JPH0639303B2 - 多軸ターレット式巻取装置 - Google Patents

多軸ターレット式巻取装置

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JPH0639303B2
JPH0639303B2 JP63247486A JP24748688A JPH0639303B2 JP H0639303 B2 JPH0639303 B2 JP H0639303B2 JP 63247486 A JP63247486 A JP 63247486A JP 24748688 A JP24748688 A JP 24748688A JP H0639303 B2 JPH0639303 B2 JP H0639303B2
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winding
shaft
turret
roll
plastic film
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明 清水
浩之 小山内
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モダンマシナリー株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、プラスチックフィルム等の薄帯材を巻き取る
多軸ターレット式巻取装置の改良に関する。
<従来の技術> プラスチックフィルム等の薄帯材を巻き取る巻取装置と
して従来より種々のものが提供されているが、その一つ
として、複数と巻取軸を備え、薄帯材の連続的な巻取り
を可能とした多軸ターレット式巻取装置がある。
この多軸ターレット式巻取装置の一例として、プラスチ
ックフィルムの連続巻取りに適用されているものを第6
図(a)(b)(c)に示す。
これは、第6図(a)に示すように、旋回可能なターレッ
ト本体101と、このターレット本体101に、巻取り
回転可能に支持された複数(ここでは二つ)の巻取軸1
02a,102bと、巻取位置においてプラスチックフ
ィルム103を適当な抱き込み角度をもって抱き込み、
かつロール状に巻き取られたプラスチックフィルム(以
下、巻取製品ロールという)103′側へ押し付けるタ
ッチロール104とを基本構成としてなっている。
ガイドロール105を介して送給されるプラスチックフ
ィルム103は、タッチロール104により適当な抱き
込む角度をもって抱き込まれ、かつ巻取製品ロール10
3′表面に押し付けられながら巻取軸102aに巻き取
られる。よって、プラスチックフィルム103が空気を
巻き込むことはなく、空気の巻込みに起因する巻取製品
ロール103′におけるしわや巻き姿不良部の発生は防
止される。定常の巻取位置Cにある駆動軸102aによ
るプラスチックフィルム103の巻取量が所定量になっ
たら、第6図(b)(c)に示すように、ターレット本体10
1を旋回して巻取軸102aと102bとの位置を入れ
替え、プラスチックフィルム103を切断すると共に、
新たに巻取位置Cに来た巻取軸102bに巻き替え、以
後巻取軸102bによりプラスチックフィルム103の
巻取りを続行する。
<発明が解決しようとする課題> ところで、上記のような多軸ターレット式巻取装置で
は、巻取軸102aと102bとの入れ替えの際に、第
6図(c)に示すように、巻付け位置からタッチロール1
04が離れてしまうため、プラスチックフィルム103
が空気を巻き込み、巻取製品ロール103′にしわや巻
き姿不良部が生じてしまう。巻取製品ロール103′に
おけるしわ等は不良部分であるので、巻替え完了後、巻
き戻して取り除かなければならず、余分な作業が必要と
なると共に、歩留りも低下してしまう。
そこで、第7図(a)(b)(c)に示すように、タッチロール
104を複数設けて、巻取軸102a,102bの入れ
替えの際にも、巻取製品ロール103′に順次タッチロ
ール104が追随するようにしたものが考えられてい
る。
しかしながら、このような巻取装置においても、タッチ
ロール104が交替する際には、第8図(a)(b)に示すよ
うに、プラスチックフィルム103を適切に抱き込むこ
とができず、プラスチックフィルム103が巻取製品ロ
ール103′の接線方向から入ることから空気を巻き込
む、しわを生じさせるおそれがあった。
<課題を解決するための手段> 上記課題を解決するため、本発明では、回転可能なター
レット本体に複数の巻取軸を巻取り回転可能に設け、巻
取位置にある一つの巻取軸による薄帯材の所定量の巻取
りが終了したら、ターレット本体の旋回により当該一の
巻取軸を巻取製品ロール取出し位置へ移行させると共
に、他の巻取軸を巻取位置へ移行させるようにしたター
レット式の巻取装置において、巻取位置にある巻取軸に
巻き取られる薄帯材を巻取製品ロール側に押し付けるべ
く各巻取軸に対し一もしくは複数のタッチロールをター
レット本体側に支持して設けると共に、ターレット本体
の回転により巻取軸と共に巻取製品ロールが旋回移動す
る際にも、前記タッチロールが薄帯材の巻込み側近傍で
かつ巻取製品ロールの水平方向側面に接しもしくは近接
しながら巻取製品ロールに追随するようにタッチロール
追随機構を構成してなるのである。
<作 用> 上記構成の多軸ターレット式巻取装置では、巻取製品ロ
ールの移動に伴ない、タッチロールが巻取製品ロールの
外周に沿って移動しながら追随し、かつ、当該タッチロ
ールは常に巻取製品ロールの薄帯材巻き込み位置におい
て、薄帯材と適度な切触角(薄帯材とタッチロールが接
触している部分を弧とする円弧の中心角)をもって接触
しているので、空気の巻き込みが阻止され、しわの発
生,巻き姿不良等が防止される。
<実施例> 第1図には本発明の一実施例に係る多軸ターレット式巻
取装置の側面を示してあり、第2図ないし第4図にはそ
の動作状態を示してある。また、第5図には当該多軸タ
ーレット式巻取装置の各機構のギヤトレインを示してあ
る。なお、本実施例はプラスチックフィルムな連続巻取
りに適用したものである。
この実施例では、ターレット本体は一対の円盤状のター
レットテーブル1により構成されており、固定台2に水
平軸回りに回転自在に支持されている。固定台2に対す
るターレットテーブル1の支持は、固定台2に設けられ
たリング状のガイド部3の外周に、ターレットテーブル
1の周縁部に一体に設けられたリング歯車4の内周面を
ボールベアリング12を介して嵌め込んだ構造となってい
る。リング歯車4には、ターレット駆動軸5上に設けら
れたターレット駆動歯車6が噛み合っている。ターレッ
ト駆動軸5は図示されていないターレット用電動機に減
速機等を介して連結されている。
したがって、ターレット駆動軸5が駆動回転されること
によって、ターレット駆動歯車6とリング歯車4との噛
み合いを介して、ターレットテーブル1は旋回動つまり
ターレットされる。
ターレットテーブル1には二つの巻取軸7a,7bが巻
取り回転可能に支持されている。二つの巻取軸7aと7
bはターレットテーブル1の中心に対し対称に配置され
ている。これらの巻取軸7a,7bに巻取製品ロールの
心となるコア8a,8bが着脱される。
巻取軸7a,7bにの支持構造は同様となっており、巻
取軸7aについていえば、第5図に示すように、ターレ
ットテーブル1に一体に取付けられた筒状体9a内に巻
取軸用従動歯車10aのスリーブ部11aを回転自在に
支持し、このスリーブ部11a内に巻取軸7aをすべり
キー13aを介して支持した構造となっている。一方、
ターレットテーブル1の中央部には、ターレットテーブ
ル1と同心でかつ図示されていない固定部に固定支持さ
れた固定軸14が貫通しており、固定台2内においてこ
の固定軸14上には、駆動力伝達用歯車15が回転自在
に支持され、さらに、この駆動力伝達歯車15及び前記
巻取軸用従動歯車10aの双方に噛み合う中間歯車16
aが、ターレットテーブル1に突設された軸17aに回
転自在に支持されている。なお、前記駆動力伝達用歯車
15は図示されていない巻取り回転用の電動機に連結さ
れている。
したがって、巻取り回転用の電動機の作動により、歯車
15a,16a,10aを介して巻取軸7aは巻取りの
ための回転がなされる。なお、巻取軸7aをすべりキー
13aを介して軸方向にスライド可能としてあるのは、
巻取軸7aに対するコア8aの着脱のためである。
前出の巻取軸用従動歯車10aのスリーブ部11aを支
持する筒状体9aの外周面には、遊星歯車18aが回転
自在に支持されている。この遊星歯車18aには主アー
ム19aの一端が一体的に結合されている。主アーム1
9aの他端部には、先端にタッチロール20が具けたタ
ッチロールアーム21aの後端部が回転自在に結合され
ている。また、主アーム19aとタッチロールアーム2
1aとの間にはエアシリンダ22aが設けられ、その作
動によりタッチロール20aを巻取軸7a側に弾力的に
押し付け得るようになっている。
一方、ターレットテーブル1の中心部を貫通する前記固
定軸14の端部には固定歯車(太陽歯車)23が固定さ
れ、この固定歯車23と前記遊星歯車18aとの双方に
噛み合うアイドル歯車24aが、ターレットテーブル1
に突設された軸25aに回転自在に支持されている。固
定歯車23と遊星歯車18aの歯数は等しくなってい
る。
本実施例では、上記固定歯車23,アイドル歯車24
a,遊星歯車18a,主アーム19a,タッチロールア
ーム21aがタッチロール追随機構を構成している。
巻取軸7b側の構造も上記と同様になっており、同一部
分には符号の添字「a」に代えて「b」を付して示して
ある。
また、ターレットテーブル1の下方には、第3図,第4
図に示すようにカッター装置26が設けられる。カッター
装置26は上下方向に揺動駆動可能なカッターアーム2
7の先端部に、巻取軸7a,7bと平行な方向に作動す
るエアシリンダ28を設け、このエアシリンダ28の可
動部にランニングカッター29を取付け、さらにカッタ
ーアーム27の先端部に、ランニングカッター29の背
面側に位置させてエアノズル30を設けてなる。なお、
カッターアーム27を上方に揺動したときには、ランニ
ングカッター29がコア8a(もしくは8b)とタッチ
ロール20a(もしくは20b)との間の側方に来るよ
うに、各部の形状,取付状態,ストロークなどが考慮さ
れている。
さらに、ターレットテーブル1におけるプラスチックフ
ィルム31の供給側には、プラスチックフィルム31の
始め、巻替え時にプラスチックフィルム31を案内する
ガイド装置32が設けられる。このガイド装置32は、
第3図,第4図に示すように、上下方向な揺動可能なガ
イドアームイ33と、その先端に設けられた円弧状のフ
ィルムガイド34とからなっており、ガイドアーム33
を下向きに揺動させた場合、その揺動端ではフィルムガ
イド34が空の巻取軸7a(もしくは7b)上のコア8
a(もしくは8b)の周囲に近接するようになってい
る。
次に、上記構成の多軸ターレット式巻取装置によるプラ
スチックフィルム31の巻替え動作について説明する。
第1図には定常巻取位置Aにある巻取軸7aによりプラ
スチックフィルム31を巻き取っている様子を示す。プ
ラスチックフィルム31はガイドロール32を経って、
タッチロール20aに巻き掛けられ、エアシリンダ22
aの作用により巻取製品ロール31′の表面に押し付け
られながら巻き取られる。つまり、プラスチックフィル
ム31はタッチロール20aにより適当な抱き込み角度
をもって巻き取られるのであり、プラスチックフィルム
31が空気を巻き込むことはない。
巻取軸7aによるプラスチックフィルム31の巻取り量
が所定量(満巻状態)になると、ターレット用電動機の
作動により、ターレット駆動歯車6,リング歯車4の噛
み合いを介して、ターレットテーブル1が第2図中矢印
aで示す方向に旋回動される。
ターレットテーブル1が旋回すると、テーレットテーブ
ル1側に支持されているアイドル歯車24a及び遊星歯
車18aは、固定歯車23の回りを、第2図中矢印b,
cで示す方向に自転しながら矢印c方向に公転する。固
定歯車23と遊星歯車18aの歯数が同一になっている
ことから、ターレットテーブル1の回転量と遊星歯車1
8aの回転量は同じとなる。つまり、静止系で見ると、
遊星歯車18a及びそれと一体の主アーム19aは、床
に対し常に同じ角度を保ってターレットする。したがっ
て、タッチロール20aは、第2図に示すように巻取製
品ロール31′の同じ位置に接して離れず、プラスチッ
クフィルム31は常にタッチロール20aに巻き掛けら
れ、適当な抱き込み角度(接触角)をもって巻取製品ロ
ール31′側に押し付けられながら巻き取られる。それ
ゆえ、巻取製品ロール31′のターレット中において
も、プラスチックフィルム31が空気を巻込むことはな
く、当然空気の巻込みに伴う不具合を生じない。
ターレットテーブル1は180゜旋回される。したがっ
て、巻取製品ロール31′は取出位置Bへ移動し、空の
巻取軸7bは巻取位置Aに移動する。巻取軸7aはプラ
スチックフィルム31が巻取軸7bに巻替え完了される
まで駆動回転されるので、プラスチックフィルム31は
引き続き巻取軸7aに巻き取られる。
第3図に示すように巻取軸7a,7bの位置の入れ替え
が終了すると、ガイド装置32のガイドアーム33が下
向きに回動して、その先端のガイド部34が巻取軸7b
上のコア8bの周面に接近する。また、カッター装置2
6のカッターアーム27も上側に回動し、ランニングカ
ッター29がコア8b,タッチロール20b間の側方
(プラスチックフィルム31の側方)に来る。そして、
エアシリンダ28の作動によりランニングカッター29
がプラスチックフィルム31の幅方向を横断することに
よりプラスチックフィルム31は切断される。切断され
たプラスチックフィルム31の上流側の先端部はエアノ
ズル30から噴出されたジェットエアによって、巻取軸
7bと一体となって回転しているコア8bとコア8bに
接触してコア8bと共に連れ回わっているタッチロール
20bとの間に誘導され、フィルムガイド34とコア8
bとの間隙を通ってコア8bに巻き付いて行く。
上記のようにプラスチックフィルム31の切り継ぎ巻替
えが終了すると、第4図に示すようにカッター装置26
のカッターアーム27は下側に回動し、ガイド装置32の
ガイドアーム33は上方に回動し、それぞれ待機状態と
なる。
一方、巻取製品ロール31′はコア8aごと巻取軸7a
から外され、新たに巻取軸7aに新いしコアが取付けら
れる。なお、この間も、巻取位置Aにある巻取軸7bに
よるプラスチックフィルム31の巻取りは続行される。
以上述べた実施例では巻取軸を二本具えたものを挙げた
が、巻取軸の数はターレットテーブル1のスペースが許
せば三本以上設けてもよい。その場合には、巻取製品ロ
ール31′の取出位置Bも上記実施例とは異なってく
る。
また、タッチロールは一つの巻取軸に対し複数であって
もよい。
さらに、タッチロールの追随機構としても、遊星歯車1
8a,18bを利用したものに限らず、独自に主アーム
19a,19bを回転させるようにしたものなど、種々
の形式のものが採用可能である。
なお、上記実施例は本発明をプラスチックフィルムの巻
取りに適用したものであるが、本発明に係る多軸ターレ
ット式巻取装置は、プラスチックフィルムに限らず、
紙,布などの他の薄帯材の巻取りにも同様に適用可能で
ある。
<発明の効果> 本発明に係る多軸ターレット式巻取装置によれば、巻替
えのために巻取製品ロールをターレットする際に、タッ
チロールが巻取製品ロールの外周上を移動しながら、巻
取製品ロールの水平方向のほぼ同じ位置に接触して追従
し、かつこのタッチロールに巻き掛けられて薄帯材は巻
き取られるので、薄帯材が空気を巻き込むことはなく、
空気の巻き込みに伴うしわの発生や巻き姿不良部の発生
は防止される。したがって、従来のしわ等ができた場合
に必要であった修正作業が不要になると共に、製品歩留
りも向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る多軸ターレット式巻取
装置の側面図、第2図ないし第4図は実施例装置の動作
状態図、第5図は実施例装置における各機構のギヤトレ
インを示す断面図、第6図は従来の多軸ターレット式巻
取装置の説明図、第7図は従来の他の多軸ターレット式
巻取装置の説明図、第8図は従来装置における不具合の
説明図である。 図面中、 1はターレットテーブル、 6はターレット駆動歯車、 7a,7bは巻取軸、 8a,8bはコア、 14は固定軸、 18a,18bは遊星歯車、 19a,19bは主アーム、 20a,20bはタッチロール、 21a,21bはタッチロールアーム、 22a,22bはエアシリンダ、 23は固定歯車、 24a,24bはアイドル歯車、 26はカッター装置、 32はガイド装置である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転可能なターレット本体に複数の巻取軸
    を巻取り回転可能に設け、巻取位置にある一の巻取軸に
    よる薄帯材の所定量の巻取りが終了したら、ターレット
    本体の旋回により当該一の巻取軸を巻取製品取出し位置
    へ移行させると共に、他の巻取軸を巻取位置へ移行させ
    るようにしたターレット式の巻取装置において、巻取位
    置にある巻取軸に巻き取られる薄帯材を巻取製品ロール
    側に押し付けるべく各巻取軸に対し一もしくは複数のタ
    ッチロールをターレット本体側に支持して設けると共
    に、ターレット本体の回転により巻取軸と共に巻取製品
    ロールが旋回移動する際にも、前記タッチロールが薄帯
    材の巻込み側近傍でかつ巻取製品ロールの水平方向側面
    に接しもしくは近接しながら巻取製品ロールに追随する
    ようにタッチロール追随機構を構成してなることを特徴
    とする多軸ターレット式巻取装置。
JP63247486A 1988-10-03 1988-10-03 多軸ターレット式巻取装置 Expired - Lifetime JPH0639303B2 (ja)

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