JPH0637968U - 自動販売機の銘板ホルダ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 展示サンプルを取り外さなくても銘板の交換
ができ、光むらなく銘板を透過照明できる銘板ホルダを
提供することを目的とする。 【構成】 銘板保持部６ａから展示サンプルに沿って上
方に延設された支持部６ｂで展示サンプルの前面を覆っ
て、展示サンプルの転倒を防止する。前面部に銘板を保
持する凹部６ｄを形成し、その奥端面には光拡散用の凹
凸６ｅを形成して、透過光のむらを低減する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動販売機のサンプル台に取り付けられる銘板ホルダに関するもの である。

【０００２】

【従来の技術】

自動販売機は、一例として図８に示すように構成されている。自動販売機本体 １の前面に開閉自在に取り付けられた前面扉２には、販売商品の展示サンプル３ が置かれるサンプル台４が設けられ、サンプル台４の各サンプル展示位置の前方 には、図９に示すように展示サンプル３に対応する商品の価格などを表示した銘 板５を保持する銘板ホルダ６が取り付けられている。

【０００３】 銘板５は、銘板ホルダ６に抜き差し自在に保持されており、この場合、展示サ ンプル３に対応する商品の価格に応じてその価格を表示した銘板５と取り替えら れる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

このような構成では、前面扉２を開閉する場合などに、その振動で展示サンプ ル３が図10の２点鎖線で示すように矢印Ａの方向に倒れるという問題がある。こ れを防止するため、展示サンプル３をサンプル台４に固定する方法が考えられる が、この場合は、展示サンプル３の取替え作業が容易に行えないという問題があ る。

【０００５】 本考案は、展示サンプル３の取替作業に手間がかからずに、前面扉２の開閉時 の振動があっても展示サンプル３の倒れが防止できる銘板ホルダを提供すること を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 請求項１記載の銘板ホルダは、サンプル台の各サンプル展示位置の前方に取り 付けられる銘板ホルダであって、展示サンプルの対応商品に関する項目を表示し た銘板を保持する銘板保持部と、この保持部から前記サンプル展示位置に置かれ た展示サンプルに沿って上方に延設された支持部とを設けたことを特徴とする。

【０００７】 請求項２記載の銘板ホルダは、前面部に展示サンプルの対応商品に関する項目 を表示した銘板を保持する凹部を形成したことを特徴とする。 請求項３記載の銘板ホルダは、前面部に展示サンプルの対応商品に関する項目 を表示した銘板を保持する凹部を形成し、背面側で前記凹部に対応する部分また は前記凹部の奥端面に光拡散効果を有する凹凸を形成したことを特徴とする。

【０００８】

【作用】

請求項１の構成によると、銘板保持部から展示サンプルに沿って上方に延設さ れた支持部が展示サンプルの前面を覆うので、展示サンプルが傾いても前記支持 部がこれを保持するため、展示サンプルが転倒しない。

【０００９】 請求項２の構成によると、前面部に銘板をセットできる凹部を形成したので、 展示位置から展示サンプルを取り外さなくても銘板の交換ができる。 請求項３の構成によると、背面側で前記凹部に対応する部分または銘板を保持 する凹部の奥端面に形成された凹凸が通過光を拡散し、光むらなく銘板を透過照 明できる。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案の各一実施例を図１〜図７に基づいて説明する。 なお、従来例を示す図８〜図10と同様の作用をなすものは同一の符号をつけて 説明する。

【００１１】 第１の実施例の銘板ホルダ６は図１〜図５に示すように構成されている。銘板 ホルダ６はサンプル台４の各サンプル展示位置の前方に取り付けられ、各展示サ ンプル３に対応する商品の価格などを表示した銘板５を保持する銘板保持部６ａ と、この銘板保持部６ａからサンプル展示位置に置かれた展示サンプル３の前面 に沿って上方に延設された支持部６ｂとが設けられている。ここでは、銘板保持 部６ａと支持部６ｂはアクリル板などの透明な合成樹脂で成形されている。

【００１２】 展示サンプル３を展示する場合は、図２に示すように銘板５を矢印Ｂにしたが って図３に示す銘板保持部６ａの裏面に差し込み、この銘板ホルダ６を矢印Ｃに したがって銘板ホルダ６の裏面側に形成されているフック部６ｃをサンプル台４ の係合部４ａに係合させ、図４に示すように銘板ホルダ６をサンプル台４に係合 させて取り付ける。そして展示サンプル３は矢印Ｄにしたがって図４に示すよう に銘板ホルダ６の裏面とサンプル台４との間に配置される。

【００１３】 展示サンプル３を取り替える場合は、展示サンプル３を新規に展示する展示サ ンプル３と置き替える。 このように構成したため、前面扉２の開閉などによる振動に対しては図４に示 すように、銘板ホルダ６の支持部６ｂの点Ｅで展示サンプル３の矢印Ｆの方向の 倒れを支持することができ、展示サンプル３の転倒を食い止めることができる。

【００１４】 また、銘板保持部６ａと支持部６ｂを透明な合成樹脂で成形したため、銘板５ の表示と展示サンプル３の前面の状態がそれぞれ銘板保持部６ａと支持部６ｂを 通して利用者側に透過できる。図５の（ａ）〜（ｅ）は銘板ホルダ６の外観形状 を示している。

【００１５】 図６と図７は第２の実施例を示す。上記の第１の実施例では銘板保持部６ａの 裏面側から銘板５を出し入れするよう構成されていたが、この第２の実施例では 、銘板保持部６ａの前面側に凹部６ｄを設けて銘板５を出し入れするように構成 されている。

【００１６】 このように構成することによって、展示サンプル３を取り外さなくても銘板５ の交換を実施できる。なお、凹部６ｄの左右面には、凹部６ｄに入れられた銘板 ５を凹部６ｄに保持する爪６ｆが形成されている。

【００１７】 さらに、この第２の実施例では、銘板５を透光性材料で形成してこの銘板５が 蛍光管７の光で透過照明されており、光むらが発生しないように凹部６ｄの奥端 面には光拡散効果を程する凹凸６ｅが成形されており、銘板５を光むらなしに透 過照明できる。

【００１８】 上記の第２の実施例では、凹部６ｄの奥端面には光拡散効果を程する凹凸６ｅ が成形されていたが、銘板５の透過照明に使用する光源に光むらがないものであ る場合には、凹凸６ｅは不要である。

【００１９】 上記の第２の実施例では、凹部６ｄの奥端面に凹凸６ｅを形成して銘板５を透 過照明した場合の光むらを低減したが、銘板ホルダ６の背面側で前記凹部６ｄに 対応する部分に光拡散効果を程する凹凸を成形することによっても同様の効果を 期待できる。

【００２０】

【考案の効果】

請求項１の構成によれば、サンプル台の前方に取り付けられる銘板ホルダに、 銘板保持部から展示サンプルに沿って上方に延設された支持部を設けたため、こ の支持部で展示サンプルの前面を覆って支持することができるので、展示サンプ ルをサンプル台に固定することなく前面扉の開閉時の振動による展示サンプルの 倒れが防止できる。その結果、展示サンプルの取替作業時の作業性が向上する。

【００２１】 請求項２の構成によれば、前面部に展示サンプルの対応商品に関する項目を表 示した銘板を保持する凹部を形成したため、展示位置から展示サンプルを取り外 さなくても銘板を交換することができ、操作性が向上する。

【００２２】 請求項３の構成によれば、背面側で前記凹部に対応する部分または銘板を保持 する凹部の奥端面に凹凸を形成したため、光源に光むらがある場合であっても、 銘板を光むらなく透過照明することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の銘板ホルダの第１の実施例の使用状態
を示す斜視図

【図２】同実施例の分解斜視図

【図３】同実施例の銘板ホルダを裏面側から見た斜視図

【図４】同実施例の銘板ホルダの使用状態を示す縦断面
図

【図５】同実施例の銘板ホルダの外観図

【図６】第２の実施例の銘板ホルダを前面側から見た斜
視図

【図７】同実施例の銘板ホルダの使用状態を示す縦断面
図

【図８】自動販売機の外観斜視図

【図９】従来の銘板ホルダの使用状態を示す構成図

【図10】同従来例の構成の縦断面図

【符号の説明】

３ 展示サンプル ４ サンプル台 ５ 銘板 ６ａ 銘板保持部 ６ｂ 支持部 ６ｄ 凹部 ６ｅ 光拡散用の凹凸

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 サンプル台の各サンプル展示位置の前方
   に取り付けられる銘板ホルダであって、展示サンプルの
   対応商品に関する項目を表示した銘板を保持する銘板保
   持部と、この保持部から前記サンプル展示位置に置かれ
   た展示サンプルに沿って上方に延設された支持部とを設
   けた自動販売機の銘板ホルダ。
2. 【請求項２】 前面部に展示サンプルの対応商品に関す
   る項目を表示した銘板を保持する凹部を形成した自動販
   売機の銘板ホルダ。
3. 【請求項３】 前面部に展示サンプルの対応商品に関す
   る項目を表示した銘板を保持する凹部を形成し、背面側
   で前記凹部に対応する部分または前記凹部の奥端面に光
   拡散効果を有する凹凸を形成した自動販売機の銘板ホル
   ダ。