JPH0641996A - 大断面地下構造物の構築方法 - Google Patents
大断面地下構造物の構築方法Info
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- JPH0641996A JPH0641996A JP4124101A JP12410192A JPH0641996A JP H0641996 A JPH0641996 A JP H0641996A JP 4124101 A JP4124101 A JP 4124101A JP 12410192 A JP12410192 A JP 12410192A JP H0641996 A JPH0641996 A JP H0641996A
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Abstract
け、パイプルーフ防護工を施工したのち、発進坑からこ
のパイプルーフ防護工の内側でコンクリート函体を掘進
させる地下構造物の構築方法において、大断面の地下構
造物が施工可能なものとなる。 【構成】 コンクリート函体9は内部を床板9e,9f
で上下に区画する複数階の大断面のものであり、この床
板9e,9fの上位置に合わせて多数本の鋼管パイプ5
を互いに密接状態で並列させて水平に圧入してパイプル
ーフ防護工1の内側を上下に区画する補助パイプルーフ
防護工6を施工し、該補助パイプルーフ防護工6の鋼管
パイプ5の後端を適宜長切断除去する工程と、その除去
分に対応する長さをコンクリート函体9を掘進させる工
程とを順次繰り返す。
Description
下部地中の土被りの浅い位置に大幅員の地下構造物を横
断方向に掘進建設する際に上部交通に支障を与えること
なく施工することができる大断面地下構造物の構築方法
に関するものである。
コンクリート製の地下構造物を横断方向に掘進させるに
は、上部交通を支承するための防護工が必要となり、か
かる防護工として従来鋼管等を水平に並列させるパイプ
ルーフを設けることなどが挙げられる。
に発進坑と到達坑の両立坑を掘削し、鉄道等下の適宜深
さの地盤内に、鉄道等に対して略直角方向に多数本の鋼
管パイプを互いに密接状態で並列させて水平に圧入する
ことによりパイプルーフ防護工を施工したのち、発進坑
と到達坑の一方の立坑から他方の立坑に向かって側部の
土留と鋼管パイプを支持する支保工を架設しながらトン
ネルを掘削する。そしてトンネル内にコンクリート製地
下構造物を構築する。
ンネル施工では、パイプルーフ防護工を施工するための
工事と、トンネル掘削の工事と地下構造物の構築工事の
3種の工事を別々に施工する必要があり、工期、工費が
大となり、苦労と経済的損失が大きい。
よって鉄道等及び土被り分を支持してその下方に地下道
となるトンネルを構築するものであるから、土被り分と
鋼管パイプの直径に加えてトンネル天端とパイプルーフ
間にトンネル天端を作る際の作業空間が必要となり、こ
れらの分だけトンネルを深く構築しなければならない。
ンクリート函体等の地下構造物の掘進を行うようにする
工法がある。かかる地下構造物の掘進は、発進坑側に先
端にフード状の刃口を設けた地下構造物を設置し、該刃
口下で地下構造物の前方を掘削し、推進ジャッキもしく
は牽引設備でこの地下構造物を前進させる。
なり、この地下構造物とパイプルーフ防護工との間の空
間もほとんど必要なく、土被りの浅い位置に地下構造物
を施工することができる。
大断面のものになるとこのパイプルーフ防護工下での掘
削の構築方法では、刃口下での掘削断面も大きなものと
なり、地下構造物の上面もしくは外周を覆うパイプルー
フ防護工のみでは不十分で、別途掘削断面を適宜区画す
るような防護工が必要となる。従って、従来、パイプル
ーフによる防護工法は大断面の地下構造物の施工には適
さないものとされていた。
イプルーフによる防護工法の利点を生かしながら、大断
面の地下構造物が支保工なしに、かつ土被りの浅い位置
に施工可能な大断面地下構造物の構築方法を提供するこ
とにある。
するため、計画トンネルの両側に発進坑と到達坑を設
け、適宜深さの地盤内に多数本の鋼管パイプを互いに密
接状態で並列させて水平に圧入することによりパイプル
ーフ防護工を施工したのち、発進坑からこのパイプルー
フ防護工の内側で地下構造物としてのコンクリート函体
を掘進させる地下構造物の構築方法において、コンクリ
ート函体は内部を床板で上下に区画する複数階の大断面
のものであり、この床板の上位置に合わせて多数本の鋼
管パイプを互いに密接状態で並列させて水平に圧入して
前記パイプルーフ防護工の内側を上下に区画する補助パ
イプルーフ防護工を施工し、該補助パイプルーフ防護工
の鋼管パイプの後端を適宜長切断除去する工程と、その
除去分に対応する長さをコンクリート函体を掘進させる
工程とを順次繰り返すこと、および、補助パイプルーフ
防護工の鋼管パイプの後端は、床板上に設けた受部材で
支承することを要旨とするものである。
パイプルーフ防護工で上下に区画され、この区画内を掘
削するので大断面の掘削防護が可能となる。しかも、補
助パイプルーフ防護工の鋼管パイプの後端は適宜長切断
除去することによりコンクリート函体を前進させる際の
支障とはならない。
説明する。図1は本発明の大断面地下構造物の構築方法
の1実施例を示す側面図、図2は同上正面図である。
達坑4を築造し、この発進坑3から到達坑4へ向けて多
数本の鋼管パイプ5を互いに密接状態で並列させて水平
に圧入することによりパイプルーフ防護工1を施工する
ことは前記従来例と同じである。このパイプルーフ防護
工1は図2に示すように、計画トンネルの外周部に配置
するものであり、上方を覆うような一文字型か、もしく
は図示のような門型の配置とする。
工するに際し、パイプルーフ防護工1の内側を上下に区
画する補助パイプルーフ防護工6を設ける。この補助パ
イプルーフ防護工6も多数本の鋼管パイプ5を互いに密
接状態で並列させて水平に圧入することにより施工する
ものである。
リート函体9をセットする。このコンクリート函体9
は、上床板9a、下床板9b、左側板9c、右側板9d
によるボックスカルバートタイプのものであるが、さら
に内部を床板9e、9fで上下に区画して複数階の大断
面のものとした。該コンクリート函体9の前面にはフー
ド状の刃口7を設けるが、この刃口7は複数階に対応す
る分割刃口である。
構成する鋼管パイプ5はこの床板9e、9fの上位置に
合致させる。
設け、この受部材10で補助パイプルーフ防護工6の鋼管
パイプ5をその後端部がコンクリート函体9の内側に出
るように支承する。この受部材10としては板状のものや
角材状のものが考えられるが、筒もしくは棒状のものと
して鋼管パイプ5の下面との摩擦抵抗を少なくするよう
にしてもよい。
クリート壁を立上げ、これで受部材10を支承することも
あり得る。
け、コンクリート函体9の後端面にはセンターホール式
のけん引ジャッキ14を設け、この定着具13に一端を定着
したP.C鋼線によるけん引部材15をコンクリート函体
9に貫通させ、その後端面側の突出部をこのけん引ジャ
ッキ14で引くことにより、到達坑4側からコンクリート
函体9を引き込むようにする。
ローク分伸長してコンクリート函体9をけん引したなら
ば、このけん引ジャッキ14とけん引部材15との結合を解
除し、位置をずらして再度結合させ、また、再度のけん
引に備える。
応する位置に予め発進坑3および到達坑4まで貫通させ
るガイド導坑であり、前記けん引部材15はこのガイド導
坑17を通す。
には、刃口7の下で掘削を行い、補助パイプルーフ防護
工6の鋼管パイプ5の後端をコンクリート函体9内にお
いて適宜長切断除去し、この除去分に対応する長さをコ
ンクリート函体を掘進させる。
進坑3から地中に完全に入ったならば、二番目にコンク
リート函体9をこの一番目のコンクリート函体9の後に
つなげ、さらに、その後方に順次コンクリート函体9を
つないで、常に最後尾のコンクリート函体9をけん引す
ることによりその前にコンクリート函体9も全てけん引
できるものとなる。
ャッキ16を配設し、最後尾のコンクリート函体9より前
のコンクリート函体9はこの中押ジャッキ16の推進で押
し出すようにしてもよい。図中18はこの中押ジャッキ16
を配設するため、コンクリート函体9の前後端の周囲を
囲むスカートである。
力は押し出すコンクリート函体9よりも後方のコンクリ
ート函体9に取ることができる。
宜長切断除去する工程と、その除去分に対応する長さを
コンクリート函体9を掘進させる工程とを順次繰り返す
ことにより、コンクリート函体9を地中に埋設してい
き、刃口7が到達坑4に出たならばこれを撤去し、適宜
グラウトを行って施工が完了する。
引するには、到達坑4側にセンターホール式のけん引ジ
ャッキ14を設け、コンクリート函体9の後端面側に定着
具13を設けるようにしてもよい。
に代えて、発進坑3内に反力壁と元押し推進ジャッキを
設け、この押し推進ジャッキでコンクリート函体9を押
し出すようにするコンクリート函体9の前進方法も採用
しえる。
造物の構築方法は、パイプルーフによる防護工法の利点
を生かしながら、大断面の地下構造物が支保工なしに、
かつ土被りの浅い位置に施工可能なものである。
例を示す側面図である。
例を示す側面図である。
ーフ防護工 7…刃口 9…コンクリート
函体 9a…上床板 9b…下床板 9c…左側板 9d… 右側板 9e,9f…床板 10…受部材 11…柱 12…反力受材 13…定着具 14…けん引ジャッ
キ 15…けん引部材 16…中押ジャッキ 17…ガイド導坑 18…スカート
Claims (2)
- 【請求項1】 計画トンネルの両側に発進坑と到達坑を
設け、適宜深さの地盤内に多数本の鋼管パイプを互いに
密接状態で並列させて水平に圧入することによりパイプ
ルーフ防護工を施工したのち、発進坑からこのパイプル
ーフ防護工の内側で地下構造物としてのコンクリート函
体を掘進させる地下構造物の構築方法において、コンク
リート函体は内部を床板で上下に区画する複数階の大断
面のものであり、この床板の上位置に合わせて多数本の
鋼管パイプを互いに密接状態で並列させて水平に圧入し
て前記パイプルーフ防護工の内側を上下に区画する補助
パイプルーフ防護工を施工し、該補助パイプルーフ防護
工の鋼管パイプの後端を適宜長切断除去する工程と、そ
の除去分に対応する長さをコンクリート函体を掘進させ
る工程とを順次繰り返すことを特徴とした大断面地下構
造物の構築方法。 - 【請求項2】 補助パイプルーフ防護工の鋼管パイプの
後端は、床板上に設けた受部材で支承する請求項1記載
の大断面地下構造物の構築方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4124101A JPH0726407B2 (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | 大断面地下構造物の構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4124101A JPH0726407B2 (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | 大断面地下構造物の構築方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0641996A true JPH0641996A (ja) | 1994-02-15 |
JPH0726407B2 JPH0726407B2 (ja) | 1995-03-22 |
Family
ID=14876954
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4124101A Expired - Lifetime JPH0726407B2 (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | 大断面地下構造物の構築方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0726407B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101351784B1 (ko) * | 2013-09-25 | 2014-01-16 | 김동수 | 커팅채널부재를 이용한 지하구조물의 시공방법 |
-
1992
- 1992-04-17 JP JP4124101A patent/JPH0726407B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101351784B1 (ko) * | 2013-09-25 | 2014-01-16 | 김동수 | 커팅채널부재를 이용한 지하구조물의 시공방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0726407B2 (ja) | 1995-03-22 |
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