JPH064073B2 - 超音波血流イメージング装置 - Google Patents
超音波血流イメージング装置Info
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- JPH064073B2 JPH064073B2 JP1036342A JP3634289A JPH064073B2 JP H064073 B2 JPH064073 B2 JP H064073B2 JP 1036342 A JP1036342 A JP 1036342A JP 3634289 A JP3634289 A JP 3634289A JP H064073 B2 JPH064073 B2 JP H064073B2
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- blood flow
- averaging
- distribution image
- flow distribution
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Description
【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、超音波のドプラ効果を利用して被検体内の血
流情報を求め、これを表示して診断に供するようにした
超音波血流イメージング装置に関する。
流情報を求め、これを表示して診断に供するようにした
超音波血流イメージング装置に関する。
(従来の技術) 超音波ドプラ法とパルス反射法とを併用することによっ
て一つの超音波プローブで血流情報と断層像(白黒Bモ
ード像)情報を得、この断層像に重ねて血流情報をリア
ルタイムでカラー表示するようにした超音波血流イメー
ジング装置が知られている。このような装置によって血
流速度を測定する場合の動作原理は次の通りである。
て一つの超音波プローブで血流情報と断層像(白黒Bモ
ード像)情報を得、この断層像に重ねて血流情報をリア
ルタイムでカラー表示するようにした超音波血流イメー
ジング装置が知られている。このような装置によって血
流速度を測定する場合の動作原理は次の通りである。
すなわち、被検体である生体内を流れている血流に対し
て超音波パルスを送波すると、この超音波ビームの中心
周波数fcは流動する血球によって散乱されドプラ偏移
を受けて周波数fdだけ変化して、この受波周波数fは
f=fc+fdとなる。このとき周波数fc,fdは次
式のように示される。
て超音波パルスを送波すると、この超音波ビームの中心
周波数fcは流動する血球によって散乱されドプラ偏移
を受けて周波数fdだけ変化して、この受波周波数fは
f=fc+fdとなる。このとき周波数fc,fdは次
式のように示される。
ここで、V:血流速度 θ:超音波ビームと血管とのなす角度 c:音速 従って、ドプラ偏移fdを検出することによって血流速
度vを得ることができる。
度vを得ることができる。
このようにして得られた血流速度vの2次元画像表示は
次のように行われる。先ず第4図のように超音波プロー
プ1から被検体に対してA,B,C,…方向に順次超音
波パルスを送波してセクタ(又はリニア)スキャンを行
うにあたり、第5図の構成の装置によってその超音波パ
ルスのスキャン制御が行われる。
次のように行われる。先ず第4図のように超音波プロー
プ1から被検体に対してA,B,C,…方向に順次超音
波パルスを送波してセクタ(又はリニア)スキャンを行
うにあたり、第5図の構成の装置によってその超音波パ
ルスのスキャン制御が行われる。
最初にA方向に数回超音波パルスが送波されると、被検
体内の血流でドプラ偏移されて反射されたエコー信号は
同一プローブ1によって受波され、電気信号に変換され
て受信回路2に送られる。次に位相検波回路3によって
ドプラ偏移信号が検出される。このドプラ偏移信号は超
音波パルスの送波方向に設けられた例えば、256個のサ
ンプル点ごとにとらえられる。各サンプル点でとらえら
れたドプラ偏移信号は周波数分析器4で周波数分析さ
れ、D.S.C(ディジタル・スキャン・コンバータ)5に
送られここで走査変換された後に、表示部6に送出され
A方向の血流分布像が2次元画像としてリアルタイムで
表示される。
体内の血流でドプラ偏移されて反射されたエコー信号は
同一プローブ1によって受波され、電気信号に変換され
て受信回路2に送られる。次に位相検波回路3によって
ドプラ偏移信号が検出される。このドプラ偏移信号は超
音波パルスの送波方向に設けられた例えば、256個のサ
ンプル点ごとにとらえられる。各サンプル点でとらえら
れたドプラ偏移信号は周波数分析器4で周波数分析さ
れ、D.S.C(ディジタル・スキャン・コンバータ)5に
送られここで走査変換された後に、表示部6に送出され
A方向の血流分布像が2次元画像としてリアルタイムで
表示される。
以下B,C,…の各方向に対しても同様な動作が繰り返
されて、各スキャン方向に対応した血流分布像が表示さ
れることになる。
されて、各スキャン方向に対応した血流分布像が表示さ
れることになる。
血流分布像情報の収集は複数レート分の情報によって血
流分布像の1ラスタが形成される。
流分布像の1ラスタが形成される。
ところで、このような従来の超音波血流イメージング装
置においては、得られる画像の空間分解能(走査線数n
に依存)、速度分解能(1ラスタを構成するレート数m
に依存)、表示視野角、リアルタイム性(単位時間当た
りのフレーム数(以下単にフレーム数という。)FN)
等には次のような関係があり、 n×m×1/fr×FN=1 fr:超音波繰り返し周波数 どれかを良くしようとすると他のものが劣化してしまう
という関係がある。
置においては、得られる画像の空間分解能(走査線数n
に依存)、速度分解能(1ラスタを構成するレート数m
に依存)、表示視野角、リアルタイム性(単位時間当た
りのフレーム数(以下単にフレーム数という。)FN)
等には次のような関係があり、 n×m×1/fr×FN=1 fr:超音波繰り返し周波数 どれかを良くしようとすると他のものが劣化してしまう
という関係がある。
そのため、フレーム数を上げようとして、1ラスタを構
成するレート数を減らすと、速度分解能が低下し、演算
エラーが生じ、血流イメージの画質の低下を生じてしま
う。
成するレート数を減らすと、速度分解能が低下し、演算
エラーが生じ、血流イメージの画質の低下を生じてしま
う。
(発明が解決しようとする課題) このように従来の超音波血流イメージング装置には、フ
レーム数を増やすと画質の劣化を生じてしまうという問
題がある。
レーム数を増やすと画質の劣化を生じてしまうという問
題がある。
そこで、ドプラ偏移データ又は血流分布像データを空間
方向に平均化する方式が本願発明者によって先に提案さ
れた(平成元年1月26日特許出願済)。
方向に平均化する方式が本願発明者によって先に提案さ
れた(平成元年1月26日特許出願済)。
この方式によれば、レート数を減らしてフレーム数を増
やした場合でも、上記の平均化処理により血流イメージ
の画質劣化を抑えることができる。
やした場合でも、上記の平均化処理により血流イメージ
の画質劣化を抑えることができる。
しかし、上記平均化処理における処理条件、例えば平均
の幅や重み関数の設定のための操作が複雑で面倒である
という新たな欠点を生じた。
の幅や重み関数の設定のための操作が複雑で面倒である
という新たな欠点を生じた。
そこで本発明は上記の欠点を除去するもので、その目的
とするところは、レート数を減らしてフレーム数を増や
した場合でもドプラ偏移データ又は血流分布像データの
空間方向への平均化処理により血流イメージの画質劣化
を抑えることができ、しかもこの平均化処理における処
理条件設定を容易に行い得る超音波血流イメージング装
置を提供することにある。
とするところは、レート数を減らしてフレーム数を増や
した場合でもドプラ偏移データ又は血流分布像データの
空間方向への平均化処理により血流イメージの画質劣化
を抑えることができ、しかもこの平均化処理における処
理条件設定を容易に行い得る超音波血流イメージング装
置を提供することにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために請求項1記載の超音波血流イ
メージング装置は、走査条件の設定に基づいて超音波の
走査を行い、被検体からの超音波の反射成分をサンプリ
ングし、各サンプリング点毎にドプラ偏移データを求
め、このデータに基づいて前記被検体の血流分布像を表
示して診断に供するようにした超音波血流イメージング
装置において、前記ドプラ偏移データを空間方向に平均
化処理する平均化処理手段と、その平均化処理されたド
プラ偏移データに基づいて血流分布像データを形成する
血流分布像データ形成手段と、前記血流分布像データに
基づく血流分布像を表示する表示手段と、前記設定され
た走査条件に基づいて前記平均化処理手段における平均
化処理条件を設定する処理条件設定手段とを有すること
を特徴とするものである。
メージング装置は、走査条件の設定に基づいて超音波の
走査を行い、被検体からの超音波の反射成分をサンプリ
ングし、各サンプリング点毎にドプラ偏移データを求
め、このデータに基づいて前記被検体の血流分布像を表
示して診断に供するようにした超音波血流イメージング
装置において、前記ドプラ偏移データを空間方向に平均
化処理する平均化処理手段と、その平均化処理されたド
プラ偏移データに基づいて血流分布像データを形成する
血流分布像データ形成手段と、前記血流分布像データに
基づく血流分布像を表示する表示手段と、前記設定され
た走査条件に基づいて前記平均化処理手段における平均
化処理条件を設定する処理条件設定手段とを有すること
を特徴とするものである。
また、請求項2記載の超音波血流イメージング装置は、
走査条件の設定に基づいて超音波の走査を行い、被検体
からの超音波の反射成分をサンプリングし、各サンプリ
ング点毎にドプラ偏移データを求め、このデータに基づ
いて前記被検体の血流分布像を表示して診断に供するよ
うにした超音波血流イメージング装置において、前記ド
プラ偏移データに基づいて血流分布像データを形成する
血流分布像データ形成手段と、前記血流分布像データを
空間方向に平均化処理する平均化処理手段と、その平均
化処理された血流分布像データに基づく血流分布像を表
示する表示手段と、前記設定された走査条件に基づいて
前記平均化処理手段における平均化処理条件を設定する
処理条件設定手段とを有することを特徴とするものであ
る。
走査条件の設定に基づいて超音波の走査を行い、被検体
からの超音波の反射成分をサンプリングし、各サンプリ
ング点毎にドプラ偏移データを求め、このデータに基づ
いて前記被検体の血流分布像を表示して診断に供するよ
うにした超音波血流イメージング装置において、前記ド
プラ偏移データに基づいて血流分布像データを形成する
血流分布像データ形成手段と、前記血流分布像データを
空間方向に平均化処理する平均化処理手段と、その平均
化処理された血流分布像データに基づく血流分布像を表
示する表示手段と、前記設定された走査条件に基づいて
前記平均化処理手段における平均化処理条件を設定する
処理条件設定手段とを有することを特徴とするものであ
る。
(作用) 請求項1記載の超音波血流イメージング装置によれば、
平均化処理手段によりドプラ偏移データを空間方向に平
均化処理しているので、レート数を減らしてフレーム数
を増やした場合の血流分布像の画質劣化を抑えることが
できる。処理条件設定手段により走査条件に基づいて平
均化処理手段における平均化処理条件が自動設定される
ので、オペレータは平均化処理における処理条件を個別
的に設定する必要がなくなる。
平均化処理手段によりドプラ偏移データを空間方向に平
均化処理しているので、レート数を減らしてフレーム数
を増やした場合の血流分布像の画質劣化を抑えることが
できる。処理条件設定手段により走査条件に基づいて平
均化処理手段における平均化処理条件が自動設定される
ので、オペレータは平均化処理における処理条件を個別
的に設定する必要がなくなる。
請求項2記載の超音波血流イメージング装置によれば、
平均化処理手段により血流分布像データを空間方向に平
均化処理しているので、レート数を減らしてフレーム数
を増やした場合の血流分布像の画質劣化を抑えることが
できる。処理条件設定手段により操作条件に基づいて平
均化処理手段における平均化処理条件が自動設定される
ので、オペレータは平均化処理における処理条件を個別
的に設定する必要がなくなる。
平均化処理手段により血流分布像データを空間方向に平
均化処理しているので、レート数を減らしてフレーム数
を増やした場合の血流分布像の画質劣化を抑えることが
できる。処理条件設定手段により操作条件に基づいて平
均化処理手段における平均化処理条件が自動設定される
ので、オペレータは平均化処理における処理条件を個別
的に設定する必要がなくなる。
(実施例) 以下、本発明を実施例により具体的に説明する。
第1図は本発明の一実施例を示すブロック図である。
同図に示すように本実施例装置は、電子走査型超音波プ
ローブ(以下「プローブ」という)11,電子走査装置
アナログ部12,90゜移相器25,ミキサ24a,2
4b,ローパスフィルタ26a,26b,MTI(Movi
ng Target Indicator)演算部27,走査変換手段(デ
ィジタル・スキャン・コンバータ)34,35,表示処
理手段36,マルチプレクサ(MPX)37,D/A
(ディジタル・アナログ)変換手段38,表示手段39
を有する。
ローブ(以下「プローブ」という)11,電子走査装置
アナログ部12,90゜移相器25,ミキサ24a,2
4b,ローパスフィルタ26a,26b,MTI(Movi
ng Target Indicator)演算部27,走査変換手段(デ
ィジタル・スキャン・コンバータ)34,35,表示処
理手段36,マルチプレクサ(MPX)37,D/A
(ディジタル・アナログ)変換手段38,表示手段39
を有する。
電子走査装置アナログ部12は、超音波の走査を行うも
ので、プリアンプ13,パルサ14,発振器15,ディ
レイライン16,加算器17,検波器18から構成され
ている。ここでこのアナログ部12が、本発明における
超音波走査手段に相当する。
ので、プリアンプ13,パルサ14,発振器15,ディ
レイライン16,加算器17,検波器18から構成され
ている。ここでこのアナログ部12が、本発明における
超音波走査手段に相当する。
また、70は操作パネルであり、前記アナログ部12に
よる超音波走査の条件例えば視野角度,レート周波数,
フレーム数等を設定するもので、この操作パネル70
が、本発明における走査条件設定手段に相当する。
よる超音波走査の条件例えば視野角度,レート周波数,
フレーム数等を設定するもので、この操作パネル70
が、本発明における走査条件設定手段に相当する。
加算器17から出力された信号のうち一方は検波器18
を介して走査変換手段34へ送られ、他方はライン19
以下へ送られる。ライン19から加えられた信号は二分
され各々ミキサ24a,24bに加えられる。各ミキサ
24a,24bにはまた90゜移相器25によって発振
器15からの基準信号f0が90゜の位相差で加えられ
る。この結果ローパスフィルタ26a,26bにはドプ
ラ偏移差信号fdと(2f0+fd)信号が入力され、
ローパスフィルタ26a,26bによって高周波数成分
が除去されてドプラ偏移信号fdのみが得られる。これ
は血流情報演算のための位相検波出力信号となる。
を介して走査変換手段34へ送られ、他方はライン19
以下へ送られる。ライン19から加えられた信号は二分
され各々ミキサ24a,24bに加えられる。各ミキサ
24a,24bにはまた90゜移相器25によって発振
器15からの基準信号f0が90゜の位相差で加えられ
る。この結果ローパスフィルタ26a,26bにはドプ
ラ偏移差信号fdと(2f0+fd)信号が入力され、
ローパスフィルタ26a,26bによって高周波数成分
が除去されてドプラ偏移信号fdのみが得られる。これ
は血流情報演算のための位相検波出力信号となる。
ローパスフィルタ26a,26bより出力された位相検
波出力信号がMTI演算部27に加えられる。
波出力信号がMTI演算部27に加えられる。
このMTI演算部27はA/D変換器28a,28b、
MTIフィルタ29a,29b、自己相関器(血流分布
像データ形成手段)30、平均速度演算部31、分散演
算部32、パワー演算部33から構成されている。この
MTIはドプラ効果を利用して移動目標のみを検知する
技術で、移動目標は血球である。
MTIフィルタ29a,29b、自己相関器(血流分布
像データ形成手段)30、平均速度演算部31、分散演
算部32、パワー演算部33から構成されている。この
MTIはドプラ効果を利用して移動目標のみを検知する
技術で、移動目標は血球である。
自己相関器30は周波数分析法の一種であり2次元の多
点の周波数分析をリアルタイムで行う必要性から用いら
れている。
点の周波数分析をリアルタイムで行う必要性から用いら
れている。
前記MTIフィルタ29a,29bの出力信号は下式の
ように与えられる。
ように与えられる。
D(i)=X(i)+jY(i) …(1) そして、平均化処理手段50によって、空間方向への平
均処理が下式の如くなされる。
均処理が下式の如くなされる。
ここで、D′(i):平均後のデータ ω:空間方向に平均する幅(point) W(ω):データ平均時の重み付け関数 [尚、W(ω)は複数素であっても良く、この場合は位
置による位相変化を補正することもできる。] である。
置による位相変化を補正することもできる。] である。
すなわち、本実施例装置では、MTIフィルタ29a,
29bの出力D(i)(これは位相検波情報であり、ドプ
ラ偏移データである)が平均化処理手段50に取込ま
れ、ここで空間方向に平均化処理され、その平均化処理
出力が自己相関器30に取込まれ、自己相関処理に供さ
れるようになっている。
29bの出力D(i)(これは位相検波情報であり、ドプ
ラ偏移データである)が平均化処理手段50に取込ま
れ、ここで空間方向に平均化処理され、その平均化処理
出力が自己相関器30に取込まれ、自己相関処理に供さ
れるようになっている。
ここで、この平均化処理手段50における処理の条件
は、平均化処理制御手段(処理条件設定手段)60によ
って制御されるようになっている。すなわち、この平均
化処理制御手段60は、上記の平均化処理の条件を超音
波走査条件に応じて制御することにより、平均化処理条
件例えば平均の幅の重み関数等の自動設定を可能とする
ものである。具体的には、次のようにして平均化処理条
件が設定される。
は、平均化処理制御手段(処理条件設定手段)60によ
って制御されるようになっている。すなわち、この平均
化処理制御手段60は、上記の平均化処理の条件を超音
波走査条件に応じて制御することにより、平均化処理条
件例えば平均の幅の重み関数等の自動設定を可能とする
ものである。具体的には、次のようにして平均化処理条
件が設定される。
1ラスタを構成するためのレール数Nは次式で表わされ
る。
る。
ここで、fr:超音波パルスの繰返し周波数 (レート周波数) F:フレーム数 M:操作線数 (視野角度と操作線間隔とから決定される) 超音波パルスの繰返し周波数(fr),走査線数(M)
が設定された状態でフレーム数(F)が決定されると、
前(3)式より、レート数(N)が求まる。
が設定された状態でフレーム数(F)が決定されると、
前(3)式より、レート数(N)が求まる。
ここで、 ω=Function1(N) W(ω)=Function2(N) と表わしたとき、このFunction1及びFunction2を平均
化制御手段60に備えるようにすれば、すなわちこの手
段60内に関数テーブルを形成しておけば、フレーム数
(F)情報の入力によりω,W(ω)が自動的に求ま
り、これによって平均化処理条件が設定される。
化制御手段60に備えるようにすれば、すなわちこの手
段60内に関数テーブルを形成しておけば、フレーム数
(F)情報の入力によりω,W(ω)が自動的に求ま
り、これによって平均化処理条件が設定される。
また、平均速度演算部31,分散演算部32及びパワー
演算部33においては、それぞれ所定の演算実行により
血流速、分散及びパワーが求められる。
演算部33においては、それぞれ所定の演算実行により
血流速、分散及びパワーが求められる。
MTI演算部27の出力は走査変換手段35を介して表
示処理手段36に取込まれ、ここで白黒表示用及びカラ
ー表示用の処理がなされてMPX37へ送出され、D/
A変換手段でアナログ信号に変換された後、表示手段3
9に取込まれるようになっている。
示処理手段36に取込まれ、ここで白黒表示用及びカラ
ー表示用の処理がなされてMPX37へ送出され、D/
A変換手段でアナログ信号に変換された後、表示手段3
9に取込まれるようになっている。
次に、前記平均化処理手段50の詳細な構成について第
2図を基に説明する。
2図を基に説明する。
同図に示すようにこの平均化処理手段50は、ドプラ偏
移データを遅延する複数の遅延素子(Z-1)511,5
12,…,51n(nは正の整数)と、重み関数(W
(ω))を発生する重み関数発生器54と、前記複数の
遅延素子に対応して配置され、各遅延素子の出力と重み
関数との乗算を行う乗算器521,522,…52nと、
この乗算器出力を加算する加算器5とを有して成る。そ
してこの加算器53の出力が自己相関器30に相出され
るようになっている。
移データを遅延する複数の遅延素子(Z-1)511,5
12,…,51n(nは正の整数)と、重み関数(W
(ω))を発生する重み関数発生器54と、前記複数の
遅延素子に対応して配置され、各遅延素子の出力と重み
関数との乗算を行う乗算器521,522,…52nと、
この乗算器出力を加算する加算器5とを有して成る。そ
してこの加算器53の出力が自己相関器30に相出され
るようになっている。
次に上記のように構成された実施例装置の作用について
説明する。
説明する。
操作パネル70を介してオペレータにより超音波の走査
条件(視野角度,レート周波数,フレーム数等)が設定
されると、この走査条件で電子走査アナログ部12によ
り超音波の走査が行われ、被検体よりの超音波エコーの
収集が行われる。
条件(視野角度,レート周波数,フレーム数等)が設定
されると、この走査条件で電子走査アナログ部12によ
り超音波の走査が行われ、被検体よりの超音波エコーの
収集が行われる。
一方、操作パネル70を介して上記の走査条件が設定さ
れると、平均化処理制御手段60において処理されるよ
うになっているため、操作パネル70を介して超音波ラ
スタ数を減少させ、これによりフレーム数を増やした場
合でもデータの空間方向への変動が抑えられることか
ら、平均速度演算部31,分散演算部32,パワー演算
部33の演算出力に基づいて形成される血流分布像にお
いては血流イメージの画質の劣化が少なく、診断上良好
なものとなる。
れると、平均化処理制御手段60において処理されるよ
うになっているため、操作パネル70を介して超音波ラ
スタ数を減少させ、これによりフレーム数を増やした場
合でもデータの空間方向への変動が抑えられることか
ら、平均速度演算部31,分散演算部32,パワー演算
部33の演算出力に基づいて形成される血流分布像にお
いては血流イメージの画質の劣化が少なく、診断上良好
なものとなる。
例えば小児の心臓などの早い動きを正確に(情報の欠落
なく)とらえる場合等に有効である。
なく)とらえる場合等に有効である。
また、平均化処理手段50における処理条件が平均化処
理制御手段60により超音波走査条件に応じて自動的に
設定されるようになっているため、超音波走査条件を変
更する毎に平均化処理条件を再設定する必要もなく、オ
ペレータの大幅な負担軽減が図れる。
理制御手段60により超音波走査条件に応じて自動的に
設定されるようになっているため、超音波走査条件を変
更する毎に平均化処理条件を再設定する必要もなく、オ
ペレータの大幅な負担軽減が図れる。
尚、A/D変換器28a,28bの出力を平均化処理手
段50に取込み、平均化処理するようにしてもよい。
段50に取込み、平均化処理するようにしてもよい。
また、上記実施例では各サンプル点ごとの位相検波出力
(ドプラ偏移データ)に対して平均化処理を施すように
したが、以下に述べるように血流分布像データ例えば自
己相関処理出力に対して上記の平均化処理を施すように
してもよい。
(ドプラ偏移データ)に対して平均化処理を施すように
したが、以下に述べるように血流分布像データ例えば自
己相関処理出力に対して上記の平均化処理を施すように
してもよい。
ここで、自己相関器30の出力信号は下式のように与え
られる。
られる。
そして、平均化処理手段50によって空間方向への平均
処理が下式の如くなされる。
処理が下式の如くなされる。
ここで、 C(o)(i)′,Re(i)′,Im(i)′:平均後のデータ ω:空間方向に平均する幅(point) W(ω):データ平均時の重み付け関数である。
また、これらの平均は平均速度,分散,パワーから、C
(o),Re,Imを逆算して実現することもでき、この
場合は走査変換手段35内で平均をとることも可能であ
る。例えば、走査変換手段35内のフレームメモリに各
データを一旦記憶させた後(フリーズ操作)、平均の長
さや重み付けを変えて表示するようにするとよい。
(o),Re,Imを逆算して実現することもでき、この
場合は走査変換手段35内で平均をとることも可能であ
る。例えば、走査変換手段35内のフレームメモリに各
データを一旦記憶させた後(フリーズ操作)、平均の長
さや重み付けを変えて表示するようにするとよい。
更に、第3図は他の実施例を示している。この実施例で
は血流情報の解析を高速フーリエ変換(FFT)により
行っている。すなわち、第3図の構成では、MTIフィ
ルタ29a,29bの後段にFFT演算器55が配置さ
れており、このFFT演算器55により血流情報の解析
が行われるようになっている。
は血流情報の解析を高速フーリエ変換(FFT)により
行っている。すなわち、第3図の構成では、MTIフィ
ルタ29a,29bの後段にFFT演算器55が配置さ
れており、このFFT演算器55により血流情報の解析
が行われるようになっている。
ここでFFT演算器55の出力信号P(N,i)は、MT
Iフィルタ29a,29bの出力信号を、FFT処理し
たパワースペクトラムである。
Iフィルタ29a,29bの出力信号を、FFT処理し
たパワースペクトラムである。
そして、平均化処理手段50Aによって空間方向の平均
処理が下式の如くなされる。
処理が下式の如くなされる。
ここで、 P′(N,i):平均後のパワースペクトラムデータ ω:空間方向に平均する幅(point) W(ω):データ平均時の重み付け関数 である。
このようにMTIフィルタ29a,29bの出力信号を
FFT処理し,その処理出力に対して空間方向に平均化
処理を施すようにしても、上記実施例と同様の効果を奏
する。
FFT処理し,その処理出力に対して空間方向に平均化
処理を施すようにしても、上記実施例と同様の効果を奏
する。
以上本発明の実施例について説明したが、本発明は上記
実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可
能であるのはいうまでもない。
実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可
能であるのはいうまでもない。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明によれば、レート数を減らし
てフレーム数を増した場合でも、ドプラ偏移データ又は
血流分布像データの空間方向への平均化処理により血流
イメージングの画質劣化を押えることができ、しかもこ
の平均化処理における処理条件設定を容易に行い得る超
音波血流イメージング装置を提供することができる。
てフレーム数を増した場合でも、ドプラ偏移データ又は
血流分布像データの空間方向への平均化処理により血流
イメージングの画質劣化を押えることができ、しかもこ
の平均化処理における処理条件設定を容易に行い得る超
音波血流イメージング装置を提供することができる。
第1図は本発明の一実施例を示すブロック図、第2図は
第1図の主要部の詳細を示すブロック図、第3図は他の
実施例を示すブロック図、第4図及び第5図はそれぞれ
従来例を示すスキャンパターン図及びブロック図であ
る。 12…電子走査アナログ部(超音波操作手段)、 30…自己相関器、39…表示手段、 50,50A…平均化処理手段、 51乃至51n…遅延素子、 511乃至52n…乗算器、53…加算器、 54…重み関数発生器、55…FFT演算器、 60…平均化処理制御手段、 70…操作パネル(走査条件設定手段)。
第1図の主要部の詳細を示すブロック図、第3図は他の
実施例を示すブロック図、第4図及び第5図はそれぞれ
従来例を示すスキャンパターン図及びブロック図であ
る。 12…電子走査アナログ部(超音波操作手段)、 30…自己相関器、39…表示手段、 50,50A…平均化処理手段、 51乃至51n…遅延素子、 511乃至52n…乗算器、53…加算器、 54…重み関数発生器、55…FFT演算器、 60…平均化処理制御手段、 70…操作パネル(走査条件設定手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−146239(JP,A) 特開 昭62−074346(JP,A) 実開 昭63−26307(JP,U)
Claims (2)
- 【請求項1】走査条件の設定に基づいて超音波の走査を
行い、被検体からの超音波の反射成分をサンプリング
し、各サンプリング点毎にドプラ偏移データを求め、こ
のデータに基づいて前記被検体の血流分布像を表示して
診断に供するようにした超音波血流イメージング装置に
おいて、前記ドプラ偏移データを空間方向に平均化処理
する平均化処理手段と、その平均化処理されたドプラ偏
移データに基づいて血流分布像データを形成する血流分
布像データ形成手段と、前記血流分布像データに基づく
血流分布像を表示する表示手段と、前記設定された走査
条件に基づいて前記平均化処理手段における平均化処理
条件を設定する処理条件設定手段とを有することを特徴
とする超音波血流イメージング装置。 - 【請求項2】走査条件の設定に基づいて超音波の走査を
行い、被検体からの超音波の反射成分をサンプリング
し、各サンプリング点毎にドプラ偏移データを求め、こ
のデータに基づいて前記被検体の血流分布像を表示して
診断に供するようにした超音波血流イメージング装置に
おいて、前記ドプラ偏移データに基づいて血流分布像デ
ータを形成する血流分布像データ形成手段と、前記血流
分布像データを空間方向に平均化処理する平均化処理手
段と、その平均化処理された血流分布像データに基づく
血流分布像を表示する表示手段と、前記設定された走査
条件に基づいて前記平均化処理手段における平均化処理
条件を設定する処理条件設定手段とを有することを特徴
とする超音波血流イメージング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1036342A JPH064073B2 (ja) | 1989-02-17 | 1989-02-17 | 超音波血流イメージング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1036342A JPH064073B2 (ja) | 1989-02-17 | 1989-02-17 | 超音波血流イメージング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02215446A JPH02215446A (ja) | 1990-08-28 |
JPH064073B2 true JPH064073B2 (ja) | 1994-01-19 |
Family
ID=12467161
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1036342A Expired - Lifetime JPH064073B2 (ja) | 1989-02-17 | 1989-02-17 | 超音波血流イメージング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH064073B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0736813B2 (ja) * | 1989-09-28 | 1995-04-26 | 株式会社島津製作所 | ドプラ断層超音波診断装置 |
KR100255730B1 (ko) | 1997-12-15 | 2000-05-01 | 이민화 | 동맥/정맥구별이가능한초음파칼라도플러영상시스템 |
JP6875173B2 (ja) * | 2017-03-31 | 2021-05-19 | フクダ電子株式会社 | 超音波診断装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61146239A (ja) * | 1984-12-20 | 1986-07-03 | 株式会社東芝 | 血流イメ−ジング超音波診断装置 |
JPS6274346A (ja) * | 1985-09-30 | 1987-04-06 | 株式会社東芝 | 超音波診断装置 |
JPH0641539Y2 (ja) * | 1986-08-04 | 1994-11-02 | 株式会社島津製作所 | 超音波診断装置 |
-
1989
- 1989-02-17 JP JP1036342A patent/JPH064073B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02215446A (ja) | 1990-08-28 |
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