JPH064130B2 - マイクロカプセルの製造方法 - Google Patents

マイクロカプセルの製造方法

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JPH064130B2
JPH064130B2 JP62122339A JP12233987A JPH064130B2 JP H064130 B2 JPH064130 B2 JP H064130B2 JP 62122339 A JP62122339 A JP 62122339A JP 12233987 A JP12233987 A JP 12233987A JP H064130 B2 JPH064130 B2 JP H064130B2
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    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J13/00Colloid chemistry, e.g. the production of colloidal materials or their solutions, not otherwise provided for; Making microcapsules or microballoons
    • B01J13/02Making microcapsules or microballoons
    • B01J13/06Making microcapsules or microballoons by phase separation
    • B01J13/14Polymerisation; cross-linking
    • B01J13/18In situ polymerisation with all reactants being present in the same phase
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
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    • B41M5/124Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein using pressure to make a masked colour visible, e.g. to make a coloured support visible, to create an opaque or transparent pattern, or to form colour by uniting colour-forming components
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Description

【発明の詳細な説明】 (A)産業上の利用分野 本発明は、マイクロカプセルの製造方法に関するもので
ある。さらに詳しくは、in-situ法で得られるアミノア
ルデヒド縮重合物を壁膜材料とするマイクロカプセルの
製造方法に関する。
(B)従来技術 マイクロカプセルは、1μm〜数百μmまでの大きさの
微粒子として液体、固体、気体を内包し、そのまわりを
薄い皮膜で均一に覆ったものであり、具体的には、無
色、及び有色染料、医薬品、農薬香料、飼料等のマイク
ロカプセルが工業的に製品化されている。
その中で最も一般的なものは、感圧複写紙への応用であ
る。すなわち、支持体の裏面に無色の電子供与性染料を
溶解した疎水性液体を含むマイクロカプセルを塗布した
上用紙と、別の支持体の表面に無色の電子受容性顕色剤
を塗布した下用紙の各々の塗布面が対向する様に重ね合
わせ、筆圧を加えるとマイクロカプセルが破壊されて内
包物が放出され、発色剤と顕色剤とが接触し、化学反応
により着色物質が下用紙の表面に形成され、これが複写
像として得られるものである。
この様にマイクロカプセルはある特性をもった物質の外
側に薄膜を形成させることで、その特性も同時に封じ込
めてしまうことが可能で、必要時に皮膜を破壊すれば内
包された物質を取出すことができるものである。
従来より知られているマイクロカプセルの製造方法とし
ては、 (1)ゼラチンとアニオン性保護コロイドとのイオンコン
プレックスを用いたコアセルベーション法。
(2)内相と外相の界面での皮膜形成反応を利用した界面
重合法。
(3)外相(水相)より油滴表面に、水不溶性樹脂皮膜を
形成するin-situ法(特公昭60−2100、特開昭5
3−84881、同54−25277、同54−499
84、同55−47139、同56−51238、同5
9−177129)が知られている。
上記カプセル化法においては、内包物の保護力に優れた
緻密な皮膜を有するマイクロカプセルが得られ、工業的
にも広く応用されているものであるが、製造面、品質面
において数々の問題点を有していることも事実である。
すなわち、コアセルベーション法においては、 (1)反応に係るpH、温度、時間、操作が複雑である。
(2)20%以上の濃度のマイクロカプセルスラリーを得
ることが困難であるため、感圧複写紙に用いる場合に多
量の水分を蒸発させねばならないので作業速度、エネル
ギーコスト面で改良の余地が大きいこと。
(3)膜材料が天然物であるので品質面、及び価格面での
変動が大きいこと。
(4)腐敗、凝集の傾向を有するため、長時間の保存に耐
えられない。
等の問題点を有している。
界面重合法については、コアセルベーション法における
問題点は、ある程度改良されているものの反応性の高い
皮膜基材を(比較的高温で)反応させるため、不安定な
物質、あるいは熱変性し易い物質のカプセル化には向か
ない。
また、耐溶剤性、耐水性についても改良すべき点が残さ
れているものである。
in-situ法においては、各種アミノ樹脂によるカプセル
化が提案されており、現在工業的にも広く応用されてい
るものであるが、次の問題点を有することも事実であ
る。
(1)疎水性液体を微小滴状に乳化する水溶性高分子物質
が比較的高粘度であるため、得られたマイクロカプセル
分散液も必然的に高粘度となり、固形分50%以上の良
好な流動性を有するマイクロカプセルスラリーを得るこ
とは事実上困難である。
(2)(1)に対し低粘度の水溶性高分子物質、若しくは適当
な溶媒で希釈し、低粘度化した水溶性高分子を乳化剤と
して用いた場合には、疎水性液体の乳化安定性が低下し
疎水性液体同士の凝集あるいは凝一が生じる。
(3)物理的、化学的に高い皮膜強度、及び安定性を得る
為には、高温の反応条件、若しくは多量の膜材量を投入
する必要がある。この様な条件変動に敏感なカプセル化
法を採用すると、工業的製造においては特に、わずかな
条件設定の誤差や予期せざる条件変化により不良製品が
出来易いということにつながり、工業的適用範囲が狭め
られてしまう。
(C)発明が解決しようとする問題点 本発明は(B)項で示した従来より知られているマイクロ
カプセル化法における問題点を解決することを目的とし
ており、とりわけ、疎水性液体を芯物質として含むin-s
itu法によるマイクロカプセルの製造方法において、高
固形分濃度、低粘度のマイクロカプセルスラリーが得ら
れ、かつ少量の膜材使用量においても、より強靱な皮膜
を備え得るマイクロカプセルを提供することを目的とし
ている。
(D)問題点を解決するための手段 本発明は、水溶性高分子物質を含む水性媒介中で、アミ
ノアルデヒド縮重合物を壁膜材料とするマイクロカプセ
ルの製造方法において、水溶性高分子物質の構成々分と
して(A)α−メチルスチレン、(B)スチレン、
(C)無水マレイン酸、(D)無水マレイン酸モノエス
テル化物を用いることを特徴とするものであり、さらに
好ましくは、(A)α−メチルスチレンが2〜50モル
%、(B)スチレンが5〜50モル%、(C)無水マイ
レン酸及び無水マイレン酸エステル化物の総量が30〜
50モル%、(D)無水マイレン酸エステル化物が2〜2
0モル%なる範囲で構成されるものである。
(D)無水マイレン酸エステル化物は、無水マイレン酸と
アルコールの縮合反応により得られるものであり、一般
的には、ほとんどがモノエステル化物としての形態で存
在していることが、分析等により知られている。またエ
ステル残基としては、炭素数1〜10ケを有するアルキ
ル基又はアラルキル基が乳化適性、及びマイクロカプセ
ル製造上の面から好ましく、例えば、メチル、エチルプ
ロピル、ブチル、オクチル、デシル、ベンジル基などが
挙げられるが、好ましくは、メチル基が挙げられる。エ
ステル化物の構成比率(モル%)は、2〜20%の範囲
が好ましく、これ以上であればマイクロカプセルの皮膜
強度が低下する原因となり好ましくない。
上記共重合体の製造法は、公知の各種の方法が用いられ
るが、好ましくは、各モノマー成分を適当な有機溶媒中
で共重合せしめた後、その有機溶媒を除去し、適当なpH
の水溶液中に溶解させる方法が用いられる。
各構成モノマーの組成比率は、上記範囲の中で変動する
には特に問題ないが、いずれか一つでもこの範囲からは
ずれると、得られたマイクロカプセル製造過程、及び品
質にとって好ましくない現象が生じてくる。
具体的には(C)無水マイレン酸及び無水マイレン酸エ
ステル化物の総量の構成比率が50%以上になると、各
構成々分の規則的な共重合反応が困難となるばかりか、
生成したものを乳化剤水溶液として用いても乳化工程中
に疎水性液体の分離、または巨大な疎水性液体粒子が存
在する様になる。また無水マイレン酸及び無水マイレン
酸エステル化物の総量の構成比率が30%以下では、共
重合反応は比較的順調に進行するが、生成物は、水に不
溶性になったり激しい粘度上昇が生じて、乳化工程に好
ましくない現象をもたらす。(B)のスチレンの比率が
この範囲より高ければ(α−メチルスチレンが少なけれ
ば)本発明で述べる様な強靱な皮膜は得られないし、逆
にα−メチルスチレンの比率が高くなると、水溶性高分
子の粘度が高くなる傾向を示し、乳化工程に支障をきた
すか、不完全カプセルが発生する結果となり好ましくな
い。
本発明で用いられる水溶性高分子のゲルパミエーション
クロマトグラフによる測定分子量はポリスチレン換算で
100万以下が好ましく、B型粘度計による粘度は、1
0%pH4.0、25゜Cの水溶性で20〜2000cpsの
範囲であることが好ましい。
本発明におけるマイクロカプセルの製造方法は、基本的
に次の4つの過程より成る (1)水溶性高分子の調製過程 (2)芯物質の調製過程 (3)アミノアルデヒド初期縮合物の調製過程 (4)アミノアルデヒド樹脂の形成過程 (1)の水溶性高分子の調製過程において、水溶性高分子
溶液の濃度は、その粘度、乳化安定性により決定される
が、3〜15%の範囲が好ましい。水溶液のpHは通常7
以下の酸性領域に設定されるが、好ましくは6以下で用
いられる。
pHを調製する為には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、アンモニア等の塩基、もしくは酢酸、塩酸、シュウ
酸等の酸が用いられる。
(2)の芯物質として具体的には、各種染料、医薬品、農
薬、液晶、香料、顔料等が溶解もしくは分散されて用い
られる。とりわけ感圧複写紙用マイクロカプセルとして
用いる際には芯物質として有機系の無色染料が用いられ
るが、その溶媒としては、ジアリルアルカン、アルキル
ナフタレン、ジベンジルベンゼン誘導体、アルキルベン
ゼン、パラフィン、シクロパラフィン、塩素化パラフィ
ン、及び各種のエステル類、鉱物油、植物油等が挙げら
れる。
(3)のアミノアルデヒド樹脂としては、尿素−ホルマリ
ン樹脂、メラミン−ホルマリン樹脂、ベンゾグアナミン
樹脂、ブチル化メラミン樹脂、ブチル化尿素樹脂が知ら
れているが、メラミン−ホルマリン樹脂が特に好ましい
樹脂として挙げられる。
これら樹脂の初期縮合物は、適当な濃度、pH、温度条件
下で反応させる事により容易に得られるが、既製の市販
品を用いても構わない。
これらアミノアルデヒド初期縮合物とあるいは、それぞ
れの単体(アミノ化合物とホルマリン)とを、芯物質と
なる油溶性液体との比率(重量比)は一般に1:3〜
1:40の範囲で添加されるが、芯物質、膜材種、また
は用途によって異なってくる。尚、この(3)は、それぞ
れの単体そのものを使用できる場合もあるので、必須で
はない。
(4)アミノアルデヒド樹脂の樹脂形成過程、すなわち、
反応過程は、一般には50〜90゜Cの温度範囲で行なわ
れ、通常1〜3時間で樹脂形成反応は終了する樹脂形成
時に反応を促進する触媒、及び反応終了後、過剰なホル
ムアルデヒドの処理剤を用いることも何ら差し支えな
い。
本発明の方法により得られるマイクロカプセルスラリー
は高濃度で調製される上に、低粘度であり、さらに強靱
な皮膜を有するものである。とりわけノーカーボン紙用
マイクロカプセルとして用いる際には、コーティング作
業性が極めて良好であり、より高濃度かつ高速塗抹を可
能にするものであった。
(E)実施例 以下に本発明の実施例を示す。
なお、実施例中の部数は、全て重量部を示す。
実施例1 〔水溶性高分子の製造例〕 還流冷却器、温度計、窒素導入管、滴下ロート2本を付
した5のコンベンに無水マイレン酸98g(1モル)
とメチルイソブチルケトン10gを仕込み窒素気流下6
0゜Cに昇温し、同温度でメタノール6.4g(0.2モル)
を30分で滴下、さらに1時間保温して無水マイレン酸
のエステル化物を得た。
同コルベンにメチルイソブチルケトン160gを加えて
110〜115゜Cに昇温、同温度でスチレン52g(0.
5g)とα−メチルスチレン59g(0.5モル)とター
シャリーブチルパーオキシベンゾエート2.2gのメチル
イソブチルケトン50g溶液を別々の滴下ロートより1
時間30分で滴下し、さらに2時間保温した後、重合を
完結させるためにターシャリーブチルパーオキシ−2−
エチルヘキサノエート2.2gのメチルイソブチルケトン
10g溶液を30分で滴下し1時間保温した。重合液を
100゜C以下に冷却した後、水150gと48%苛性ソ
ーダ71.3g(0.86モル)を加えた後、常法により水
蒸気を吹き込み、メチルイソブチルケトンを除去した
後、水を加え固形分濃度が8%となる様に調整し、水溶
性高分子を得た。性状は次の通りであった。
pH5.2 B型粘度(25゜C) 32cps〔マイクロカ
プセル化〕 マイクロカプセルの芯物質として、クリスタルバイオレ
ットラクトン(CVL)3部とベンゾイルロイコメチレ
ンブルー(BLMB)1部をハイゾールSAS N−2
96(日本石油化学製芳香族溶媒)96部に溶解した溶
液を用意した。
乳化剤水溶液として前記、製造例で得た水溶性高分子溶
液180部に上記疎水性液体220部を強攪拌下、徐々
に添加し、体積平均粒径が5ミクロンになるまで攪拌を
続け乳化液を得た。
別にメラミン11部、37%ホルムアルデヒド水溶液2
1.2部、水28.2部を混合し、水酸化ナトリウムを加え
てpHを9とし加熱することにより溶解させ、メラミン−
ホルムアルデヒド初期縮合物の水溶液を得、乳化液中に
添加し、70゜Cの温度下2時間攪拌を続け反応を終了し
た。
マイクロカプセルの生成を確認後、室温まで冷却し苛性
ソーダ水溶液でpHを9.0まで上げマイクロカプセル化を
全て終了した。
こうして得たマイクロカプセル液200部に小麦澱粉粒
子30部と10%ポリビニルアルコール水溶液100部
を加え、40g/m2の上質紙に乾燥塗布量が5g/m2
なる様に塗布しノーカーボン感圧記録紙上用紙(CB)
を得た。これを市販のノーカーボン感圧記録紙下用紙
(三菱NCR紙下用紙N−40、40g/m2ベースの下
用紙)と組み合わせ、タイプライター印字したところ発
色性良好なノーカーボン紙が得られた。
実施例2 実施例1中の製造例において、スチレンの添加量を20.
8g(0.2モル)、α−メチルスチレンを94.4g(0.
8モル)またはエステル化物調製時のメタノール添加量
を無水マイレン酸98g(1モル)に対し3.2g(0.1
モル)に変化させて添加した以外は、全て同様にして水
溶性高分子の調製を行なった。
得られた水溶性高分子の性状は、固形分濃度8.0%、B
型粘度(25゜C)65cps、pH5.0であった。
この水溶性高分子を乳化剤溶液として用い実施例1と同
様に、マイクロカプセル及びCBシートの作製を行なっ
た。
実施例3 実施例1中の製造例において、スチレンの添加量を62.
4g(0.6モル)、α−メチルスチレンを47.2g(0.
4モル)またエステル化物調製時のメタノール添加量を
無水マイレン酸98g(1モル)に対し9.6g(0.3モ
ル)に変化させて添加した以外は全て同様にして、水溶
性高分子の調製を行なった。
得られた水溶性高分子の性状は、固形分濃度8.0%、B
型粘度(25゜C)58cps、pH5.1であった。
この水溶性高分子を乳化剤溶液として用い実施例1と同
様にマイクロカプセル及びCBシートの作製を行なっ
た。
比較例 水溶性高分子としてpH3.5に調整したエチレン−無水マ
イレン酸2元共重合体(米国モンサンと社製商品名EM
A−31)の8.0%水溶液180部に実施例1の疎水性
液体220部を添加し同様に乳化した。次にメラミン1
4部と37%ホルムアルデヒド水溶液27部、水133
部をpH9.0で加熱溶解しメラミン−ホルムアルデヒド初
期縮合物を得、上記乳化液中に添加し70゜Cの温度下2
時間攪拌を続け、反応を終了した。
得られたマイクロカプセルスラリーを実施例1と同様に
処理してノーカーボン感圧複写紙上用紙(CB)を得
た。
前記実施例及び比較例で得られたマイクロカプセル及び
感圧複写紙上用紙を次の方法で評価し判断基準とした。
・固形分 105゜C、3hr乾燥処理後のカプセルの固形分濃度 ・粘度 B型粘度計、25゜Cにおける50%濃度カプセルエマル
ジョンの粘度(比較例のみ45%) /ブルースポット カプセルエマルジョンの固形分濃度が20%になる様に
水で希釈し、CFシートの顕色剤塗布面に直接塗布し乾
燥後、100cm2当たりの斑点の数を数える。カプセル
化の悪いものほど点数が多く実用的には5個以下が好ま
しい。
・静圧発色汚れ CBシートとCFシートを塗布面が対向する様に重ね合
わせ、20kg/cm2の圧力で30秒間静圧を加えた後の
CFシート面の反射率を測定。値が大きいほどマイクロ
カプセル皮膜が丈夫であることを示す。
・耐熱性 CBシートとCFシートを塗布面が対向する様に重ね合
わせ、50g/m2の軽荷重を加え、140゜Cの雰囲気で
3時間放置した後のCFシート面の反射率を測定した。
値が大きいものほど耐熱性に優れ皮膜が丈夫であること
を示している。
前記静圧発色汚れ、及び耐熱処理したCFシートの反射
率測定は日本電色工業(株)製カラーディファレンスメー
ターND101DP型を用い、測定し、表示は、発色部
分の反射率/未処理部分(地肌部分)の反射率×100
(%)で示した。
以上の測定方法に基づき評価した結果を表Iに示す。
(F)発明の効果 本発明は、実施例の結果からも明らかな様に、少量の膜
材量においても高強度のカプセルが低粘度、高固形分で
得られるものであった。
特に感圧複写紙用の製造に本発明の方法を適用した場合
には、粘度が低いのでコーティング適性が優れ、尚かつ
発色性、耐汚染性に優れた感圧複写紙が得られるという
効果が得られた。
さらに、本発明で得られる予期(得なかった効果として
乳化時間の短縮、すなわち、疎水性液体を所望の大きさ
に揃えるに要する時間が従来から知られているものに比
べ著しく短縮化されることが判明した。
このことは効率的な生産を行なう上で非常に有用なこと
となり得る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水溶性高分子を含む水性媒体中で、アミノ
    アルデヒド縮重合物を壁膜材料とするマイクロカプセル
    の製造方法において、前記水溶性高分子物質として
    (A)α−メチルスチレン、(B)スチレン、(C)無
    水マイレン酸、(D)無水マイレン酸エステル化物から
    なる共重合体を用いることを特徴とするマイクロカプセ
    ルの製造方法。
  2. 【請求項2】(A)α−メチルスチレン、(B)スチレ
    ン、(C)無水マイレン酸、(D)無水マイレン酸エス
    テル化物から成る共重合体のモノマー組成が(A)+
    (B)+(C)+(D)=100モル%に対し、(A)
    α−メチルスチレンが2〜50モル%、(B)スチレン
    が5〜50モル%、(C)無水マイレン酸及び無水マイ
    レン酸エステル化物の総量が30〜50モル%、(D)無
    水マイレン酸エステル化物が2〜20モル%である特許
    請求の範囲第1項記載のマイクロカプセルの製造方法。
  3. 【請求項3】壁膜材料のアミノアルデヒド縮重合物がメ
    ラミン−ホルムアルデヒド縮合物である特許請求の範囲
    第1項記載のマイクロカプセルの製造方法。
  4. 【請求項4】(D)無水マイレン酸エステル化物のエス
    テル残基がメチルエステル化物である特許請求の範囲第
    1項記載のマイクロカプセルの製造方法。
JP62122339A 1987-05-15 1987-05-18 マイクロカプセルの製造方法 Expired - Lifetime JPH064130B2 (ja)

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