JPH0642742U - 消臭剤等の収納容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 消臭作用等が長い期間にわたって維持できる
と共に、芳香の強さも適度な消臭剤等の収納容器の提供
にある。 【構成】 消臭剤、芳香剤、又は防虫剤の被収納物10を
収納可能な収納室１を有する容器本体２と、容器本体２
の表て面２ａに付設されるカバー３と、を備える。カバ
ー３は、通気性を有する紙又は不織布の基シート８と、
その上に印刷した印刷模様部９と、からなる。カバー３
にて収納室１の表て面２ａ側の開口部１ａが施蓋され
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は消臭剤等の収納容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

消臭剤、芳香剤、又は防虫剤等を収納する収納容器は、従来では、窓部を設け 、この窓部を介して、消臭剤、芳香剤、又は防虫剤にて消臭作用、芳香作用、又 は防虫作用を、発揮させていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従って、従来の収納容器では、消臭剤、芳香剤、防虫剤の被収納物の寿命が比 較的短かかった。

【０００４】 そこで、本考案では、消臭剤、芳香剤、防虫剤の被収納物の寿命を長くするこ とができる消臭剤等の収納容器を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上述の目的を達成するために、本考案に係る消臭剤等の収納容器は、通気性を 有する紙又は不織布の基シートとその上に適数箇所を部分的に残して印刷した印 刷模様部とからなるカバーを、消臭剤、芳香剤、又は防虫剤の被収納物を収納可 能な収納室を有する容器本体の表て面に付設して、該収納室の開口部を上記カバ ーにて施蓋したものである。

【０００６】 また、上記印刷を発泡インキで行なうのが好ましい。また、容器本体の裏面に 、吸着シートを有するも好ましい。

【０００７】

【作用】

収納室の表て面側の開口部はカバーにて施蓋され、かつ、カバーは、通気性を 有する紙又は不織布の基シートと、該基シート上に適数箇所を部分的に残して（ 発泡インキ等により）印刷した印刷模様部とからなるので、収納室内の被収納物 の消臭作用等は、カバーを介して徐々に発揮されることになる。

【０００８】

【実施例】

以下、実施例を示す図面に基づいて本考案を詳説する。

【０００９】 図１は本考案に係る消臭剤等の収納容器を示し、この収納容器は、収納室１を 有する容器本体２と、該容器本体２の表て面２ａに付設されるカバー３と、該容 器本体２の裏面２ｂに付設される吸着シート４と、を備える。

【００１０】 しかして、容器本体２は、例えば、発泡プラスチック、木材、厚紙等からなり 、図２に示すように、中央に略矩形状の孔部６を有する矩形平板体である。

【００１１】 また、カバー３は、通気性を有する紙又は不織布の基シート８と、該基シート ８の表て面に発泡インキにより立体印刷される印刷模様部９と、からなる。

【００１２】 印刷模様部９は、基シート８の表て面に、適数箇所を部分適に残して印刷され る。

【００１３】 従って、カバー３はこの印刷模様部９において、通気性に劣ることになるが、 該印刷模様部９も少しは通気性を有する。

【００１４】 なお、カバー３と容器本体２とは、接着剤等による接着、又は、両面粘着テー プ等による貼り合わせ等にて、一体化される。

【００１５】 また、吸着シート４は、その表て面４ａに、微小な独立発泡による吸着部を多 数有するシートであり、容器本体２の裏面２ｂに、接着剤等による接着、又は両 面粘着テープ等による貼り合わせ等にて付着される。

【００１６】 この場合、この吸着シート４の表て面４ａに、種々の模様、文字、図形等を印 刷するも好ましい。なお、この際の印刷としては、発泡インキを使用するもので はない。

【００１７】 また、吸着シート４の厚さ寸法としては、0.4 〜1.2mm 程度とする。

【００１８】 しかして、カバー３及び吸着シート４にて開口部１ａ，１ｂが施蓋される容器 本体２の収納室１には、消臭剤、芳香剤、又は防虫剤の被収納物10が、図１に示 すように収納される。

【００１９】 従って、被収納物10は、カバー３を介して、その消臭作用、芳香作用、防虫作 用を発揮する。

【００２０】 即ち、被収納物10の消臭作用等は、カバー３を介して発揮するものであり、一 気に発揮するものではなく、徐々に発揮することになる。これにより、被収納物 10の消臭作用等が短時間になくなることがない。

【００２１】 また、印刷模様部９の厚さや面積等により消臭作用等の寿命が変化するので、 印刷模様部９の厚さや面積等を変化させることにより、被収納物10の寿命を調整 することができる。

【００２２】 従って、上述の如く構成された収納容器によれば、図３に示すように、吸着シ ート４の表て面４ａが、ガラス、壁面等の平坦な被取付面11に吸着され、この状 態で被収納物10の消臭作用等が発揮される。

【００２３】 この場合、被取付面11が自動車の窓ガラスの車内側の内面であれば、吸着シー ト４の表て面４ａの各種の模様、文字、図形等を外部から見ることができる。

【００２４】 即ち、吸着シート４の表て面４ａに、広告・宣伝用の文字、キャッチフレーズ 等を描いておけば、車外からそれらの文字を見ることができ、極めて有用なもの となる。

【００２５】 また、吸着シート４は、被取付面11に対して取外しが可能であり、しかも、被 取付面11が平坦面であればよいので、その吸着部位を自由に変更することができ 、この容器は極めて使い勝手のよいものとなる。

【００２６】 なお、本考案は上述の実施例に限らず、本考案の要旨を逸脱しない範囲で設計 変更自由であり、例えば、吸着シート４に代えて、貼着シートを容器本体２の裏 面２ｂに付設して、該貼着シートを介して被取付面11に貼り付けるようにするも 自由であるが、この場合、貼り代えを行なうことができない欠点がある。

【００２７】 また、容器本体２、カバー３の基シート８の大きさ、形状、厚さ寸法等も自由 に変更することができる。

【００２８】 容器本体２としても、孔部６が裏面２ｂ側に開口しない盲状であってもよく、 紙を折って表て面２ａ側に開口する収納室１を形成したものであってもよい。

【００２９】 さらに、収納室１を形成するための容器本体２の孔部６の形状としても、矩形 以外に、円形、楕円形、多角形等の種々のものとすることができる。

【００３０】 また、印刷模様部９の形状等も自由に変更することができる。また、印刷模様 部９としては、オフセット印刷、グラビア印刷、転写印刷等をもって形成しても 、良い。

【００３１】

【考案の効果】

本考案は上述の如く構成されているので、次に記載する効果を奏する。

【００３２】 被収納物10の消臭作用、芳香作用、又は防虫作用が適度の強さに、かつ、長期 間にわたって維持可能となる。例えば、香りが強すぎて容器近傍にいる人が気分 が悪くなるということもない。

【００３３】 また、吸着シート４を有するものであれば、自由にその吸着部位を変更するこ とができ、使い勝手のよいものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す断面図である。

【図２】分解斜視図である。

【図３】使用状態を示す側面図である。

【符号の説明】

１ 収納室 １ａ 開口部 ２ 容器本体 ３ カバー ４ 吸着シート ８ 基シート ９ 印刷模様部 10 被収納物

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 通気性を有する紙又は不織布の基シート
   ８とその上に適数箇所を部分的に残して印刷した印刷模
   様部９とからなるカバー３を、消臭剤、芳香剤、又は防
   虫剤の被収納物10を収納可能な収納室１を有する容器本
   体２の表て面２ａに付設して、該収納室１の開口部１ａ
   を上記カバー３にて施蓋したことを特徴とする消臭剤等
   の収納容器。
2. 【請求項２】 通気性を有する紙又は不織布の基シート
   ８とその上に適数箇所を部分的に残して発泡インキによ
   り印刷した印刷模様部９とからなるカバー３を、消臭
   剤、芳香剤、又は防虫剤の被収納物10を収納可能な収納
   室１を有する容器本体２の表て面２ａに付設して、該収
   納室１の開口部１ａを上記カバー３にて施蓋したことを
   特徴とする消臭剤等の収納容器。
3. 【請求項３】 容器本体２の裏面２ｂに、吸着シート４
   を有する請求項１又は２記載の消臭剤等の収納容器。