JPH0641677B2 - パルプ懸濁液の処理方法 - Google Patents

パルプ懸濁液の処理方法

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JPH0641677B2
JPH0641677B2 JP58051777A JP5177783A JPH0641677B2 JP H0641677 B2 JPH0641677 B2 JP H0641677B2 JP 58051777 A JP58051777 A JP 58051777A JP 5177783 A JP5177783 A JP 5177783A JP H0641677 B2 JPH0641677 B2 JP H0641677B2
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    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D11/00Solvent extraction
    • B01D11/02Solvent extraction of solids
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21CPRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
    • D21C9/00After-treatment of cellulose pulp, e.g. of wood pulp, or cotton linters ; Treatment of dilute or dewatered pulp or process improvement taking place after obtaining the raw cellulosic material and not provided for elsewhere
    • D21C9/02Washing ; Displacing cooking or pulp-treating liquors contained in the pulp by fluids, e.g. wash water or other pulp-treating agents

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、液の他の液で置換することにより装置を通し
てセルロースパルプを処理する方法に関する。
液の置換は、移動するパルプウエブ又はシートの一側に
液を加え、そしてウエブ又はシートの反対側から液を抽
出することによって行われる。そうすることによって、
きれいな液で汚れた液を置換すること、或いは例えば、
水で或る化学薬品を含んだ液を置換することができる。
また、処理液を、例えば漂白液を洗浄液又は他の漂白液
で置換することができ、また例えば温度,色,PH等に
関して他の特性を有する液で置換することができる。
最近のいわゆるクローズド化された工場では種々の生産
工程、例えば洗浄、漂白やスクリーニングを通して、パ
ルプ濃度を比較的一定に保とうとしている。最近の装置
では、パルプを希釈することを避けることができ、その
後、パルプを濃縮することができる。それによって、ポ
ンプエネルギ,熱及び建物の容積が節約できる。そのよ
うなものとして、洗浄と漂白部門において、7〜15%
濃度でパルプを洗浄や置換するカミヤ社の連続ディフュ
ーザーは、従来のドラム洗浄機と比べてすぐれたものと
して導入されてきた。そのようなディフューザーは、容
器内で加圧せずに働く、例えばスウエーデン国特許SE
198,496 号及びSE225,814 号(米国特許第3,372,087
号及び米国特許第3,348,390 号に相当する)に記載され
ているような開放型として構成することができる。最近
では、パルプをクローズドシステムの加圧下で処理でき
るカミヤ社のいわゆる加圧ディフューザーが用いられて
きている。このようなディフューザーは、スウエーデン
国特許SE394,821 号(米国特許第4,041,560 号に相当
する)に、またスウエーデン国特許出願明細書SE80.0
0196-9号及びSE80.0198-5号(米国特許第4,368,628
号に相当する)及びSE80.00197-7号(米国特許出願第
221,810 号に相当する)に記載されている。
ディフューザーは、少なくとも一つの抽出スクリーンを
有し、抽出スクリーンは、軸方向に前後に移動でき、そ
して一般にパルプの入口及び出口濃度を同じにして作動
し、この点に関して普通約1%の入口パルプ濃度と約8
−15%の出口パルプ濃度をもつドラム型の従来の洗浄
機とは実質的に相違している。またパルプウエブの厚さ
は、ディフューザーの場合には約50〜500mmであ
り、そしてドラム洗浄機では約10〜30mmであるの
で、両者においては実質的に異なっている。ドラム洗浄
機における比較的薄いウエブでは、加えられる洗浄液又
は置換液の実質的な部分がパルプウエブを流れるのを避
けることは実質的に不可能であるが、これに対してディ
フューザーの場合にはパルプウエブの厚さが一定で比較
的厚く、加えられる液とパルプ中の懸濁液との間の置換
される境界面をしっかりと制御することができる。
以下に述べるようなディフューザーによってもたらされ
得るような利点を特別な方法で利用することによって、
本発明は反応化学薬品の回収、洗浄効果及び異なった処
理段階の遊離又は分離に関して最大限の効果をあげるこ
とを主目的としている。
従って、本発明は、処理液を用いて初期パルプ懸濁液を
含むパルプ懸濁液を処理する方法において、 (a) 対向した第1、第2側部を持つ横断面が環状の垂直
流路中にパルプ懸濁液を流して予定の連続したウエブを
形成する工程、 (b) 垂直流路に沿い予め設定された間隔をもった複数の
位置のうちの最初の位置で垂直流路の第1側部から垂直
流路内を流れるパルプ懸濁液に処理液を添加する工程、 (c) 垂直流路に沿ったほぼ上記最初の位置でスクリーン
を介して垂直流路の第2側部から上記処理液によって置
換されたパルプ懸濁液中の液体を抽出する工程、 (d) 垂直流路に沿った上記最初の位置より下流の複数の
各位置での第1側部から垂直流路内を流れるパルプ懸濁
液への処理液の添加及び上記ほぼ各位置でのスクリーン
を介して垂直流路の第2側部から上記処理液によって置
換されたパルプ懸濁液中の液体の抽出を繰返す工程 から成り、 最後の位置において添加される処理液としては新しい処
理液が用いられ、工程(b) における垂直流路に沿った最
初の位置及びそれより下流の位置で添加される処理液と
しては垂直流路に沿った更に下流の位置から抽出された
液体が用いられ、垂直流路に沿った位置から抽出される
液体については個々のどの位置から抽出されるものも垂
直流路に沿った他の上流のそれぞれ一つの位置にその処
理液として供給され、垂直流路に沿った最初の位置から
抽出した液体が主として初期パルプ懸濁液中の液体から
成っていることを特徴とするパルプ懸濁液の処理方法を
提供することにある。
パルプを向流洗浄する一つの方法は、米国特許第3,698,
995 号(ラプソン)により知られている。更に米国特許
第4,310,384 号(ウエアハウザー)により、複数の処理
段階間における化学薬品の移送を減少させるシステムが
知られている。これら両者の場合、洗浄のために回転ド
ラム洗浄機を使用することについては、疑問がある。こ
れらの特許と本発明との間の原理的な相違点としては、
米国特許第3,698,995 号では、ただ一種類の洗浄液が各
洗浄機に加えられ、かつ、ただ一種類の濾過液が抽出さ
れており、また米国特許第4,310,384 号では、ただ一種
類或いはできれば二つの異なった洗浄液が各円筒形洗浄
機に加えられ、そしてただ一種類の濾過液が抽出されて
いる。
これに対して本発明によれば、液は、パルプの移動通路
に沿って少なくとも二つの区域で加えられそして排出さ
れ、これによって、添付図面を参照してより詳細に説明
するパルプ洗浄時の向流工程およびパルプ漂白プラント
において相当の利益を得ることができる。
以下、添付図面を参照して実施例について説明する。
第1図は、かきまぜることなく、容器1内を下方に移動
する中濃度のある量のパルプ懸濁液2の断面図であっ
て、容器1は、第1a図に示すように対向した第1、第2
側部1a、1bをもつ横断面が環状の垂直流路を形成してい
る。パルプには図面の右側の第1側部1aにおいて互いに
軸方向に離間した三つの区域3における容器壁の適当な
開口を介して、三つの異なった液11,12及び13が
加えられる。これらの加えられた液の一部は、パルプの
中に存在する液と置換し、パルプから、パルプウエブの
他側の第2側部1bにおいて互いに軸方向に離間した三つ
の区域4に設けた適当な開口を介して、液15,16及
び17が取り出される。パルプが下方に進むにつれてパ
ルプウエブの厚さ、すなわち区域3と4間の間隔,加え
られる液量、下方へのウエブ速度および抽出される流量
についての適当な関係により、最初の場合はパルプ懸濁
液2中の元の懸濁液と加えられた液11との間、第2の
場合は液11と液12の間及び第3の場合は液12と液
13の間に、極端に鋭い置換境界面5,6,7が形成さ
れ得ると同時に前の段階で形成された境界面を保つこと
ができる。従って、二つの液間の置換境界面について考
えると、双方の液はパルプの中に存在しそしてパルプが
下方へ移動していくと同時にその境界面は図面の右側か
ら左側へ動くことが理解されなければならない。
図面に示されているように、液11〜13は、装置の全
幅及び実際の間隔に亘って均一に分配されるように有孔
スクリーン板からなる開口を介してそれぞれ区域3a、3
b、3cに加えられる。パルプウエブの断面形状がリング
状となる円形ディフューザーにおいては、液は、軸方向
に且つ液が半径方向の外方へ動くか内方へ動くかによっ
てパルプウエブの内側又は外側周辺の周りに分配され
る。代わりに液は、出来るだけ均一に分配するために互
いに軸方向に適当な間隔で配列された円形又は溝状の開
口を通って流すようにすることができる。第1図に関し
て、三つの液11,12及び13の各々に用いられる軸
方向の区域の大きさを制御することによって、それぞれ
の液の量を相対的にきめることができる。必要ならば、
二つ又はそれ以上の区域3a〜3cを互いに隣接する程度ま
で広げることができる。同様にして、装置の抽出側にお
いても、軸方向に抽出区域を拡げることもできるように
するのが適当である。各抽出区域は、原則として、加え
られた液区域と同等の拡がりをもち、普通同一レベル、
すなわちパルプウエブの正反対側に配置される。それに
より、パルプを通る液の流れを制御することによって、
最も有利な所望の結果を得ることができる。更に、図面
に点線8で示すように、頂部と底部に摺動シール9をも
った上下に(軸方向に)動く抽出スクリーンを介して液
の抽出を適当に行なうことができ、このようなスクリー
ンは前述の加圧ディフューザーに対して特有のものであ
る。(簡単化するためにスクリーンの駆動装置は示され
ていない。) 加圧ディフューザーの働きによって、スクリーンがパル
プの動きと反対に動くにつれて、抽出されてスクリーン
の外側に存在する小量の液はスクリーンの孔を通ってそ
の内側へ逆流し、それによりスクリーンに引っかかって
いるパルプ繊維はスクリーンの内側へ押し戻され、こう
してスクリーンの孔の詰まりを防ぐことができる。
容器1は、その上下端を閉じ、そして適当な送り込み装
置と送り出し装置を設けることによって加圧ディフュー
ザーを構成し得る。加圧ディフューザーのもつ大きな利
点は、その名前が示すように、加圧下で適当に使うこと
ができ、それにより必要ならば100℃以上の熱い液を
用いることができることにある。液は、接続された圧力
システムの蒸気で加熱することができる。その上、パル
スウエブを通る置換液の流れについて、第1図に示すよ
うに、上部抽出液15は初期パルプ懸濁液2中の液体か
らなり、また第2抽出液16は初期パルプ懸濁液2中の
液体と最初に添加された処理液11とを含む液体からな
り、第3抽出液17は初期パルプ懸濁液中の液体と第
1、第2位置で添加された処理液11、12とを含む液
体からなり、そして最後に下方へ流れるパルプ懸濁液は
初期パルプ懸濁液と第1、第2位置および最後の第3位
置で添加されて処理液11,12,13とを含む液体か
らなっている。最初の抽出液は、単に或いは実質的に最
大部分まで元の懸濁液のみを含んでおり、最後の抽出液
17には、最後に加えられる置換液13を少しも或いは
極く僅かな量しか含んでいないことは、特筆すべきこと
である。更に、適当な制御によって、パルプが単に或い
は実質的に最大の範囲で、最後に加えられる置換液から
生じる液を最終的に含むようにすることができる。それ
によって、最初と最後にそれぞれ加えらえる置換液を、
それぞれの時間においてパルプの液量の約95%まで置
換させることが可能である。
ところで、第1図及び第1a図に示す実施例では環状の垂
直流路の内側から処理液を添加し、外側から液体を抽出
するように構成しているが、代りに第1b図に示すように
環状の垂直流路の外側から処理液を添加し、内側から液
体を抽出するようにすることもできる。この場合には外
側壁が第1側部1aを形成し、内側壁が第2側部1bを形成
し、スクリーン8は内側壁に沿って配置されている。
第2図には、二つの容器100、200が概略的に示さ
れており、これらの容器を通ってパルプが連続して通過
し、すなわち、パルプは第1の容器100を通って流
れ、そのあとで混合され、その後第2図の容器200を
経て流れる。両容器で、二つの液が互いに距離を隔てて
加えられ、二つの抽出がなされる。
第1の容器100では、液111、112が加えられ、
液115、116が抽出される。第2の容器200で
は、液211、212が加えられ、液215,216が
抽出される。もし、各容器が対向流の原理によって働く
洗浄システムの部分であるとすると、第2の容器200
内から最初に抽出された液215は、第1の容器100
へ送り戻されて最初の置換液即ち液111として加えら
れる。その後、第2の容器200の第2の抽出された液
216は、第1の容器100の第2の置換液112とし
て加えられる。第1の容器100では、第1の抽出液1
15は、元の懸濁液例えば洗浄システムでは使用された
黒液からなる液を含み、この懸濁液は、前の処理段階へ
或いは例えば化学薬品の回収プラントへ送り返すことが
できる。第1の容器100からの第2の抽出液116
は、例えば高いパルプ濃度で多分作用している前の処理
段階へ送り戻され、したがって、希釈液として、例えば
連続的に作用している酸素脱リグニン反応装置に用いる
ことができる。第2容器200において加えられる液2
11,212は、所期の結果を得るために、同一の液又
は異なった液からなっていてもよい。洗浄システムで
は、第1の液211は、薄い使用された蒸解液又は復水
から成ってもよく、第2の液212はきれいな水から成
ってもよい。
第1、第2の容器100、200が漂白システムの一部
を構成する場合には、第1の容器100に入ってくるパ
ルプ102中の或る化学的懸濁液は、他の化学成分をも
った液111によって置換され得、また液111は、そ
の後、新しい化学薬品で更新され得る液112によって
置換され、液112は他の化学組成物をもち或いは多分
適当な洗浄液例えば水から構成され得る。最後に加えら
れた液112が漂白処理工程において一つの化学薬品か
らなる場合、特に好ましくはパルプは混合され、適当な
滞留時間の後、第2の容器200へ送られ、同様な仕方
で液を他の液と置換することによって連続処理が行われ
得る。いわゆる加圧ディフューザーでは、このパルプと
化学薬品の混合は、ディフューザーからの吐出しと関連
して既に適当に行われている。
最初の置換液111が例えば暖かい液からなり、他の置
換液112がより暖かい液からなるような場合、第1の
容器100を通って下方へ流れるパルプを加熱すること
は有利な仕方で可能である。こうして第1の容器100
から出ていくパルプは、一部に元の懸濁液を含みまた一
部抽出液115、116に相応した分の暖かい最初に加
えられる置換液を含んでおり、従って、パルプは、加え
られた液およびこの加えられた液と去っていくパルプの
流れの液量間の相対的量に依存して加えられた液112
と同じ温度か又はそれより幾らか低い温度となる。この
ようにして正しい相対的量を選ぶことによって、液11
2へ加えられ得る全熱エネルギは、第1の容器100か
ら出て行くパルプへ移される。
前記した第1図及び第2図には、本発明に係る液がいわ
ゆるディフューザーの中でどのようにして置き換えられ
るのかその原理を示す実施例が示されている。
以下に、或る実際例の置換の効果について得られた結果
例を示す。ディフューザーを通って流れるパルプを同一
濃度に保つために、加えられる液の総量は、抽出される
液の総量と一致しなければならないが、第1図に関して
は、望まれる結果によって、加えられる液11、12、
13の量は勿論等しくなくてもよく、同様に抽出される
液15、16、17の量も異なってもよい。しかしなが
ら、抽出される液量は、何がどのくらい加えられるかを
考慮して、濃度を一定に保ち、最も望ましい置換結果を
得るようにバランスされなければならない。
勿論、必要ならば液量を調節することによってパルプを
希釈したり濃くしたりすることもできるが、多段シーケ
ンスでは、できるだけ濃度を均一に保つことが一般に有
利である。置換の間にそれぞれ加えられ、抽出される液
量は、去って行くパルプの流れの中に存在する液量に理
論的に一致すべきであるが、実際の操作では、幾らか多
い量、例えば10〜20%多くそれぞれ加えられ抽出さ
れる。
第3図には、3個の加圧ディフューザー301、30
2、303と、1個の反応容器すなわち塔310と、2
個の熱交換器316、317と、パルプライン311〜
315とからなるパルプ工場における多くの処理段階で
の実際の洗浄システムの原理が示されている。更に第3
図には液の配管321〜328と、蒸気配管318と、
復水配管319も示されている。簡単にするためにポン
プは示されていない。このシステムは次の方法で作動す
る。約10%濃度のパルプは、連続蒸解がまからライン
311を通って十分な圧力で加圧ディフューザー301
へ供給され、そこから反応塔310内へ流れる。この反
応塔310の圧力は、パルプを順に加圧ディフューザー
302、303へ流すのに十分であるようにされる。ポ
ンプな簡潔にするため示されていない。加圧ディフュー
ザー301は、一方ではパルプを洗浄し他方ではパルプ
を加熱するように働いている。配管327に抽出された
第1の抽出液は固形物を高濃度に含んでおり、そして蒸
解がまの洗浄ゾーンへ適当に送り戻される。一方、配管
328へ出された希黒液は蒸解がまの排出ゾーンへ送ら
れる。こうして加圧ディフューザー301はパルプを非
常に有効に洗浄し、また蒸解がまを次の処理装置と分離
している。配管328内の第2の抽出液は、好ましくは
蒸解がまの底部に戻されて希釈されるが、大部分をパル
プと共に加圧ディフューザー301へ戻してもよい。洗
浄されたパルプは、ライン(管系)312を経て反応塔
310へ送られ、この反応塔310は例えばパルプの処
理に適した温度と加圧の酸素処理部であってもよい。こ
の処理部から、パルプは、ライン313を通ってディフ
ューザー302へ送られ、さらにライン314を通って
ディフューザー303へ送られ、そしてここからライン
315を経て更に可能な処理部へ送られる。
加圧ディフューザー303への置換液321、322
は、多分異なった温度の水から適当に構成される。もし
次の段階が或る温度のパルプを必要とするならば、最後
の置換液322は、ライン315を通って出て行くパル
プがその望ましい温度となるような温度か又は幾分異な
った温度を適当に持つことができる。管323、324
を通って抽出された液は、加圧ディフューザー302へ
送り戻され、ここで加圧ディフューザー303から最初
に抽出された液323は、第1の置換液として加えら
れ、加圧ディフューザー303から第2番目に抽出され
た液324は、第2の置換液として加えられる。加圧デ
ィフューザー302から最初に抽出される液325は、
反応塔310から出てくるパイプとほぼ同じ温度であ
り、そして最初の置換液として加圧ディフューザー30
1に加えられる前に、熱交換器316を通って熱交換さ
れて温度を下げられる。加圧ディフューザー302から
抽出された第2の液326は最初の抽出液325より低
温であり、第2の置換液として加圧ディフューザー30
1に加えられる前に熱交換器316で加熱される。最後
に加えられる置換液326は、パルプライン312へ送
出されることにパルプを所望の温度まで加熱することに
なる。ライン312へのパルプを順に加熱することにな
るライン326内の液を更に加熱するために、小量の間
接低圧蒸気を、ライン318を経て熱交換器317へ加
えることができる。
もし、第3図に関して、10%の一定パルプ濃度とDR
X)=0.90と、XX)=1.20で計算されるならば、対応する
システムの従来の置換方法(段階毎に一洗浄液と一抽出
液)ではパルプトン当たり66Kgの蒸気量が必要となる
が、これがパルプトン当たり、39Kgに減少すること、
すなわち約40%の熱エネルギが減少できることが分か
る。またライン311内に入ってくるパルプ入口温度が
70℃であり、配管321、322内の洗浄液の温度が50
℃である場合には反応塔310内の入口℃は95℃に達し
得る。第3図に示されたシステムは、特に脱水濃縮装置
例えばドラム洗浄機を必要する従来の低濃度スクリーン
処理の後に適用できる。そのような従来のスクリーン処
理においては大気への大きな熱損失は避けられない。第
1加圧ディフューザー301へ有効な“熱防壁”として
作用する。
X)DR=置換比率であって、入ってくるパルプと出てい
くパルプの温度差と、入ってくるパルプと入ってくる洗
浄液の温度差との比率として定義づけられる。
X)W=洗浄係数であって、乾燥パルプKg当りの加えられ
る液容量と、乾燥パルプKg当たりの送出されるパルプ内
の液容量との比率である。
更に、第3図に関して、工場規模での実際的な試験で
は、本発明によれば、洗浄ディフューザーからただ一つ
の去って行く液容量をもった従来の液の流れをもつ同様
の装置と比較して、約20%良好な洗浄結果が得られ
た。理論的計算によれば、洗浄結果は、本発明による
と、第3図に示すように、洗浄ディフューザーを直列に
直結することにより40%近く改善されることになる。
これに対応する従来のシステムでは、各洗浄段自体をデ
ィフューザーか洗浄機として、各段において単に原則と
して上述したように向流形態で一つの置換液を流入しそ
して一つの置換された液を取り出すようにもつことがで
きるが、相当悪い結果しか得られない。これに対して、
本発明による原理を利用した上記のディフューザーシス
テムでは、実際にはすべての熱がシステム内に貯蔵され
保たれると同時に最適な向流洗浄効果が得られるように
なる。置換は、いわゆる連続した置換原理によって行わ
れ“蓄熱”と匹敵され得る。
本発明は、前記の実施例で述べて来たものに限定される
ものではなく、特許請求の範囲の枠内で変更され得る。
以上説明してきたように本発明によれば、処理すべきパ
ルプ懸濁液を垂直流路に流すことにより、パルプ懸濁液
は連続したウエブを成して流すことができしかも装置的
にはウエブの側部にスクリーンが接触することになり、
スクリーンをパルプの動き(例えば下向き)と逆の方向
に動かす際にパルプ懸濁液の連続したウエブの荷重の影
響を実質的に受けずに駆動することができるだけでなく
置換液の浸透が一様かつ容易となり処理効果を高めるこ
とができる。また垂直流路とすることにより装置の設備
床面積も最小にできる。
また第1側部から処理液を供給し、それと対向した第2
側部からパルプ懸濁液中の液体を抽出することによりウ
エブの流れを横切って拡散置換が行われ、効率よく置換
処理を行なうことができる。
さらに本発明の方法によれば、処理液としてパルプ懸濁
液中から置換により抽出した液体を繰り返し使用し、最
終段階でのみ新しい処理液が供給されるので、使用する
処理液の総量を最小限度に抑えることができ、その結果
排液処理等の点でも有利である。例えば従来のように新
しい処理液を流したまま処理する方法と比べて最終滓に
含まれる液分が少なくなり、処理装置の加熱燃料として
そのまま利用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、パルプ繊維のウエブと、通路に沿ってウエブ
の一方側が三つの置換液にさらされ他側では置換された
液の三つの一致する量の抽出にさらされる懸濁液とをも
った容器(vessel)の線縦断面図、第1a図は第1図の装置
の要部の部分横断面図、第1b図は第1図の装置の変形例
を示す第1a図と同様な図、第2図は、各々1個が二つの
置換液の付加にさらされ、置換される液の二つの抽出に
さらされるパルプウエブをもった二つの容器の断面図、
第3図は、反応容器の後方の2個の洗浄装置と前方の1
個の洗浄装置をもった向流洗浄工程のフローシートの原
理を示す図である。 図中、1,100,200……容器、2,102,20
2……パルプ懸濁液、11,12,13,111,11
2,211,212……置換液、15,16,17,1
15,116,215,216……抽出液、301,3
02,303……加圧ディフューザー、310……反応
容器(反応塔)。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】処理液を用いて初期パルプ懸濁液を含むパ
    ルプ懸濁液を処理する方法において、 (a) 対向した第1、第2側部を持つ横断面が環状の垂直
    流路中にパルプ懸濁液を流して予定の連続したウエブを
    形成する工程、 (b) 垂直流路に沿い予め設定された間隔をもった複数の
    位置のうちの最初の位置で垂直流路の第1側部から垂直
    流路内を流れるパルプ懸濁液に処理液を添加する工程、 (c) 垂直流路に沿ったほぼ上記最初の位置でスクリーン
    を介して垂直流路の第2側部から上記処理液によって置
    換されたパルプ懸濁液中の液体を抽出する工程、 (d) 垂直流路に沿った上記最初の位置より下流の複数の
    各位置での第1側部から垂直流路内を流れるパルプ懸濁
    液への処理液の添加及び上記ほぼ各位置でのスクリーン
    を介して垂直流路の第2側部から上記処理液によって置
    換されたパルプ懸濁液中の液体の抽出を繰返す工程 から成り、 最後の位置において添加される処理液としては新しい処
    理液が用いられ、工程(b) における垂直流路に沿った最
    初の位置及びそれより下流の位置で添加される処理液と
    しては垂直流路に沿った更に下流の位置から抽出された
    液体が用いられ、垂直流路に沿った位置から抽出される
    液体については個々のどの位置から抽出されるものも垂
    直流路に沿った他の上流のそれぞれ一つの位置にその処
    理液として供給され、垂直流路に沿ったの最初の位置か
    ら抽出した液体が主として初期パルプ懸濁液中の液体か
    ら成っていることを特徴とするパルプ懸濁液の処理方
    法。
  2. 【請求項2】多数の予定の位置の最後の位置より下流の
    垂直流路内のパルプ懸濁液中の液体が主として上記予定
    の位置のうちの最後の位置において添加された処理液か
    ら成るように工程(d) を実施する請求項1に記載のパル
    プ懸濁液の処理方法。
  3. 【請求項3】第1側部が垂直流路の半径方向内側部であ
    り、第2側部が垂直流路の半径方向外側部である請求項
    1に記載のパルプ懸濁液の処理方法。
  4. 【請求項4】第2側部が垂直流路の半径方向内側部であ
    り、第1側部が垂直流路の半径方向外側部である請求項
    1に記載のパルプ懸濁液の処理方法。
  5. 【請求項5】工程(a) 〜(d) を加圧下でしかも100 ℃以
    上の温度で実施する請求項1に記載のパルプ懸濁液の処
    理方法。
  6. 【請求項6】パルプ懸濁液濃度を垂直流路全体にわたっ
    てほぼ一定に保って工程(a) 〜(d) を実施する請求項1
    に記載のパルプ懸濁液の処理方法。
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