JPH0641712A - 化粧板 - Google Patents

化粧板

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JPH0641712A
JPH0641712A JP6702692A JP6702692A JPH0641712A JP H0641712 A JPH0641712 A JP H0641712A JP 6702692 A JP6702692 A JP 6702692A JP 6702692 A JP6702692 A JP 6702692A JP H0641712 A JPH0641712 A JP H0641712A
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sprayed layer
thermally sprayed
sprayed
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layer
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JP6702692A
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English (en)
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Shuichiro Kato
周一郎 加藤
Shuji Tanabe
修治 田辺
Eisaku Kiyouho
英作 享保
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Nippon Aluminium Co Ltd
Original Assignee
Nippon Aluminium Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 需要者の更なる要求に対応することのできる
模様を有する化粧板を提供することである。 【構成】 溶射層12と溶射層13との凹凸状の界面部
分10を横切るように、表面20が研磨により形成され
ているので、界面部分10を横切る表面20の部分に
は、溶射層12と溶射層13とが表面20の横切り方に
応じて混在しており、これに基づいた模様が構成されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶射層に基づく模様が
付された化粧板に関するものである。
【0002】
【従来技術及びその問題点】図14は模様付けされた化
粧板の従来の一例を示す断面図、図15は図14のXV
矢視図である。この化粧板は、基板1上に、色調の異な
る3つの溶射層2、3、4を形成し、溶射層3に模様の
形を持たせておくことにより、模様が構成されているも
のである。ところで、需要者の要求する化粧板の模様
は、無限と言ってもよい。しかし、上記構成の化粧板で
は、溶射層3の模様形状に自ずと限界があり、需要者の
要求に対応するには不十分であった。
【0003】
【発明の目的】本発明は、需要者の更なる要求に対応す
ることのできる模様を有する化粧板を提供することを目
的とする。
【0004】
【目的を達成するための手段】本発明の化粧板は、基板
上に金属からなる溶射層をその表面が凹凸状となるよう
形成し、その金属溶射層上に溶射層を1層以上積層し、
これらの溶射層を少なくとも2つの溶射層が露出するよ
う表面から研磨して形成されており、溶射層間の界面は
凹凸状になっており、研磨により形成された表面は上記
界面部分を横切っており、上記界面部分を横切った上記
表面の部分には少なくとも2つの溶射層が混在して露出
していることを特徴とするものである。
【0005】
【作用】研磨により形成された表面は、溶射層間の凹凸
状の界面を横切っているため、凹凸部を横切る表面の部
分には上下の溶射層が混在し、これに基づき模様は特徴
あるものとなる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1、図2は本発明の第1実施例の化粧板を製造す
る方法を工程順に示す断面図であり、図3は得られた化
粧板を示す断面図である。この化粧板は次のように製造
する。
【0007】まず、図1に示すように、金属製の基板1
1上に金属からなる溶射層12を形成する。溶射層12
は膜厚150μm程度であり、表面は凹凸状になってお
り、凹凸の凸部と凹部の高低差Hは30〜50μmであ
る。この場合の溶射条件は、溶射層12の表面が粗い凹
凸状となるものであれば、特に制限はない。例えば、一
般的な溶射に比して溶射距離を長くするという条件を採
用してもよい。一般的な溶射距離は80〜150mmで
あるが、この場合は200〜600mmとする。溶射距
離を長くすると、溶融飛行中の金属粒子が適度に冷却さ
れるため、基板11に衝突する際の変形が小さくなり、
粗さが大きくなる。なお、基板11表面には予めブラス
ト処理を施しておく。この処理は、一般的な溶射を行な
う場合よりも粗く仕上がるように行なう。
【0008】次に、図2に示すように、溶射層12上に
他の部材からなる溶射層13を形成する。溶射層13の
膜厚は30〜70μmであり、略均一な膜厚で溶射層1
2表面の凹凸に沿って形成されている。10は溶射層1
2と溶射層13の凹凸状の界面部分である。
【0009】そして、図3に示すように、溶射層12及
び溶射層13を、界面部分10まで、即ち図2の破線A
1の部分まで、表面から研磨する。破線A1は水平面を
示している。図3において、20は研磨により形成され
た表面である。
【0010】なお、金属製の基板11としては、例えば
アルミニウム製のものが用いられる。また、溶射層1
2、13の材料としては、例えば、銅、黄銅、アルミニ
ウム、亜鉛、ステンレスなどが用いられる。
【0011】また、基板としては、木、セラミック、プ
ラスチックなどの非金属からなるものを用いてもよい。
その場合は、図4に示すように、溶射層12を形成する
前に基板11a上に有機塗料を塗布して、基板11aと
溶射層12との密着性の向上を図る。30は塗料層であ
る。有機塗料としては、有機物のみからなる一般的な塗
料を用いることができる。
【0012】図3に示すように、溶射層13は溶射層1
2表面の凹凸の凹部に入り込んだ部分のみが残ってお
り、その部分の破線A1に基づく水平断面が表面20に
露出している。また、溶射層12は凹凸の凸部の破線A
1に基づく水平断面が表面20に露出している。従っ
て、図3のV矢視図である図5に示すように、表面20
の模様は、溶射層13を背景にして略円形の溶射層12
が点在したものとなっている。例えば、溶射層12に銅
を用い、溶射層13にステンレスを用いた場合には、銅
に基づく赤色がステンレスに基づく灰黒色の中に点在す
ることとなり、模様としては錆た感じが表出されること
となる。
【0013】このように上記構成の化粧板は、溶射層1
3を背景にして略円形の溶射層12が点在してなる模
様、即ち従来にない特徴のある模様を有しているので、
需要者の更なる要求に対応することができる。
【0014】なお、図2における破線A1の高さを変え
れば、点在する溶射層12の大きさが変わることとな
り、それに応じて模様も変化することとなる。
【0015】図6は本発明の第2実施例の化粧板の製造
工程を示す断面図である。図6に示すように、破線A2
を界面部分10を斜めに横切る傾斜面とすれば、図7に
示すように、表面20aに点在する溶射層12の大きさ
が、X方向(破線A2の高さの低くなる方向)へ向けて
漸次大きくなっていく。従って、表面20aの模様は図
3の場合に比して変化のあるものとなる。
【0016】図8は本発明の第3実施例の化粧板の製造
工程を示す断面図である。図8に示すように、破線A3
を界面部分10を通る曲面とすれば、図9に示すよう
に、表面20bに点在する溶射層12の大きさが、両Y
方向(破線A3の高さの高くなる方向)へ向けて漸次大
きくなっていく。従って、表面20bの模様は図7の場
合とは異なり2つの方向へ向けて変化のあるものとな
る。
【0017】図10は本発明の第4実施例の化粧板の製
造工程を示す断面図である。図10に示すように、溶射
層13の上に他の部材からなる溶射層14を形成して溶
射層を3層とし、破線A4を、溶射層13と溶射層14
との界面部分10a及び界面部分10の両方を横切る傾
斜面としてもよい。得られた図11の構造では、表面2
0cにおいて、Z1部分では溶射層14が全面に露出し
ており、Z2部分即ち界面部分10aを横切る部分で
は、溶射層14を背景として溶射層13が点在し、しか
も点在する溶射層13の大きさがX方向に向けて大きく
なっており、Z3部分では溶射層13が全面に露出して
おり、Z4部分即ち界面部分10を横切る部分では、溶
射層13を背景として溶射層12が点在し、しかも点在
する溶射層12の大きさがX方向に向けて大きくなって
おり、これらにより表面20cに模様が構成されてい
る。このような模様は、色調が3色となるだけでなく、
Z2及びZ4部分の2箇所に変化のある点在模様が存在
するので、非常に変化に富んだものとなる。溶射層14
の材料としては、例えば、銅、黄銅、アルミニウム、亜
鉛、ステンレスなどが用いられる。なお、表面20cを
図9のような曲面としてもよい。
【0018】図12は本発明の第5実施例の化粧板の製
造工程を示す平面図である。図12に示すように、溶射
層12、13をその一部分のみが重なるように基板11
上に形成し、図13に示すように、重なった部分を含め
て破線A5まで研磨してもよい。なお、図13は図12
のXIII −XIII 断面図である。
【0019】なお、溶射層を4層以上としてもよいの
は、もちろんである。表1は、上記各実施例において、
好適に用いられる材料の組合せを示している。
【表1】
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明の化粧板によれば、
溶射層12と溶射層13との凹凸状の界面部分10を横
切るように、表面20が研磨により形成されているの
で、界面部分10を横切る表面20(又は20a、20
b)の部分には、溶射層12と溶射層13とが表面20
の横切り方に応じて混在しており、これに基づいた模様
が構成されている。従って、その特徴ある模様によっ
て、需要者の更なる要求に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の化粧板の一製造工程を
示す断面図である。
【図2】 図1に続く製造工程を示す断面図である。
【図3】 図2に続き得られた化粧板を示す断面図であ
る。
【図4】 基板が非金属の場合の図1に相当する断面図
である。
【図5】 図3のV矢視図である。
【図6】 本発明の第2実施例の化粧板の製造工程を示
す断面図である。
【図7】 図6に続き得られた化粧板を示す断面図であ
る。
【図8】 本発明の第3実施例の化粧板の製造工程を示
す断面図である。
【図9】 図8に続き得られた化粧板を示す断面図であ
る。
【図10】 本発明の第4実施例の化粧板の製造工程を
示す断面図である。
【図11】 図10に続き得られた化粧板を示す断面図
である。
【図12】 本発明の第5実施例の化粧板の製造工程を
示す平面図である。
【図13】 図12のXIII −XIII 断面図である。
【図14】 従来の化粧板を示す断面図である。
【図15】 図14のXV矢視図である。
【符号の説明】
11 基板 10、10a 界面部分 12、13、14 溶射層 20、20a、20b、20c 表面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に金属からなる溶射層をその表面
    が凹凸状となるよう形成し、その金属溶射層上に更に溶
    射層を1層以上積層し、これらの溶射層を少なくとも2
    つの溶射層が露出するよう表面から研磨して形成されて
    おり、溶射層間の界面は凹凸状になっており、研磨によ
    り形成された表面は上記界面部分を横切っており、上記
    界面部分を横切った上記表面の部分には2つの溶射層が
    混在して露出していることを特徴とする化粧板。
  2. 【請求項2】 金属溶射層は膜厚が150μm程度であ
    り、表面の凹凸の凸部と凹部の高低差は30〜50μm
    である請求項1記載の化粧板。
  3. 【請求項3】 上記金属溶射層は、有機物のみからなる
    塗料を介して基板上に形成されている請求項1記載の化
    粧板。
  4. 【請求項4】 上記金属溶射層上には溶射層が1層形成
    されており、両溶射層の一方は銅からなり他方はステン
    レスからなる請求項1記載の化粧板。
  5. 【請求項5】 上記金属溶射層上には溶射層が1層形成
    されており、両溶射層の一方は黄銅からなり他方はアル
    ミニウムからなる請求項1記載の化粧板。
  6. 【請求項6】 上記金属溶射層上には溶射層が1層形成
    されており、両溶射層の一方はステンレスからなり他方
    はアルミニウムからなる請求項1記載の化粧板。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10039488A1 (de) * 2000-08-08 2002-02-28 Bubel Axel Verfahren - Metallische, thermisch gespritzte Schichten auf Naturstein, Tonwaren, Sanitär- und Tischkeramik und Gipsformen zum Verschleißschutz und Oberflächenveredelung
WO2004035856A1 (en) * 2002-10-19 2004-04-29 Stephen Anthony Noble Process for metal-coating wood
ES2311337A1 (es) * 2006-02-21 2009-02-01 Jose Antonio Menendez Hevia "procedimiento de pintura".
GB2495979A (en) * 2011-10-24 2013-05-01 Steven Anthony Noble Wood substrate with metal coating layers

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GB2495979A (en) * 2011-10-24 2013-05-01 Steven Anthony Noble Wood substrate with metal coating layers

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