JPH0639915A - 材料ウエブの延伸方法及びその装置 - Google Patents

材料ウエブの延伸方法及びその装置

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JPH0639915A
JPH0639915A JP4229906A JP22990692A JPH0639915A JP H0639915 A JPH0639915 A JP H0639915A JP 4229906 A JP4229906 A JP 4229906A JP 22990692 A JP22990692 A JP 22990692A JP H0639915 A JPH0639915 A JP H0639915A
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grippers
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ニール・アイ・スタインバーグ
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    • B29C55/00Shaping by stretching, e.g. drawing through a die; Apparatus therefor
    • B29C55/02Shaping by stretching, e.g. drawing through a die; Apparatus therefor of plates or sheets
    • B29C55/20Edge clamps
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
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    • B29C55/02Shaping by stretching, e.g. drawing through a die; Apparatus therefor of plates or sheets
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 迅速且つ簡単に設定及び運転が可能あり、フ
ィルム20の製造における効率、融通性及び生産性を向
上させることが出来るフィルム20のシートの長手方向
の改良された延伸方法およびそれに使用する装置を提供
する。 【構成】 厚肉に形成された長手側側部21の内側で、
これに隣接して、フィルム20の上側及び下側に配置さ
れた複数の連続した対のグリッパにより幅方向の寸法を
規制しつつ、フィルム20のシートを長手方向に搬送し
てフィルム20を長手方向に延伸する方法であって、最
初に、所定の間隙を持つ前記グリッパの対の第一のグル
ープによりフィルム20を所定距離案内し、フィルム2
0に対して実質的に直角方向に負荷される所定の力によ
り、前記グリッパの対の第二のグループによりフィルム
20を把持するようにしたことを特徴とする延伸方法が
提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、重合体フィルム等の
シートなどの材料ウエブを延伸または伸張する技術に関
するものである。特に、本発明は、幅方向の寸法を保ち
つつ、長手方向に材料ウエブを延伸する方法及びそれに
使用する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】加熱状態で引っ張ることによりフィルム
を延伸させる技術は周知であり、ことに重合体フィルム
の製造業においては良く知られている。また、フィルム
を延伸することにより、破断強度、引張強度、光伝達
性、曇等の重合体フィルムのある種の特性を改善するこ
とが出来ることも知られている。こうした重合体フィル
ムの例としては、ポリポロピレン、ポリスチレン、ナイ
ロン、ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボ
ネート樹脂及びポリオレフィン樹脂が含まれる。本明細
書において、この種のフィルムを「フィルム」と呼ぶも
とのする。重合体フィルムは、一方向、即ち長手方向ま
たは幅方向、に延伸性を有し、若しくは二方向、即ち相
互に直交する両方向に、延伸性を有している。
【0003】一般に、二方向へのフィルムの延伸は、多
工程の処理である。最初に、溶融ポリマを連続した溶融
シートに成形し、ポリマのガラス転移温度よりも低い温
度にフィルムを冷却するために急冷して自立性のアモル
ファスシートを形成する。フィルムのシートの長手方向
の端縁部は、一般にフィルムの他の部分よりも厚く形成
され、若しくは重合体材料の厚肉のビード部が設けられ
る。次いで、フィルムは、フィルムを延伸し、結晶化す
るために延伸処理される。長手方向延伸機は、フィルム
を、ポリマのガラス転移温度よりも高い温度に加熱し、
長手方向または機械の延伸方向に2乃至10回延伸し、
その後にフィルムを冷却する。幅出延伸機は、ガラス転
移温度よりも高い温度に加熱するとともに、横方向また
は幅方向に2乃至10回延伸を行う。これらの延伸動作
は、連続的にまたは同時に行われる。
【0004】上記の処理には、フィルムの特定の用途に
応じて、いくつかの付加的な工程を設けることが出来
る。例えば、成形されたフィルムのシートに、延伸を行
う以前に、ゼラチンまたは樹脂による副被膜を形成する
ことが可能である。同様に、帯電防止、艶消し、アクリ
ル被膜等の特殊目的の被膜を、一般的に延伸終了後に、
塗工することが出来る。さらに、幅出機内において、ガ
ラス転移温度よりも低い温度に冷却する以前にフィルム
を加熱して、フィルムを熱硬化させるとともにさらに結
晶化させることが望ましい。この工程の後に、アレス(A
lles)に付与されたアメリカ特許第2,779,684号
により公知のように、フィルムを予備凝縮させ、その平
面寸法を安定化するための熱弛緩工程を行うことが出来
る。また、フィルムに、火焔処理またはコロナ放電処理
等の表面処理を施すことも可能である。
【0005】長手方向延伸機は、機械の入口及び出口に
配設した二対のニップローラを使用するとともに、出口
側のローラを入口側ローラよりも高い速度で回転させ
て、フィルムを機械の延伸方向に引っ張る。ローラとの
接触によってフィルムの表面が損傷を受けるので、フィ
ルムは、ガラス転移温度よりも低い温度でない限りはい
ずれの組のローラにも接触しない。従って、延伸機内に
おいて、フィルムはガラス転移温度よりも高い温度に加
熱され、延伸され、次いでガラス転移温度に冷却されな
ければならず、このため、入口側ニップローラと出口側
ニップローラ間には、必然的に大きなスパンが必要とな
る。しかしながら、延伸機の大きなスパンは、フィルム
の長手方向への延伸中にフィルムの幅方向寸法が減少す
る「ネックイン」と呼ばれる問題を生起することが知ら
れている。
【0006】ネックインの発生を防止するために、フィ
ルムの長手側端縁を内側への引き込みに対して保持し
て、延伸中におけるフィルムの幅方向の寸法を一定に保
持することが必要となる。延伸中にフィルムの長手側端
縁を規制するいくつかの方法が知られている。例えば、
バンディエレンドック(Vandierendock)に付与されたア
メリカ特許第3,124,834号及びコッペヘレ(Koppe
hele)に付与されたアメリカ特許第3,132,375号
には、延伸機の両側に配置されたレールの使用が教示さ
れている。レールには、ビード状に形成され、または厚
肉に形成されたフィルムの長手側端縁を収容するチャネ
ルが設けられる。延伸機の両側に、フィルム面の上側及
び下側に対向して複数のグリッパを設けて、フィルムの
長手側端縁を規制することが知られている。所定の、固
定した間隙が上側及び下側のグリッパ間に保持されて、
フィルムのためのチャネルを形成し、厚肉の端縁をグリ
ッパの外側に配置する。適正な動作を確実にするため
に、グリッパの間隙は、フィルムの平均の厚さに比較し
て狭い範囲内に保持されなければならない。間隙が小さ
すぎる場合には、グリッパがフィルムに溝を切削形成す
ることとなり、重合体材料に「ダスティング(dustin
g)」を生じる結果となる。なお、「ダスティング」の語
は、乾燥フレーク状のフィルムの外観または、重合体材
料の粒子(即ち、塵埃)を意味する。グリッパの間隙が
大きすぎる場合には、フィルムの厚肉の端縁がグリッパ
を通って引き込まれて、ネックインを生じる。グリッパ
の間隙は、フィルムの平均の厚さよりも0.002イン
チ(0.0051cm)を越えない範囲で大きくするの
が一般的である。しかしながら、フィルムの厚さは、延
伸中に変化するので、グリッパの間隙は、特定の対のグ
リッパの位置におけるフィルムの平均の厚さに基づいて
狭い許容範囲内に設定しなければならない。フィルムの
全体が加熱されておらず、フィルムが延伸に対して抵抗
力を備えている延伸の第一段階においては、幾分大きめ
のグリッパの間隙の誤差を許容することが出来る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】延伸中にグリッパの間
隙を狭い許容範囲内に保持することの必要性によって、
いくつかの不都合を生じる結果となる。調整範囲外に移
動する傾向があるグリッパに関しては、周期的に延伸機
を停止してグリッパ間隙をチェックし、再調整すること
が必要となる。同様に、いくつかの厚さの異なるフィル
ムが同一の延伸機に通される場合には、延伸機を停止し
て、すきまゲージを使用して各対のグリッパの間隙を手
動調整しなければならない。延伸機には、一般に多数の
グリッパが用いられているので、この単調で労力を要す
る作業には、完了までに8時間以上の時間を必要とし、
さらに少なくともいくつかのグリッパは調整が完了され
ていないか、若しくは不適性に調整されたものとなる。
また、もう一つの問題は、フィルムの平均の厚さの関数
としてグリッパの間隙を決定することが、しばしば困難
であり、新しいか若しくは異なるフィルムを製造する場
合、特に困難となる。製造過程のライン速度の増加に伴
って、これらの欠点はより先鋭化し、製造効率を大幅に
向上させる上でコストを要するものとなっている。
【0008】発明者等は、上記の問題を解消し、迅速且
つ簡単に設定及び運転が可能あり、フィルムの製造にお
ける効率、融通性及び生産性を向上することが出来るフ
ィルムのシートの長手方向の改良された延伸方法および
それに使用する装置を発明した。そこで、本発明の目的
は、フィルムの長手方向の改良された延伸方法を提供す
ることにある。また、本発明のもう一つの目的は、改良
されたフィルムの長手方向の延伸方法において使用され
る装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、厚肉に
形成された長手側側部の内側で、これに隣接して、フィ
ルムの上側及び下側に配置された複数の連続した対のグ
リッパにより幅方向の寸法を規制しつつフィルムのシー
トを長手方向に搬送して、厚肉に形成された長手側側部
を有するフィルムを長手方向に延伸する方法であって、 a) 最初に、所定の間隙を持つ前記グリッパの対の第
一のグループによりフィルムを所定距離案内し、 b) フィルムに対して実質的に直角方向に負荷される
所定の力により、前記グリッパの対の第二のグループに
よりフィルムを把持するようにしたことを特徴とする延
伸方法が提供される。
【0010】また、本発明によれば、フィルムに係合し
て、これを延伸する手段と、該フィルムのガラス転移温
度よりも高い温度及び低い温度にフィルムを加熱、冷却
する手段と、フィルムの面の上側及び下側に、フィルム
の肉厚の長手側側部の内側に、これに隣接して配置され
る複数のグリッパ対で構成され、厚肉の長手側側部に有
するフィルムのシートを長手方向に延伸する長手方向延
伸機を使用する装置であって、 a) フィルムの面の上側及び下側に配置されたグリッ
パ対の第一のグループと、 b) 前記第一のグループのグリッパ対を相互に調整可
能に変位させて、グリッパ間に所定の大きさの間隙を形
成する手段と、 c) フィルムの面の上側及び下側に、グリッパ対の第
一のグループに隣接して配置されるグリッパ対の第二の
グループと、 d) 第二のグループのグリッパ対を、フィルムの面に
対して実質的に直角な方向で、所定の、実質的に一定の
力によってフィルムを把持するために相互に調整可能に
変位させる手段とによって構成されることを特徴とする
フィルムを長手方向に延伸する装置が提供される。
【0011】
【実施例】まず、図1を参照すれば、長手方向延伸機1
0は、延伸機の入口側に配置された一対のニップローラ
12、14及び延伸機の出口側に配置された一対のニッ
プローラ16、18によって構成される。フィルム20
は、延伸機の入口側より導入され、ニップローラ12、
14の周面にS字状に巻回され、延伸機を通って、矢印
22の方向に搬送される。次いで、フィルム20は、第
一の加熱ゾーン24、第二の加熱ゾーン26及び冷却ゾ
ーン28を通過して、出口側ニップローラ16、18に
S字状に巻回される。第二の加熱ゾーン26の前側から
冷却ゾーン28の後側にかけての区間において、フィル
ム20は、複数のグリッパ対30と係合する。なお、図
示の方法においては、二つの隣接する加熱ゾーン24、
26のみをが使用されているが、単一または二つよりも
多い数の加熱ゾーンを設けることが可能である。上記の
加熱及び冷却工程は、放射加熱または空気吹き付け加熱
及び冷却等の周知の方法によって行うことが出来る。ニ
ップローラ16、18はニップローラ12、14よりも
高速で回転されているので、フィルムの物理的な延伸
は、フィルム20がガラス転移状態となっている図1の
第二の加熱ゾーン26及び冷却ゾーン28の最初の部分
において生じる。多数のグリッパ対30は、フィルム2
0の長手側端縁を規制して、延伸中におけるフィルムの
幅方向寸法を保持する。なお、多数のグリッパ対30
は、延伸機10の両側に設けられ、以下における延伸機
の右側グリッパ(図1に示すように)に関する説明は、
延伸機左側のグリッパに対しても適用されるものであ
る。
【0012】本発明の方法において、複数のグリッパ対
は、機能面で二つのグループに分割される。第一のグル
ープのグリッパ対は、フィルム面にいかなる把持力をも
負荷する事なくフィルム20を案内、支持する。第二の
グループのグリッパ対は、フィルム面に対して実質的に
直角に負荷される所定の力で、上側及び下側グリッパ間
に実際に把持される。図2に示すように、案内用グリッ
パ対32は、それぞれフィルム20の面の上側及び下側
に位置される上側グリッパ34と下側グリッパ36で構
成される。グリッパ34、36は、フィルムの厚肉の長
手側端縁部21の内側の、これと隣接する部分でフィル
ムと係合するように配置されるとともに、相互に離間し
て配置されて、上側及び下側グリッパ間に間隙またはチ
ャネルを形成する。間隙の垂直方向の寸法、即ちグリッ
パ34とグリッパ36間の距離は、以下、グリッパ間隙
と呼ぶものとする。本発明の方法において、グリッパ間
隙は、ゼロ乃至0.015インチ(0.0381cm)で
フィルム20の平均厚さよりも大きく設定される。好適
実施例において、第一のグループのグリッパ間におい
て、グリッパ間隙は、先頭のグリッパ対の間隙が最も大
きく、後尾のグリッパ対の間隙が最も小さくなるように
変化をつけられる。図2のグリッパ対は、図示を明瞭に
するために、フィルム20の面に対して離間した状態で
示されているが、これらのグリッパは実際にはフィルム
面に当接していることが理解されなければならない。
【0013】図3は、第二のグループの力制御グリッパ
対38を示しており、フィルムは、所定の力で、上側グ
リッパ40及び下側グリッパ42間に把持される。第一
のグループのグリッパと同様に、力制御グリッパ40、
42は、フィルム20の厚肉の長手側端縁部21の内側
で、これと隣接する位置においてフィルム20に係合す
る。グリッパの第二のグループは延伸機中の、フィルム
がガラス転移温度に達して実際に延伸を開始する位置に
配置される。力制御グリッパを工程の早い段階でフィル
ムを把持するために使用することは、負荷する力の大き
さの許容範囲が非常に狭く、ダスティング、溝の形成、
またはネックインを防止することが困難であるため、有
利ではないことが判明した。
【0014】図4について説明すれば、複数のグリッパ
30は、フィルム20の面の上側及び下側に配設された
矩形ビーム44に支持されている。なお、図4には、上
側ビームのみを示す。フィルム20の面の下側に配置さ
れるビーム44は、図4に示す上側ビームと対称である
ことが理解されなければならない。グリッパ30は、ビ
ーム中に、相互に隣接して配置され、連続したグリッパ
対を形成する。ビーム44は、各端部においてビーム4
4に接続された一対の支持部材46によって支持されて
いる。支持部材46は、枢軸48によって延伸機に取り
付けられており、ビーム44及びそれに支持されたグリ
ッパ30はフィルム20に対して進退可能である。この
構成の重要性は、以下に説明する。各支持部材46は、
ビーム44に対する取付位置とは反対側の支持部材46
の端部において回動運動を調整、制御される。各上側及
び下側ビーム及びそれに連関されたグリッパは、以下の
説明において、グリッパブロックまたはグリッパゾーン
と呼ぶものとする。
【0015】図5は、本発明の方法において使用可能な
長手方向延伸機の代表的な案内用グリッパ装置を示して
いる。図5に示す実施態様において、上側ビーム44は
移動可能であり、下側ビーム44′は固定されている。
所望により下側ビーム44′は上側ビームの代わりに、
若しくは上側ビームとともに移動可能とすることも出来
る。図5において、上側ビーム44は、ブラケット45
によって支持部材46に固定取付されている。支持部材
46は、その下面にブラケット45に隣接して、延長部
47が設けられている。延長部47は、孔49が形成さ
れており、この孔に枢軸48が配置される。所望によ
り、孔49は低摩擦スリーブ(図示せず)または他の手
段で内張りして、支持部材46の回転を容易にする事が
出来る。図4に示すように隣接するグリッパブロックに
延長することが出来る枢軸48は、延伸機に固定取り付
けされ、支持部材46の回動に対して固定状態に保持さ
れる。
【0016】支持部材46のビーム44から遠い側の端
部には、支持部材の回動動作を調整、制御する手段が設
けられている。図5に示す実施態様においては、これ
は、支持部材46のノッチ52に係合した一端と、延伸
機に固定された他端を有する関節ロッド50と、ブラケ
ット54、スプリング56及びセットネジ58で構成さ
れている。関節ロッド50にはネジ部51が設けられて
おり、このネジ部はブラケットに挿通されている。ナッ
ト53は、ロッド50のネジ部51に螺合されており、
ブラケット54の上側に位置する。ブラケット54は、
図5に示すように実質的に逆U字形状に形成されてお
り、上端部55と上端部55に接続され、下向きに延長
された脚部57とを有しており、脚部57は取付部59
を形成するためにおり曲げられた端部を有している。ス
プリング56は、ブラケット54の取付部59と延伸機
に取り付けられており、ブラケット54、ナット53及
び関節ロッド50を上向きに付勢している。ロッド50
に対する上向きの付勢力は、他方において図5におい
て、支持部材46を時計回り方向に回動するように付勢
する。従って、ビーム44は、フィルム20の面に向か
って移動される。
【0017】支持部材46の回動動作を制御するため
に、支持部材46の上側面に係合するセットネジ58が
設けられる。セットネジ58は、ヘッド部60及び軸部
61を有している。軸部61は、支持部材46に対して
固定位置にある部材62に螺合されておりヘッド部60
にトルクが作用された時に、軸部61が軸線方向に移動
する。軸部61を支持部材46に当接した状態でのネジ
58の軸線方向の移動は、枢軸48を中心とした支持部
材46の回動を制限する。好ましくは、ネジ58は、高
精度ネジ軸61を持ち、ネジによってビーム44及びグ
リッパ34をフィルム20に対して昇降するために用い
られる。
【0018】下側ビーム44′は、上側グリッパ34と
実質的に対称の複数の下側グリッパ36を支持する。ビ
ーム44′は、ブラケット45′を介して下側支持部材
46′によって延伸機に固定されている。上述したよう
に、下側ビーム44′及び下側グリッパ36は固定状態
となっていることが好ましい。しかしながら、所望によ
り、下側ビーム44′には、上側ビームと同様の支持構
造を設けて、上側及び下側ビームの一方または双方をフ
ィルム20に対して移動させるように構成することが可
能である。
【0019】次に、図6に関して、代表的な案内用グリ
ッパの構造を、図5の上側グリッパを参照して説明す
る。なお、図5の下側グリッパ36の構造は、実質的に
同一であることが理解されなければならない。グリッパ
34は、一端に環状のフランジ65を持つ実質的に円筒
形状のバレル64として形成される。バレル64は、ビ
ーム44のボア43内に配置され、フランジ65はビー
ム44の溝部41に嵌入する。フランジ65より遠い側
の端部において、バレル64には開口66が形成されて
おり、この開口66は環状溝またはノッチとすることが
出来る。バレル64のフランジ65を設けた側の端部に
は、ボア67が形成されており、このボアには、軸68
のベアリング装置69が配置されている。セットネジ7
0は、バレル64内にベアリング装置69を固定して、
故障、過剰な摩耗が生じた場合におけるベアリング装置
の取り外し、交換を容易とする。ベアリング装置69の
軸には、ベアリングキャップ71が取り付けられてお
り、このベアリングキャップは複数のベアリング(図示
せず)によって軸68に対して回転自在となっている、
上述したように、ベアリングキャップ71は、フィルム
の延伸機を通る移動に対して影響する摩擦抵抗を生じる
ことなく自由回転する。
【0020】ビーム44に対するグリッパのバレル64
の調整は、ボルト74等の周知の係止手段によって固定
取り付けされたL字状のブラケット73内に配置された
ネジによって行われる。ビーム44に取り付けられたス
トッパ部材75は、バレル64のノッチ66とともにビ
ームに対するバレル64の上向き及び下向き動作を制限
する。案内用グリッパ対間の間隙を調整するためには、
調整ネジ72を回転させて、グリッパ間の最大距離が、
所望の許容範囲に入るようにしなければならない。
【0021】自明のように、重力によって、バレル64
は下向きに引かれる。ストッパ部材75は、重力により
上側ビームからのバレル64の抜け出し、特にグリッパ
間にフィルムが存在しない場合のバレル64の抜け出し
を防止する。一方、環状フランジ65と溝部41によ
り、下側ビーム44′に設けるグリッパについて、同様
にバレルの抜け出しを防止する。グリッパ間にフィルム
が存在する場合や、フィルムの厚さの不完全さが生じた
場合等に発生する上側ビーム44のバレル54の上向き
動作は、調整ネジ72とストッパ部材75によって制限
される。下側ビームのグリッパには、通常バレルを上向
きに変位させる力は作用しないので、これらのグリッパ
のバレルの上向き動作の制御は不要である。
【0022】図7は、本発明による代表的な力制御グリ
ッパ対38の好適実施態様を示している。力制御グリッ
パ対は、上側及び下側ビーム44、44′にそれぞれ設
けた上側グリッパ40と下側グリッパ42によって構成
される。力制御グリッパ対38の支持構造は、図5に関
してさきに説明した案内用グリッパ32と実質的に同一
であり、それぞれの支持部材46、46′をビーム4
4、44′に取り付ける上側及び下側ブラケット45、
45′によって構成される。上側支持部材46には、孔
49を有する延長部47が設けられており、前述したよ
うにこの孔には枢軸48が挿通されている。案内用グリ
ッパ32と同様に、力制御グリッパ38は、変位可能な
上側ビーム44のみによって示されており、所望によ
り、下側ビーム44′を固定しなくともよい。
【0023】本発明の方法により長手方向延伸機におい
て力を制御された把持を得るために、図5に示す構成を
変更する必要があった。この変更は、本発明の力を制御
した把持がフィルムに注意深く制御可能で、実質的に一
定の力を付与することを要するために必要となる。図5
に示した装置は、負荷されている力を測定し及び/また
は調整することが出来ず、実質的に一定の力を得ること
が困難であったため、これらの条件を満足することが出
来ないものとなっている。さらに、図5に示した装置
は、力の制御において必要な融通性を具備しておらず、
特に異なる厚さのフィルムを同一の延伸機に通す場合の
融通性を有しておらず、従って、本発明の主要な目的に
合致しない。
【0024】従って、図7に示す好適実施態様におい
て、力制御グリッパの回動を調整、制御する手段は、ネ
ジ部51を有するとともに、一端が支持部材46に係合
し、他端が延伸機に固定された関節ロッド50によって
構成される。上端部55と脚部57と外向きにおり曲げ
られた取付部59とを備えたU字形状のブラケット54
が、ロッド50のネジ部51に螺合するナット53によ
ってロッド50に連関される。一対の空気シリンダ80
が、一端においてブラケット54の取付部59に取り付
けられ、他端において延伸機に取り付けられる。この構
成においてM支持部材46は、空気シリンダ80の空気
圧の変化によって枢軸48を中心に回動する。空気シリ
ンダ80は、一定の力に保持されており、グリッパの間
隙ではなく、この力が制御されるので、調整ネジ58
は、本実施例においては不要となる。
【0025】本発明による上側力制御グリッパ40の好
適実施例は、図8に示されており、一端に、ベアリング
装置69の軸68が配置されるボア167を持つバレル
164によって構成される。図6の案内用グリッパと同
様に、ベアリング装置69は、ネジ70によってバレル
164に取り付けられる。環状フランジ165をバレル
164のベアリング装置69の取付端部の近傍に設ける
ことが可能であり、フランジは、ビーム44の溝部41
内に収容されるように構成される。バレル164のフラ
ンジ165から遠い側の端部には、ネジ168を収容す
るテーパ孔166が形成される、環状フランジ169
は、ネジ168に固定取り付けされ、これとともに回転
する。フランジ169は、ビーム44のボア43よりも
大きな直径に形成されている。スプリング170は、ネ
ジ168を中心に配置され、一端においてフランジ16
9に当接し、他端においてブラケット171に当接す
る。ブラケット171は、実質的にU字形状の部材で構
成され、ボルト172等の周知の手段によってビーム4
4に固定される。なお、空気シリンダ等の他の力調整装
置を、スプリング170に替えて用いることも適当であ
る。いずれの場合においても、各個のグリッパは、所定
の、実質的に一定な力をフィルムに負荷する。
【0026】本発明によれば、制御された把持力をフィ
ルムに作用させるための三つの技術がある。第一の技術
は、本明細書においてブロック力制御と呼ばれるもの
で、フィルムの面に直角な方向に、フィルムに対して所
望の大きさの力が作用されるまで、上側ビーム44をフ
ィルムに向かって移動させるために空気シリンダ80を
動作させるものである。この技術が用いられた場合、図
8に示すグリッパの使用は不要となり、図6に示す構造
を持つグリッパが使用される。
【0027】第二の技術は、本明細書において個別力制
御と呼ばれるもので、フィルムに所望の力を作用させる
ためにバネ定数及びジオメトリに基づいて選択されたス
プリング170を有する図8の構造を持つグリッパが使
用される。この技術においては、ビーム44、44′は
可動であることを必要としない。第三の技術は、最初の
二つの技術の組み合わせであり、本発明において好適な
技術である。この技術は、空気シリンダを用いてブロッ
ク制御により作用される力とスプリング等の使用によっ
て各個のグリッパに作用する力を組み合わせて、ビーム
44の全グリッパによりフィルムに負荷される合計力
が、ビームのすべてのグリッパに分配されるビームによ
って負荷される力と等しくなるように構成される。三つ
の技術のいずれにおいても、上側または下側のグリッパ
によりフィルムに力を作用させることが出来る。
【0028】延伸工程を通じて、フィルムは、連続的に
厚さを変えられ、長手方向に延伸させられて薄くなる。
また、フィルムは加熱され、冷却されるので、種々の弾
性度を持ち、これによって、損傷を受けることなくグリ
ッパのベアリングに接触に耐える。例えば、フィルムが
第二の加熱ゾーン26に入った当初は、フィルムの表面
は柔らかい状態となっているが、フィルムのコア部分は
未だに軟化していない状態となっている。従って、この
点では、フィルムは、ガラス転移温度に到達していない
ので実際に長手方向に延伸されない。この結果、工程の
この段階における力を制御された把持は、実質的に力制
御が不可能であり、間隙制御による把持が必要な程度の
非常に狭い教養範囲を有している。
【0029】フィルムが実際に長手方向に延伸され始め
る、工程の転移点が、間隙制御把持を力制御把持に切り
替える好適な位置である。工程のこの部分において、フ
ィルムに損傷を与えることなくフィルムを幅方向に規制
するために必要な把持力の大きさは、延伸スパンに従っ
て変化し、実験的に決定される。好ましくは、最初にブ
ロック制御によって、延伸機の出口に近い側のブロック
から逆向きに、即ち上流側に力制御グリッパを持つ最初
のブロックまで順次把持力を生成する。一般に、フィル
ムは、延伸作業の終端において最も大きな弾性力を持
ち、この弾性により適正な把持力の形成が容易となる。
【0030】フィルムが実際に延伸を開始する転移点を
決定するための好適な方法は、ストロボタコメータを用
いてグリッパのキャップのリニア速度を測定し、その測
定速度を延伸機の入口側及び出口側のニップローラの回
転速度と比較する。ベアリングキャップのリニア速度が
入口側ニップローラの速度よりも大きく、出口側のニッ
プローラの速度よりも小さい場合には、フィルムは延伸
している。ベアリングキャップのリニア速度がいずれか
の組のニップローラの速度に等しい場合、フィルムは延
伸していない。同一の延伸機に厚さの異なるいくつかの
タイプのフィルムを通す場合には、各フィルムの転移点
を決定して、最も長い転移点までのスパンを持つフィル
ムの転移点からすべてのフィルムに対して力制御を開始
するようにすることが望ましい。
【0031】
【実施例】以下の実施例は、本発明の方法及びその方法
に使用する装置を説明することを意図するもので、いず
れも限定的に解釈されるべきものではない。ポリエステ
ルフィルムを用いた特定の実施例において、溶融ポリエ
チレンテレフタレートは0.0535インチ(0.135
9cm)の厚さの成形されたフィルムとしてアモルファ
スシートを形成するために成形された。成形されたシー
トは、上記の長手方向延伸機に通される。フィルムは約
65℃で延伸機に導入され、約70℃乃至約95℃に加
熱され、次いで約65℃まで冷却された。出口側ニップ
ローラの回転速度は、入口側ニップローラの回転速度の
約3.5倍であった。フィルムは、本明細書において説
明したようにフィルムのビード部をグリッパベアリング
によって把持、規制しながら長手方向に延伸された。表
1は、フィルムの各長手側側部における延伸フィルムを
案内、規制するためのグリッパに使用される条件を示し
ている。ゾーンは、フィルムの二つの長手側側部に相互
に対向する二つのブロックの位置と一致する延伸機の長
手方向位置を示す。ブロックは複数の対称のグリッパの
組を有する上側及び下側ビームを示し、フィルムの上側
に位置する上側ビームは可動であり、フィルムの下側の
下側ビームは固定である。この例において、間隙制御グ
リッパ装置を含む各グリッパブロックは、ブロック圧を
制御するために公称径0.75インチ(1.91cm)の
空気シリンダを四つ使用する。使用される空気シリンダ
は、オハイオ州シンシナティのクリパード・インスツー
ルメント・ラボ(Clippard Instrument Lab)によって製
造されたモデル番号UDR−12であった。すべての幅
制御用グリッパ装置に使用されるスプリングの長さは
1.25インチ(3.18cm)であり、スプリングはス
テンレス製であった。
【0032】
【表1】 ゾーン1におけるグリッパベアリング間隙のテーパは、
グリッパベアリングの各個のセットネジによる調整と同
時に、主にブロックの始端及び終端のブロックセットネ
ジを用いて設定された。ブロック圧は、重合体フィルム
の厚さにばらつきが合った場合にも案内用グリッパを所
定の位置に確実に保持するために、支持部材をストッパ
部材に押圧するために、ゾーン1で最大とされた。過剰
なグリッパ間隙(グリッパ間隙ー平均フィルム厚)は、
ゾーン2へのフィルムの案内をより良好にするために
0.0065インチ(0.0165cm)まで漸減され
た。ゾーン2は、発生する可能性のある工程の狂いを許
容しつつストッパブロックに対して支持部材を当接保持
するための十分な圧力を確実に負荷するために、ストッ
パブロックセットネジとブロック圧を組み合わせて用い
た。ゾーン2内のグリッパは、ベアリングがフィルムに
単に当接し、フィルムがグリッパのスプリングを押し上
げた時に間隙が形成されるように設定された。実際のス
プリングの圧縮は、0.2インチ(0.51cm)(機械
的プレロード)プラスフィルム厚であった。ゾーン2乃
至7において、グリッパスプリングは、スプリング長の
約33%に圧縮された。
【0033】成形されたフィルムは、表1に示すグリッ
パの条件を用いて、0.0154インチ(0.0392c
m)の厚さに延伸された。成形されたフィルムは、グリ
ッパを再整列することを要さず、またグリッパに関連し
た動作の乱れを生じることなく、連続的に延伸された。
製造されたフィルムは、欠陥がないものであった。
【0034】
【発明の効果】上記のように、本発明によれば、迅速且
つ簡単に設定及び運転が可能であり、フィルムの製造に
おける効率、融通性及び生産性を向上することが出来る
フィルムのシートの長手方向の改良された延伸方法およ
びそれに使用する装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】長手方向延伸機及びフィルムシートの延伸方法
を示す概略図である。
【図2】延伸機のフィルムの移動方向に沿って見た、特
にグリッパによるフィルムの案内状態を示す、対のグリ
ッパの概略図である。
【図3】所定の力でフィルムを把持した状態を示す、図
2と同様の概略図である。
【図4】グリッパのブロック配置を示す、フィルム面上
側に配置された連続した複数のグリッパの一部を割愛し
て示す平面図である。
【図5】対のグリッパによるフィルムの案内状態を示
す、図4の5−5線に沿って見たグリッパブロックの横
断面図である。
【図6】グリッパを調整する手段を示す、図5の上側グ
リッパの拡大横断面図である。
【図7】グリッパ対によるフィルムの把持、及びフィル
ムに所定の把持力を負荷するためのグリッパブロックの
支持及び調整のための手段を示す、図5と同様のグリッ
パブロックの横断面図である。
【図8】本発明による好適なグリッパ調整手段を示す、
図7の上側グリッパの拡大横断面図である。
【符号の説明】
10 延伸機 12、14、16、18 ニップローラ 20 フィルム 21 長手側側部 24 第一の加熱ゾーン 26 第二の加熱ゾーン 28 冷却ゾーン 30 グリッパ対 32 案内用グリッパ対 38 力制御グリッパ対 44 ビーム 46 支持部材 50 間接ロッド 54 ブラケット 58 セットネジ 64 バレル 80 空気シリンダ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】成形されたフィルムは、表1に示すグリッ
パの条件を用いて、0.0154インチ(0.0392c
m)の厚さに延伸された。成形されたフィルムは、グリ
ッパを再整列することを要さず、またグリッパに関連し
た動作の乱れを生じることなく、連続的に延伸された。
製造されたフィルムは、欠陥がないものであった。
【発明の効果】上記のように、本発明によれば、迅速且
つ簡単に設定及び運転が可能であり、フィルムの製造に
おける効率、融通性及び生産性を向上することが出来る
フィルムのシートの長手方向の改良された延伸方法およ
びそれに使用する装置が提供される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】本発明の要旨およびその実施態様を以下に
要約して示す。 1. フィルムの厚肉に形成された長手側側部の内側
で、これに隣接してフィルムの上側及び下側に配置され
た複数の連続した対のグリッパにより幅方向の寸法を規
制しつつ、フィルムトを長手方向に搬送して、厚肉に形
成された長手側側部を有するフィルムのシートを長手方
向に延伸する方法であって、 a) 最初に、所定の間隙を持つ前記グリッパの対の第
一のグループによりフィルムを所定距離案内し、 b) フィルムに対して実質的に直角方向に負荷される
所定の大きさの力により、前記グリッパの対の第二のグ
ループによりフィルムを把持するようにしたことを特徴
とする延伸方法。 2. 前記グリッパの対の第二のグループによりフィル
ムを把持する工程は、前記の各グリッパの対の少なくと
も一方のグリッパが、フィルムに所定の大きさの力を負
荷するように調整される前項1に記載の方法。 3. 前記グリッパの対の第二のグループによりフィル
ムを把持する工程は、前記の各グリッパの対の少なくと
も一方のグリッパがフィルムに力を負荷するように調整
されるとともに、前記グリッパの対は少なくとも一つの
ビームに取付、保持され、前記少なくとも一つのビーム
をフィルムに力を作用させるように調整し、前記少なく
とも一つのビームによって負荷された力は、前記少なく
とも一つのビームに取り付けられ、これに保持された前
記グリッパの対に分配されるとともに前記所定の力の大
きさに等しい、前項1に記載の方法。 4. 前記グリッパの対の第二のグループによりフィル
ムを把持する工程は、少なくとも一つのビームの調整に
よって構成され、グリッパの対は前記少なくとも一つの
ビームに取付、保持されて、フィルムに所定の大きさの
力を負荷することを特徴とする前項1に記載の方法。 5. 前記グリッパの対の第一のグループによりフィル
ムを案内する工程は、前記各グリッパの対の少なくとも
一方のグリッパを調整して、所定の大きさの間隙を形成
することからなる前項1に記載の方法。 6. 少なくとも一つのビームに取付、保持されている
前記グリッパの対の第一のグループによりフィルムを案
内する工程が、この少なくとも一つのビームを調整する
ことによって、所定の大きさの間隙を形成することから
なる前項1に記載の方法。 7. 少なくとも一つのビームに取付、保持されている
前記グリッパの対の第一のグループによってフィルムを
案内する工程が、第一の間隙を形成するために各前記グ
リッパの対の少なくとも一つを調整し、第二の間隙を形
成するために前記少なくとも一つのビームを調整するよ
うに構成され、前記第一及び第二の間隙が一緒になって
前記所定の大きさの間隙を形成する前項1に記載の方
法。 8. 前記グリッパの対の第一のグループによってフィ
ルムを案内する工程が、更に、間隙の大きさを変化させ
る工程を含み、所定の間隙の大きさがグリッパの対の第
二のグループにフィルムが係合する直前において最小と
なる前項1に記載の方法。 9. 前記所定の間隙の大きさは、フィルムの平均厚さ
よりゼロ乃至0.015インチ(0.0381cm)大き
い範囲で変化する前項8に記載の方法。 10. 所定の大きさの力によりフィルムを把持する工
程は、フィルムが実際に長手方向の延伸を開始する点か
ら開始される前項1に記載の方法。 11. フィルムに係合して、これを延伸する手段と、
該フィルムのガラス転移温度よりも高い温度及び低い温
度にフィルムを加熱、冷却する手段と、フィルムの面の
上側及び下側に、フィルムの肉厚の長手側側部の内側に
これに隣接して配置される複数のグリッパ対を有する型
式のもので、厚肉の長手側側部に有するフィルムのシー
トを長手方向に延伸する長手方向延伸機において使用す
る装置であって、該装置が a) フィルムの面の上側及び下側に配置されグリッパ
対の第一のグループと、 b) 前記第一のグループのグリッパ対を相互に調整可
能に変位させて、グリッパ間に所定の大きさの間隙を形
成する手段と、 c) フィルムの面の上側及び下側に、グリッパ対の第
一のグループに隣接して配置される第二のグループのグ
リッパ対と、 d) 第二のグループのグリッパ対を、フィルムの面に
対して実質的に直角な方向で、所定の実質的に一定の大
きさの力によってフィルムを把持するために相互に調整
可能に変位させる手段とによって構成されることを特徴
とするフィルムを長手方向に延伸する装置。 12. 前記第二のグループのグリッパ対は、 a) フィルムの面の上側に配置され、フィルムの長手
方向寸法に実質的に平行な少なくとも一つのビームと、 b) 前記少なくとも一つのビームに取り付けられた支
持部材と、 c) 前記少なくとも一つのビームに取り付けられ、保
持された複数のグリッパで構成され、前記グリッパが、 1) 前記少なくとも一つのビームのボア内に配置され
た実質的に円筒状のバレルと、 2) フィルムの面に隣接した前記バレルの端部に取り
付けられたベアリング手段と、 3)前記所定の大きさの力でフィルムを把持するために
グリッパを調整可能に変位させる手段によって構成さ
れ、前記バレル及びベアリング手段をフィルムに向かっ
て付勢するスプリング手段によって構成される、前項1
1に記載の装置。 13. 前記第二のグループのグリッパ対が、 a) フィルムの面の上側に配置され、フィルムの長手
方向寸法に実質的に平行な少なくとも一つのビームと、 b) 前記少なくとも一つのビームに取り付けられ、保
持された複数のグリッパと、 c) 前記少なくとも一つのビームの各端部に取り付け
られ、回動中にフィルムの面に対して前記少なくとも一
つのビームを進退変位させる回動変位可能な支持部材
と、 d) 前記少なくとも一つのビームから遠い位置にある
前記支持部材に運転可能に連結され、前記支持部材を回
動変位させるとともに、前記所定の大きさの力でフィル
ムを把持するために前記グリッパを調整可能に変位させ
る手段からなる空気シリンダ手段とによって構成される
前項11に記載の装置。 14. 前記第二のグループのグリッパ対は、 a) フィルムの面の上側に配置され、フィルムの長手
方向寸法に実質的に平行な少なくとも一つのビームと、 b) 前記少なくとも一つのビームの各端部に取り付け
られ、回動中にフィルムの面に対して前記少なくとも一
つのビームを進退変位させる回動変位可能な支持部材
と、 c) 前記少なくとも一つのビームから遠い位置にある
前記支持部材に運転可能に連結され、前記支持部材を回
動変位させる空気シリンダ手段と、 d) 前記少なくとも一つのビームに取り付けられ、保
持された、1)前記少なくとも一つのビームのボア内に配
置された実質的に円筒状のバレルと、2)フィルムの面に
隣接した前記バレルの一つの端部に取り付けられたベア
リング手段と、3)前記バレル及びベアリング手段をフィ
ルムに向かって付勢するスプリング手段によって構成さ
れた複数のグリッパとによって構成され、 e) 前記空気シリンダ手段と前記スプリング手段が、
フィルムに所定の大きさの力を負荷するためにグリッパ
を調整可能に変位させる手段を構成する前項11に記載
の装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ニール・アイ・スタインバーグ アメリカ合衆国サウスカロライナ州29650. グリアー.シルバークリークコート106 (72)発明者 ジヨン・アルバート・スチユアート・ザサ ード アメリカ合衆国オハイオ州43147.ピカリ ングトン.チヨーサーコート9767

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚肉に形成された長手側側部の内側で、
    これに隣接してフィルムの上側及び下側に配置された複
    数の連続した対のグリッパにより幅方向の寸法を規制し
    つつ、フィルムのシートを長手方向に搬送して、厚肉に
    形成された長手側側部を有するフィルムを長手方向に延
    伸する方法であって、 a) 最初に、所定の間隙を持つ前記グリッパの対の第
    一のグループによりフィルムを所定距離案内し、 b) フィルムに対して実質的に直角方向に負荷される
    所定の力により、前記グリッパの対の第二のグループに
    よりフィルムを把持するようにしたことを特徴とする延
    伸方法。
  2. 【請求項2】 前記グリッパの対の第二のグループによ
    りフィルムを把持する工程は、前記の各グリッパの対の
    少なくとも一方のグリッパが、フィルムに所定の力を負
    荷するように調整される請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記グリッパの対の第二のグループによ
    りフィルムを把持する工程は、前記の各グリッパの対の
    少なくとも一方のグリッパがフィルムに所定の力を負荷
    するように調整されるとともに、前記グリッパの対は少
    なくとも一つのビームに取付られ、前記少なくとも一つ
    のビームをフィルムに力を作用させるように調整し、前
    記少なくとも一つのビームによって負荷された力は、前
    記少なくとも一つのビームに取り付けられ、これに保持
    された前記グリッパの対に分配されるとともに前記所定
    の力の大きさに等しい、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記グリッパの対の第二のグループによ
    りフィルムを案内する工程は、少なくとも一つのビーム
    の調整によって構成され、グリッパの対は前記少なくと
    も一つのビームに取付、保持されて、フィルムに所定の
    力を負荷することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記グリッパの対の第一のグループによ
    りフィルムを把持する工程は、前記の各グリッパの対の
    少なくとも一方のグリッパが、前記グリッパの対に所定
    の間隙を形成するように調整される請求項1に記載の方
    法。
  6. 【請求項6】 前記グリッパの対の第一のグループによ
    りフィルムを案内する工程は、少なくとも一つのビーム
    の調整によって構成され、前記グリッパの対は第一のグ
    ループは前記少なくとも一つのビームに取付、保持され
    て、前記グリッパの対に所定の間隙を形成するように調
    整される請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記グリッパの対の第一のグループによ
    ってフィルムを案内する工程が、第一の間隙を形成する
    ために各前記グリッパの対の少なくとも一つを調整し、
    第二の間隙を形成するために前記少なくとも一つのビー
    ムを調整するように構成され、前記第一及び第二の間隙
    が一緒になって前記所定の間隙を形成する請求項第1項
    に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記グリッパの対の第一のグループによ
    ってフィルムを案内する工程が、間隙の大きさを変化さ
    せる工程を含み、所定の間隙の大きさがグリッパの対の
    第二のグループにフィルムが係合する直前において最小
    となる請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記所定の間隙の大きさは、ゼロ乃至
    0.015インチ(0.0381cm)フィルムの平均厚
    さより大きい範囲で変化する請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 所定の大きさの力によるフィルムの把
    持は、フィルムが実際に長手方向の延伸を開始する点か
    ら開始される請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】 フィルムに係合して、これを延伸する
    手段と、該フィルムのガラス転移温度よりも高い温度及
    び低い温度にフィルムを加熱、冷却する手段と、フィル
    ムの面の上側及び下側に、フィルムの肉厚の長手側側部
    の内側にこれに隣接して配置される複数のグリッパ対で
    構成され、厚肉の長手側側部に有するフィルムのシート
    を長手方向に延伸する長手方向延伸機を使用する装置で
    あって、 a) フィルムの面の上側及び下側に配置されグリッパ
    対の第一のグループと、 b) 前記第一のグループのグリッパ対を相互に調整可
    能に変位させて、グリッパ間に所定の大きさの間隙を形
    成する手段と、 c) フィルムの面の上側及び下側に、グリッパ対の第
    一のグループに隣接して配置されるグリッパ対の第二の
    グループと、 d) 第二のグループのグリッパ対を、フィルムの面に
    対して実質的に直角な方向で、所定の実質的に一定の力
    によってフィルムを把持するために相互に調整可能に変
    位させる手段とによって構成されることを特徴とするフ
    ィルムを長手方向に延伸する装置。
  12. 【請求項12】 前記第二のグループのグリッパ対は、 a) フィルムの面の上側に配置され、フィルムの長手
    方向に実質的に平行な少なくとも一つのビームと、 b) 前記少なくとも一つのビームに取り付けられた支
    持部材と、 c) 前記少なくとも一つのビームに取り付けられ、保
    持された複数のグリッパで構成され、前記グリッパが、 1) 前記少なくとも一つのビームのボア内に配置され
    た実質的に円筒状のバレルと、 2) フィルムに隣接した前記バレルの端部に取り付け
    られたベアリング手段と、 3)前記所定の大きさの力でフィルムを把持するために
    グリッパを調整可能に変位させる手段によって構成さ
    れ、前記バレル及びベアリング手段をフィルムに向かっ
    て付勢するスプリング手段によって構成される、請求項
    11に記載の装置。
  13. 【請求項13】 前記第二のグループのグリッパ対が、 a) フィルムの面の上側に配置され、フィルムの長手
    方向に実質的に平行な少なくとも一つのビームと、 b) 前記少なくとも一つのビームに取り付けられ、保
    持された複数のグリッパと、 c) 前記少なくとも一つのビームの一端に取り付けら
    れ、回動中にフィルムの面に対して前記少なくとも一つ
    のビームを進退変位させる回動変位可能な支持部材と、 d) 前記少なくとも一つのビームから遠い側の前記支
    持部材の端部に連結され、前記支持部材を回動変位させ
    るとともに、前記所定の大きさの力でフィルムを把持す
    るために前記グリッパを調整可能に変位させる手段を構
    成する空気シリンダとによって構成される請求項11に
    記載の装置。
  14. 【請求項14】 前記第二のグループのグリッパ対は、 a) フィルムの面の上側に配置され、フィルムの長手
    方向に実質的に平行な少なくとも一つのビームと、 b) 前記少なくとも一つのビームの一端に取り付けら
    れ、回動中にフィルムの面に対して前記少なくとも一つ
    のビームを進退変位させる回動変位可能な支持部材と、 c) 前記少なくとも一つのビームから遠い側の前記支
    持部材の端部に連結され、前記支持部材を回動変位させ
    る空気シリンダと、 d) 前記少なくとも一つのビームに取り付けられ、保
    持された、1)前記少なくとも一つのビームのボア内に配
    置された実質的に円筒状のバレルと、2)フィルムに隣接
    した前記バレルの端部に取り付けられたベアリング手段
    と、3)前記所定の大きさの力でフィルムを把持するため
    にグリッパを調整可能に変位させる手段によって構成さ
    れ、前記バレル及びベアリング手段をフィルムに向かっ
    て付勢するスプリング手段によって構成された複数のグ
    リッパとによって構成され、 e) 前記空気シリンダと前記スプリング手段が、フィ
    ルムに所定の大きさの力を負荷するためにグリッパを調
    整可能に変位させる手段を構成する請求項11に記載の
    装置。
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Cited By (1)

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