JPH06398Y2 - 氷菓容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本案は、かき氷等の氷菓を収納する氷菓容器に係る。

「従来の技術と考案が解決しようとする課題」 カップ状容器体の上面開口を平板状の蓋体で閉塞した氷
菓容器が広く知られている。

しかしながら、上記従来容器は、画一的で面白みに欠け
る欠点があった。

本案は、容器を山形に盛り上げた形態とすることで、消
費者の購買意欲を刺激すると共に、容器体周壁を上方大
径のテーパ状とすることで、容器内に山形に盛り上げて
収納した氷菓を食し易いよう設けた。

「課題を解決するための手段」 底壁２周縁から上方大径の第１テーパ状周壁５を起立
し、該第１テーパ状周壁上端から斜め下外方へ第１折返
し筒部６を垂設した皿状容器体１と、上記第１テーパ状
周壁５内面へ上方大径の第２テーパ状周壁９を、かつ上
記第１折返し筒部６外面へ第２テーパ状周壁９上端から
斜め下外方へ垂設した第２折返し筒部10を、それぞれ着
脱自在に嵌合させ、かつ第２テーパ状周壁９下端から上
記底壁２上方へ山形の蓋部11を起立した蓋体８とからな
り、底壁２上面と蓋部11下面との間に氷菓12を収納させ
た。

「作用」 かき氷等の氷菓12は、皿状容器体１の底壁２上面と蓋部
11下面との間の山形空間に収納されたいるので、流通過
程で崩れたりすることがなく、山形に盛り上げた形状が
保持される。

また、蓋体８を取外せば、山形に盛り上げた氷菓を食す
ることができ、更に上方大径の第１テーパ状周壁５があ
るため、氷菓がこぼれ難い。

「実施例」 １は皿状容器体であり、該皿状容器体は、底壁２周縁か
ら短筒３を起立し、該短筒上端から外向きフランジ状壁
４を介して上方大径の第１テーパ状周壁５を起立し、か
つ該第１テーパ状周壁の上端から斜め下外方へ第１折返
し筒部６を垂設している。

８は蓋体であり、該蓋体は、既述第１テーパ状周壁５内
面へ上方大径の第２テーパ状周壁９を、かつ既述第１折
返し筒部６外面へ第２テーパ状周壁９上端から斜め下外
方へ垂設した第２折返し筒部10を、それぞれ着脱自在に
嵌合させ、かつ第２テーパ状周壁９下端から既述底壁２
上方へ山形の蓋部11を起立している。該蓋体は透明とし
て、既述底壁２上面と蓋部11下面との間に収納した氷菓
12を透視できるようにするとよい。

また、既述第１，第２折返し筒部６，10には、蓋体８が
不用意に開蓋するのを阻止する手段を適宜講じるものと
し、例えば、第１折返し筒部６と第２折返し筒部10とを
粘着テーパで止めてもよく、また、第２折返し筒部10の
内面下端に係合突条を複数付設し、該係合突条上面を第
１折返し筒部６下端へ係脱自在に係合させてもよい。

なお、上記各部材は合成樹脂材により成形する。

「考案の効果」 本案は上記構成とするものであり、皿状容器体１は、底
壁２周縁から上方大径の第１のテーパ状周壁５を起立し
てなり、また、蓋体８は、第１テーパ状周壁５内面へ上
方大径の第２テーパ状周壁９を着脱自在に嵌合させ、か
つ該第２テーパ状周壁下端から上記底壁２上方へ山形の
蓋部11を起立してなるから、容器の全体形状を器に氷菓
を山状に盛り上げた形態とすることができ、よって、消
費者の購買意欲を刺激して、売上の拡大をもたらすこと
ができ、また、皿状容器体１の底壁２上面と蓋部11下面
との間の山形空間へ氷菓を充填したから、消費者に山形
に盛り上げた氷菓を提供することができると共に、他容
器に移す面倒を要せず、山形に盛り上げた氷菓を食すこ
とができ、更に、底壁２周縁から上方大径の第１テーパ
状周壁５を起立したから、氷菓を崩してかきまぜたりし
ても、皿状容器体１の外にこぼれたりせず、従って食べ
易い。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本案容器の縦断面図、第２図は蓋体を取外し
た状態での斜視図である。 １…皿状容器体 ８…蓋体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】底壁２周縁から上方大径の第１テーパ状周
   壁５を起立し、該第１テーパ状周壁上端から斜め下外方
   へ第１折返し筒部６を垂設した皿状容器体１と、上記第
   １テーパ状周壁５内面へ上方大径の第２テーパ状周壁９
   を、かつ上記第１折返し筒部６外面へ第２テーパ状周壁
   ９上端から斜め下外方へ垂設した第２折返し筒部10を、
   それぞれ着脱自在に嵌合させ、かつ第２テーパ状周壁９
   下端から上記底壁２上方へ山形の蓋部11を起立した蓋体
   ８とからなり、底壁２上面と蓋部11下面との間に氷菓12
   を収納させたことを特徴とする氷菓容器。