JPH0638964Y2 - 積層金属板 - Google Patents

積層金属板

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JPH0638964Y2
JPH0638964Y2 JP9972489U JP9972489U JPH0638964Y2 JP H0638964 Y2 JPH0638964 Y2 JP H0638964Y2 JP 9972489 U JP9972489 U JP 9972489U JP 9972489 U JP9972489 U JP 9972489U JP H0638964 Y2 JPH0638964 Y2 JP H0638964Y2
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JP
Japan
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metal plate
plate
laminated metal
laminated
resin
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JP9972489U
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JPH0341005U (ja
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睦生 廣松
治生 藤原
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Kobe Steel Ltd
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Kobe Steel Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、特に家具や建築用資材に供し得る、制振性と
耐久性と意匠性とに優れた積層金属板に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
金属板のうちでも鋼板は高強度で、しかも安価である
為、家具や建築資材用として多用される傾向にあるもの
の、鋼板には金属音による騒音の問題や発錆等に基づく
耐久性上の問題点があるのに加えて、意匠性にも乏しい
という欠点があって、その販路の拡大が妨げられてい
る。
しかしながら、騒音上の欠点に関しては防振ゴムによる
周知の処置を施すとか、或いは制振材との共用により、
また耐久性上の欠点に関しては塗装鋼板やクラッド鋼板
を使用することにより、さらに意匠性の欠点に関しては
塗装鋼板や塩化ビニル鋼板を使用したり、エンボス加工
をしたりして意匠性を向上させることにより、上記用途
への拡販の活路を見出しているのが現状である。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記したように、各問題点に対してその問題に対応した
改善手段が構じらているものの、騒音の点については必
ずしも充分ではなく、また耐久性については塗装や塩化
ビニルは低硬度であるが故に疵付が生じ易く、そしてそ
の疵を起因として発錆を生じる等のことがあって、耐久
性も充分ではない。
また、意匠性を向上させる為のエンボス加工にあって
は、加工に大型のプレスを要しコスト上の難点があり、
家具や建築用資材として満足できるような材料を供給し
得るに到っていない。
従って、本考案は家具や建築用資材として供給し得る、
騒音の解消を図ると共に耐久性、意匠性を向上させた積
層金属板の提供を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、上記した問題点を解決する為になされたもの
であって、従って本考案に係る積層金属板の構成は、基
材金属板と凹凸加工した高耐蝕金属板との間に熱可塑性
樹脂を主成分とする樹脂層を介して積層してなることを
特徴とする。
〔作用〕
本考案では積層金属板の構成を以上の如くにしたので、
基材金属板と高耐蝕金属板との間の樹脂層は、所謂制振
鋼板と同様の作用により振動を減衰させる。そして、上
記高耐蝕金属板の凹凸の形状の加工は積層金属板全体の
加工でないので、この高耐蝕金属板の凹凸は小さな加工
力で容易に加工することができ、しかもその形状を自在
に変化させることができる。
〔実施例〕
本考案の実施例を、その構成説明図の第1図と、騒音レ
ベルの比較結果説明線図の第2図とを参照しながら以下
に説明する。
即ち、第1図に示す符号(1)は積層金属板であって、
この積層金属板(1)は、コイニング加工やボッサー加
工によって凹凸の模様を有する形状に加工してなる0.4m
m板厚のステンレス薄板(4)の一表面に、制振性を有
する熱可塑性のポリオレフィン樹脂(3)を、その層厚
が0.1mmになるように塗布し、次いでこの塗布面を板厚
1.2mmの電気亜鉛メッキ鋼板になる基材金属板(2)の
一表面に合わせると共に、これら両金属板(2)、
(4)を所定の温度に加熱して押圧することにより余分
な樹脂をこれら両金属板(2)、(4)の間から排除し
ながら貼着して積層してなる構成とした。
なお、上記両金属板(2)、(4)の間のポリオリフィ
ン樹脂(3)はEVA樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリアミ
ノ系樹脂等を主成分とするホットメルト型樹脂であっ
て、ポリエチレン、ポリプロピレンを特殊処理してなる
ものである。
また、上記したように樹脂をステンレス薄板(4)側の
一面に塗布したのは樹脂層の内部に空気が封じ込められ
るのを防止する為に他ならない。
そして、このように構成してなる積層金属板(1)によ
り、両面フラッシュ型のドアを作成し、一方板厚1.6mm
の電気亜鉛メッキ鋼板にて同タイプ、同サイズのドアを
作成して、両ドアの間の減音効果を同一条件で調べた。
その結果を、縦軸に音圧レベルを単位dB(A)で、また
横軸に周波数を単位(Hz)で示した比較説明線図の第2
図において示す。なお、この第2図においては、本実施
例の積層板(1)を用いて製造したドアの場合を実線
で、また後者のドアの場合を鎖線で各々示している。
この線図によれば、周波数8KHzにおいて両者は同レベル
の音圧を示したが、これ以外の周波数では全て前者が後
者より低音圧レベルであることを示しており、従ってこ
の実施例の積層金属板(1)が騒音防止に有効なことを
示唆するものである。
なお、上記した実施例にあってはステンレス薄板を用い
た例について説明したが、このステンレス薄板以外の材
料としては、例えばチタン板、アルミニウム板およびア
ルミニウム合金板、鋼板および銅合金板等を使用するこ
とができるので、上記した実施例によって、本考案の技
術的思想の範囲が限定されるものではない。
〔考案の効果〕
本考案になる積層金属板によれば、基材金属板と高耐蝕
金属板との間の樹脂層は、所謂制振鋼板と同様の作用に
より振動を減衰させるので、騒音防止性能を向上させる
ことができる。
また、高耐蝕金属板は耐蝕性に優れてるので長期にわた
って発錆を防止することができる。
また、上記高耐蝕金属板の凹凸の形状を小さな加工力で
自在に変化させることができるので、この積層金属板を
用いればその意匠性を向上させることができる。
さらに、上記したように高耐蝕金属板の凹凸は大型のプ
レスを用いるまでもなく、小さな加工力で容易に加工す
ることができるので、加工コストの低減が可能になる。
換言すれば、この加工コスト低減分だけ高級な材料を使
用することができるので、本考案の積層金属板により製
造した家具や建築素材等の製品の付加価値を向上させ得
るという、所謂製品価値向上効果も生じてくる。
従って、本考案によって家具や建築資材用として供給し
得る、騒音の解消を図ると共に耐久性、意匠性を向上さ
せた極めて優れ、かつ有用な積層金属板を実現すること
ができ、その経済効果は極めて大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案になる実施例の積層金属板の構成説明
図、第2図は騒音レベルの比較結果説明線図である。 (1)……積層金属板、(2)……基材金属板、(3)
……ポリオリフィン樹脂、(4)……ステンレス薄板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材金属板と凹凸加工した高耐蝕金属板と
    の間に熱可塑性樹脂を主成分とする樹脂層を介して積層
    してなることを特徴とする積層金属板。
JP9972489U 1989-08-25 1989-08-25 積層金属板 Expired - Lifetime JPH0638964Y2 (ja)

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JP9972489U JPH0638964Y2 (ja) 1989-08-25 1989-08-25 積層金属板

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JP9972489U JPH0638964Y2 (ja) 1989-08-25 1989-08-25 積層金属板

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JPH0341005U JPH0341005U (ja) 1991-04-19
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JP4633918B2 (ja) * 2000-12-01 2011-02-16 日本化薬株式会社 ガス発生器
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JP2008126963A (ja) * 2006-11-24 2008-06-05 Ministry Of National Defense Chung Shan Inst Of Science & Technology エアバッグ用空気入れモジュール
WO2016006060A1 (ja) * 2014-07-09 2016-01-14 三菱電機株式会社 エレベータ装置及びエレベータ用パネル

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