JPH0643191A - 電流検出器のオフセット自動調整装置 - Google Patents

電流検出器のオフセット自動調整装置

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JPH0643191A
JPH0643191A JP4237518A JP23751892A JPH0643191A JP H0643191 A JPH0643191 A JP H0643191A JP 4237518 A JP4237518 A JP 4237518A JP 23751892 A JP23751892 A JP 23751892A JP H0643191 A JPH0643191 A JP H0643191A
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雅裕 大音
Hisashi Kinoshita
久 木下
Shinobu Kake
忍 懸
Yoshihiro Ino
芳浩 井野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】オフセット補正値の補正をモータの運転中も自
動的に実行してサーボモータで発生するトルクの脈動を
防止する。 【構成】運転中温度変化などによってオフセット補正に
誤差が生じた場合、電気角検出手段26において、トル
ク指令値bからモータ発生トルクの脈動を検出し、モー
タの電気角信号fより脈動成分によってトルク指令値b
が最大となる第1の電気角と最小となる第2の電気角を
検出する。さらに、判断手段27において、第1の電気
角と第2の電気角の角度差によりオフセット補正誤差が
発生したかどうかを判断し、もしオフセット補正誤差が
発生したと判断すれば、補正手段30において第1の電
気角の値に対応したオフセット補正値調整量の加算が行
われ、オフセット補正値c1、c2の値が更新される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高精度なNC装置やロ
ボットなどに使用されるサーボモータのディジタル制御
装置における電流検出器のオフセット自動調整装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高精度なNC装置やロボットなど
に使用されるサーボモータのディジタル制御装置におい
て、電流検出手段としてアナログ回路で構成された電流
検出器を用いる場合、この電流検出器出力のオフセット
の補正が行われる。すなわち、電源投入後、モータフリ
ーで停止しているときに、検出した電流検出器の出力電
圧をオフセット補正値とし、電源投入時に設定したオフ
セット補正値はモータの運転中には更新していない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、24時間運転時の周囲温度の変化や電流
検出器内の素子の温度上昇などによって実際のオフセッ
ト値と電源投入時に設定したオフセット補正値との間に
誤差が生じた場合、サーボモータが発生するトルクに電
気角と同周期の脈動が生じるという問題があった。
【0004】本発明は上記従来の問題を解決するもの
で、電流検出器の温度上昇を原因とするオフセット補正
値の補正誤差の発生をトルク指令値の脈動から判断し、
オフセット補正値の補正をモータの運転中も自動的に実
行してサーボモータで発生するトルクの脈動を防止する
ことができる電流検出器のオフセット自動調整装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の電流検出器のオフセット自動調整装置は、オ
フセット値を有する電流検出器を用いたサーボモータの
ディジタル制御装置における電流検出器のオフセット自
動調整装置であって、前記サーボモータのトルク指令値
と電気角信号を入力とし、電気角一周期の間回転が一方
向で回転速度が第1の設定値以下であることを検出する
回転検出手段と、前記回転検出手段の検出時に前記電気
角一周期の間のトルク指令値が最大となる第1の電気角
と最小となる第2の電気角を検出する電気角検出手段
と、前記電気角検出手段で検出された第1の電気角と第
2の電気角の差が第2の設定値の範囲内にあるかどうか
を判断する判断手段と、前記判断手段で前記第1の電気
角と第2の電気角の差が前記第2の設定値の範囲内にあ
ると判断した場合に、前記第1の電気角に応じて前記電
流検出器のオフセット補正値を補正する補正手段を備え
たものである。
【0006】また、本発明のオフセット自動調整装置に
おける、電流検出器のオフセット補正値を補正する補正
手段は、電気角360度を8つの範囲に分割し、第1の
電気角がどの範囲にあるかを判断する電気角存在範囲判
定手段と、前記8つの範囲に応じて設定されたオフセッ
ト補正値調整量を持ち、オフセット補正値に前記第1の
電気角が存在する分割範囲の前記オフセット補正値調整
量を加算して更新し、この更新したオフセット補正値を
出力するオフセット補正値出力手段とを有するものであ
る。
【0007】さらに、本発明のオフセット自動調整装置
における、電流検出器のオフセット補正値を補正する補
正手段は、電気角360度を4つの範囲に分割し、第1
の電気角がどの範囲にあるかを判断する電気角存在範囲
判定手段と、前記4つの範囲に応じて設定されたオフセ
ット補正値調整量を持ち、オフセット補正値に前記第1
の電気角が存在する分割範囲の前記オフセット補正値調
整量を加算して更新し、この更新したオフセット補正値
を出力するオフセット補正値出力手段とを有するもので
ある。
【0008】
【作用】上記構成により、運転中に温度変化などによっ
てオフセット補正値に補正誤差が生じた場合でも、電流
検出器の温度上昇を原因とするオフセット補正値の補正
誤差の発生をトルク指令値の脈動から判断し、サーボモ
ータ駆動電流の電気角一周期の間のトルク指令値が最大
となる電気角に応じて電流検出器のオフセット補正値を
補正するので、サーボモータの運転中も自動的にオフセ
ット補正値の補正が行われるためモータ発生トルクの脈
動が防止され、速度リップルの増加などの制御性能の悪
化が抑えられる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。 (実施例1)図1は本発明の第1の実施例を示す電流検
出器のオフセット自動調整装置を有するサーボモータの
ディジタル制御装置のブロック図である。図1におい
て、速度指令値aが入力される加算器1は速度制御部2
を介して正弦波テーブル3およびオフセット補正値の自
動調整装置4に接続され、速度制御部2からのトルク指
令値bを正弦波テーブル3およびオフセット補正値自動
調整装置4に入力する。このオフセット補正値自動調整
装置4と、オフセット値を有するU相の電流検出器5の
出力端は加算器6に接続され、オフセット補正値自動調
整装置4からのU相のオフセット補正値c1と、電流検
出器5からの、オフセット値を持ったU相の検出電流値
d1は加算器6に入力される。この加算器6と正弦波テ
ーブル3のTU3aは加算器7に接続され、このTU3
aからのU相の電流指令値e1と、加算器6からの出力
とが加算器7に入力される。この加算器7は比例要素8
さらにサーボアンプ9を介してサーボモータ10に接続
されている。これらサーボアンプ9とサーボモータ10
の間にはU相電流検出器5が設けられている。また、オ
フセット補正値自動調整装置4と、オフセット値を有す
るV相の電流検出器11の出力端は加算器12に接続さ
れ、オフセット補正値自動調整装置4からのV相のオフ
セット補正値c2と、電流検出器11からの、オフセッ
ト値を持ったV相の検出電流値d2は加算器12に入力
される。この加算器12と正弦波テーブル3のTV3b
は加算器13に接続され、このTV3bからのV相の電
流指令値e2と、加算器12からの出力とが加算器13
に入力される。この加算器13は比例要素14さらにサ
ーボアンプ9を介してサーボモータ10に接続されてい
る。これらサーボアンプ9とサーボモータ10の間には
V相電流検出器11が設けられている。さらに、加算器
7、13は加算器15、比例要素16さらにサーボアン
プ9を介してサーボモータ10に接続されている。
【0010】また、サーボモータ10はエンコーダ17
に接続され、さらにエンコーダ17は位置カウンタ18
を介してオフセット補正値自動調整装置4と正弦波テー
ブル3に接続され、位置カウンタ18からのサーボモー
タ10の電気角信号fをオフセット補正値自動調整装置
4と正弦波テーブル3に入力する。また、エンコーダ1
7は速度検出回路19を介して加算器1に接続され、速
度検出回路19からの速度フィードバック値gを加算器
1に入力する。
【0011】図2は図1のオフセット補正値自動調整装
置4の構成を示すブロック図である。図2において、速
度制御処理周期設定手段21は、サーボモータ10のト
ルク指令値bと電気角信号fを入力とし、これらトルク
指令値bおよび電気角信号fを通過させるとともに、速
度制御処理復帰フラグにより次の速度制御周期へと進む
ように設定する。この速度制御処理周期設定手段21が
接続される回転検出手段22は、トルク指令値bと電気
角信号fを入力とし、通常の運転状態を脱すると本発明
の補正制御ができないため、回転方向が前回の速度制御
処理周期の回転方向と同一で回転速度が第1の設定値以
下であることを検出する。この回転検出手段22が接続
される電気角検出手段26は、トルク指令値bと電気角
信号fを入力として、回転検出手段22の検出時にトル
ク指令値が最大となった時の電気角を第1の電気角f1
として保存する最大値検出手段23と、回転検出手段2
2の検出時にトルク指令値が最小となった時の電気角を
第2の電気角f2として保存する最小値検出手段24
と、電気角信号をカウントし、電気角一周期が検出され
ていなければ速度制御処理復帰フラグを速度制御処理周
期設定手段21に出力する電気角カウンタ25で構成さ
れる。この電気角検出手段26が接続される判断手段2
7は、電気角検出手段26で検出された電気角f1と電
気角f2の差が第2の設定値の範囲内にあるかどうかを
判断する。この判断手段27が接続される電気角存在範
囲判定手段28は、判断手段27で電気角f1と電気角
f2の差が第2の設定値の範囲内にあると判断した場合
に、電気角360度を8つに分割したどの範囲に、電気
角f1が存在するかを判断する。この電気角存在範囲判
定手段28が接続されるオフセット補正値出力手段29
は、前記8つの分割範囲に応じて設定されたオフセット
補正値調整量を持ち、電気角f1が存在する分割範囲の
オフセット補正値調整量をオフセット補正値に加算して
更新し、この更新したオフセット補正値をオフセット補
正値c1、c2として出力する。これら電気角存在範囲
判定手段28およびオフセット補正値出力手段29によ
り補正手段30が構成され、第1の電気角に応じて電流
検出器5、11のオフセット値を補正する構成である。
【0012】さらに、回転検出手段22と判断手段27
とオフセット補正値出力手段29が接続される初期化手
段31は、回転検出手段22、判断手段27、オフセッ
ト補正値出力手段29のいずれかより出力される初期化
フラグによってトルク指令値の最大値、最小値と電気角
f1、電気角f2の初期化を行い、その後速度制御処理
復帰フラグを速度制御処理周期設定手段21に出力す
る。また初期設定時にはオフセット補正値の初期値設定
も初期化手段31において行われる。
【0013】以上のように構成されたオフセット補正値
自動調整装置4において、電流検出器のオフセット補正
値に誤差が生じると、サーボモータ10で発生するトル
クには電気角と同周期の脈動が生じ、トルク指令値bが
最大となる第1の電気角f1と最小となる第2の電気角
f2が存在する。本実施例では電気角f1を検出するこ
とでオフセット補正値の自動調整を行う。
【0014】図3は図2のオフセット補正値自動調整装
置4内での演算処理を示した流れ図であり、この演算処
理のうち処理S0〜S1は初期設定時の処理を示し、速
度制御処理SVと処理S2〜S8は通常運転時に行われ
る処理を示している。図3に示すように、まず、処理S
0において、電源投入時に決定されるオフセット補正値
を初期値として設定し、処理S1において、トルク指令
値の最大値と最小値、電気角f1と電気角f2の値を初
期化する。
【0015】次に、通常の運転が開始され速度制御処理
SVが実行されたのち、処理S2において、回転検出手
段22によって、現在のモータ軸の回転方向を検出し、
この回転方向を前回の速度制御処理時の回転方向と比較
し、回転方向が変化した場合には処理S8に進み、初期
化手段31によりトルク指令値の最大値、最小値および
電気角f1と電気角f2の値を初期化し、次の速度制御
処理周期へ進む。この回転方向が前回の速度制御処理周
期と同一であれば処理S3へ進む。処理S3において
は、回転検出手段22により、現在の回転速度を検出
し、予め設定した第1の設定値である上限速度設定値以
上の回転速度である場合には処理S2と同様、処理S8
に進み、初期化手段31によりトルク指令値の最大値、
最小値および電気角f1と電気角f2の値を初期化し、
次の速度制御処理周期へ進む。回転速度が上限速度設定
値以下であれば処理S4へ進む。そして処理S4におい
ては、電気角カウンタ25が電気角一周期の経過を検出
するまで、速度制御処理周期に一回、トルク指令値bと
電気角fが電気角検出手段26に入力され、電気角一周
期が経過するまでの間に、最大値検出手段23において
測定したトルク指令値bが最大値を得たときの電気角を
第1の電気角f1として保存し、また、最小値検出手段
24において測定したトルク指令値の最小値を得たとき
の電気角を第2の電気角f2として保存する。電気角一
周期の経過が検出されない間は次の速度制御処理周期へ
と進み、電気角一周期の経過を検出すれば、処理S5へ
進む。処理S5においては、判断手段27によって、電
気角f1と電気角f2の角度差の絶対値が第2の設定値
の範囲内であればオフセット補正誤差を要因とするトル
クの脈動が発生したと判断して処理S6へ進む。電気角
f1と電気角f2の角度差の絶対値が第2の設定値の範
囲外であればオフセット補正誤差以外を要因とするトル
クの脈動と判断して、トルク指令値の最大値とトルク指
令値の最小値、電気角f1と電気角f2を処理S8にお
いて、初期化手段31によって初期化したのち、次の速
度制御処理周期へ進む。ここで第2の設定値は、オフセ
ット補正値の補正誤差によって生ずるトルク脈動は電気
角と同周期であり、脈動の最大値と最小値の位相差が1
80度であることから決定される。本実施例の図3の処
理S5におけるα1、α2は、 α1=180°−β (1) α2=180°+β (2) と設定する。ここで、βは計測時の誤差の許容の範囲を
表す定数である。
【0016】処理S6では、電気角存在範囲判定手段2
8により、後述の電気角360°を8つに分割した範囲
のうち電気角f1がどの範囲に存在するかを判定し、そ
の判定結果により処理S7において、オフセット補正値
出力手段29によりU相のオフセット補正値調整量をU
相のオフセット補正値に加算して更新し、U相のオフセ
ット補正値c1として出力し、また、V相のオフセット
補正値調整量をV相のオフセット補正値に加算して更新
し、V相のオフセット補正値c2が出力される。このオ
フセット補正値c1、c2を出力したのち、処理S8に
おいて、初期化手段31によりトルク指令値の最大値、
最小値および電気角f1と電気角f2の値を初期化し、
次の速度制御処理周期へ進む。
【0017】さらに、速度制御処理SVにおいては、図
1におけるオフセット補正値自動調整装置4内での処理
を除く全ての処理が行われ、オフセット補正値出力手段
29より出力されたU相のオフセット補正値c1を、電
流検出器5からのオフセット値を含んだU相検出電流値
d1から引くことによってU相のオフセット値を持った
検出電流値d1の補正が行われる。同様に、オフセット
補正値出力手段29より出力されたV相のオフセット補
正値c2を電流検出器11からのオフセット値を含んだ
V相検出電流値d2から引くことによってV相のオフセ
ット値を持った検出電流値d2の補正が行われる。
【0018】さらに、オフセット補正値の調整量は次の
ようにして決定される。まず、U相のオフセット補正誤
差をdIU 、V相のオフセット補正誤差をdIV として、次
の式で定義する。
【0019】 dIU =(U相のオフセット補正値c1)−(実際のU相
オフセット値)(3) dIV =(V相のオフセット補正値c2)−(実際のV相
オフセット値)(4) 電気角f1が電気角一周期360度内のどこに存在する
かに応じてオフセット補正誤差dIU 、dIV の正負の符号
および絶対値の大小関係が判明する。そこで、電気角f
1が存在する範囲毎のオフセット補正誤差dIU 、dIV
正負の符号とオフセット補正誤差dIU 、dIV の絶対値の
大小関係を表すと図4Aとなる。図4Aより電気角f1
の存在するそれぞれの範囲に応じたオフセット補正誤差
dIU 、dIVの関係は、 電気角f1が電気角0度以上60度未満(図4Aの範囲
)の場合、 dIU <0 dIV >0 |dIU |<|dIV |、 電気角f1が電気角60度以上120度未満(図4Aの
範囲)の場合、 dIU <0 dIV >0 |dIU |>|dIV |、 電気角f1が電気角120度以上150度未満(図4A
の範囲)の場合、 dIU <0 dIV <0 |dIU |>|dIV |、 電気角f1が電気角150度以上180度未満(図4A
の範囲)の場合、 dIU <0 dIV <0 |dIU |<|dIV |、 電気角f1が電気角180度以上240度未満(図4A
の範囲)の場合、 dIU >0 dIV <0 |dIU |<|dIV |、 電気角f1が電気角240度以上300度未満(図4A
の範囲)の場合、 dIU >0 dIV <0 |dIU |>|dIV |、 電気角f1が電気角300度以上330度未満(図4A
の範囲)の場合、 dIU >0 dIV >0 |dIU |>|dIV |、 電気角f1が電気角330度以上360度未満(図4A
の範囲)の場合、 dIU >0 dIV >0 |dIU |<|dIV |、 となる。
【0020】以上に示す関係よりオフセット補正値の調
整量を決定する。その一例として電気角f1が図4Aの
範囲に存在する場合、U相オフセット補正誤差dIU
負の値となり式(3) より、実際のオフセット値に対して
オフセット補正値が小であることを示しており、U相の
オフセット補正値c1は現在の値よりもあらかじめ定め
た量だけ増やすことでオフセット補正値の補正を行う。
また、V相オフセット補正誤差dIV は正の値となり式
(4) より、実際のオフセット値に対してオフセット補正
値が大であることを示しており、V 相のオフセット補正
値c2は現在の値より減らすことでオフセット補正値の
調整を行う。これらオフセット補正値の補正は電流検出
器5、11の出力のディジタル値1nレベル(1nビッ
ト)と2nレベル(2nビット)毎の増減によって行
う。(nは整数1、2、3・・・を表す。)また、補正
誤差の絶対値の大小関係より、オフセット補正値を増加
または減少させる際の重みが決定される。の場合は|
dIU |<|dIV |であるので、V相オフセット補正値を
電流検出器11の出力のデジタル値2nレベル(2nビ
ット)減少させ、U相オフセット補正値は電流検出器5
の出力のデジタル値1nレベル(1nビット)増加させ
る。図4Aの各範囲についてn=1としたときの、調整
量を求めたものが図4Bである。
【0021】(実施例2)実施例2の構成は実施例1の
構成と同一であるが、異なるのは、実施例1の図3にお
ける処理S6において判定される電気角f1の存在する
範囲を4つに分類する点である。すなわち、図5Aは電
気角360度を4つの範囲に分割し、電気角f1が存在
する範囲毎のU、V相のオフセット補正誤差dIU 、dIV
の正負の符号と絶対値の大小関係を表している。電気角
f1の存在する範囲に応じたオフセット補正誤差dIU
dIV の関係は、 電気角f1が電気角330度以上360度未満、0度以
上60度未満(図5Aの範囲)の場合、 |dIU |<|dIV | dIV >0、 電気角f1が電気角60度以上150度未満(図5Aの
範囲)の場合、 |dIU |>|dIV | dIU <0、 電気角f1が電気角150度以上240度未満(図5A
の範囲)の場合、 |dIU |<|dIV | dIV <0、 電気角f1が電気角240度以上330度未満(図5A
の範囲)の場合、 |dIU |>|dIV | dIU >0、 となる。
【0022】以上に示す関係によりオフセット補正値の
調整量を決定する。その一例として電気角f1が図5A
における範囲に存在する場合を考えると、図5Aより
|dIU |<|dIV |でありV相のオフセット補正誤差dI
V は正の値であるので、V相のオフセット補正値c2を
現在の値より減少させる。オフセット補正値の補正は電
流検出器11の出力のデジタル値1nレベル(1nビッ
ト)毎の増減によって行う(nは整数を表す)。図5A
の〜の各範囲について、n=1としたときの、それ
ぞれのオフセット補正値調整量を求めると、図5Bに示
すようになる。
【0023】したがって、以上の各実施例によれば、運
転中に温度変化などによってオフセット補正値に誤差が
生じた場合、電気角検出手段26において、トルク指令
値bからモータ発生トルクの脈動を検出し、電気角信号
fより脈動成分によってトルク指令値が最大となるとき
の電気角f1と最小となるときの電気角f2を検出し、
さらに、判断手段27は、電気角f1と電気角f2の角
度差によりオフセット補正誤差が発生したかどうかを判
断し、もしオフセット補正誤差が発生したと判断されれ
ば、補正手段30において電気角f1の値に対応したオ
フセット補正値調整量が加算され、オフセット補正値が
更新される。これにより、サーボモータのディジタル制
御装置において長時間運転することによる電流検出器
5、11内の素子などの温度上昇によってオフセット補
正値に補正誤差が生じ、サーボモータ10が発生するト
ルクに電気角同周期の脈動が生じた場合でも、トルク指
令値の脈動からオフセット補正誤差の発生を察知しオフ
セット補正値を自動的に補正することができる。
【0024】なお、ここでは、本発明をある程度詳細に
その最も好ましい実施態様について説明したが、その好
ましい実施様態の説明は、構成の詳細な部分についての
変形、特許請求の範囲に記載された本発明の精神に反し
ない限り、種々な変形、あるいはそれらを組み合わせた
ものに変更することができることは明らかである。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、温度上昇
などでオフセット補正値に補正誤差が生じた場合でも、
サーボモータの運転中にオフセット補正値の自動調整を
行うことができ、サーボモータで発生するトルク脈動を
減少させ、速度リップルの増加などの制御性能の悪化を
抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電流検出器のオフ
セット自動調整装置を有するサーボモータのディジタル
制御装置のブロック図
【図2】図1のオフセット補正値自動調整装置4の構成
を示すブロック図
【図3】図2のオフセット補正値自動調整装置4内での
演算処理動作を示す流れ図
【図4】Aは、本発明の第1の実施例における電気角f
1の値とオフセット補正誤差dI U 、dIV の正負およびそ
の大小関係を示す図、Bは、本発明の第1の実施例にお
けるU相のオフセット補正値c1、およびV相のオフセ
ット補正値c2の調整量を示す図
【図5】Aは、本発明の第2の実施例における電気角f
1の値とオフセット補正誤差dI U 、dIV の正負およびそ
の大小関係を示す図、Bは、本発明の第2の実施例にお
けるU相のオフセット補正値c1、およびV相のオフセ
ット補正値c2の調整量を示す図
【符号の説明】
4 オフセット補正値自動調整装置 5 オフセット値を有するU相電流検出器 10 サーボモータ 11 オフセット値を有するV相電流検出器 22 回転検出手段 23 最大値検出手段 24 最小値検出手段 25 電気角カウンタ 26 電気角検出手段 27 判断手段 28 電気角存在範囲判定手段 29 オフセット補正値出力手段 30 補正手段 31 初期化手段 b トルク指令値 c1 U相のオフセット補正値 c2 V相のオフセット補正値 f 電気角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井野 芳浩 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オフセット値を有する電流検出器を用いた
    サーボモータのディジタル制御装置における電流検出器
    のオフセット自動調整装置であって、前記サーボモータ
    のトルク指令値と電気角信号を入力とし、電気角一周期
    の間回転が一方向で回転速度が第1の設定値以下である
    ことを検出する回転検出手段と、前記回転検出手段の検
    出時に前記電気角一周期の間のトルク指令値が最大とな
    る第1の電気角と最小となる第2の電気角を検出する電
    気角検出手段と、前記電気角検出手段で検出された第1
    の電気角と第2の電気角の差が第2の設定値の範囲内に
    あるかどうかを判断する判断手段と、前記判断手段で前
    記第1の電気角と第2の電気角の差が前記第2の設定値
    の範囲内にあると判断した場合に、前記第1の電気角に
    応じて前記電流検出器のオフセット補正値を補正する補
    正手段とを備えた電流検出器のオフセット自動調整装
    置。
  2. 【請求項2】電流検出器のオフセット補正値を補正する
    補正手段は、電気角360度を8つの範囲に分割し、第
    1の電気角がどの範囲にあるかを判断する電気角存在範
    囲判定手段と、前記8つの範囲に応じて設定されたオフ
    セット補正値調整量を持ち、オフセット補正値に前記第
    1の電気角が存在する分割範囲の前記オフセット補正値
    調整量を加算して更新し、この更新したオフセット補正
    値を出力するオフセット補正値出力手段とを有する請求
    項1記載の電流検出器のオフセット自動調整装置。
  3. 【請求項3】電流検出器のオフセット補正値を補正する
    補正手段は、電気角360度を4つの範囲に分割し、第
    1の電気角がどの範囲にあるかを判断する電気角存在範
    囲判定手段と、前記4つの範囲に応じて設定されたオフ
    セット補正値調整量を持ち、オフセット補正値に前記第
    1の電気角が存在する分割範囲の前記オフセット補正値
    調整量を加算して更新し、この更新したオフセット補正
    値を出力するオフセット補正値出力手段とを有する請求
    項1記載の電流検出器のオフセット自動調整装置。
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JP2001298992A (ja) * 2000-04-18 2001-10-26 Toyota Motor Corp モータの制御装置

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