JPH0641185Y2 - スクイッド磁束計のピックアップコイル - Google Patents

スクイッド磁束計のピックアップコイル

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JPH0641185Y2
JPH0641185Y2 JP8752189U JP8752189U JPH0641185Y2 JP H0641185 Y2 JPH0641185 Y2 JP H0641185Y2 JP 8752189 U JP8752189 U JP 8752189U JP 8752189 U JP8752189 U JP 8752189U JP H0641185 Y2 JPH0641185 Y2 JP H0641185Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
pickup coil
superconducting
pattern
coil
thick film
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP8752189U
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JPH0327375U (ja
Inventor
靖 東野
勝男 溝渕
俊匡 梅沢
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Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案はスクイッド磁束計のピックアップコイルに関
し,更に詳しくは多数のピックアップコイルを厚膜印刷
を用いて形成する事により製作の容易化をはかったピッ
クアップコイルに関する。
〈従来の技術〉 スクイッド磁束計は,ジョセフソン接合を有する超伝導
リングとLC共振回路を含んで構成されており,超伝導リ
ングに加わる外部磁界に対し磁束量子φ(2.07×10
-15wb)を周期とした電圧信号を出力するもので,高感
度で磁束測定を行うことが出来る。
第4図はこの様なスクイッド磁束計(DC型)を示す一般
的な構成図である。図において,1はジョセフソン接合部
JCを有する超伝導リング,2はこの超伝導リング1に結合
するインダクタンスL1のインプットコイル,21,22は超伝
導材料で出来たインプットコイル2の端子,3はインダク
タンスLpのピックアップコイルで,インプットコイル2
とともに超伝導閉ループを構成するように端子21,22を
介して直列に接続されている。7は超伝導リング1から
の出力電圧を増幅する増幅器,9は超伝導リングに電流を
供給する電流源である。ここで,超伝導リング1,インプ
ットコイル2,端子21,22,ピックアップコイル3はいずれ
もクライオスタット8内に収納され液体ヘリウム中で超
伝導状態に維持される。
ところで,上記構成のスクイッド磁束計に用いられるピ
ックアップコイルは第5図(図では一次微分ピックアッ
プコイルの場合を示す)に示すように,セラミックや石
英の絶縁材からなる円柱ボビン51を精度よく加工し,こ
の円柱ボビン51の外周にホルマールなどで絶縁被覆され
た超伝導線52(直径0.1mm程度)を巻き回してコイル
L1,L2が形成されている。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかしながら,上記構成のピックアップコイルはセラミ
ックや石英の絶縁材からなる円柱ボビンの外周に溝を形
成し,コイルを巻き回して形成されているので小形化す
るのが難しい。例えば人体頭部の脳磁界を測定する場
合,磁束計のチャンネル数は多いほど得られる情報は豊
かになるが,従来の磁束計では検出部の形状が大きいの
で5〜7チャンネル程度が限界であるという問題があっ
た。
本考案は上記従来技術の問題点に鑑みて成されたもの
で、絶縁基板の両面に酸化物系の超伝導物質を厚膜印刷
により線状に形成し,その線の端部を基板を貫通するス
ルーホールに充填した超伝導ペーストでリング状に接続
する事により多数のピックアップコイルを容易に製作す
る事を目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 上記課題を解決するための本考案の構成は,被測定磁束
を検出するピックアップコイルと,このピックアップコ
イルに接続され,このコイルとともに超伝導閉ループを
形成するインプットコイルと,このインプットコイルに
結合する超伝導リングを含んで構成されるスクイド磁束
計のピックアップコイルにおいて,前記ピックアップコ
イルは基板の両面に酸化物系の超伝導膜を厚膜印刷によ
り線状に形成し,前記超伝導厚膜の端部に前記基板を貫
通するスルーホールを形成し,前記スルーホールに超伝
導ペーストを充填する事により前記厚膜をリング状に接
続したことを特徴とするものである。
〈実施例〉 第1図は本考案の一実施例を示す構成斜視図である。図
において30はセラミックや石英からなる絶縁基板で,長
方形の4角柱に精密に形成されている。この4角柱の一
面に超伝導厚膜からなるパターンA,B,Cが厚膜印刷によ
り形成されている。即ち,パターンAは一端に電極接続
の為のパッド部を有し,このパッド部から帯状の線が下
方に向かって伸長し,その先端がL字状に曲げて形成さ
れたものである。
パターンBはパターンAとはパッド部から下方に伸長す
る帯状の線が短い所が異なっている。
パターンCはパターンBの下方に伸長する帯状の線の下
方に前記パターンBとは非接触の状態で前記パターンA
のL字部のわずかに上方まで形成されている。
パターンD,EはパターンB,CのL字部の位置の基板の反対
側(裏面)に同じく厚膜印刷により形成された線であ
る。
31〜34は基板に貫通して形成されたスルーホールで,こ
のスルーホールは基板を焼成する前にあらかじめ明けて
置くか,焼成後ダイヤモンドドリルや超音波加工により
形成する。31aはパターンBのL字部の先端とパターン
Dの一端に接しており,31bはパターンCの一端とパター
ンDの一端と,31cはパターンAのL字部の先端とパター
ンEの一端と接しており,さらに31dはパターンCの他
端とパターンEの他端と接している。このスルーホール
には超伝導ぺーストを充填して各パターンが連続した一
本の線になる様に接続する。その後これらの超伝導厚膜
と充填したペーストを焼成することにより,互いに逆向
きの回転方向を有する一次微分コイルを得ることが出来
る。
第2図は第1図に示す一次微分ピックアップコイルを基
板に5個形成した例を示す斜視図である。図に示す様に
基板の一方の面を頭部の形状に合わせてR状に形成し,
そのRに沿ってピックアップコイルを形成する事により
感度よく磁束を検出する事が出来る。
第3図は他の実施例を示す斜視図である。この例では基
板の一方の面にパッド部を有するパターンa,パッド部を
有しないパターンb,パット部だけのパターンcを形成
し,その基板の裏面にパターンaの端部とパターンbの
端部を結ぶ為のパターンdおよびパターンcとパターン
bの他端を結ぶためのパターンeが形成され,第1図と
同様にスルーホール31a〜31dを介して超伝導ペーストに
より接続されている。この様な構成においてもパターン
a,bのコイルの巻き方向が逆向きになり,一次微分ピッ
クアップコイルとして機能する事が出来る。
なお,本実施例においては一次微分コイルを図示したが
同様の方法により二次微分コイルを形成することも可能
である。
〈考案の効果〉 以上実施例とともに具体的に説明したように本考案によ
れば,従来のように超伝導線を手巻きでおこなう場合に
比べ,パターンを厚膜印刷を用いて形成するので寸法精
度を飛躍的に向上させることが出来るとともに小形化が
可能となる。さらに,多数のピックアップコイルを効率
よく製作する事ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のピックアップコイルの一実施例を示す
斜視図,第2図,第3図は他の実施例を示す斜視図,第
4図はスクイッド磁束計の一般的な構成図,第5図は従
来のピックアップコイルを示す斜視図である。 30……絶縁基板,31a〜31d……スルーホール,A〜D……
超伝導厚膜パターン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−68905(JP,A) 特開 昭64−84712(JP,A) 特開 昭64−21905(JP,A) 特開 平1−152601(JP,A) 特開 平1−128410(JP,A) 実開 昭63−25387(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】被測定磁束を検出するピックアップコイル
    と,このピックアップコイルに接続され,このコイルと
    ともに超伝導閉ループを形成するインプットコイルと,
    このインプットコイルに結合する超伝導リングを含んで
    構成されるスクイド磁束計のピックアップコイルにおい
    て,前記ピックアップコイルは基板の両面に酸化物系の
    超伝導膜を厚膜印刷により線状に形成し,前記超伝導厚
    膜の端部に前記基板を貫通するスルーホールを形成し,
    前記スルーホールに超伝導ペーストを充填する事により
    前記厚膜をリング状に接続したことを特徴とするスクイ
    ッド磁束計のピックアップコイル。
JP8752189U 1989-07-26 1989-07-26 スクイッド磁束計のピックアップコイル Expired - Lifetime JPH0641185Y2 (ja)

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JPH0327375U JPH0327375U (ja) 1991-03-19
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