JPH0642171U - 手持ち印刷装置 - Google Patents

手持ち印刷装置

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JPH0642171U
JPH0642171U JP8045492U JP8045492U JPH0642171U JP H0642171 U JPH0642171 U JP H0642171U JP 8045492 U JP8045492 U JP 8045492U JP 8045492 U JP8045492 U JP 8045492U JP H0642171 U JPH0642171 U JP H0642171U
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JP8045492U
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弘正 奥居
広信 三宅
Original Assignee
株式会社オクイ
広信 三宅
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、従来の不具合を解消し、印刷対象部
材の種類に限定されず、コスト面でも有利な手持ち印刷
装置を提供することを目的とする。 【構成】本考案の手持ち印刷装置1は、基部本体2と、
表面に保持した印刷用インクを他の連動回転ローラのひ
とつに補給する補給ローラ6と、表面に印刷目的とする
文字、記号等に加工された凸部50をもち補給ローラ6
より印刷用インクが塗布される凸版ローラ5と、円周面
41が凸版ローラ5に接触し、凸部形状に該印刷用イン
クが転写されるとともに、転写された印刷用インクを、
印刷対象部材9の上面90を転動して塗布し印刷する転
写ローラ4と、印刷対象部材9の上面90を転動案内す
る前後一対の案内ローラ7、8と、基部本体2に形成さ
れた把持部3と、で構成されていることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、文字、記号などの視覚的情報を、目的とする印刷対象部材の上面に 印刷するために用いることができる手持ち印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、印刷対象部材として例えば、紙や、シート状体などの上面に文字、記号 等を印刷する場合、固定位置に据え付けられた大型オフセット印刷機にそれらを 通過させることにより印刷していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前記大型オフセット印刷機を用いて印刷できる印刷対象部材としては、通過さ せることができる紙およびシート状体や、通過させることができる大きさのパイ プ状体、棒状体などに限定される。このため、例えば、印刷対象部材が大型オフ セット印刷機を通過させることができない大きさのパイプ状体、棒状体などの立 体形状のものや、建築物の壁面のように固定位置にあるものである場合では、大 型オフセット印刷機を用いて印刷することができない。
【0004】 また大型オフセット印刷機を用いて紙や、シート状体の部材などを多量印刷す る場合には都合が良いが、少量印刷する場合には不経済であり、コスト面で不利 となる。 本考案は、前記従来の不具合を解消し、印刷対象部材の種類に限定されず、コ スト面でも有利な手持ち印刷装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案の手持ち印刷装置は、基部本体と、該基部本体にそれぞれ平行に装着さ れた複数の支軸を軸心として回転可能に保持され、互いに隣合う円周部の一部に 接触しその接触摩擦により回転力を伝達する複数個の連動回転ローラと、所定の 間隔を隔てて配設され、印刷対象部材の上面を転動案内する前後一対の案内ロー ラと、該基部本体に形成された把持部と、よりなり、 複数個の該連動回転ローラは、表面に保持した印刷用インクを他の前記連動回 転ローラのひとつに補給する補給ローラと、表面に印刷目的とする文字、記号等 に加工された凸部をもち該補給ローラより印刷用インクが塗布される凸版ローラ と、円周面が該凸版ローラに接触し、該凸部形状に該印刷用インクが転写される とともに、転写された該印刷用インクを、前記印刷対象部材の上面を転動して塗 布し印刷する転写ローラとで構成されていることを特徴とする。
【0006】 手持ち印刷装置は、基部本体と、複数個の連動回転ローラと、前後一対の案内 ローラと、把持部と、よりなる。 基部本体は、複数個の連動回転ローラを回転可能に保持することができる強度 を備えた形状のものであればよく、金属材、合成樹脂材などを用いて形成するこ とができる。例えば、基部本体を形成するには、金属および合成樹脂の板材、パ イプ材、棒材などを種々加工して所定の形状になしたり、合成樹脂成形金型やダ イカスト成形金型により一体的に成形し所定の形状になしたりすることができる 。
【0007】 複数個の連動回転ローラは、転写ローラと、凸版ローラと、補給ローラと、よ りる。前記各ローラは、基部本体にそれぞれ平行に装着された複数の支軸を軸心 として回転可能に保持され、互いに隣合う円周部の一部に接触しその接触摩擦に より回転力を伝達する。この各ローラは、必要に応じて取り替えることができ、 互いに直径の比率を種々変化させた組合せに設定することができる。
【0008】 転写ローラは、弾性をもつゴム、合成樹脂製のものや、金属製ローラの表面に ゴムや合成樹脂を巻付けたもので、印刷対象部材の上面を転動するとき、凸版ロ ーラの凸部より円周部に転写された文字、記号等を印刷対象部材の上面に再転写 し、印刷するものである。 凸版ローラは、円周部に印刷を目的とする文字、記号等に加工されたいわゆる 版面となる凸部をもつ。この凸版ローラは、基部本体に着脱取り替え可能で、予 め前記目的とする文字、記号等およびそれらの大きさが種々設定され加工された 複数個が準備され、必要に応じて目的の凸版ローラに取り替え使用することがで きる。凸版ローラは、ゴム製ローラ、合成樹脂製ローラ、金属製ローラなどの表 面に凸版をはめ込みおよび張り付けたものを用いることができる。また前記凸部 は、ゴム製ローラ、合成樹脂製ローラ、金属製ローラなどの表面に直接形成して 前記凸版ローラとすることもできる。
【0009】 補給ローラは、所定量の印刷用インクを過不足なく保持し、その円周部の表面 に接触する凸版ローラの凸部に対し、印刷用インクを塗布および補給できる構成 のものである。この補給ローラは、例えば、印刷用インクを毛管現象で保持でき るように、円周部が繊維状体や、多孔質状体などの物質で形成されたもの、ある いは内周部に印刷用インクを収容する収容室を備え円周部に収容室の印刷用イン クが滲みでる多数の小孔をもつものなどを用いることができる。
【0010】 また前記したように、転写ローラの回転力を、凸版ローラおよび補給ローラに 伝達するため、互いに隣合う円周部の一部に接触しその接触摩擦を利用する構成 の他、種々の補助的連動手段を併設することができる。 前記補助的連動手段としては、例えば、転写ローラと同軸的に装着された駆動 プーリと、前記転写ローラとおよび凸版ローラに対して所定の間隔を隔てて基部 本体に軸支され同軸的に設置された従動プーリおよび第1歯車と、凸版ローラと 同軸的に装着され前記第1歯車に噛み合う配置の第2歯車と、前記駆動プーリお よび従動プーリに係合させたループ状のエンドレスベルトと、よりなる構成を用 いることができる。
【0011】 またその他の補助的連動手段としては、例えば、前記転写ローラ、凸版ローラ 、補給ローラのそれぞれの支軸に同軸的に歯車を設け、各歯車を噛み合わせた噛 み合わせ方式や、転写ローラ、凸版ローラ、補給ローラのそれぞれの支軸に同軸 的にプーリを設けるとともに、これらの各プーリにループ状のエンドレスベルト を係合させた構成を用いることもできる。
【0012】 前後一対の案内ローラは、印刷対象部材の上面に載置されて転動し、装置全体 を移動案内するものである。各案内ローラは、基部本体に所定の距離を隔てて配 設され突出する前後一対の支軸に回動自在に装着されている。 すなわち、前後一対の案内ローラは、同一直線上に配設された前方側案内ロー ラと後方側案内ローラとよりなる。
【0013】 また各案内ローラは、印刷対象部材の上面の形状に対応してその上面に沿って 転動し、手持ち印刷装置全体を印刷すべき方向に案内できる形状のものが使用さ れる。このため、前記案内各ローラは、基部本体に着脱自由に装着できる構成で あることが好ましい。 例えば、各案内ローラの形状は、印刷対象部材として板状体、シート状体など のように、印刷対象面が平面形状である場合には、その平面に接触して速やかに 転動できる円柱体が使用され、印刷対象部材として棒状体、パイプ体などのよう に、その軸線方向に沿って曲面形状を印刷対象面として印刷して行く場合には、 その曲面に接触して速やかに転動できる逆クラウン形状(案内ローラの軸線方向 の中央部の直径が小さく、中央部より両端部に向かうに従って直径が大きくなっ たテーパ形状)の軸状体が用いられる。また、各案内ローラの材質は、印刷対象 部材の材質に対応して種々変更することができる。
【0014】 把持部は、基部本体に一体的に形成されたもので、作業者の手によって把持さ れ手持ち印刷装置を操作する部分である。把持部は、予め基部本体と別体に形成 された後、基部本体に着脱自在に形成されたものや、基部本体の製造時に同時に 形成されたもの等を用いることができる。
【0015】
【作用】
本考案の手持ち印刷装置によれば、予めその使用に先立つ準備として、円周部 に印刷目的とする文字、記号などに加工された凸部をもつ凸版ローラが基部本体 に回転可能に保持される。 この手持ち印刷装置は、その把持部が作業者の手で把持され、目的の場所まで 搬送され、印刷対象部材の上面に前後一対の案内ローラが載置される。
【0016】 このとき転写ローラは、一対の案内ローラとともに、印刷対象部材の上面に接 触する。 この後、把持部を操作して手持ち印刷装置全体を、印刷対象部材の上面に押し 付けながら、前後一対の案内ローラを案内として一方向に移動させる。 すると、前後一対の案内ローラおよび転写ローラは、印刷対象部材の上面を転 動する。このとき、転写ローラの回動力は、転写ローラと凸版ローラとの接触摩 擦および凸版ローラと補給ローラとの接触摩擦によって、転写ローラ、凸版ロー ラ、補給ローラの順に伝達される。このため、転写ローラの回動に伴って凸版ロ ーラおよび補給ローラが回動する。
【0017】 そして、補給ローラは、印刷用インクを凸版ローラの文字、記号等に加工され た凸部に塗布する。この凸版ローラは、回動に伴って印刷用インクが塗布された 凸部を転写ローラの円周面に接触させ、かつその円周面に凸部の形状に印刷用イ ンクを転写する。このため、転写ローラの円周面には、転写形状が形成される。 次いで転写ローラは、回動しながらその円周面の前記転写形状を、印刷対象部 材の上面と接触する位置に再転写する。
【0018】 従って印刷対象部材の上面には、凸版ローラの文字、記号等に加工された凸部 形状と同じ印影が印刷できる。
【0019】
【実施例】
(実施例1) 本考案の手持ち印刷装置の実施例1を図1〜3に基づき、印刷対象部材として 大型オフセット印刷機を通過させることができない大きさの直径のパイプ状体9 の軸線方向Pに沿ってその表面90に文字を印刷する場合に適用して説明する。
【0020】 実施例1の手持ち印刷装置1は、基部本体2と、基部本体2の上部24に形成 された把持部3と、基部本体2にそれぞれ所定の間隔を隔てて配設され、回転可 能に保持され接触摩擦により順次、回転力を伝達する転写ローラ4と、凸版ロー ラ5と、補給ローラ6と、パイプ状体9の軸心方向Pに沿ってその表面90を転 動し案内する前方側案内ローラ7および後方側案内ローラ8と、よりなる。
【0021】 基部本体2は、金属板をプレス加工して所定の長さL1、幅L2、高さhを備 えた略山型の箱状体に形成されたものである。この基部本体2の両側面20(図 面上、一方の側面のみ示し他方の側面は図示せず、以下同様)の下部21には、 長さ方向(図1の矢印Y参照)および幅方向(図1の矢印X参照)に所定の間隔 を隔てた位置で垂下させた板状の各一対の前方側保持部22および後方側保持部 23が形成されている。この前方側保持部22および後方側保持部23は、前方 側案内ローラ7および後方側案内ローラ8を回転可能にそれらの軸心となる支軸 70および80で保持するものである。
【0022】 把持部3は、作業者が手で把持し手持ち印刷装置1を操作する部分である。こ の把持部3は、帯状で所定の厚さの金属板をプレス加工されたもので、中央部3 0と、中央部30の両端部側をほぼ垂直に折り曲げて形成した所定長さの脚部3 1、31と、脚部31、31の先端側を互いに対向する向きに折り曲げて形成し た取り付け部32、32とよりなる。この把持部3は、取り付け部32、32が 、基部本体2の上部24に取り付けビス33、33により螺着されることによっ て固定保持される。
【0023】 転写ローラ4は、金属製ローラの表面にゴムを巻付けたもので、基部本体2の 両側部20に垂直に設けられた支軸40を軸芯として回転可能および着脱可能に 装着され、円周部41をパイプ状体9の軸線方向Pに沿ってその表面90に接触 させながら転動させる。 凸版ローラ5は、金属製ローラなどの表面に凸版をはめ込みおよび張り付けた もので、円周部51に印刷目的とする文字、記号等に加工された凸部52をもち 、円周部51の一部が、前記転写ローラ4の円周部41の一部に接触した状態で 基部本体2の側部20に垂直に形成された支軸50を軸芯として回転可能および 着脱可能に装着されている。この凸版ローラ5は、転写ローラ4が円周部41の 一部を、パイプ状体9の表面90に接触した状態で転動するとき、これに伴う円 周部41との接触摩擦により回転力の伝達を受け転写ローラ4の回動方向と逆方 向に回動することができるように構成されている(図3の矢印参照)。 なっている。
【0024】 補給ローラ6は、フェルト製のもので、内部に所定量の印刷用インク(図示せ ず、以下同様)が含有保持され、円周部61に必要とする量が滲み出てようにな っている。この補給ローラ6は、円周部61の一部が、前記凸版ローラ5の円周 部51の一部に接触した状態で基部本体2の側部20に垂直に形成された支軸6 0を軸芯として回転可能および着脱可能に装着されている。この補給ローラ6は 、凸版ローラ5が転写ローラ4の回転力の伝達を受け回動したとき、円周部61 と凸版ローラ5の円周部51との接触摩擦により回転力の伝達を受け、凸版ロー ラ5の回動方向と逆方向に回動するように構成されている(図3の矢印参照)。 また補給ローラ6は、円周部61より滲み出た印刷用インクを、凸版ローラ5の 円周部51に形成されている凸部52に塗布できる構成となっている。
【0025】 前方側案内ローラ7および後方側案内ローラ8は、樹脂製のもので、印刷対象 部材としてのパイプ状体9の表面90に沿って転動し易い形状のものが用いられ ている。すなわち、前方側案内ローラ7の円周部71および後方側案内ローラ8 の円周部81は、両端部側より軸線方向の中央部側に外径が小さくなるテーパ形 状に形成されている。前方側案内ローラ7および後方側案内ローラ8は、基部本 体2の下部21に設けられた前記各一対の前方側保持部22および後方側保持部 23に、支軸70および支軸80を軸芯として回転可能および着脱可能に装着さ れている。
【0026】 このように、実施例1の手持ち印刷装置1に用いられる前記各ローラ4、5、 6は、それぞれ基部本体2に互いに平行に形成れた支軸40、50、60を軸心 として、回転可能および着脱可能に装着され、かつ互いに隣合う部分で接触しそ の接触摩擦により回転力を伝達するように配設される。すなわち、転写ローラ4 の円周部41の一部および凸版ローラ5の円周部51の一部とが接触し、凸版ロ ーラ5の円周部51の一部および補給ローラ6の円周部61の一部とが接触し、 転写ローラ4の回動に伴って、凸版ローラ5、補給ローラ6の順に連動し、回動 できる構成となっている。
【0027】 この手持ち印刷装置1を用いて、パイプ状体9の表面90に印刷する場合には 、その使用に際して把持部3が作業者の手で把持され、目的の場所まで搬送され る。 次いで手持ち印刷装置1は、図1、2に示されるように前後一対の案内ローラ 7、8がパイプ状体9の軸線方向Pに沿う表面90に載置される。このとき転写 ローラ3、一対の案内ローラ7、8とともに、パイプ状体9の表面90に接触し た状態となる。
【0028】 この後、手持ち印刷装置全体1をパイプ状体9の表面90に押し付けながら、 前後一対の案内ローラ7、8を案内として軸線方向Pに沿って図1、2の右側方 向に移動させる。 すると、前後一対の案内ローラ7、8および転写ローラ4は、パイプ状体9の 表面90を図3の各矢印方向に転動する。このとき、前記転写ローラ4の転動に よる回転力は、その円周部41の一部と凸版ローラ5の円周部51の一部との接 触摩擦と、凸版ローラ5の円周部51の一部と補給ローラ6の円周部61の一部 との接触摩擦とにより、凸版ローラ5と補給ローラ6との順に伝達される。
【0029】 このため、凸版ローラ5および補給ローラ6は、互いに逆方向に回動する(図 3の各矢印参照)。そして補給ローラ6は、印刷用インクをその円周部61より 、凸版ローラ5の凸部52に塗布する。これとともに凸版ローラ5は、印刷用イ ンクが塗布された凸部52を転写ローラ4の円周部41に接触し、かつその円周 部41に凸部52の形状に印刷用インクを転写する。これによって転写ローラ4 の円周部41には、凸部52の転写形状が形成される。
【0030】 次いで転写ローラ4は、回動しながらその円周部41の前記凸部52の形状の 印刷用インクを、パイプ状体9の表面90に接触する位置で再転写し、かつ印刷 する。 従って、パイプ状体9の表面90には、前記凸版ローラ5の凸部52と同じ形 状の文字、記号91が印刷できる。
【0031】 このように実施例1の手持ち印刷装置1によれば、印刷対象部材が従来の大型 オフセット印刷機に通過させることができない形状のものであっても、手軽に、 目的とする文字、記号などを手作業で素早く印刷することができる。また、手持 ち印刷装置1自体もコンパクトにでき、モーターなどのように電気的な駆動源を 必要とせず、コスト的にも有利なものとなる。
【0032】 なお、前記実施例1では、印刷対象部材として大型オフセット印刷機に通過さ せることができない大きさのパイプ状体9を用いた場合を説明したが、本考案は これに限定されるものではなく、固定位置にある壁面や、大型オフセット印刷機 に通過させることができる大きさのパイプ状体や、紙およびシート体などにも適 用して印刷ができる。
【0033】 (実施例2) 本考案の手持ち印刷装置の実施例2を図4に基づいて説明する。 図4に示す実施例2の手持ち印刷装置1Aは、転写ローラ4と同軸上に設けら れ係合歯43をもつ駆動側プーリ44と、凸版ローラ5と同軸上に設けられ係合 歯53をもつた第2従動側歯車54と、前記転写ローラ4と凸版ローラ5との中 間位置に設けられた支軸72を軸心として回転可能に保持され、第2従動側歯車 54の係合歯53に噛み合う係合歯73をもつ第1従動側歯車74と、この第1 従動側歯車74と同軸上に設けられ係合歯75をもつ従動側プーリ76と、駆動 側プーリ44の係合歯43および従動側プーリ76の係合歯75に噛み合う係合 歯77を内周側にもつループ状ベルト(エンドレスベルト)78と、よりなる連 動補助構成が設けられていること以外は、実施例1の手持ち印刷装置1の構成と 同じである。
【0034】 この手持ち印刷装置1Aによれば、印刷を目的として操作されて、転写ローラ 4がパイプ状体9の表面90に接触し、図面上、時計方向に回転したとき、その 回転力は、前記実施例1の場合とおなじ伝達系統(転写ローラ4の円周部41の 一部と、これに接触する凸版ローラ5円周部51の一部とが、互いに接触し、そ の接触摩擦により得られる回転力の伝達)の他、別系統である駆動側プーリ44 からループ状ベルト78、従動側プーリ76、第1従動側歯車74、第2従動側 歯車54の順で凸版ローラ5に伝達される。
【0035】 このため、転写ローラ4とこれに接触する凸版ローラ5とは、空滑りすること がなく、確実に連動させることができる。 (実施例3) 本考案の手持ち印刷装置の実施例3を図5に基づいて説明する。 図5に示す実施例3の手持ち印刷装置1Bは、支軸76を軸心として回転可能 に保持され、転写ローラ4の円周部41の一部と接触する円周部83をもち、前 記円周部41に付着した用済みの転写形状の印刷用インクを除去する除去ローラ 84を設置したこと以外は、実施例2の手持ち印刷装置1Aの構成と同じである 。
【0036】 この手持ち印刷装置1Bによれば、印刷目的とする文字、記号などをもつ凸版 ローラ5を用いて印刷後、前記凸版ローラ5を他の文字、記号などをもつ凸版ロ ーラ5に取り替えて印刷する場合に、転写ローラ4のリセットがし易く、便利で ある。
【0037】
【考案の効果】
本考案の手持ち印刷装置は、その使用者により、把持部を把持された状態で操 作される。 そして、補給ローラにより凸版ローラの凸部に印刷用インクが塗布され、連動 円周部に印刷対象部材に当接し印刷すべき情報体の形状に印刷用インクが塗布さ れた転写ローラが、案内ローラにより案内されつつ印刷対象部材に対してその平 面あるいは曲面に沿って接触位置を変化しながら回動させるのみの操作によって 、手軽に目的とする文字、記号などを印刷対象面に転写する機能が得られる。
【0038】 本考案の手持ち印刷装置は、印刷対象部材が大型オフセット印刷機に通過させ ることができない形状のものである場合や、固定位置にあるものの場合や、曲面 である場合でも、印刷ができる。さらに印刷対象部材が従来のように、大型オフ セット印刷機に通過させることができる形状のものである場合でも、自由に、手 軽に印刷できる。
【0039】 従って、本考案の手持ち印刷装置は、印刷対象部材の種類に限定されず、また 手動のみの操作によって、印刷できるため、モータ、その他の電気的な駆動源を 必要としない。このため、経済的であり、コスト面で有利なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の手持ち印刷装置における全体を示す
斜視図である。
【図2】実施例1の手持ち印刷装置における側面を示す
側面図である。
【図3】実施例1の手持ち印刷装置における各ローラの
配置状態を示す斜視図である。
【図4】実施例2の手持ち印刷装置における各ローラの
配置状態を示す斜視図である。
【図5】実施例3の手持ち印刷装置における各ローラの
配置状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…手持ち印刷装置 2…基部本体 3…把持部 4…補給ローラ 44…駆動側プーリ 5…凸版ローラ 52…凸部 54…第2従動歯
車 6…転写ローラ 7…前方側案内ローラ 74…第1従動歯車 76…従
動側プーリ 78…ループ状ベルト 8…後方側案内ローラ 84…除去ローラ 9…パイプ状体 90…表面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】基部本体と、該基部本体にそれぞれ平行に
    装着された複数の支軸を軸心として回転可能に保持さ
    れ、互いに隣合う円周部の一部に接触しその接触摩擦に
    より回転力を伝達する複数個の連動回転ローラと、所定
    の間隔を隔てて配設され、印刷対象部材の上面を転動案
    内する前後一対の案内ローラと、該基部本体に形成され
    た把持部と、よりなり、 複数個の該連動回転ローラは、表面に保持した印刷用イ
    ンクを他の前記連動回転ローラのひとつに補給する補給
    ローラと、表面に印刷目的とする文字、記号等に加工さ
    れた凸部をもち該補給ローラより印刷用インクが塗布さ
    れる凸版ローラと、円周面が該凸版ローラに接触し、該
    凸部形状に該印刷用インクが転写されるとともに、転写
    された該印刷用インクを、前記印刷対象部材の上面を転
    動して塗布し印刷する転写ローラとで構成されているこ
    とを特徴とする手持ち印刷装置。
JP8045492U 1992-11-20 1992-11-20 手持ち印刷装置 Pending JPH0642171U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116446622A (zh) * 2023-06-16 2023-07-18 泰州市茂华纸品有限公司 一种装潢印刷设备用定位印刷装置

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