JPH0641461B2 - 3−アミノ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾキセピン化合物、その製造法及び該化合物を含有する、抗抑圧作用を有する医薬調剤 - Google Patents

3−アミノ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾキセピン化合物、その製造法及び該化合物を含有する、抗抑圧作用を有する医薬調剤

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JPH0641461B2
JPH0641461B2 JP60246463A JP24646385A JPH0641461B2 JP H0641461 B2 JPH0641461 B2 JP H0641461B2 JP 60246463 A JP60246463 A JP 60246463A JP 24646385 A JP24646385 A JP 24646385A JP H0641461 B2 JPH0641461 B2 JP H0641461B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野: 本発明は、新規の3−アミノ−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾキセピン化合物及びその酸付加塩、該化合物の製
造法ならびに該化合物を含有する、抗抑圧作用を有する
製薬学的調剤に関する。
従来技術: 特願昭55−105158号(欧州特許出願第2456
0号に相当)の記載から、胃の運動機能に有利な影響を
及ぼす作用を有する2,3,4,5−テトラヒドロ−3
−アミノ−1−ベンゾキセピン−5−オール化合物は、
公知である。
発明が解決しようとする問題点: 本発明の課題は、価値のある薬理作用を有する新規の3
−アミノ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾキセピン誘導
体を開発することである。
問題点を解決するための方法: ところで、新規の3−アミノ−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾキセピン化合物は、価値のある薬理作用を有しか
つ殊に抗抑圧に対して典型的な作用を示すことが見い出
された。該化合物は、その薬理作用のために医薬品とし
て、殊に鬱病状態の治療に適当である。
従つて、本発明は、一般式I: {式中、 Rは水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基又は低
級アルコキシ基を表わし、かつ Rは水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基又は低
級アルコキシ基を表わすか、又は 置換基R及びRの一方は水素原子であり、かつ他方
はニトロ基又はトリフルオルメチル基を表わし、 Rは水素原子を表わすか又は窒素原子に結合してない
炭素原子でヒドロキシ基又は低級アルコキシ基によって
か、フェニル基a: 〔但し、Rは水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル
基又は低級アルコキシ基を表わし、かつRは水素原
子、ハロゲン原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ
基を表わすものとする〕によってか、もしくはアミノ基
b: 〔但し、Rは水素原子又は低級アルキル基を表わし、
かつRは水素原子又は低級アルキル基を表わすものと
する〕によって置換されていてもよい低級アルキル基を
表わし、かつ Rは水素原子又は低級アルキル基を表わすか、又は R及びRは共通にそれらが結合している窒素原子と
一緒になって5〜6員の複素環を形成し、この複素環は
場合によっては第2のヘテロ員として酸素原子、硫黄原
子又は =NR10基〔但し、R10は水素原子、低級アルキル基を
表わすか又はベンジル基を表わすものとする〕を有す
る}で示される3−アミノ−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾキセピン化合物又はその酸付加塩に関する。
式Iの化合物において置換基R1、R2、R3及びR4が低級ア
ルキル基を表わすか又は有する場合には、この基は、直
鎖状であつても分枝鎖状であつてもよく、特に1〜4
個、殊に1〜2個の炭素原子を有することができる。
置換基R1及びR2は、有利に水素原子を表わすか又はハロ
ゲン原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ基を表わ
す。ハロゲン置換基R1及び/又はR2としては、殊に弗素
原子、塩素原子又は臭素原子、有利に塩素原子がこれに
該当する。R1及び/又はR2が低級アルキル基を表わす場
合には、この基は、殊にメチル基を表わし、またエチル
基をも表わす。低級アルコキシ置換基は、殊にメトキシ
基を表わす。
置換基R3及びR4は、特に水素原子又は低級アルキル基を
表わすか又は共通にそれらが結合している窒素原子と一
緒になつて5〜6員の複素環を形成する。殊に、R3及び
R4は、水素原子又は低級アルキル基を表わす。低級アル
キル基としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロ
ピル基、イソプロピル基、n−ブチル基又は分枝鎖状ブ
チル基のような直鎖状又は分枝鎖状アルキル基がこれに
該当する。例えば、置換基R3及びR4の一方が水素原子、
メチル基又はエチル基を表わし、かつ他方が前記低級ア
ルキル基の1つを表わすような化合物は、有利であるこ
とが判明する。
R3及びR4が共通にそれらが結合している窒素原子と一緒
になつて複素環(これは、第2のヘテロ員を有する。)
を形成する場合、この第2のヘテロ員は、殊に酸素原子
又はイミノ基=NR10(但し、R10は、特にベンジル基又
は低級アルキル基を表わすものとする)を表わす。
アルキル基R3の低級アルコキシ置換分としては、殊にメ
トキシ基又はエトキシ基がこれに該当する。R3がフエニ
ル基aによつて置換されている場合、その置換基R5及び
R6には、置換基R1及びR2に対して前記したものが当ては
まる。R3がアミノ基bによつて置換されている場合、そ
の置換基R7及びR8は、殊に前記アルキル基の1つ、特に
メチル基又はエチル基を表わすことができるか又は水素
原子を表わすこともできる。
式Iの新規の3−アミノ−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾキセピン化合物及びその酸付加塩は、本発明によれ
ば、一般式II: 〔式中、R1、R2、R3及びR4はそれぞれ前記のものを表わ
す〕で示される化合物から自体公知の方法で水を脱離
し、場合によつては式Iの遊離化合物をその酸付加塩に
変換するか又は酸付加塩を式Iの遊離化合物に変換する
ことにより得られる。
式IIの3−アミノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1
−ベンゾキセピン−5−オールからの水の脱離は、アル
コールの脱水に対して自体公知の方法により酸脱水剤を
用いる処理によつて行なうことができる。
例えば、式IIの化合物は、反応条件下で不活性の無機又
は有機酸の水溶液で、場合によつては水と混合可能な不
活性の有機溶剤を添加しながら処理することができる。
脱水には、有利に強無機酸が使用される。適当な無機酸
の例としては、塩酸もしくは臭化水素酸のようなハロゲ
ン化水素酸、例えば5〜32%の塩酸水溶液又は燐酸及
び硫酸が挙げられる。有機酸としては強有機酸、例えば
ベンゼン環中で場合によつては低級アルキル基又はハロ
ゲン原子によつて置換されていてもよいベンゼンスルホ
ン酸又はトルフルオル酢酸のような低級脂肪族ハロゲン
化カルボン酸が適当である。反応混合物に場合によつて
は添加することができる、水と混合可能な溶剤として
は、殊に低級アルコールが適当である。反応温度及び反
応時間は、脱水に使用される酸の濃度に応じて変えるこ
とができる。すなわち、使用される酸の濃度及び種類に
応じて室温と反応混合物の沸騰温度との間の温度を使用
することができ、反応時間は、1時間と数時間との間で
あることができる。
式IIの化合物は、脱水のためにルイス酸と、中性の極性
有機溶剤中で反応させることもできる。ルイス酸として
は、特に三塩化アルミニウムが使用される。溶剤として
は、低級ポリオールの低級アルキルエーテル、例えばエ
チレングリコールジメチルエーテルのような低級グリコ
ールエーテルが適当である。反応は、特に高められた温
度、殊に約50℃と反応混合物の沸騰温度との間の温度
で起こる。
式Iの化合物は、自体公知の方法で反応混合物から単離
し、精製することができる。酸付加塩は、常法で遊離塩
基に変換することができ、この遊離塩基は、必要に応じ
て公知方法で薬理学的に認容性の酸付加塩に変換するこ
とができる。式Iの化合物の薬理学的に認容性の酸付加
塩としては、例えば無機酸、例えばハロゲン化水素酸、
殊に塩酸、硫酸もしくは燐酸との塩が適当であるか又は
有機酸、例えば低級脂肪族モノ−もしくはジカルボン
酸、例えば乳酸、マレイン酸、フマル酸もしくは酢酸、
又はスルホン酸、例えば低級アルキルスルホン酸、例え
ばメタンスルホン酸又は場合によつてはベンゼン環中で
ハロゲン原子もしくは低級アルキル基によつて置換され
たベンゼンスルホン酸、例えばp−トルエンスルホン酸
又はシクロヘキシルアミノスルホン酸との塩が適当であ
る。
式Iの化合物は、掌性炭素原子を有し、D−形及びL−
形で存在する。本発明は、式Iの化合物のラセミ混合物
及び純粋な光学的異性体を包含する。
合成の場合、式IIのラセミ混合物から出発するか式IIの
光学活性化合物から出発するかに応じて、式Iの化合物
は、そのラセミ化合物の形で得られるか又は光学活性化
合物として得られる。光学活性化合物は、ラセミ混合物
から自体公知の方法で、例えば掌性分離物質をクロマト
グラフイーにより分離することによつて得ることができ
るか又は適当な光学活性の酸、例えば酒石酸と反応さ
せ、引続き得られた塩の分別結晶によつてその光学活性
の対掌体に分離することによつて得ることができる。
3−アミノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−ベン
ゾキセピン−5−オール化合物は、特願昭55−105
158号(欧州特許出願第24560号に相当)の記載
から公知であり、この特許出願明細書に記載された方法
により得ることができる。
式Iの化合物及びその薬理学的に認容性の酸付加塩は、
重要な薬理作用、殊に抗抑圧に対して典型的な作用を有
する。新規の化合物は、有利な作用分布及び良好な生理
的認容性を有する卓越せる抗抑圧作用を示す。その上、
この化合物は、胃の運動機能に対して好ましく作用する
性質をも有する。
式Iの化合物の抗抑圧に対して典型的な作用は、動物の
薬理学的標準試験で検出することができる。すなわち、
この化合物は、例えばマウスにおいてテトラベナジンに
よつて誘発された低体温との拮抗作用を生じる。
薬理学的試験方法の記載: 1.最小毒性用量の測定。
体重20〜25gのオスのマウスに試験物質300mg/
kgの最大用量を経口投与する。この動物の毒性症状を3
時間の間注意深く観察する。投与後24時間に亘つて、
付加的に全ての症状及び死亡例を記録する。死亡又は激
しい毒性症状が観察された場合、他のマウスには用量を
次第に減少させながら投与する。死亡又は激しい毒性症
状を惹起する最小用量は、最小毒性用量として記載され
る。
2.マウスにおけるテトラベナジン拮抗作用の測定。
テトラベナジンによつて誘発された低体温に対する物質
の拮抗作用を、先に16時間空腹のままで22℃の室温
で留めておいた、18〜26gの体重を有するオスのNM
RI-マウスにおいて測定する。
低体温を生じさせるために、マウスに2%のチロース溶
液10ml/kgの容量中に懸濁させたテトラベナジン45
mg/kgの用量を腹腔内注射する。テトラベナジンを投与
してから60分後この動物に試験物質を2%のチロース
溶液10ml/kgの容量で経口投与する。1つの対照群に
チロース溶液のみを経口投与する。動物の最初の体温を
テトラベナジンを投与する直前に直腸でサーミスターゾ
ンデで測定する。試験物質を投与してから1、2及び3
時間後に体温の測定を繰り返す。試験物質もしくはプラ
セボ(Placebo)を投与してから1、2及び3時間後に確
定された体温の値から平均値を計算する。この計算した
平均値と動物の最初の体温との間の差は、テトラベナジ
ンによつて惹起された体温減少を示す。抗抑圧作用する
試験物質で処理した動物群の場合、体温減少は、プラセ
ボのみで処理した対照群の場合よりも僅かである。体温
減少の試験物質によつて惹起される減少率は対照群の場
合に測定された温度減少に対して%で記載され、物質の
抗抑圧作用に対する情況証拠を表わす。次表は、前記の
試験法により得られた結果を再び示すものである。式I
の化合物に対して記載した実施例の番号は、次の製造例
に関連する。
前記作用により、式Iの化合物及びその薬理学的に認容
性の酸付加塩は、中枢神経系の疾病及び機能障害、殊に
抑圧的同型団の疾病を治療及び予防する医薬調剤として
適当である。
使用すべき用量は、勿論使用される物質の種類、治療す
べき状態及び投与形に応じて変動する。例えば、非経口
的処方は、一般に経口的調製剤よりも少ない作用物質を
含有する。しかし一般に大多数の哺乳動物に対する投与
には、1回量当り2〜30mgの作用物質含量を有する医
薬形が適当である。
薬剤として式Iの化合物及びその生理的に認容性の酸付
加塩は、常用の製薬学的助剤と一緒にして例えば錠剤、
カプセル剤、坐剤又は溶液のような生薬的調剤で含有さ
せることができる。この生薬的調剤は、自体公知の方法
により、例えば乳糖、澱粉もしくはタルクのような常用
の固体担持剤又は例えば水、油脂もしくは液状パラフイ
ンのような液状希釈剤の使用下及び製薬学的に常用の助
剤、例えば錠剤破壊剤、溶解助剤もしくは貯蔵剤の使用
下に得ることができる。
実施例: 次に、本発明を実施例につき詳説するが、本発明はそれ
によつて限定されるものではない。
実施例1: 3−メチルアミノ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾキセ
ピン。
3−メチルアミノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1
−ベンゾキセピン−5−オール塩酸塩23.0gを32%の
塩酸水溶液50ml中で攪拌しながら30分間100℃に
加熱する。引続き、この溶液を氷100g上に流し込
み、この混合物を25%のアンモニア水溶液70mlでア
ルカリ性にする。その後に、この混合物を1回塩化メチ
レン100mlで抽出し、かつ4回塩化メチレン25ml宛
で抽出する。合せた塩化メチレン抽出液を硫酸ナトリウ
ム上で乾燥し、溶剤を減圧下で留去する。3−メチルア
ミノ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾキセピン17.4gが
無色の油として得られる。
得られた油状塩基をイソプロパノール25mlに溶解し、
塩酸塩を形成させるためにガス状塩化水素をこの溶液中
に導入する。冷却後、沈殿した3−メチルアミノ−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾキセピン塩酸塩を濾別し、イ
ソプロパノールから再結晶させる。融点:168〜17
0℃。
実施例2: 7,8−ジメチル−3−メチルアミノ−2,3−ジヒド
ロ−1−ベンゾキセピン。
7,8−ジメチル−3−メチルアミノ−2,3,4,5
−テトラヒドロ−1−ベンゾキセピン−5−オール塩酸
塩10.0gを塩化水素で飽和したメタノール50mlに溶解
し、この溶液を攪拌しながら還流下に2時間加熱する。
引続きこの溶液を真空中で蒸発濃縮し、この残滓を25
%のアンモニア水溶液に溶解し、このアンモニア性溶液
を実施例1の記載と同様に後処理する。7,8−ジメチ
ル−3−メチルアミノ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾ
キセピン塩酸塩7.9gが得られる。融点:216〜21
8℃。
実施例3: 3−ブチルアミノ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾキセ
ピン。
3−ブチルアミノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1
−ベンゾキセピン−5−オール塩酸塩15.0gを85%の
燐酸水溶液80ml中で室温で4時間攪拌する。引続き、
この溶液を氷100g上に流し込み、この混合物を実施
例1の記載と同様に後処理する。3−ブチルアミノ−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾキセピン塩酸塩12.1gが
得られる。融点:138℃。
実施例4: 3−メチルアミノ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾキセ
ピン。
3−メチルアミノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1
−ベンゾキセピン−5−オール1.93gをエチレングリコ
ールジメチルエーテル25ml中に加え、これに氷冷却下
で三塩化アルミニウム1.5gを添加する。引続き、この
反応混合物を18時間沸騰温度に加熱する。その後に、
溶剤を蒸発させ、残滓を水に溶解し、この溶液に希水酸
化ナトリウム溶液を添加し、かつ塩化メチレンで抽出す
る。この塩化メチレン抽出液を蒸発濃縮し、残滓として
残留する3−メチルアミノ−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾキセピンを実施例1の記載と同様にその塩酸塩に変
換し、これをメタノール/エーテル混合物から再結晶さ
せる。3−メチルアミノ−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾキセピン塩酸塩1.9gが得られる。融点:168〜1
70℃。
また、次表に記載した3−アミノ−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾキセピン化合物は、前記実施例に記載の方法
により相当する3−アミノ−2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−1−ベンゾキセピン−5−オール化合物からの脱
水によつて得られる。
実施例I: 3−メチルアミノ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾキセ
ピン塩酸塩を含有する錠剤。
錠剤を1錠当り次の組成で製造する: 3−メチルアミノ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾキセ
ピン塩酸塩 20mg、 トウモロコシ澱粉 60mg、 乳糖 135mg、 ゼラチン(10%の溶液として) 6mg。
作用物質、トウモロコシ澱粉及び乳糖を10%のゼラチ
ン溶液で濃稠化させる。このペーストを砕解し、生成さ
れた顆料を適当な薄板上にもたらし、かつ乾燥する。乾
燥した顆粒を砕解機に導通させ、混合機中で他の次の助
剤: タルク 5mg、 ステアリン酸マグネシウム 5mg、 トウモロコシ澱粉 9mg と混合し、その次に240mgの錠剤に圧縮する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/54 (72)発明者 クラウス―ウルリヒ・ヴオルフ ドイツ連邦共和国ヘーニヒゼン・イムカー スヴエーク 6

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式I: {式中、 Rは水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基又は低
    級アルコキシ基を表わし、かつ Rは水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基又は低
    級アルコキシ基を表わすか、又は 置換基R及びRの一方は水素原子であり、かつ他方
    はニトロ基又はトリフルオルメチル基を表わし、 Rは水素原子を表わすか又は窒素原子に結合していな
    い炭素原子でヒドロキシ基又は低級アルコキシ基によっ
    てか、フェニル基a: 〔但し、Rは水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル
    基又は低級アルコキシ基を表わし、かつRは水素原
    子、ハロゲン原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ
    基を表わすものとする〕によってか、もしくはアミノ基
    b: 〔但し、Rは水素原子又は低級アルキル基を表わし、
    かつRは水素原子又は低級アルキル基を表わすものと
    する〕によって置換されていてもよい低級アルキル基を
    表わし、かつ Rは水素原子又は低級アルキル基を表わすか、又は R及びRは共通にそれらが結合している窒素原子と
    一緒になって5〜6員の複素環を形成し、この複素環は
    場合によっては第2のヘテロ員として酸素原子、硫黄原
    子又は =NR10基〔但し、R10は水素原子、低級アルキル基を
    表わすか又はベンジル基を表わすものとする〕を有す
    る}で示される3−アミノ−2,3−ジヒドロ−1−ベ
    ンゾキセピン化合物又はその酸付加塩。
  2. 【請求項2】Rが水素原子、ハロゲン原子、低級アル
    キル基又は低級アルコキシ基を表わし、Rが水素原
    子、ハロゲン原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ
    基を表わし、Rが水素原子又は低級アルキル基を表わ
    し、かつRが水素原子又は低級アルキル基を表わす、
    特許請求の範囲第1項記載の化合物。
  3. 【請求項3】Rが水素原子、塩素原子、臭素原子を表
    わすか又は1〜2個の炭素原子を有する低級アルキル基
    を表わし、Rが水素原子、塩素原子、臭素原子を表わ
    すか又は1〜2個の炭素原子を有する低級アルキル基を
    表わし、Rが水素原子又は低級アルキル基を表わし、
    かつRが水素原子又は低級アルキル基を表わす、特許
    請求の範囲第2項記載の化合物。
  4. 【請求項4】3−メチルアミノ−2,3−ジヒドロ−1
    −ベンゾキセピン及びその酸付加塩である、特許請求の
    範囲第1項から第3項までのいずれか1項に記載の化合
    物。
  5. 【請求項5】一般式I: {式中、 Rは水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基又は低
    級アルコキシ基を表わし、かつ Rは水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基又は低
    級アルコキシ基を表わすか、又は 置換基R及びRの一方は水素原子であり、かつ他方
    はニトロ基又はトリフルオルメチル基を表わし、 Rは水素原子を表わすか又は窒素原子に結合してない
    炭素原子でヒドロキシ基又は低級アルコキシ基によって
    か、フェニル基a: 〔但し、Rは水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル
    基又は低級アルコキシ基を表わし、かつRは水素原
    子、ハロゲン原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ
    基を表わすものとする〕によってか、もしくはアミノ基
    b: 〔但し、Rは水素原子又は低級アルキル基を表わし、
    かつRは水素原子又は低級アルキル基を表わすものと
    する〕によって置換されていてもよい低級アルキル基を
    表わし、かつ Rは水素原子又は低級アルキル基を表わすか、又は R及びRは共通にそれらが結合している窒素原子と
    一緒になって5〜6員の複素環を形成し、この複素環は
    場合によっては第2のヘテロ員として酸素原子、硫黄原
    子又は =NR10基〔但し、R10は水素原子、低級アルキル基を
    表わすか又はベンジル基を表わすものとする〕を有す
    る}で示される3−アミノ−2,3−ジヒドロ−1−ベ
    ンゾキセピン化合物又はその酸付加塩の製造法におい
    て、一般式II: 〔式中、R、R、R及びRはそれぞれ前記のも
    のを表わす〕で示される化合物から水を脱離し、場合に
    よっては式Iの遊離化合物をその酸付加塩に変換するか
    又は酸付加塩を式Iの遊離化合物に変換することを特徴
    とする、式Iの3−アミノ−2,3−ジヒドロ−1−ベ
    ンゾキセピン化合物の製造法。
  6. 【請求項6】抗抑圧作用を有する医薬調剤において、式
    I: {式中、 Rは水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基又は低
    級アルコキシ基を表わし、かつ Rは水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基又は低
    級アルコキシ基を表わすか、又は 置換基R及びRの一方は水素原子であり、かつ他方
    はニトロ基又はトリフルオルメチル基を表わし、 Rは水素原子を表わすか又は窒素原子に結合してない
    炭素原子でヒドロキシ基又は低級アルコキシ基によって
    か、フェニル基a: 〔但し、Rは水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル
    基又は低級アルコキシ基を表わし、かつRは水素原
    子、ハロゲン原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ
    基を表わすものとする〕によってか、もしくはアミノ基
    b: 〔但し、Rは水素原子又は低級アルキル基を表わし、
    かつRは水素原子又は低級アルキル基を表わすものと
    する〕によって置換されていてもよい低級アルキル基を
    表わし、かつ Rは水素原子又は低級アルキル基を表わすか、又は R及びRは共通にそれらが結合している窒素原子と
    一緒になって5〜6員の複素環を形成し、この複素環は
    場合によっては第2のヘテロ員として酸素原子、硫黄原
    子又は =NR10基〔但し、R10は水素原子、低級アルキル基を
    表わすか又はベンジル基を表わすものとする〕を有す
    る}で示される3−アミノ−2,3−ジヒドロ−1−ベ
    ンゾキセピン化合物又はその酸付加塩の薬理的有効量な
    らびに常用の製薬学的助剤及び/又は製薬学的担持剤を
    含有することを特徴とする、抗抑圧作用を有する医薬調
    剤。
JP60246463A 1984-11-05 1985-11-05 3−アミノ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾキセピン化合物、その製造法及び該化合物を含有する、抗抑圧作用を有する医薬調剤 Expired - Lifetime JPH0641461B2 (ja)

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