JPH0641211A - 粒子の製造方法 - Google Patents

粒子の製造方法

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JPH0641211A
JPH0641211A JP4052741A JP5274192A JPH0641211A JP H0641211 A JPH0641211 A JP H0641211A JP 4052741 A JP4052741 A JP 4052741A JP 5274192 A JP5274192 A JP 5274192A JP H0641211 A JPH0641211 A JP H0641211A
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polymer
solvent
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particles
carrier
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JP4052741A
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James D Mayo
ジェイムズ・ディー・メイヨ
Christine C Lyons
クリスティーヌ・シー・ライアンズ
Melvin D Croucher
メルビン・ディー・クラウチャー
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F2/00Processes of polymerisation
    • C08F2/04Polymerisation in solution
    • C08F2/06Organic solvent
    • C08F2/08Organic solvent with the aid of dispersing agents for the polymer

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ゼログラフィー現像剤組成物用キャリア被膜
用ポリマー。 【構成】 溶剤中に乳化剤を溶解する工程,生じた該混
合物を加熱する工程,該混合物中にアルカリ過硫酸塩開
始剤溶剤溶液を添加する工程;次いで該開始剤溶液の添
加時点から約1秒乃至約60分経過した時点で溶剤不溶
性モノマーを添加する工程;次いで重合反応を遂行する
工程;から成る、ポリマーの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】〔発明の背景〕本発明は、一般的には粒子
の製造方法に関し、具体的には例えばゼログラフイー現
像剤組成物用キャリア被膜として使用できるポリマーの
製造方法に関するものである。本発明の一実施態様では
本発明は乳化剤としてのブロック共重合体と、開始剤と
しての過硫酸カリウムのようなアルカリ過硫酸塩を用い
る水性乳化重合法によるポリメチルメタクリレートのよ
うなポリマーの製造方法に関するものである。得られる
ポリマーは精製し、次いで冷凍乾燥等の公知手段を用い
て単離する。得られるポリマーはキャリア被膜として使
用し、ポリマー被覆キャリア粒子は乾燥粉末法により調
製する。得られるキャリア粒子は、その上をポリマー混
合物から作られた被膜で被覆されたコアから成り、これ
らのポリマー混合物成分は摩擦電荷列において互いに近
接しない位置にあるポリマーから選択する。これらのキ
ャリア粒子はドライ被覆法により製造するが、該方法で
は特定のポリマー混合物をキャリア面上に施して比較的
一定な導電度パラメータを有する絶縁粒子となし;かつ
該キャリア上の摩擦電荷が該被膜の種類により著しく影
響を受けるようにする。前記ドライ被覆法により製造し
たキャリア粒子から成る現像剤組成物は静電画像もしく
は電子写真画像システム、特にゼログラフイー画像およ
び印刷法に有用である。さらに、実質的に絶縁されたキ
ャリア粒子から成る現像剤組成物は比較的一定の導電度
パラメータが所望される画像方法に好適である。また前
記画像方法ではキャリア粒子上の摩擦電荷を、キャリア
コアに施すポリマーの組成に応じて予め選択することが
可能である。被膜を有するキャリア粒子であって、少な
くとも該被膜の一つが本発明の方法により製造されたポ
リマーから成るようなキャリア粒子については米国特許
第4,937,166号および同第4,935,326
号中に開示があり、参考文献としてこれらを本明細書中
に含める。
【0002】ポリマー被膜は市場から入手可能であり、
例えばソークンケミカル・アンド・エンジニアリング社
(Soken Chemical and Engineering Company Limited)
からポリメチルメタクリレートが市販されている。この
ポリマーは例えば無石けん乳化重合法により合成でき
る。この方法では、少量(約1%)のアクリル酸を乳化
剤として用いる。この水溶性モノマーがミセルを形成
し、このミセル中で重合が起こり、次いでグラフト化が
起きてポリマーが生成するので、このモノマーは立体安
定剤として機能すると言われている。その結果、ポリマ
ー粒子が充分に分散したネットワークが形成され、単離
するのが甚だ困難になる。これを単離するのには、粒子
の凝集に寄与する少量の酢酸亜鉛を分散ネットワーク中
に添加し、洗浄・乾燥を行なう。凝集粒子をジェッティ
ング (jetting)して単離を行なうと、サブミクロン寸法
の個々のポリマー粒子が生成し、この際にポリアクリル
酸のような安定剤は除去されない。同時に、ある程度の
酢酸亜鉛が生成物中に残留し、かつ収率は極めて低い
(約20%程度)。
【0003】静電潜像の現像用キャリア粒子について
は、例えば米国特許第3,590,000号中に開示が
ある。
【0004】米国特許第4,233,387号明細書中
にはキャリア粒子表面に密着した微細トナー粒子から成
る静電複写現像剤混合物用の被覆キャリア成分について
の記載がある。この特許では約30乃至約1,000ミ
クロンの平均直径を有するキャリアコア粒子を、被覆キ
ャリア粒子の重量基準で約0.05乃至約3.0%の熱
可塑性樹脂と混合することにより得られる被覆キャリア
粒子を開示している。次いで生成混合物をドライブレン
ドして熱可塑性樹脂粒子を機械的押し付けおよび/また
は静電吸引力によりキャリアコアに密着させる。その
後、該混合物を約160乃至340℃(320°F乃至
650°F)に20乃至120分間加熱し熱可塑性樹脂
粒子を溶融してキャリアコア上に融着させる方法であ
る。
【0005】米国特許第3,939,086号明細書の
第6欄にはポリエチレン被膜を有するスチール製キャリ
アビーズについての記載があり;同4,264,697
号明細書にはドライ被覆法および融着法が記載され;他
に同第3,533,835号;3,658,500号;
同第3,798,167号;同第3,918,968
号;同第3,922,382号;同第4,238,55
8号;同第4,310,611号;同第4,397,9
35号および同第4,434,220号明細書が参考に
なる。
【0006】ある特許性検索リポート(patentability
search report)中には、米国特許第4,286,037
号が引用され、この方法によれば、4級アンモニウム塩
を形成するのに必要なイオンの一つを含有している水性
樹脂溶液を、その他の該イオンを含有している凝集液中
で凝集させることにより、適切な粒径を有する熱可塑性
樹脂粒子が製造できることを開示している;上記アブス
トラクト第5欄、特に35行には過硫酸カリウムもしく
は過酸化物が重合開始剤として開示され;同じく同6
欄、特に47乃至51行;米国特許第4,777,10
4号および同第4,943,505号明細書も背景技術
として興味が持てる。
【0007】本発明の目的は、ポリマー粒子の製造方法
の提供にある。
【0008】本発明の他の目的は、キャリア被覆膜とし
て使用可能なポリメチルメタクリレート、およびポリビ
ニリデンフルオライドのようなポリマー粒子の製造方法
の提供にある。
【0009】本発明の一実施態様によれば本発明の製法
は、脂肪族アルコールもしくは水等の溶剤中に乳化剤を
溶解して得られる水性相の形成;生成混合物の加熱;過
硫酸カリウム等のアルカリ過硫酸塩開始剤の添加;一定
時間経過後のモノマー添加;および引き続く重合工程か
ら成る。重合は、例えば約50乃至90℃、好ましくは
約60乃至75℃に加熱することにより促進できる。
【0010】実施態様において本発明のポリマー製造方
法は次の工程;すなわち溶剤中に乳化剤を溶解する工
程、生成混合物の加熱工程;アルカリ過硫酸塩開始剤の
溶剤溶液を添加する工程;該溶剤に溶解しないか、また
は実質的に不溶のモノマーを該開始剤添加後約1秒乃至
約60分、具体的には約5分乃至約30分後に添加する
工程;および引き続いて重合を遂行する工程;から成る
ポリマーの製造方法を指向している。
【0011】本発明の一実施態様では、アルカリ過硫酸
塩溶液の添加に続いて、例えば約1秒乃至約60分、さ
らに具体的には約5分乃至約30分の再平衡時間遅れ期
間の設定後にモノマーを添加して重合を開始する。一実
施態様では、約70℃に加熱した乳化剤溶液中に開始剤
を添加すると、例えば約10℃程度の温度降下が起こる
が、約8乃至10分の短時間で該温度降下は回復するこ
とが観測される。次いで、例えば約1時間乃至約6時
間、好ましくは約2時間、約50乃至約90℃、好まし
くは約70℃で反応を継続する。生成した乳白色混合物
を室温、25℃に冷却し、約4等分して遠心ボトル中に
入れる。メタノール、エタノール等のアルコールを各ボ
トル中に加え、少なくともポリマー溶液の5乃至1容量
倍のメタノールを添加する。次いで各混合物を約3,0
00乃至10,000RPM、好ましくは約5,000
RPMにおいて約7乃至15分間、好ましくは約10分
間遠心操作にかけ、溶剤アルコールを傾斜法により除
く。次いで各ボトルをメタノール等の新溶剤で満たし、
溶剤を除いた固形分の量が約2乃至約20%好ましくは
約5%になるようにする。次いで約2分間に亘り、また
は混合物が均一になるまで「ポリトロン(Polytron)」ホ
モジナイザーでブレンドすることにより、該粒子を新し
い溶剤中に再分散させる。遠心操作を繰り返す。新溶剤
中に固形分を分散させ遠心する操作を、溶剤として脱イ
オン水を用いて3回繰り返す。最後に「ポリトロン(Pol
ytron)」を使用して粒子を最小量の水中に再分散させ、
固形分約20乃至50%、好ましくは30%とする。次
いで該溶液を公知方法、例えば冷凍乾燥法により乾燥す
る。
【0012】具体的一例では、BASF社から入手した
乳化剤「プルーロニック(PLURONIC)F−68」(商標)
(1.875g)を、水冷却凝縮器、窒素導入口および
150RPMの機械撹拌機を具備した250ml−丸型
3口フラスコ中の脱イオン水(75g)中に溶解した。
この際、フラスコは70℃の油浴中に浸漬した。150
RPMで30分間撹拌し、混合物の温度を70℃とし、
次いで脱イオン水(25g)のような溶剤中に溶解した
過硫酸カリウム(1.0g)を含有する開始剤混合物
(BASF社から入手)を一度に加えて20分間撹拌し
た。この時点で、メタクリル酸メチル(99%)(2
3.125g)等のモノマー(アルドリッチケミカル社
(Aldrich Chemical Company)製)をモノマー温度25℃
において反応器中に一度で添加した。モノマ−添加時点
から撹拌を2時間継続し、次いで25℃に冷却した。フ
ラスコ内容物を4個のプラスチック製250ml−遠心
ボトル中に注いで約30mlに4等分した。次いで各ボ
トルをメタノール等の溶剤150mlで満たし、5,0
00RPMで10分間遠心操作を行った。各ボトルの底
部にプレスされた白色固形物を傾斜法により上澄液から
分離した。各ボトル中に150mlの新メタノールを満
たし、「ポリトロン(Polytron)」ホモジナイザーを用い
て均一分散体が得られるまで2分間撹拌してケーキ状固
形分を分散させた。遠心および傾斜によりメタノール除
去後、各ボトルを150mlの脱イオン水で満たし、ホ
モジナイザーで固形分を再分散し、5,000RPMで
15分間遠心操作を行った。分散、遠心、および傾斜の
各サイクルをメタノールを用いて2回、脱イオン水を用
いて3回行った。この時点で4ボトルの内容物を併合
し、全量70mlの脱イオン水中にホモジナイザーで再
分散させた。ポリメチルメタクリレートの固形白色粉末
ポリマーが冷凍乾燥により17g(75%)得られた。
SEMマイクロ写真およびカリパーにより観察し、20
粒子以上の平均により測定した粒子径はポリメチルメタ
クリレートに対して1μmであった。重量平均分子量は
482,000、数平均分子量は126,000であっ
た。
【0013】この生成ポリマーは、直径約4乃至約8ミ
クロンの微細孔を有する焼成ガラスロートを通す濾過
法、好ましくはメタノール次いで水による逐次洗浄法、
すなわちメタノールで2回、水で3回洗浄し、各回溶剤
を固形分容量の少なくとも5倍加え、かつ遠心操作後に
上澄液を傾斜法で除去する操作を繰り返す方法等の多数
の公知方法により単離することができる。濾過法として
は、ミリポア社(Millipore Company)から入手できる接
線濾過法が採用できる。
【0014】粒子径はSEMマイクロ写真法およびカリ
パーを用いて直接測定ができ;平均直径はポリマー粒子
の少なくとも20個の測定から割り出す。
【0015】たとえば重量平均分子量が約300,00
0乃至750,000のポリマー生成物の場合には、
「ヒューレットパッカード(Hewlett Packard)1047
A(商標)」屈折率検出器と連通した「ヒューレットパ
ッカード(Hewlett Pachard)1090リキッドクロモト
グラフ (Liquid Chromotograph)(商標) 」を用いサイエ
ンテイフィック・ポリマー・プロダクツ(Scientific P
olymer Products)から入手した一組のポリメタクリレー
ト内部標準物質を用いて測定した。26,700乃至7
13,400範囲の狭い重量平均分子量を有する6つの
標準物質を用いて検量曲線を作成した。前掲分子量は例
えば反応成分特に開始剤濃度の制御により制御でき、例
えば開始剤濃度を高めるとポリマー分子量は減少し、乳
化剤濃度を高めると粒子径は減少する。前記の実施態様
では再平衡時間は例えば約5分乃至約30分である。
【0016】水等の溶剤中に溶解したアルカリ過硫酸塩
からなる開始剤の添加時点とモノマー添加時点の間の経
過時間すなわち添加時間(平衡時間)はポリマー生成物
の分子量を決定する因子であるから、前記分子量はこの
経過時間を変更することにより制御できる。この経過時
間は、例えば約1秒乃至60分、好ましくは5分乃至3
0分、さらに好ましくは約20分である。さらに具体的
には、冷凍乾燥後にポリメタクリレートのようなポリマ
ー生成物の重量平均分子量は約15分乃至約5分の経過
時間添加時間において約5000,000乃至750,
000である。同様に、SEMマイクロ写真およびカリ
パーによるポリマー粒子20の平均から測定するポリマ
ー平均粒子直径も制御できる。開始剤添加後の経過時間
が約5乃至15分である本発明の経過添加時間の場合、
ポリメタクリレートのようなポリマー生成物の平均粒子
直径は約0.1乃至約0.6ミクロンであった。経過時
間がそれぞれ10,15および20分の場合には、ポリ
メチルアクリレートのような生成ポリマーの平均直径お
ょび分子量は次のようであった:重量平均分子量62
7,000で0.29ミクロン;重量平均分子量53
9,000ので0.51;重量平均分子量482,00
0で0.98ミクロン。
【0017】本発明の方法では例えば約10乃至35重
量%、好ましくは約15乃至25重量%、特に好ましく
は10重量%の添加量で各種公知モノマーが使用でき、
モノマーとしてはアクリレート類、メタクリレート類、
ビニルフルオライド類が挙げられ、通常の使用量は本発
明の実施態様では例えば約10乃至25重量%、好まし
くは約18重量%である。モノマー類には、スチレンお
よびハロゲン化スチレンおよびメチルスチレン類のよう
な官能性スチレン誘導体;メチルアクリレート、エチル
アクリレート、エチルメタクリレート、2−エチルヘキ
シルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、
2−エチルヘキシルメタクリレート、ヒドロキシエチル
メタクリレート、2−エトキシエチルメタクリレート、
ブトキシエトキシエチルメタクリレート、ビニルクロラ
イド、ビニルアセテート、メタクリルアミド、ビニルピ
ロリドン、その他が包含され、この場合の選択モノマー
としては溶剤に不溶もしくは実質的に不溶性であること
が前提であり、溶剤としては水、アルコールおよびこれ
らの混合物からなる群から選択するものとする。
【0018】本発明で得られるポリマーの種類はポリメ
チルメタクリレート、ポリビニリデンフルオライド等の
公知のものが包含される。
【0019】乳化剤用としての溶剤には、メタノール、
エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノ
ール、これらの混合物等の炭素数約1乃至6の脂肪族ア
ルコールが包含され、これらの溶剤は各成分を溶解する
に足る量、すなわち約60乃至90重量%、好ましくは
約75乃至85重量%、特に好ましくは約79重量%の
量で使用する。他の類似溶剤も使用できる。アルカリ過
硫酸塩には、カリウム、ナトリウム等が包含され、カリ
ウム塩が最も好ましく、使用量は例えば約0.25乃至
5重量%、好ましくは0.5乃至1.5重量%、最も好
ましくは1重量%である。他の開始剤には、過酸化水
素、ベンゾイルペルオキシド、ラウリルペルオキシド
他、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、過酸化
水素とアスコルビン酸との混合物が包含され、これらの
開始剤は水、アルコールおよびこれらの混合物である使
用溶剤に可溶なものである。
【0020】乳化剤は公知のもので、これらにはポリビ
ニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリエチレンオキシ
ド、ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドと
の混合物が包含され、使用量は例えば約0.5乃至約5
重量%、好ましくは約1乃至3重量%、特に好ましくは
約2重量%である。
【0021】得られたポリマー類はキャリア被膜に用い
られ、このキャリア被膜は粉末被覆法により作られ、こ
こでのキャリア粒子はポリマー混合物で被覆されたコア
から成る。具体的には、磁気もしくは磁気的吸引力を有
する低密度金属コア製キャリア粒子と混合し、機械的押
し付けもしくは静電吸引力でキャリアコア上に被覆キャ
リア粒子の重量基準で約0.05乃至約3%のポリマー
混合物が接着するまで混合し;コア粒子とポリマーとの
該混合物を約93乃至288℃に約10分乃至約60分
加熱しポリマーを溶融させてキャリアコア粒子上に融着
させ;冷却し;次いで所望の粒子径に選別し調製する。
【0022】本発明の実施態様ではキャリア粒子は、第
1乾燥ポリマー成分および第2乾燥ポリマー成分から成
る被膜で被覆されたコアから成り、第1および第2ポリ
マーは摩擦帯電列において近接していない材料から選択
する。したがって前記キャリア組成物は鉄を包含する公
知コア材料を乾燥ポリマー被膜混合物で被覆した材料で
あってもよい。引き続いて本発明の現像剤組成物は、前
記キャリア成分を、樹脂粒子および顔料粒子から成るト
ナー組成物と混合することにより調製できる。
【0023】各種公知の固形コアキャリア材料が選択で
きる。コア特性として重要なものには、トナー粒子に正
荷電性または負荷電性を与え、かつキャリアコアが静電
画像装置中の現像剤容器中で好ましい程度の流動性が付
与されるような特性を有することである。同様にキャリ
アコアとして重要な性質は、例えば磁気ブラシ現像法に
おける磁気ブラシを形成できるもので、かつキャリアコ
アが機械的劣化に耐える特性を有することである。選択
しうるキャリアコアの例には、鉄、フエライト、マグネ
タイト、ニッケル、およびこれらの混合物が包含され、
フエライト、スポンジ鉄、または平均粒径約30乃至2
00ミクロンのスチールグリットが好ましい。
【0024】本発明の方法で得られるキャリア粒子用ポ
リマー被膜の例には、摩擦帯電列において近接していな
いものを選択する。使用できるポリマー混合物の例とし
て、ポリビニリデンフルオライドとポリエチレン;ポリ
メチルメタクリレートとエチレン−ビニルアセテート共
重合体;ビニリデンフルオライド−テトラフルオロエチ
レン共重合体とポリエチレン;ポリメチルメタクリレー
トとエチレン−ビニルアセテート共重合体;およびポリ
メチルメタクリレートとポリビニリデンフルオライドが
挙げられる。本発明の目的が達成できる限り他のポリマ
ー混合物も使用可能であり、例えばポリスチレンとテト
ラフルオロエチレン;ポリエチレンとテトラフルオロエ
チレン;ポリエチレンとポリビニルクロライド;ポリビ
ニルアセテートとポリスチレン;およびポリビニルアセ
テートとポリメチルメタクリレートが挙げられる。
【0025】本明細書において使用する“摩擦帯電列に
おいて近接している”ことの意味は、選択するポリマー
を摩擦帯電列中の位置により選ぶことを意味し、例えば
第2ポリマーよりも著しく低い摩擦帯電値の第1ポリマ
ーを選択する。例えば、ポリビニリデンフルオライド被
膜を有するスチールキャリアコアの摩擦帯電値は約−7
5マイクロクーロン/gである。しかし、ポリエチレン
被膜を選択した場合を除き、同一キャリアは約−17マ
イクロクーロン/gの摩擦帯電値を有する。具体的に述
べると、近接していないことは、第1と第2ポリマーと
が異なった電気的仕事関数値にあること、すなわちこれ
らが同一の電気的仕事関数値にないこと;さらに言えば
第1と第2ポリマーとが異なった成分から構成されるこ
とを意味する。第1と第2ポリマー間の電気的仕事関数
値の差異は少なくとも0.2電子ボルト、好ましくは約
2電子ボルト以上であり:また摩擦帯電列はポリマーの
公知電気的仕事関数列に対応することも知られている。
セノール、D.A.(Seanor, D.A.) による“ポリマー
の電気的特性(Electrical Properties of Polymers)"と
題するポリマー・サイエンス(Polymer science )誌、
第17章、A.D.ジェンキンス(A.D.Jenkins) 、ノー
スホランド(North Holland) 出版社(1972)の論文に記
載があり、この論文を参考文献として本明細書中に含め
る。
【0026】キャリア被膜混合物中に存在する各ポリマ
ーの%は選択したポリマー成分の種類、被膜重量および
所望物性に応じて異なる。一般には、被膜混合物ポリマ
ーは約10乃至約90%の第1ポリマー、および約90
乃至10%の第2ポリマーを含有する。好ましくは、第
1ポリマー約40乃至60%、第2ポリマー約60乃至
40重量%のポリマー混合物である。本発明の一実施態
様では、摩擦帯電列中で高い値が望ましい場合、すなわ
ち−50マイクロクーロン/g以上の場合には、ポリビ
ニリデンフルオライド等の第1ポリマー約90重量%お
よびポリエチレンのような第2ポリマー10重量%から
選択する。反対に、摩擦帯電列中で低い値が望ましい場
合、すなわち−20マイクロクーロン/g以下の場合に
は、第1ポリマー10重量%、第2ポリマー90重量%
から選択する。
【0027】本発明の好ましい一実施態様によれば、例
えば磁石により保持されたキャリアビーズ含有0.1イ
ンチギヤップにおける10ボルトインパクトにおける導
電度が約10-15 mho・cm-1乃至約10-9mho・
cm-1の比較的一定したキャリア粒子を生成し;この場
合のキャリア粒子の摩擦帯電値は−15乃至−70マイ
クロクーロン/gの範囲であり、これらのパラメータは
選択する被膜の種類および使用ポリマーの%に応じて変
わる。
【0028】ポリマー被膜混合物をキャリア粒子表面に
施すには各種の有効な手段が採用できる。典型的手段に
はキャリアコア材料とポリマー混合物とをカスケードロ
ール混合法、またはタンブリング法、震盪法、静電パウ
ダークラウドスプレー法、流動床法、静電デイスク法、
および静電カーテン法により混合する手段が包含され
る。ポリマー混合物を施した後、加熱して被膜材料をキ
ャリアコア表面に流動させる。被膜材料粉末粒子濃度、
ならびに加熱工程のパラメータを選択してキャリアコア
表面上に被膜材料の連続フイルムが形成されるようにす
る。金属キャリアコアの特定領域に未被覆部分もくは露
出部分が存在すると、コアが金属製である場合にはキャ
リア粒子は電気導電性を示す。前記の導電度は種々の適
正値を包含しうるが、しかし一般には10ボルト、0.
1インチ磁気ブラシで測定して約10-9乃至約10-17
mho・cm-1の範囲であり;この場合の被覆面積はキ
ャリアコアの約10乃至約100%である。
【0029】現像剤組成物用の微細分散トナー樹脂の例
には、ポリアミド、エポキシ、ポリウレタン、ジオレフ
イン、スチレンアクリレート、スチレンメタクリレー
ト、スチレンブタジエン、ビニル樹脂、およびジカルボ
ン酸とジフエノール等のジオールとのポリエステル樹脂
が包含される。モノマーとしては、スチレン、p−クロ
ロスチレン、ビニルナフタレン、エチレン、プロピレ
ン、ブチレン、イソブチレンのような不飽和モノオレフ
イン;ビニルクロライド、ビニルブロマイド、ビニルフ
ルオライド等のビニルハライド;ビニルアセテート、ビ
ニルプロピオネート、ビニルベンゾエート、およびビニ
ルブチレート;メチルアクリレート、エチルアクリレー
ト、n−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレー
ト、ドデシルアクリレート、n−オクチリアクリレー
ト、2−クロロエチルアクリレート、フエニルアクリレ
ート、メチル−α−クロロアクリレート、メチルメタク
リレート、エチルメタクリレートおよびブチルメタクリ
レートを包含するモノカルボン酸エステル等のビニルエ
ステル;アクリロニトリル;メタクリロニトリル;アク
リルアミド;ビニルメチルエーテル、ビニルイソブチル
エーテルおよびビニルエチルエーテルを包含するビニル
エーテル;ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン
およびビニルイソプロペニルケトン等のビニルケトン;
ビニリデンクロライド、およびビニリデンクロロフルオ
ライド等のビニリデンハライド;N−ビニルインドー
ル、N−ビニルピロリデン;これらの混合物;および他
の類似物質が挙げられる。
【0030】トナー樹脂としては、ジカルボン酸とジフ
エノール等ジオールとのエステル化物を選択することが
でき、米国特許第3、590、000号明細書中に開示
がある。他のトナー樹脂には、スチレン−メタアクリレ
ート共重合体;スチレン−ブタジエン共重合体;ビスフ
エノールAとプロピレンオキシドの反応によるポリエス
テル樹脂;およびジメチルテレフタレート、1、3−ブ
タンジオール、1、2−プロパンジオールおよびペンタ
エルスリトールの反応により得られる分枝状ポリエステ
ル樹脂が包含される。
【0031】一般に、約1乃至約5重量部のトナー粒子
と約10乃至約300重量部のキャリア粒子が混合され
る。
【0032】トナー粒子用着色剤としては、「 リーガル
(REGAL)330R」(商標)等のカーボンブラック、ニ
グロシン染料(nigrosine dye )、ランプブラック、酸
化鉄、マグネタイト、およびこれらの混合物が包含され
る。好ましくはカーボンブラックである。使用量はトナ
ー組成物を充分に着色するに足る程度であり、トナー組
成物の重量基準で約3乃至20%である。
【0033】顔料粒子がマグネタイト(FeO・Fe2
3 )、例えば商標「マピコブラック(MAPICO BLACK)」
(商標)の場合には、トナー組成物中に約10乃至約7
0%、好ましくは20乃至50%の量である。
【0034】この樹脂粒子は充分な有効量、例えばカー
ボンブラック等の顔料もしくは着色剤が10重量%の場
合には、90重量%の樹脂材料が使用される。しかし一
般にトナー組成物は約85乃至97重量%のトナー樹脂
粒子、および約3乃至約15重量%のカーボンブラク等
の顔料粒子から成る。
【0035】同様にトナー樹脂粒子、キャリア粒子およ
び顔料もしくは着色剤としてのマグネタ、シアンおよび
/またはイエロー粒子ならびにこれらの混合物から成る
着色トナー組成物を処方することもできる。具体的には
顔料として採用するマグネタ材料には、カラーインデッ
クス中に Cl 60720, 「 Dispersed Red 15 」として指
定される1、9−ジメチル−置換キナクリドンおよびア
ンスラキノン染料、Cl26050, 「 Cl Solvent Red 19」
として指定されるジアゾダイ等が包含される。顔料とし
てのシアン材料の例には Cl 74160, 「Cl Pigment Blue
」 として指定される銅テトラ−4−(オクタデシルス
ルホンアミド)フタロシアニン、X−銅フタロシアンン
顔料、Cl 69810、「Special Blue -2137」として指定さ
れるアンスラセンブルー等が包含される。イエロー顔料
の例には、Cl 12700, 「 Cl SolventYellow 16」として指
定される 「Diarylide Yellow」 3、3−ジクロロベンジ
デンアセトアセタニリド、モノアゾ顔料、「 Foron Yell
ow SE/GLN, Cl Dispersed Yel low 33」 として指定され
るニトロフエニルアミンスルホンアミド、2、5−ジメ
トキシ−4−スルホンアニリドフエニルアゾ−4’−ク
ロロ−2、5−ジメトキシアセトアニリド、「Permanen
t Yellow FGL」等が包含される。これらの顔料はトナー
樹脂粒子の重量基準で約1乃至15%の量でトナー組成
物中に含有される。
【0036】ここに記載の現像剤組成物の正荷電性を強
化するための任意成分として、アルキルピリジニウムハ
ライド等の帯電強化剤を用いることができ、これについ
ては米国特許第4、298、672号明細書中に開示が
あり;有機硫酸塩またはスルホネート組成物については
同第4、338、390号明細書に;ジステアリルジメ
チルアンモニウム硫酸塩については同4、560、63
5号明細書中に開示がある。通常、これらの添加剤は約
0.1乃至約20重量%で使用する。
【0037】トナー組成物は、トナー粒子および本発明
の顔料粒子もしくは着色剤を溶融混合し、次いで機械摩
擦、分級によりトナー粒子直径を約10乃至20ミクロ
ンに調整する公知方法により調製できる。噴霧乾燥、溶
融分散、分散重合、押出、および懸濁重合等の公知手段
も包含される。分散重合法の一例としては、樹脂粒子お
よび顔料粒子の溶剤分散体を一定条件下で噴霧乾燥して
所望の製品に仕上げる。
【0038】本発明のトナーおよび現像剤組成物は、有
機および無機感光体画像部材を包含する通常の感光体を
内蔵する静電画像法に使用できる。画像部材の例として
は、セレン、セレン合金、およびハロゲンのような添加
剤もしくはドーパントを含有するセレンまたはセレン合
金が挙げられる。さらに有機感光体には、米国特許第
4,265,990号明細書に開示のような電荷移動層
と電荷生成層とから成る層状光レスポンスデバイスが包
含される。光生成層の例としては、三方晶系セレン、金
属フタロシアニン、無金属フタロシアニンおよびバナジ
ルフタロシアニンが挙げられる。電荷移動分子として
は、前記米国特許第4,265,990号明細書に開示
のアリールジアミンがある。また光生成顔料としては、
スクアレイン(squaraine )化合物、チアピリウム(th
iapyrillium) 材料、チタニルフタロシアニン等が挙げ
られる。さらに、本発明の現像剤組成物は、移動式電荷
移動装置 ,移動式帯電装置を使用する静電画像法に特に
有用であり;また米国特許第4,394,970号およ
び同第4,368,970号明細書中に開示の偏向フレ
キシブル層状画像部材を採用した静電画像法に特に有用
である。
【0039】〔実施例I〕窒素ガス導入口、冷却水凝縮
器および機械撹拌機を具備した250−ml丸底フラス
コ中で次の反応を行った。フラスコは70℃の油浴中に
一定温度で浸漬した。フラスコ中の蒸留水(75g)中
にエチレンオキシド/プロピレンオキシド共重合体
(1.875g)(BASF社製「プルーロニック(Plu
ronic)F−68」商標)を加え、70℃になるまで撹拌
した。BASF社から入手した過硫酸カリウム(1.0
g)を水(25g)中に溶解した溶液を撹拌下に添加し
た。20分間の平衡期間の経過後、モノマーのメチルメ
タクリレート(99%)(23.125g)(アルドリ
ッチケミカル社(Aldrich Chemical Company)製)を一度
に添加した。70℃で反応を継続し、生成した乳白色の
混合物を約25℃の室温に冷却し、次いで4×250m
l遠心ボトル中に等量で注ぎ各約30mlとした。この
ボトルを約150mlのメタノールで満たし、5,00
0RPMで10分間遠心操作に掛け、無色透明な上澄液
を傾斜法により除去した。次いで新メタノール約150
mlで再度満たし、混合物を「ポリトロン(Polytron)」
ホモジナイザーを用いて約2分間均一分散体が得られる
迄撹拌した。この再分散、遠心および傾斜操作をメタノ
ールで2回、同量の脱イオン水で3回繰り返した。4個
のボトルの内容物を併合し、ホモジナイザ−で全量70
mlの脱イオン水中に再分散した。固体ポリメチルメタ
クリレートを冷凍乾燥により遊離したところ、白色ポリ
マー粉末が約17g(75%)得られた。SEMマイク
ロ写真法により25粒子平均から測定した粒子径は1μ
mであった。GPCによる重量平均分子量は480,0
00、数平均分子量は126,000であった。
【0040】〔実施例II〕平衡期間を14分とした以外
は、実施例1の操作を繰り返した。GPCによる重量平
均分子量は542,000、数平均分子量は131,0
00であった。粒子径はポリメチルメタクリレートに対
して0.4μmであった。
【0041】〔実施例III 〕開始剤とモノマー添加時点
の間隔である平衡期間を約11分とした以外は実施例1
を繰り返した。GPCによる重量平均分子量は619,
000、数平均分子量は159,000であった。粒子
径はポリメチルメタクリレートに対して0.3μmであ
った。
【0042】実施例II及びIII の粒子径及び分子量は、
実施例Iを参照して説明したように、あるいは、ここに
開示したように決定した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クリスティーヌ・シー・ライアンズ アメリカ合衆国 ニューヨーク州 14580 ウエブスター ジョイレーンドライブ 923 (72)発明者 メルビン・ディー・クラウチャー カナダ エル6ジェイ 6エル6 オンタ リオ州 オークビル ブレンハイムクレッ セント 532

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリマーの製造方法において該方法が、
    溶剤中に乳化剤を溶解する工程、生じた混合物を加熱す
    る工程、該混合物中にアルカリ過硫酸塩開始剤溶剤溶液
    を添加する工程;次いで該開始剤溶液の添加時点から約
    1秒乃至約60分経過した時点で溶剤不溶性モノマーを
    添加する工程;次いで重合反応を遂行する工程;から成
    る、ポリマーの製造方法。
JP4052741A 1991-03-18 1992-03-11 粒子の製造方法 Withdrawn JPH0641211A (ja)

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