JPH0641671U - カード型剃刀 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 剃刀はカード型ホルダ１と剃刀ヘッド２とカ
ード型キャップ３とを備えている。剃刀ヘッド２はホル
ダ１の上端部に設けられている。キャップ３はホルダ１
の上端部で回動可能に支持されている。使用状態でカー
ド型キャップ３を回動させてカード型ホルダ１の後面に
カード型キャップ３の後面を重合させると、ホルダ１及
びキャップ３により剃刀把持部１０が構成される。不使
用状態でカード型キャップ３を回動させてカード型ホル
ダ１の上端部上に重ねると、剃刀把持部１０はカード状
に形取られる。剃刀ヘッド２はこのホルダ１とキャップ
３との間に収納される。 【効果】 不使用状態でカード状にコンパクトにまとま
って携帯に大変便利で、携帯時の安全性も確保できる。
キャップ３の紛失を防止できる。使用状態でキャップ３
が剃刀把持部１０の一部として兼用できてコンパクトに
まとまるとともに、剃刀ヘッド２ががたつかず使い易く
なる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は不使用時にカード状をなす剃刀に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の剃刀としては、例えば実開平２−５１８７４号公報に示すもの がある。このカード型剃刀においては、ホルダを兼用するカード本体の上端部に 剃刀ヘッドが回動可能に支持されている。そして、この剃刀ヘッドは使用時にカ ード本体から突出し、不使用時に安全上カード本体の凹部に収容されるようにな っている。剃刀ヘッドとカード本体との間には係止部が設けられ、この係止部に よりそれぞれの状態に保持できるようになっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、剃刀ヘッドが回動可能になっているため、たとえ係止部により保持 されているとは言えがたつく恐れがあり、使い難くなっていた。

【０００４】 本考案はカード型ホルダに対する剃刀ヘッドの位置関係を一定にして、使い易 くするとともに、不使用時における安全性をも考慮したカード型剃刀を提供する ことを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

後記する実施例の図面に示すように、本考案に係る剃刀はカード型ホルダ１と 剃刀ヘッド２とカード型キャップ３とを備えている。この剃刀ヘッド２はホルダ １の上端部に設けられている。このキャップ３はホルダ１の上端部で回動可能に 支持されている。

【０００６】 使用状態でカード型キャップ３を回動させてカード型ホルダ１の後面１ｂにカ ード型キャップ３の後面３ｂを重合させると、このホルダ１及びキャップ３によ り剃刀把持部１０が構成される。

【０００７】 不使用状態でカード型キャップ３を回動させてカード型ホルダ１の上端部上に 重ねると、剃刀把持部１０はカード状に形取られる。剃刀ヘッド２はこのホルダ １とキャップ３との間に収納される。

【０００８】

【作用】

前記使用状態で剃刀ヘッド２はその刃先２ａに力が与えられても剃刀把持部１ ０のホルダー１に対し動かないため、がたつかない。

【０００９】 また、前記不使用状態で剃刀ヘッド２は剃刀把持部１０内に収納される。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案の一実施例に係るカード型剃刀を図面を参照して説明する。 図１に示すように、本実施例にかかるカード型剃刀はカード型ホルダ１と剃刀 ヘッド２とカード型キャップ３とからなる。図２に示すように、カード型ホルダ １の上端部に嵌着凸部４が形成されている。剃刀ヘッド２の下側には嵌着凹部５ が形成されている。この嵌着凹部５が嵌着凸部４に挿嵌され、剃刀ヘッド２がカ ード型ホルダ１の上端部上に対し着脱できるように取り付けられる。剃刀ヘッド ２の刃先２ａはカード型ホルダ１の前面１ａ側に露出し、カード型ホルダ１の上 端部の左右両側間で延設されている。カード型ホルダ１の上端部の左右両側には 切欠部６が形成されている。

【００１１】 前記カード型キャップ３の基端部の左右両側に支持腕７が形成され、この両支 持腕７間に凹所８が形成されている。この両支持腕７が前記カード型ホルダ１の 両切欠部６に当てがわれて支持部９で回動可能に支持され、この両支持部９間を 結ぶ回動中心は刃先２ａの延設方向に沿う。

【００１２】 図１及び図３に示すように、使用時にカード型キャップ３をカード型ホルダ１ 側に回動させると、カード型ホルダ１の後面１ｂにカード型キャップ３の後面３ ｂが重合してカード型ホルダ１とカード型キャップ３とにより剃刀把持部１０が 構成される。

【００１３】 一方、図４〜６に示すように、カード型キャップ３を上向きに回動させてその 基端部をカード型ホルダ１の上端部上に重ねると、カード型ホルダ１の後面１ｂ からカード型キャップ３の後面３ｂが離れてカード型ホルダ１の両切欠部６にカ ード型キャップ３の両支持腕７が合致し、切欠部６上の係止凹部１１に支持腕７ 上の係止凸部１２が係入される。従って、カード型ホルダ１とカード型キャップ ３とにより剃刀把持部１０が一枚のカードとして形取られ、カード型ホルダ１の 前面１ａとカード型キャップ３の前面３ａ並びにその後面１ｂとその後面３ｂと がそれぞれ上下方向へ一連に延びる。この不使用状態で剃刀ヘッド２はカード型 ホルダ１とカード型キャップ３との間で凹所８に収納され、剃刀ヘッド２の前側 及び刃先２ａが両前面１ａ，３ａ間の開口１３に露出する。また、剃刀ヘッド２ の後側は両後面１ｂ，３ｂ間の開口１４に露出する。

【００１４】 このように本実施例に係る剃刀は、不使用状態でカード状にコンパクトにまと まるので携帯に大変便利である。また、剃刀ヘッド２はキャップ３の凹所８に収 納されるため、携帯時の安全性も確保することができる。さらに、不使用状態で カード状をなす剃刀把持部１０の前面１ａ，３ａ及び後面１ｂ，３ｂに開口１３ ，１４があり、その開口１３，１４から剃刀ヘッド２の前後両側が見えるので、 一見鉋のような趣をかもしだし、商品価値を高めることができる。

【００１５】 なお、図示はしないが、ホルダ１及びキャップ３のうち少なくとも一方のもの の内部を空洞にし、その空洞に交換用の剃刀ヘッド２を収納してもよい。 一方、このキャップ３は使用状態でホルダ１に重合するので、キャップ３の紛 失を防止できるとともに、キャップ３は本来の機能に加え、剃刀把持部１０の一 部として兼用でき、剃刀全体がコンパクトにまとまる。このような使用状態で剃 刀ヘッド２はその刃先２ａに力が与えられてもホルダ１に対し動かないため、が たつかず大変使い易くなる。

【００１６】 なお、本実施例では剃刀ヘッド２が着脱できるようになっているが、剃刀ヘッ ド２をホルダ１と一体的に設けて交換できないようにしてもよい。

【００１７】

【考案の効果】

本考案に係るカード型剃刀によれば、不使用状態でカード状にコンパクトにま とまるので携帯に大変便利である。また、剃刀ヘッド２は剃刀把持部１０内に収 納されるため、携帯時の安全性も確保することができる。

【００１８】 一方、キャップ３は使用状態でホルダ１に重合するので、キャップ３の紛失を 防止できるとともに、キャップ３は本来の機能に加え、剃刀把持部１０の一部と して兼用でき、剃刀全体がコンパクトにまとまる。このような使用状態で剃刀ヘ ッド２はがたつかず大変使い易くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例に係るカード型剃刀の使用状態を示す
斜視図である。

【図２】図１に示すカード型剃刀においてその剃刀把持
部から剃刀ヘッドを取り外した状態を示す斜視図であ
る。

【図３】図１に示すカード型剃刀の縦断面図である。

【図４】図３に示すカード型剃刀でそのキャップを回動
させた不使用状態を示す縦断面図である。

【図５】本実施例に係るカード型剃刀の不使用状態でそ
の前面側を示す斜視図である。

【図６】同じく後面側を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ カード型ホルダ、１ａ 前面、１ｂ 後面、２ 剃
刀ヘッド、２ａ 刃先、３ カード型キャップ、３ａ
前面、３ｂ 後面、８ 凹所、９ 支持部、１０ 剃刀
把持部、１３ 開口、１４ 開口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 カード型ホルダ（１）と、このホルダ
   （１）の上端部に設けた剃刀ヘッド（２）と、このホル
   ダ（１）の上端部で回動可能に支持したカード型キャッ
   プ（３）とを備え、 使用状態でカード型キャップ（３）を回動させ、カード
   型ホルダ（１）の後面（１ｂ）にカード型キャップ
   （３）の後面（３ｂ）を重合させて剃刀把持部（１０）
   とし、 不使用状態でカード型キャップ（３）を回動させ、カー
   ド型ホルダ（１）の上端部上にカード型キャップ（３）
   を重ねてそれらにより剃刀把持部（１０）をカード状に
   形取るとともに、このホルダ（１）とキャップ（３）と
   の間で剃刀ヘッド（２）を収納したことを特徴とするカ
   ード型剃刀。