JPH0640790B2 - 活魚用容器 - Google Patents

活魚用容器

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JPH0640790B2
JPH0640790B2 JP58114083A JP11408383A JPH0640790B2 JP H0640790 B2 JPH0640790 B2 JP H0640790B2 JP 58114083 A JP58114083 A JP 58114083A JP 11408383 A JP11408383 A JP 11408383A JP H0640790 B2 JPH0640790 B2 JP H0640790B2
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JP
Japan
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container
water
live fish
oxygen
gas
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JP58114083A
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定夫 三上
敬喜 山根
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は料亭等への料理用成魚や,放流用稚魚等の活魚
の輸送等に用いる活魚用容器に関するものである。
従来,活魚の輸送方法としては第1図に示すようにビニ
ールシート等の素材を使ったフレキシブルな袋状の容器
1の上部開口部2より容器1上部に適当な空間6を残す
水位まで水4を張り,活魚5を入れた後,酸素を吹き込
み,ロープ3で上部開口部2を縛り,密封状態として輸
送する方法がある。しかし,かかる方法でトラック等で
輸送すると輸送中は車両の振動や発進,停止の繰返しに
より,水4が上下,左右に移動したり,傾斜や泡立ち等
によって,活魚5がお互に接触したり,容器1に衝突す
る等,外傷と疲労で死亡する率が高いという欠点があっ
た。
又,第2図に示すように,上部を開放し,あるいは適当
な空気抜を有するカバー付の鋼板や木製等の鋼性のある
容器7を用いて,適当な水位まで水張り後,活魚5を入
れ,別途設けた酸素ボンベ8,調圧弁9及び空気ノズル
10により,該容器7の底部より酸素気泡20を吹き込みつ
ゝ,トラック等で輸送する方法がある。この場合でも第
1図の方法と同様に,水面の動揺により,活魚5がお互
に接触したり,容器7に衝突する等,外傷と疲労で死亡
する率が高いという欠点を有していた。
本発明は,かかる事情に鑑みて成されたもので,その目
的とするところは,外傷や疲労を防ぎ,死亡率を低減さ
せることができる活魚用容器を供することにある。
本発明は,活魚用容器を上部に疎水性の多孔質材からな
る気液分離膜を有する密閉構造とし,水を充満するとと
もに,同容器の下方より活魚生存用の空気あるいは酸素
を供給する装置を設け,前記気液分離膜より溶存酸素以
外の浮上気体を排出することにより,輸送中の容器内部
の水の動揺を極力少なくし,同時に活魚生存用酸素を連
続供給することができるため,活魚の外傷や疲労を防
ぎ,死亡率の低減を計ることができる。
本発明を第3図に示す実施例に基づき詳述する。活魚5
を収納する容器は容器本体11とカバー12から成り,カバ
ー12の上面は容器内の水4との接触面を形成するテフロ
ン等の疎水性の多孔質膜材13と同膜材13を保護するパン
チングプレート金網等の膜材支持体14から構成されてい
る。多孔質膜材13は例えばテフロン等の水に対するぬれ
現象を防止した疎水性の材料繊維から成る細孔を無数に
有する多孔質膜のため,膜の内外面の圧力差がある値以
下(例えば0.1〜0.2kg/cm2G以下)であれば,気体は通
過するが,水は通過させないという機能を有する。カバ
ー12は容器本体11にシールパッキン15を介してボルト締
め等により取外し自在に枢着されている。容器本体11底
部には活魚5の生存に必要な酸素を気泡状態で供給する
ための酸素供給ノズル16,酸素供給用弁17及び容器内の
水4の注排水弁19が付設されている。容器の近傍には酸
素ボンベ8及び調圧弁9が設置され,該調節弁9と前記
酸素供給用弁17とはホース又は配管18で接続されてい
る。
以上のように構成された容器をトラック等の車両に搭載
して輸送するものである。
つぎに作用を説明する。
先ず,カバー12を取外し,注排水弁19又は容器本体11の
上部開口部より直接,活魚5の量に応じて適当な水位ま
で水張りする。次に活魚5を容器本体11の上部開口部よ
り投入後,カバー12を取付け,注排水弁19より水面が多
孔質膜材13に達するまで注水する。容器内の空気は膜材
13より大気側に通過する。満水状態になったかどうかの
確認はカバー12の上面の一部にのぞき窓を設けるか,あ
るいは公知のオーバフロー管(図示せず)をカバー12に
設けることにより目視可能である。次に容器本体11内へ
の酸素の供給は,酸素ボンベ8の高圧酸素が調圧弁9で
調圧された後,酸素供給用弁17を開けることにより酸素
供給ノズル16から微細な気泡20となり,容器内の水4に
吹き込まれ,溶解される。未溶解の気泡は水4と気泡20
の比重差により上昇し,多孔質膜材13に接する。
第4図は前記多孔質膜材13の断面詳細図である。
膜材13に接した気泡20は容器内に充満された水4の中に
酸素を圧送しているため,容器内圧は大気圧よりもわず
かに高く,この圧力差によって,気泡20は水4側の膜面
13bより細孔21を通過し,大気側の膜面13a側に抜け出る
こととなり,容器内に連続して酸素を供給しても,前記
膜材13と水4との間に余剰酸素が,滞ることがなく容器
内の水はほぼ満水状態に維持し得る。このため,コップ
の水がコップをゆすることで生ずる如き水面の自由振動
がほとんどなく,水中の活魚5がコップの水の揺れと同
じように激しく動かされることがない。このことは輸送
中に車両の振動等が発生した場合,外力として容器本体
11に加えられる加振力がそのまま水中の微小圧力変化に
変わることがあっても水の揺動が生じないため,活魚5
がお互に接触したり,容器本体11に衝突する恐れがな
い。
尚,容器は本実施例に限定されることなく,必要に応じ
円筒形,あるいは球形状でも良く,多孔質材も上部全面
でなく一部とすることであっても良い。
又,酸素ボンベ8の代りに空気圧縮機等による空気を吹
込むものであっても良い。
以上,詳述したように,上部に疎水性の多孔質材からな
る気液分離膜を有する水密構造の活魚収納容器に水を充
満すると共に同容器の下方より活魚生存用の空気あるい
は酸素を供給する装置を備え,前記気液分離膜より溶存
酸素以外の浮上気体を排出するようにしているため,従
来問題とされていた輸送中の活魚の外傷や死亡率が高い
原因を解消することができるという大きな効果を有する
もので産業上極めて有益なものである。
尚,本発明は上記実施例に示した輸送装置に限定される
ものではなく,陸上等での飼育設備としても活用し得る
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は夫々異なる従来の活魚の輸送用容器
の正面断面図,第3図は本発明の一実施例としての活魚
輸送用容器の正面断面図,第4図は第3図の多孔質材13
の拡大断面図を示すものである。 1……容器,2……上部開口部,3……ロープ,4……
水,5……活魚,6……空間,7……容器,8……酸素
ボンベ,9……調圧弁,10……気泡,11……容器本体,
12……カバー,13……疎水性多孔質膜材,14……膜材支
持体,15……シールパッキン,16……酸素供給ノズル,
17……酸素供給用弁,18……ホース又は配管,19……注
排水弁,20……気泡,21……細孔,13a……膜面,13b…
…膜面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部に疎水性の多孔質材からなる気液分離
    膜を有する水密構造の活魚収納容器に水を充満すると共
    に同容器の下方より活魚生存用の空気あるいは酸素を供
    給する装置を備え,前記気液分離膜より溶存酸素以外の
    浮上気体を排出することを特徴とする活魚用容器。
JP58114083A 1983-06-24 1983-06-24 活魚用容器 Expired - Lifetime JPH0640790B2 (ja)

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JP58114083A JPH0640790B2 (ja) 1983-06-24 1983-06-24 活魚用容器

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JPS606143A JPS606143A (ja) 1985-01-12
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