JPH0640084Y2 - 紙コップ高さ検知装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本案は成型された紙コップ、例えば縁のない紙コップの
高さを検知する紙コップ高さ検知装置に関するものであ
る。

（従来技術） 従来、紙コップの高さを検出するには１個毎に手作業に
より寸法を計測するか、目視による検査に頼っていた。

（考案が解決しようとする問題点） ところが１個毎の手作業の検査では労力がかさみ、全て
の紙コップを検査すること不可能であり、又、目視によ
る検査では不正確であり、これも又、労力を必要とし完
全な検査は非常に困難であった。

（問題点を解決するための手段） したがって本案の技術的課題は、紙コップの高さを自動
的に検知することのできる紙コップ高さ検知装置を提供
することを目的とするものである。

この技術的課題を解決する本案の技術的手段は、コップ
成形機に組み込まれた上下動自在な取付台と、該取付台
に弾力的に支持された検知盤と、該検知盤上に紙コップ
を運んで紙コップを検知盤に載せるコップホルダーと、
検知盤上の紙コップ底部に接触して紙コップの標準高さ
を規定するストッパーと、該ストッパーに接触した検知
盤上の紙コップのその高さが標準高さ以上のとき、紙コ
ップによって下降せしめられた検知盤が接触して不良品
であることを検知する取付台に配設されたリミットスイ
ッチとから構成された紙コップ高さ検知装置である。

（考案の効果） この技術的手段によれば、検知盤上にコップホルダーで
運ばれてきた紙コップがストッパーに接触して適性高さ
以上のものであるとき、検知盤を下降せしめてリミット
スイッチを作動させ不良品であることを検知することが
できるもで、そのリミットスイッチによる電気信号で不
良品を自動的に排除することができる。

（実施例） 以下、図面に示す実施例について説明する。

第１、２図は本案装置の平面図と断面図である。

検知盤（２）は紙コップ１個の重量を持ち上げるのに十
分で、かつ紙コップを変形させる程の力が加わった場合
には縮む程度の強さの圧縮コイルばね（３）を介して取
付台（５）に対して支持されている。

又、取付台（５）に取付けられたリミットスイッチ
（４）と検知盤（２）が軽く接触するような距離をもた
せるため、及び検知盤（２）と圧縮コイルばね（３）を
保持するためにショルダーボルト（１）が取付台（５）
に取付けられている。

第３図に示すように紙コップ（７）はコップ成形機にお
けるコップホルダー（８）によって検知装置上に運ばれ
てくる。予めコップ成形機には上下動する機構が組み込
まれており、ホルダー（８）の動きが止まると同時に取
付台（５）は上昇し始める。ストッパー（６）はこの
時、紙コップ（７）の底部と接触する寸前の高さに上昇
が停止するようにセットしておく。

そこで、第４図に示すように正常なコップの高さのとき
にはコイルバネ（３）も縮まず、ストッパー（６）に紙
コップ（７）が軽く接触する程度で上昇し終る。

第５図のように紙コップ（７）の高さが（ｈ）だけ正常
なコップより高い場合には紙コップ（７）はコイルばね
（３）を押し下げ、リミットスイッチ（４）を作動させ
ることになり、高い紙コップ（７）を検知することがで
きる。

第６、７図は以上のような検知装置をコップ成形機のタ
ーンテーブルに組込んだ状態の平面図と断面図を示す。
移送ステーション（Ａ）では紙コップ（７）が図示しな
い機構により成型装置からホルダー（８）に移し替えら
れるもので、ターンテーブル（９）の回転により紙コッ
プ（７）が検知ステーション（Ｂ）位置にくるとコップ
の高さが検知され、更に（Ｃ）位置において再び検知さ
れる。

そして、排出ステーション（Ｄ）から紙コップが他の図
示しない移送装置に移し変えられて移送する途中で、前
記電気信号で不良紙コップは公知の排除機構で排除され
るのである。

以上のように、適度な強さのスプリングで支えられた検
知盤でコップを押し上げストッパーに当てるが、ストッ
パー及び押し上げ量が適性なコップ高さを持った場合、
スプリングは縮まらないが、コップが高い場合検知盤が
押し下げられる。

この押し下げられた検知盤がリミットスイッチに接触す
ることにより不良品の電気信号をうることができ、不良
品を排除することができるのである。

本案のものは目視や手作業によるものではないので、正
確で、かつ短時間に多量の紙コップを検出することがで
きるという特徴がある。

【図面の簡単な説明】

第１、２図は本案装置の平面図と断面図 第３、４、５図は本案装置の作動状態説明図 第６、７図は本案装置をターンテーブルに組み込んだ平
面図と断面図である。 （１）……ショルダーボルト （２）……検知盤 （３）……圧縮コイルバネ （４）……リミットスイッチ （５）……取付台 （６）……ストッパー （７）……紙コップ （８）……コップホルダー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】紙コップ成形機に組込まれた上下動自在な
   取付台と、該取付台に弾力的に支持された検知盤と、該
   検知盤上に紙コップを運んで紙コップを検知盤に載せる
   コップホルダーと、検知盤上の紙コップ底部に接触して
   コップの標準高さを規定するストッパーと、該ストッパ
   ーに接触した検知盤上の紙コップのその高さが標準高さ
   以上のとき、紙コップによって下降せしめられた検知盤
   が接触して不良品であることを検知する取付台に配設さ
   れたリミットスイッチとから構成された紙コップ高さ検
   知装置。