JPH0639802B2 - 可変剛性フレーム - Google Patents

可変剛性フレーム

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JPH0639802B2
JPH0639802B2 JP19298788A JP19298788A JPH0639802B2 JP H0639802 B2 JPH0639802 B2 JP H0639802B2 JP 19298788 A JP19298788 A JP 19298788A JP 19298788 A JP19298788 A JP 19298788A JP H0639802 B2 JPH0639802 B2 JP H0639802B2
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rigidity
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cylinder
piston rod
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JP19298788A
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JPH0243427A (ja
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祥三 前田
鐸二 小堀
真巨 飯塚
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Kajima Corp
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Kajima Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はブレースや耐震壁に剛性可変装置を接続して
剛性を可変にし、制震構造化された、可変剛性フレーム
に関するものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
高層建築物を制震構造化する方法には従来、振動エネル
ギーを熱エネルギーに変換する、または塑性変形能力を
保有させる等により吸収する方法があるが、こうしたエ
ネルギー吸収方法とは別に出願人は、ブレース等の架
構、すなわちフレームに対する接続状態を制御すること
によりフレームの剛性、そして建物自身の固有振動数を
変えて各種の振動数で入力する地震動に対処する方法を
種々提案している。
この発明はこうした一連の剛性可変の一手段としてなさ
れたもので、剛性が段階的に可変状態となるフレームを
新たに提案しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明では一方向に複数本架設されるブレースそれぞれ
とフレームとに、もしくはフレームと耐震壁間に水平に
架設される複数本の連結ビームそれぞれと耐震壁、また
はフレームとに、ピストンロッドの固定状態が弁の開閉
操作で切り替えられる剛性可変装置を接続し、複数個の
剛性可変装置を個々に制御することによってフレームの
剛性を段階的に可変とし、構造物の固有周期を変化させ
る。
剛性可変装置はブレースとフレームのいずれか一方、も
しくは連結ビームと耐震壁、またはフレームのいずれか
一方に固定されるピストンロッドと、他方に固定され、
オイルが充満される管路が二重構造となったシリンダ
と、二重構造を仕切る隔壁のピストンロッド側とシリン
ダヘッド側に位置する弁の開閉を制御する2個のアクチ
ュエータとから構成されるもので、アクチュエータによ
る弁の開閉によって剛性可変装置が接続されるそれぞれ
のブレースの、もしくは耐震壁の剛性が変えられ、フレ
ームの剛性が段階的に可変となる。
〔実施例〕
以下本発明を一実施例を示す図面に基づいて説明する。
まず第1請求項記載の発明を説明する。
この発明の可変剛性フレームFは第1図に示すように一
方向に複数本のブレースBが架設されたフレームfの剛
性が各ブレースBに接続される剛性可変装置Aによって
段階的に可変とされたものである。
剛性可変装置Aは第3図に示すようにブレースBとフレ
ームfのいずれか一方に固定されるピストンロッド1
と、他方に固定される、オイル5が充満されたシリンダ
2と、シリンダ2の外周面に取り付けられる2個のアク
チュエータ3,3とからなり、ブレースBとフレー
ムf間に双方の相対移動方向、すなわちブレースBの軸
方向に接続され、2個のアクチュエータ3,3でシ
リンダ2に取り付く弁4,4の開閉を操作すること
によりピストンロッド1の伸縮を制御し、ブレースB、
そしてフレームfの剛性を調整するものである。
シリンダ2は図示するようにピストン6が往復動するシ
リンダ室2aとその回りの隔壁2bを挾んでシリンダ室
2aを取り囲むオイル供給室2cとから二重管構造とな
っており、隔壁2bにはピストン6のピストンロッド側
とシリンダヘッド側のそれぞれに弁4,4が取り付
いている。
この弁4,4にそれぞれの開閉を操作するアクチュ
エータ3,3が接続されており、このアクチュエー
タ3,3により両弁4,4の開閉を切り替える
ことによってシリンダ室2aのピストン6を挟んだ両側
の圧力が変えられ、各ブレースBの剛性が調整される。
すなわちピストンロッド1側の弁4を開け、シリンダ
ヘッド側の弁4を閉じればピストン6が入る方向に固
定された状態となり、ピストンロッド1は収縮できず、
ブレースBの圧縮に対する剛性が高められる。このとき
ピストンロッド1は僅かに伸長可能で、ブレースBの引
張に対する剛性は相対的に低下する。
一方ピストンロッド1側の弁4を閉じ、シリンダヘッ
ド側の弁4を開ければピストン6は出る方向に固定さ
れた状態となり、ブレースBの引張に対する剛性が上が
る。
また両方の弁4,4共開ければブレースBは圧縮,
引張のいずれに対してもフレームfに対して相対移動可
能となる。
以上のアクチュエータ3,3による弁4,4
操作は、振動センサー等の地震感知装置で感知された地
震動の卓越周期を判断し、それに基づいて地震動との共
振を回避するために構造物の最適剛性を選択するコンピ
ュータの指令により制御される。
この各ブレースBの剛性を制御するアクチュエータ
,3の操作によって本可変剛性フレームFはブレ
ースBの架設本数に応じて段階的に剛性が変えられる仕
組になっている。
すなわち本発明の、一方向にn本のブレースBが架設さ
れた可変剛性フレームFは第4図に示すように、各ブレ
ースBに接続される剛性可変装置Aの油圧に相当する剛
性Knのばねと、それをON/OFFで制御する弁4,4
の開閉状態を表わすダンパーDnとを直列に接続した振
動系をn個並列させたn自由度の振動系にモデル化され
るが、ここに示すように3本のブレースBを架設した可
変剛性フレームFでは表−1に示すように剛性0、すな
わち全剛性可変装置Aの両弁4,4共開けた状態を
含めて8段階に可変設定できる。
次に第2請求項記載の発明を説明する。
この発明の可変剛性フレームFは第2図に示すようにフ
レームfの上階梁とそれから切り離される耐震壁Wとの
間に水平に架設される複数本の連結ビームCそれぞれと
耐震壁W、またはフレームfに第1請求項発明における
剛性可変装置Aを接続し、そのアクチュエータ3,3
の操作により耐震壁W、すなわちフレームfの剛性が
連結ビームCの本数に応じて段階的に可変とされたもの
である。
この発明では剛性可変装置Aは連結ビームCの軸方向、
つまり水平方向に接続され、耐震壁Wとフレームfの相
対水平移動状態を制御する。
剛性可変装置Aの操作方法及び可変剛性フレームFのメ
カニズムは第1請求項発明において説明した通りであ
り、この発明では剛性可変装置Aの個数分だけフレーム
fの剛性が可変設定可能となる。
〔発明の効果〕
この発明は以上の通りであり、複数本のブレースの剛性
を個々に制御する、または耐震壁の剛性を複数本の連結
ビームによって多段階に制御する剛性可変装置を複数個
接続したものであるため剛性が段階的に、任意に変えら
れ、構造物の剛性、すなわち固有周期を入力する地震動
に応じて適当に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図,第2図はそれぞれ第1請求項発明、第2請求項
発明の実施例を示した立面図、第3図は剛性可変装置を
示した断面図、第4図は本発明の動作機構を示したモデ
ル図である。 F……可変剛性フレーム、f……フレーム、 B……ブレース、A……剛性可変装置、 1……ピストンロッド、2……シリンダ、 2a……シリンダ室、2b……隔壁、 2c……オイル供給室、3,3……アクチュエー
タ、4,4……弁、5……オイル、 6……ピストン、W……耐震壁、C……連結ビーム。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ピストンロッドと、ピストンが往復動する
    シリンダ室とこれを隔壁を挟んで取り囲むオイル供給室
    とから二重管構造に形成され、オイルが充満されたシリ
    ンダと、シリンダの外周面に取り付けられ、隔壁のピス
    トンロッド側とシリンダヘッド側とに位置する弁の開閉
    を制御する2個のアクチュエータとからなり、シリンダ
    室のピストンロッド側とシリンダヘッド側の圧力が2個
    のアクチュエータによるそれぞれの弁の開閉操作で制御
    される剛性可変装置を、一方向に複数本架設されるブレ
    ースそれぞれとフレームとに双方の相対移動方向に接続
    して構成され、アクチュエータによる各弁の開閉操作で
    各ブレースの剛性が可変状態とされていることを特徴と
    する可変剛性フレーム。
  2. 【請求項2】上階梁とこれから切り離される耐震壁との
    間に水平に架設される複数本の連結ビームそれぞれと耐
    震壁、またはフレームとに、双方の相対移動方向に第1
    請求項記載中の剛性可変装置を接続して構成され、剛性
    可変装置のアクチュエータによる各弁の開閉操作で耐震
    壁の剛性が段階的に可変状態とされていることを特徴と
    する可変剛性フレーム。
JP19298788A 1988-08-02 1988-08-02 可変剛性フレーム Expired - Lifetime JPH0639802B2 (ja)

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JP19298788A JPH0639802B2 (ja) 1988-08-02 1988-08-02 可変剛性フレーム

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JPH0243427A JPH0243427A (ja) 1990-02-14
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JP2882888B2 (ja) * 1991-03-14 1999-04-12 三菱重工業株式会社 可変履歴型制振システム
JPH09172052A (ja) * 1995-12-19 1997-06-30 Fujitsu Ltd ウェーハ移載装置及びウェーハ移載方法
JP2017190619A (ja) * 2016-04-14 2017-10-19 株式会社グレイプ 架構体及び建物

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