JPH0641228Y2 - 二焦点カメラの移動鏡筒駆動装置 - Google Patents

二焦点カメラの移動鏡筒駆動装置

Info

Publication number
JPH0641228Y2
JPH0641228Y2 JP1987023259U JP2325987U JPH0641228Y2 JP H0641228 Y2 JPH0641228 Y2 JP H0641228Y2 JP 1987023259 U JP1987023259 U JP 1987023259U JP 2325987 U JP2325987 U JP 2325987U JP H0641228 Y2 JPH0641228 Y2 JP H0641228Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
focal length
lens barrel
length side
movable lens
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1987023259U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63130754U (ja
Inventor
圭二 日室
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP1987023259U priority Critical patent/JPH0641228Y2/ja
Publication of JPS63130754U publication Critical patent/JPS63130754U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0641228Y2 publication Critical patent/JPH0641228Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (a)技術分野 本考案は、二焦点カメラに関し、より詳細には、可変焦
点光学系を構成するレンズ群の少なくとも一部を収納支
持する移動鏡筒をカメラ本体から繰出す方向に位置する
第1の焦点距離側位置と該カメラ本体内に繰込まれる方
向に位置する第2の焦点距離側位置にそれぞれ選択的に
モータにより駆動することにより焦点距離を二段に切換
える焦点距離切換機構を有する二焦点カメラにおける移
動鏡筒駆動装置関するものである。
(b)従来技術 近来、レンズシャッタ式の二焦点カメラが続々出現して
きている。即ち、この種のカメラは、一般的にカメラ本
体に主レンズとコンバータレンズとを内蔵し、主レンズ
は撮影光軸上に移動可能に常時配設しておき、コンバー
タレンズは、選択的に撮影光軸中に挿入するように構成
されている。
このような多焦点カメラにおける焦点距離切換え機構
は、例えば特開昭59−17540号公報に開示されている。
この多焦点カメラの可変焦点光学系は、焦点距離を切換
える切換スイッチの操作によってモータが作動し上記主
レンズを撮影光軸上を移動させると共にコンバータレン
ズを選択的に撮影光軸中に挿入するように構成されてい
る。そして一般に、上記主レンズを撮影光軸上で移動さ
せて焦点距離を切換えるために、主レンズを収納支持す
る移動鏡筒をカメラ本体から繰出したり、カメラ本体内
に繰込んだりしている。ところが上記移動鏡筒が繰出し
た状態からカメラ本体内に繰込まれるとき、移動鏡筒と
カメラ本体との間隙にゴミがはさまったり、また操作者
(撮影者)の指などが不用意に置かれていると、これら
が障害物となって移動鏡筒がその動作の途中で停止せし
められ、所定の位置に達し得ないという事態が発生す
る。
一般に、近年のカメラは、電子化が進み、上記移動鏡筒
は機構部を介してモータで駆動され、所定の焦点距離に
対応するストップ位置に配設されたレンズ位置検出用の
スイッチ等によってその位置確認がなされ、そしてこれ
らを判断、制御するのがいわゆるマイコンと略称されて
いるマイクロコンピュータである。
さて、上述のように、移動鏡筒が繰込まれる途中で動け
なくなった場合、上記位置検出スイッチに変化がないた
め上記マイコンは未だストップ位置に達していないもの
と判断してモータを回転し続けることになる。従って、
上記機構部のギア系に過大な負荷がかかり、これが破損
したり、操作者の指を挟んで怪我をさせたりして危険で
あるばかりでなく、この移動鏡筒を繰込む動作が終了し
ないために撮影ができなくなるという大きな問題があっ
た。またモータに大電流が流れて電源電池を無駄に消費
するという問題があった。
そこで、これらの問題を解決するために焦点距離の切換
動作(移動鏡筒が繰込む方向)が起動されてから所定時
間が経過した後もなお上記位置検出スイッチに変化がな
い場合は、何らかの異常事態が発生したものとして上記
モータへの通電を断つように構成したものが知られてい
る。このような構成のものは、移動鏡筒とカメラ本体と
の間隙にゴミや指を挟んだ場合、そのままの状態でモー
タが停止し、これらゴミや指を取り除くためには、移動
鏡筒側から上記機構部およびモータを逆に駆動しなけれ
ばならないことになる。しかし該機構部の構造にもよる
が、逆側からの駆動が不可能なものもあり、また仮りに
可能であっても強い外力が必要で、実際上、これらゴミ
や指が取り出せないことが多いという問題があった。ま
たこのような構成のものは、所定時間後に、単にモータ
への通電を断つだけなので、焦点距離の切換動作を再起
動すれば、再度移動鏡筒が動けない状態であるにもかか
わらずこれを繰込む方向にさらにモータを駆動してしま
うことになり、動きがとれない状態から脱することがで
きない。
(c)目的 本考案は、上述の事情に鑑みなされたもので、その目的
とするところは、安価にして簡略な構成で、移動鏡筒が
第2の焦点距離側位置に向かって繰込まれるに際して、
ゴミや操作者の指等の障害物によって上記移動鏡筒が上
記第2の焦点距離側位置に到達し得ない異常事態が発生
しても、上記指等に損傷を受けるのを回避し得ると共
に、上記異常事態から直ちに脱し正常な状態に回復させ
得る二焦点カメラの移動鏡筒駆動装置を提供することに
ある。
(d)構成 本考案は、上述の目的を達成するために、可変焦点光学
系を構成するレンズ群の少なくとも一部を収納支持する
移動鏡筒をカメラ本体から繰出す方向に位置する第1の
焦点距離側位置と該カメラ本体内に繰込まれる方向に位
置する第2の焦点距離側位置にそれぞれ選択的にモータ
により駆動することにより焦点距離を二段に切換える焦
点距離切換機構を有する二焦点カメラにおいて、上記焦
点距離を切換える焦点距離切換動作を起動する焦点距離
切換起動手段と、この焦点距離切換起動手段の出力を受
け上記第1の焦点距離側位置または上記第2の焦点距離
側位置への駆動であるかの駆動方向を指示する方向情報
を出力する駆動方向判定手段と、上記移動鏡筒が上記第
1の焦点距離側位置および上記第2の焦点距離側位置の
いずれに位置しているかを検出する移動鏡筒位置検出手
段と、上記焦点距離の切換えに必要にして充分な時間に
対応する切換予定時間を計時し該切換予定時間経過時点
で計時終了信号を出力する計時手段と、上記移動鏡筒を
上記第1の焦点距離側位置または上記第2の焦点距離側
位置のいずれかに設定すべく上記モータを駆動制御する
モータ駆動手段と、上記第2の焦点距離側位置に駆動す
る方向情報を上記駆動方向判定手段より受け、上記モー
タ駆動手段によって上記移動鏡筒を上記第2の焦点距離
側位置に向けて駆動し始めた時点から計時動作を始めた
上記計時手段から計時完了信号を受けた時点で上記移動
鏡筒が上記第2の焦点距離側位置に到達していないこと
を上記移動鏡筒位置検出手段から出力される検出信号に
より認識したとき、上記移動鏡筒を上記第1の焦点距離
側位置に戻すように上記モータ駆動手段を制御する制御
手段とから構成されていることを特徴とするものであ
る。
以下、本考案の一実施例を添付図面に基づいて具体的に
説明する。
第1図は、本考案に係る二焦点カメラの移動鏡筒駆動装
置の一実施例の全体構成を示すブロック図、第2〜第4
図はいずれも第1図の実施例の動作順序を示すフローチ
ャートで、第2図は、焦点切換動作全体を示すメインル
ーチン、第3図および第4図は、それぞれ第2図に示す
メインルーチンの中で使用されるサブルーチンで、第3
図は移動鏡筒の繰込み動作、第4図は同じく移動鏡筒の
繰出し動作を示している。
第1図において、1はカメラの撮影動作を起動する機械
式スイッチからなる外部操作可能なレリーズスイッチ、
2aおよび2bはプルアップ抵抗、3および4はそれぞれ焦
点距離を切換える焦点距離切換起動手段を構成するプル
アップ抵抗および外部操作可能な機械的モーメンタリー
スイッチよりなるT/Wスイッチ、D1,D2はそれぞれ短絡防
止用のダイオード、5〜8はそれぞれ移動鏡筒位置検出
手段を構成するもので、このうち、5は第2の焦点距離
側位置としての短焦点距離側の位置(以下「W位置」と
称する)を検出する電気接点よりなるW位置検出スイッ
チ、6は第1の焦点距離側位置としての長焦点距離側位
置(以下「T位置」と称する)を検出する電気接点より
なるT位置検出スイッチ、7および8は共にプルアップ
抵抗である。9はプルアップ制御回路9で、このプルア
ップ制御回路9は、プルアップ制御トランジスタ9a、こ
のプルアップ制御トランジスタ9aのベースとエミッタ間
に接続されたバイアス抵抗9b、プルアップ制御トランジ
スタ9aのベースに直列接続されたベース抵抗9cから構成
されている。10は内部に計時手段としてのタイマーTMお
よび駆動方向判定手段としての方向フラグFGを有する制
御手段としての制御部(以下「CPU」と称する)であ
る。このCPU10において、CM1およびCM2はそれぞれモー
タON/OFF信号(r)およびT/W信号(q)を出力する制
御出力端子、INTOは印加される信号がLレベルになるこ
とによってCPU10の割込み動作を起動する割込み入力端
子、RLおよびT/Wは、それぞれ上記割込み動作の割込み
源を識別するための識別入力端子で、それぞれレリーズ
スイッチ1およびT/Wスイッチ4が閉成したときLレベ
ルになることをもって割込み源を認識できるように構成
されている。CTLは非動作時はHレベルを保持し、プル
アップ制御回路9を動作状態とするときLレベル信号を
出力するコントロール出力端子、TWWおよびTWTは共に入
力端子である。11はモータ駆動手段としてのモータ駆動
回路、12は焦点距離の切換に伴って移動するレンズ系と
しての主レンズ系を収納支持する移動鏡筒(以下、単に
「鏡筒」という)12aはこの鏡筒12の前端部に設けられ
たフランジ部、12bは図示しない機構部を介してこの鏡
筒12を駆動するアーム部、13は図示しない該機構部を介
して鏡筒12を上記T位置および上記W位置(方向を矢印
で示す)に駆動するモータ、14はモータ駆動回路11を介
してモータ13に通電されるモータ電源、15は例えばカメ
ラの操作者の指、16は異物としてのゴミ、17は一部を省
略して示したカメラ本体部である。尚、一点鎖線は光軸
である。またCPU10の内部タイマーTMは予め所定の時
間、少なくとも鏡筒12がT位置からW位置への移動に要
する移動時間より長く、例えば上記移動時間が0.7秒で
あるとすれば1.5秒〜2秒程度、すなわち焦点距離の切
換えに必要にして充分な時間に対向する切換予定時間に
設定されている。
ここで接続関係を説明すると、プルアップ抵抗2a,2b,3
の各一端は、それぞれプルアップ電源+Vとプルアップ
制御トランジスタ9aのエミッタに並列接続され、プルア
ップ抵抗2aの他端は短絡防止用のダイオードD1およびD2
をそれぞれ順方向に介してレリーズスイッチ1およびT/
Wスイッチ4の一端に接続されると共に割込み入力端INT
Oに接続され、プルアップ抵抗2bの他端はレリーズスイ
ッチ1の一端に直接接続されると共に識別入力端子RLと
ダイオードD1のカソード側に接続され、プルアップ抵抗
3の他端はT/Wスイッチの一端に直接接続されると共に
識別入力端子T/WとダイオードD2のカソード側に接続さ
れ、T/Wスイッチ4およびレリーズスイッチ1の他端は
それぞれ接地されている。プルアップ抵抗7,8の一端は
共にプルアップ制御トランジスタ9aのコレクタに接続さ
れ、他端はそれぞれW位置検出スイッチ5およびT位置
検出スイッチ6の一端に接続されると共にそれぞれCPU1
0の入力端子TWWおよびTWTに接続され、上記両スイッチ
5,6の他端は共に接地されている。プルアップ制御トラ
ンジスタ9aのベースはベース抵抗9cを介してコントロー
ル出力端子CTLに接続されている。指示出力端子CM1およ
びCM2は、それぞれモータ駆動回路11の制御入力端子ON/
OFFおよびT/Wに接続されている。そして、モータ駆動回
路11は、指示入力端子ON/OFFに入力されるモータON/OFF
信号(r)がLレベルのときモータ停止、Hレベルのと
きモータは回転し、かつT/W信号(q)がLレベルのと
きは鏡筒12をW位置からT位置に向って繰出す方向に駆
動し、HレベルのときはT位置からW位置に向かって繰
込む方向に駆動するようにモータ電源14をモータ13に接
続する構成となっている。尚、W位置検出スイッチ5お
よびT位置検出スイッチ6は、それぞれ鏡筒12がW位置
およびT位置に達した時点で閉成され検出信号としての
Lレベルの信号を出力するように構成されている。
また、本実施例のカメラにおける焦点切換機構を説明す
ると、鏡筒12に収納支持された主レンズ系は撮影光軸上
に常時配設され、かつ撮影光軸に沿って摺動可能に構成
されている。そして、図示しないコンバータレンズ系は
T位置の状態では上記撮影光軸上に挿入されてフィルム
アパーチューア面の近傍位置に設定される。またW位置
の状態では、コンバータレンズ系は撮影光軸上から退避
されるように構成されている。そして、初期状態では鏡
筒12およびコンバータレンズ系がW位置にあるように構
成されている。従ってこの時CPU10内部の方向フラグFG
も方向情報としてのW位置にセットされた状態を保持し
ている。
第2図〜第4図については、後述の動作説明で詳述する
ので、ここでは省略する。尚、第2図のフローチャート
は、第1図の割込み入力端子INTOに入力される信号がL
レベルになった時点で起動される。
次に、このように構成された本実施例の動作を第2図〜
第4図のフローチャートを参照しつつ説明する。
今、装置は初期状態にあるものとし、従って鏡筒12は第
2の焦点距離側位置(W位置)にある。ここで、T/Wス
イッチ4が閉成されると、CPU10の割込み入力端子INTO
の信号がLレベルとなる。この時点で、CPU10は、第2
図示の動作をSTARTより開始する。まず、CPU10は、コン
トロール出力端子CTLをLレベルに立下げ、これによっ
てプルアップ制御トランジスタ9aがON状態になり、CPU1
0の入力端子TWWおよびTWTがそれぞれプルアップ抵抗7
および8を介してプルアップされる。つまりCPU10は、
上記両入力端子TWWおよびTWTの信号レベルを読取ること
ができる状態になったのである。次に条件分岐「T/Wス
イッチ?」において、識別入力端子RLおよびT/Wのいず
れかLレベルになっているかをチェックする。今の場
合、T/Wスイッチ4が閉成されているので識別入力端子T
/WがLレベルとなっていることから割込み源はT/Wスイ
ッチ4であったことを認識し、YESに分岐する。尚、上
記条件分岐でNOに分岐するのはこの例ではレリーズスイ
ッチ1が閉成された場合で、所定の撮影動作を行う。
さて、次の「W位置?」では、内部の方向フラグFGをチ
ェックする。方向フラグFGは、初期状態なのでW位置で
あることを示している。従ってYESに分岐し、次のサブ
ルーチン「W→T切換」に進む。このサブルーチンの内
容は、第4図に示してある。
第4図に移って、「鏡筒繰出し」においてCPU10は、制
御出力端子CM2のT/W信号(q)をLレベルにしてモータ
駆動回路11に鏡筒を繰出す方向(T位置方向)への駆動
であることを知らせ、次に制御出力端子CM2のモータON
・OFF(r)をHレベルに立上げてモータ13をT位置方
向に回転させる。すると鏡筒12は、第1図中左方向へ移
動し始める。次の「タイマースタート」で内部のタイマ
ーTMをゼロクリアした上で時計動作を開始させる。次の
条件分岐「T位置か?」では、上述の入力端子TWTの信
号レベルをチェックする。鏡筒12は、移動を開始したば
かりなのでまだT位置には達しておらず、従ってT位置
検出スイッチ6も第1図に示す状態(開放)になってい
るのでNOに分岐する。次の「設定時間内?」ではタイマ
ーTMが予め設定された設定時間(切換予定時間)例え
ば、2秒を越えたか否かをチェックする。ここでも同様
にまだ動作を開始したばかりなので、YESに分岐し再び
「T位置か?」に戻り、上記の動作を繰返す。この動作
ループを「繰出しチェックループ」と呼ぶこととする。
しかる後、鏡筒12が、T位置に到達するとT位置検出ス
イッチ6が閉成され、上記繰出しチェックループ内の
「T位置か?」をYESに分岐して該繰出しチェックルー
プを脱出し、次の「モータストップ」でモータON/OFF信
号(r)をLレベルに立下げてモータ13を停止させ、方
向フラグFGをT位置に更新して繰出し動作を終える。そ
して最後のRTSで第2図のメインルーチンにリターン
(復帰)する。
さて、第2図に移って、CPU10は「CTL出力OFF」で制御
出力端子CTLの信号をHレベルに立上げプルアップ制御
回路9をOFF状態にして休止状態に至る。この時の鏡筒1
2が、第1図に示す状態である。
次に、例えば操作者の指15あるいはゴミ16が第1図に示
すように鏡筒12の外周に触れあるいは位置していたこと
を原因として異常事態が発生する場合について説明す
る。この状態で、T/Wスイッチ4が閉成されると、上述
のように第2図のフローチャートは、STARTから条件分
岐「W位置?」までは同様の動作でこの条件分岐では、
方向フラグFGはT位置に更新されているので、NOに分岐
しサブルーチン「T→W切換」に進む。ここで第3図に
示すサブルーチンのフローチャートに移って、先ず「鏡
筒繰込み」で、CPU10はT/W信号(q)をHレベルにし、
モータON/OFF信号(r)をHレベルに立上げてモータ13
を繰込み方向に回転させる。鏡筒12は、第1図中右方向
へ移動を始める。次の「タイマースタート」では、上述
したように内部タイマーTMをゼロクリアした上で計時動
作を開始させる。次の「W位置か?」では入力端子TWW
の信号レベルをチェックし、未だ動作が始まったばかり
なのでW位置検出スイッチ5は開放されているからNOに
分岐する。次の「設定時間内?」も同様に未だ時間があ
まり経過していないのでYESに分岐し、再び「W位置か
?」に戻り、以下同じ動作を繰返す。ここで、この動作
ループを「繰込みチェックループ」と呼ぶこととする。
しかる後、鏡筒12がW位置に到達すれば、上記繰込みチ
ェックループ内の「W位置か?」においてYESに分岐し
て該繰込みチェックループを脱出し、その後は第4図で
説明した繰出し動作と同様にして休止状態に至が、この
場合、指15あるいはゴミ16の障害物がカメラ本体17とフ
ランジ部12aと間に挟まり、あるいはカメラ本体17と鏡
筒12の外周とが摺動する間隙に巻込まれて、鏡筒12がW
位置に達する前の位置でロックされ動きがとれない異常
事態が発生することとなる。従って、上記繰込みチェッ
クループ内の「W位置か?」からYESに分岐しての該繰
込みチェックループからの脱出はあり得ない。しかしな
がら、本実施例においては、切換予定時間である2秒が
経過すると、上記繰込みチェックループ内の「設定時間
内?」でNOに分岐して上記繰込みチェックループを脱出
する。そして次のサブルーチン「W→T切換」に進み、
引続いて、第4図に示すサブルーチンのフローチャート
に移る。第4図の動作内容は、すでに説明したので、フ
ローチャートとの対応は省略するが、CPU10は異常事態
であることを察知し、ただちに鏡筒12をT位置側へ繰出
す方向にモータ13を逆転させ、タイマーTMをスタートさ
せて上記繰出しチェックループに至る。そして鏡筒12が
T位置に到達し得るならば、上述と同じ動作となって最
終的に休止状態に至る。
ところが、指15およびゴミ16を挟み込んだ状態からこれ
ら指、ゴミ15,16が離脱し得る程度までT位置側に繰出
された時点で、さらに鏡筒12の前端側に新たな障害物
(図示せず)が出現してT位置に到達し得なくなったと
すると、上記繰出しチェックループ内の「T位置か?」
からの脱出は可能性としてなくなるが、「設定時間内
?」の条件分岐において、2秒を超過すると、「モータ
ストップ」でただちにモータ13を停止させ、繰出し動作
を終了する。ここで、例えば、鏡筒12が正規の位置に停
止していないことを撮影者に警告を発するように構成し
ておけば、撮影者はそれを知って障害物を除去した上、
再度T/Wスイッチ4をON操作することにより、第2図と
第3図に示すフローチャートに従って、正規のW位置に
設定される。従ってこの後はレリーズスイッチ1を閉成
すれば、上記撮影動作が自由に起動できる。
このように、本実施例によれば、鏡筒12をW位置へ駆動
する繰込み動作において、何らかの理由で所定時間内に
鏡筒12がW位置に到達し得ない場合は、異常事態に対処
するためにただちにT位置側へ鏡筒12を繰出すように構
成したから、指15およびゴミ16をカメラ本17と該鏡筒12
と間に挟み込んだような場合でも、ただちに離脱させる
ことができ、指等の人体に損傷を与えるのを回避ないし
は最小限度に抑えることができる利点があり、また、ゴ
ミ16も容易に取除くことができる利点があり、さらにモ
ータ13に過大な電流を流す期間も最小限度に制限でき、
従って機構部のギア系に過大な負荷をかけることもな
く、良好な状態を保持できる利点があるばかりでなく、
異常事態から迅速に脱出して撮影動作が起動できる状態
に移行するのでシャッタチャンスを最大限活かせる利点
がある。
また、上述の異常事態に対処するための繰出し動作にお
いても新たな異常事態の発生に対してモータ13を停止さ
せるので、つまり二重の安全機能を持っているので、一
度離脱し得る状態になった指15およびゴミ16を再度挟み
込むこともなく、さらにモータ13および上記ギア系等へ
の悪影響も防止し得る利点がある。
また、上記機構部の上記繰込み方向の動作を行う部位が
破損した場合でもCPU11は異常事態を察知して鏡筒12を
ただちにT位置へ繰出すので、撮影を続行でき、シャッ
タチャンスを逸することを防止し得る利点がある。
尚、本考案は、上述の実施例に何ら限定されることな
く、その要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施
が可能なものである。
例えば、タイマーTMの設定時間1.5〜2秒に限ることな
く、電池の放電能力および耐寒性能等を考慮した上で、
上記移動時間を準備に適切な時間を設定するならば、任
意でよい。
また、駆動方向判定手段は、方向フラグFGに限ることな
く、W位置検出スイッチ5およびT位置検出スイッチ6
の状態を認識することで行ってもよい。尚、この場合
は、方向フラグFGが省略できる利点がある。
また、T/Wスイッチ4は、ON/OFFという二つの状態しか
持たない単投型のスイッチに限ることなく、4つの状態
を持つ、いわゆるシーソースイッチ等を用いてもよい。
(e)効果 以上詳述したように本考案によれば、移動鏡筒が第2の
焦点距離側に向って繰込まれる方向に駆動される際、ゴ
ミや撮影者の指等の障害物が移動鏡筒とカメラ本体部と
の間に挟まり、移動鏡筒が上記第2の焦点距離側位置に
到達し得ない異常事態が発生した場合、上記指等の身体
が損傷を受けるのを回避ないしは最小限に抑えることが
でき、そして上記異常事態から直ちに脱し正常な光学性
能を発揮する状態に復帰させ得る二焦点カメラの移動鏡
筒駆動装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係る二焦点カメラの移動鏡筒駆動装
置の一実施例の全体構成を示すブロック図、第2図〜第
4図は、いずれも上記第1図に示す実施例の動作順序を
示すフローチャートで、第2図は、焦点切換動作全体を
示すメインルーチン、第3図および第4図は、いずれも
第2図のメインルーチンで使用するサブルーチンで、第
3図は移動鏡筒の繰込み動作を示し、第4図は同じく移
動鏡筒の繰出し動作を示している。 1……レリーズスイッチ、 4……T/Wスイッチ、 5……W位置検出スイッチ、 6……T位置検出スイッチ、 9……プルアップ制御回路、 10……制御部(CPU)、 TM……タイマー、 FG……方向フラグ、 CM1,CM2……制御出力端子、 INTO……割込み入力端子、 RL,T/W……識別入力端子、 CTL……コントロール出力端子、 TWW,TWT……入力端子、 11……モータ駆動回路、 12……移動鏡筒(鏡筒)、 12a……フランジ部、13……モータ、 14……モータ電源、15……指、 16……ゴミ、 17……カメラ本体部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】可変焦点光学系を構成するレンズ群の少な
    くとも一部を収納支持する移動鏡筒をカメラ本体から繰
    出す方向に位置する第1の焦点距離側位置と該カメラ本
    体内に繰込まれる方向に位置する第2の焦点距離側位置
    にそれぞれ選択的にモータにより駆動することにより焦
    点距離を二段に切換える焦点距離切換機構を有する二焦
    点カメラにおいて、上記焦点距離を切換える焦点距離切
    換動作を起動する焦点距離切換起動手段と、この焦点距
    離切換起動手段の出力を受け上記第1の焦点距離側位置
    または上記第2の焦点距離側位置への駆動であるかの駆
    動方向を指示する方向情報を出力する駆動方向判定手段
    と、上記移動鏡筒が上記第1の焦点距離側位置および上
    記第2の焦点距離側位置のいずれに位置しているかを検
    出する移動鏡筒位置検出手段と、上記焦点距離の切換え
    に必要にして充分な時間に対応する切換予定時間を計時
    し該切換予定時間経過時点で計時終了信号を出力する計
    時手段と、上記移動鏡筒を上記第1の焦点距離側位置ま
    たは上記第2の焦点距離側位置のいずれかに設定すべく
    上記モータを駆動制御するモータ駆動手段と、上記第2
    の焦点距離側位置に駆動する方向情報を上記駆動方向判
    定手段より受け、上記モータ駆動手段によって上記移動
    鏡筒を上記第2の焦点距離側位置に向けて駆動し始めた
    時点から計時動作を始めた上記計時手段から計時完了信
    号を受けた時点で上記移動鏡筒が上記第2の焦点距離側
    位置に到達していないことを上記移動鏡筒位置検出手段
    から出力される検出信号により認識したとき、上記移動
    鏡筒を上記第1の焦点距離側位置に戻すように上記モー
    タ駆動手段を制御する制御手段とから構成されているこ
    とを特徴とする二焦点カメラの移動鏡筒駆動装置。
JP1987023259U 1987-02-19 1987-02-19 二焦点カメラの移動鏡筒駆動装置 Expired - Lifetime JPH0641228Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987023259U JPH0641228Y2 (ja) 1987-02-19 1987-02-19 二焦点カメラの移動鏡筒駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987023259U JPH0641228Y2 (ja) 1987-02-19 1987-02-19 二焦点カメラの移動鏡筒駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63130754U JPS63130754U (ja) 1988-08-26
JPH0641228Y2 true JPH0641228Y2 (ja) 1994-10-26

Family

ID=30821399

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1987023259U Expired - Lifetime JPH0641228Y2 (ja) 1987-02-19 1987-02-19 二焦点カメラの移動鏡筒駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0641228Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2567213Y2 (ja) * 1995-10-02 1998-04-02 株式会社リコー 二焦点カメラの移動鏡筒駆動装置
KR100601492B1 (ko) * 2003-03-29 2006-07-14 삼성전기주식회사 모터 및 센서에 의한 카메라 회전 구동 모듈

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS611779A (ja) * 1984-06-12 1986-01-07 松下電器産業株式会社 パワ−ウインドウ制御装置
JPS61259243A (ja) * 1985-05-14 1986-11-17 Konishiroku Photo Ind Co Ltd 焦点距離切換式カメラ

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63130754U (ja) 1988-08-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4841327A (en) Camera system
JP2990795B2 (ja) 表面波モータを用いたレンズ鏡筒
EP0361512A2 (en) Autofocusing system for a camera
JPH0641228Y2 (ja) 二焦点カメラの移動鏡筒駆動装置
EP0203747B1 (en) Focal length switching type camera
US4653885A (en) Motor-driven film winder for cameras
US6721012B2 (en) Lens unit of TV camera
EP0353831B1 (en) Focal length switching type camera
JP2567213Y2 (ja) 二焦点カメラの移動鏡筒駆動装置
US5243372A (en) Motor driven zooming apparatus
EP0587766B1 (en) Zoom control system
JPH07101272B2 (ja) カメラの安全装置
US4831402A (en) Camera with changeable focal length
JPH07244312A (ja) カメラにおける変位機構制御装置
JPH0629893B2 (ja) カメラ
JPH073381Y2 (ja) 多焦点カメラの鏡筒駆動制御装置
JPS6425112A (en) Dynamic type zoom device
EP0361523B1 (en) Autofocusing system for a camera
KR930002201Y1 (ko) 카메라의 필름 자동 감기/되감기 제어회로
JP2522329B2 (ja) 電子閃光装置内蔵カメラ
JPH08190114A (ja) ズームカメラ
JP2757387B2 (ja) 焦点検出装置
JPS59165039A (ja) 可変焦点カメラ
JP3238443B2 (ja) バッテリ判定手段を備えるカメラ
JPS6250740A (ja) カメラの安全装置