JPH0641514A - シール材、屋根の防水施工法及び防水施工体 - Google Patents

シール材、屋根の防水施工法及び防水施工体

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JPH0641514A
JPH0641514A JP21464892A JP21464892A JPH0641514A JP H0641514 A JPH0641514 A JP H0641514A JP 21464892 A JP21464892 A JP 21464892A JP 21464892 A JP21464892 A JP 21464892A JP H0641514 A JPH0641514 A JP H0641514A
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一 金沢
Hajime Ozeki
一 大関
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 はぜ葺構法を用いた屋根の防水施工などに用
いられる釘穴シール性を改善したシール材を提供する。 【構成】 ストレートアスファルト20〜60重量%、プロ
セス油10〜50重量%、スチレン系合成ゴム5〜15重量
%、粘着性付与剤5〜15重量%から成る板状成形シール
材1を屋根下地材6の上に張設し、下葺防水シート5と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建造物に適用するシー
ル材、屋根の防水施工法及び防水施工体に関する。
【0002】
【従来の技術並びに発明が解決しようとする課題】従
来、建造物の構築に当たり、屋根材や壁材などの建材を
適当な個所で釘止め固定するに当たり、各種のシール材
が公知であるが、粘着性や弾性の更に優れたシール材の
開発が望まれる。また、従来の金属板屋根の防水施工と
しては、瓦棒葺き、平葺き、はぜ葺きなどが行われてい
るが、特に、はぜ葺き構法を用いた屋根の防水施工法
は、金属製葺板をそのはぜ部と係合する吊子部との間に
シール材を挿入介在した後はぜ巻きする施工法であるの
で、そのシール材の挿入介在作業が煩わしく、作業能率
が悪く、屋根の防水施工完了までに相当の時間がかゝ
る。また、その防水施工完了後、そのはぜ巻きした雨仕
舞部のシール性が劣化し、該シール材とはぜ部との間を
通して雨水の吊り子側への侵入を防止することができ
ず、該吊り子は、その固定用基板を屋根下葺防水シート
の上面に直接当てた状態で該屋根下地に釘止めしている
にすぎないため、金属製葺板は、温度変化による膨脹、
収縮の繰り返しにより、その結果、釘穴が拡大され、前
記の外部から侵入した雨水は、容易に釘軸廻りから侵入
し漏水を生ずることがしばしばであった。
【0003】
【課題を解決するための手段】第一に、本発明は、建造
物の防水施工に使用する釘穴シール性に優れた上記の要
望を満足したシール材を提供するもので、ストレートア
スファルト20〜60重量%、プロセス油10〜50重量%、ス
チレン系合成ゴム5〜15重量%、粘着性付与剤5〜15重
量%から成る。第二に、本発明は、上記従来の金属製葺
板はぜ葺構法を用いる屋根の防水施工法の不都合を解消
し、施工作業を容易且つ高能率になし得る屋根の防水施
工法を提供するもので、屋根下地の上面に屋根下葺防水
シートを敷設し、その上面に複数個の吊り子を各たる木
の長さ方向に間隔を存して配設する個所に吊り子の固定
用基板と同じ面積を有する請求項3の板状成形シール材
を配設し、その各板状成形シール材の上面に各吊り子の
固定用基板を重合し、この状態で各吊り子の固定用基板
を該屋根下地に釘止めすることを特徴とする。第三に、
本発明は、従来の金属製葺板はぜ葺構法を用いる屋根の
防水施工法の不都合を解消し、施工後の漏水防止を長期
に亘り確保し得る屋根の防水施工法を提供するもので、
金属製葺板はぜ葺構法を用いる屋根の防水施工体におい
て、各たる木の長さ方向に間隔を存して配設された各吊
り子を、その固定用基板下面と屋根下地の上面に敷設し
た防水シート上面との間に請求項3の板状成形シール材
を介在させた状態で該屋根下地に釘止めすることを特徴
とする。
【0004】
【作用】上記の第一発明のシール材は、上記の夫々の組
成成分とその配合量により、シール材の製造作業を容易
にし、その使用において、その優れた接着性、弾性によ
りはぜ葺屋根の金属屋根板の挙動によっても、良好な釘
穴シール性を確保する。尚、所望に応じ、上記組成物か
ら成るシール材に更に25重量%以下の無機粉末を混在せ
しめるときは、上記の優れた夫々の特性を維持し乍ら、
製造容易で安定した而も経済的なシール材が得られて好
ましい。また、かゝるシール材は、厚さ1mm以上で且つ
所定寸法に裁断された板状成形シール材とするときは、
防水施工作業を容易に高能率になし得られ、上記の釘穴
シール性を確保することができる。尚、該板状成形シー
ル材の両面に剥離紙を仮貼着するときは、積層して保
存、運搬が可能となり、取り扱いが必要に応じ剥離して
下地等に重合接着でき、防水作業を円滑容易になし得
る。また、上記の第二発明の屋根の防水施工法によれ
ば、該板状成形シール材を該防水シートの上面の所定個
所に重合貼着するだけで、その所定の個所に固定される
ので、その上面に吊り子の固定用基板を重合するだけ
で、その吊り子はその位置に安定に載置され、次でその
上面からの釘打ち作業が容易に行われる。上記の第三発
明の屋根の防水施工法によれば、該吊り子の該固定用基
板と該下葺防水シートの間に該板状成形シートを介して
釘止めしたので、該釘軸の廻りは、常時、弾性並びに接
着性の優れたシール材により液密にシールされた状態が
得られる。而して、次でその上面に葺いた金属製葺板の
対向するはぜ部を吊り子を介してはぜ巻きするに当た
り、これらの間にシール材を介在せしめないので、容易
迅速に行うことができる。また該シール材は、該下葺防
水シートに強固に接着される。従って、施工後の時間経
過において、該金属製葺板は、環境温度の変化で、膨
脹、収縮が繰り返され、その釘穴が拡大されても、釘軸
廻り防水性が長期に亘り確保され、その上面に吊り子を
介して施された金属製はぜ葺き板のはぜ巻部より万一雨
水が侵入して来ても、その侵入雨水がその釘軸廻りから
侵入し漏水することが長期に亘り防止することができ、
信頼性の向上した屋根の防水施工体が得られる。
【0005】
【実施例】次に本発明の実施例を詳述する。先ず、本発
明のシール材について説明する。本発明のシール材は、
ストレートアスファルト20〜60重量%、プロセス油10〜
50重量%、スチレン系合成ゴム5〜15重量%、粘着性付
与剤5〜15重量%から成り、一般に、これらの各組成成
分原料を夫々の適当量配合し、均一に混練して成るシー
ル材であり、これを不定形のまゝ、建造物の屋根材、壁
材などの建材と下地との間に溶融介在させたり、壁を貫
通するパイプなどとその外周の貫通孔、その他の適当な
間隙などに溶融充填するなどに使用し、更には、不定形
のシール材をロールなどを通して圧延し、適当な厚さの
板状に成形し、所定の寸法に裁断して板状成形シール材
として使用する。この場合、その保存や運搬などの取り
扱いを容易にするため、その両面に、これに対応する面
積の剥離紙を仮貼着することにより、その多数枚を連続
製造するようにしても良い。
【0006】次に、本発明のシール材を組成する原料に
つき説明する。ストレートアスファルトは、原油を常圧
もしくは減圧蒸留してガソリン、灯油、軽油、潤滑油な
どを取り除いて得られるもので、針入度60〜80又は80〜
100 程度のものが好適に用いられる。その配合量は、上
記のように20〜60重量%の範囲である。20重量%未満で
は、シール材の釘穴シール性及び接着性が低下するので
好ましくない。一方、60重量%を越えると、シール材が
硬くなり過ぎ、混練作業などの製造作業を困難にし、ま
た、釘穴シール性も劣化する。一般に、約30〜50重量%
の配合量が好ましく使用される。
【0007】プロセス油は、ストレートアスファルトと
合成ゴムの軟化剤として配合するもので、混練、成形な
どの製造作業を容易にする。その配合量は、10〜50重量
%の範囲である。10重量%未満では、シール材がシール
材が硬くなり過ぎ、製造上困難となると共に釘穴シール
性を悪くする。一方、50重量%を越えると、シール材の
べたつき度が大きくなり、施工時の作業性が悪くなり好
ましくない。一般に、約20〜40重量%の配合量が好まし
く使用される。
【0008】スチレン系合成ゴムとしては、スチレン・
ブタジエンゴム、スチレン・ブタジエン・スチレンゴ
ム、スチレン・イソプレン・スチレンゴム、スチレン・
エチレン・ブチレン・スチレンゴム、スチレン・エチレ
ン・プロピレン・スチレンゴムなどが挙げられ、その配
合量は、5〜15重量%の範囲である。5重量%未満にな
ると、シール材の弾性が低下して釘穴シール性が悪くな
る。一方、15重量%を越えると、ゴムの凝集力が増大
し、製造作業性及び釘穴シール性が低下する。一般に、
約7〜12重量%の配合量が好ましく使用される。
【0009】粘着性付与剤は、シール材の下地に対する
接着性並びに釘穴シール性の向上の目的で使用するもの
であり、ロジン、水添ロジン、ポリテルペン系樹脂、脂
肪族系炭化水素樹脂、シクロペンタジエン樹脂、芳香族
系石油樹脂、フェノール系樹脂、アルキルフェノール系
樹脂、キシレン樹脂、クマロンインデン樹脂などが挙げ
られ、これらは何れも好適に使用できる。粘着性付与剤
の配合量は、5〜15重量%の範囲であり、5重量%未満
では、シール材の下地に対する接着性や釘穴シール性が
低下する。一方、15重量%を越えると、却って接着性や
釘穴シール性が悪くなる。一般に、約7〜12重量%の配
合量が好ましく使用される。
【0010】尚、所望により、上記の組成物から成る発
明のシール材に、無機粉末を増粘剤として25重量%以下
添加混合せしめることができ、これにより優れた釘穴シ
ール性、接着性を維持し乍ら、経済的なシール材を製造
することができる。無機粉末としては、炭酸カルシウ
ム、カオリンクレー、ドロマイト、タルクなどが挙げら
れる。一般に、約20重量%までが好ましく使用される。
【0011】次に、本発明のシール材の製造例を説明す
る。 実施例1〜7 針入度60〜80のストレートアスファルトを 180〜200 ℃
に加熱溶融したもの、プロセス油X-140(共同石油社
製)、スチレン系合成ゴム(旭化成社製:商品名タフテ
ックH1041)、粘着性付与剤(三井石油化学社製:商品
名ペトロジン)、無機粉末として炭酸カルシウムの夫々
の組成材料を下記表1の実施例1〜7に示す夫々の配合
割合で配合し、これらをバンバリーミキサーで混練した
後、混練物をフィーダールーダー(森山製作所社製)に
よって厚さ1mm幅30mmの帯状を押出し成形した。次で夫
々の帯状シートの両面に剥離紙をラミネートし、冷却後
1mの長さに裁断して本発明の板状成形シール材を夫々
製造した。
【0012】比較例1〜7 比較のため、前記実施例1〜7と同じ夫々の組成材料
を、下記表1の比較例1〜7に示す夫々の配合割合で配
合し、これらを前記実施例1〜7と同様に混練、押出し
成形し、得られた夫々の帯状シートの両面に剥離紙をラ
ミネートし、冷却後1mの長さに裁断して本発明の板状
成形シール材を夫々製造した。
【0013】
【表1】
【0014】上記の実施例及び比較例により製造した夫
々の試料について、釘穴シール性、屋根下葺防水シート
との接着性及び施工時の作業性について下記の通り試験
した。 1)釘穴シール性 上記の夫々の試料について、釘穴シール性を試験するた
め、JIS A 5423に規定した耐透水性試験の方法に準じて
釘穴シール性試験を行った。即ち、釘穴シール性試験
は、常態(常温で釘打ち、釘の寸法は径2.15mm×長さ38
mm)の他、乾湿劣化(60℃のオーブンにて24時間熱処理
後、25℃の水中にて24時間浸漬を1サイクルとして6サ
イクル実施)、及び動的劣化(繰返し疲労破断試験機を
用い、常温で釘打ちした試験体の釘の頭部を36mm/minの
速度で左右に2mmづつ25往復動かす)の3条件で行っ
た。かゝる3条件の釘穴シール性試験を夫々行い漏水の
有無を測定した。尚、同一試料につき10試験体を作製し
て試験した。 2)屋根下葺防水シートとの接着性 上記の夫々の試料について、屋根下葺材に対する接着性
を試験するため、下葺材として珪砂を表面に散布処理し
たゴムアスファルトルーフィングか ら成る下葺防水シ
ートを用い、JIS A 6910に規定する接着性試験によって
接着 強度(Kgf/cm2 )を測定した。 3)施工作業性 上記の夫々の試料について、施工作業性を試験するた
め、吊り子の下部底板の大きさに合わせて長さ方向を切
断した後、下面の剥離紙を剥がして、予め敷設したゴム
アスファルトルーフィングの上へ貼り付け、更に上面の
剥離紙を剥がして吊り子の固定用基板を該試料の上面に
載置し、次でその上面から釘打ちして該下葺防水シート
の下面の下地合板に釘止めし、夫々の施工作業の難易度
を調べた。
【0015】夫々の試料についての上記の1)乃至3)の試
験結果の性能を、下記する夫々の試験性能の評価の判定
基準に基づいて、◎○△×の4段階で評価した。その評
価結果は表1に示す通りである。
【0016】4)製造作業性 一方、別途に、表1に示す配合材料の配合量の異なる上
記実施例1〜7の試料を製造する際の混練、押出し成形
などの製造の難易度についても、下記する性能評価の判
定基準に基づいて、◎○△×の4段階で評価した。その
評価結果は表1に示す通りである。
【0017】上記の1)〜4)の試験の夫々の性能評価◎○
△×判定基準を下記する。 1)釘穴シール性 試験体10個中全部合格 …◎ 8〜9個合格…○ 6〜7個合格…△ 5個以下合格…× 2)屋根下葺防水シートとの接着性 接着強度 4.0Kgf/cm2 以上 …◎ 2.0〜 4.0Kgf/cm2 以上…○ 0.5〜 2.0Kgf/cm2 以上…△ 0.5Kgf/cm2 以下 …× 3)施工作業性 施工し易い …◎ 普 通 …○ やゝ施工し難い…△ 施工し難い …× 4)製造作業性 製造し易い …◎ 普 通 …○ やゝ製造し難い…△ 製造し難い …×
【0018】上記の表1から明らかな通り、シール材を
組成する配合材料として、ストレートアスファルト20〜
60重量%、プロセス油10〜50重量%、合成ゴム5〜15重
量%、粘着性付与剤5〜15重量%、無機粉末0〜25重量
%の範囲において配合する限り、釘穴シール性、下葺材
との接着性、施工作業性及び製造作業性の全てにおいて
良好な性能を示すことが分かる。
【0019】実施例8 次に、板状成形シール材の厚さが釘穴シール性に及す影
響について調べるべく、上記実施例1と同じ配合材、配
合量、製造方法で、厚さ 1.0mmの他に、厚さ 0.5mm、
0.7mm、 2.0mm、の厚さを有する板状成形シール材試料
ABCDを作製し、その試験体10個づつについて上記と
同じ釘穴シール性試験を行い、上記と同様の性能評価の
判定基準で評価した。その結果を下記表2に示す。
【0020】
【表2】
【0021】表2から明らかなように、本発明のシール
材を板状に成形した場合は、優れた釘穴シール性を確保
するには厚さ1mm以上の厚さが必要であることが分か
る。
【0022】実施例9 次に、本発明のシール材を使用して、金属製葺板はぜ葺
構法を用いた本発明の屋根の防水施工を行う方法の1例
を添付図面に基づいて説明する。3寸5分勾配の片流れ
屋根骨組(屋根面積15m2 )に、その流れ長さ3mの全
長に亘り、40mm×45mm角のたる木の複数本を軒先に沿い
400mm間隔で平行に配設し、その上面に、12mm厚の合板
をこれらたる木に釘止めして屋根下地を形成し、その上
面全面に、珪砂を表面に散布被覆し、裏面に貼着層を有
する2mm厚の屋根下葺防水シートを敷設貼着した。該屋
根下葺防水シートとしては、アスファルトルーフィン
グ、加硫ゴムシート、非加硫ゴムシートなど任意のもの
を使用できる。また、アスファルトルーフィングを使用
する場合は、その芯材としてラグ原紙、合成繊維不織
布、ガラス繊維不織布或いはこれらの混抄繊維不織布を
使用できるが、寸法安定性並びに耐腐食性の良いポリエ
ステル合成繊維不織布やガラス繊維不織布が好ましい。
また、芯材の両面に塗覆するアスファルトとしては、ブ
ローンアスファルト又は合成ゴムや合成樹脂で改質した
いわゆるポリマー改質アスファルトなどが使用できる。
次に、このように敷設された該下葺防水シートの上面
に、各たる木に対応するそのたる木の長さ方向に沿い、
所定間隔を存して亜鉛鉄板製などの耐腐食性金属製吊り
子を配置し、釘打ちして屋根下地に固定するに当たり、
その各吊り子固定する位置に予め本発明の板状成形シー
ル材を該下葺防水シート面に貼着し、その各シール材上
面に吊り子の固定用基板を載置し、その上面から釘打ち
して、各吊り子を該板上成形シール材を介して該屋根下
地に釘止めして簡単に釘孔シール施工を完了する。これ
を、添付図面に基づいて詳述する。本発明の板上成形シ
ール材は、図1に示すように、幅25mm〜 100mm程度の範
囲から選んだ例えば、幅60mmの吊り子2の矩形状の固定
用基板2a(長さ20mm)と同じ面積を有し、且つその保
存、取扱いを円滑、容易にするために、シリコン加工し
たクラフト紙などから成る剥離紙3,3を両面にラミネ
ートして成るものを多数用意しておき、その下面の剥離
紙3を剥がして、図2に示すように、前記の屋根下葺防
水シート5の上面に、各吊り子2の固定用基板2aを載置
する位置に夫々載置接着し、次にその各矩形板状成形シ
ール材1の上面の剥離紙3を剥がして、その上面に各吊
り子2の固定用基板2aを重合貼着してその夫々の配設位
置に吊り子2,2,…を固定する。次に、この各固定状
態の各吊り子2の該固定用基板2aにその上面から複数本
の亜鉛メッキ釘4(軽2.15mm×長さ38mm)を釘打ちし、
その基板2a、該矩形板状成形シール材1、屋根下葺防水
シート5を介して、屋根下地6とその裏面に通して各た
る木7に各吊り子2を釘止め固定する。かくして、各吊
り子2を釘軸廻りに良好な釘穴シール性を与えるシール
材1を介しての該屋根下地6への釘止め施工作業が容易
迅速に行うことができる。かくして、図2示のように、
各たる木7に対応する位置で、その流れ長さ方向に例え
ば 600mm間隔を存して一線に並び配置固定された吊り子
列2,2,…が配設される。2bは、該固定用基板2aから
垂直に立ち上がり且つ上端部を下向きのコ字状に折り曲
げて形成した吊り子本体を示す。次で、従来の亜鉛鉄板
製などの耐腐食性の長尺の金属製葺板8の多数枚を下記
に詳述するように、各吊り子列2,2,…列を介して順
次はぜ葺施工を行う。各葺板は、予め次のように製造し
ておいたものを使用する。即ち、例えば、板厚 0.4mmの
ロール巻きされた長尺の幅 914mmの帯状の亜鉛鉄板を中
央部から縦に2枚裁ちし、更に、3mの長さに裁って、
幅 455mm、長さ3mmの寸法の葺板とし、更にこれをロー
ル成形機により、働き幅8a 400mmをもつ中央板部を残し
てその両端部を折り曲げ加工し、その一端部を立ち上が
り15mmの断面コ字状のはぜ部8bとその他端に立ち上がり
14mmの断面コ字状のはぜ部8cとを形成して成るものであ
る。このように、はぜ加工した金属製葺板8の多数枚を
使用し、図3示のようにはぜ葺きする。即ち、屋根下地
防水シート5の上面にその各葺板8のその平坦な中央板
部8aを載置し、その1側の葺板8の一端のはぜ部8bを図
3及び図4(a) に示すように屋根の流れ長さ方向に並ぶ
各吊り子2の吊り子本体2bの下面に沿って重合係止せし
める一方、その他側の葺板8の他端のはぜ部8cを、該吊
り子8の固定用基板8aの上面から吊り子本体8aの上面に
重合させて、該吊り子8を介してその両側の相隣る葺板
8,8が互いに連係重合するようにして順次敷設する。
次で、このように形成された連係重合部9を図4(b) 、
図4(c) 、図4(d) の順序ではぜ巻きしてその平はぜ巻
き部9を形成し雨仕舞施工を行うことにより、図5示の
ように屋根の防水施工法を完了する。
【0023】上記の本発明の防水施工法から明らかなよ
うに、板状成形シール材1を下地防水シート5の上面
に、吊り子2を釘止めすべき位置に貼着し、その上面に
吊り子2の固定用基板2aを重合、釘止めし、各吊り子列
2,2,…の上下面に相隣る葺板8のはぜ部8b,8cを単
に重ねてはぜ巻きするだけで簡単且つ迅速に屋根の防水
施工が得られ、従来のように、シール材を、吊り子と吊
り子の上下面に重ねる相隣る葺板8のはぜ部との間に挿
入介在せしめてはぜ巻きする防水施工法に比し、施工作
業が容易且つ迅速に得られる。
【0024】而も、上記の施工法により得られた本発明
の屋根の防水施工体は、吊り子2を、1mm厚以上の板状
成形シール材1を介して該下地防水シート5に釘止め固
定せしめた構造を有するので、はぜ巻き部9より万一雨
水が内部へ侵入して来た場合でも、該釘4の軸廻りは、
厚さ1mm以上の板状成形シール材1の優れた釘穴シール
性により、該釘軸廻りよりの雨水の侵入し漏水すること
を完全に防止できる一方、その浸水雨水を、下地防水シ
ート5の上面を流下し、軒先の隙間より外部に排出され
る。従来の防水工法では、その防水後に、該はぜ巻き部
に介入させたシール材を通して雨水が侵入した後は、吊
り子を釘止めしている釘軸廻りに生ずる釘穴よりの雨水
の侵入漏水が不可避であった不都合を解消することがで
きる。また、該シール材1は、釘穴シール性と下葺防水
シートとの接着性に優れているので、施工後、長い年月
を経過する間に、金属製葺板が環境温度の変動により膨
脹収縮を繰り返し、これに伴い、釘穴が拡大しても、該
シール材の優れた弾性と接着性により釘穴とのシール性
が確保でき、長期に亘り漏水防止を保証する信頼性の高
い屋根の防水施工体を提供することができる。
【0025】
【発明の効果】このように本発明の請求項1又は2に係
る組成物から成るシール材により、釘穴シール性、下地
との接着性、施工作業性、製造作業性に優れ、また、こ
れを1mm以上の厚さ板状成形シール材とするときは、長
期に亘り釘穴シール性を保証する効果をもたらす。ま
た、板状成形シール材の両面に剥離紙を仮着して置くこ
とにより、保存、運搬、作業性を円滑容易にでき好まし
い。更に本発明の請求項5に係る屋根の防水施工法によ
れば、従来の吊り子とその両面に重ねる金属製葺板との
間にシール材やコーキング材を挿入介在せしめる煩わし
い作業を回避でき、単に、成形板状シール材を下葺防水
シート面上に吊り子を固定すべき位置に貼着し、その上
面に吊り子の固定用基板を重合し釘止めする簡単な作業
により、釘穴からの漏水を防水することができる。ま
た、かくして得られたその施工後の本発明の屋根の防水
施工体は、該下葺防水シート面に強固に接着した優れた
釘穴シール性を存する該板状成形シール材を介して吊り
子を屋根下地に釘止め固定した構成としたので、その上
面に吊り子を介して葺いた金属製下葺板がその施工後の
長期に亘り強風などで振動し、或いは気温の変化による
膨脹収縮を繰り返されて釘穴が拡大しても、優れた釘穴
シール性を長期に亘り維持でき、長期に亘り良好な屋根
の防水施工体を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシール材の実施の1例を吊り子と対比
して示した斜面図である。
【図2】本発明の屋根の防水施工法の施工過程における
一部の斜面図である。
【図3】本発明の屋根の防水施工法の施工例の一部を裁
除した図2示の拡大断面図である。
【図4(a)〜(d)】本発明の屋根の防水施工法の1
例のはぜ巻き過程を説明する拡大断面図である。
【図5】本発明の屋根の防水施工を完了した状態の屋根
の一部の斜面図である。
【符号の説明】
1 板状成形シール材 2 吊り子 2a 吊り子の固定用基板 2b 吊子本体 3 剥離紙 4 釘 5 下葺防水シート 6 屋根下地 8 金属製葺板 8a 中央板部 8b はぜ部 8c はぜ部 9 連係重合部、はぜ巻き部
【表1】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相臺 淳吉 東京都足立区千住東2丁目23番4号 日新 工業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストレートアスファルト20〜60重量%、
    プロセス油10〜50重量%、スチレン系合成ゴム5〜15重
    量%、粘着性付与剤5〜15重量%から成るシール材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のシール材に更に25重量
    %以下の無機粉末を混在せしめて成るシール材。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2のシール材を厚さ1mm以
    上で且つ所定寸法に裁断された板状成形シール材。
  4. 【請求項4】 請求項3のシール材の上下面に剥離紙を
    仮着して成る板状成形シール材。
  5. 【請求項5】 金属製葺板はぜ葺構法を用いる屋根の防
    水施工法において、屋根下地の上面に屋根下葺防水シー
    トを敷設し、その上面に複数個の吊り子を各たる木の長
    さ方向に間隔を存して配設する個所に吊り子の固定用基
    板と同じ面積を有する請求項3の板状成形シール材を配
    設し、その各板状成形シール材の上面に各吊り子の固定
    用基板を重合接着し、この状態で各吊り子の固定用基板
    を該屋根下地に釘止めすることを特徴とする屋根の防水
    施工法。
  6. 【請求項6】 金属製葺板はぜ葺構法を用いる屋根の防
    水施工体において、各たる木の長さ方向に間隔を存して
    配設された各吊り子を、その固定用基板下面と屋根下地
    の上面に敷設した防水シート上面との間に請求項3の板
    状成形シール材を介在させた状態で該屋根下地に釘止め
    することを特徴とする屋根の防水施工体。
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