JPH064224U - 間仕切りパネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 凹状溝部６にパネル本体２周縁を嵌合する凹
状化粧部材５の溝部６側端に段差部を設け、この段差部
とパネル表装材１端部との間の空隙に表装材１の押え部
材７を挿入装着する。 【効果】 表装材の貼替え作業が非常に簡便になり、さ
らに、パネルが連続した状態においても容易となる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は間仕切りパネルに関するものである。さらに、詳しくは、この考案 は、屋内備品、美術工芸品などに利用される間仕切りパネルに関するものである 。

【０００２】

【従来の技術とその課題】

従来より、屋内備品、美術工芸品などとして、室内空間の美観性を向上させた り、室内を簡便に区画分画するために、パネル表面に布や紙などの表装材を貼着 した間仕切りパネルが知られている。そして、この間仕切りパネルについては、 パネル表面に貼着する表装材の端部での剥離を防止するための工夫がなされてき ており、たとえば図１に示すように、表装材（１）を、パネル本体（２）の側縁 部溝面まで貼着し、この溝面に押え部材（３）を挿入固定し、表装材（１）が剥 れることを防止し、適宜な接合金具（４）によって隣接するパネルを接合したり 、あるいは隣接しない場合には、押え部材（３）による固定状態として使用して きている。

【０００３】 しかしながら、この従来の間仕切りパネルの場合には、表装材（１）の剥離を 防止する点では有効であるものの、表装材（１）の貼替えが非常に面倒であって 、間仕切りパネルが複数接続する場合には、この接続そのものを解体しない限り 表装材（１）の貼替えは困難であった。 この考案は以上の通りの課題に鑑みてなされたものであり、従来の間仕切りパ ネルの欠点を解消し、しっかりした表装材の貼着を可能とし、しかもその貼替え 作業を簡便に容易に行うことのできる改良された間仕切りパネルを提供すること を目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案は上記の課題を解決するものとして、間仕切りパネルとその周縁に配 設する化粧部材とを有する間仕切りパネルにおいて、凹状溝部にパネル周縁を嵌 合する凹状化粧部材の溝部側端に段差部を設け、その段差部とパネル表装材端部 との間の空隙に表装材の押え部材を装着してなる間仕切りパネルを提供する。

【０００５】 また、この考案は、同様に、間仕切りパネルとその周縁に配設する化粧部材と を有するパネルにおいて、隣接するパネル接合部に挿入配設する凸状化粧部材に よって表装材端部を押えてなる間仕切りパネルを提供する。 以下、実施例を示し、さらに詳しくこの考案の間仕切りパネルについて説明す る。

【０００６】

【実施例】

この考案においては、たとえば図２（ａ）に示すようにパネル本体（２）の表 面に表装材を貼着し、その４辺に、または、図２（ｂ）に示すように下辺を除い た３辺に、前記の通りの溝部を有する断面凹状の化粧部材（５）を、その溝部に おいてパネル本体（２）に嵌合する。

【０００７】 この状態を示したものが図３である。 この図３から明らかなように、化粧部材（５）の凹状溝部（６）には、表装材 （１）を貼着したパネル本体（２）の周縁を嵌合させている。そしてこの凹状溝 部（６）の内側端には段差部を設け、この段差部と、パネル本体（２）に貼着し た表装材（１）の端部との間の空隙に押え部材（７）を挿入して装着している。

【０００８】 すなわち、たとえば一体の、もしくは分割可能な長尺の押え部材（７）を前記 空隙に挿入し、表装材（１）をしっかりと押圧して固定するようにしている。こ の押え部材（７）の形状は、角柱、板状、その他適宜とすることができる。 図２（ｂ）のように、下辺に巾木（８）を用いる場合にも、周縁の構造として もよいし、あるいは巾木（８）が、表装材（１）の下端部を覆うようにしてもよ い。

【０００９】 化粧部材（５）のパネル取付時の角隅部での結合については、ほぞ結合、金具 結合等の適宜な手段を採用してもよいし、あるいは、水平および垂直の隣接する 化粧部材（５）はあらかじめ一体化しておいてもよい。特にその角隅部の構造に 限定はない。 このような間仕切りパネルは、図４に例示したように、その左右の周縁部にお いて、別のパネルと接続してもよい。この場合には、隣接するパネルを、上下端 において挿入する接続金具（９）等によって接続することができる。この場合の 接続構造にも特に限定はない。

【００１０】 たとえばこのような構造とすることにより、間仕切りパネルの製造時には、ま ず表装材（１）をパネル本体（２）の表面（片面、もしくは表裏の両面）に貼着 し、パネル本体（２）の周縁を、化粧部材（５）の凹状溝部内に挿入し、次いで この溝部側端の段差部と表装材（１）との間に形成される空隙に、押え部材（７ ）を挿入してしっかりと装着する。押え部材（７）は、表装材（１）の端部を押 えて剥離しないようにする。

【００１１】 表装材（１）を貼替える場合には、この押え部材（７）を取りはずし、化粧部 材（５）とパネル本体（２）とを分離するか、もしくは分離しないままで、表装 材（１）を剥がし、別の表装材（１）を貼着した後に、前記と同様にして押え部 材（７）によってその端部を押える。 このため、表装材（１）の剥離防止作用に優れるとともに、表装材（１）の貼 替え作業も極めて簡便、かつ容易となる。

【００１２】 また、さらに、この考案においては、以上の例に限られることなく、図５に例 示したように、隣接するパネル接合部に凸状化粧部材（１０）を挿入配設するこ ととし、この化粧部材の頭部舌片（１１）の表面によって表装材（１）の端部を 押さえるようにしてもよい。 図２から図４および図５のいずれの例においても、表装材（１）に当接する部 分には、硬質ゴム等による弾性材を用いてもよいし、あるいはその他の適宜な木 質系、金属系、樹脂系の素材を使用することができる。

【００１３】 もちろん、この考案の間仕切りパネルは以上の例によって何ら限定されるもの ではない。

【００１４】

【考案の効果】

以上詳しく説明した通り、この考案により、表装材の貼替え作業が非常に簡便 になり、さらに、パネルが連続した状態においてもその貼替えは容易となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の間仕切りパネルの接合状態での横断面図
である。

【図２】（ａ）（ｂ）は、この考案の実施例を示す外観
斜視図である。

【図３】この考案の実施例を示す端部断面図である。

【図４】この考案の実施例である接続状態を示す横断面
図である。

【図５】この考案の別の実施例を示す横断面図である。

【符号の説明】

１ 表装材 ２ パネル本体 ３ 押え部材 ４ 接合金具 ５ 化粧部材 ６ 凹状溝部 ７ 押え部材 ８ 巾木 ９ 接続金具 １０ 化粧部材 １１ 頭部舌片

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 間仕切りパネルとその周縁に配設する化
   粧部材とを有する間仕切りパネルにおいて、凹状溝部に
   パネル周縁を嵌合する凹状化粧部材の溝部側端に段差部
   を設け、この段差部とパネル表装材端部との間の空隙に
   表装材の押え部材を挿入装着してなる間仕切りパネル。
2. 【請求項２】 間仕切りパネルとその周縁に配設する化
   粧部材とを有する間仕切りパネルにおいて、隣接するパ
   ネル接合部に挿入配設する凸状化粧部材によって表装材
   端部を押えてなる間仕切りパネル。