JPH0640716A - 結晶性アルミノ珪酸塩の製造法 - Google Patents

結晶性アルミノ珪酸塩の製造法

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JPH0640716A
JPH0640716A JP4196584A JP19658492A JPH0640716A JP H0640716 A JPH0640716 A JP H0640716A JP 4196584 A JP4196584 A JP 4196584A JP 19658492 A JP19658492 A JP 19658492A JP H0640716 A JPH0640716 A JP H0640716A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特異な結晶構造を有し、SiO2 /Al2
3 モル比の高い高度の触媒活性を有する結晶性アルミノ
珪酸塩を、珪素化合物、アルミニウム化合物、アルカリ
金属化合物および水の実質的に無機反応材料のみからな
る反応混合物に鉱化剤を混合して得られる水性反応混合
物から製造する。 【構成】 結晶性アルミノ珪酸塩は、シリカ源、アルミ
ナ源、アルカリ源および水を含有し、実質的に無機反応
材料からなり、かつ、下記のモル比により表示して次の
組成:SiO2 /Al23 10-130 M2/n O/SiO2 0.03-0.5 H2 O/M2/n O 100-1,000 X- /SiO2 0.01-20 (ここで、Mは元素周期率表の第I 族および同表第II族
から選択される金属陽イオンであり、nはその金属陽イ
オンの原子価であり、X- は鉱化剤の塩の陰イオンであ
る。)を有する水性反応混合物を調製し、自己圧におい
て、約120℃〜約230℃の範囲で約10時間〜約2
0時間維持することにより製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、結晶性アルミノ珪酸塩
の製造法に関するものであり、特に分子形状選択性と触
媒能を有する新規な結晶性アルミノ珪酸塩の製造法に関
するものである。さらに詳しく述べるならば、本発明
は、特異な結晶構造を有し、炭化水素の選択的接触反応
に好適なSiO2 /Al23 比の高い結晶性アルミノ
珪酸塩を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】結晶性アルミノ珪酸塩は、一般に、結晶
性ゼオライトとして知られ、天然産および合成品共に、
その結晶構造は、珪素(Si)を中心として形成される
4個の酸素原子が頂点に配位したSiO4 四面体と、こ
の珪素(Si)の代わりにアルミニウム(Al)で置換
したAlO4 四面体の三次元骨格を基本とした構造を有
するアルミノ珪酸塩水和物である。SiO4 四面体とA
lO4 四面体は、4、5、6、8または12個連結して
形成される4員環、5員環、6員環、8員環または12
員環と、これらの4、5、6、8および12員環が各々
重なつた二重環が基本単位となり、これらが連結して結
晶性アルミノ珪酸塩の骨格構造が決定される。これらの
連結方式により決定される骨格構造中には、特定の空洞
が存在し、空洞構造の入口は、6、8、10および12
員環からなる開孔部を形成する。形成された空洞は、孔
径が均一であり、特定の大きさ以下の分子は吸着される
が、大きい分子は空洞内に入れない状態となる。このよ
うな結晶性アルミノ珪酸塩は、その作用から「分子篩」
として知られており、上記の如き特性を利用して、種々
の化学プロセスの吸着剤および化学反応用の触媒および
触媒担体として利用されている。
【0003】上記の如き結晶性アルミノ珪酸塩のアルミ
ニウムを含有する四面体の電荷は結晶内に陽イオンを含
有させることにより平衡が保持されている。天然の結晶
性アルミノ珪酸塩では、その陽イオンは元素周期率表第
I 族または同表第II族の金属、特にナトリウム、カリウ
ム、カルシウム、マグネシウムおよびストロンチウムで
ある。合成結晶性アルミノ珪酸塩においても上記の金属
陽イオンが使用されるが、金属陽イオンのほかに、近
年、有機窒素陽イオン、例えばテトラアルキルアンモニ
ウムイオンの如き第4級アルキルアンモニウムイオンが
提案されている。そして、シリカ/アルミナ比の高い結
晶性アルミノ珪酸塩の合成には、アルカリ源として上記
の如き有機含窒素化合物の使用が不可欠であるとされて
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、有機含
窒素化合物を使用する場合には、原料価格が高いという
不利益に加えて、製造された合成アルミノ珪酸塩を触媒
として使用するために合成物中に存在する有機窒素化合
物を高温にて焼成により除去することが必要であり、製
造工程を複雑化するという不利益があつた。
【0005】さらに、上記の如くに、テトラアルキルア
ンモニウム化合物または、C2 −C10の第1級アミン等
の如きアミン系有機化合物を使用した従来の製造法にお
いては、その合成工程ならびに乾燥および焼成工程時に
該有機物の有する潜在的毒性または該有機物の分解等に
より生理的危険性を伴い、作業上の安全性の点で問題が
あつた。
【0006】本発明者らは、種々の研究、実験の結果、
顕著な形状選択性と触媒能を有し、また吸着剤として優
れた性能を発揮する新規な結晶構造を有する結晶性アル
ミノ珪酸塩を実質的に無機反応材料のみからなる反応混
合物に鉱化剤を混合して得られる水性反応混合物から製
造し得る方法を見出した。
【0007】従つて、本発明の主たる目的は、特異な結
晶構造を有し、SiO2 /Al23 モル比の高い高度
の触媒活性を有する結晶性アルミノ珪酸塩を、珪素化合
物、アルミニウム化合物、アルカリ金属化合物および水
の実質的に無機反応材料のみからなる反応混合物に鉱化
剤を混合して得られる水性反応混合物から製造する方法
を提供することである。
【0008】本発明の他の目的は、鎖状炭化水素の選択
的分解活性が著しく優れ、X線回折図形により特徴付け
られた特異な結晶構造を有する結晶性アルミノ珪酸塩を
製造する方法を提供することである。
【0009】本発明の更に他の目的は、合成アルミノ珪
酸塩M2/n O−Al23 −SiO2 −H2 O(ここ
で、Mはn価の原子価を有する金属陽イオンである。)
の組成を有し、先行技術において要求された合成物の熱
処理工程を必要とせず、従つて製造工程を容易かつ簡単
なものとし、製造コストの低減を可能ならしめる結晶性
アルミノ珪酸塩の製造法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の知見に
基づいて完成したものであり、上記の目的を効果的に達
成することができる。
【0011】すなわち、本発明は、酸化物のモル比で表
示して 0.8-1.5 M2/n.O・Al23 ・10-100SiO2 ・ZH
2 O (ここで、Mは金属陽イオンであり、nはその金属陽イ
オンの原子価であり、Zは0−40である。)の化学組
成を有し、かつ、少なくとも第1表に表わした格子面間
隔、即ち、d−距離を示す粉末X線回折図形を有する結
晶性アルミノ珪酸塩を製造する方法に関するものであ
る。
【0012】
【表1】
【0013】上記の如き、X線回折図形により特徴づけ
られる結晶構造を有するアルミノ珪酸塩は、従来、未知
のもであり、以後TSZと称する。
【0014】これらの値は、常法により測定した結果で
ある。照射線は、銅のK−α二重線であり、ストリツプ
チヤ−トベン記録計を備えたシンチレ−シヨンカウンタ
−を使用した。チヤ−トから2θ(θはブラツク角)の
函数としてピ−ク高さ及びその位置を読み取つた。これ
らから、記録された線に対応する相対強度及びオングス
トロ−ム単位で表示した格子面間隔(d)Åを測定した
ものである。第1表の相対強度においてV.S.は最
強、S.は強、M.は中強、W.は弱、V.W.は非常
に弱を示す。本発明による結晶性アルミノ珪酸塩(TS
Z)は、粉末X線回折の常法によつて得られるX線回折
図形により特徴づけられる。すなわち2θ=14.7°
(d=6.03Å)の回折線が単一線(Singlet)である
こと、および2θ=23°(d=3.86Å)および2
θ=23.3°(d=3.82Å)の両回折線が明瞭に
分かれていることが従来提案されている結晶性ゼオライ
トの結晶構造と識別され得る最大の特徴である。
【0015】また、常法とは別に粉末X線回折分析を行
ない、とりわけ精度の高い2θ(θはブラツク角)を測
定しその結果を解析したところ、本発明による結晶性ア
ルミノ珪酸塩(TSZ)は結晶学的に単斜晶系に属する
ことが判明した。例えば後述の実施例7の生成物である
1.02Na2 O・Al23 ・26.2 SiO2 ・12.2H2
Oの組成を有するTSZはa=20.159 (±0.004 )
Å、b=19.982 (±0.006 )Å、c=13.405 (±0.
005 )Å、α=90.51°(±0.03°)の単斜晶系の格子
定数を示す。この代表的なTSZの格子面間隔の実測値
及び計算値、ミラ−指数は第2表に記載されている。
【0016】
【表2】
【0017】かかる特異的なX線回折図形は合成アルミ
ノ珪酸塩の置換陽イオンの変化、特に水素イオン型への
変化、SiO2 /Al23 比の変化等によつてもその
格子面間隔は著しい影響を受けるものではない。
【0018】合成したままの形態におけるTSZの好ま
しい組成は酸化物のモル比で表示して、 0.8-1.3 M2/n O・Al23 ・25-80 SiO2 ・0−
40H2 O (ここで、Mは金属陽イオンの少なくとも一種であり、
nはその金属陽イオンの原子価である。)である。合成
時において存在する金属陽イオンは、少なくとも一部を
イオン交換等により置換することができる。イオン交換
は、元素周期率表第II族から同表第VIII族の金属イオン
もしくは酸の如き水素イオンを使用し、またはアンモニ
ウムイオンを使用して行なうことができる。水素、アン
モニウム、貴金属、または希土類金属等で交換すること
により、触媒活性、特に、炭化水素転化用触媒としての
活性を付与することができる。SiO2 /Al23
ル比が25−80の範囲においては、TSZを水素イオ
ン型に変換しても単斜晶系である点では変化がなく、結
晶構造が影響を受けることはない。
【0019】このような結晶性アルミノ珪酸塩、つまり
TSZは、本発明に係る次の方法により製造することが
できる。即ち、シリカ源、アルミナ源、アルカリ源およ
び水を含有し、実質的に無機反応材料からなり、かつ、
下記のモル比により表示して次の組成: SiO2 /Al23 10-130 M2/n O/SiO2 0.03-0.5 H2 O/M2/n O 100-1,000 X- /SiO2 0.01-20 (ここで、Mは元素周期率表の第I 族および同表第II族
から選択される金属陽イオンであり、nはその金属陽イ
オンの原子価であり、X- は鉱化剤の塩の陰イオンであ
る。)を有する水性反応混合物を調製し、自己圧におい
て、約120℃〜約230℃の範囲で約10時間〜約2
0時間維持することから成る結晶性アルミノ珪酸塩組成
物の製造法を提供するものである。
【0020】水性反応混合物の好ましい組成をモル比で
示すと次の通りである。
【0021】 SiO2 /Al23 20-120 Na2 O/SiO2 0.03-0.3 (Na2 O+M2/n O)/SiO2 0.03-0.3 H2 O/(Na2 O+M2/n O) 150-800 X- /SiO2 0.05-15
【0022】更に、水性反応混合物の最適範囲の組成
は、酸化物のモル比で表わして次の如きである。
【0023】 SiO2 /Al23 30-115 Na2 O/SiO2 0.05-0.3 (Na2 O+M2/n O)/SiO2 0.05-0.3 H2 O/(Na2 O+M2/n O) 200-700 X- /SiO2 0.1-10 以上の説明で、式中、Mは元素周期律表の第I 族および
第II族、特にリチウム、バリウム、カルシウムおよびス
トロンチウムから選択される金属陽イオンであり、nは
その金属陽イオンの原子価である。このM2/n Oおよび
Na2 Oは、遊離のM2/n OおよびNa2 Oであり、一
般に水酸化物およびゼオライト合成において効果を示す
ような極弱酸塩、例えばアルミン酸塩、珪酸塩の形態で
ある。また、上記の「遊離Na2 O」は、硫酸アルミニ
ウム、硫酸、塩酸、硝酸等の添加により調節することが
できる。
【0024】反応混合物を調製するにあたり、使用する
上記組成物の酸化物の反応試剤源は、合成ゼオライトの
製造に一般に使用されるものである。例えば、シリカ源
は、珪酸ナトリウム、シリカゲル、珪酸、水性コロイド
状シリカゲル、溶解シリカ、粉末シリカおよび無定型シ
リカ等である。アルミナ源としては、活性アルミナ、γ
−アルミナ、アルミナ三水和物、アルミン酸ナトリウム
およびアルミニウムの塩化物、硝酸塩、硫酸塩等の各種
アルミニウム塩等を使用することができる。M2/n Oに
より表わされる金属酸化物は、シリカ源及びアルミナ源
と共存する塩の形態または水酸化物の形態で反応混合物
に添加される。ナトリウム陽イオン源としてのNa2
は、水酸化ナトリウム、アルミン酸ナトリウムまたは珪
酸ナトリウムの形態で添加され、また、リチウム陽イオ
ン源としてのLi2 Oは、水酸化物、ハロゲン化物、硫
酸塩、硝酸塩および塩素酸塩(LiClO4 )等の形態
で添加される。水性反応混合物は、上記シリカ源、アル
ミナ源、アルカリ源、および水を混合することにより調
製される。特に、好適なシリカ源は、珪酸ナトリウム、
水ガラス、コロイド状シリカ等であり、アルミナ源は、
アルミン酸ナトリウム、硫酸アルミニウム等である。
【0025】本発明に従って結晶性アルミノ珪酸塩TS
Zを製造するにあたり、水性反応混合物の水分含量は重
要であり、前述の如く、該反応混合物はH2 O/(Na
2 O+M2/n O)モル比により表わして100以上、好
ましくは200〜700の範囲の水分含量を有すること
が必要である。水分含量を上記範囲に設定することによ
り反応試剤のゲルの混合および撹拌も容易となる。
【0026】上記の如く、反応試剤を混合した後、反応
混合物は、自己圧において、約120℃〜約230℃の
範囲で約10時間〜約20時間維持される。
【0027】結晶化に際して、上記反応混合物中に鉱化
剤を加えることにより結晶化生成物の結晶性を一層向上
させることができ、無定型アルミノ珪酸塩の生成を抑制
することができる。鉱化剤としては、NaCl、Na2
CO3 、Na2 SO4 、Na2 SeO4 、KCl、KB
r、KF、BaCl2 またはBaBr2 等のアルカリ金
属またはアルカリ土類金属の中性塩を使用することがで
きる。好適な鉱化剤はNaClである。この場合におい
て、その添加量は、鉱化剤としての塩の陰イオンをX-
(n価の陰イオンは1価当量とする。)とするとき、好
ましいX- /SiO2 モル比は、約0.01〜約20の
範囲である。更に、好ましい添加量は、約0.05〜約
15の範囲であり、最適添加量は約0.05〜約10の
範囲である。
【0028】生成した結晶性アルミノ珪酸塩は、瀘過に
より溶液から分離した後、水洗し乾燥する。乾燥後、生
成物を空気または不活性気体雰囲気中において約200
℃以上の温度で焼成することにより脱水する。脱水した
生成物は、化学反応用触媒または触媒担体として有用で
ある。さらに好ましくは、生成物中の陽イオンは、少な
くともその一部を熱処理および/またはイオン交換によ
り除去または置換する。この場合において陽イオン交換
を行なつたものは、特に、炭化水素転化用触媒として有
用である。置換イオンは、目的とする反応により選択す
ることができるが、元素周期律表の第IIa、III a、IV
a、I b、IIb、III b、IVbおよびVIII族金属から選
択される少なくとも一種が好ましい。また、酸処理また
はNH4 +による置換と熱処理により水素イオンで置換す
ることができる。炭化水素の分解、異性化、アルキル化
等の転化反応にとつて好ましい置換イオンは、水素イオ
ンおよび第VIII族金属イオンである。
【0029】陽イオン交換は、結晶化生成物を所望の交
換用陽イオンまたは陽イオン類の塩と接触させることに
より行なうことができる。この場合において、種々の金
属塩を使用することができ、特に、塩化物、硝酸塩、硫
酸塩および酢酸塩等が好適である。
【0030】本発明にて製造されたTSZを水素イオン
で置換して得られる水素イオン交換型結晶性アルミノ珪
酸塩を、更に、酸と接触させることにより、アルミナを
抽出しSiO2 /Al23 モル比を100以上に上昇
させることができる。この結果、酸強度および分解活性
の一層の向上を図ることができる。
【0031】酸抽出処理において使用する酸としては、
種々の鉱酸、例えば、塩酸、硫酸、燐酸または硝酸等の
ほか酢酸、ギ酸の如き有機酸が好適である。特に好まし
い酸は、塩酸である。使用する酸の濃度は1〜12規定
の範囲である。酸抽出処理工程の温度は、室温から約9
5℃までであるが、できるだけ高温が好ましい。上記酸
抽出処理を、例えば、3規定の濃度の塩酸を用いて4時
間90℃で行なうと出発物質のSiO2 /Al23
ル比を100以上とすることができる。
【0032】本発明にて製造されたTSZを触媒として
使用するには、前述の如くイオン交換による活性金属成
分の導入または酸処理による水素イオンの導入等により
触媒活性を向上させることが好ましい。また、通常のシ
リカ−アルミナ、アルミナ等の担体と混合することが行
なわれる。TSZに活性成分を含有させた場合は、約3
80℃〜約500℃の温度、約5〜約50Kg/cm
2 、好ましくは約10〜約30Kg/cm2 の圧力、約
0.5〜約5.0V/H/V、好ましくは約1.0〜約
3.0V/H/Vの液空間速度の反応条件で改質用原料
を接触改質することができる。また、Co、Niなどの
遷移金属あるいは、白金、パラジウム等の貴金属成分を
含有させた場合は、TSZは、軽油留分、潤滑油留分の
接触脱蝋用触媒として使用することができる。接触脱蝋
は、約250℃〜約450℃、好ましくは、約300℃
〜約400℃の温度、約5Kg/cm2 〜約50Kg/
cm2 、好ましくは、約10Kg/cm2 〜約30Kg
/cm2 の圧力、約0.25V/H/V〜約3V/H/
V、好ましくは、約1.0V/H/V〜約2.0V/H
/Vの反応条件を採用することができる。更にTSZ
は、ノルマルパラフインの異性化、脱水素、アルコ−ル
類の炭化水素への転化、芳香族環へのアルコ−ル類によ
るアルキル化、芳香族化合物間による不均化等有機化合
物の転化反応においても触媒活性を発揮する。
【0033】本発明にて製造されるTSZは、以上述べ
た如く、特定の化学組成および粉末X線回折図形により
示す格子面間隔を有し、有機原料の転化反応、特に、炭
化水素の分解反応において顕著な効果を奏するものであ
る。
【0034】
【実施例】以下、本発明に係る結晶性アルミノ珪酸塩、
TSZの製造法について実施例により説明する。
【0035】実施例1 170gの純水中に4gの硫酸アルミニウムを溶解し、
更に5.7gの濃硫酸(95wt%)および18gの塩
化ナトリウムを添加し、硫酸アルミニウム溶液を調製し
た。この硫酸アルミニウム溶液を25gの水と63gの
水ガラス(Na2 O;9.5wt%、SiO2 ;28.
6wt%)(日本工業規格3号水ガラス)の混合溶液に
撹拌しながら混合し、酸化物のモル比で表示して3.9
Na2 O・Al23 ・50SiO2 ・2184H2
の組成を有する水性反応混合物を得た。この場合、鉱化
剤たる塩化ナトリウムのCl- /SiO2 モル比は1.
02であつた。水性反応混合物をSUS製オ−トクレ−
ブに張り込み昇温し、自己圧において、180℃で20
時間加熱維持した。結晶化した固体生成物を瀘過分離
し、水で洗浄後110℃で乾燥した。この固体生成物の
試料を化学分析に供したところ、Na2 O;2.6wt
%、Al23 ;4.23wt%、SiO2 ;84.8
wt%、H2 O;8.4wt%の化学組成が得られた。
【0036】これを酸化物のモル比で表示すると次の通
りであつた。 1.01Na2 O・Al23 ・34.1 SiO2 ・11.2 H
2 O この生成物をX線分析に供したところ、第3表に示す結
果を得た。
【0037】
【表3】
【0038】このX線分析は、粉末X線回折の常法によ
つて行なつた。照射線は、銅のK−α二重線であり、X
線管電圧および管電流はそれぞれ40kVおよび70m
Aとした。回折角2θおよび回折線の強度の測定には、
ゴニオメ−タ−、ストリツプチヤ−トペン記録計を備え
たシンチレ−シヨンカウンタ−を使用した。このとき、
操作速度は2θ回転で2°/分、レ−トメ−タ−の時定
数は1秒を採用した。
【0039】生成物の一部分を約3時間、540℃で焼
成後、さらに真空下に300℃で約3時間脱気処理し
た。該ゼオライトは12mmHgおよび25℃において
7.0重量%の水、20mmHgおよび25℃において
10.5重量%のn−ヘキサン、20mmHgおよび2
5℃において4.5重量%のシクロヘキサンを各々吸着
した。 (活性評価)TSZの触媒作用を明らかにするために、
従来公知の粉末X線回折図形を有する結晶性アルミノ珪
酸塩との活性比較を行なつた。
【0040】TSZのナトリウムイオンをイオン交換す
るために5%NH4 Cl溶液を用い80℃において1.
5時間イオン交換操作を行なつた。この操作を4回行な
い、終了後600℃において3時間焼成しH型TSZを
調製した。次に、H型TSZ粉末を別途製造したアルミ
ナバインダ−と、7:3の割合(焼成後の重量比)で混
合し、水を加えて混練後、押出成形をし直径1.5mm
のペレツトを得た。
【0041】上記のTSZ触媒を使用し、n−ヘキサン
分解反応を以下の如く行なつた。
【0042】16/30メツシユに粉砕した触媒3.2
mlをガラスリアクタ−に充填し、同様に16/30メ
ツシユに粉砕したシリカチツプ3.2mlを触媒床上部
に充填し反応物の拡散と加熱を良好にした。触媒床は3
00℃に保持した。
【0043】n−ヘキサンを10℃に保持したサチユレ
−タ−中に入れキヤリア−ガスとして窒素を流し、窒素
ガス中n−ヘキサンの濃度が10%になるようにした。
【0044】n−ヘキサン/窒素をリアクタ−系に導入
してから一定時間後にガスクロマトグラフイ−にてn−
ヘキサンの残存量を測定しフイ−ド中のn−ヘキサンの
量と比較して転化率(Conversion)を求めた。
【0045】その後リアクタ−系に空気を導入し触媒床
温度500℃にて触媒に付着した炭素質物質を燃焼させ
触媒を新鮮な状態に戻し再び空間速度を変化させて実験
を行なつた。
【0046】このようにして300℃、275℃にてn
−ヘキサンの転化率を求め次の結果を得た(第4表)
同様にして、公知の粉末X線回折図形を有する結晶性ア
ルミノ珪酸塩を水素交換型に変換させて得た触媒につい
てもn−ヘキサン分解活性を評価し結果を同表に併記し
た。この結果から、本発明にて製造されたよるTSZは
顕著な炭化水素分解活性を有していることが判明した。
【0047】
【表4】
【0048】比較例1 405gの純水中に、9.8gの硫酸アルミニウムを溶
解し、11.2gの濃硫酸(95wt%)、34.3g
のテトラプロピルアンモニウムブロマイド(TPABr)およ
び37.8gの塩化ナトリウムを添加し、硫酸アルミニ
ウム溶液を調製した この硫酸アルミニウム溶液を7
6.5gの水と154.2gの水ガラス(Na2 O;
9.13wt%、SiO2 ;28.6wt%)(日本工
業規格3号水ガラス)の混合溶液に、撹拌しながら混合
し、酸化物のモル比で表示して、4.4(TPA)2
・5.0Na2 O・Al23 ・50SiO2 ・218
0H2Oの組成を有する水性反応混合物を得た。
【0049】この場合のCl- /SiO2 モル比は、
0.9であつた。水性反応混合物をSUS製オ−ト・ク
レ−ブに張り込み、昇温し、自己圧において、160℃
で20時間加熱維持した。結晶化した固体生成物を瀘過
分離し、水で洗浄後110℃で乾燥した。この固体生成
物の試料を化学分析に供したところ、(TPA)2 ;1
0.9wt%、Na2 O;1.38wt%、Al2
3 ;3.83wt%、SiO2 ;78.8wt%、H2
O;5.0wt%の化学組成が得られた。
【0050】これを酸化物のモル比で表示すると、次の
通りであつた。 0.75(TPA)2 O・0.63Na2 O・Al2
3 ・35.0SiO2 ・7.4H2 O この生成物の一部分を約3時間、540℃で焼成後、実
施例1に記載と同様の方法でX線分析を行なつたところ
図1に示す結果を得た。また、図3は、生成物の拡大倍
率5000倍の二次電子線像(SEM)を示す。
【0051】実施例2−4 70gの純水に2.5gの硫酸アルミニウムを溶解し、
これに、更に、5.4gの濃硫酸(95wt%)を添加
し、硫酸アルミニウム溶液(A液)を調製した。次に、
25gの純水と63gの水ガラス(Na2 O;9.5w
t%、SiO2;28.6wt%)との混合溶液(B
液)を調製し、更に、21gの塩化ナトリウムを100
gの純水に溶解させた塩化ナトリウム水溶液を調製し
た。上記A液およびB液を同時に塩化ナトリウム水溶液
中に撹拌しながら添加し、酸化物のモル比で表示して、
8.8Na2 O・Al23 ・80SiO2 ・3485
2 Oの組成を有する水性反応混合物を得た。この場
合、鉱化剤たる塩化ナトリウムの濃度は、SiO2 に対
し1.2モルであつた.上記の水性反応混合物をSUS
製オ−トクレ−ブに張り込み昇温し、自己圧において1
70℃に20時間維持し結晶化させ、固体生成物を得
た。得られた固体生成物を瀘過分離し、水で洗浄後、1
10℃で乾燥した。この固体生成物の試料を化学分析に
供し化学組成を求めたところ、Na2 O;1.80wt
%、Al23 ;3.05wt%、SiO2 ;89.9
wt%、H2 O;5.3wt%の結果を得た。これを酸
化物のモル比で表示すると次の通りであつた。 0.97Na2 O・Al23 ・50.1 SiO2 ・9.8 H2
O この生成物を実施例1に記載と同様の方法でX線分析に
供したところ、第5表に示す結果を得た(実施例2)。
【0052】上記A液およびB液を各々調製し、A液お
よびB液を同時に16gの炭酸アンモニウム(CO2
して45重量%含有。)を100gの純水に溶解した炭
酸アンモニウム水溶液に撹拌しながら添加し酸化物のモ
ル比で表示して、8.8Na2 O・Al23 ・80S
iO2 ・3485H2 Oの組成を有する水性反応混合物
を得た。この場合、鉱化剤たる炭酸アンモニウムの濃度
はSiO2 に対し、0.54モルであつた。水性反応混
合物をSUS製オ−トクレ−ブに採り、昇温し、自己圧
において170℃に20時間維持し結晶化させ、固体生
成物を得た。得られた固体生成物を瀘過分離し、水洗後
110℃で乾燥した。
【0053】この固体生成物の試料を化学分析に供した
ところ、Na2 O;1.92wt%、Al23 ;3.
10wt%、SiO2 ;89.0wt%、H2 O;6.
0wt%の化学組成が得られた。これを酸化物のモル比
で表示すると次の通りであつた。 1.02Na2 O・Al23 ・48.9SiO2 ・1
0.9H2 O この生成物を実施例1に記載と同様の方法でX線分析に
供したところ第5表に示す結果を得た(実施例3)。
【0054】次に、上記A液およびB液を各々調製し、
同時に、6gの硫酸ナトリウムを100gの純水に溶解
した硫酸ナトリウム水溶液に撹拌しながら添加し酸化物
のモル比で表示して8.8Na2 O・Al23 ・80
SiO2 ・3458H2 Oの組成を有する水性反応混合
物を得た。この場合、鉱化剤たる硫酸ナトリウムの濃度
は、SiO2 に対し0.28モルであつた。水性反応混
合物をSUS製オ−トクレ−ブに張り込み、加熱昇温
し、自己圧において170℃で20時間維持した。固体
生成物を瀘過分離し、水洗後、110℃で乾燥した。こ
の固体生成物の試料を化学分析に供したところ、Na2
O;2.15wt%、Al23 ;3.16wt%、S
iO2 ;88.8wt%、H2 O;5.9wt%の化学
組成を得た。
【0055】これを酸化物のモル比で表示すると、次の
如くであつた。 1.12Na2 O・Al23 ・47.8SiO2 ・1
0.6H2 O この生成物を実施例1に記載と同様の方法でX線分析に
供したところ第5表に示す結果を得た(実施例4)。
【0056】
【表5】
【0057】比較例2 鉱化剤を使用しなかつたこと以外すべて実施例2と同一
の条件および操作を採用したところ、固体生成物とし
て、Na2 O;2.43wt%、Al23 ;3.17
wt%、SiO2 ;88.1wt%、H2 O;6.3w
t%、の化学組成を得た。酸化物のモル比で表示すると
次の如くであつた。 1.26Na2 O・Al23 ・47.2SiO2 ・1
1.3H2 O この固体生成物を実施例1に記載と同様の方法でX線分
析に供したところ非晶質のアルミナ・シリカであること
が判明した。
【0058】実施例5−6 20gの純水に0.5gのアルミン酸ナトリウム(Na
AlO2 )(注1)および0.63gの水酸化ナトリウ
ムを添加して調製した溶液(A液)と30gのコロイダ
ルシリカ(注2)を同時に、55gの塩化ナトリウムを
160gの純水に溶解して調製した塩化ナトリウム水溶
液に撹拌しながら添加し、5.6Na2O・Al23
・47SiO2 ・5314H2 Oの組成を有する水性反
応混合物を得た。この場合、塩化ナトリウムの濃度は、
Cl- /SiO2 モル比として9.40であつた。水性
反応混合物を実施例1と同様に自己圧において、180
℃に加熱維持することにより固体生成物を得た。これを
水洗した後、110℃で乾燥したところ、Na2 O;
3.02wt%、Al23 ;4.44wt%、SiO
2 ;83.8wt%、H2 O;8.7wt%の化学組成
であつた。酸化物のモル比で表示すると次の如くであつ
た。 1.12Na2 O・Al23 ・32.1SiO2 ・1
1.1H2 O この生成物を実施例1に記載と同様の方法でX線分析に
供すると、第6表に示す結果を得た(実施例5)。
【0059】次に、上記のA液とコロイダルシリカ30
gを同時に、1.6gの塩化ナトリウムを160gの純
水に溶解して調製した塩化ナトリウム水溶液に撹拌しな
がら添加し、酸化物のモル比で表示して、5.6Na2
O・Al23 ・47SiO2 ・5314H2 Oの組成
を有する水性反応混合物を得た。この場合、塩化ナトリ
ウムは、Cl- /SiO2 モル比として0.27の濃度
であつた。上記水性反応混合物を上記と同一の結晶化条
件で加熱維持することにより固体生成物を得た。これを
水洗した後、110℃で乾燥したところ、Na2 O;
3.47wt%、Al23 ;4.18wt%、SiO
2 ;86.6wt%、H2 O;6.9wt%の化学組成
であつた。これを酸化物のモル比で表示すると、次の如
くであつた。 1.23Na2 O・Al23 ・30.4SiO2 ・1
0.9H2 O この生成物を実施例1に記載と同様の方法でX線分析に
供したところ、第6表に示す結果を得た(実施例6)。 注1)アルミン酸ナトリウム(Al23 ;43.5w
t%、Na2 O;30.1wt%) 注2)コロイダルシリカ(SiO2 ;20.0wt%、
Na2 O;0.35wt%)
【0060】
【表6】
【0061】比較例3 鉱化剤として塩化ナトリウムを使用しないこと以外すべ
て実施例5と同一の結晶化条件および操作を採用し、得
られた固体生成物の化学分析の結果はNa2 O;3.3
3wt%、Al23 ;4.19wt%、SiO2 ;8
5.3wt%、H2 O;7.18wt%であつた。これ
を酸化物のモル比で表わすと次の如くである。 1.37Na2 O・Al23 ・34.6SiO2
9.71H2 O この生成物をX線分析に供したところ非晶質のシリカ・
アルミナであつた。
【0062】以上の結果から、本発明の製造法により得
られるTSZは、特異な結晶構造を有することが明らか
となつた。
【0063】実施例7 70gの純水に5.2gの硫酸アルミニウムを溶解し、
これに、さらに、4.5gの濃硫酸(95wt%)を添
加し、硫酸アルミニウム溶液(A液)を調製した。次
に、25gの純水と63gの日本工業規格3号水ガラス
(Na2 O;9.5wt%、SiO2 ;28.6wt
%)との混合溶液(B液)を調製し、18gの塩化ナト
リウムを100gの純水に溶解させた塩化ナトリウム水
溶液を調製した。上記A液およびB液を同時に塩化ナト
リウム水溶液中に撹拌しながら添加し、酸化物のモル比
で表示して、 3.8Na2 O・Al23 ・38SiO2 ・1685
2 O の組成を有する水性反応混合物を得た。この場合、鉱化
剤たる塩化ナトリウムの濃度は、SiO2 に対し1.0
2モルであつた。
【0064】上記の水性反応混合物をSUS製オ−トク
レ−ブに張り込み昇温し、自己圧において170℃で2
0時間維持し結晶化させ、固体生成物を得た。得られた
固体生成物を瀘過分離し、水で洗浄後、110℃で乾燥
した。この固体生成物の試料を化学分析に供し化学組成
を求めたところ、Na2 O;3.23wt%、Al23
;5.21wt%、SiO2 ;80.3wt%、H2
O;11.2wt%の結果を得た。これを酸化物のモル
比で表示すると次の通りであつた。 1.02Na2 O・Al23 ・26.2SiO2 ・1
2.2H2 O この生成物を実施例1に記載と同様の方法でX線分析に
供したところ、第7表および第2図に示す結果を得た。
また、図4に、この生成物の拡大倍率5000倍の二次
電子線像(SEM)を示す。これを図3と比較すると単
斜晶系の結晶の特徴が顕著に現われている。
【0065】実施例8 130gの純水中に2.5gの硫酸アルミニウムを溶解
し、さらに9gの濃硫酸(95wt%)および21gの
塩化ナトリウムを添加し、硫酸アルミニウム溶液を調製
した。この硫酸アルミニウム溶液を35gの純水と90
gの日本工業規格3号水ガラス(Na2 O;9.5wt
%、SiO2 ;28.6wt%)の混合溶液に撹拌しな
がら混合し、酸化物のモル比で表示して、10.5Na
2 O・Al23 ・114SiO2 ・3291H2 Oの
組成を有する水性反応混合物を得た。この場合、鉱化剤
たる塩化ナトリウムのCl- /SiO2 モル比は0.8
4であつた。水性反応混合物をSUS製オ−トクレ−ブ
に張り込み、昇温し、自己圧において、180℃で20
時間加熱維持した。結晶化した固体生成物を瀘過分離
し、水で洗浄後110℃で乾燥した。この固体生成物の
試料を化学分析に供したところ、Na2 O;1.11w
t%、Al23 ;2.04wt%、SiO2;93.
8wt%、H2 O;3.0wt%の化学組成が得られ
た。これを酸化物のモル比で表示すると次の通りであつ
た。 0.89Na2 O・Al23 ・78.1SiO2
8.4H2 O この生成物をX線分析に供したところ、第7表に示す結
果を得た。
【0066】
【表7】
【0067】実施例9 実施例1で得られた新規結晶性アルミノ珪酸塩(TS
Z)と市販合成ゼオライト(ノ−トン社製Zeolon 100H
)の活性比較をするためガラスリアクタ−を用いてア
ルコ−ル転化反応を行なつた。
【0068】TSZゼオライトを0.35g(約1.0
cc)ガラスリアクタ−に充填し、触媒床を窒素気流中
において500℃で2時間保持し、窒素気流中下に30
0℃まで降温した。そのままリアクタ−の温度を300
℃に保持し、次にメタノ−ルの分圧が0.163気圧に
なるように維持したサチユレ−タ−中に窒素をキヤリア
−ガスとして導入して触媒床にメタノ−ルを通した。
【0069】このときの反応条件を次に示す。 温度 :300℃ ガスレ−ト :3216cc/Hr 重量空間速度(SV) :2.32W/H/W メタノ−ル :0.81g/Hr メタノ−ル分圧 :0.163atm.
【0070】分解生成物はガスクロマトグラフイ−にて
分析したところ第8表に示す結果を得た。
【0071】以上の結果から本発明により得られたゼオ
ライトTSZはアルコ−ル変換反応において顕著な触媒
能を有し、かつ化学工業における有用な原料であるオレ
フインへの選択性も高いことが判明した。また活性維持
能もすぐれていることが証明された。
【0072】
【表8】
【0073】実施例10 実施例1に示した方法と同一の方法で調製した結晶性ア
ルミノ珪酸塩試料(TSZとして確認)を実施例1と同
一のイオン交換操作を行ない、アンモニウム(NH4
型TSZ粉末を調製した。次に、NH4 型TSZ粉末を
別途調製したアルミナバインダ−と7:3の割合(焼成
後の重量比)で混合し、水を加えて混練後、押出成型を
し直径1.5mmのペレツトを得た。そして、乾燥後6
00℃において3時間焼成した。さらに、このペレツト
を1規定Ni(NO32 溶液を用いて80℃において
1時間処理を行ない、水洗し、乾燥後600℃において
3時間焼成し、0.64重量%のNiを含有するH型T
SZ触媒を得た。
【0074】下記の性状を有する軽油留分を水素の存在
下において第9表に示す反応条件下で上記触媒と接触さ
せることにより脱蝋した。結果を第9表に示す。尚、同
表に比較例4の結果を併記した。
【0075】 比重(15/4℃) 0.8753 硫黄(重量%) 1.56 窒素(重量%) 0.03 炭素/水素(重量比) 6.69 流動点(℃) 15 蒸留試験(ASTM D−2887) (℃) 初留点 161 5% 273 10% 302 30% 345 50% 370 70% 392 90% 422 95% 435 97% 444
【0076】比較例4 比較例1と同一の条件で調製した生成物であつて約3時
間、540℃で焼成後、図1と実質的に同一の粉末X線
回折図形を有することを確認した試料を用い、実施例1
0に記載と同様の方法でNi含有H型ゼオライト触媒を
調製した。触媒のNi含有量は0.67重量%であつ
た。
【0077】この触媒を使用して実施例10と同一の軽
油原料を用いて、接触脱蝋実験を行なつた。得られた実
験結果並びに反応条件を第9表に示す。
【0078】
【表9】
【0079】比較例5 39.8gの熱水中に0.7gのNaOHおよび0.7
9gのNaAlO2 (29.1wt%Na2 O、35.
7wt%Al23 、35.2wt%H2 O)を溶解さ
せ、これを3.7gの水に20.6gの水性コロイドシ
リカゾル(40wt%SiO2 、0.4%Na2 O)に
撹拌しながら添加し、全酸化物モル組成が、 5.0Na2 O・Al23 ・50SiO2 ・1800
2 O の反応混合物を調製した。
【0080】この反応混合物をオ−トクレ−ブに採り、
約200℃および自己圧において72時間維持した。固
体生成物を瀘過により分離し、水で洗浄し110℃で乾
燥した。この生成物の試料を粉末X線回折分析に供した
ところ図5に示すX線回折図形が得られ、これにより非
晶質物中に結晶性アルミノ珪酸塩が一部含有するもので
あることを確認した。
【0081】この生成物の一部分を乾燥し、実施例10
に記載した方法と同一の方法で、Ni含有H型触媒を調
製した。このようにして得られた触媒を用いて、実施例
10に記載の軽油留分の接触脱蝋を行ない第10表の結
果を得た。
【0082】
【表10】
【0083】これらの結果から、本発明にて製造された
TSZは、テトラプロピルアンモニウムブロマイドの如
き有機カチオンまたは鉱化剤を使用しない方法により調
製したゼオライトに比較して低流動点軽油を収率よく製
造できることが判明した。
【0084】実施例11 本実施例においては接触脱蝋による潤滑油基油の製造を
説明する。
【0085】中東産原油を減圧蒸留して得た沸点範囲約
232℃(630°F)〜約593℃(1100°F)
の潤滑油基油留分をフエノ−ル溶剤抽出およびプロパン
溶剤脱蝋の処理に供したものであり、次の性状を有する
ものを脱蝋原料油とした。
【0086】 比重(15/4℃) 0.8895 硫黄(重量%) 0.98 窒素(重量ppm) 35 炭素/水素(重量比) 6.48 流動点(℃) -10 粘度(100℃、cSt) 11.61 粘度(40℃、cSt) 106.4 粘度指数 96 沸点範囲(℃(°F)) 初留点334(633) 97%572(1062)
【0087】実施例10と同一のNi含有H型TSZ触
媒を用い、沸点範囲約260℃(500°F)〜約45
4℃(850°F)の潤滑油基油留分を18日間次の反
応条件下で接触脱蝋に供した。
【0088】反応条件 温度(℃) 260 〜310 液空間速度(V/H/V) 1.1 圧力(Kg/cm2G) 42 処理ガス速度 450 ( l−H2 /l−原料油) 次に上記原料油を接触脱蝋に供した。反応条件及び脱蝋
結果を第11表に示す。
【0089】比較例6 比較例4で使用したNi含有H型ゼオライト触媒と同一
の触媒を用い沸点範囲約260℃(500°F)〜約4
54℃(850°F)の潤滑油基油留分を18日間次の
反応条件下で接触脱蝋に供した後、実施例11に記載の
原料油と同一の原料油を接触脱蝋に供した。
【0090】反応条件 温度(℃) 280 〜320 液空間速度(V/H/V) 1.1 圧力(Kg/cm2G) 42 処理ガス速度 450 ( l−H2 /l−原料油)
【0091】
【表11】
【0092】比較例7 比較例5で使用したNi含有H型ゼオライト触媒と同一
の触媒を用い、沸点範囲約260℃(500°F)〜約
454℃(850°F)の潤滑油基油留分を18日間、
300℃〜340℃の反応温度、1.1V/H/Vの液
空間速度、42Kg/cm2 Gの反応圧力及び450
(l−H2 /l−原料油)の反応条件下で接触脱蝋した
後、実施例11に記載した原料油と同一の原料油を接触
脱蝋に供した。接触脱蝋の反応条件及び脱蝋結果を第1
2表に示す。
【0093】
【表12】
【0094】第11表及び第12表に示す結果から本発
明にて製造された触媒によれば比較例6及び7の触媒に
比較してより低い反応温度でより低流動点の潤滑油基油
留分を得ることができることが明らかである。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次のような効果が達成される。 (1)特異な結晶構造を有し、SiO2 /Al23
ル比の高い高度の触媒活性を有する結晶性アルミノ珪酸
塩を、珪素化合物、アルミニウム化合物、アルカリ金属
化合物および水の実質的に無機反応材料のみからなる反
応混合物に鉱化剤を混合して得られる水性反応混合物か
ら製造することができる。 (2)鎖状炭化水素の選択的分解活性が著しく優れ、X
線回折図形により特徴付けられた特異な結晶構造を有す
る結晶性アルミノ珪酸塩を製造することができる。 (3)合成アルミノ珪酸塩M2/n O−Al23 −Si
2 −H2 O(ここで、Mはn価の原子価を有する金属
陽イオンである。)の組成を有した結晶性アルミノ珪酸
塩を、先行技術において要求された合成物の熱処理工程
を必要とせず製造することができ、従つて製造工程を容
易かつ簡単なものとし、製造コストの低減を可能ならし
める。
【図面の簡単な説明】
【図1】比較例1記載の方法で合成した結晶性アルミノ
珪酸塩のX線回折図形である。
【図2】本発明にて製造された合成結晶性アルミノ珪酸
塩(TSZ)のX線回折図形である。
【図3】比較例1の方法で合成した結晶性アルミノ珪酸
塩の電子顕微鏡写真の図である。
【図4】本発明にて製造された合成結晶性アルミノ珪酸
塩(TSZ)の電子顕微鏡写真の図である。
【図5】比較例5記載の方法で合成した結晶性アルミノ
珪酸塩のX線回折図形である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】比較例1の方法で合成した結晶性アルミノ珪酸
塩の結晶構造の電子顕微鏡写真である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】本発明にて製造された合成結晶性アルミノ珪酸
塩(TSZ)の結晶構造の電子顕微鏡写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10G 45/64 2115−4H 47/16 2115−4H 73/02 2115−4H

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記のモル比により表示して次の組成: SiO2 /Al23 10-130 M2/n O/SiO2 0.03-0.5 H2 O/M2/n O 100-1000 (ここで、Mは少なくとも一種の金属陽イオンであり、
    nはその金属陽イオンの原子価である。)を有する反応
    混合物に鉱化剤を次のモル比: X- /SiO2 0.01-20 (ここで、X- は鉱化剤の塩の陰イオンである。)の範
    囲で混合して実質的に無機反応材料から成る水性反応混
    合物を調製し、該水性反応混合物を結晶が生成するまで
    結晶化温度で加熱維持することから成る、少なくとも下
    記の表に表わした格子面間隔を示す粉末X線回折図形を
    有する結晶性アルミノ珪酸塩の製造法。 表 格子面間隔 相対強度d(Å) (I/Io) 11.2 ±0.2 S. 10.1 ±0.2 S. 9.9 ±0.2 M. 9.7 ±0.2 W. 7.5 ±0.15 W. 7.1 ±0.15 W. 6.4 ±0.1 M. 6.03 ±0.1 M. 5.58 ±0.1 M. 5.03 ±0.1 W. 4.62 ±0.07 W. 4.26 ±0.07 M. 3.86 ±0.05 V.S. 3.82 ±0.05 S. 3.76 ±0.05 S. 3.72 ±0.05 S. 3.64 ±0.05 S.
  2. 【請求項2】 反応混合物が下記のモル比により表示し
    て次の組成: SiO2 /Al23 20-120 M2/n O/SiO2 0.03-0.3 H2 O/M2/n O 150-800 を有し、鉱化剤が次のモル比: X- /SiO2 0.05-15 の範囲で混合されて成る特許請求の範囲第1項記載の結
    晶性アルミノ珪酸塩の製造法。
  3. 【請求項3】 反応混合物が下記のモル比により表示し
    て次の組成: SiO2 /Al23 30-115 M2/n O/SiO2 0.05-0.3 H2 O/M2/n O 200-700 を有し、鉱化剤が次のモル比: X- /SiO2 0.1-10 の範囲で混合されて成る特許請求の範囲第2項記載の結
    晶性アルミノ珪酸塩の製造法。
  4. 【請求項4】 反応混合物中、Mが元素周期律表第I 族
    および同表第II族の金属陽イオンの群から選択された少
    なくとも一種である特許請求の範囲第1項、第2項また
    は第3項記載の結晶性アルミナ珪酸塩の製造法。
  5. 【請求項5】 元素周期律表第I 族および同表第II族の
    金属陽イオンはアルカリ金属陽イオンおよびアルカリ土
    類金属陽イオンの群から選択された少なくとも一種であ
    る特許請求の範囲第4項記載の結晶性アルミノ珪酸塩の
    製造法。
  6. 【請求項6】 アルカリ金属陽イオンおよびアルカリ土
    類金属陽イオンはナトリウム陽イオン、リチウム陽イオ
    ンおよびカルシウム陽イオンの群から選択された少なく
    とも一種である特許請求の範囲第5項記載の結晶性アル
    ミノ珪酸塩の製造法。
  7. 【請求項7】 アルカリ金属陽イオンはナトリウム陽イ
    オンおよびリチウム陽イオンを含有する混合物である特
    許請求の範囲第5項記載の結晶性アルミノ珪酸塩の製造
    法。
  8. 【請求項8】 水性反応混合物を自己圧において、結晶
    化温度として120℃〜230℃の範囲の温度を採用す
    る特許請求の範囲第1項、第2項または第3項記載の結
    晶性アルミノ珪酸塩の製造法。
  9. 【請求項9】 水性反応混合物を昇温後結晶化温度にお
    いて10時間〜20時間、加熱維持する特許請求の範囲
    第8項記載の結晶性アルミノ珪酸塩の製造法。
  10. 【請求項10】 鉱化剤がアルカリ金属、およびアルカ
    リ土類金属の中性塩の群から選択される少なくとも一種
    またはアンモニウムの中性塩の少なくとも一種である特
    許請求の範囲第1項、第2項または第3項記載の結晶性
    アルミノ珪酸塩の製造法。
  11. 【請求項11】 アルカリ金属およびアルカリ土類金属
    の中性塩は塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、炭酸ナト
    リウムおよび塩化バリウムの群から選択された少なくと
    も一種である特許請求の範囲第10項記載の結晶性アル
    ミノ珪酸塩の製造法。
  12. 【請求項12】 反応混合物の全酸化物のモル組成が、
    4Na2 O・Al23 ・50SiO2 ・2000H2 Oであ
    り、鉱化剤としてNaClがSiO2 に対して1.0モ
    ル含有し、結晶化条件が約170℃で約20時間である
    特許請求の範囲第3項記載の結晶性アルミノ珪酸塩の製
    造法。
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