JPH0639507A - 溶銅通過部の閉塞防止方法 - Google Patents

溶銅通過部の閉塞防止方法

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JPH0639507A
JPH0639507A JP21835592A JP21835592A JPH0639507A JP H0639507 A JPH0639507 A JP H0639507A JP 21835592 A JP21835592 A JP 21835592A JP 21835592 A JP21835592 A JP 21835592A JP H0639507 A JPH0639507 A JP H0639507A
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JP
Japan
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molten copper
copper
molten
casting machine
passing
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Pending
Application number
JP21835592A
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English (en)
Inventor
Homare Ebihara
誉 蛯原
Yoshiro Sano
芳郎 佐野
Shunichi Kasai
俊一 笠井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Hitachi Seisen KK
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Hitachi Seisen KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 不純物を除去することで作業能率を向上し、
併せて不純物の付着をも防止する。 【構成】 溶銅注入口16にFe系の不純物が析出して
付着した場合、0.01重量%程度の割合のP、Mg等
の発熱材料を、発熱材投入パイプ19からタンディッシ
ュ15内の溶銅注入口16の入口付近に投入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶銅通過部の閉塞防止
方法に関し、特に、鋳造機を停止することなく、各工程
において析出付着した不純物の除去を可能にした溶銅通
過部の閉塞防止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、鋳造機を用いた連続鋳造方法に
よって、銅の荒引線を製造する場合は、シャフト炉等の
溶解炉で溶銅を作り、この溶銅を、移送樋、保持炉、タ
ンディッシュ等を介して、前記鋳造機における鋳型に注
入することが行われている。
【0003】前記シャフト炉の溶解炉では、原料として
純度の高い電気銅が用いられるが、場合によっては、電
気銅に故銅を混ぜたものが用いられる。この故銅の種類
によっては、溶銅中に、Fe系の不純物が溶融して含ま
れていることがある。
【0004】前記Fe系の不純物が溶融して含まれてい
ると、外気の影響を受け冷却され易い、溶銅注入口や溶
銅調節口に、Fe系の不純物が析出して付着し、これら
を閉塞してしまうことがあり、このような場合は、溶銅
注入口から溶銅が溢れ出ることがある。また、溶銅量調
節部では、溶銅の供給量が減少するため、溶銅量調節口
を更に開いて、溶銅供給量を増やす必要があった。一方
で、上記不純物は、付着、脱落を繰り返す。したがっ
て、溶銅量調節口の調整をその都度行わなければなら
ず、安定した溶銅の供給が困難であった。特に、一度に
大量の不純物が脱落した場合は、余分な溶銅が供給され
ることになるため、鋳造機から溶銅が溢れ出て、鋳造機
を停止しなければならなかった。
【0005】この対策として、溶銅注入口を加熱して不
純物を除去する方法も考えられるが、溶銅注入口の先端
部が、鋳造機の鋳型内部に入り込んで溶銅を注ぐように
なっているため、加熱装置を取り付けるスペースを採る
ことは困難であった。そこで、溶銅供給量を減らして、
溶銅が溢れることを防止する方法と、鋳造機を止めてF
e系の析出付着物を機械的に除去あるいは、溶銅注入口
自体を交換するという方法とが採られていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法では、鋳造機を停止させなければ、Fe系の不純物
を取り除くことができないため、作業効率を著しく損な
った。また、不純物の付着により、溶銅注入口や溶銅供
給部の寿命を短くする結果となった。
【0007】したがって、本発明の目的は、鋳造機を停
止させずに不純物の除去を可能にしかつ部品交換の頻度
を減らすことにより、作業効率を向上させ、併せて、不
純物の付着を未然に防止することができる溶銅通過部の
閉塞防止方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
課題を解決するため、溶銅貯溜部から溶銅通過部を経
て、鋳造機へ溶銅を供給して銅を連続鋳造する銅の連続
鋳造方法において、前記溶銅通過部に、P、Mg、S
n、Pb等の単独又は組み合わせした溶銅反応発熱材を
供給して、前記溶銅から析出するFe等の不純物が前記
溶銅通過部に沈漬するのを防止することを特徴とする溶
銅通過部の閉塞防止方法を提供する。
【0009】
【作用】溶銅に不純物が溶解して含まれている場合は、
溶銅通過部に前記不純物が析出して付着する。そこで、
溶銅通過部を介して溶銅貯溜部から鋳造機へ溶銅を注入
する際に、溶銅通過部の溶銅中へ、発熱物質を混入す
る。この発熱物質は、溶銅の温度を、局部的に、そして
短時間で不純物が溶解する程度の温度まで上昇させる。
この不純物の溶解温度まで上昇した溶銅が、溶銅通過部
に析出付着した不純物を溶解し、除去する。
【0010】
【実施例1】以下、本発明の実施例を図面を参照にしつ
つ詳細に説明する。図1には、本発明に係る第1実施例
が実施される装置の構成が示されている。本装置は、ポ
ット11と、ポット11の下部に接続された溶銅調節部
12と、溶銅調節部12下部に接続されたタンディッシ
ュ15と、一端をタンディッシュ15に接続され、他端
を鋳造機17内に挿入して接続された溶銅注入口16
と、溶銅注入口16と接続されたヘズレー式鋳造機17
と、発熱材を投入する発熱材投入機18とを有してい
る。溶銅調節部12は、ノズル13と、鋳造機17へ送
る溶銅量を調節するストッパーピン14とからなり、発
熱材投入機18は、発熱材投入パイプ19を有し、発熱
材投入パイプ19は、溶銅注入口16付近に設置されて
いる。
【0011】以上のような装置において、電気銅及び故
銅は、シャフト炉等の溶解炉(図示せず)で溶解された
後、一旦保持炉(図示せず)に貯溜され、更に、鋳造樋
(図示せず)に出湯されて湯溜まり部のポット11に貯
溜される。そして、溶銅10は、ノズル13を通り、ダ
ンディッシュ15に注入され、溶銅注入口16を通って
鋳造機17に注入される。注入される溶銅10の供給量
の調節は、作業者自ら、または、自動制御によりストッ
パーピン14を上下させて行う。
【0012】以上のような工程において、溶銅注入口1
6にFe系の不純物が析出して付着した場合、0.01
重量%程度の割合のP、Mg、Sn、Pb等の単独又は
組み合わせした発熱材料を、発熱材投入パイプ19から
溶銅注入口16入口付近へ投入する。溶銅10中へ投入
されたP、Mgは、溶銅注入口16入口付近の溶銅温度
を、局部的に、そして短時間で約1130℃から115
0℃へ上昇させる。この20℃程度温度が上昇した溶銅
10が、溶銅注入口16を通過することにより、Fe系
の析出付着物を溶解除去する。
【0013】
【実施例2】図2には、本発明に係る第2実施例が実施
される装置の構成が示されている。なお、以下に説明す
る第2実施例は、上記第1実施例と共通する構成及び作
用の説明は省略し、相違する点のみについて説明する。
発熱材投入装置20は、先端に銅キャップ22を有する
カーボンロッド21からなり、前記カーボンロッド21
の先端が、溶銅調節部12に向くように設置されてい
る。
【0014】溶銅調節部12では、自動制御または作業
者によって、ストッパーピン14を上下して溶銅供給量
を調節している。Fe系の不純物が溶銅中に溶解して含
まれている場合、ノズル13及びストッパーピン14
に、Fe系の不純物が析出して付着する。このような場
合は、発熱材供給装置20の銅キャップ22に、発熱材
料であるP、Mgを入れ、カーボンロッド21を実線矢
印が示すように動作させて、溶銅調節部12付近に投入
する。これにより、上記第1実施例と同様に、Fe系の
析出付着物を溶解し除去する。
【0015】
【実施例3】図3には、本発明に係る第3実施例を用い
る装置の構成が示されている。本装置は、ポット31
と、ポット31の下部の溶銅調節部32と、溶銅注入口
33に接続されたSCR方式鋳造機35と、発熱材投入
機36とからなる。溶銅調節部32は、溶銅注入口33
と、鋳造機35へ送る溶銅量を調節するストッパーピン
34とからなり、発熱材投入機36は、先端部に銅キャ
ップ38を有するカーボンロッド37とからなり、前記
カーボンロッド37の先端が、ポット31内の溶銅注入
口33付近に向くように設置されている。
【0016】以上のような装置において、電気銅及び故
銅は、シャフト炉等の溶解炉(図示せず)で溶解された
後、一旦保持炉(図示せず)に貯溜され、更に、鋳造樋
(図示せず)に出湯されて湯溜まり部のポット31に貯
溜される。そして、溶銅30は、溶銅注入口33を通
り、鋳造機35に注入される。注入される溶銅30の供
給量の調節は、作業者自ら、または、自動制御よりスト
ッパーピン34を上下させて行う。
【0017】以上のような工程において、溶銅注入口3
3にFe系の不純物が析出して付着した場合、0.01
重量%程度の割合のP、Mg、Sn、Pb等の単独又は
組み合わせした材料を、ポット31内部の溶銅注入口3
3付近の溶銅中へ投入する。投入に際しては、発熱材供
給装置36の銅キャップ38に発熱材料であるP、Mg
を入れ、カーボンロッド37を実線矢印が示すように動
作させ、前記P、Mgを溶銅注入口33付近に投入す
る。溶銅30中へ投入されたP、Mgは、溶銅注入口3
3入口付近の溶銅温度を短時間に約1130℃から11
50℃へ上昇させる。この20℃程度温度が上昇した溶
銅30が、溶銅注入口16を通過することにより、Fe
系の析出付着物を溶解除去する。
【0018】上記第1実施例から第3実施例は、溶銅に
限らず、他の溶融金属にも使用可能であり、また、実施
例では、ヘズレー式と、SCR方式鋳造機が用いられて
いるが、鋳造機の種類は問わない。なお、溶銅と反応し
て発熱する材料としては、P、Mg及びこれらの母合金
が挙げられるが、溶銅と反応して発熱し、溶銅に悪影響
を与えないものであれば他のものでも良い。
【0019】また、第1実施例から第3実施例の発熱材
の投入方法は、それぞれ異なっているが、パイプによる
投入方法、ロッドによる投入方法のいずれを使用しても
良く、前記ロッドの材質は、カーボンロッド以外にも、
セラミックスロッド及び耐熱鋼ロッド等であっても良
い。
【0020】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る溶銅通過部
の閉塞防止方法によれば、鋳造機を停止させずにFe系
の不純物の除去が可能となるため、作業効率が向上す
る。これに併せて、不純物による溶銅量の調節が不要に
なるため、鋳造作業が安定し、製品の品質が向上する。
また、不純物が除去されるため、溶銅注入口等の各部材
の寿命が、およそ3日のものが5日に、2週間のものが
3週間に伸びて、交換回数が減少し、作業効率が向上す
る。
【0021】更に、定期的に発熱物質を投入することに
より、不純物が付着することを未然に防止することがで
きる。
【0022】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例を実施する状況を示す
断面図である。
【図2】本発明に係る第2実施例を実施する状況を示す
断面図である。
【図3】本発明に係る第2実施例を実施する状況を示す
断面図である。
【符号の説明】
10 溶銅 11 ポット 12 溶銅量調節部 13 ノズル 14 ストッパーピン 15 タンディッシュ 16 溶銅注入口 17 ヘズレー式鋳造機 18 発熱材投入機 19 発熱材投入パイプ 20 発熱材投入機 21 カーボンロッド 22 銅キャップ 30 溶銅 31 ポット31 32 溶銅量調節口 33 溶銅注入口 34 ストッパーピン 35 SCR方式鋳造機 36 発熱材投入機 37 カーボンロッド 38 銅キャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B22D 11/06 320 F 7362−4E (72)発明者 笠井 俊一 茨城県日立市川尻町4丁目10番2号 日立 製線株式会社大平工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶銅貯溜部から溶銅通過部を経て、鋳造
    機へ溶銅を供給して銅を連続鋳造する銅の連続鋳造方法
    において、 前記溶銅通過部に、P、Mg、Sn、Pb等の単独又は
    組み合わせした溶銅反応発熱材を供給して、前記溶銅か
    ら析出するFe等の不純物が前記溶銅通過部に沈漬する
    のを防止することを特徴とする溶銅通過部の閉塞防止方
    法。
  2. 【請求項2】 前記溶銅通過部は、SCR方式鋳造機に
    おけるストッパーピンによって開度が調節される溶銅ポ
    ットの注入口であり、 前記溶銅反応発熱物質の供給は、供給パイプ、供給ロッ
    ド等を利用して行われる請求項第1記載の溶銅通過部の
    閉塞防止方法。
  3. 【請求項3】 前記溶銅通過部は、ヘズレー方式鋳造機
    におけるストッパーピンによって開度を調節される鋳造
    樋のノズルであり、 前記溶銅反応発熱物質の供給は、供給パイプ、供給ロッ
    ド等を利用して行われる請求項第1記載の溶銅通過部の
    閉塞防止方法。
  4. 【請求項4】 前記溶銅通過部は、ヘズレー方式の鋳造
    機におけるタンディッシュと移動金型の間に位置する溶
    銅注入口であり、 前記溶銅反応物質の供給は、供給パイプ、供給ロッド等
    を利用して行われる請求項第1記載の溶銅通過部の閉塞
    防止方法。
JP21835592A 1992-07-24 1992-07-24 溶銅通過部の閉塞防止方法 Pending JPH0639507A (ja)

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