JPH0642393B2 - 電磁調理器用鍋類及びその製造法 - Google Patents

電磁調理器用鍋類及びその製造法

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JPH0642393B2
JPH0642393B2 JP2045621A JP4562190A JPH0642393B2 JP H0642393 B2 JPH0642393 B2 JP H0642393B2 JP 2045621 A JP2045621 A JP 2045621A JP 4562190 A JP4562190 A JP 4562190A JP H0642393 B2 JPH0642393 B2 JP H0642393B2
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Description

【発明の詳細な説明】 3-1.発明の目的 3-1-1.産業上の利用分野 本発明は、電磁調理器に使用する鍋類とその製造法に関
するものである。
なお、この鍋類は湯沸しなどをも含むものとする。
3-1-2.従来の技術 電磁調理器は磁石に付く金属を発熱して調理する電気器
具であるため、従来から広く使われているアルミニウム
製や銅製の鍋類はそのまま使用することができなかっ
た。
そこで、従来このような課題を解決しようとして次のよ
うな製造法を考えたが、実用性の面で依然として欠点が
あった。
第1に、アルミニウム製や銅製の鍋底に鉄板を張付ける
方法である。しかし、この方法では張付けが良好にいか
ず、張付板が歪んだり、すぐ剥離してしまう欠点があっ
た。
第2に、鍋底に鉄粉を混合した塗料を溶射又は塗装する
方法である。しかし、この方法では短期間のうちに塗料
が剥離してしまう欠点があった。
第3に、鍋底に内側に貫通しない程度の凹溝を多数設け
これにアルミニウム粉を鉄粉とを混合したものを熔着す
る方法である。しかし、この方法では混合した異質材が
途中で割れてしまい製品化することができなかった。
第4に、本出願人は、電磁調理器においてもアルミニウ
ム製や銅製鍋の調理器としての良さ、すなわち熱伝導性
の良さによる調理時間の短縮化を実現するため、新しい
材料による鍋を提供して前記の諸欠点を一掃した発明を
完成し、これを出願した(平成1年特許願第37962
号)。しかし、この新製法によって製造した鍋は、鍋底
凹部に嵌合したクラッド材板の周囲のみに熔接を施して
いたため、空炊きをした場合には鍋底面とクラッド材板
との接合面の中央部分が離間して間隙が発生し鍋体への
熱伝導が遮断され円滑に行われないという欠点があるこ
とが判明した。
3-1-3.発明が解決しようとする課題 そこで、本発明は、先願にかかる発明の欠点を除去する
ことを目的とし、電磁調理器においてアルミニウム製や
銅製鍋の調理器としての良さ、即ち熱伝導性の良さによ
る調理時間の短縮化を確実に実現するように、その製造
方法を改良したものである。
3-2.発明の構成 3-2-1.課題を解決するための手段 本発明は、アルミニウム製又は銅製の鍋体の底面部に凹
部を形成し、ステンレス鋼部分又は鉄部分とアルミニウ
ム部分又は銅部分とが一体に成るクラッド材板の適所に
適当数の通孔を設け、このように成るクラッド材板のア
ルミニウム部分又は銅部分を前記鍋底凹部に向けるとと
もに当該部分を凹部からややはみ出して嵌合するととも
に前記クラッド材板の周縁部及び各通孔に熔接を施して
クラッド材板を鍋底に密に固着して成る電磁調理器用鍋
類である。
また本発明は、アルミニウム製又は銅製の鍋体の底面部
にこの底面部の直径より小径に成る凹部を形成し、他方
ステンレス鋼部分又は鉄部分とアルミニウム部分又は銅
部分とが一体に成るクラッド材板の適所に適当数の通孔
を設け、このように成るクラッド材板のアルミニウム部
分又は銅部分を前記鍋底凹部に向けるとともに当該部分
を凹部からややはみ出して嵌合し、このように嵌合した
クラッド材板の上面部を加圧機により圧力を加えながら
鍋底とクラッド材板との嵌合周縁部を熔接し、さらにク
ラッド材板の各通孔に熔接してクラッド材板の各通孔に
熔接してクラッド材板を鍋底に密に固着するようにした
電磁調理器用鍋類の製造法である。
3-2-2.実施例 (1)任意形状に成形したアルミニウム製又は銅製の鍋体
(1)の底面部(2)に、この底面部の直径よりも小さい直径
から成る凹部(3)を形成する。この凹部(3)の深さは例え
ば1〜2mmとする。(第1図参照) (2)この凹部(3)の直径と同径のクラッド材板(4)を用意
する。このクラッド材板(4)は、アルミニウムクラッド
材の場合は、ステンレス鋼+アルミニウム又は鉄+アル
ミニウムの複合板に成り、銅クラッド材の場合は、ステ
ンレス鋼+銅又は鉄+銅の複合板に成る。(ステンレス
鋼は、ニッケル量の少ないもの又は含有していないもの
とする。) (3)このクラッド材板(4)の中央部分の適所に適当数の通
孔(7)を穿設する。この通孔(7)は、図面例では、中心部
に1個及びその円周囲に6個設けている。
(4)このように成るクラッド材板(4)を、前記鍋体(1)の
底面凹部(3)に向って、アルミニウム部分又は銅部分(5)
が内側に,ステンレス鋼部分又は鉄部分(6)が外側に位
置するように嵌合する。この嵌合時には、凹部(3)の深
さからクラッド材板(4)の内側のアルミニウム部分又は
銅部分(5)がはみ出して見えるようにする。
かく構成する理由は、鍋体(1)の全体はアルミニウム又
は銅によって構成されているものであるから、鍋底凹部
にクラッド材板(4)を熔接するときは、そのアルミニウ
ム部分又は銅部分が露出していれば、同一材料の関係に
よって後記する熔接が容易になるからである。熔接が容
易に施されることになれば、鍋底面部(2)へのクラッド
材板(4)の熔接固着度が良好になる。したがって、この
ような嵌合構成になるように、クラッド材板(4)の厚さ
と鍋底凹部(3)の深さとの寸法関係を考慮して製作す
る。
(5)鍋底凹部(3)に嵌合したクラッド材板(4)の上面に加
圧機(a)により圧力を加えながら、鍋底面とクラッド材
板面とを完全密着して鍋体底面部(2)とクラッド材板(4)
との嵌合周縁部にアルゴン熔接(8)を行う。(第2図参
照) 加圧機(a)により加圧して密着状態を保持しながら熔接
を行う理由は、鍋底凹部とクラッド材板との間に間隙が
あると、電磁調理器に鍋をかけて使用した時、鍋底とク
ラッド材板との間の熱伝導が良好にいかなくなるからで
ある。
(6)次に、加圧機による圧力を解放し、鍋底凹部に熔接
固着したクラッド材板(4)の全通孔(7)…にアルゴン熔接
(9)を行う。これによってクラッド材板(4)の中央部分と
鍋底凹部(3)とも完全密着して固着するようになる。
(7)最後に、前記アルゴン熔接を行ったクラッド材板(4)
の周囲や通孔(7)…部分の熔接バリを研磨機によって研
磨して仕上げる。
3-3.発明の効果 本発明はこのような構成から成るものであるため、従
来、電磁調理器には使用することができなかったアルミ
ニウム製又は銅製の鍋や湯沸しなどを問題なく使用する
ことができるようになり、電磁調理器の使用範囲がきわ
めて広くなり、またその製造コストは、鍋底という要部
のみに高価なクラッド材板を必要最少限度の範囲で使用
するものであるから比較的安価になり、また鍋体の材料
と同一材料を内側に位置せしめて鍋底の凹部に嵌合する
クラッド材板をその内側材を凹部よりはみ出したことに
より、同一材料どおしを熔接することができるから、鍋
体底部へのクラッド材板の熔接が良好かつ確実なものと
なり、さらに電磁調理器盤上に載置して誤まって空炊き
状態に放置しても、鍋底面部におけるクラッド材板はそ
の通孔熔接部を通して伝熱するから、このクラッド材板
が鍋底面部から離間して間隙を生ずるようなことはなく
なり、密着状態を完全に保持することができるから正常
時においては熱伝導効果はきわめて良好になり、鍋底中
央部の各通孔部位置からジェット噴流が発生して鍋内部
を強力に撹拌するようになり、短時間のうちに煮炊煮沸
を行うことができるようになり、その効果は多大であ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の製造工程を示し、第1図は鍋体部の正断
面図、第2図は製造中の要部の正断面図、第3図は完成
品の底面図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウム製又は銅製の鍋体の底面部に
    凹部を形成し、ステンレス鋼部分又は鉄部分とアルミニ
    ウム部分又は銅部分とが一体に成るクラッド材板の適所
    に適当数の通孔を設け、このように成るクラッド材板の
    アルミニウム部分又は銅部分を前記鍋底凹部に向けると
    ともに当該部分を凹部からややはみ出して嵌合するとと
    もに前記クラッド材板の周縁部及び各通孔に熔接を施し
    てクラッド材板を鍋底に密に固着して成ることを特徴と
    する電磁調理器用鍋類。
  2. 【請求項2】アルミニウム製又は銅製の鍋体の底面部に
    この底面部の直径より小径に成る凹部を形成し、他方ス
    テンレス鋼部分又は鉄部分とアルミニウム部分又は銅部
    分とが一体に成るクラッド材板の適所に適当数の通孔を
    設け、このように成るクラッド材板のアルミニウム部分
    又は銅部分を前記鍋底凹部に向けるとともに当該部分を
    凹部からややはみ出して嵌合し、このように嵌合したク
    ラッド材板の上面部を加圧機により圧力を加えながら鍋
    底とクラッド材板との嵌合周縁部を熔接し、さらにクラ
    ッド材板の各通孔に熔接してクラッド材板を鍋底に密に
    固着するようにしたことを特徴とする電磁調理器用鍋類
    の製造法。
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