JPH0639935U - 太陽電池封入合せガラス - Google Patents

太陽電池封入合せガラス

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JPH0639935U
JPH0639935U JP8230292U JP8230292U JPH0639935U JP H0639935 U JPH0639935 U JP H0639935U JP 8230292 U JP8230292 U JP 8230292U JP 8230292 U JP8230292 U JP 8230292U JP H0639935 U JPH0639935 U JP H0639935U
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修 金森
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 透光性や発電効率を向上することができ、耐
傷付き性・耐衝撃性を改善でき、反射像の歪がなく、ガ
ラスサポートの接着信頼性を向上させる。 【構成】 自動車用ルーフガラス1は、合せガラスの中
央部を透明な開口部2とし、合せガラスの周辺部に単結
晶系シリコン太陽電池セル3を封入し、開口部2と太陽
電池セル3の受光面以外の部分はセラミックカラーなど
の不透明塗料を塗布して遮蔽するマスキング部4を形成
している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、合せガラスに太陽電池を備えた太陽電池封入合せガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】
太陽電池を封入したガラスとしては、図6及び図7に示すように実開昭63− 126151号公報に記載された自動車用ルーフガラス100が知られている。 その代表的なものは、強化ガラス101に透過型非晶質シリコン太陽電池セル1 02を数枚配置したもので、太陽電池セル102の境界部分や太陽電池セル10 2の無い部分を全てセラミックカラー103などで遮蔽している。
【0003】 また、外側から強化ガラス101・中間層104・太陽電池セル102・中間 層104・フィルム105という構造を成している。ここで、中間層104には エチレンビニルアセテート(EVA)などの膜を用い、フィルム105には透視 性を保つため透明のポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムなどを使用 している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従来の技術においては、透過型非晶質シリコン太陽電池セル102の透過率は 5〜20%程度であるから、透光性が低く、また強化ガラス101の厚みが4m mあり太陽電池セル102への光の透過率が低下すると共にアモルファスタイプ の太陽電池の単位面積当りの発電効率は約7%(初期)と低く、更に経時的に出 力が低下するという問題点を有していた。
【0005】 また、車内側表面がフィルム105のため傷が付き易く、更に車内側表面がフ ィルム105だけなので車内側から衝撃が加わった場合、太陽電池セル102が 破損する虞があり衝撃に弱く、更に車内側にガラスサポートを取付ける場合、フ ィルム105との接着だけでは接着信頼性が低いという問題点を有していた。 また、太陽電池セル102が有る部分と無い部分の凹凸がフィルム105上に 残るため、車内側の反射像が歪むなど見栄えが良くないという問題点を有してい た。
【0006】 本考案は、従来の技術が有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり 、その目的とするところは、透光性や発電効率を向上することができ、耐傷付き 性・耐衝撃性を改善でき、反射像の歪がなく、ガラスサポートの接着信頼性を向 上することができる太陽電池封入合せガラスを提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく本考案は、合せガラスの中央部に透光窓を設け、周辺部 に単結晶系太陽電池素子を封入したものである。
【0008】
【作用】
透光窓により、合せガラスの透光性が向上する。
【0009】
【実施例】
以下に本考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。図1は本考案に係る太 陽電池封入合せガラスを適用した自動車用ルーフガラスの平面図、図2は図1の A−A線断面拡大図、図3は太陽電池セルの拡大平面図、図4は太陽電池セルの 配線状態を示し、(a)は平面図、(b)は側面図、図5は別実施例の断面図で ある。
【0010】 自動車用ルーフガラス1は、図1に示すように合せガラスの中央部に透光窓た る透明な開口部2を設け、合せガラスの周辺部に単結晶系シリコン太陽電池セル 3を封入し、開口部2と太陽電池セル3の受光面以外の部分は遮蔽のためにマス キング部4を形成している。
【0011】 合せガラスの中央部を透光性を持たせた透明な開口部2とし、周辺部のみに太 陽電池セル3を封入することができたのは、単位面積当りの発電効率が低く且つ 劣化するアモルファスシリコン太陽電池に替えて、単位面積当りの発電効率が高 い単結晶系シリコン太陽電池セル3を用いたことによって、より小さな受光面積 で従来と同様の出力を得ることが可能となったからである。
【0012】 自動車用ルーフガラス1の断面構造は、図2に示すように太陽電池セル3が封 入されている部分については外側ガラス(厚さ1.5〜3.0mm)5・中間膜 6・太陽電池セル3・中間膜7・内側ガラス8であり、太陽電池セル3が封入さ れていない部分については外側ガラス5・中間膜6・透明スペーサ材(厚さ3. 5〜4.5mm)9・中間膜7・内側ガラス8である。
【0013】 図1及び図2に示すように太陽電池セル3周辺のマスキング部4は、太陽電池 セル3の配置誤差を考慮して、太陽電池セル3の外形面積10よりも受光面11 が、わずかに小さくなるように形成されている。 また、図3に示す太陽電池セル3の電極部12の配線接続を隠すため、電極部 12の上面にもマスキング部4を形成している。
【0014】 マスキング部4は、外側ガラス5の内側面13にセラミックカラーなどの不透 明塗料を塗布して形成されている。
【0015】 外側ガラス5や中間膜6は、太陽電池セル3の発電効率を低下させないように 太陽エネルギー透過率の高いものがよく、外側ガラス5は低鉄分組成ガラスで1 .5〜2.1mm程度の厚みであることが望ましい。なお、ホウケイ酸ガラス( 1.5〜2.1mm程度の厚み)であってもよい。
【0016】 中間膜6は、ポリビニルブチラール(PVB)、エチレンビニルアセテート( EVA)、ウレタンや酢酸ビニルなどの樹脂を用いることができ、透明な10〜 20mil(0.254〜0.508mm)程度の厚みであることが望ましい。
【0017】 一方、中間膜7及び内側ガラス8は、車内への流入エネルギーのコントロール と車内における開放感の確保から可視光透過率や太陽エネルギー透過率を望まし い値にコントロールする材料の組合せが考えられる。例えば、中間膜7としては 透明、着色、熱反射膜などが用いられ、厚みとしては15〜30mil(0.3 81〜0.762mm)が望ましい。
【0018】 また、内側ガラス8としては、1.5〜3.0mmの厚みのブルー、グレー、 ブロンズやグリーンなどの熱線吸収ガラスや熱線反射ガラスなどが用いられる。 内側ガラス8の中央の透明な開口部2以外の部分の車内側面14にセラミック カラーなどの不透明塗料を塗布してマスキング部15を形成し、太陽電池セル3 や配線部が隠れるようにしてもよい。
【0019】 透明スペーサ材9は、太陽電池セル3の厚みにほぼ等しく、且つ太陽電池セル 3のヤング率にほぼ等しいものが望ましく、ガラス、ポリエチレンテレフタレー ル(PET)、ポリビニルブチラール(PVB)、エチレンビニルアセテート( EVA)、ウレタンや酢酸ビニルなどの樹脂を用いることができる。なお、太陽 電池セル3との厚み許容差は、200μm以下である。
【0020】 以上のような構成で平板の単結晶系シリコン太陽電池セル3が合せガラスに封 入可能となるが、太陽電池セル3の電極取り出し部の構造は、図4(a)及び図 4(b)に示すように太陽電池セル3の表裏の電極部12がリボン16によって 表裏交互にはんだ付けされている。
【0021】 リボン16のうちマスキング部4で遮蔽される部分17を、加熱接着又はテー プ接着で中間膜6に固着すれば、封入時の太陽電池セル3のずれが無くなり、太 陽電池セル3の配列精度が向上する。
【0022】 図5は別実施例の断面図を示し、図1及び図2で示す自動車用ルーフガラス1 の開口部2を構成する透明スペーサ材9を、電圧印加、無印加の切換えによって 透明状態と不透明状態とに切換え可能な液晶型調光フィルム20と中間膜21で 形成することによって、太陽電池付き調光機能合せガラスによる自動車用ルーフ ガラス22が構成される。ここで、中間膜21は液晶型調光フィルム20分だけ 調整した厚みとなる。
【0023】 以上のような自動車用ルーフガラス1,22によれば、中間膜6,7によって ガラス5,8全体が接合されているため、通常の合せガラスと同様な高い耐久性 を確保することができる。 また、内側ガラス8がマスキングされているので、内装用カバー材などを省略 でき取付性が良い。
【0024】 また、内面側がガラス8であるため凹凸が無く、配線部を隠したのでギラギラ が無く、太陽電池セル3の配列精度が高いので外観が良い。 更に、開口部2を設けたので、自動車用ルーフガラスとして透光性が良く、開 放感が得られる。
【0025】 本考案に係る太陽電池封入合せガラスの実施例である自動車用ルーフガラス1 ,22によって改善された内容を「表1」に示す。
【表1】
【0026】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、発電効率の高い単結晶系太陽電池素子の 採用により、合せガラスの中央部に透光性の良い透光窓が確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る太陽電池封入合せガラスを適用し
た自動車用ルーフガラスの平面図
【図2】図1のA−A線断面拡大図
【図3】太陽電池セルの拡大平面図
【図4】(a)は太陽電池セルの配線状態を示す平面
図、(b)は太陽電池セルの配線状態を示す側面図
【図5】別実施例の断面図
【図6】従来技術の平面図
【図7】図6のB−B線断面拡大図
【符号の説明】
1,22…自動車用ルーフガラス、2…開口部(透光
窓)、3…太陽電池セル(単結晶系太陽電池素子)、
4,15…マスキング部、5…外側ガラス、6,7,2
1…中間膜、8…内側ガラス、9…透明スペーサ材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合せガラスの中央部に透光窓を設け、周
    辺部に単結晶系太陽電池素子を封入したことを特徴とす
    る太陽電池封入合せガラス。
JP1992082302U 1992-11-04 1992-11-04 太陽電池封入合せガラス Expired - Fee Related JP2576632Y2 (ja)

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