JPH0640958Y2 - ガイドベーンを備えたポンプケーシング - Google Patents

ガイドベーンを備えたポンプケーシング

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JPH0640958Y2
JPH0640958Y2 JP3036688U JP3036688U JPH0640958Y2 JP H0640958 Y2 JPH0640958 Y2 JP H0640958Y2 JP 3036688 U JP3036688 U JP 3036688U JP 3036688 U JP3036688 U JP 3036688U JP H0640958 Y2 JPH0640958 Y2 JP H0640958Y2
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JP
Japan
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casing
pump
guide vane
spacer
open
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JP3036688U
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研一 梶原
正春 中馬
浩美 坂頂
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Ebara Corp
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Ebara Corp
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ガイドベーンを内部に備えたポンプケーシン
グに関し、特に、ガイドベーンの片側開放面を、単段ポ
ンプのケーシング又は多段ポンプの中間ケーシングの各
側面に当接させてデイフユーザ部を形成するようにした
ポンプケーシングの上記ガイドの取付け構造に関する。
〔従来の技術〕
従来、片側の開放面をケーシング側面に当接させてデイ
フユーザ部を形成し、該デイフユーザ部で圧力を回復す
るようにしたポンプケーシングは従来公知であり、また
この種のポンプケーシングにおいては、ガイドベーンを
固定する方法が種々採用されており、一般にはボルト等
による固着手段を用いるものが多かつた。
第5図は、従来例の一つを示す単段遠心ポンプの断面図
である。図において、ポンプケーシング1Aの内部に、一
面(図で右側面)を開放した開放形ガイドベーン2Aを、
該開放面をケーシングカバー3Aの内面に当接させてディ
フューザ部4Aを形成し、羽根車5Aの出口から吐出された
水(液)の有する速度エネルギを圧力エネルギに変換し
て圧力を回収するようになっている。そして該ディフュ
ーザ部4Aから吐出された圧力水は、ポンプケーシング1A
内に吐出され、押しボルト7Aで調節された調圧弁用ダイ
ヤフラム8Aを押し開いて、図示しない吐出口から外部へ
吐出するようになっている。図中、6Aはボルト、9Aはド
レンプラグである。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記した従来例で示すように、ガイドベーンをボルトで
締結するようにしたものでは、該ボルトでガイドベーン
を支持するため、流体通路の一部が犠牲になるか、或い
はガイドベーンの外径が大きくなるという問題点があ
り、他方、ボルト締結のためにコストが高くなり、また
工数が増えるという問題点があつた。
本考案は、上記のようなボルトを使用することなく、ガ
イドベーン開放面をケーシング側面に押しつけて該部の
水密性を高め且つガイドベーンの廻り止め機能と、メカ
ニカルシール部の空気溜り防止機能とを有するポンプケ
ーシングを提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、上記の目的を達成するために、ガイドベーン
の反開放側に、Oリングを介して、ガイドベーンの開放
面が当接するケーシング(中間ケーシングを含む)と対
向しているケーシングカバーとの間に、環状のスペーサ
を挟み込むようにして設け、該スペーサのOリングに当
接する部分を周壁と平面部とによつて構成すると共に、
上記ケーシングカバー側に脚部を延長して設け、該脚部
の内径側に、ポンプ中心部に集まる空気を拡散させるバ
ツフルを設けると共に、外径側に、ケーシングカバーの
内側に設けられた凹部に相対する凸状のリブを設けたこ
とを特徴としている。
〔作用〕
本考案は上記のように構成されているので、ポンプケー
シングを組立てた状態において、ガイドベーンの開放面
はケーシング(多段ポンプでは中間ケーシング)の側面
に当接し、またガイドベーン(多段ポンプでは最終段の
ガイドベーン)の反開放側は、Oリングとスペーサを介
してケーシングカバーと当接している。
そして上記スペーサは、脚部の凸状リブがケーシングカ
バー側の凹部と係合することによつて廻り止めされてお
り、またガイドベーンの反開放側とはOリングを介して
密着しているので、該ガイドベーン(多段ポンプでは最
終段ガイドベーン)は、廻り止めされると共に、該Oリ
ングの弾撥作用により軸方向に押圧された状態にあり、
従つて該ガイドベーンの開放面とケーシング側面間の水
密性が高められる。
更に、上記スペーサの脚部の内径側に設けられたバツフ
ルは、ポンプ中心部に位置するメカニカルシール周辺部
に集まり易い空気を拡散させる作用を行なつている。こ
れにより、メカニカルシールの損傷が防止され、ポンプ
ドライ運転が防止できる。
〔実施例〕
次に、本考案の実施例を図面と共に説明する。
第1図は、本考案の一実施例を示すガイドベーンを備え
た多段遠心ポンプの縦断面図である。
図において、鋼板製ポンプ外ケーシング1内に、軸直角
方向の側面部2aと、該側面部2aの半径方向外方に一体に
成形された周面部2bとからなる複数個の中間ケーシング
2が、軸方向に隙間なく順次装入されており、これらの
中間ケーシング2の周面部2bには、内側に突出した凸部
3が一体成形で設けられている。また、上記側面部2aの
前面には、前段側の中間ケーシング内に位置するように
仕切板4が、スポツト溶接で固着されている。そして該
仕切板4の半径方向外周部には、上記中間ケーシング周
面部2bの凸部3に対応して係合する図示しない切欠きが
設けられている。
一方、上記のように隣接して装着された前段及び次段の
両中間ケーシング2,2に、ガイドベーン5が挟み込むよ
うにして挟持されている。該ガイドベーン5は、(中
間)ケーシングの側面2aに当接する側(図で左側)を開
放面とした開放形ガイドベーンからなり、該開放面側に
は、羽根車6の出口部の外方に、第2図(a)に示すよ
うな羽根車の回転方向に傾斜した羽根51aを有して圧力
を回収するデイフユーザ部51を有し、また反開放側(図
で右側)には、流れを半径方向に導く羽根を有する戻り
通路52が形成され、両者51と52は開放・返し部つまり切
欠き部5b(図の×印部)で連通されている。
上記切欠き部5bに、前記中間ケーシング周面部2bの凸部
3が係合されるようになつており、また、デイフユーザ
部51の出口部の一端51bが、上記中間ケーシング周面部2
bの凸部3の周方向端部に当接して、それぞれ廻り止め
するようになつている。
そして本考案では、最終段のガイドベーン5の反開放側
の後面(図で右側面)に、中心と外周のほぼ中間位置
に、円筒状の軸方向への突出部5cが一体に形成されてお
り、該突出部5cの一部に、第2図(b)に示すように、
ガイドベーンの後面に向つて切欠き5dが設けられてい
る。上記円筒状突出部5cの半径方向内側には、Oリング
7を介して、ケーシングカバー8との間に挟み込むよう
にして、第3図(a)(b)及び(c)に示すような円
環状のスペーサ9が設けられており、該スペーサ9のO
リングに当接する部分は、内径側の円筒周壁9aと軸直角
方向の平面円盤部9bとからなり、またケーシングカバー
8側に、該カバー8に当接するまで軸方向に延びた複数
本の脚部9cが一体に形成されている。
上記脚部9cには、内径側に、ポンプのメカニカルシール
10に近接するまで延びた板状のバツフル9dが設けられて
おり、同じ脚部9cの外径側には、前記ガイドベーン円筒
状突出部5cの切欠き5d(第2図(b))に相対する凸状
のリブ9eが一体に形成されている。
メカニカルシール10の固定側は、ケーシングカバー8の
中心部に収められており、該ケーシングカバー8に接続
された嵌合(インロー)部材11は、第4図(a)(b)
に示すように、上記スペーサ9の脚部9cに対応する円形
状の穴11aがあけられており、該穴11aの一部には、スペ
ーサ9の脚部9cの凸状リブ9eに対応する切欠き11bが形
成されている。また、該嵌合部材11の下端部には、中間
ケーシング周面部2bの凸部3に係合する第4図(c)に
示すような二又部11cが、軸方向に折り曲げるようにし
て一体に形成されている。
上記Oリング7は、中間ケーシング2の軸方向寸法に対
し、ガイドベーン5とスペーサ9との該Oリング7の各
軸方向の寸法合計が、Oリング7の圧縮を5〜20%見込
んで設定するようにされており、従つて、ポンプを組立
てた状態において、常時、中間ケーシング2とガイドベ
ーン5の開放面とが押し付けられた構造となつている。
上記のように構成されているので、ポンプケーシングを
組立てた状態において、最終段のガイドベーン5の反開
放側(後面)は、Oリング7に密着されたスペーサ9を
介してケーシングカバー8と当接している。該スペーサ
9は、脚部9cの凸状リブ9eが、ケーシングカバー8に取
付けられた嵌合部材11の切欠き11bに係合することによ
つて廻り止めされており、またガイドベーンの反開放側
とはOリング7を介して密着し、且つ該Oリング7は圧
縮した状態で装着されているので、ガイドベーン5は、
廻り止めされると共に、該Oリング7の弾撥力により軸
方向に押圧された状態にあるので、該ガイドベーン5の
開放面とケーシング側面間の水密性が高められる。
また、スペーサ9の脚部9cの内径側に設けられたバツフ
ル9dは、ポンプ中心部に位置するメカニカルシール10の
周辺部に集まり易い空気を拡散させる作用を行い、これ
により、メカニカルシールの損傷を防ぎポンプのドライ
運転を防止している。
他方、ポンプ運転中は、羽根車6が圧力を発生するが、
該羽根車6の裏面の空間12は、吐出圧力より圧力が低下
しているので、ガイドベーン5を通過した圧力水の一部
が、吐出室13から各スペーサ脚部9cの間を通り、ガイド
ベーン5の軸貫通孔と軸スリーブ14間の隙間を通つて上
記低圧空間12へ流れる。この流れは、上記バツフル9dと
協力してメカニカルシール10近傍の空気溜り防止に役立
つている。
また、上記羽根車裏側の圧力低下により、該空間12と吐
出室13との圧力差により、ガイドベーン5は、ケーシン
グ2に押付けられる構造になつている。
またこの実施例によれば、隣接する前段及び次段の二つ
の中間ケーシング2,2は、前段側中間ケーシング周面部2
aの凸部3に、次段側中間ケーシングの前面に固着され
た仕切板4の切欠き4bが係止されて互いに廻り止めされ
ており、またガイドベーン5はデイフユーザ部51の出口
部の一端51bが上記凸部3の周方向端部に当接されてい
るので、これらの中間ケーシング相互とデイフユーザの
三者の廻り止めを容易に行なうことができ、これに伴つ
て、中間ケーシング段間のシール作業が簡単になる。
上記した実施例において、多段ポンプを例として説明し
たが、ガイドベーンに当接するケーシングは、中間ケー
シングの最終段であり、他の中間ケーシングと共に外ケ
ーシング1に締付けられるようになつているので、本考
案は単段ポンプについても同様に適用することができ
る。
また、上記した実施例において、ガイドベーン5の廻り
止め手段として、スペーサ9の脚部9cの凸状リブ9eと対
応するケーシング側部材を、ケーシングカバー8に取付
けられる嵌合部材11の切欠き11bとした構造について説
明したが、上記スペーサ9の脚部9cの外径側の凸状のリ
ブ9eと対応するケーシングカバーに設けられる構造は、
ガイドベーン5の廻り止め機能を果すものであれば上記
凸状リブ9eと係合する凹部であればよい。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案によれば、ガイドベーンの
反開放側に、Oリングを介してケーシングカバーとの間
にスペーサを挟み込むようにして設け、該スペーサのO
リングに当接する部分を周壁と平面部とによつて構成す
ると共に、上記ケーシングカバー側に脚部を延長して設
け、該脚部の内径側にバツフルを設けると共に、外径側
にケーシングカバーの内側に設けられた凹部に相対する
凸状のリブを設けたことにより、ポンプ運転中に中央部
に集り、メカニカルシール破損の原因となる空気を拡散
させるバツフルの機能と、ガイドベーンをケーシング側
面に常時押しつけ、該当接面の水密性を高めるという機
能とを同時に満足させることができる。
また、スペーサの脚部の内側にバツフルを、また外側に
凸部のリブをそれぞれ設けたことにより、該スペーサの
強度が増し、該スペーサを合成樹脂で成形した場合に特
に有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示すガイドベーンを備えた
多段遠心ポンプの縦断面図、第2図(a)及び(b)は
ガイドベーンの開放面側及び反開放側の各側面図、第3
図(a)(c)及び(b)はスペーサの両側面図及び正
面断面図、第4図(a)及び(b)はケーシングカバー
部の内側側面図及び断面図、同図(c)はケーシングカ
バーの二又部の要部平面図、第5図は従来例を示す単段
ポンプの縦断面図である。 1……外ケーシング,2……中間ケーシング, 3……凸部,4……仕切板,5……ガイドベーン, 5c……円筒状突出部,5b……切欠き, 6……羽根車,7……Oリング, 8……ケーシングカバー,9……スペーサ, 9a……円筒周壁,9b……平面円盤部, 9c……脚部,9d……バツフル,9e……リブ, 10……メカニカルシール,11……嵌合部材, 11b……切欠き,13……吐出室。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポンプのケーシング内部に、ケーシング側
    面に開放形ガイドベーンの開放面を当接させてデイフユ
    ーザ部を形成するようにしたポンプケーシングにおい
    て、上記ガイドベーンの反開放側に、Oリングを介して
    ケーシングカバーとの間に挟み込むようにしてスペーサ
    を設け、該スペーサのOリングに当接する部分を周壁と
    平面部とによつて構成すると共に、ケーシングカバー側
    に脚部を延長して設け、該脚部の内径側に、ポンプ中心
    部に集まる空気を拡散させるバツフルを設けると共に、
    外径側に、ケーシングカバーに設けられた凹部に相対す
    る凸状のリブを設けたことを特徴とするガイドベーンを
    備えたポンプケーシング。
JP3036688U 1988-03-09 1988-03-09 ガイドベーンを備えたポンプケーシング Expired - Lifetime JPH0640958Y2 (ja)

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JPH01134799U JPH01134799U (ja) 1989-09-14
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