JPH0641312B2 - 加工食品が充填された筒状フィルム包装体 - Google Patents

加工食品が充填された筒状フィルム包装体

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JPH0641312B2
JPH0641312B2 JP29143487A JP29143487A JPH0641312B2 JP H0641312 B2 JPH0641312 B2 JP H0641312B2 JP 29143487 A JP29143487 A JP 29143487A JP 29143487 A JP29143487 A JP 29143487A JP H0641312 B2 JPH0641312 B2 JP H0641312B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明はソーセージやチーズなどの加工食品が筒状フィ
ルムの内部に充填されている包装体に係り、特に消費者
がフィルムを開放しやすいようにした筒状フィルム包装
体に関する。
〔発明の背景〕
第8図はソーセージなどの加工食品が充填された円筒状
フィルム包装体の従来例を示している。
この種の包装体では、第9図の断面図に示しているよう
に、塩化ビニリデン系などのフィルム1の両縁部1aと
1bが合わされ、この合わせ部が高周波溶着あるいは超
音波溶着手段などにより溶着されて溶着線Sが形成され
ており、これによって円筒状の包装筒5が形成されてい
る。ソーセージの場合にはこの円筒状包装筒5内に加工
食肉が充填され、またスティックチーズの場合には、円
筒状包装筒5内にプロセスチーズが充填される。そして
包装筒5の長手方向両端部が絞られ、この絞り部分がア
ルミニウムなどの金属製クリッピング部材2によって締
付けられて閉じられている。
例えばソーセージの場合には、包装筒5内に加工食肉が
充填された後に、ボイル工程に移行する。このボイル工
程では包装筒5の内圧が上昇するため、フィルム1に張
力が作用する。この張力は溶着線Sに作用することにな
るが、従来は第9図に示すように、フィルム縁部1aと
1bが互いにほぼ平面状態に重ね合わされて溶着されて
いた。よってフィルム張力によって溶着線Sに対しFで
示す力が作用しても、この力Fに対する溶着線Sの溶着
強度は高く、ボイル工程にて包装筒5の破壊が生じにく
くなっていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ここで第9図は従来の円筒状フィルム包装体の断面図で
あるが、この第9図に示す円筒状フィルム包装体では、
包装筒5の外面に位置しているフィルム縁部1aの溶着
線Sからの突出量zが短いためにこのフィルム縁部1a
を指によって十分につかむことができず、しかもこのフ
ィルム縁部1a以外に溶着線Sを破るためのきっかけと
なる部分がないため、フィルム縁部1aの部分において
フィルム1を破り開くことが非常に難しくなっている。
よって消費者がフィルム1を破り開こうとするときに
は、例えばナイフなどによってフィルム1に切込みを入
れこの切込みをきっかけとしてフィルムを破り開き内容
物からフィルムを剥すことになるが、手元にナイフなど
がない場合にはフィルム1を内容物から剥すことが非常
に困難であった。
またスティックチーズなどのように比較的小さい包装体
の場合には、赤などに着色された開封テープが取付けら
れており、この開封テープを引っ張ることによってフィ
ルム1に破れを生じさせるようにしている。しかしなが
ら開封テープは高価であるため、これを長い寸法にて使
用している従来の包装体はコストが高くなっており不経
済である。また開封テープは、包装体の長手方向全長に
わたって取付けられており、その両端部がクリッピング
部材2によってフィルム1と共に締付けられているのが
一般的である。したがって、開封テープを包装筒5から
引き剥した場合、その両端がクリッピング部材2を引き
付けることになって包装体全体が弓のように曲がってし
まい、内容物が変形する欠点もある。
また、第10図は従来の他の円筒状フィルム包装体の断面
図であるが、この第10図に示すように、フィルム縁片1
aと1bを、包装筒の内面に連続する面どうしが合うよ
うな合掌状態に接合し、フィルム縁片1aと1bの基部
どうしを溶着線Sにて溶着する包装体も考えられる。こ
の第10図に示す包装体では、フィルム縁片1aと1bが
包装筒1から長く突出しているため、このフィルム縁片
1aと1bにノッチ(切込み)を設けることができ、こ
のノッチをきっかけとしてフィルム1を剥すことが容易
に行なえるようになる。
しかしながら、第10図に示す合掌溶着構造では、ボイル
工程などにおいてフィルム張力Fが生じると、この張力
Fがフィルム縁片1aと1bを互いに引き離すように作
用する。この方向の力Fに対しては、溶着線Sの強度が
非常に弱くなるため、ソーセージの場合のボイル工程な
どにおいて、フィルム包装筒が溶着線Sの部分から破壊
されやすくなる。
本発明は上記従来の問題点を解決するものであり、第10
図に示す合掌溶着構造と同様に、フィルムを容易に剥す
ことができるようになり且つ、フィルムに対する溶着強
度を十分に高くできて、ソーセージの場合のボイル工程
などにおいて内圧の上昇に十分に耐え得る筒状フィルム
包装体(内容物が包装筒につめられ且つクリッピングさ
れたもの)を提供することを目的としている。
〔問題点を解決するための具体的な手段〕
本発明は、フィルムによって筒状の包装筒が形成され、
この筒状の包装筒内に加工食品が充填されているととも
に、包装筒の長手方向両端部が閉じられているフィルム
包装体において、筒状に形成された前記フィルムの一方
の縁片が包装筒の外面方向へ折返えされて、他方のフィ
ルムの縁片が前記一方のフィルムの縁片の外側に重ねら
れており且つ、包装筒を形成しているフィルムと一方の
フィルム縁片との折返し部を余した位置にて、2枚のフ
ィルム縁片と包装筒を形成しているフィルムとが一緒に
溶着線によって溶着されていることを特徴とするもので
ある。
〔作 用〕
この筒状フィルム包装体では、溶着線を1本のみ設けた
場合、第10図に示す合掌溶着構造の場合と同様に包装筒
の外側に突出するフィルム縁部を長く確保できる。した
がって、フィルム縁部にノッチ(切欠き)を設け、この
ノッチからフィルムを切り裂くことによって、内容物か
らフィルムを剥しやすくなる。しかも溶着線は、包装筒
を形成しているフィルムと一方のフィルム縁片との折返
し部を余した位置にて形成されているため、溶着線では
2枚のフィルム縁片と包装筒を形成しているフィルムの
合計3枚のフィルムが溶着されている状態である。した
がって、第10図に示す合掌溶着構造に比べて溶着線の溶
着強度を高くできる。またソーセージの場合のボイル工
程などにおいてフィルムに張力が生じた場合、この張力
は溶着線に対して直接フィルムどうしを剥す方向ではな
く溶着線に対してずらす方向へ機能することになる。よ
ってフィルム張力に対しては、第9図に示すようにフィ
ルム縁部どうしを重ね合わせて溶着した場合と同様に、
十分に耐えることができるものになる。よってソーセー
ジの場合のボイル工程などにおいて包装筒の内圧が上昇
したとしても、溶着線の部分が包装筒の内圧の上昇に十
分に耐え得るようになる。
また溶着線を2本設けることによって溶着強度をさらに
高くすることができる。この場合にフィルム縁片の外縁
に近い部分に設けられた第2の溶着線に間欠部を設け、
この間欠部が設けられている部分にてフィルム縁片を指
でつかみ、この部分を引くようにすれば、包装筒の外面
に接合されている2枚のフィルム縁片が第2の溶着線か
ら剥れ、また場合によっては折返しし部側の第1の溶着
線部分からも剥れて、この部分の包装筒を構成している
フィルムに破れを生じさせる。よって2枚のフィルム縁
片が従来の開封テープとほぼ同様な機能を発揮すること
になり、フィルム縁片の剥れ部分から包装筒を破るきっ
かけを作ることができるようになる。また好ましくは、
第2の溶着線の間欠部にてフィルム縁片にノッチを入れ
ておけば、この部分からフィルム縁片を分断することが
でき、フィルム縁片をさらに剥しやすくなる。
〔発明の実施例〕
以下、本発明の実施例を第1図〜第7図の図面によって
説明する。
第1図は本発明の第1実施例による円筒状フィルム包装
体を示す正面図である。この第1実施例は最も好ましい
ものを示している。
第1図に示す第1実施例では、塩化ビニリデン系などの
フィルム1が円筒状に巻かれて包装筒10が形成されて
いる。この包装筒10を構成するフィルム1は、その縁
片1aと1bが高周波または超音波によって溶着されて
いるが、この溶着は2箇所の溶着線SとSによって
行なわれている。第2図(A)(B)(C)は溶着線に
よる溶着部を示す断面拡大図であって、フィルム1の縁
片1aと1bは第2図の(A)に示すように、包装筒1
0の内面と連続する面どうしが接合される合掌状態に合
わされ、さらに縁片1aと1bが共に包装筒10を形成
しているフィルム1の外面に合うように折られる。すな
わち第2図(B)に示すように、一方のフィルム縁片1
aが包装筒10を形成しているフィルム1から折返えさ
れ、このフィルム縁片1aの外側に他方のフィルム縁片
1bが重ねられた状態になる。そしてフィルム1と縁片
1aとの折返えし部4を余した位置にて第1の溶着線S
が形成されている。したがって、この第1の溶着で
は、2枚のフィルム縁片1aならびに1bと包装筒10
を形成しているフィルム10とが3枚一緒に溶着されて
いることになる。さらにこの実施例では、第2図(C)
に示すように、第1の溶着線Sからフィルム縁片の外
側に位置している部分に第2の溶着線Sが形成されて
おり、この第2の溶着線Sにおいても、フィルム縁片
1a,1bと包装筒10を構成しているフィルム1とが
3枚一緒になって溶着されている。第1図に示すよう
に、第2の溶着線Sは、その途中に間欠部lを有して
いる。そしてこの間欠部lの部分にノッチ(切込み)3
が設けられている。
ソーセージの場合には上記円筒状の包装筒10の内部に
加工食肉が充填され、またスティックチーズの場合に
は、包装筒10の内部にプロセスチーズが充填される。
そして包装筒10の長手方向両端部が絞られ、アルミニ
ウムなどによる金属製クリッピング部材2により締め付
けられて閉じられる。
第3図は円筒状フィルム包装体の製造装置の一例を示す
斜視図である。符号11はスタッファノズルであり、こ
のスタッファノズル11によって加工食肉などが充填さ
れる。スタッファノズル11の外周には成形部材12が
設けられている。フィルム1はガイドローラ13と14
を通って送りローラ19と20により供給される過程
で、成形部材12によって円筒状に成形される。成形部
材12には隙間を開けて対向する一対のガイド片12a
と12bが設けられており、そのガイド片12aと12
bとによってフィルム1の縁片1aと1bが、包装筒1
0の内面に連続する面どうしが接して合掌状態に合わせ
らえる。成形部材12の下側には第1の高周波電極15
と16が対向して設けられている。一方の高周波電極1
5は送り出されるフィルム1の外側に対向しており、他
方の高周波電極16は送り出されるフィルム1の内側に
対向している。円筒状の包装筒10の縁片1aと1b
は、前記ガイド片12aと12bによって合掌合わせさ
れた後に、包装筒10の外面に重ね合わされ、第1の高
周波電極15と16によって溶着されて第1の溶着線S
が形成される。この場合、第1の溶着線Sはフィル
ム縁片1aの折返し部4が余された位置に形成される。
さらにその下方には第2の高周波電極17と18が設け
られている。この第2の高周波電極17と18とによっ
て第2の溶着線Sが形成される。第1の溶着線S
第2の溶着線Sは平行に形成される。また符号19と
20は送りローラであり、この送りローラ19と20と
によって包装筒10が下方向へ連続的に送り出される。
上記第2の溶着線Sを形成する際、一時的に高周波電
極17(プラス電極)に供給される電流を停止すること
によって、第1図に示す間欠部lが形成される。なお第
3図の装置では、第1の溶着線Sを形成するための高
周波電極15と16が上方に位置し、また第2の溶着線
を形成するための高周波電極17と18が下側に位
置している。しかしながら、これとは逆に高周波電極1
7と18が上方に位置し、高周波電極15と16が下側
に位置していてもよいし、この2組の高周波電極が並ん
で位置していてもよい。
また第3図に示す装置は1つの具体例を示したものであ
って、第1図に示した包装筒10が形成されるのであれ
ば、どのような構造の装置を使用してもよい。例えば、
第3図に示している装置では、成形部材12によってフ
ィルム1の縁片1aと1bを合掌状態に合わせた後に
(第2図(A)の状態にした後に)2枚のフィルム縁片
1aと1bを共に包装筒外面に折り重ねているが、他の
構造として、成形部材によってフィルム1を円筒形状に
巻くときに一方のフィルム縁片1aをガイドなどによっ
て折返えし、他方のフィルム縁片1bをフィルム縁片1
aの外側へそのまま重ねるようにする装置を製作するこ
とも可能である。
上記のようにして第1の溶着線Sと第2の溶着線S
が形成されて円筒状とされた内装筒10に対し、スタッ
ファノズル11から内容物が供給され、また送りローラ
19,20のさらに下方向に設けられたクリッピング装
置によりクリッピング部材2による締付けが行なわれ、
第1図に示すような包装体が形成される。なお、第1図
に示すノッチ3は、包装体が完全に製造された後に付け
ることもできるが、第3図に示す装置にノッチを成形す
る装置を設け、第2の溶着線Sが形成される前の段階
でノッチ3を自動的に形成することも可能である。
このようにして第1図に示す構造にて製作された円筒状
の包装筒10は、溶着線による溶着強度が非常に高くな
っている。まず、第1の溶着線Sは、包装筒10を形
成しているフィルム1とフィルム縁片1aとの折返えし
部4を余した位置に形成されているため、第1の溶着線
では2枚の縁片1a,1bと包装筒10を形成して
いるフィルム1とが3枚一緒に溶着されている。したが
ってこの溶着線Sにおける溶着強度は十分に高くなっ
ている。しかも折返し部4が余されているため、フィル
ム張力Fが作用した場合に、この力Fはフィルム縁片1
aと1bを互いにずらす方向へ引くように作用する。第
9図に示す従来例においても、フィルム張力Fはフィル
ム縁部1aと1bを互いにずらす方向へ作用していたの
であるから、摩擦力が張力の一部を担い溶着線S部分
においてフィルム張力に耐える状態は、第9図の場合と
ほぼ同様である。第9図の従来例においてもボイル工程
などにおいて溶着強度は十分なものであるので、実施例
における第1の溶着線Sによる溶着強度は同等のもの
を期待できる。むしろ第1の溶着線Sでは3枚のフィ
ルムが一緒に溶着されているものであるから、第9図の
従来例よりも溶着強度を高くすることも期待できるもの
である。しかも第1実施例では、第1の溶着線Sと並
んで第2の溶着線Sが形成されているため、溶着強度
はさらに高められている。
このように第1図に示す包装筒10では溶着強度が非常
に高くなっているにもかかわらず、第9図に示す従来例
に比べてフィルム1を内容物から剥しやすくなってい
る。
第1図に示す円筒状フィルム包装体において、内容物か
らフィルム1を剥す方法の一例としては、第2の溶着線
の間欠部lに指を入れてノッチ3の部分からフィル
ム縁片1aと1bを切断する。第4図は第1実施例によ
る円筒状フィルム包装体の開封方法の例を示す正面図で
あって、この図に示すように、フィルム縁片1aと1b
を溶着線SならびにSに沿って引くと、フィルム縁
片1aと1bはテープ状となってフィルム1から分離さ
れて引き剥される。これによって包装筒10のフィルム
1が破られることになる。その詳細は、まずフィルム縁
片1a,1bを引くことによって第2の溶着線Sの部
分が破られる。すなわち溶着線Sの部分においては、
指によって引かれる2枚のフィルム縁片1a,1bに対
し包装筒10側は1枚のフィルムであるため、フィルム
縁片1a,1bを引くことによって包装筒側の1枚のフ
ィルム1が先に破られることになる。続いて、フィルム
縁片1aと1bが引かれることにより、溶着線Sの部
分にてフィルム縁片1a,1bが包装筒側から分離さ
れ、よって第4図に示すようにフィルム縁片1a,1b
がテープ状に引き剥されるようになる。このとき、場合
によっては溶着線S部分においてもフィルム縁片1a
と1bが分離されるのみに留らず包装筒10を構成して
いるフィルム1に破れが生じるに至る。フィルム縁片1
aと1bをテープ状に引き剥していくにしたがって、包
装筒10を構成しているフィルム1の破れが拡大してい
き、内容物が露出する。
またこの包装体のフィルム1を剥すには第5図に示す方
法も有効である。第5図は第1実施例による円筒状フィ
ルム包装体の開封方法の例を示す正面図であって、この
方法は、まず指によってノッチ3の部分からフィルム縁
片1aと1bを分断する。フィルム縁片1a,1bのう
ちDで示す部分を包装筒10から剥すと、前述のように
包装筒10を構成しているフィルム1が少なくとも第2
の溶着線Sの部分から破られる。その後に包装体の端
部を指押して内容物を膨らませると、第5図で示すよう
に、フィルム1の破れ部分が拡大していき、内容物が露
出する。
なお第5図と第6図に示しているのは第1図に示す包装
体の開封方法の一例を示しているにすぎず、その他のど
のような方法で開封するにしろ、溶着線Sの間欠部l
にてノッチ3からフィルム縁片1a,1bを破断するこ
とによって包装筒10のフィルムを容易に剥すことがで
きる。
第6図と第7図は本発明の第2実施例を示している。
第6図は本発明の第2実施例による円筒状フィルム包装
体を示す部分正面図であり、第7図は第2実施例による
円筒状フィルム包装体の開封方法の一例を示す部分正面
図である。
この実施例では、第2の溶着線Sの間欠部lに、第1
図にて符号3で示すノッチが設けられていない。しかし
ながらノッチ3が設けられていなくてもフィルム1を剥
す作業は容易である。その方法の一例としては、第2の
溶着線Sの間欠部lの部分にてフィルム縁片1a,1
bを指でつかみ、第7図に示すようにこのフィルム縁片
1a,1bを引く。これによって溶着線Sの部分、場
合によっては溶着線Sの部分にて包装筒10のフィル
ム1が破れ、内容物が露出する。このようにノッチ3を
設けない構造であってもフィルムを剥す作業は容易であ
る。
次に、溶着線をSで示した1本のみとしたものを本発
明の第3実施例として挙げることができる。この第3実
施例は、第2図(B)に示しているように折返し部4を
余した状態で第1の溶着線Sを形成することによって
完成される。前述のように、折返えし部4を余し、2枚
のフィルム縁片1a,1bと包装筒10を形成している
フィルム1の3枚のフィルムを溶着した溶着線Sは摩
擦力が張力の一部を担うから、そのもの自体が第10図に
示す合掌溶着構造に比べてフィルム張力Fに対して十分
な強度を発揮できるようになっている。したがって、第
2図(B)において溶着線Sから突出しているフィル
ム縁片1a,1bにノッチを設け、このノッチからフィ
ルム縁片1aと1bを切断し、これを引くことによって
溶着線S部分からフィルムを容易に剥すことができる
ようになる。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、筒状包装筒を形成するフ
ィルムの縁片の一方を折返えし、その上に他方のフィル
ム縁片を重ね、折返えし部を余した状態にて2枚のフィ
ルム縁片と包装筒を形成しているフィルムとを3枚一緒
に溶着して溶着線を形成しているので、この溶着線によ
る溶着強度を第10図に示す合掌溶着構造よりも高くでき
る。よってソーセージの場合のボイル工程によってフィ
ルム張力が大きくなったとしても、溶着線から包装筒が
破壊されにくくなる。
しかもフィルムの縁片を引き、あるいはフィルム縁片に
設けられたノッチから切断することなどによってフィル
ムを内容物から容易に剥すことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例による円筒状フィルム包装
体を示す正面図、第2図(A)(B)(C)は溶着線に
よる溶着部を示す断面拡大図、第3図は円筒状フィルム
包装体の製造装置の一例を示す斜視図、第4図と第5図
は第1実施例による円筒状フィルム包装体の開封方法の
例を示す正面図、第6図は本発明の第2実施例による円
筒状フィルム包装体を示す部分正面図、第7図は第2実
施例による円筒状フィルム包装体の開封方法の一例を示
す部分正面図、第8図はソーセージなどの加工食品が充
填された円筒状フィルム包装体の従来例を示す正面図、
第9図と第10図は従来の円筒状フィルム包装体の断面図
であり、第10図はフィルム縁片を包装筒の内面に連続す
る面どうしが合うような合掌状態に接合したものであ
る。 1……フィルム、1a,1b……フィルム縁片、2……
クリッピング部材、3……ノッチ、4……折返し部、1
0……円筒状包装筒、S……第1の溶着線、S……
第2の溶着線、l……第2の溶着線の間欠部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルムによって筒状の包装筒が形成さ
    れ、この筒状の包装筒内に加工食品が充填されていると
    ともに、包装筒の長手方向両端部が閉じられているフィ
    ルム包装体において、筒状に形成された前記フィルムの
    一方の縁片が包装筒の外面方向へ折返えされて、他方の
    フィルムの縁片が前記一方のフィルムの縁片の外側に重
    ねられており且つ、包装筒を形成しているフィルムと一
    方のフィルム縁片との折返し部を余した位置にて、2枚
    のフィルム縁片と包装筒を形成しているフィルムとが一
    緒に溶着線によって溶着されていることを特徴とする加
    工食品が充填された筒状フィルム包装体。
  2. 【請求項2】溶着線は、折返えし部に近い側に設けられ
    た第1の溶着線と、フィルム縁片の外縁に近い部分に設
    けられた第2の溶着線との2本から成るものである特許
    請求の範囲第1項記載の加工食品が充填された筒状フィ
    ルム包装体。
  3. 【請求項3】第2の溶着線には間欠部が設けられている
    特許請求の範囲第2項記載の筒状フィルム包装体。
JP29143487A 1987-11-18 1987-11-18 加工食品が充填された筒状フィルム包装体 Expired - Lifetime JPH0641312B2 (ja)

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