JPH0639842U

JPH0639842U - フィーダボード装置

Info

Publication number: JPH0639842U
Application number: JP8569692U
Authority: JP
Inventors: 静夫増田
Original assignee: 株式会社篠原鉄工所
Priority date: 1992-11-02
Filing date: 1992-11-02
Publication date: 1994-05-27

Abstract

(57)【要約】【目的】印刷作業の開始当初から紙通しの良好なフィ
ーダボード装置を得る。【構成】複数の紙押さえローラ（６）を一体的に移動
調整するためのガイドレール（１１）を有する機枠（１
２）の先端が回動可能に支持され、後端が押し上げ手段
（１５）によって押し上げられるようになされたフィー
ダボード装置である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、枚葉式印刷機の給紙部に関し、特に、ストリーム状に給送される用紙の紙通しを改善したフィーダボード装置に関する。

【０００２】

【考案の背景】

枚葉式印刷機の給紙部にあっては、図４に示すように、多種多様な紙寸、紙厚の用紙（１）をパイルしておき、これをバキュームサッカー（２）によって一枚づつ吸着してフィーダボード装置の基体（３）上に送り出し、この基体（３）上で用紙（１）の一部が重なり合ったストリーム状として、用紙（１）の見当合わせ及びタイミング調整を行いつつ、用紙（１）を印刷ユニット（４）に送り込む。

【０００３】フィーダボード装置は、用紙（１）の進行方向に複数列設けられたテープコンベア（５）と、このテープコンベア（５）の駆動手段、そして、ストリーム状の用紙（１）の上面から用紙（１）をテープコンベア（５）に押し付けて摩擦による搬送力を生じさせる紙押さえローラ（６）を主要な構成要素としている。

【０００４】ところで、印刷作業を開始する際、バキュームサッカー（２）によってパイルから用紙（１）を送り出すと、第４図に示した通り、最初の一枚目の用紙（１）がテープコンベア（５）と紙押さえローラ（６）との間に具合良く入り込めないことが多い。このような不具合は、特に用紙（１）の紙厚が薄く、従って、いわゆる紙のコシが弱い場合に著しい。このため、オペレータは、紙押さえローラ（６）を保持する機枠（７）を持ち上げ、一枚目の用紙（１）をテープコンベア（５）と紙押さえローラ（６）との間に入り込ませて、ストリーム状の用紙（１）の流れを確保してやる必要がある。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】本考秦は、上記した問題に鑑みてなされ、進歩したフィーダボード装置を提供するもので、その目的は、印刷作業の開始当初から紙通しを良好なものとすることにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

このために、本考案に係るフィーダボード装置は、複数の紙押さえローラ（６）を一体的に移動調整するためのガイドレール（１１）を有する機枠（１２）の先端が回動可能に支持され、後端が押し上げ手段（１５）によって押し上げられるようにしたことを特徴とする。

【０００７】

【作用】

作業開始時に、押し上げ手段（１５）が機枠（１２）を僅かに押し上げ、テープコンベア（５）と紙押さえローラ（６）との間に隙間を作って最初の一枚目の用紙（１）を迎え入れるので、当初から紙通しを良好なものとすることができる。

【０００８】

【実施例】

以下、図面を参照して、本考案の実施例につき詳細に説明する。図１は、本考案に係るフィーダボード装置の一実施例を示す側面図、図２は、同平面図、図３は、本案装置の作動後の状態を示す側面図である。

【０００９】図面において、符号（３）は、フィーダボード装置の基体を示し、この基体（３）には、無端ベルトであるテープコンベア（５）が用紙（１）を搬送するために複数条設けられている。テープコンベア（５）は、ベルトローラ（８）、（９）間に張設されており、図示しないモータ等の駆動手段により速度制御可能に運転される。

【００１０】用紙（１）は、ただ単にテープコンベア（５）上に載せられただけでは、具合良く搬送されない。それ故、用紙（１）をテープコンベア（５）に押圧して摩擦による搬送力を生じさせるため、複数の紙押さえローラ（６）がテープコンベア（５）に対向する状態で設けられている。

【００１１】これらの複数の紙押さえローラ（６）は、個別に配設されるのではなく、共通する一本の支持シャフト（１０）に取り付けられており、かつ、この支持シャフト（１０）の両端は、用紙（１）の進行方向に沿ったガイドレール（１１）に移動調整可能に取り付けられている。これにより、複数の紙押さえローラ（６）は、用紙（１）の進行方向について一体的に、移動調整されるようになっている。

【００１２】フィーダボード装置の基体（３）にいわば覆い被さる形の機枠（１２）は、前記ガイドレール（１１）、支持シャフト（１０）等によって構成される枠組であり、その主要な役割は、紙押さえローラ（６）を移動調整可能に支持することである。本案装置にあっては、機枠（１２）の進行方向先端は軸（１３）によって回動可能に支持されており、また、後端の支持脚（１４）の直下には、エアーシリンダによる押し上げ手段（１５）が設けられている。

【００１３】この押し上げ手段（１５）は、最初の一枚目の用紙（１）をフィーダボード装置に送り込む時にのみ作動され、図１に示すように、軸（１３）を中心にして機枠（１２）を回動させて、基体（３）と紙押さえローラ（６）との間に隙間を作り、その隙間に用紙（１）の先端を通すものである。けれども、一旦１枚目の用紙（１）が入り込みさえすれば、後続の用紙（１）は難なくストリーム状に送り込まれるので、押し上げ手段（１５）は役目を終え、図３に示したように、用紙（１）はテープコンベア（５）と紙押さえローラ（６）との間に挟圧されて搬送されていく。

【００１４】本考案に係るフィーダボード装置によれば、運転開始当初から順調に紙通しを行うことができるので、枚葉式印刷機の自動化に貢献することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るフィーダボード装置の一実施例を
示す側面図である。

【図２】同平面図である。

【図３】本案装置の作動後の状態を示す側面図である。

【図４】従来技術を示す側面図である。

【符号の説明】

１用紙３基体５テープコンベア６紙押さえローラ１０支持シャフト１１ガイドレール１２機枠１３軸１４支持脚１５押し上げ手段

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】複数の紙押さえローラ（６）を一体的に
移動調整するためのガイドレール（１１）を有する機枠
（１２）の先端が回動可能に支持され、後端が押し上げ
手段（１５）によって押し上げられるようにしたことを
特徴とするフィーダボード装置。