という技術的手段を講じている。
【作 用】
上記構成からなっているので、装軌式車輛のトラック装
置に設定されたトラックシューの連続する接地点は不均
一となり、不定な周期で地面とトラックシューとが接触
乃至離反することになるので、該周期と車輛の固有振動
数とは一致せず異常振動の原因を解消することができ
る。
【実施例】
以下に、この発明に係る装軌式車輛のトラック装置の原
理を実施例に基づき説明する。 第1図に示すトラック装置の無限軌道帯1の接地部分
は、接地点3を異にする2種類のトラックシュー2A,
2Bを用い、この2種類のトラックシュー2A,2Bを
異なる配列で組み合わせた組A,B,C,Dを形成し、
この組を用いて接触ピッチが異なる配列で連結した構成
からなっている。 即ち、第2図で示す如く、トラックシュー2Aとトラッ
クシュー2Bとは、その接地点3となる最頂部の位置が
相互に前後方向にずれている他は、その前後・左右・上
下方向の長さ及びトラックリンクとの連結部4の形状は
共に同一に形成されている。 図示例では、トラックシュー2Aは前後方向の長さをL
とすると、第2図(a)で示す如く、接地点3の位置が
2:3の比率となるよう設定されている。 またトラックシュー2Bは、第2図(b)で示す如く、
接地点3の位置が1:4の比率となるよう設定されてい
る。 この発明において、2種類のトラックシュー2A,2B
はそれぞれの接地点3,3間の接触ピッチが異なるよう
に適宜ランダムな配列で並べて無限軌道帯1を形成して
もよいが、この場合に対向する無限軌道帯1においても
総数において略均等に種類毎のトラックシューが分散さ
れていることが好ましいのである程度の規則性をもたせ
てもよい。 即ち、本実施例ではトラックシューをA組(2A,2
A)、B組(2A,2B)、C組(2B,2A)、D組
(2B,2B)という2つ又は2つ以上の組合せで異な
る組(配列)を作る。 このように配列されたトラックシューの組を、各隣接す
るトラックシュー間の接触ピッチ(隣接する接地点3,
3間の間隔)a,b,cが同一配列とならないよう、例
えば、第1図に示す如く、トラックシューをB組A組D
組の順に配列すると、各トラックシューの接触ピッチは
a=4/5L,b=6/5L,c=5/5L,a=4/
5L,c=5/5Lの如く不等間隔な値をとる。 従って、連続して連結されるトラックシュー2A及び2
Bは、その接地点3が地面と接触又は離反した際に一定
の周期とならず、装軌式車輛の固有振動数と長時間一致
することがないので異常振動を防止することができる。 また、上述の如く、複数種(本実施例では2種類)のト
ラックシューを、異なる順番で組合せて複数の組にし、
その組を接触ピッチが連続とならないよう可及的に異な
る配列で連結することにより、接触ピッチの周期をより
ランダムに設定することができる。 そして、接触ピッチは異になるが、無限軌道に連結され
るトラックシュー2A,2Bの各種類毎の総数は、左右
の無限軌道毎に略同一で均等に分散させることができる
ので、トラックシューの接地点3が相違することにより
牽引力の低下や走行抵抗の不一致を惹起する虞れはな
い。 この発明に用いられるトラックシューの形状は前記接地
点の位置の構成を除いて特に限定されるものではなく、
断面三角形の所謂三角シューであっても、或はカーブド
・アペックスシューであってもよく、その他如何なる形
状であってもよい。 第3図(a)(b)には、トラックシューにカーブド・
アペックスシューを用いた実施例を示す。 このトラックシュー2D,2Eは、履板本体の前端と後
端とからそれぞれ発して接地点の頂部に向かって集まる
前方と後方の両傾斜面を備えた接地面を有し、その頂部
が履板長手方向の両端間で履板の前方及び後方に延びる
弓形をなし、該弓形の外端部分が履板前部に且つ中央部
分が履板後部にそれぞれ配置された断面略三角形状に形
成された公知構成からなっている。 そしてそれぞれ接地点3,3が前後方向に僅かにずれて
設定されている。 この場合、トラックシュー2D,2Eの種類が異なって
もトラックリンク5への連結部4は同一位置に設定して
あるので、従来の一種類のトラックシューの場合と同様
にトラックリンク5に取り付けることができて好まし
い。 また、この発明では、例えば、トラックシューの前後方
向の長さを異にする2種以上のトラックシューを組み合
わせ、接触ピッチ間隔を異にする構成であってもよい。 更に、第4図に示す如く、トラックシューは1種類のも
のを用いてもよい。 即ち、このトラックシュー2Cは、接地点3がトラック
シューの前後方向の長さLの中央より一方にずれた位置
に形成されている。 また、トラックリンクへの取付部4は、取付側の中央位
置で前後対称となるように形成されている。 上記構成からなっているので、該トラックシュー2Cは
前後に反転することにより2種類のトラックシューとし
て、前記実施例と同様に用いることができる。 またこの発明で、2種類以上の組合せで異なる接触ピッ
チとなるトラックシューの各接地点は、左右方向に一連
に亘ってずれていることが好ましいが、振動の周期に影
響を与えることができれば、その一部が共通した位置に
設定されているものであってもよい。 第5図にはグローサーを有するトラックシューにこの発
明を適用した異なる実施例を示す。 この場合も、グローサーの最頂部となる接地点3を前後
方向でづらした2種類のトラックシュー2F,2Gを用
いて前記実施例と同様にランダムにトラックリンク5に
連結している。 これによっても連続する接地点の各接触ピッチは不等間
隔になるので、一定の周期でトラックが振動することが
なく、同様に異常振動を防止することができる。
【発明の効果】
この発明は上記構成からなるので、装軌式車輛のトラッ
ク装置に固定されたトラックシューの前後に隣接する各
接地点間の接触ピッチは不均一となり、不定な周期で地
面とトラックシューとが接触乃至離反することになるの
で、該周期と車輛の固有振動数とは一致することがなく
なり異常振動を生ぜしめない。 そして、単に接地点の異なるトラックシューの配列だけ
で、装軌式車輛の異常振動を解消することができるので
トラック装置の大幅な改造を必要とせず、且つ既存の装
軌式車輛のトラックシューの一部変更だけで簡単に形成
することができるので極めて有益である。 例えば、トラックシューの前後方向の長さLが200mm
の場合、接地点の位置を僅か10mmずらすだけで接触ピ
ッチは最大と最小で20mm(10%)変化し、共振の振
幅は大幅に低下する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の装軌式車輛のトラック装置のトラッ
クシューの配列の一例を示す説明図、第2図は同接地点
の異なる2種のトラックシューを説明する図、第3図
(a)(b)はこの発明の装軌式車輛のトラック装置に
用いる2種のトラックシューの実施例を示す図、第4図
は1種のトラックシューを前後反転して2種類として使
用する実施例のトラックシューを示す斜視図、第5図は
グローサの接地点を異にするトラックシューを示す側面
図である。 1……トラック装置の無限軌道帯 2A〜2G……トラックシュー 3……接地点 4……連結部 5……トラックリンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 押尾 孝雄 東京都港区北青山1丁目2番3号 キャタ ピラー三菱株式会社内 (56)参考文献 実開 昭58−167282(JP,U) 実開 昭59−167080(JP,U)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数のトラックシューを無端状に連結した
    装軌式車輛のトラック装置において、 トラックシューの最頂部となる接地点の位置が前後方向
    で異なる2種類以上のトラックシューを形成し、 該トラックシューを前後に隣接するトラックシューの接
    地点間の接触ピッチが同一とならず、接地点が地面と接
    触または離反した際に一定の周期とならないように連結
    して無限軌道帯を形成してなる装軌式車輛のトラック装
    置。
  2. 【請求項2】左右の無限軌道帯に、各種類毎のトラック
    シューが、それぞれ略均等に分散されていることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の装軌式車輛のトラッ
    ク装置。
  3. 【請求項3】トラックシューの最頂部となる接地点の位
    置が前後方向で異なる2種以上のトラックシューを組合
    せて異なる配列で複数の組とし、該組となった複数のト
    ラックシューを接地ピッチが異なる配列で連結してなる
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の装軌式車
    輛のトラック装置。
  4. 【請求項4】接地点の位置のみが異なる2種以上のトラ
    ックシューを組み合わせて接地点の間隔を不均一の長さ
    に設定してなることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の装軌式車輛のトラック装置。
  5. 【請求項5】接地点が前後方向で中央位置より一方に偏
    って配設された1種類のトラックシューを正逆反転して
    2種のトラックシューの組み合わせとしたことを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の装軌式車輛のトラック
    装置。
JP62116085A 1987-05-13 1987-05-13 装軌式車輛のトラック装置 Expired - Lifetime JPH0643194B2 (ja)

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JPS63279980A JPS63279980A (ja) 1988-11-17
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS58167282U (ja) * 1982-05-01 1983-11-08 ヤンマーディーゼル株式会社 履帯走行車両の湿地シユ−
JPS59167080U (ja) * 1983-04-23 1984-11-08 オ−ツタイヤ株式会社 振動防止クロ−ラ

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JPS63279980A (ja) 1988-11-17

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