JPH0642396U - 筒状容器用ホルダ - Google Patents

筒状容器用ホルダ

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JPH0642396U
JPH0642396U JP8616892U JP8616892U JPH0642396U JP H0642396 U JPH0642396 U JP H0642396U JP 8616892 U JP8616892 U JP 8616892U JP 8616892 U JP8616892 U JP 8616892U JP H0642396 U JPH0642396 U JP H0642396U
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JP8616892U
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隆 松本
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株式会社松本建築デザイン
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両内で飲料用の磁性及び非磁性の筒状容器
を安全かつ出入れ容易に保持するための安価かつコンパ
クトな筒状容器用ホルダを提供すること。 【構成】 ホルダ本体1を、上面には筒状容器の載置部
3bを、その中央には磁石昇降孔4を有する上板3と、
上板3の下方を閉じる底板2とで構成する。磁石昇降孔
4中に吸着磁石6をその上面が載置部3bより突出する
高さで昇降進退自在に配設し、吸着磁石6を、一端を底
板2に固定した弾性部材8で昇降進退自在に支持し、か
つ弾性部材8の他端には吸着磁石6の強制降下用の押圧
操作部7aを結合する。更に前記載置部bの周囲に非磁
性体の筒状容器用の複数の逆U字形の周側支持部材9を
起伏自在かつ伸縮自在に構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両内、特に乗用自動車の内部、例えば、運転席と助手席の間の収 納ボックスの蓋の上等の比較的水平かつ平坦な場所に設置して使用する飲料用等 の筒状容器(円筒状、角筒状のものを含む。)用ホルダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、長距離列車や観光バスの座席の裏面等に取り付けるタイプの飲料用の容 器用ホルダとして、色々な方式のものが提案され、その一部は実用化されてきて いる(例えば実公昭58−32995号、実公昭59−34530号等)。 しかし、これらにはいくつかの欠点があり、これらの欠点を改良したものとし て、本件考案者は、磁石方式の実願昭61−184311号を提案し、更に、こ れを改良したものとして実願昭62−193575号その他を提案した。 本考案に近い技術である上記実願昭62−193575号(以下従来例)の要 点について若干説明する。
【0003】 図16は、従来例の一実施例の概略斜視図、図17は、その側面図である。こ れらの図に示すように、基体71の前面に上下方向の緩やかなV字溝状の接合部 72が構成され、その前面両側に各々一個の縦長の磁石装入溝73が形成され、 これらの各々に吸着磁石部74の前面が、上記基体71の接合部72の面より若 干突出した状態で装入配設されている。また各吸着磁石部74は、それらの背後 の長さ方向に沿った支持軸(図示省略)に取付けられ、かつ上記支持軸は基体7 1に回動自在に配されているので、各磁石装入溝73内に於いて、若干回動自在 であるように保持されている。
【0004】 従って図17に示すように、磁性体製の筒状容器75を基体71の前面の接合 部72に押し当てると、二個の吸着磁石部74は水平方向に若干回動して、押し 当てられた容器径に適合する角度となり、その吸着面である前面が筒状容器75 の外周に確実に接触して吸着することとなる。 また上記基体71の接合部72の下部両側には各々取付孔を穿設し、線状弾性 部材の両端を上記取付孔にそれぞれ挿入して接着剤等で固定し、半円弧状の下端 受部76を構成している。下端受部76はこれに身体の何れの部分が当たっても 弾性的に変形するので安全である。
【0005】 基体71の上部には案内斜面板77が配設されている。上記案内斜面板77は 図16及び図17に示すように、基体71の後方から前方に向って下向き傾斜す る斜面を有する板体であり、基体71の上部に、吸着磁石部74で吸着保持され た筒状容器75との間に、側面から見てくさび状の隙間78を生ぜしめるように 構成されている。 また上記案内斜面板77の下端には、図17に示すように、一対の作動シャフ ト79、79が垂下固設され、更に上記各作動シャフト79の下端には、それぞ れこれらを上記案内斜面板77の斜面側に直角に折曲してなる突出棒80が形成 されている。また各作動シャフト79の略中央部にはブラケット片81を固設し 、これに回動自在に回動軸82が挿入されている。
【0006】 一方、基体71の背部には、図17に示したように、各作動シャフト79が装 入される縦向きのシャフト溝83、83が形成され、該各シャフト溝83のほぼ 中央部の両側壁部に前記回動軸82が挿入される軸孔が穿設され、更に上記各シ ャフト溝83の下部には基体71の接合部72まで貫通する二個の通孔84、8 4が穿設されている。 上記通孔84は、前記作動シャフト79を前記シャフト溝83に装入し、前記 回動軸82を上記シャフト溝83の中央部の軸孔に挿入係止した場合に、前記作 動シャフト79の下端の突出棒80がそれぞれ挿入される位置に構成されている 。また作動シャフト79の下端の突出棒80の折曲基部とシャフト溝83の底部 との間には、弦巻バネ等の弾性部材85が装着され、常時、両者間を押し離すよ うに付勢されている。
【0007】 以上のような構成の従来例の容器ホルダは、車両内の垂直内壁面などに接着剤 等で固定して使用するものである。このような状態に於いて、筒状容器75を保 持させる場合には、図17に示すように、基体71の接合部72に筒状容器75 の外周を押し付ければ、その外周が接合部72に配設された一対の吸着磁石部7 4、74の吸着面と接触して吸着され、下端受部76による筒状容器75の底部 の支持と相俟って、筒状容器75は、車両の振動等があっても安定に保持される ことになる。
【0008】 一方、容器ホルダから筒状容器75を取り外す場合は、上方から筒状容器75 と案内斜面板77との間のくさび状の隙間78に手を挿入して押し下げると、テ コの作用により筒状容器75を前方に押し離すこととなり、筒状容器75を上方 より吸着磁石部74、74から容易かつ緩やかに引き離せることとなる。同時に 、前記くさび状の隙間78に挿入した手により、案内斜面板77が後方に反らせ られることとなり、このことにより突出棒80、80が接合部72の面から突き 出されて筒状容器75の下部を前方へ押し出すこととなる。しかして筒状容器7 5全体を一層容易に緩やかに引き離すことができる。
【0009】 このようにして吸着磁石部74、74による、距離の二乗に反比例して働く吸 引力に抗して筒状容器75を引き剥す時の衝撃を、これに与えることなく、従っ て飲みかけの筒状容器75であっても内容物をこぼす事無く、容易に容器ホルダ から取り出すことができるようにしたものである。
【0010】 この従来例の筒状容器用ホルダは、狭い車両内、特に自動車内の垂直側面等に 設置されることを目的としたものであるが、保持されるべき筒状容器が磁性体で なければならない(非磁性体の場合は容器の外周に磁性体膜などを貼付する必要 がある)こと、及び垂直側面には取り付けられるが水平面には取り付けることが できない等の問題点がある。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】 本考案は、以上のような問題点を解決し、磁性体及び非磁性体の筒状容器の何 れをも保持することができ、かつ、車内で比較的余裕のある水平かつ平坦な場所 に設置できる筒状容器用ホルダを提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本考案の構成の要旨とするところは、 上面に筒状容器の載置部を有し、かつその中央に磁石昇降孔を有するホルダ本 体と、 上記磁石昇降孔に昇降進退自在に配設された吸着磁石部であって、前記載置部 の上面より上部の一部が突出している吸着磁石部と、 上記吸着磁石部を昇降進退自在に支持する弾性部材であって、その一部に強制 降下用の押圧操作部を有する弾性部材と、 前記載置部の周囲に設けられた、筒状容器用の複数の周側支持部材であって、 起伏自在かつ伸縮自在に構成した逆U字形の周側支持部材と で構成した筒状容器用ホルダである。
【0013】 また周側支持部材を、前記周側支持部材に代えて、その両脚に直角方向を向い た軸を有するパイプ体を各々昇降自在に外装し、一方の脚のパイプ体の上記軸を ホルダ本体中に構成した一対のブラケットのうちの高い位置に軸受部を有する方 のブラケットのそれに挿入し、他方の脚のパイプ体の前記軸をホルダ本体中に構 成した一対のブラケットのうちの低い位置に軸受部を有する方のブラケットのそ れに挿入するとともに、上記周側支持部材の起立状態を保持する保持手段を構成 し、かつ上記保持手段を解除することで上記周側支持部材の前記載置部の外方へ の倒伏を可能とし、加えて載置部の外方への倒伏時にホルダ本体内に押込収納可 能となるように構成した筒状容器用ホルダを含んでいる。
【0014】 更に周側支持部材を、前記周側支持部材に代えて、前記ホルダ本体の上面に配 され、かつその側端に起伏自在に取付けられた蓋体であって、倒伏時に前記載置 部に対応することとなる位置に容器進入孔を開口した蓋体と、上記蓋体の内面に 、該蓋体の起立時にこれと直交する角度に引き起こして固定することのできるよ うにその一部を回動自在に取付けたリング部材とで構成した筒状容器用ホルダを も含んでいる。
【0015】 前記ホルダ本体は、以上の機能を生じさせるために不都合のない限り自由な構 成を採用できる。 前記吸着磁石部は、磁性の筒状容器の端部を吸着する手段であり、殆どの筒状 容器は円筒状であるから、平面から見て円形に構成しておくのが適当である。磁 力は、磁性の筒状容器を吸着するのに必要な程度であれば良い。 また吸着磁石部の載置部からの突出高さは、筒状容器の端部縁の突出高さを僅 かに越える程度とし、前記弾性部材の突出方向への弾力は、空の筒状容器を載せ た場合でもその重量で押し下げられる程度とするのが適当である。更に上記吸着 磁石部を支持する弾性部材の押圧操作部は、載置部に載っている筒状容器を掴む 手の小指側の掌端部で押し下げることができる位置、例えば、載置部の外側に位 置させるのが適当である。こうしておけば、ホルダ本体を運転者の左側に位置さ せるとすれば、ホルダ本体を回転させて、その左側に上記押圧操作部を位置させ 得る。
【0016】
【作用】
本発明は、以上のように構成したので、次のように使用することができ、その 作用を発揮することができる。 この筒状容器用ホルダは、自動車内の、例えば、運転席と助手席との間の収納 ボックスの蓋上等の比較的水平かつ平坦な位置に両面接着テープや接着剤で貼着 し、あるいは適当な帯材等で取付けることができる。
【0017】 こうして車内にセットしたホルダは、保持すべき筒状容器が磁性体(適性な磁 性体膜等を底面に貼付した非磁性体の筒状容器をも含む)の場合は、周側支持部 材を伏せた状態又はホルダ本体内に収納した状態で、該筒状容器をホルダ本体上 面の載置部に直立状態で載せれば良い。筒状容器の底面は吸着磁石部によって吸 着され、自動車が悪路で振動しても確実に保持されることとなる。
【0018】 一方、飲用等のため、筒状容器をホルダより取り上げるときは、手で筒状容器 を掴みながら、その掌の小指側端、その他で、押圧操作部を押し下げ、このこと により吸着磁石部を降下させる。このとき、筒状容器は、載置部に載っているた め降下しない。しかして、吸着磁石部と筒状容器との間の吸着状態が解放され、 この解放状態に於いて緩やかに筒状容器を取り上げることができることとなる。 即ち、こうして距離の二乗に反比例する磁石の吸引力に抗して吸着状態を脱する 瞬間の衝撃を解消することができ、筒状容器をスムーズかつ緩やかに取り上げる ことができる訳である。従って本考案によれば危険な動作や内容物たる飲料液体 をこぼす恐れ等を無くすることができる。
【0019】 他方、保持すべき筒状容器が非磁性体である場合には、次の通りである。 例えば、車内にセットしてあるホルダが、逆U字形の周側支持部材を用いたも のである場合には、上記逆U字形の周側支持部材をホルダ本体の載置部を囲む位 置に起立させ、筒状容器の高さに応じて周側支持部材を適性な高さに調節した後 に、または周側支持部材をホルダ本体内から引き出してホルダ本体の載置部を囲 む位置に起立状態にセットした後に、筒状容器をホルダ本体の上面の載置部に直 立状態に載せれば良い。勿論、この場合は吸着磁石部は作用しないが、吸着磁石 部上に載った筒状容器は逆U字形の周側支持部材によって、その移動範囲が制限 され、また、転倒なども防止され、載置部上に安定に保持される。 これら周側支持部材を使用しない時は、縮小させた上で載置部側に伏せるか又 は、そのままホルダ本体内に押込んで収納しておく。
【0020】 また、例えば、車内にセットしてあるホルダが、ホルダ本体の載置部の側端に 起伏自在に取付けられた蓋体と、その内面に回動自在に取付けられたリング部材 とで構成されている周側支持部材を備えたものである場合には、手動で前記蓋体 を約90度引き起して固定し、更に蓋体の内面に伏しているリング部材を蓋体の 立上がった内面に対して90度の角度に引き起し、固定する。
【0021】 この状態で、非磁性の筒状容器を保持させようとする場合は、これをリング部 材の中へ直立状態で挿入し、底面をホルダ本体上面の載置部に載せる。筒状容器 はこのリング部材によってその周側を支持され、移動範囲が制限されて、安定に 保持される。 なおこの周側支持部材を使用しないときは、前記と逆の操作を行い、ホルダ本 体の上面に伏倒させておくこととする。勿論これを伏倒させる前にリング部材を 蓋体の内面に当接するように倒して置くべきことは云うまでもない。 なおまたこの例でも、磁性体の筒状容器を保持させる場合は、蓋体を伏倒状態 にして置いて保持させることができるのは云うまでもない。この場合には、蓋体 が伏倒している時のその自由端側は前記押圧操作部を押し下げる部分として使用 されることとなる。
【0022】
【実施例】
先ず本考案の第一の実施例を説明する。 図1は、第1の周側支持部材を伏倒させた状態の一実施例の平面図、図2は、 図1に於けるA−A線切断部端面図、図3は、図1に於けるB−B線切断部端面 図、図4は、周側支持部材の起立駆動部の平面説明図、図5は、図4に於けるC −C線切断部の要部断面図、図6は、周側支持部材の伸縮機構の説明図を示して いる。
【0023】 図1及び図3に示すように、ホルダ本体1は、任意材質で作られた底板2、上 板3及び底板2の縁から立上がる周側壁2aからなり、その平面形状は若干細長 い八角形をしている。上板3の中央部には八角形状の磁石昇降孔4が開口してお り、その周囲上面は円形の載置部3bとなっている。 更に上板3の長手方向の両端には、図1及び図2に示すように、切断線5a、 5bで分離されている、左側の押圧操作部7a及び右側の押圧操作部7bとが構 成されている。上記左側の押圧操作部7aは吸着磁石6の降下動作を操作する押 し下げのための手段であり、また前記右側の押圧操作部7bは周側支持部材9、 9…の起立を操作するための押し下げ用の手段である。上記押圧操作部7a、7 bは上板3の外縁とともに前記の八角の平面形状の一部を構成している。また底 板2は押圧操作部7a、7bを除いた縁部で立上がる周側壁2aの上端で上板3 に結合している。
【0024】 図1及び図2に示したように、押圧操作部7aの内端には、細長い短冊板状の 弾性部材8であって、その側面形状が段状に形成されている弾性部材8の一端が 固着されている。上段の位置である上記弾性部材8の中央部上面には八角形状の 吸着磁石6が固着されており、該吸着磁石6は前記上板3の磁石昇降孔4に進入 状態となっている。吸着磁石6は、保持対象の筒状容器の径より小径で、通常、 その上面が上板3の上面に倒伏された後記周側支持部材9、9…の上面より高い 位置に突き出すように上昇させられている。また前記弾性部材8の他端は底板2 に固定されている。これは保持されるべき筒状容器の底面中央部が、周側支持部 材9、9…が伏倒された状態でも、吸着磁石6に直接接触し得るようにするため である。押圧操作部7aと底板2との間に弦巻バネ等を設けて、弾性部材8の弾 性力を補ってもよい。
【0025】 しかして押圧操作部7aを下方に押し下げ、弾性部材8を下方に反らせれば、 吸着磁石6は下方に移動することとなり、該吸着磁石6の上面を、倒伏された周 側支持部材9、9…の上面より下まで移動させ得ることとなる。 なお上板3の載置部3bの内縁、即ち、前記磁石昇降孔4の周縁を僅かに高く 立ち上げておけば、上板3の上に誤って液体を多少こぼしても、液体が磁石昇降 孔4と吸着磁石6との隙間から下へ流れ落ちるのを防ぐことができ、ホルダ本体 1の内部を清潔に保つことができる。
【0026】 上記上板3の載置部3bには、その外縁に沿って90度の等角度間隔で逆U字 形の前記周側支持部材9、9…を起伏自在に配する。これらは、後述するように 、ホルダの不使用時又は磁性体の筒状容器の保持時には、図1及び図3に示すよ うに、上板3の上面に倒伏させ、非磁性体の筒状容器の保持時には、これらを起 立させて使用するものである。
【0027】 上記周側支持部材9、9…の起伏動作は、下記のような機構によって行なわれ る。 図2及び図3に示すように、底板2の中心部に固定され、上部に鍔10aを有 する支柱10に、下から、順次、弦巻バネ11、第一の円板12、十字形板バネ 13及び第二の円板14が外装され、上記円板12、上記板バネ13及び上記第 二の円板14は、上記弦巻バネ11によって、常時、下方から前記鍔10a側に 押圧されている。また前記第二の円板14の上面には、押圧操作部7bと連動し て上下に移動する駆動板16が載置されている。
【0028】 前記十字形板バネ13は90度の角度間隔で四本の腕13a、13a…を有し ており、それらの各腕13a、13a…の先端には、図3に示すように、各々断 面の一部が弧状をしたフック13bが付設されている。一方、周側支持部材9、 9…は、図3に示すように、断面がL字状をしており、軸9aを回転軸にして9 0度回転可能であり、また、下端部には断面半円状の係止部9bが設けられてい る。更にまた周側支持部材9、9…には自動起立のための弦巻バネが配設されて いる(図示していない)。
【0029】 一方、図4及び図5に示すように、周側支持部材の起立駆動部は、第一の駆動 機構部と第二の駆動機構部より成る。 第一の駆動機構部は、段状に形成された第一駆動板16を基本として構成され 、その一端が底板2の上面付近に位置し、他端が双脚のフオーク部16aで支柱 10を挾むとともに第二の円板14の上に位置しており、またその中央部には両 側に下向き直角に曲げられた側板15、15を有し、該側板15、15の両側中 央部には各一個の軸孔を穿設してある。前記第一駆動板16を、上記両側板15 、15の軸孔に挿入した軸17により、U字形支持具18に回動自在に支持させ る。上記U字形支持具18は底板2に固定されている。
【0030】 また第二の駆動機構部は、段状に形成された第二駆動板20を基本として構成 され、その一端が第一駆動板16のフォーク部16aと反対側の端部と底板2と の間に挿入され、かつ他端が前記押圧操作部7bに固定されており、またその中 央部には両側に下向き直角に曲げられた側板19、19を有し、該側板19、1 9の両側中央部には各一個の軸孔を穿設してある。上記第二駆動板20を、上記 両側板19、19の軸孔に挿入した軸21により、U字形支持具22に回動自在 に支持させる。上記U字形支持具22は底板2に固定されている。
【0031】 第一駆動板16のフオーク部16aは、前記第二の円板14の上に載置されて おり、この円板14が弦巻バネ11により、常時、支柱10の鍔10a側に押圧 されているので、第一駆動板16のフォーク部16aと反対側端は第二駆動板2 0の一端を底板2の上面側に、常時、押圧しており、従って押圧操作部7bは、 通常、上板3と同じ高さに上昇した状態に保持されている。
【0032】 従って、周側支持部材9、9…を倒伏した状態で、前記押圧操作部7bを下方 に押し下げると、これに固定されている第二駆動板20の端部も下がり、軸21 の周りに回動して、他の端部が、その上に載っている第一駆動板16の一端を押 し上げるので、該第一駆動板16のフオーク部16aが押し下げられ、これによ り、十字形板バネ13の各腕13a先端のフック13bと周側支持部材9、9… の係止部9bとの係止状態が解放され、周側支持部材9、9…は弦巻バネ(図示 省略)のバネ作用によって跳ね上がり、係止部9bの平坦面9c(弧状面の反対 側の面)が上板3の対応する下部の切欠面3aを押圧した状態で起立状態が保持 される。なお十字形板バネ13の各腕13aの先端が、周側支持部材9、9…の 係止部9bによって押し下げられる時は軟らかく、第一駆動板16によって各腕 全体が押し下げられる時は硬く作用するよう、円板12の径を小さく、円板14 の径を大きくしてある。
【0033】 一方、周側支持部材9、9…を倒す時は、後述するように、各周側支持部材9 を伸長させてある場合はこれを縮小した後、各周側支持部材9を上板3の面上、 中央部に向って、バネ作用に抗して倒していくと、各周側支持部材9は軸9a、 9a…を回転軸に回転し、その係止部9b、9b…の弧状面で十字形板バネ13 の各腕13aの先端のフック13bを下方に押し下げていき、90度回転した位 置でフック13bが、係止部9bの弧状面による押圧から外れて元の位置に復帰 し、各フック13bの先端の垂直面で係止部9bをその位置にロックする。従っ て、周側支持部材9、9…は上板3の上面に伏倒した状態で保持固定される。
【0034】 上記周側支持部材9、9…は、また、起立状態でその高さを伸長し、高さの高 い筒状容器に対しても、その周側を確実に支持でき、安全に保持することができ るように構成する。 図6に周側支持部材9の高さの可変機構の要部を示す。 図6は周側支持部材9を起立させた状態を示しており、前記吸着磁石6の反対 側から見た図である。周側支持部材9は、任意材質で作られた板状基部9dと、 逆U字形の線状弾性部材9eとから成る。板状基部9dの両側端には等間隔に複 数対の凹部23を有する断面半円状の溝26が設けられており、一方、線状弾性 部材9eの両脚は前記溝26に装着されて摺動され、その両脚先端近くの各一箇 所に、前記溝26に設けられた凹部23に陥入するように屈曲された屈曲部27 が設けられており、該各屈曲部27が、前記溝26のいずれかの凹部23に陥入 し、線状弾性部材9eは、その両脚の脚間隔を狭めようとする弾力と溝26の側 壁とにより、それぞれの位置で安定に保持される。従って、線状弾性部材9eの 上辺を引き上げ、又は押し下げることによって周側支持部材9、9…の高さを容 易に伸縮することができる。
【0035】 この実施例では、筒状容器用ホルダを、以上のように構成したので、例えば、 乗用車内の運転席と助手席との間の収納ボックスの蓋の上などの比較的水平、か つ平坦な部位上に、底板2の裏面を両面接着材等で接着してホルダ本体1を取付 ける。 保持すべき筒状容器が磁性体の場合は、図1及び図3に示すように、周側支持 部材9を伏倒させた状態で、上板3の中央部に位置する載置部3b上に直立状態 で載せることとする。こうすると、載置部3bの中央部に位置する吸着磁石6の 上にその端部が載ることとなり、しっかりと吸着されて保持される。吸着磁石6 は磁石昇降孔4中を昇降自在に設けられているので、筒状容器の縁の立上がり部 が浅い場合は、これが載置部3bに接触するまでその重量により降下することと なる。しかして筒状容器は車の振動等に対しても安定に保持される。
【0036】 筒状容器を取上げる場合は、例えば、手の小指側で押圧操作部7aを下方に押 し下げながら取上げようとすると、吸着磁石6が、押圧操作部7aの押し下げ動 作により、前記したように、降下し、筒状容器の下端との吸着状態が解放される こととなるので、これを容易に取上げ得ることとなる。こうして吸着状態解放時 の衝撃を解消し、筒状容器をスムーズに取り上げることができる。
【0037】 一方、保持すべき筒状容器が非磁性体の場合は、まず、押圧操作部7bを下方 に押し下げて周側支持部材9、9…を起立させ、次に筒状容器の高さに対応させ て各周側支持部材9の高さを調節し、その後、それらの内側の載置部3a上に筒 状容器を載せればよい。勿論、この場合は吸着磁石6による磁気吸引力は働かな いが、周側支持部材9、9…によって筒状容器の移動範囲が制限され、転倒が防 止されるので、筒状容器は車の振動等に対しても安定に保持される。 この場合は、筒状容器を取上げる場合には、云うまでもなく、磁気吸引力から の離脱のための衝撃はあり得ないので、単に手で掴んで持ち上げるのみで良い。
【0038】 使用後に、周側支持部材9、9…を倒す時は、各周側支持部材9の高さを最低 の状態に戻してから、これらを吸着磁石6の方向に押し倒してやれば、各周側支 持部材9の係止部9bの断面半円弧状部が、十字形板バネ13、13…の各腕1 3aの先端部の断面弧状のフック13bを次第に押し下げ、各周側支持部材9が 略90度回転した位置で、それらの係止部9bが前記フック13bの弧状面を乗 り越えてしまう。こうしてフック13bは元の位置に復帰し、各フック13bの 先端の垂直面が、前記係止部9b、9b…の平坦面9cに係止することとなるの で、各周側支持部材9は上板3の上面に倒伏した状態で自動的にロックされるこ ととなる。
【0039】 次に本考案の第二の実施例を説明する。 図7は、第二の実施例の周側支持部材38を伏せた状態の平面図、図8は、図 7に於けるD−D線切断部の要部断面図、図9は、周側支持部材38の回転機構 部の説明図、図10は、周側支持部材38を起立させた状態に於いて、図7の右 側から見た外観図、図11は、周側支持部材の回転機構部のL形パイプ体41を 示す斜視図である。
【0040】 図7及び図8に於いて、ホルダ本体31が、底板32及び上板33から成って いること、断面が段状に形成された短冊板状の弾性部材34が、その一端がホル ダ本体31に固定され、他端が押圧操作部35に固着され、更に中央部には、上 板33の中心に位置する磁石昇降孔36に昇降自在な状態で吸着磁石37が固着 されており、従って押圧操作部35の上下動操作により吸着磁石37が昇降する 機構になっていることは、第一の実施例の場合と同様であり、また筒状容器の周 側支持部材38が逆U字形で、起伏自在であることも第一の実施例の場合と同じ である。
【0041】 この第二の実施例の特徴は、三個の周側支持部材38、38、38を、その不 使用時に、図7及び図8に示すように、これらをホルダ本体31の内部へ収納可 能とした点にある。
【0042】 前記ホルダ本体31の上板33の上に120度間隔で配設された周側支持部材 38は、図9に示すように、その脚部は、短い脚38aと長い脚38bとからな っている。それぞれの脚38a、38bは、図7及び図10に示すように、その 間隔で上板33上を水平方向に、上板33から垂下された側板を垂直方向に穿設 された孔39、39を通り、図11に示すようなL形パイプ体41、41の円筒 状貫通孔41a、41aに、それぞれ昇降摺動自在に挿入されており、又、各L 形パイプ体の横軸部41b、41bは、底板32の上面に固定された受具43、 44の軸孔43a、44aに回転自在に挿入されている。底板32の上面からの 高さは軸孔43aの方が、軸孔44aより高く構成されている。この状態で逆U 字形の線状部材である周側支持部材38はの上部の横棒部が水平状態になる。短 い脚38aの下端には、抜け防止のストッパ45が付設されている。
【0043】 図9のように、起立状態では周側支持部材38の長い脚38bの下端は、底板 32の上面に接しており、又、短い脚38aの下端部にあるストッパ45はL形 パイプ体41の横軸部41bの下端面より、若干、下方に位置している。従って 、起立状態での周側支持部材38、38、38の高さは、その長い脚38bの長 さによって決まり、又、周側支持部材38、38、38をこの状態から若干、上 に持ち上げることができる。長い脚38bの長さは保持対象である各種の筒状容 器のサイズと車両内に設置可能なホルダのサイズ等を勘案して定めてある。なお また上板33に穿設された前記孔39、39にはそれぞれ近接した二箇所、外方 向に、脚38a、38bが入り込める半円形の切込み孔39a、39bが切欠か れており、周側支持部材38の両脚38a、38bの間隔を拡げようとする弾力 により、周側支持部材38を切込み孔39a、39a又は、切込み孔39b、3 9bに入れて立てることができるようにしてある。切込み孔39a、39aの位 置では周側支持部材38は上板33に対し垂直に、切込み孔39b、39bの位 置では若干外方に傾斜して立つようになっている。後者は、太めの非磁性体の筒 状容器の保持の場合に用いると、その保持に都合が良く、かつ筒状容器の取り出 し、取り上げの操作が容易となる。 図10は、周側支持部材38、38、38を立てた時の状態、即ち、非磁性体 の筒状容器を保持させる状態を、図7の右側から見た外観として示している。
【0044】 このような起立状態から周側支持部材38を倒して、ホルダ本体31の内部に 収納する時は、まず、周側支持部材38を少し上方に引き上げてから、両脚38 a、38b間を狭め、それらを切込み孔39a、39a(又は39b、39b) から外し、外方へ倒しながら押し込んでいくと、L形パイプ体41、41がそれ ぞれ横軸部41b、41bを軸心としてに同方向に回転し始めると共に、周側支 持部材38の両脚38a、38bがL形パイプ体41、41の円筒状貫通孔41 a、41a内を摺動して押し込まれていき、遂には、図7に示すように、ホルダ 本体31の内部に収納される。
【0045】 この時の周側支持部材38は、その短い脚38aが高い位置、即ち、受具43 の軸孔43aの高さに、長い脚38bが低い位置、即ち受具44の軸孔44aの 高さに挿入されていくので、図8及び図10に示すように、水平面に対し、傾斜 した状態で収納される。このように、各周側支持部材38、38、38が傾斜状 態で収納されるので、例えば、図8のように、一の周側支持部材38の短い方の 脚38aの下方に、他の周側支持部材38の長い方の脚38bが収納されるので 、平面的には、図7に示すように、両者が互いに交叉しても立体的には、図8に 示すように、交叉しないので、長脚の逆U字形の周側支持部材をコンパクトにホ ルダ本体31内に収納することができる。逆にいえばホルダ本体31を小型にす ることができる。 又、これらを引き出して起立させる時は、前記の操作と逆な操作を行なえばよ い。
【0046】 この第二の実施例の容器ホルダも、第一の実施例の場合と同様に、車両内の水 平かつ平坦な部位に、上記ホルダ本体31の底板32の裏面を両面接着材等で接 着することで固定して使用する。
【0047】 保持すべき筒状容器が磁性体の場合は、周側支持部材38、38、38をホル ダ本体31の内部に収納した状態のまま、第一の実施例の場合と同様に、筒状容 器を上板33の中央部の載置部上に載せれば、筒状容器の端部が吸着磁石37の 上面に当接し、前者は後者に吸着されて確実に保持される。またこの筒状容器を 取上げる場合も第一の実施例の場合と同様に、押圧操作部35を押し下げて筒状 容器と吸着磁石37間の吸着状態を解放状態にしてから取り上げることとするこ とにより、スムーズ、かつ容易にこれを取り上げることができる。
【0048】 保持すべき筒状容器が非磁性体の場合には、周側支持部材38、38、38を ホルダ本体31の内部から引き出しながら、上方に回転させて立て、両脚38a 、38bを、対象の筒状容器の径に適合した切込み孔39a、39a(又は39 b、39b)に嵌込むように設定した後、筒状容器を、これらの内側の載置部上 に載せれば、周側支持部材38、38、38によって移動範囲が制限され、転倒 を防止されて安定な状態に保持される。 不使用時又は磁性体の筒状容器を保持する場合は、通常、各周側支持部材38 をホルダ本体31の内部に収納しておく。その手順は既に述べた通りである。
【0049】 最後に本考案の第三の実施例を説明する。 図12は、第三の実施例の平面図、図13は、図12に於けるE−E線切断部 断面図、図14は、蓋体58及び周側支持リング59を立てた状態の正面図、図 15は、図14に於けるF−F線切断部断面図を示す。
【0050】 これらの図において、ホルダ本体51が、底板52及び上板53からなること 、断面段状に形成された短冊板状の弾性部材54は、一端が底板52に固定され 、他端の頭部54aが、矩形孔55を通じて上板53の上面より上方に突出する とともに上下に可動であること、また上記弾性部材54の中央部には吸着磁石5 6が固着され、上板53の中央部に設けられた磁石昇降孔57から上板53の上 面より上方に突出していること。従って前記弾性部材54の左端の頭部54aを 上下動させれば、前記吸着磁石56も昇降動することなど、原理的構造は実施例 一及び実施例二の場合と同様である。なお前記弾性部材54の頭部54aとホル ダ本体51の底板52との間に弦巻バネ等を配設して、弾性部材54の弾力を補 っても良い。
【0051】 この実施例では、周側支持部材が、蓋体58及びこの蓋体58の裏面に配設さ れた線状弾性材で作られた周側支持リング59により構成されている点に特徴が ある。 上記蓋体58は、中央部に円形孔60を有し、ホルダ本体51の一方の端部、 図12及び図13中右側の端部に取付けられている。上記蓋体58の右端は、前 記ホルダ本体51の該当端部の両側の突出部の間に装入され、上記蓋体58の右 端部を貫通する回転軸61の両端がホルダ本体51の両側の突出部に回転自在に 挿入され、しかして蓋体58は上記回転軸61周りに約90度だけ回動自在に取 付けられている。蓋体58が倒伏している時は、回転軸61とは反対の端部下面 が、上板53の矩形孔55から突出している弾性部材54の頭部54aと接触し ており、従って、図13に示すように、やや傾斜した状態で倒伏している。
【0052】 前記蓋体58の回転軸61側の端部には、断面半円弧状の凸部62が形成され ており、蓋体58を約90度回転させて起立させると、ホルダ本体51の対応す る部分に形成されている凹部63と嵌合し合って、蓋体58は、起立状態でロッ クされる。また蓋体58の裏面にほぼΩ形に形成された溝64内には、同形状に 成形された線状弾性材である周側支持リング59が収納されている。上記蓋体5 8を起立させた状態に於いて、この周側支持リング59を蓋体58の溝切欠部6 5に指等を入れて下端を掴んで引き起こし、90度回転させると、その両脚間の 圧縮状態が若干解放されて、その両足が止め孔66a、66bに深く入り、両脚 の直線部が止め孔66a、66b間の溝直線部の上下の側壁に支えられて、周側 支持リング59は蓋体58に対し、ほぼ90度の角度をなす位置、従って上板5 3に平行な状態でロックされる。図14は、この状態での正面図、図15は図1 4に於けるF−F線切断部断面図である。
【0053】 この第三の実施例のホルダは、以上のように構成したので、車両内の水平な場 所の面に、ホルダ本体51の底板52の裏面を両面接着テープ等で固定して使用 するものである。 保持すべき筒状容器が磁性体の場合は、図12及び図13のように、蓋体58 を伏倒させた状態、従って周側支持リング59も蓋体58の裏面の溝64内に伏 倒させられている状態で、筒状容器を蓋体58の円形孔60内を通して載置部上 に載せると、その下端が、吸着磁石56の上面の当接し、前者は後者に吸着され ることになり、該筒状容器は安定に保持される。
【0054】 この筒状容器を取上げる場合は、例えば、手の小指側で蓋体58の自由端、即 ち、図12及び図13に於ける左端を下方へ押し下げると、弾性部材54が下方 に反り、吸着磁石56は下方へ移動してその上面がホルダ本体51の上板53の 上面より下まで下がり、他方、筒状容器はホルダ本体51の上板53の上面載置 部に保持されたままなので、該筒状容器と吸着磁石56間の吸着状態が解放され ることになり、親指と人差し指等で該筒状容器を掴んでスムーズかつ容易に取上 げることができる。
【0055】 保持すべき筒状容器が非磁性体の場合は、図14及び図15に示すように、蓋 体58及び周側支持リング59を起こした状態で使用する。即ち、先ず蓋体58 の自由端側を持ち上げ、回転させて蓋体58の固定側端部の凸部62とホルダ本 体51の凹部63とを嵌合させてロック状態にさせる。このとき蓋体58はホル ダ本体51の上板53の上面に対しほぼ垂直に立った状態となる。次に蓋体58 の裏面の溝切欠部65に指を入れてΩ形の溝64から周側支持リング59を引き 起こし、これをその脚部が止め孔66a、66bに嵌ってロックされるまで起こ すこととする。こうして周側支持リング59は、蓋体58に対してほぼ直角状態 になり、それ故、該周側支持リング59は、ホルダ本体51の上板53の上面に 対してほぼ平行状態で保持されることとなる。
【0056】 この状態に於いて、筒状容器を、上方より、周側支持リング59の中を通して 上板53の上面の載置部上に置くと、これは周側支持リング59によってその動 きが制限され、倒れることなく安定に保持される。
【0057】 上記周側支持リング59及び蓋体58を、図12及び図13に示すように、元 の状態に戻すときは、先ず、周側支持リング59の両脚部の間隔を狭めるように 圧縮してから前記Ω形の溝64側に倒していけば良い。周側支持リング59は、 これを溝64内に伏倒させれば、その両脚部を拡げようとする弾力により、上記 溝64内に固定保持されることとなる。この後、蓋体58を、上方から、吸着磁 石56側に倒そうとすると、凸部62による回動始動時の軽い抵抗を脱した後は 、ほぼ自然状態で弾性部材54の頭部54aに接する位置まで倒れていくことと なる。
【0058】
【考案の効果】
本考案によれば、狭い車両内の比較的水平かつ平坦な場所に、両面接着テープ 等で固定して、飲料用筒状容器を保持するために極めて有用に使用できるもので ある。先ず、磁性の筒状容器及び被磁性の筒状容器のいずれをも保持することが でき、振動又は揺動等が生じても安定した状態で保持することができる。 特に、飲み掛けの磁性の筒状容器を保持させた場合に、それをホルダから取上 げる時に生じる磁気吸引力からの離脱の衝撃を除去し、内容液をこぼしたりせず に、緩やかに取上げることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 周側支持部材を伏倒させた状態の第一の実施
例の平面図。
【図2】 図1に於けるA−A線切断端面図。
【図3】 図1に於けるB−B線切断部端面図。
【図4】 第1の実施例に於ける周側支持部材の起立駆
動部の要部説明図。
【図5】 図4に於けるC−C線切断部要部断面図。
【図6】 第一の実施例に於ける周側支持部材の伸縮機
構の要部説明図。
【図7】 周側支持部材をホルダ本体内に収納した状態
の第二の実施例の平面図。
【図8】 図7に於けるD−D線切断部要部断面図。
【図9】 第二の実施例に於ける周側支持部材の回動機
構の説明図。
【図10】 第二の実施例に於ける周側支持部材を起立
させた状態の外観図。
【図11】 第二の実施例に於けるL形パイプ体の斜視
図。
【図12】 蓋体及び周側支持リングをそれぞれ伏せた
状態の第三の実施例の平面図。
【図13】 図12に於けるE−E線切断部断面図。
【図14】 蓋体及び周側支持リングをそれぞれ起立さ
せた状態の第三の実施例の正面図。
【図15】 図14に於けるF−F線切断部断面図。
【図16】 従来の筒状容器用ホルダの正面斜視図。
【図17】 従来の筒状容器用ホルダの側面図。
【符号の説明】
1 ホルダ本体 2 底板 2a 周側壁 3 上板 3a 切欠面 3b 載置部 4 磁石昇降孔 5a 切断線 5b 切断線 6 吸着磁石 7a 押圧操作部 7b 押圧操作部 8 弾性部材 9 周側支持部材 9a 軸 9b 係止部 9c 平坦面 9d 板状基部 9e 線状弾性部材 10 支柱 10a 鍔 11 弦巻バネ 12 第一の円板 13 十字形板バネ 13a 腕 13b フック 14 第二の円板 15 側板 16 第一駆動板 16a フォーク部 17 軸 18 U字形支持具 19 側板 20 第二駆動板 21 軸 22 U字形支持具 23 凹部 26 溝 27 屈曲部 31 ホルダ本体 32 底板 33 上板 34 弾性部材 35 押圧操作部 36 磁石昇降孔 37 吸着磁石 38 周側支持部材 38a 脚 38b 脚 39 孔 39a 切込み孔 39b 切込み孔 41 L形パイプ体 41a 円筒状貫通孔 41b 横軸部 43 受具 43a 軸孔 44 受具 44a 軸孔 45 ストッパ 51 ホルダ本体 52 底板 53 上板 54 弾性部材 54a 頭部 55 矩形孔 56 吸着磁石 57 磁石昇降孔 58 蓋体 59 周側支持リング 60 円形孔 61 回転軸 62 凸部 63 凹部 64 溝 65 溝切欠部 66a 止め孔 66b 止め孔

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に筒状容器の載置部を有し、かつそ
    の中央に磁石昇降孔を有するホルダ本体と、 上記磁石昇降孔に昇降進退自在に配設された吸着磁石部
    であって、前記載置部の上面より上部の一部が突出して
    いる吸着磁石部と、 上記吸着磁石部を昇降進退自在に支持する弾性部材であ
    って、その一部に強制降下用の押圧操作部を有する弾性
    部材と、 前記載置部の周囲に設けられた、筒状容器用の複数の周
    側支持部材であって、起伏自在かつ伸縮自在に構成した
    逆U字形の周側支持部材とで構成した筒状容器用ホル
    ダ。
  2. 【請求項2】 周側支持部材を、前記周側支持部材に代
    えて、その両脚に直角方向を向いた軸を有するパイプ体
    を各々昇降自在に外装し、一方の脚のパイプ体の上記軸
    をホルダ本体中に構成した一対のブラケットのうちの高
    い位置に軸受部を有する方のブラケットのそれに挿入
    し、他方の脚のパイプ体の前記軸をホルダ本体中に構成
    した一対のブラケットのうちの低い位置に軸受部を有す
    る方のブラケットのそれに挿入するとともに、上記周側
    支持部材の起立状態を保持する保持手段を構成し、かつ
    上記保持手段を解除することで上記周側支持部材の前記
    載置部の外方への倒伏を可能とし、加えて載置部の外方
    への倒伏時にホルダ本体内に押込収納可能となるように
    構成した請求項1の筒状容器用ホルダ。
  3. 【請求項3】 周側支持部材を、前記周側支持部材に代
    えて、前記ホルダ本体の上面に配され、かつその側端に
    起伏自在に取付けられた蓋体であって、倒伏時に前記載
    置部に対応することとなる位置に容器進入孔を開口した
    蓋体と、上記蓋体の内面に、該蓋体の起立時にこれと直
    交する角度に引き起こして固定することのできるように
    その一部を回動自在に取付けたリング部材とで構成した
    請求項1の筒状容器用ホルダ。
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