JPH0640476U - 車両用ディスクブレーキのパッド取付け構造 - Google Patents

車両用ディスクブレーキのパッド取付け構造

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JPH0640476U
JPH0640476U JP8026992U JP8026992U JPH0640476U JP H0640476 U JPH0640476 U JP H0640476U JP 8026992 U JP8026992 U JP 8026992U JP 8026992 U JP8026992 U JP 8026992U JP H0640476 U JPH0640476 U JP H0640476U
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JP
Japan
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pad
hanger pin
pad spring
caliper
pin
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Application number
JP8026992U
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Inventor
調 岩下
鉄男 槌田
秀敏 豊田
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パッドを支持するハンガーピンの抜けを防
止したパッドの取付け構造を供する点にある。 【構成】 シリンダ側本体部12におけるディスクロー
タ6および摩擦パッド25の外方でかつハンガーピン28寄
りに位置して、切欠き30が形成され、該切欠き30のハン
ガーピン28寄りの端面とシリンダ側本体部12のハンガー
ピン28寄りの端面とで下方に向い末広がり状のパッドス
プリング支持部31が構成され、また摩擦パッド25の上方
にパッドスプリング32が配置され、パッドスプリング32
の挟持片33がシリンダ側本体部12のパッドスプリング支
持部31に弾性的に嵌装されて、パッドスプリング32の基
部34よりハンガーピン28の先端に向ってストッパー38が
形成され、ハンガーピン28の溝29の下面に弾性的に係合
するようになっている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動二輪車等の車両に使用されるディスクブレーキのパッドをハン ガーピンを介してキャリパーに取付けるパッド取付け構造に関するものである。
【0002】
【従来技術】
車両用ディスクブレーキにおいては、車輪と一体のディスクロータの両側に一 対の摩擦パッドを配置するとともにキャリパーボディおよび摩擦パッドを貫通し たハンガーピンでもって摩擦パッドを車軸に沿って移動自在に吊持し、一対の摩 擦パッドのいずれか一方の摩擦パッドに相対してキャリパーピストンが出没自在 に突出しうるようにキャリパーピストンをキャリパーボディのシリンダ室に摺動 自在に嵌装しており、制動時に、シリンダ室に圧油を供給することにより、キャ リパーピストンを突出させ、このキャリパーピストンの突出でもってディスクロ ータの両面に一対の摩擦パッドを圧縮させて、制動摩擦力を発生させるようにな っている。
【0003】
【解決しようとする課題】
このように車両用ディスクブレーキでは、制動時と、制動解除時とで、キャリ パーピストンの出没に伴って摩擦パッドがハンガーピンに対して往復自在に摺動 するので、ハンガーピンが脱落する方向の軸方向力が加えられることがある。
【0004】 このような軸方向力に対向するために、従来では、特開昭60-60338号公報の第 9図に図示されるように、キャリパーボディを貫通したハンガーピンの先端の孔 にロックピンを嵌持することによって、ハンガーピンの抜けを防止していた。 ところが、摩擦パッドを交換する場合には、ロックピンを外してからでないと 、ハンガーピンをキャリパーボディから引抜くことができず、手間がかゝり、ま た部品点数が増え、コストが増大する。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用効果】
本考案は、このような難点を克服した車両用ディスクブレーキのパッド取付け 構造の改良に係り、車体に支持されるキャリパーの装着凹部内に、ディスクロー タを挟んで対向配置される一対のパッドをハンガーピンでディスク軸方向へ移動 可能に吊持し、該パッドとキャリパーの間にパットスプリングを配設したディス クブレーキにおいて、前記ハンガーピンの外周に凹部を形成し、該凹部に係合す るストッパーを前記パッドスプリングに一体に設けたことを特徴とするものであ る。
【0006】 本考案は、前記したようにハンガーピンの外周に形成された凹部に、パッドス プリングと一体のストッパーが係合するようになっているため、ハンガーピンを キャリパーに嵌挿するだけで、前記ストッパーがハンガーピンの凹部以外の外周 面を摺動する際に前記パッドスプリングが弾性変形し、該ストッパーがハンガー ピンの凹部に相対した時に該パッドスプリングが元に戻って、該ストッパーがハ ンガーピンの凹部にそのまま係合しうる。
【0007】 また本考案では、ハンガーピンを引抜く場合も、前記したと同様に前記パッド スプリングが弾性変形して、ハンガーピンの凹部からストッパーが離脱しうる。 このように本考案においては、特別な操作や作業を必要としないで、ハンガー ピンの嵌脱を行なうことができるので、ディスクブレーキの整備性を向上させる ことができる。
【0008】 さらに本考案では、ストッパーがパッドスプリングと一体化しているため、部 品点数の増加を阻止して、コストアップを避けることができる。
【0009】
【実 施 例】
以下、図面に図示された本考案の一実施例について説明する。 フロントフォーク1の後側にステー2,3が一体に突設され、該ステー2,3 にフランジボルト4を介してブラケット5が一体に装着され、フロントフォーク 1の下端に回転自在に枢支されている車輪(図示されず)にディスクロータ6が 一体に装着されている。
【0010】 またキャリパー10のキャリパーボディ11は、シリンダ側本体部12と爪側本体部 13とを結合ボルト14でもって一体に結合してなり、図6に図示されるように、シ リンダ側本体部12と爪側本体部13とがディスクロータ6をその外周から跨ぐよう な位置関係にて、前記ブラケット5に車輪回転中心線に沿って移動自在に取付け られている。 すなわち、図1に図示される如く、車輪回転中心線に対し平行な方向に指向す るように、ピンボルト7がブラケット5に螺着され、該ピンボルト7に摺動スリ ーブ16が摺動自在に嵌合されている。
【0011】 さらにシリンダ側本体部12には、図3に図示されるように、ディスクロータ6 の周方向に沿って3個のキャリパーシリンダ室17a,17b,17cが配設され、両 側のキャリパーシリンダ室17a,17cはオイル通路18aに連通され、オイル通路 18aはジョイント19aを介してブレーキホース20aに接続され、中央のキャリパ ーシリンダ室17bにはオイル通路18bに連通され、オイル通路18bはジョイント 19bを介してブレーキホース20bに接続されている。 さらにまたキャリパーシリンダ室17a,17b,17cにそれぞれキャリパーピス トン21a,21b,21cが摺動自在に嵌装されている。
【0012】 また図1においてシリンダ側本体部12の下部(図2,図3,図5,図7では右 端、図4では左端)および爪側本体部13の下部にそれぞピン支持部22,23が突設 され、シリンダ側本体部12の上部(図3では左部、図4では右部)に係合部24が 形成されている。 さらに図6に図示されるように、ディスクロータ6の両側を挟んで摩擦パッド 25a,25bが配設され、該摩擦パッド25の下端(図2,図7では右端,図4では 左端)に突片26が形成されるとともに、摩擦パッド25の上端(図2,図7では左 端、図4では右端)に係合片27が形成されており、前記摩擦パッド25a,25bは 、ピン支持部22,23を貫通してピン支持部22に螺着されるハンガーピン28と摩擦 パッド25における突片26との嵌合関係でキャリパーボディ11に支持されるととも に、シリンダ側本体部12の係合部24と摩擦パッド25の係合片27との係合関係でキ ャリパーボディ11に支持されている。
【0013】 さらにまた図7に図示されるように、シリンダ側本体部12におけるディスクロ ータ6および摩擦パッド25の外方でかつハンガーピン28寄りに位置して、切欠き 30が形成され、該切欠き30のハンガーピン28寄りの端面とシリンダ側本体部12の ハンガーピン28寄りの端面とで下方に向い末広がり状のパッドスプリング支持部 31が構成されている。
【0014】 そして摩擦パッド25の外方(図2,図6では上方)にパッドスプリング32が配 置され、パッドスプリング32の挟持片33がシリンダ側本体部12のパッドスプリン グ支持部31に弾性的に嵌装され、パッドスプリング32の基部34は摩擦パッド25の 突片26の上面に当接するとともに、パッドスプリング32の上方弯曲部35はシリン ダ側本体部12の下面に当接し、上方弯曲部35より先端側と基端側のパッド当接部 36,37は摩擦パッド25の上面に当接しており、パッドスプリング32のこれらの当 接関係で、摩擦パッド25は下方へ付勢され、摩擦パッド25の係合片27がシリンダ 側本体部12の係合部24に圧接されるようになっている。 しかもパッドスプリング32の基部34よりハンガーピン28の先端に向ってストッ パー38が突設され、ハンガーピン28の凹部たる溝部29の下面に弾性的に係合する ようにストッパー38は下方へ弯曲されている。
【0015】 図示の実施例は前記したように構成されているので、パッドスプリング32の挟 持片33をシリンダ側本体部12のパッドスプリング支持部31に嵌合させた場合では 、摩擦パッド25がキャリパー10に取付けられていない状態でも、パッドスプリン グ32はパッドスプリング支持部31と挟持片33との嵌合関係により保持され、脱落 することがない。
【0016】 このようにパッドスプリング32がシリンダ側本体部12のパッドスプリング支持 部31に保持された状態において、摩擦パッド25の係合片27をシリンダ側本体部12 の係合部24に係合させたまま、シリンダ側本体部12および爪側本体部13のピン支 持部22,23と摩擦パッド25の突片26とにハンガーピン28を貫通させれば、摩擦パ ッド25はキャリパー10に支持されるとともに、ハンガーピン28の溝部29に、パッ ドスプリング32のストッパー38が係合される。
【0017】 このようにハンガーピン28の溝部29にパッドスプリング32のストッパー38が係 合されているため、キャリパーピストン21の出没で摩擦パッド25がハンガーピン 28の長手方向に沿って移動し、ハンガーピン28に引抜き力が加えられても、ハン ガーピン28は引抜かれることはない。
【0018】 またハンガーピン28の抜止め部材を特別に装着しなくても、ハンガーピン28の 貫通に対応してパッドスプリング32のストッパー38がハンガーピン28の溝部29に 係合されて、そのままハンガーピン28に抜止めが施されるため、ハンガーピン28 の嵌脱を簡単に行なうことができ、整備を容易に遂行することができる。
【0019】 さらにロックピンや抜止めワッシャー等抜止めのための部品を特別に必要しな いので、コストアップが避けられる。
【0020】 さらにまた摩擦パッド25の係合片27が、パッドスプリング32のバネ力によりシ リンダ側本体部12の係合部24に常時当接するように付勢されているため、摩擦パ ッド25は安定してキャリパー10に支持され、騒音が発生することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のパッド取付け構造を備えた車両ディス
クブレーキの全体側面図である。
【図2】本考案の一実施例の要部分解斜視図である。
【図3】本考案の一実施例の要部を欠截した図1の拡大
側面図である。
【図4】図3の裏面図である。
【図5】図3のV−V矢視図である。
【図6】図3のVI−VI線に沿って截断した横断面図であ
る。
【図7】図5のVII −VII 線に沿って截断した縦断面図
である。
【符号の説明】
1…フロントフォーク、2,3…ステー、4…フランジ
ボルト、5…ブラケット、6…ディスクロータ、7…ピ
ンボルト、10…キャリパー、11…キャリパーボディ、12
…シリンダ側本体部、13…爪側本体部、14…係合ボル
ト、15…舌片、16…摺動スリーブ、17…キャリパーシリ
ンダ室、18…オイル通路、19…ジョイント、20…ブレー
キホース、21…キャリパーピストン、22,23…ピン支持
部、24…係合部、25…摩擦パッド、26…突片、27…係合
片、28…ハンガーピン、29…溝部、30…切欠き、31…パ
ッドスプリング支持部、32…パッドスプリング、33…挟
持片、34…基部、35…上方弯曲部、36,37…パッド当接
部、38…ストッパー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に支持されるキャリパーの装着凹部
    内に、ディスクロータを挟んで対向配置される一対のパ
    ッドをハンガーピンでディスク軸方向へ移動可能に吊持
    し、該パッドとキャリパーの間にパットスプリングを配
    設したディスクブレーキにおいて、前記ハンガーピンの
    外周に凹部を形成し、該凹部に係合するストッパーを前
    記パッドスプリングに一体に設けたことを特徴とする車
    両用ディスクブレーキのパッド取付け構造。
JP8026992U 1992-10-28 1992-10-28 車両用ディスクブレーキのパッド取付け構造 Pending JPH0640476U (ja)

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JPH0640476U true JPH0640476U (ja) 1994-05-31

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113207284A (zh) * 2019-12-03 2021-08-03 株式会社向洋技研 焊接变压器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113207284A (zh) * 2019-12-03 2021-08-03 株式会社向洋技研 焊接变压器
CN113207284B (zh) * 2019-12-03 2022-05-13 株式会社向洋技研 焊接变压器

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