JPH0640403U - 脈動吸収用アキュムレータ - Google Patents
脈動吸収用アキュムレータInfo
- Publication number
- JPH0640403U JPH0640403U JP8136592U JP8136592U JPH0640403U JP H0640403 U JPH0640403 U JP H0640403U JP 8136592 U JP8136592 U JP 8136592U JP 8136592 U JP8136592 U JP 8136592U JP H0640403 U JPH0640403 U JP H0640403U
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- JP
- Japan
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- diaphragm
- accumulator
- pressurized gas
- chamber
- gas chamber
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- Pending
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- Supply Devices, Intensifiers, Converters, And Telemotors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 アキュムレータにおける脈動吸収効果を十分
に発揮させつつかかるアキュムレータ設置に基づく油圧
回路の昇圧の遅れを防止する。 【構成】 シェル10の内部にダイヤフラム16を配設
してダイヤフラム16によりシェル10内部を加圧ガス
室18と油室20とに区画し、油室20を外部油圧回路
に連通させて外部油圧回路における圧力の脈動を吸収す
るようにする。またこのアキュムレータの加圧ガス室1
8に、ダイヤフラム16が加圧ガス室側18に所定量変
位したときダイヤフラム16に当接して更なる変位を阻
止するストッパ部26を設ける。
に発揮させつつかかるアキュムレータ設置に基づく油圧
回路の昇圧の遅れを防止する。 【構成】 シェル10の内部にダイヤフラム16を配設
してダイヤフラム16によりシェル10内部を加圧ガス
室18と油室20とに区画し、油室20を外部油圧回路
に連通させて外部油圧回路における圧力の脈動を吸収す
るようにする。またこのアキュムレータの加圧ガス室1
8に、ダイヤフラム16が加圧ガス室側18に所定量変
位したときダイヤフラム16に当接して更なる変位を阻
止するストッパ部26を設ける。
Description
【0001】
この考案は脈動吸収用アキュムレータに関する。
【0002】
自動車のパワーステアリング装置において、従来、油圧回路内の油圧の脈動に 起因して騒音が発生するといった問題が生じていた。 パワーステアリング装置においては、油圧ポンプによって油圧が発生し、この 油圧が油圧回路を伝播するが、その際ポンプの回転に同期して脈動が生じ、その 脈動によって油圧配管等が振動を起こして耳障りな異音を発生するのである。
【0003】 そこで従来、油圧回路にアキュムレータを設けそのアキュムレータによって脈 動を吸収することが行なわれている。 図2は従来用いられているアキュムレータの例を示している。図示のようにこ のアキュムレータはシェル100の内部に可撓性のダイヤフラム102を配設し てシェル100内部を加圧ガス室104と油室106とに区画し、そしてその油 室106をポート108を通じて外部油圧回路110と連通させ、かかるポート 108を通じて外部油圧回路110の油を油室106に出入りさせることにより 、外部油圧回路110における脈動を吸収するようになっている。
【0004】
しかしながらこのアキュムレータにおいては、ステアリング操作に基づく油圧 回路110の圧力上昇の際に、(B)に示すように同回路110内の油がダイヤ フラム102を加圧ガス室104側に大きく変位させながら大量に油室106内 に流入し、これに起因して油圧回路110の昇圧の遅れを生ずるといった問題の あることが判明した。
【0005】 またこのようにダイヤフラム102が大きく変位した場合、特に局部的に変形 の大きな部分(図中102aの部分)において亀裂発生し易くなり、ダイヤフラ ム102の耐久寿命が低下するといった問題も生ずる。
【0006】 この問題を解決する方法として、加圧ガス室104のガス圧を高くすることが 考えられるが、このようにすると脈動吸収効果が低下してしまう。 また他の方法として加圧ガス室104の容積を小さくすることが考えられるが 、この場合にはアキュムレータの寿命が低下してしまう問題を生ずる。この種ア キュムレータにおいては、加圧ガス室104のガスが一部ダイヤフラム102を 透過して加圧ガス室104から抜けてしまうのを避けられず、而して加圧ガス室 104の容積が小さいと、一定量のガスの漏出により加圧ガス室104の圧力が 著しく低下してしまい、本来の機能を果たし得なくなってしまうのである。
【0007】
本考案はこのような課題を解決するためになされたものであり、その要旨は、 シェルの内部にダイヤフラムを配設して該ダイヤフラムにより該シェル内部を加 圧ガス室と流体室とに区画し、該流体室を外部流体回路に連通させて該外部流体 回路における脈動を吸収するように成したアキュムレータにおいて、前記加圧ガ ス室に、前記ダイヤフラムが該加圧ガス室側に所定量変位したとき該ダイヤフラ ムに当接して更なる変位を阻止するストッパ部を設けたことにある。
【0008】
本考案のアキュムレータにおいては、ダイヤフラムが加圧ガス室側に一定量変 位すると、加圧ガス室側に設けられたストッパがこれに当接してそれ以上の変位 を阻止する。 従ってダイヤフラムの大きな変位に基づいて外部流体回路に昇圧の遅れが生じ るのが防止され、またダイヤフラムの特定部位に過大な局部歪が発生して、ダイ ヤフラムの耐久寿命が低下するのが防止される。
【0009】 本考案によれば、加圧ガス室のガス圧を特に高くしたりまた容積を特に小さく したりしなくても、外部流体回路における昇圧の遅れ,ダイヤフラムの寿命低下 を防止でき、従って脈動吸収効果を損なうことがなく、またガス漏出に起因する 機能の急激な低下の問題も生じない。
【0010】
次に本考案の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。 図1において、10は上部分割体12と下部分割体14から成るシェルで内部 に可撓性のダイヤフラム16が配設され、かかるダイヤフラム16によってシェ ル内部が加圧ガス室18と油室20とに区画されている。油室20はポート22 及び通路24を介して外部油圧回路と接続されている。
【0011】 加圧ガス室18の内部には仕切ブロック26が配設され、この仕切ブロック2 6によって加圧ガス室18が第一室28と第二室30とに区画されている。この 仕切ブロック26には中心部に貫通孔32が形成され、この貫通孔32を通じて 第一室28と第二室30とが互いに連通させられるようになっている。
【0012】 この仕切ブロック26は、ダイヤフラム16の加圧ガス室18側への一定以上 の変位を阻止するストッパ部となるもので、第二室30側の面がダイヤフラム1 6の凸形状に対応した凹形状と成されている。
【0013】 本例のアキュムレータにおいては、外部油圧回路において油圧ポンプの回転に 伴う微小な圧力変動が生じたとき、外部油圧回路の油を油室20へと出入りさせ て、その微小な圧力変動、即ち脈動を吸収する。このときのダイヤフラム16の 図中上下方向の変位は微小であって、その過程でダイヤフラム16が仕切ブロッ ク26に当接するようなことはない。
【0014】 他方ステアリング操作等に基づいて外部油圧回路に大きな圧力上昇が生じたと き、同回路内の油が加圧ガス室18の圧力に抗してダイヤフラム16を図中上方 に大きく押し上げながら油室20内に流入するが、一定量の油が油室20内に流 入するとダイヤフラム16が仕切ブロック26に当ってそれ以上の変位が阻止さ れる。即ちダイヤフラム16は一定以上に変位するのが防止され、それ以上に油 が油室20内に流入するのが防止される。 従って多量の油の油室20への流入に基づいて外部油圧回路に昇圧の遅れが生 じるのが防止される。
【0015】 またエンジン停止時等において、外部油圧回路内の油が油室20内に流入する ような場合においては、図1(B)に示すように、ダイヤフラム16の栓体17 により、仕切ブロック26の貫通孔32が閉塞された状態となり、ダイヤフラム 16を通じてのガス透過が起きず、アキュムレータの寿命がのびるという利点も ある。
【0016】 本例のアキュムレータは、ダイヤフラム16の変位を一定変位に規制すること により外部油圧回路における昇圧の遅れを防止するもので、その目的のために加 圧ガス室18のガス圧を特に高くしたりその容積を特に小さくしたりする必要は なく、それ故ガス圧の増大,容積の減少に基づく脈動吸収効果の低下,アキュム レータ寿命の低下等の問題を来さない。
【0017】 以上本考案の実施例を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本考案はスト ッパ部を上例以外の形態で構成することも可能であるなど、その主旨を逸脱しな い範囲において、当業者の知識に基づき種々変更を加えた形態で構成可能である 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例であるアキュムレータの図で
ある。
ある。
【図2】従来のアキュムレータの説明図である。
10 シェル 16 ダイヤフラム 17 栓体 18 加圧ガス室 20 油室 26 仕切ブロック
Claims (1)
- 【請求項1】 シェルの内部にダイヤフラムを配設して
該ダイヤフラムにより該シェル内部を加圧ガス室と流体
室とに区画し、該流体室を外部流体回路に連通させて該
外部流体回路における脈動を吸収するように成したアキ
ュムレータにおいて前記加圧ガス室に、前記ダイヤフラ
ムが該加圧ガス室側に所定量変位したとき該ダイヤフラ
ムに当接して更なる変位を阻止するストッパ部を設けた
ことを特徴とする脈動吸収用アキュムレータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8136592U JPH0640403U (ja) | 1992-10-29 | 1992-10-29 | 脈動吸収用アキュムレータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8136592U JPH0640403U (ja) | 1992-10-29 | 1992-10-29 | 脈動吸収用アキュムレータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0640403U true JPH0640403U (ja) | 1994-05-31 |
Family
ID=13744303
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8136592U Pending JPH0640403U (ja) | 1992-10-29 | 1992-10-29 | 脈動吸収用アキュムレータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0640403U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019004284A1 (ja) * | 2017-06-29 | 2019-01-03 | イーグル工業株式会社 | アキュムレータ |
-
1992
- 1992-10-29 JP JP8136592U patent/JPH0640403U/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019004284A1 (ja) * | 2017-06-29 | 2019-01-03 | イーグル工業株式会社 | アキュムレータ |
CN110637164A (zh) * | 2017-06-29 | 2019-12-31 | 伊格尔工业股份有限公司 | 蓄能器 |
US11149754B2 (en) | 2017-06-29 | 2021-10-19 | Eagle Industry Co., Ltd. | Accumulator |
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