JPH0639973Y2 - 紙製段ボール - Google Patents

紙製段ボール

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Publication number
JPH0639973Y2
JPH0639973Y2 JP968093U JP968093U JPH0639973Y2 JP H0639973 Y2 JPH0639973 Y2 JP H0639973Y2 JP 968093 U JP968093 U JP 968093U JP 968093 U JP968093 U JP 968093U JP H0639973 Y2 JPH0639973 Y2 JP H0639973Y2
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JP
Japan
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paper
sealed space
heat insulating
corrugated board
embossed
Prior art date
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Application number
JP968093U
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JPH0591838U (ja
Inventor
由夫 石崎
宏泰 長田
Original Assignee
石崎産業株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by 石崎産業株式会社 filed Critical 石崎産業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、断熱性および緩衝性
を特に高めた紙製段ボールに関する。
【0002】
【従来の技術】紙製段ボールは、軽量で適度に緩衝性が
あるために、運搬等において取り扱いやすく、また、断
熱性という特性も有するために、各種の包装資材として
広く使用されているが、殊に、特殊な輸送物品において
は、さらに断熱性や緩衝性が望まれる。
【0003】従来、段ボールに断熱性や緩衝性を特別に
付与する手段として、ライナーにプラスチックの発泡シ
ートを貼り付ける方法が最も多く用いられる。また、断
熱性を高めるために、貼着する発泡シートやフィルムに
アルミ箔等による熱反射層を形成する方法も取られてい
た。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記のような従来の紙
製段ボールによれば、プラスチックからなる材料により
断熱性や緩衝性が付与されるものであるから、これを包
装資材として使用後、焼却処分するときには、有毒ガス
が発生するという公害上の問題があった。
【0005】また、プラスチック製の発泡シートやアル
ミ蒸着フィルムを貼着すると、どうしてもコスト的に高
くなることはもとより、紙に有する独特の軟らかさに欠
けることになり、紙の繊細な緩衝性が望まれる商品の包
装資材として適しなくなるという問題もあった。
【0006】この考案は、上記のような実情に鑑みて、
段ボールの素材として、一般的な紙の材質を主体とする
にも拘らず、従来以上に、格段に高い断熱性を有する紙
製段ボールを提供することを目的とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この考案は、中芯に密封空間を内包する断熱ライ
ナーを接着し、その密封空間の形成につき、中芯に接着
される内紙に凸凹を有するエンボス加工紙をラミネート
して断熱ライナーを構成し、エンボス加工紙の凹部を密
封空間として、内紙または他の面状体との接着により封
じて紙製段ボールを構成した。
【0008】断熱ライナーに熱反射層を形成すると、さ
らに断熱特性が相乗的に向上する。
【0009】
【作用】エンボス加工紙の凹部が内紙または外の面状体
の接着により封じられ、そのことによりライナーに密封
空間が内包するものであるから、その安定した密封空間
により、高い断熱性と緩衝性が発揮される。
【0010】このことについて、断熱性については、密
封空間における空気の入れ替えが容易に行われないため
に、保温性が良好であり、また、緩衝性については、エ
ンボス加工紙により肌触りが良好となる程に、商品に対
して優しく接触する。
【0011】
【実施例】次に、この考案の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0012】図1ないし図4は、それぞれ両面段ボール
形態において実施した例を示したもので、各紙製段ボー
ルは、中芯1の両面に接着されているライナー3,5の
うち、一方がエンボス加工紙7による密封空間9が内包
されている断熱ライナー3であるが、両方のライナー
3,5に密封空間を内包するようにすることもある。
【0013】図1において、断熱ライナー3が、エンボ
ス加工紙7に、内紙11と、面状体としての外紙13と
を接着したサンドイッチ構造であって、エンボス加工紙
7の凹部が外紙13により封じられて密封空間9が形成
される。
【0014】図2の紙製段ボールでは、断熱ライナー3
について、エンボス加工紙7に、内紙11と、面状体と
してのプラスチックフィルム13aとを貼り合わせるこ
とにより、密封空間9が形成される。また、プラスチッ
クフィルム13aの内面には、熱反射層16が形成され
る。
【0015】熱反射層16の形成については、プラスチ
ックフィルム13aに、銀紙、アルミ箔等をラミネート
したり、アルミ蒸着の皮膜を施す。また、プラスチック
フィルム13aの代わりに紙にそのような加工を施すこ
ともできる。いずれにしても、アルミ蒸着フィルム13
aを使用するときは、強靭な紙製段ボールが得られる。
【0016】図3では、断熱ライナー3について、エン
ボス加工紙7を挾む内紙11と外紙13とのうち、外紙
13にアルミ蒸着フィルム14をラミネートされる。ま
た、他のライナー5にもアルミ蒸着フィルム14がラミ
ネートされる。
【0017】図4においては、断熱ライナー3が、内紙
11とエンボス加工紙7、アルミ蒸着フィルム14とか
らなるものであるが、アルミ蒸着フィルム14がエンボ
ス加工紙7にラミネート状態において、その加工が施さ
れている。そして、エンボス加工紙7の凹部が内紙11
により封じられて密封空間9が形成されている。
【0018】以上とは違って、図5は、複両面段ボール
として実施した例を示したもので、両中芯1,1の間に
中ライナー4を有し、外側の両ライナー3,5のうち、
一方が断熱ライナー3として、それがエンボス加工紙7
に内紙11とアルミ蒸着フィルム13aとを接着して構
成されることにより、密封空間9が形成される。
【0019】エンボス加工紙7については、吸水性およ
び吸油性に優れた毛細管孔隙を持った空質紙であること
が望ましい。そのような紙としては、例えば、木材パル
プまたは木材パルプに少なくとも10%の合成パルプ
(例えば、高密度ポリエチレン繊維またはビニロン繊維
をパルプ化したもの)を抄紙機で製紙し乾燥したもの
を、適当なものとして挙げることができる。
【0020】アルミ蒸着フィルム13a、14には、水
に溶ける所謂水溶性プラスチックフィルム、例えば、ポ
リビニルアルコールフィルムを使用すれば、紙製段ボー
ルのリサイクルに適する。
【0021】
【考案の効果】以上説明したように、この考案は、段ボ
ールの素材として、一般的な紙の材質を主体とするにも
拘らず、従来以上に格段に高い断熱性および緩衝性を有
する段ボールを提供することに成功したものであって、
これによれば、従来のプラスチックの発泡シートによる
ものとは異なり、焼却処分により公害の問題が発生する
不都合を防止できることはもとより、軽量で持ち運びに
便利な包装箱の素材として有効に使用でき、断熱性につ
いては、密封空間における空気の入れ替えが容易に行わ
れないことから、保温性が良好であるので、保冷、保温
を要する商品を発送する包装資材として極めて適切であ
り、また、緩衝性については、エンボス加工紙により肌
触りが良好となる程に、商品に対して優しく接触するた
めに、殊に、繊細な商品を発送する包装資材として正に
最適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例を示す紙製段ボールの拡大断面図であ
る。
【図2】他の実施例を示す紙製段ボールの拡大断面図で
ある。
【図3】他の実施例を示す紙製段ボールの拡大断面図で
ある。
【図4】他の実施例を示す紙製段ボールの拡大断面図で
ある。
【図5】他の実施例を示す紙製段ボールの拡大断面図で
ある。
【符号の説明】
1 中芯 3 断熱ライナー 7 エンボス加工紙 9 密封空間 11 内紙 13 面状体としての外紙 13a 面状体としてのプラスチックフィルム 16 熱反射層

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中芯に密封空間を内包する断熱ライナー
    を接着し、その密封空間の形成につき、中芯に接着され
    る内紙に凸凹を有するエンボス加工紙をラミネートして
    断熱ライナーを構成し、エンボス加工紙の凹部を密封空
    間として、内紙または他の面状体との接着により封じた
    ことを特徴とする紙製段ボール。
  2. 【請求項2】 断熱ライナーに熱反射層を形成したこと
    を特徴とする請求項1記載の紙製段ボール。
JP968093U 1993-02-12 1993-02-12 紙製段ボール Expired - Lifetime JPH0639973Y2 (ja)

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JP968093U JPH0639973Y2 (ja) 1993-02-12 1993-02-12 紙製段ボール

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JP968093U JPH0639973Y2 (ja) 1993-02-12 1993-02-12 紙製段ボール

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JPH0591838U JPH0591838U (ja) 1993-12-14
JPH0639973Y2 true JPH0639973Y2 (ja) 1994-10-19

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5325737B2 (ja) * 2009-10-06 2013-10-23 アイキ工業株式会社 コルゲート中芯とエンボス中芯とを有する段ボール紙、その製造方法および製造装置

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JPH0591838U (ja) 1993-12-14

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