JPH0638231U - アルミニウム電解コンデンサ - Google Patents

アルミニウム電解コンデンサ

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JPH0638231U
JPH0638231U JP7949692U JP7949692U JPH0638231U JP H0638231 U JPH0638231 U JP H0638231U JP 7949692 U JP7949692 U JP 7949692U JP 7949692 U JP7949692 U JP 7949692U JP H0638231 U JPH0638231 U JP H0638231U
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capacitor element
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winding
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JP7949692U
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Inventor
伸一 大橋
Original Assignee
マルコン電子株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リプル電流による発熱に起因して発生する駆
動用電解液の蒸発による封口体内面への結露を防止し、
引出端子の腐食−断線の解消。 【構成】 駆動用電解液を含浸し陽極引出端子1及び陰
極引出端子2導出部端面より突出させて巻止テープ3を
巻き付け突出空間部4を設けたコンデンサ素子5を金属
ケース11内に収納し、突出空間部4に防振材12を充
填するとともに金属ケース11内に防振材12を入れコ
ンデンサ素子5周囲の少なくとも巻止テープ3巻き付け
部以外を防振材12にて包囲して、金属ケース11開口
部を封口体6にて密閉する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、腐食防止上有効な構造を有するアルミニウム電解コンデンサ、特に 高圧級大形のアルミニウム電解コンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にアルミニウム電解コンデンサは、図2に示すように陽極箔と陰極箔間に スペーサを介在し巻回してなるコンデンサ素子21に駆動用電解液を含浸し、任 意の箇所に防爆弁(図示せず)を設け、前記陽極箔に接続したアルミニウムから なる陽極引出端子22及び前記陰極箔に接続したアルミニウムからなる陰極引出 端子23を固着した封口体24を構成する陽極外部端子25及び陰極外部端子2 6と一体化したアルミニウムからなるリベット部27,28にそれぞれ固着した 後、前記コンデンサ素子21を、例えばアタックチックポリプロピレン,ピッチ などの防振材29を底部に入れた例えばアルミニウムなどの金属ケース30内に 収納し、前記コンデンサ素子21の一部を覆った前記防振材29を介して前記コ ンデンサ素子21を前記金属ケース30内に固定し、次に、前記金属ケース30 開口部に前記封口体24を当接し、しかる後、前記金属ケース30開口部先端を 巻き締めて密閉してなるものである。図中31は巻止テープである。
【0003】 以上のように構成してなるアルミニウム電解コンデンサは、種々の電子・電気 機器に組込み使用される訳であるが、中でも平滑作用に利用され、交流を整流し て平滑な直流とする機器に使用する場合、アルミニウム電解コンデンサにはリプ ル電流が流れ、その過程でコンデンサの内部損失によって発熱し、発熱が大きく なると、駆動用電解液成分が蒸発する。
【0004】 しかして、この蒸発現象は、上記構成になるアルミニウム電解コンデンサのよ うに、コンデンサ素子21部の大半がそのまま露出されているため顕著であり、 駆動用電解液成分の蒸発物が封口体24内面に結露状態で付着することになる。
【0005】 この結露状態で付着した液、すなわち凝縮液の組成は、駆動用電解液の組成と 大きく異なり薄いアンモニア溶液であり、凝縮液同士が繋り陽・陰極間で回路を 形成し電流が流れ、陽極引出端子22の材質であるアルミニウム及びリベット2 7が溶解し腐食断線に至る危険性を有し、実用上大きな問題を抱える結果となっ ていた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
以上のように上記構成になるアルミニウム電解コンデンサは、リプル電流によ る発熱が大きくなると封口体内面に発生した駆動用電解液の凝縮液により陽極引 出端子やリベットを構成するアルミニウムが腐食し、断線に至る致命的な問題を 誘発する危険性を持っていた。
【0007】 本考案は、上記の危険性を解消するために成されたもので、リプル電流による 発熱大に伴う駆動用電解液の凝縮液を陽極引出端子及び陰極引出端子やリベット を構成するアルミニウムへの付着を抑制し、これらアルミニウムの腐食発生を防 止することによって、断線不良を解消できるアルミニウム電解コンデンサを提供 することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案のアルミニウム電解コンデンサは、陽極箔と陰極箔間にスペーサを介在 して巻回し駆動用電解液を含浸してなるコンデンサ素子を金属ケースに収納し、 この金属ケース開口部を前記コンデンサ素子から導出した陽極引出端子及び陰極 引出端子をそれぞれ接続した陽極外部端子及び陰極外部端子を固着した封口体に て密閉してなるアルミニウム電解コンデンサにおいて、前記コンデンサ素子の陽 極引出端子及び陰極引出端子導出部となる前記封口体側に位置する部分に端面よ り突出させて巻止テープを巻き付け、この巻止テープ突出によって形成された突 出空間部に防振材を充填するとともにコンデンサ素子周囲の少なくとも巻止テー プ巻き付け部以外を防振材にて包囲されていることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】
以上の構成によれば、平滑作用に利用され、交流を整流して平滑な直流とする 機器に使用することによって、リプル電流が流れ、その過程でコンデンサの内部 損失によって発熱し、発熱が大きくなって駆動用電解液成分が蒸発現象となった としても、コンデンサ素子周囲全体は巻止テープ又は防振材にて包囲されている ため、コンデンサ素子周囲への駆動用電解液成分の蒸発現象は抑制され、封口体 内面部への凝縮液付着量も僅かで、付着した凝縮液を介して陽・陰極間で回路が 形成されることはない。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の一実施例について図面を参照して説明する。すなわち、図1に 示すように任意な箇所にアルミニウムからなる陽極引出端子1を取着した陽極箔 と、任意な箇所にアルミニウムからなる陰極引出端子2を取着した陰極箔間にス ペーサを介在し巻回し、前記陽極引出端子1及び陰極引出端子2の導出部端面に 、この端面より一部突出させて広幅の巻止テープ3を巻き付け、突出空間部4を 設けて形成したコンデンサ素子5に駆動用電解液を含浸し、次に、前記陽極引出 端子1及び陰極引出端子2を、任意の箇所に防爆弁(図示せず)を設けた封口体 6を構成する陽極外部端子7及び陰極外部端子8と接続一体化したアルミニウム からなるリベット部9,リベット部10にそれぞれ固着した後、例えば前記コン デンサ素子5を例えばアルミニウムなどの金属ケース11内に収納し、その後前 記突出空間部4に例えばアタックチックポリプロピレン,ピッチなどの防振材1 2を溶融した状態で充填するとともに、前記コンデンサ素子5周囲の少なくとも 巻止テープ3巻き付け部以外を包囲するように前記金属ケース11内空隙部に防 振材12を注入し、しかる後、前記金属ケース11開口部に前記封口体6を当接 して前記金属ケース11開口部先端を巻き締め密閉してなるものである。
【0011】 以上のような構成になるアルミニウム電解コンデンサによれば、コンデンサ素 子5全体が巻止テープ3又は防振材12にて包囲されているため、平滑作用に利 用され、交流を整流して平滑な直流とする機器に使用し、リプル電流が流れ、そ の過程でコンデンサの内部損失によって発熱し、発熱が大きくなって駆動用電解 液成分が蒸発現象となったとしても、コンデンサ素子5周囲への駆動用電解液成 分の蒸発現象は抑制され、封口体6内面部への凝縮液付着量も僅かで、付着した 凝縮液を介して封口体6内面部に位置する陽・陰極間で回路が形成されることは なく、陽極引出端子1の材質であるアルミニウム及びリベット部9が溶解し腐食 断線に至る危険性が解消される。
【0012】 次に、本考案と従来例との腐食−断線状況比較について述べる。すなわち、ア ルミニウム陽極箔と陰極箔を用い公知の手段で形成し、陽極引出端子及び陰極引 出端子の導出部端面に、この端面より5mm突出させて広幅の巻止テープを巻き 付け、突出空間部を設けて形成したコンデンサ素子にエチレングリコール溶媒に 溶質として有機カルボン酸塩を用いてなる駆動用電解液を含浸してアルミニウム ケースに収納し、しかる後前記突出空間部に防振材としてのアタックチックポリ プロピレンを溶融した状態で充填し、且つ前記アルミニウムケース内に前記巻止 テープ巻き付け部以外のコンデンサ素子周囲を包囲するように防振材としてのア タックチックポリプロピレンを溶融した状態で入れて、前記コンデンサ素子全体 を巻止テープ又は防振材にて包囲し、アルミニウムケース開口部を封口体にて密 閉してなる本考案の実施例A30個(図1に示す構造)と、コンデンサ素子一端 面に端面より突出させて広幅の巻止テープを巻き付けることなく、巻止テープを 素子中央部に巻き付けた部分を除き実施例Aと同一手段を講じて駆動用電解液を 含浸してなるコンデンサ素子を、防振材としてのアタックチックポリプロピレン を溶融した状態で底部に入れてあるアルミニウムケース内に収納して前記コンデ ンサ素子長さの1/2程度を前記防振材にて包囲し、アルミニウムケース開口部 を封口体にて密閉してなる従来例B30個(図2に示す構造)との85℃,50 Hz,リプル電流12A/個下、1000時間後の陽・陰極引出端子及びリベッ ト部の分解したときの腐食−断線状況を調べた結果、従来例Bのものは30個中 全数が腐食し、内半数に当たる15個が断線不良となったのに対して、実施例A のものは腐食は皆無で、勿論断線も皆無であった。
【0013】 試料の定格は、実施例A及び従来例Bとも450V−2200μFである。
【0014】 なお、上記実施例ではコンデンサ素子の防振材での包囲手段として、コンデン サ素子を金属ケースに収納した後、突出空間部及び金属ケースとコンデンサ素子 間空隙部内にアタックチックポリプロピレン,ピッチなどの防振材を溶融した状 態で入れるものを例示して説明したが、コンデンサ素子を金属ケースに収納する 前、突出空間部にアタックチックポリプロピレン,ピッチなどの防振材を充填し 、金属ケース内に予め例えばアタックチックポリプロピレン,ピッチなどの防振 材を溶融した状態で入れて、その後この防振材を入れた金属ケース内にコンデン サ素子を収納し、このコンデンサ素子周囲の少なくとも巻止テープ巻き付け部以 外が防振材にて包囲されているようにしてもよいことは当然である。
【0015】 また、上記実施例でコンデンサ素子への巻止テープとして、陽極引出端子及び 陰極引出端子の導出部端面に、この端面より一部突出させて広幅の巻止テープを 巻き付けたものを例示して説明したが、これに加えコンデンサ素子の中央部へも 巻止テープを巻き付けてもよいことは勿論である。
【0016】
【考案の効果】
本考案によれば、金属ケース内に収納したコンデンサ素子全体を巻止テープ又 防振材で包囲することによって、リプル電流が流れ、その過程でコンデンサの内 部損失によって発熱し、発熱が大きくなって駆動用電解液成分が蒸発現象となっ たとしても、封口体内面部への凝縮液付着量も僅かで、腐食、断線の危険性のな い実用的価値の高いアルミニウム電解コンデンサを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るアルミニウム電解コン
デンサを示す正断面図。
【図2】従来例に係るアルミニウム電解コンデンサを示
す正断面図。
【符号の説明】
1 陽極引出端子 2 陰極引出端子 3 巻止テープ 4 突出空間部 5 コンデンサ素子 6 封口体 7 陽極外部端子 8 陰極外部端子 9 リベット部 10 リベット部 11 金属ケース 12 防振材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽極箔と陰極箔間にスペーサを介在して
    巻回し駆動用電解液を含浸してなるコンデンサ素子を金
    属ケースに収納し、この金属ケース開口部を前記コンデ
    ンサ素子から導出した陽極引出端子及び陰極引出端子を
    それぞれ接続した陽極外部端子及び陰極外部端子を固着
    した封口体にて密閉してなるアルミニウム電解コンデン
    サにおいて、前記コンデンサ素子の陽極引出端子及び陰
    極引出端子導出部となる前記封口体側に位置する部分に
    端面より突出させて巻止テープを巻き付け、この巻止テ
    ープ突出によって形成された突出空間部に防振材を充填
    するとともにコンデンサ素子周囲の少なくとも巻止テー
    プ巻き付け部以外を防振材にて包囲されていることを特
    徴とするアルミニウム電解コンデンサ。
JP7949692U 1992-10-21 1992-10-21 アルミニウム電解コンデンサ Pending JPH0638231U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111883373A (zh) * 2020-07-22 2020-11-03 贵州全安密灵科技有限公司 一种防振电容的加工方法

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