JPH0643028A - 光量検出装置 - Google Patents

光量検出装置

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JPH0643028A
JPH0643028A JP5133854A JP13385493A JPH0643028A JP H0643028 A JPH0643028 A JP H0643028A JP 5133854 A JP5133854 A JP 5133854A JP 13385493 A JP13385493 A JP 13385493A JP H0643028 A JPH0643028 A JP H0643028A
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light receiving
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紀之 猪山
Shunei Takechi
俊英 武智
Kazuyoshi Sumiya
和好 角谷
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 0°〜90°の全ての入射角に対して、適正
な出力ができる光量検出装置を実現する。 【構成】 光電素子の受光面2の前面に光学素子4を配
し、光学素子4を透過した光を受光面2に導いて光量を
検出する。光学素子における受光面2側に複数のプリズ
ム面4a,4b…を形成する。各プリズム面4a,4b
…は光軸に対して同心円状で、且つ光電素子の出力に対
応した光束幅が受光面に達するように、その傾き角と放
射領域とを入射角ごとに設定し、全範囲での光量検出を
可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、太陽などの光源が移動
することによって入射角が常に変化する性質を有する入
射光の強度検出などを行うため、入射光の強度に応じて
電気的出力特性が変化する光電素子(光電半導体素子)
を用いた光量検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光量検出装置は、可視光、赤外線などの
入射光を光電素子によって検出し、検出した信号に基づ
いて環境の測定や各種機器の制御を行うために使用され
ている。例えば、自動車用空調装置において車室内の温
度制御を行う際、外気温度及び車室内の温度を温度セン
サーで検出し、それに基づいて車室内の温度制御を行う
だけでは、車室内に差し込む太陽光が乗員に当たった場
合に体感温度が温度計の検出温度よりも高くなっている
ので、快適な車室温度に対応出来ない。このため、自動
車用空調装置においては車室内外の温度計の他に光量検
出装置を使用し、差し込む太陽光の量も検出して、その
検出結果を考慮することにより車室内の温度の制御を行
っている。
【0003】かかる従来の光量検出装置としては、特開
昭61−210915号公報に記載されるように、光電
素子の受光面の前方に、透明な樹脂板に遮光材を塗布あ
るいは粘着させたフィルターを配置した構造が知られて
いる。このような構成では、遮光材の濃度を光の入射角
に応じてセッティングすることにより、フィルターを設
けた領域に入射する光の光量を減衰させることで光電素
子の入射角に対する感度特性を調整し、光電素子の受光
面に垂直に入射する光に加えて、垂直よりも傾いて入射
する光も同様な感度で検出するよう平滑化している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光量検出装置は、前方に配置する透明な樹脂板に遮光材
を塗布あるいは粘着させたフィルターを組合わせる必要
があるため、部品点数や加工工程が多くなると共に、構
造が複雑となっていた。また、水平方向から入射する光
がフィルターを介して光電素子の受光面に当たった場合
には、充分な出力を取り出すことができず、垂直から水
平までの全範囲にわたる方向からの入射光に対して、出
力特性の全てを平滑化することができにくいと共に、入
射角に応じて任意の特性に調整することが構造上難しい
ものとなっていた。
【0005】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
のであり、簡単な構成で、しかも入射する光の方向が垂
直方向から水平方向まで変化しても出力特性を平滑する
ことができると共に、任意の感度特性に調整することが
可能な光量検出装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の光量検出装置
は、光の強度に応じて電気的出力特性が変化する光電素
子と、この光電素子の受光面に対向するように光の制御
面が配置されたプリズム面の集合体からなる光学素子を
備えていることを特徴とする。また、本発明の光量検出
装置は、自身の受光面に照射される光の強度に応じて電
気的出力特性が変化し車輛の車室内に配置される光電素
子と、この光電素子の受光面に対向して設けられた光学
素子とを備え、この光学素子を透過して前記受光面に照
射される光の強度による前記光電素子の電気的出力特性
と車室内への日射により乗員が実際に感じる熱負荷とが
同じになるように光軸に対する傾き角と放射方向の領域
を有したプリズム面が前記光学素子に複数段形成されて
いることを特徴とする。
【0007】
【作用】上記構成では、光電素子の受光面に対する入射
光の入射角が変化しても、入射角ごとに定められた入射
光の光束幅が、光学素子のプリズム面を介してその光電
素子の受光面に達するため、垂直方向から水平方向まで
の全範囲の入射角に対して所定の出力特性を得ることが
できる。
【0008】
【実施例1】図1は、光電素子1を示し、光が入射する
受光面2と、受光面2からの電気信号を外部に出力する
リード3とを備えている。この光電素子1としては、入
射した光の強度に応じて電気的出力特性が変化する光電
半導体素子が使用されている。この図1は光電素子1の
前方に何も配置されておらず、光束が直接に入射する場
合を示し、有効領域幅Lの受光面2に対して入射角θを
0°〜90°まで変化させて、その出力電流の変化を測
定すると、図2に示す出力特性となる。すなわち入射角
θにおいて受光面2に有効に作用する光束幅はh(θ)
であるため、h(θ)=L・sinθとなって、光電素
子1の出力電流I(θ)は、I(θ)=k・h(θ)=
k・L・sinθのように、h(θ)に比例する。ここ
で、θ=90°における有効光束幅h90は、h90=L・
sin90°=Lであり、θ=90°における出力電流
90をiアンペアとしてiを代入すると、I90=i=k
・L・sin90°となり、i=k・Lとなって、入射
角θでの出力電流I(θ)は、I(θ)=i・sinθ
の関係があるところから、図2に示す特性図となる。
【0009】このような出力特性を有する光電素子を、
例えば自動車用空調装置の日射光の光量検出に適用する
場合、その出力は図3のような特性が必要となる。図4
および図5は自動車100の車室内におけるダッシュボ
ード110上に光量検出装置120を設けた場合を示
す。乗員(図示省略)は、自動車のフロントシートに着
座しており、この乗員が自動車100のフロントガラス
を通して太陽光の日射を受ける場合、太陽光の入射角θ
が大きくなる(すなわち太陽の仰角が大きくなる)のに
従って体感温度を高く感じ、入射角θが30〜50°で
上限の体感温度となる。また、日射高度が高くなり、入
射角θがさらに大きくなる場合においては、自動車の屋
根によって太陽光が遮られ、車室内が日陰になる割合が
増えるため、体感温度が低くなる。かかる体感温度は車
室内への日射熱負荷と密接な関係があり、太陽光の入射
角θと日射熱負荷との関係は、日射高度が高くなる(入
射角θが大きくなる)のに従って、車室内の日射熱負荷
が略正弦曲線状に増加する一方、所定以上に日射高度が
大きくなると減少するようになっている。ダッシュボー
ド110上に設けられた光量検出装置120は、このよ
うな日射熱負荷と同様な出力特性を必要とするところか
ら、図3に示す特性が必要となるものである。
【0010】図6は、図2の出力特性Aを図3の出力特
性Bに調整するための比較特性図であり、入射角θ=0
〜30°付近までの出力は増幅させる必要がある一方、
入射角θ=30°付近〜90°までは減衰させる必要が
ある。この入射角θごとに出力電流Iを増幅又は減衰さ
せるためには、光電素子1の受光面2に有効に作用する
光束幅h(θ)を拡げたり挟めたりすることで調整で
き、このh(θ)を拡げたり挟めたりする手段として、
図7に示すように光電素子の受光面2に対向した位置
に、プリズム面の集合体である光を透過するプラスチッ
クからなる光学素子(プリズム体)4を配置するもので
ある。
【0011】かかる光学素子4の光電素子側には、複数
のプリズム面4a,4b…(図12参照)が形成される
が、このプリズム面4a,4b…の光軸に対する傾き角
と光束の放射領域(傾き角を有した面の放射方向の幅)
は段ごとに変化するように設定される。これにより図8
に示すように、光電素子側から見ると、光学素子の光軸
を中心としてプリズム面が同心円状に複数形成される。
【0012】次に、このフレネル面の傾き角と光束の放
射領域の設定手順を説明する。 (1)まず光の入射角θを90°から0°まで10°ご
とに変化させた場合における所定の出力値j90、j80
…j0 (図6参照)を得るために必要な必要光束幅
90、H80、…H10、H0 を求める。これは裸状態のθ
=90°における出力値i90で、図6に示す各出力値j
90、j80、…j0 を除し、その商を裸状態のθ=90°
における有効光束幅h90=Lに乗ずることで算出でき
る。これにより算出されたH90、H80、H70、…H10
0 は10°ごとの裸状態の受光面に有効に作用する光
束幅h90、h80、h70、…h10、h0 に対し、それぞれ
必要な増幅率又は減衰率の出力が得られる幅となってい
る。
【0013】(2)次に、求めたH90、H80、H70、…
10、H0 の光が各入射角において光電素子の受光面に
過不足なく有効に作用するようプリズム面を設定する。
図7はプリズム面を設定しようとする光学素子4と、光
学素子4に対して中心線(光軸)上の所定の位置に置い
た光電素子の受光面2の関係を示し、同図の中心線上で
光学素子外面から受光面側へm入った点Sを第1番目の
プリズム面4aの起点とする。ここでmは光学素子4の
肉厚である。
【0014】(3)そして、図9に示すように、上述し
て求めた入射角θ=90°の必要光束幅H90を中心線に
対して振分けで光源側から光学素子外面へ照射した時、
90とX,Yで示すそれより外側との境界上の光が光学
素子4を透過し、プリズム面4a(図9では左右に2面
となっているが、立体的には単一面)を通って光電素子
の受光面2の左右端に到達するよう、S点を起点とした
プリズム面4aの中心線に対する傾き角αを決定する。
【0015】(4)図10は光が入射角θ=80°で照
射された状態を示す。同図においては、光学素子4を透
過し、(3)で決定した傾き角αを有するプリズム面4
aを通って受光面2に到達する光のうち、最も左側へ到
達する光をXとすると共に、この光Xと平行に入射角θ
=80°の必要光束幅H80だけ右側に離れた光をYと
し、この光Yが光学素子4を透過してプリズム面4aを
通る点をPとしてある。このP点をプリズム面4aの終
点と定め、これにより、プリズム面4aの傾き角と放射
領域が設定される。更に、P点から光Yの光学素子内の
経路を光源側に逆行した場合の光学素子の肉厚がmとな
る位置をQ点とすると、このQ点が2番目のプリズム面
4bの起点となる。
【0016】(5)図11は光が入射角θ=70°で照
射された状態を示し、θ=80°で照射された時と同様
に既に傾き角を有するプリズム面4aを通って受光面2
に到達する光のうち、最も左側へ到達する光をXとし、
この光Xと平行に入射角θ=70°の必要光束幅H70
け右側に離れた光をYとしている。光Yが光学素子を透
過し、第2番目のプリズム面4bを通って受光面2の右
端に到達するよう、Qを起点としてプリズム面4bの中
心線に対する傾きβを決める。以上のように各プリズム
面の傾き角と放射領域を決めることで、H90、H80、H
70を過不足無く光電素子の受光面に有効に作用させるこ
とができる。
【0017】(6)図12は入射角θ=60°で照射さ
れた状態を示し、光Yが傾き角βのプリズム面4bを通
る点Rを求め、これにより第2番目のプリズム面4bの
終点として、その放射領域を設定する。以下(3)〜
(5)を繰り返すことにより、各プリズム面の傾き角と
放射領域を設定できる。
【0018】(7)次に入射角θ=30°〜0°の範囲
では、増幅させた出力特性とする必要があり、この場合
は、各入射角θでの増幅率を算出し、この増幅率を裸状
態で受光面に作用する有効光束幅h(θ)に乗じて各角
度での必要光束幅H(θ)を算出する。図13および図
14は入射角θ=30°およびθ=0°における照射状
態を示し、有効光束幅h(θ)および上述のようにして
算出された必要光束幅H(θ)から、(3)〜(6)の
手順を行うことにより、θ=30°,20°,10°,
0°の角度におけるプリズム面の傾き角および放射領域
を設定することができる。
【0019】従って、以上のように設定したプリズム面
を有する光学素子を光電素子の受光面に対向配置するこ
とにより、全範囲の入射角に対し、所定の出力特性を得
ることができる。本実施例においては、入射角θの分割
間隔を10°以下の小さな角度で設定することができ、
これにより、さらに光電素子の出力特性をさらに近似さ
せることができる。しかしながら、かかる分割間隔をあ
る程度以下とした場合には、プリズム面の各エッジが受
光面2に向かう光線と干渉したり、光学素子の作製時に
プリズム面の凹凸が小さくなりすぎるところから好まし
くなく、その分割間隔は3〜10°程度が実用的であ
る。なお、上記説明では光学素子4の光源側の外形形状
を球面としたが、入射角θ=0°における入射光がプリ
ズム面を通過し、光電素子1の受光面2に到達する構成
であれば、円錐形状や台形形状などの適宜な凸面形状に
することが可能である。
【0020】
【実施例2】この実施例2においては、光学素子4のプ
リズム面の中心線に対する傾き角を実施例1の傾き角α
よりも小さな角度α′とする場合について説明する。図
15は実施例1における図1に対応する光路図であり、
実施例1と同一の要素は同一の符号で対応させてある。
本実施例においては、受光面2の有効領域幅L′が実施
例1における有効領域幅Lよりも小さくなっている光電
素子1を使用しており、これにより光電素子1の出力特
性も異なっている。
【0021】図15は光電素子1の前方に何も配置され
ておらず、この状態で受光面2に入射する光の強度の分
布が一定な平行光束の入射角θを0°から90°まで変
化させたとき、光電素子1から出力される電流の変化を
測定すると、図16に示す特性となる。図17はこの図
16で示す出力電流の特性において、出力電流の最大値
を100%として各入射角θにおける出力電流の割合に
換算した相対出力比の特性を示している。これらの図に
おける特性曲線は、ほぼ正弦曲線に近似している。 こ
れは、図15において光電素子1の受光面2に強度分布
が一定な平行光束が入射角θで入射する時、受光面2に
有効に作用する光束幅h(θ)は、図15に示すように
受光面2の幅L′のsinθ倍であり、受光面2が受け
る光は、光の強度の分布が一定な平行光束であるため、
受光面2に有効に作用する光束幅h(θ)に比例すると
共に、光電素子1の出力特性が光の強度に比例すること
により理論上正弦曲線になることを裏付けているもので
ある。
【0022】このような出力特性を有する光電素子1
を、例えば自動車用空調装置の日射光の光量検出に適用
する場合、その出力は図18に示すような相対出力比の
特性を有していることが望ましい。すなわち、乗員に対
して日射光の入射角が40°前後で体感温度を高く感
じ、入射角が小さい場合よりも大きい場合に体感温度を
高く感じることが実状に合って望ましい。なお、図18
に示す相対出力比の特性は、車輛の車室内における光量
検出装置の取り付け位置や車輛の形状により適宜、変更
されるものである。この要求を満たす手段として、以下
に述べる方法を実施例により説明する。なお、本実施例
で要求されるのは、出力電流値の絶対値のレベルではな
く、相対出力比の特性であるところから、出力電流レベ
ルは任意に設定可能である。
【0023】図19は、図18で示す相対出力比特性の
100%の位置の電流値を任意の値2.7μAに仮定し
て、出力電流特性に換算した特性図である。図20は光
電素子1の前方に何も配置しない場合(図15)の出力
電流特性を特性曲線Cとし、要求される相対出力比の特
性を出力電流特性に換算したものを特性曲線Dとして、
両者を比較したものである。同図に示すように要求され
る特性Dを満たすためには、特性Cをある種の変換手段
により特性Dに変換する必要がある。すなわち、入射角
θが0°から35°付近までは出力電流を増やす必要が
あり、一方、35°付近から90°まで出力電流を減ら
す必要がある。また、これらの増減を行う比率は、入射
角ごとに異なっている。
【0024】かかる入射角θごとに出力電流を増減する
に際しては図15に示す光電素子1の受光面2に有効に
作用する光束幅h(θ)を拡大・縮小することで可能で
ある。すなわち、受光面2が受ける光の強度は受光面2
に有効に作用する光束幅h(θ)に比例し、光電素子1
の出力電流は、受光面2が受ける光の強度に比例するた
めである。この光束幅h(θ)を拡大、縮小するため、
図21の断面図に示すように、光源と光電素子1の間に
光電素子1の受光面2に対向して、光束を透過する樹脂
からなるプリズム面の集合体である光学素子4を配置す
る。
【0025】この光学素子4の光電素子1側との対向部
分には、複数段のプリズム面4a,4b…が形成される
が、このプリズム面4a,4b…の光軸に対する傾き角
と、放射領域(その傾き角を有するプリズム面の放射方
向の幅)は、各段ごとに最適に設定される。これにより
図22に示すように、光学素子4を光電素子1側から見
ると、光軸を中心にしてプリズム面が同心円状に複数段
形成された構造となっている。
【0026】次に、本実施例における各プリズム面の傾
き角とその放射領域を最適に設定する方法を説明する。 (1) まず、平行光束の入射角θを90°から0°ま
での10°ごとに分け、図20において要求される出力
電流特性Dから、各入射角における必要な出力電流値を
読み取り、j90、j80、…j0 とする。次にこれらの出
力電流値を得るために必要な光束幅(以下、必要光束幅
と称す)H90、H80、…H10、H0 を求める。このた
め、図16に示す光電素子1の前方に何も配置しない裸
状態の出力電流特性(特性曲線C)における入射角θ=
90°での出力電流値i90で、j90、j80、…j0 をそ
れぞれ除し、その商を光電素子1の前方に何も配置しな
い場合の、入射角θ=90°における受光面2に有効に
作用する光束幅(すなわち、図15に示す光電素子1の
受光面2の幅L′)に乗ずることで必要光束幅を算出す
る。具体的には、H90=L′×j90/i90、H80=L′
×j80/i90、H70=L′×j70/i90…H0 =L′×
0 /i90により算出する。これにより算出された
90、H80、H70、…H10、H0 は10°ごとの裸状態
の受光面に有効に作用する光束幅h90、h80、h70、…
10、h0 に対し、それぞれ必要な増幅率又は減衰率の
出力が得られる幅となっている。
【0027】(2)次に、求めたH90、H80、H70、…
0 の光束が各入射角において光電素子1の受光面2に
過不足なく到達するよう、プリズム面の中心線に対する
傾き角と放射領域を設定する。図23は、プリズム面を
設定しようとする光学素子4の光源側の球面の輪郭(入
射面)と、光学素子4に対して(すなわち、前記輪郭の
頂部に対して)所定の位置においた光電素子1の受光面
2との関係を示す断面図である。同図の中心線上におい
て、光学素子4の光源側の入射面から受光面2の方向に
寸法mだけ入った点Sを、第1番目のプリズム面4aの
起点とする。ここで、mは光学素子4に与えられる所定
の肉厚であり、例えば1mmが設定される。
【0028】(3)そして、図24に示すように、上述
の方法で求めた入射角θ=90°の必要光束幅H90の光
束を、中心線に対して振分けで光源側から光学素子4に
入射した時、X,Yで示すH90の幅とそれより外側との
境界線の光線が、それぞれ光学素子4を透過してプリズ
ム面4a(図24は断面のため左右2面となっている
が、立体的には単一な面)を通り、光線Xは光電素子1
の受光面2の左端に到達するよう、また、光線Yは受光
面2の右端に到達するよう、S点を起点としたプリズム
面4aの中心線に対する傾き角αを決定する。このと
き、必要光束幅H90のX、Yの外側の光線は、プリズム
面4aによって拡散されて、受光面2に到達しない。
【0029】(4)図25は光源から光学素子4に入射
角θ=80°で光束が入射した状態の断面を示す。同図
において入射した光束が光学素子4を透過し、(3)で
決定した傾き角αを有するプリズム面4aを通り、受光
面2に到達する光束のうち、最も左に到達する光線をX
とすると共に、この光線Xと平行で入射角θ=80°の
必要光束幅H80だけ右に離れた光線をYとする。この光
線Yが光学素子4を透過してプリズム面4aを通り受光
面2に到達する時、この光線Yがプリズム面4aを通過
する点をPとする。このP点をプリズム面4aの終点と
定める。以上により、プリズム面4aの中心線に対する
傾き角と放射領域が設定される。更に、P点から光線Y
の経路に沿って、光学素子4内を光源方向に逆行し、光
学素子4の肉厚がmとなった点をQと定める。この点Q
を第2番目のプリズム面4bの起点とする。このとき、
必要光束幅H80の光線Xの左側の光線は起点Sの左側の
プリズム面4aによって屈折されて、受光面2に到達し
ない。また、光線Yの右側の光線はプリズム面4bによ
って屈折されて受光面2に到達しない。
【0030】(5)図26は、光源から光学素子4に入
射角θ=70°で光束が入射した状態を示す。(4)で
述べた入射角θ=80°で入射した場合と同様に、光学
素子4を透過し、既に決定されているプリズム面4aを
通過して、受光面2に到達する光束のうち、最も左に到
達する光線をXとすると共に、この光線Xと平行で入射
角θ=70°の必要光束幅H70だけ右に離れた光線Yと
する。この光線Yが、光学素子4を透過して、2番目の
プリズム面4bを通り、受光面2の有効受光領域の右端
に到達するよう、点Qを起点としたプリズム面4bの中
心線に対する傾き角βを決定する。この決定方法によれ
ば、入射角θ=90°および80°で入射する光束が、
プリズム面4bを通って受光面2に到達することはな
く、入射角θ=90°および80°における必要光束幅
に影響を与えることはない。すなわち、光線Xの左側の
光線は起点Sの左側のプリズム面4aによって、屈折ま
たは反射されて受光面2に到達しない。また、光線Yの
右側の光線は、プリズム面4bに屈折されて受光面2に
到達しない。
【0031】(6)図27は、光源から光学素子4に入
射角θ=60°で光束が入射した状態を示し、(4)お
よび(5)で述べたと同様に光線X、光線Yを示す。こ
の光線Yが傾き角βのプリズム面4bを通過する点をR
とし、Rをプリズム面4bの終点と定める。以上によ
り、プリズム面4bの中心線に対する傾き角と放射領域
幅が決定する。光線Xの左側の光線は、受光面2に到達
せず、また、光線Yの右側の光線は、Rを起点するプリ
ズム面4cによって屈折された受光面2に到達しない。
以下、上述した方法を繰り返すことにより、順次各入射
角に対応したプリズム面4c,4d…の中心線に対する
傾き角と放射領域を設定できる。
【0032】(7)次に入射角θ=30°〜0°の範囲
では、増幅させた出力特性とする必要があり、この場合
は、各入射角θでの増幅率を算出し、この増幅率を裸状
態で受光面に作用する有効光束幅h(θ)に乗じて各角
度での必要光束幅H(θ)を算出する。図28および図
29は入射角θ=30°およびθ=0°の入射光束が、
光学素子4に入射した状態を示すが、それぞれの必要光
束幅H30、H0 が過不足なく光電素子1の受光面2の有
効受光領域に到達するよう、上述の(3)から(5)の
方法を同様に行うことで、それぞれの入射角に対応した
プリズム面の設定ができる。
【0033】以上の方法で設定した5段のリング形状の
プリズム面を有する光学素子4を、光電素子1の受光面
2に対向させて配置することで、全範囲の入射角におい
て必要な光束幅の光束を、受光面に過不足なく到達する
ことができ、図20の特性曲線Dに示すような所望の出
力電流特性を得ることができる。本実施例では、入射角
を10°毎に分けてプリズム面の設定をしたが、10°
程度の分割でも、入射角の全範囲にわたるため、必要な
出力電流特性にほぼ近似させることができる。
【0034】
【実施例3】本実施例では、光学素子が半透明材料で形
成される場合について説明する。例えば、厚さ1mmに
対して70%の透過率となっているポリカーボネート樹
脂などの半透明材料の場合、透明な材料に比べ透過率が
低いことや、材料の内部を光が透過する際に内部拡散効
果が大きくなることなどの影響があるため、これらを考
慮した設定を行う必要がある。
【0035】図30は、半透明で厚さ(例えば1mm)
の一様な樹脂板5を光電素子1の受光面2と光源の間に
受光面2と平行に配置し、これを介して実施例2と同一
の光源から、強度の分布が一定な平行光束を受光面2に
入射角θで入射させた状態を示す。図31は、図30に
おいて入射角θを0°から90°まで変化させた時の光
電素子1の出力電流特性を特性曲線Eとして示すととも
に、実施例2で説明した図16に示す光電素子1の前方
に何も配置されていない状態で、光源から強度の分布が
一定な平行光束が入射角θで受光面2に直接入射する場
合での出力電流特性に、材料の透過率のみを考慮して、
70%を乗じて得た特性曲線Fを示して比較したもので
ある。
【0036】この特性曲線EとFとの差は、入射角ごと
に異なる光の透過する道のり(樹脂板に入射してから、
出射するまでの道のり)によって透過率に差が生じるこ
とに加え、半透明材料の透過率以外の要因によるもので
ある。この透過率以外の要因としては、表面反射、内部
拡散などがあり、それらが複合した結果として現れてい
る。入射角θ=90°から70°付近までは、表面反射
による減衰が小さいのに加え、内部拡散による影響が大
きく他の入射角に比べ出力が高くなることから、特性曲
線F以上となる所もある。また、θ=60°付近から0
°までは、表面反射による減衰と、透過する道のりが長
いことによる透過率の低下などとによって、出力が大幅
に低下している。このように半透明の材料では、材料自
体が有した上述のような出力に影響を与える特性がある
ため、これを考慮した上でプリズム面の設定を行う必要
がある。
【0037】図32における特性曲線Mは実施例2と同
様に自動車用空調装置の日射光の光量検出に適用する場
合に、望まれる相対出力比特性(図18参照)の、10
0%の位置の電流値を2.3μAと仮定して出力電流特
性に換算したものである。また、特性曲線Gは、図31
に示す特性曲線Eの入射角θ=90°,80°,70°
…0°における出力電流値k90,k80,k70…k0 と、
図16に示す光学素子1の前方に何も配置しない場合の
出力電流特性の入射角θ=90°,80°,70°…0
°における出力電流値i90,i80,i70…i0 の対応す
る入射角ごとの比較(すなわち、i90/k90、i80/K
80、j70/k70…j0 /k0 )に、特性曲線Mの入射角
θ=90°、80°、70°…0°で要求される電流値
90、m80,m70…m0 に対応する入射角ごとに乗じた
値(すなわち、m90×i90/k90、m80×i80/k80
70×i70/k70…m0 ×i0 /k0 )を、特性曲線と
して示したものである。同図において、特性曲線Gは半
透明材料が有する出力に影響を与える特性を考慮して、
特性曲線Mを補正したものであり、この特性曲線Gを目
標としてプリズム面の設定をすることで、要求される出
力特性を有した光学素子とすることができる。
【0038】図33は上述の目標となる特性曲線Gと、
光電素子1の前方に何も配置しない場合の出力電流特性
の特性曲線Nとを示して、比較したものである。同図に
おいて、特性曲線Nを特性曲線Gに調整するためには、
入射角θ=0°〜40°付近までは出力電流を増やす必
要があり、θ=40°付近から90°までは減らす必要
がある。この増減の比率は、各入射角ごとに異なってい
るし、実施例1および2の透明な材料を使用する場合と
も違っている。
【0039】この入射角θごとに出力電流を増減するた
めに、実施例2と同様に図15の光電素子1の受光面2
に有効に作用する光束幅h(θ)を増減させることで、
受光面2が受ける光の強度を増減して調整する。その手
段として、半透明材料からなるプリズム面の集合体であ
る光学素子を、各プリズム面の傾き角とその放射領域を
最適に設定して配置する。
【0040】次に設定の方法を説明する。まず、平行光
束の入射角θを90°から0°まで10°ごとに分け、
図33の特性曲線Gで示す目標の出力電流特性から各入
射角における必要な出力電流値を読み取り、j90
80、j70…j0 とする。次に、これらの出力電流値を
得るための必要光束幅H90、H80、H70…H0 を求め
る。すなわち、特性曲線Nの入射角θ=90°における
出力電流値i90でj90、j80、j70…j0 をそれぞれ除
し、その商に光電素子1の受光面2の幅L′をそれぞれ
乗ずることにより求めることができる。具体的には、H
90=L′×j90/i90、H80=L′×j80/i90、H70
=L′×j70/i90…H0 =L′×j0 ×i90である。
次に得られた各入射角における必要光束幅が、過不足な
く受光面2に到達するように、実施例2で行った方法と
同様に複数のプリズム面の中心線に対する傾き角と放射
領域を、順次設定する。
【0041】図34は、上述の半透明材料を使用して、
入射角θ=90°における必要光束幅H90を過不足なく
受光面に到達させるように、プリズム面の設定をした例
を示す。θ=90°では実施例2の場合とは異なった幅
(実施例2より狭く、約0.6倍)の光束が、受光面に
到達するように、プリズム面の傾き角が設定されてい
る。また、図35および図36は、同一の材料を使用し
て入射角θ=40°およびθ=0°における必要光束幅
を過不足なく受光面に到達させるようにプリズム面の設
定をした例を示す。θ=40°およびθ=0°でも、実
施例2の場合と異なった幅(θ=40°で約1.1倍、
θ=0°で約2倍)の光束が、受光面に到達するよう
に、プリズム面の傾き角と放射領域が設定されている。
よって、設定された複数のプリズム面の傾きと放射領域
は、実施例2とは異なっている。以上の方法でプリズム
面を設定した光学素子を光電素子の受光面の前方に配置
して出力特性を測定すると、図32における特性曲線
M′となる。この時のこの特性曲線M′は目標の特性曲
線Mとほぼ近似している。
【0042】
【実施例4】この実施例4においても前記実施例と同様
に半透明材料からなる光学素子を使用する場合について
説明する。図37は半透明で厚さの一様な樹脂板を光電
素子の受光面前方の所定の位置に平行に配し、この樹脂
板を介して一定の光量の光を照射し、その受光面に対す
る入射角を変化させた時の光電素子の出力特性を示す。
同図においては、光電素子の受光面前方に何も置かない
図2に示す裸状態での出力特性のうちの一部の光が樹脂
板内部の拡散現象によって樹脂板から放出されて受光す
る特性を有する。特に入射角θ=70°〜90°の真上
付近においては、樹脂板の表面での反射が少なくなっ
て、樹脂板内部に入る光が強くなり、これにより樹脂板
から放出される光も強くなって受光面により大きく作用
するため、θ=0°〜60°に比べ出力がより大きくな
っている。
【0043】このような半透明の樹脂からなる光学素子
による実施例について述べる。図38は出力特性の特性
図を示し、同図におけるQは得ようとする出力特性であ
る。半透明の場合は拡散現象による出力特性Pの出力が
加わるため、透明の場合の必要光束幅に基づいてプリズ
ム面を決定すると、出力特性Qを得ることができない。
このため、図37に示す拡散現象による出力特性Pを、
得ようとする出力特性Qから差引いた特性曲線Rを見か
け上の目的の特性としてプリズム面を決定する。
【0044】図39はこの見かけ上の目的の特性Rを裸
状態の出力特性Sと比較した特性図である。これによる
と、θ=0°〜20°付近では増幅する必要があり、θ
°=20°付近から90°までは、減衰させる必要があ
る。そこでθ=10°ごとにその増幅または減衰比率を
求め、更にその比率を裸状態の各θにおける受光面に有
効に作用する光束幅h90・h80…h0 に乗じて、必要光
束幅H′90・H′80…H′0 を求める。このH′90
H′80…H′0 だけが各入射角θにおいて受光面に到達
するように、同心円状の複数段のプリズム面の傾き角と
放射領域を設定する。例えばθ=90°では、実施例1
の透明の場合よりも減衰率が高くなり、必要光束幅も狭
くなる。
【0045】このことを考慮して、図40に示すよう
に、実施例1の必要光束幅H90より狭い光束幅H′90
過不足なく受光面に到達するよう、プリズム面の光軸に
対する傾き角α′を決定する。以後、各入射角ごとに
H′80、H′70、…H′0 に従って実施例1と同様の手
順で複数段のプリズム面の傾き角と放射領域とを設定す
る。
【0046】図41は本実施例の別例を示し、特性曲線
Tが得ようとする出力特性である。この特性曲線Tから
拡散現象による出力(特性曲線P)を差引いて見かけ上
の目的の特性曲線Uを求めるが、この特性曲線Uでは、
その出力が部分的にマイナスとなっている。ところが、
必要光束幅がマイナスとなることは、実際上有り得ない
ことから、見かけ上の出力の最低値が0以上となるまで
特性曲線TおよびUを同比率で増加させて図42に示す
特性曲線T′およびU′とする。
【0047】図43はこの増加させた特性曲線U′と裸
状態の出力特性Sとの比較を示し、この比較から入射角
θにおける増幅または減衰比率を求め、必要光束幅
90″・H80″…H0 ″を求める。そして、求めた
90″・H80″…H0 ″に従って、実施例1および2と
同様の手順で複数段のプリズム面の傾き角と放射領域を
決定する。従って、このような半透明の材料においても
その実施が可能となる。なお、得ようとする特性によっ
ては、θ=0°〜30°付近の増幅率が特に高くなり、
構造上プリズム面が設定できなくなる場合もあるが、こ
の場合は半透明の材料の透過率を増大させて内部の拡散
現象による影響を抑制し、相対的に増幅率を下げること
により設定することができる。
【0048】図44は透過率が1mmで70%の半透明
のポリカーボネート樹脂を用い、上述した手順で形成し
た光学素子4を示す。光電素子の受光面2に対向するプ
リズム面は5°ごとの入射角に対し、その傾き角と放射
領域を設定しており、プリズム面が8面で構成され、且
つ入射角θ=90°から30°付近まで光束幅が減衰
し、30°付近から0°までは光束幅が増幅するように
なっている。
【0049】図45はこの光学素子を光電素子の受光面
前方の所定位置に配置して、得られた光の入射角に対す
る光電素子の出力特性を示し、得ようとする出力特性に
適合している。
【0050】
【実施例5】この実施例5では、プリズム面の集合体で
ある光学素子の光源側の入射面に、外観デザイン上の観
点からの艶を抑えるために、シボ(サンドブラストやケ
ミカルエッチングなどにより梨地にした面を転写するこ
とで得られる面)を施した場合のプリズム面の設定方法
について説明する。光学素子の表面にシボが施された場
合、光源からの光が乱反射すると共に、入射した光はシ
ボによる凹凸で屈折後の方向が揃わないため、必要な光
束幅が確実に受光面に到達できず、電流出力特性に影響
を与える。この影響の度合いはシボの粗さや深さによっ
て、また入射角の違いによって異なる。このため、設定
しようとするシボの粗さと深さにおける影響の度合を各
入射角ごとにあらかじめ確認した上で影響した分を補正
すべき量として、プリズム面の傾き角と放射領域を設定
する際に必要光束幅に反映させることが必要となる。あ
らかじめ、補正量を確認するには、予定している光学素
子の光源側の表面形状で、シボを施さない場合と、シボ
を施した場合との出力特性を比較する。それには要求さ
れる出力電流特性を得るために設定した傾き角と放射領
域を有した各プリズム面を備えた光学素子について、入
射面を鏡面仕上げした金型を製作し、この金型を用いて
成形した後、設定しようとするシボを同一の金型に施
し、再度成形して、2種類の光学素子を成形し、この2
種類の光学素子の特性を測定して比較することで行う。
【0051】図46は、シボの有無による特性の比較を
予め行った例を示す。本実施例では、実施例3で用いた
光学素子と同一のものを用いると共に、この光学素子を
成形する金型にシボを施し、同一条件で成形したものを
用いている。図46において、特性曲線Vがシボなし、
特性曲線Wがシボ有りとなっている。具体的には、シボ
のレベルは、#BK−155Gと同等のもので行った。
同図によれば、シボによる特性への影響として、入射角
が0°から30°付近までは出力電流の低下が現れ、3
0°付近から70°付近までは増減の幅が小さく、ま
た、70°付近から90°までは、むしろ出力が増えて
いる。
【0052】各入射角での出力増減の割合を確認し、新
たにプリズム面を設定する際、各入射角における必要光
束幅を補正することでシボを施した光学素子を使用した
場合の出力特性を要求される特性にすることができる。
このシボを施した光学素子の使用時には補正した必要光
束幅が過不足なく受光素子の有効受光面の領域に到達す
るように、前述の(1)〜(7)の手順で、入射角に対
応したプリズム面の設定を行う。この場合、適応できる
シボのレベルは、#TH110番(棚沢八光社)と同等
程度までであり、それ以上粗くなると特に0°付近の出
力が低下するため、補正が困難になる。
【0053】
【実施例6】この実施例6では、自動車空調装置の日射
光の光量検出に具体的に適用するため、波長800nm
(近赤外線)の光の厚さ1mmに対する透過率が70%
の黒色ポリカーボネート樹脂を使用し、デザイン上から
の理由で艶を抑えるために所定のシボ(具体的には、#
BK−155Gと同等)を施した、プリズムの集合体で
ある光学素子について説明する。
【0054】図47は、上述の実施例3および実施例5
で説明した半透明材料を用いた場合の補正と、シボを施
す場合の補正とを組み合わせ、入射角の分割間隔を5°
として、光学素子の複数のプリズム面の中心線に対する
傾き角と、放射領域の設定をしたプリズムの集合体の光
学素子を示す。同図では、分割間隔が5°のため、プリ
ズム面が10面あり、それぞれのプリズム面が最適な傾
き角と放射領域を有している。
【0055】図48は、図47で示す光学素子を図21
で示す配置と同様に、光学素子の受光面に対して配置し
て入射角を変化させた時に測定して得られた電流出力特
性を示す。また、図49は図48で示した測定して得ら
れた電流出力特性を、出力電流の最大値を100%とし
て各入射各θにおける出力電流の割合を求めた場合の相
対出力比特性に置き換えて実線で示すと共に、図18に
示す要求される相対出力比特性を破線で示して比較した
ものである。同図は測定して得られた出力特性が要求さ
れる相対出力比特性にほぼ近似したものになっているこ
とを示している。
【0055】
【発明の効果】以上のとおり本発明は、光電素子の受光
面に対する入射角に応じて、入射光量を制御することが
できるため、入射角θ=0°〜90°の全範囲に対し
て、光電素子の出力特性を制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における光電素子への入射状
態を示す側面図である。
【図2】光電素子の出力特性を示す特性図である。
【図3】光電検出の特性図である。
【図4】車輛に適用した平面図である。
【図5】車輛に適用した側面図である。
【図6】光電素子の出力調整を示す特性図である。
【図7】光学素子の断面図である。
【図8】光学素子の底面図である。
【図9】実施例1によってプリズム面の設定を説明する
断面図である。
【図10】実施例1によってプリズム面の設定を説明す
る断面図である。
【図11】実施例1によってプリズム面の設定を説明す
る断面図である。
【図12】実施例1によってプリズム面の設定を説明す
る断面図である。
【図13】実施例1によってプリズム面の設定を説明す
る断面図である。
【図14】実施例1によってプリズム面の設定を説明す
る断面図である。
【図15】実施例2の入射状態に示す側面図である。
【図16】実施例2の光学素子の出力特性図である。
【図17】実施例2の光学素子の相対出力比特性図であ
る。
【図18】実施例2の光学素子の相対出力比特性図であ
る。
【図19】電流値に変換した特性図である。
【図20】実施例2の調整を示す特性図である。
【図21】実施例2の全体の断面図である。
【図22】実施例2の光学素子の底面図である。
【図23】実施例2のプリズム面設定を示す断面図であ
る。
【図24】実施例2のプリズム面設定を示す断面図であ
る。
【図25】実施例2のプリズム面設定を示す断面図であ
る。
【図26】実施例2のプリズム面設定を示す断面図であ
る。
【図27】実施例2のプリズム面設定を示す断面図であ
る。
【図28】実施例2のプリズム面設定を示す断面図であ
る。
【図29】実施例2のプリズム面設定を示す断面図であ
る。
【図30】実施例3の説明する断面図である。
【図31】実施例3の光学素子の出力特性図である。
【図32】実施例3の出力特性図である。
【図33】実施例3の出力特性図である。
【図34】実施例3のプリズム面の設定を示す断面図で
ある。
【図35】実施例3のプリズム面の設定を示す断面図で
ある。
【図36】実施例3のプリズム面の設定を示す断面図で
ある。
【図37】実施例4の出力特性図である。
【図38】実施例4の出力特性図である。
【図39】実施例4の出力特性図である。
【図40】実施例4のプリズム面の設定を示す断面図で
ある。
【図41】実施例4の変形例の特性図である。
【図42】実施例4の変形例の特性図である。
【図43】実施例4の変形例の特性図である。
【図44】実施例4の配置を示す断面図である。
【図45】実施例4の出力特性図である。
【図46】実施例5の出力特性図である。
【図47】実施例5の断面図である。
【図48】実施例6の出力特性図である。
【図49】実施例6の出力特性図である。
【符号の説明】
1 光電素子 2 受光面 4 光学素子 4a プリズム面
【手続補正書】
【提出日】平成5年5月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図49
【補正方法】変更
【補正内容】
【図49】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武智 俊英 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 角谷 和好 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光の強度に応じて電気的出力特性が変化
    する光電素子と、この光電素子の受光面に対向する光の
    制御面が配置されたプリズム面の集合体からなる光学素
    子とを備えていることを特徴とする光量検出装置。
  2. 【請求項2】 自身の受光面に照射される光の強度に応
    じて電気的出力特性が変化し車輛の車室内に配置される
    光電素子と、この光電素子の受光面に対向して設けられ
    た光学素子とを備え、この光学素子を透過して前記受光
    面に照射される光の強度による前記光電素子の電気的出
    力特性と車室内への日射により乗員が実際に感じる熱負
    荷とが同じになるように光軸に対する傾き角と放射方向
    の領域を有したプリズム面が前記光学素子に複数段形成
    されていることを特徴とする光量検出装置。
  3. 【請求項3】 前記光電素子は車室のダッシュボード上
    に配置されることを特徴とする請求項2記載の光量検出
    装置。
  4. 【請求項4】 前記光学素子のプリズム面は光学素子の
    光軸に対して同心円状で複数段形成されていることを特
    徴とする請求項1または2記載の光量検出装置。
  5. 【請求項5】 前記光学素子における複数段のプリズム
    面のそれぞれの前記光軸に対する傾き角と放射方向の領
    域は光の入射角ごとの前記光電素子の出力に対応した光
    束幅が前記光電素子の受光面に達するように設定されて
    いることを特徴とする請求項4記載の光量検出装置。
  6. 【請求項6】 前記光学素子が半透明材質で形成されて
    おり、前記複数段のプリズム面の光軸に対する傾き角と
    放射方向の領域が当該光学素子の半透明度に合わせて設
    定されていることを特徴とする請求項4記載の光量検出
    装置。
  7. 【請求項7】 前記光学素子の光入射面にシボが施され
    ており、前記複数段のプリズム面の光軸に対する傾き角
    と放射方向の領域がシボの密度に合わせて設定されてい
    ることを特徴とする請求項4記載の光量検出装置。
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