JPH0638677Y2 - 中比重ファイバーボードによる木ネジ保持基材 - Google Patents
中比重ファイバーボードによる木ネジ保持基材Info
- Publication number
- JPH0638677Y2 JPH0638677Y2 JP1990010860U JP1086090U JPH0638677Y2 JP H0638677 Y2 JPH0638677 Y2 JP H0638677Y2 JP 1990010860 U JP1990010860 U JP 1990010860U JP 1086090 U JP1086090 U JP 1086090U JP H0638677 Y2 JPH0638677 Y2 JP H0638677Y2
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- Japan
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- wood screw
- base material
- medium
- wood
- holding base
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、中比重ファイバーボード(以下、「中質繊
維板」という)からなる主としてドア枠基材に関し、更
に詳しくは蝶番などの取付けに際して、耐木ネジ性能を
大幅に向上させたことを特徴とするものである。
維板」という)からなる主としてドア枠基材に関し、更
に詳しくは蝶番などの取付けに際して、耐木ネジ性能を
大幅に向上させたことを特徴とするものである。
例えば、住宅などの仕切り壁の開口部に取付けられるド
ア枠基材としては、通常、木材、平行合板、或いは単体
の中質繊維板等が多用されている。
ア枠基材としては、通常、木材、平行合板、或いは単体
の中質繊維板等が多用されている。
中でも中質繊維板は、上記他の素材に比較して寸法安定
性の面で優れることで重宝されている反面、蝶番などを
取付ける際の耐木ネジ性能に劣るという欠点があった。
性の面で優れることで重宝されている反面、蝶番などを
取付ける際の耐木ネジ性能に劣るという欠点があった。
即ち、一般に木ネジの保持力は素材の比重に比例し、比
重が高い程、その保持力は良好とされているが、中質繊
維板は全体の比重が0.5〜0.9程度で比較的軽く、為に木
ネジの保持力が弱いとされていた。
重が高い程、その保持力は良好とされているが、中質繊
維板は全体の比重が0.5〜0.9程度で比較的軽く、為に木
ネジの保持力が弱いとされていた。
叙上の実情に鑑み本考案者らは、中質繊維板が厚み方向
に比重傾斜を有し、表・裏両層の数mm間は岩盤層といわ
れて硬度も高く、0.8〜1.2と高比重であるのに対して中
層は0.4〜0.8程度であるという特性を利用し、複数枚の
中質繊維板を重合接着して必要な厚みのドア枠基材を構
成したことによって、中質繊維板からなる木ネジ保持基
材の前記課題を解決したものである。
に比重傾斜を有し、表・裏両層の数mm間は岩盤層といわ
れて硬度も高く、0.8〜1.2と高比重であるのに対して中
層は0.4〜0.8程度であるという特性を利用し、複数枚の
中質繊維板を重合接着して必要な厚みのドア枠基材を構
成したことによって、中質繊維板からなる木ネジ保持基
材の前記課題を解決したものである。
本考案は上記構成としたことにより、基材に締め込んだ
後の木ネジのネジ山部が各中質繊維板の複数の表(裏)
層部を通過するから、木ネジ性能が大幅に向上するとい
う作用を奏する。
後の木ネジのネジ山部が各中質繊維板の複数の表(裏)
層部を通過するから、木ネジ性能が大幅に向上するとい
う作用を奏する。
以下、本考案の構成を図面に示す一つの実施例に従って
更に詳述すると、1は中質繊維板単体、2は各単体にお
ける高比重の表・裏層、3は比重の軽い中間層を示し、
また4は木ネジ、5は蝶番である。
更に詳述すると、1は中質繊維板単体、2は各単体にお
ける高比重の表・裏層、3は比重の軽い中間層を示し、
また4は木ネジ、5は蝶番である。
図示した実施例では、上記中質繊維板の単体1を三枚重
ね合わせて接着し、目的のドア枠基材の厚みとしたもの
であるが、上記各単体の板厚は、使用する木ネジの長さ
よりも薄いものとすることにより、その表面又は裏面か
ら木ネジ4を締め込んだ場合、そのネジ部は少なくとも
比重の高い各単体の表・裏層2を通過することになるか
ら、木ネジ性能が大幅に向上されるのである。
ね合わせて接着し、目的のドア枠基材の厚みとしたもの
であるが、上記各単体の板厚は、使用する木ネジの長さ
よりも薄いものとすることにより、その表面又は裏面か
ら木ネジ4を締め込んだ場合、そのネジ部は少なくとも
比重の高い各単体の表・裏層2を通過することになるか
ら、木ネジ性能が大幅に向上されるのである。
尚、本案における中質繊維板1の重合数は、上記実施例
の三枚に限られず、ドア枠等、その目的、用法等に応じ
て二枚以上、適宜な枚数を複合するものであるし、又得
られた基材の表面を適宜化粧加工して製品とすることは
猶、従前の通りである。
の三枚に限られず、ドア枠等、その目的、用法等に応じ
て二枚以上、適宜な枚数を複合するものであるし、又得
られた基材の表面を適宜化粧加工して製品とすることは
猶、従前の通りである。
以上述べた本案の木ネジ保持基材によれば、従来の各種
木質素材によるドア枠基材などの木ネジ性能と比較し
て、第2図に示すグラフに見られる通りの顕著な効果が
認められる。即ち、 第2図中、実線で表示したデータでは、蝶番取付
け時の木ネジの締め込みトルクが適当に得られるので、
従来のような中質繊維板単体または平行合板のように低
いトルクで木ネジが空回りするようなことがない。
木質素材によるドア枠基材などの木ネジ性能と比較し
て、第2図に示すグラフに見られる通りの顕著な効果が
認められる。即ち、 第2図中、実線で表示したデータでは、蝶番取付
け時の木ネジの締め込みトルクが適当に得られるので、
従来のような中質繊維板単体または平行合板のように低
いトルクで木ネジが空回りするようなことがない。
同図中、破線で示したデータの締め込んだ木ネジ
の引張りに対しては、中質繊維板単体の1.4倍、平行合
板の1.5倍、ラワン材の1.4倍、栂材の1.3倍となり、強
い力で蝶番が固定できる。
の引張りに対しては、中質繊維板単体の1.4倍、平行合
板の1.5倍、ラワン材の1.4倍、栂材の1.3倍となり、強
い力で蝶番が固定できる。
更に、一点鎖線で示したデータに見られる使用時
のドア開閉の繰り返し実験では、中質繊維板単体ほかの
各資料よりも長期に亘って著しく安定した蝶番の保持効
果が認められた。
のドア開閉の繰り返し実験では、中質繊維板単体ほかの
各資料よりも長期に亘って著しく安定した蝶番の保持効
果が認められた。
尚、第2図の各試験は、次の方法によったものである。
但し、各資料とも素材の板厚24mm、木ネジ寸法3.8×25m
m、パイロットボール2.5×24mm、蝶番30×102×1.8mm4
孔である。
m、パイロットボール2.5×24mm、蝶番30×102×1.8mm4
孔である。
データ木ネジ締め込みトルク試験は、手動式トルクド
ライバーにより、蝶番の各孔を介して木ネジが空回りし
ない締め込みトルクの範囲を測定し、線表示した。
ライバーにより、蝶番の各孔を介して木ネジが空回りし
ない締め込みトルクの範囲を測定し、線表示した。
データ木ネジの引き抜き試験は、各資料に締め込んだ
木ネジを2mm/分の速度で引き抜き、その最大力を計測し
たものである。
木ネジを2mm/分の速度で引き抜き、その最大力を計測し
たものである。
データ繰り返し過重による促進試験は、データで得
られたトルク値によって、木ネジを締め込み、木ネジ一
本に対し50kgの衝撃的な引き抜き荷重を55回/分加え、
木ネジが1mm引き抜けるまでの回数を測定したものであ
る。
られたトルク値によって、木ネジを締め込み、木ネジ一
本に対し50kgの衝撃的な引き抜き荷重を55回/分加え、
木ネジが1mm引き抜けるまでの回数を測定したものであ
る。
以上、詳述した構成の本案中質繊維板は、木ネジ保持材
として最も苛酷な使用条件とされているドア枠基材につ
いて充分な木ネジ保持力が保障されたものであるから、
その用途は右ドア枠基材に限られず、それ以外の木ネジ
使用箇所の素材乃至基材として広く利用できることは当
然である。
として最も苛酷な使用条件とされているドア枠基材につ
いて充分な木ネジ保持力が保障されたものであるから、
その用途は右ドア枠基材に限られず、それ以外の木ネジ
使用箇所の素材乃至基材として広く利用できることは当
然である。
第1図は中質繊維板からなる木ネジ保持基材の部分切断
端面図であって、同図〔A〕は本考案に係る複合中質繊
維板、同図〔B〕は従来の中質繊維板単体に、それぞれ
蝶番を介して木ネジを締め込んだ状態を示し、第2図は
本案の木ネジ保持基材と従来の各種木質素材との木ネジ
保持性能の比較グラフである。 尚、図中1…中質繊維板単体、2…表・裏層、3…中間
層、4…木ネジ、5…蝶番。
端面図であって、同図〔A〕は本考案に係る複合中質繊
維板、同図〔B〕は従来の中質繊維板単体に、それぞれ
蝶番を介して木ネジを締め込んだ状態を示し、第2図は
本案の木ネジ保持基材と従来の各種木質素材との木ネジ
保持性能の比較グラフである。 尚、図中1…中質繊維板単体、2…表・裏層、3…中間
層、4…木ネジ、5…蝶番。
Claims (1)
- 【請求項1】板厚が、少なくとも使用木ネジの長さより
も薄く成板された中比重ファイバーボードを複数板重合
接着して、所定の厚さとしたことを特徴とする中比重フ
ァイバーボードによる木ネジ保持基材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990010860U JPH0638677Y2 (ja) | 1990-02-05 | 1990-02-05 | 中比重ファイバーボードによる木ネジ保持基材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990010860U JPH0638677Y2 (ja) | 1990-02-05 | 1990-02-05 | 中比重ファイバーボードによる木ネジ保持基材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03101626U JPH03101626U (ja) | 1991-10-23 |
JPH0638677Y2 true JPH0638677Y2 (ja) | 1994-10-12 |
Family
ID=31514409
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990010860U Expired - Lifetime JPH0638677Y2 (ja) | 1990-02-05 | 1990-02-05 | 中比重ファイバーボードによる木ネジ保持基材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0638677Y2 (ja) |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS48102270A (ja) * | 1972-03-22 | 1973-12-22 | ||
JPS53133139A (en) * | 1977-04-14 | 1978-11-20 | Takashi Hasegawa | Pachinko machine game board |
JPS54173786U (ja) * | 1978-05-26 | 1979-12-07 | ||
JPS5713236Y2 (ja) * | 1978-06-07 | 1982-03-17 | ||
JPS597035A (ja) * | 1982-07-02 | 1984-01-14 | Daiken Trade & Ind Co Ltd | 樹脂強化繊維板の製造方法 |
JPS6058943A (ja) * | 1983-09-10 | 1985-04-05 | Asahi Chem Ind Co Ltd | アクラビノン類の製法 |
JPS6082620A (ja) * | 1983-10-13 | 1985-05-10 | Nippon Steel Corp | 連続焼鈍炉の張力制御方法 |
JPH0351459Y2 (ja) * | 1984-09-20 | 1991-11-05 | ||
JPH042040Y2 (ja) * | 1985-04-22 | 1992-01-23 | ||
JPH053318Y2 (ja) * | 1985-06-03 | 1993-01-27 |
-
1990
- 1990-02-05 JP JP1990010860U patent/JPH0638677Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03101626U (ja) | 1991-10-23 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |