JPH0641324A - ゴムロール部材 - Google Patents

ゴムロール部材

Info

Publication number
JPH0641324A
JPH0641324A JP19504892A JP19504892A JPH0641324A JP H0641324 A JPH0641324 A JP H0641324A JP 19504892 A JP19504892 A JP 19504892A JP 19504892 A JP19504892 A JP 19504892A JP H0641324 A JPH0641324 A JP H0641324A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
rubber roll
ethylene
weight
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19504892A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidetoshi Kouboku
英利 光墨
Osamu Imai
督 今井
Tatsuya Kojima
達也 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokushin Industries Corp
Hokushin Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokushin Industries Corp
Hokushin Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hokushin Industries Corp, Hokushin Industry Co Ltd filed Critical Hokushin Industries Corp
Priority to JP19504892A priority Critical patent/JPH0641324A/ja
Publication of JPH0641324A publication Critical patent/JPH0641324A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐候性に優れ、しかも耐摩耗性に優れたエチ
レン−プロピレン−ジエン共重合ゴム製ゴムローラ部材
を提供する。 【構成】 エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム1
00重量部、軟化剤50ないし120重量部、補強剤0
ないし30重量部および加硫剤0ないし3重量部を含む
ゴム組成物の加硫物からゴムロール部材を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の技術分野】本発明は、ゴムロール部材に関す
るものであって、より詳しくは、耐候性、摩擦係数の安
定性に優れると共に耐摩耗性に優れたゴムロール部材で
あって、長期にわたって安定した、主としてOA機器や
金融用端末機器などの給紙あるいは搬送用に使用される
ゴムロール部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術およびその問題点】複写機や各種金融端末
機などのOA機器や金融用端末機器に使用されている、
給紙あるいは搬送用のゴムロールとしては、紙葉類の搬
送が正確に行われるように、工夫がこらされており、た
とえば、特公昭62−56061号公報、実開昭60−
170337号公報などに見られるように、各種のウレ
タン系ゴム、ポリノルボルネン系のゴムなどが使用され
ている。
【0003】これらのゴム素材は、給紙ロールという点
からみれば、紙葉類の搬送が比較的正確に行えるという
特徴があるために、現在のOA機器用や金融用端末機器
のゴムロールとして最も多く使用されている素材であ
る。
【0004】しかしながら、従来より使用されている、
各種ウレタン系ゴムやポリノルボルネン系ゴムは、耐候
性に劣り搬送性能が著しく低下するという問題や、10
万枚程度の紙葉類を搬送すると、ゴムが摩耗し、ロール
の外径が著しく小さくなり、紙葉類を正確に搬送できな
くなるという問題がある。
【0005】そこで、先ず耐候性を向上させるために、
耐候性がよいものとして知られているエチレン−プロピ
レン共重合ゴムを用いて常法通り多量の補強剤とオイル
とを配合させゴムロールを製造すると、確かに耐候性の
点は改善されるものの、耐摩耗性が劣るという問題が生
じてくる。つまり、耐摩耗性の点に関しては、エチレン
−プロピレン共重合ゴムは前記各種ウレタン系ゴムやポ
リノルボルネン系ゴムに比べて著しく劣っているのであ
る。
【0006】
【発明の目的】そこで、本発明の目的は、エチレン−プ
ロピレン共重合ゴムを用いて、耐候性、摩擦係数安定性
に優れ、しかも耐摩耗性に優れた特性を有するゴムロー
ル部材を提供することにある。
【0007】
【問題点を解決するための手段】本発明者等は、前記の
目的を解決するために鋭意研究した結果、油添された高
分子量のエチレン−プロピレン共重合ゴムをロールの素
材として採用すると共に、従来から多量に配合されてい
る補強剤を極端に減らしてみると、驚くべきことには、
耐摩耗性の優れた給紙用ゴムロールを得ることができる
という新たな知見を得、この点をもとにさらに研究し、
ついに本発明に到達したのである。すなわち、本発明に
よれば、エチレン−プロピレン共重合ゴム100重量
部、軟化剤50ないし120重量部、補強剤0ないし3
0重量部および加硫剤0ないし3重量部を含むゴム組成
物の加硫物から形成させて得られることを特徴とするゴ
ムロール部材が提供される。さらに、本発明によれば、
ゴムロール部材の少なくとも紙と接触する面が、前記特
定のエチレン−プロピレンゴムを含む組成物の加硫物か
ら形成されたものであるゴムロール部材が提供される。
【0008】
【発明の具体的説明】本発明のゴムロール部材の好適な
一例の横方向の断面図を示す図1および縦方向の断面図
を示す図2を用いて、本発明を説明すると、本発明のゴ
ムロール部材は、任意の芯金(2)と、その表面に形成
された、エチレン−プロピレン共重合ゴムを含む組成物
の加硫物からなる層(1)とから構成される。また、本
発明のゴムロール部材は、エチレン−プロピレン共重合
ゴムを含む組成物の加硫物からなるものでもよいし、該
加硫物を一層とする積層体を含むものでもよい。
【0009】本発明におけるエチレン−プロピレン共重
合ゴムとは、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合
体(EPDM)からなるゴム状共重合体を意味するもの
である。EPDMにおけるジエンの例としては、5−メ
チレン−2−ノルボルネン、5−エチリデン−2−ノル
ボルネン、ジシクロペンタジエン、シクロオクタジエ
ン、および1,4−ヘキサジエンを例示することができ
る。
【0010】本発明においては、油添されたエチレン−
プロピレン共重合ゴムを使用することが好ましい。該油
添されたエチレン−プロピレン共重合ゴムとは、エチレ
ン−プロピレン共重合ゴムを製造する途中の工程で油成
分を添加する方法を採用することにより調製される共重
合ゴムをいうのである。この油添された共重合ゴムにお
いて、とくに高分子量の共重合ゴムを使用することが好
ましい。具体的には、該共重合ゴムのムーニー粘度(M
1+8 120 ℃)で40以上、好ましくは50以上がよ
い。また、エチレンープロピレン共重合ゴムのヨウ素価
が3ないし30のもの、とくに10ないし25のものが
好適である。
【0011】なお、前記油添されたエチレン−プロピレ
ン共重合ゴムを使用する場合には、共重合ゴム内のオイ
ルの量が後述する範囲内に納まるような共重合ゴムを選
択することが好ましいが、必ずしもそのようにしなけれ
ばならないというわけではなく、例えば、共重合ゴム内
のオイルの量が少ない場合には、範囲内に納まるように
後からオイルを添加・配合する方法を採用してもよい。
本発明で用いられる、とくに好ましいEPDMは、パラ
フィン系オイルが50ないし80部油添されており、プ
ロピレン含量が10ないし70モル%、ヨウ素価が3な
いし30、ムーニー粘度(ML1+8 120 ℃)が50以上
のものである。
【0012】本発明においては、油添された共重合ゴム
を使用せずに、エチレン−プロピレン共重合ゴムとオイ
ルとの混合物を使用してもよい。
【0013】前記オイルは、軟化剤とも呼ばれるもので
あり、ゴムに可塑性を与え加工性を付与すると共に成形
品の硬度を下げる効果を有するものであり、成形加工時
に常用される配合剤でもある。具体的には、プロセス
油、トール油、パラフィン油、低重合フェノールホルム
アルデヒド樹脂、低融点スチレン樹脂等を例示すること
ができるが、特にパラフィンオイルが好ましい。そのオ
イルの添加量は、エチレン−プロピレン共重合ゴム10
0重量部に対して、50ないし120重量部、特に50
ないし100重量部が好ましい。
【0014】本発明においては、従来から知られている
補強剤を配合しなくとも、耐摩耗性に優れた給紙用ゴム
ロールを得ることができるが、少量の補強剤を配合する
ことが好ましい。配合される補強剤は、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、ホワイトカーボン、カーボンブ
ラック等を挙げることができるが、それらに限定される
ものではない。該補強剤の配合量はエチレン−プロピレ
ン共重合ゴム100重量部に対して、30重量部以下、
とくに10重量部以下である。
【0015】前記ゴム組成物の架橋剤としては、各種の
過酸化物あるいは硫黄等が示されるが、他の公知のもの
を使用してもよい。該架橋剤の配合量はエチレン−プロ
ピレン共重合ゴム100重量部に対して、3重量部以
下、とくに1ないし2重量部が好ましい。なお、必要に
応じて、ゴムの加硫時に使用される加硫助剤を前記加硫
剤と併用すると、より好ましい結果をもたらす。
【0016】本発明のゴム素材には、本発明の目的を損
なわない範囲で、通常、当業界においてゴム用配合剤と
して認識されている、各種の配合剤を添加することがで
きる。
【0017】かくして本発明の組成物を調製することが
できた。次にこの組成物からゴムロールを製造する点に
ついて説明する。まず、この組成物を、射出成形法、押
出成形法、プレス成形法などの公知の成形法を用いて成
形体を得、ついで、該成形体を電熱加硫法あるいは蒸気
加硫法を採用することによって、加硫成形体を得ること
ができる。あるいは、電熱プレス加硫法により、成形体
の製造と加硫とを同時に行う方法を採用してもよい。こ
れら成形法および加硫に要する時間は、それぞれの方法
により大きく異なるものであり、とくに限定されるもの
ではないが、例えば、80ないし180度にて3ないし
30分間成形した後、100ないし180度で10ない
し90分間加熱加硫させることにより加硫された成形体
を得ることができる。
【0018】なお、前記「ゴムロール部材の少なくとも
紙と接触する面が、特定のエチレン−プロピレンゴムを
含む組成物の加硫物にて形成されたものである」という
ことは、例えば、ゴムロール部材のゴム層が積層体とな
っている場合、最上層の紙と接触するゴム層のゴムが前
記特定のエチレン−プロピレンゴム組成物から成形され
ていることを意味し、あるいは、ゴムロール部材の少な
くとも紙と接触する面のゴム層の一部が上記特定のゴム
組成物から成形されたものであることを含むものであ
る。
【0019】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を説明する。実施例1 表1にて示される混合物をニーダーを用いて、80℃で
5分間混練する。この混合物を、押出機にて混練し、ダ
イより混合物を押出し、チューブ状のものを得る。押出
温度は40℃に保った。ついで、得られたチューブ状の
ものに、加硫芯金を嵌入し、ルミラーにより加圧した
後、150℃、4kgf/cm2 、1.5時間加圧、加熱し、
加硫したゴム層を有するゴムロールを得た。得られたゴ
ムロールの硬度および耐摩耗性を測定した。測定結果を
表2に示す。
【0020】比較例1 表1にて示される混合物を、実施例1と同様な操作を行
い加硫したゴム層を有するゴムロールを得た。得られた
ゴムロールの硬度および耐摩耗性を測定した。測定結果
を表2に示す。
【0021】比較例2 表1にて示される混合物を、実施例1と同様な操作を行
い加硫したゴム層を有するゴムロールを得た。得られた
ゴムロールの硬度および耐摩耗性を測定した。測定結果
を表2に示す。
【0022】比較例3 ゴム素材としてポリノルボルネン系のゴムを用いて、常
法により給紙用ゴムロールを得た。得られたゴムロール
の硬度および耐摩耗性を測定した。測定結果を表2に示
す。
【0023】 *1:エスプレン502 は、油添されていないエチレン−
プロピレン−ジエン共重合ゴムであり、その分子量はエ
スプレン601F に比較してかなり小さい。 *2:エスプレン601F は、油添されたエチレン−プロ
ピレン−ジエン共重合ゴムであって、該重合ゴム170
重量部内には、70重量部のオイルが含まれる。
【0024】 *耐摩耗性の欄の(A)は、紙葉類搬送前の給紙ロール
の外径を示し、(B)は、紙葉類10万枚搬送後の給紙
ロールの外径を示す。
【0025】実施例と比較例とを比べてみると、エチレ
ン−プロピレン−ジエン共重合ゴム製のゴムロールの硬
度についてはさほど差がないものの、耐摩耗性について
は、実施例のゴムロールが格段に優れているものである
ことが分かる。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、従来使用されていたゴ
ムロール部材の素材である、ウレタン系やポリノルボル
ネン系のゴムに比較して、著しく耐摩耗性に優れ、長期
にわたって、多種類の紙を給紙する際の優れた給紙性能
をそのまま保持したゴム部材が提供され、このゴム部材
は、たとえば、複写機、FAXなどの事務機器、および
金融用端末などの給紙等を行うゴムロールや重送防止ロ
ールとしても好適に使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゴムロール部材の好適な一例であるゴ
ムロールの横方向の断面図である。
【図2】本発明のゴムロール部材の好適な一例であるゴ
ムロールの縦方向の断面図である。
【符号の説明】
1:本発明の組成物の加硫物からなる層 2:芯金

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン−プロピレン共重合ゴム100
    重量部、軟化剤50ないし120重量部、補強剤0ない
    し30重量部および加硫剤0ないし3重量部を含むゴム
    組成物の加硫物にて形成されていることを特徴とするゴ
    ムロール部材。
  2. 【請求項2】 該軟化剤がパラフィン系オイルである請
    求項1記載のゴムロール部材。
  3. 【請求項3】 該ゴムロール部材が給紙あるいは搬送用
    ゴムロール部材である請求項1または2記載のゴムロー
    ル部材。
JP19504892A 1992-07-22 1992-07-22 ゴムロール部材 Pending JPH0641324A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19504892A JPH0641324A (ja) 1992-07-22 1992-07-22 ゴムロール部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19504892A JPH0641324A (ja) 1992-07-22 1992-07-22 ゴムロール部材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0641324A true JPH0641324A (ja) 1994-02-15

Family

ID=16334682

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19504892A Pending JPH0641324A (ja) 1992-07-22 1992-07-22 ゴムロール部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0641324A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6814892B2 (en) * 1999-10-28 2004-11-09 Bridgestone Corporation Ethylene propylene rubber foam and image formation equipment

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6814892B2 (en) * 1999-10-28 2004-11-09 Bridgestone Corporation Ethylene propylene rubber foam and image formation equipment

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0503220B1 (en) Foaming thermoplastic elastomers
US8552113B2 (en) Rubber material of a wiper blade for windshield wipers and process for production thereof
US20070294852A1 (en) Rubber Material and Method for Production Thereof
JP2005068430A (ja) 熱可塑性エラストマー組成物及びその製造方法
JPS61176642A (ja) 向上した引裂強さを有する天然ゴム含有組成物
JPH11236465A (ja) ゴム組成物、該ゴム組成物を用いたゴムローラ及び該ゴム組成物の製造方法
EP0166725B1 (en) An improved windshield wiper material
EP0404552A2 (en) Method for improving the processing characteristics of polyethylene blends
US4153589A (en) Thermoplastic elastomeric molding composition and articles molded therefrom
DE3032178A1 (de) Thermoplastische elastomerzusammensetzung
JPH0641324A (ja) ゴムロール部材
DE3116494A1 (de) Elastomere mischung
EP0188097B1 (en) Rubber compositions
JP3355107B2 (ja) 紙送り用ゴムローラ
US5597860A (en) Vulcanizable rubber compositions and vulcanized rubber
EP0433210B1 (en) Procedure for the obtention of thermoplastic elastomer mixtures
JPH0820693A (ja) ハロゲン化ブチルゴム組成物
JP2876697B2 (ja) スポンジ用ゴム組成物
JP2971861B1 (ja) 架橋ゴム組成物、並びに、ゴムローラ及びその製造方法
JP2792151B2 (ja) 加硫ゴム製自動車部品
EP1538179B1 (de) Gummimaterial und Verfahren zur Herstellung desselben
EP0509396A1 (en) Vulcanizable rubber composition and vulcanized rubber product
KR100510703B1 (ko) 타이어 사이드월 고무조성물
JPH0219854B2 (ja)
DE2554942C2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20011009