JPH0637954U - 駐車装置の入出庫管制装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 駐車装置の完全無人化を可能にし、且つ運転
者の負担を軽減する。 【構成】 入庫口の外部に、車両の入庫を検出して駐車
装置１に入庫指令を発する入庫センサ３及び入庫ゲート
６を配設すると共に、入庫する車両及び運転者を撮像す
るカメラ４を配設し、出庫口の外部に、画像表示装置８
と、入庫時刻入力装置９と、確認釦１０と、料金表示器
１１と、料金投入部１５とを備えた受け取り確認装置１
６及び出庫ゲート１７を配設し、また前記カメラ４によ
って撮像された画像信号２１と入庫の時刻とを記憶する
記憶装置２２を備え、入庫時刻入力装置９に入庫時刻が
入力されたとき、記憶された画像信号２１から入庫時刻
が一致した画像信号２１を選択して画像表示装置８に表
示させ、確認釦１０が押されて料金が投入されたときに
駐車装置１に出庫指令を発する出庫制御装置２３を設け
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は駐車装置の入出庫管制装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

近年、自動車の増加に伴い種々の駐車装置が実施されるようになってきており 、駐車装置を入出庫と関連させて自動化することにより、駐車装置を無人化する ことが考えられている。

【０００３】 近年考えられている自動化された駐車装置における入出庫管制装置としては、 一例を図７の平面図について説明すると、駐車装置ａの入庫口ｂの外部に入庫ゲ ートｃを設けると共に、該入庫ゲートｃの入庫方向手前に券売器ｄを設置し、該 券売器ｄから駐車券を取ると入庫ゲートｃが上がって入庫ができるようになって おり、又出庫口ｅの外部に出庫ゲートｆを設けると共に、該出庫ゲートｆの出庫 方向手前に清算器ｇを設置し、該清算器ｇに前記駐車券を挿入することにより清 算器ｇが駐車時間に応じた料金を計算して表示し、該表示された金額を清算器ｇ に投入すると前記出庫ゲートｆが上がって出庫ができるようになっている。図中 ｈは車両の誘導堰、ｉは該誘導堰ｈに設けた人の出入り口を示す。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記従来の駐車装置の入出庫管制装置においては、駐車券により駐車 装置ａの管理を行うようにしているために、運転者が駐車装置ａに駐車した車両 から離れている間中、前記駐車券を紛失しないように持ち歩く必要があり、大変 煩わしかった。

【０００５】 又運転者が前記駐車券を紛失してしまうことがあり、このような場合には、運 転者が自分の車を出庫させることが全くできなくなり、従ってこうした際の救済 を考える必要があるが、管制装置によってこうした問題を解決することは困難で あり、よってサービスための要員を配置する必要があり、完全な無人化を図るこ とはできなかった。

【０００６】 本考案は、上記従来装置がもつ問題点を解決しようとしてなしたもので、駐車 装置の完全無人化を可能にし得る駐車装置の入出庫管制装置を提供することを目 的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は、駐車装置の入庫口の外部に、車両の入庫を検出して駐車装置に入庫 指令を発する入庫センサ及び入庫ゲートを配設すると共に、前記入庫センサによ る入庫の検出時に入庫する車両及び運転者を撮像するカメラを配設し、駐車装置 の出庫口の外部に、画像表示装置と、入庫時刻入力装置と、確認釦と、料金表示 器と、料金投入部とを備えた受け取り確認装置及び出庫ゲートを配設し、また前 記カメラによって撮像された画像信号と入庫の時間とを入力して記憶する記憶装 置を備え、前記入庫時刻入力装置に入庫時刻が入力されたとき、前記記憶された 画像信号から入庫時刻が一致した画像信号を選択して前記画像表示装置に出力し て画像を表示させ、確認釦が押されて料金が投入されたときに前記駐車装置に出 庫指令を発する出庫制御装置を設けたことを特徴とする駐車装置の入出庫管制装 置、及び前記入庫口に入庫時刻伝達装置を備えたことを特徴とする駐車装置の入 出庫管制装置、及び前記入庫時刻入力装置が、入庫時刻に幅をもたせて入力でき るようにしてあり、且つ入力された時間内に入庫された画像信号を順次画像表示 装置に切換え出力して表示できるようにした送り釦を備えたことを特徴とする駐 車装置の入出庫管制装置、に係るものである。

【０００８】

【作用】

請求項１の考案では、入庫のために車両が進入してくると、入庫口の外部に配 設した入庫センサが入庫を検出して駐車装置に入庫指令を発し、入庫が可能な場 合にはカメラが作動して入庫する車両及び運転者を撮像し、この時の画像信号と 入庫の時刻を出庫制御装置の記憶装置に記憶する。続いて、入庫ゲートが開けら れて車両の入庫が行われる。

【０００９】 出庫時は、先ず受け取り確認装置の入庫時刻入力装置に入庫したときの時刻を 入力する。すると、出庫制御装置は前記記憶装置に入庫時刻と共に記憶された画 像信号から、前記入力した時刻に一致した時刻の画像信号を選択して画像表示装 置に出力し、画像を表示させる。画像表示装置に表示された画像を運転者が見て 自分であることを確認し、確認釦を押すと、料金表示器に料金が表示されるので 、表示された料金を料金投入部に支払うと、前記駐車装置に出庫指令が発せられ 、更に出庫ゲートが開けられて出庫ができるようになる。

【００１０】 請求項２の考案では、入庫口に備えた入庫時刻伝達装置が入庫時刻を運転者に 伝えるので、運転者は入庫時刻を確認して忘れないようにすることができる。

【００１１】 請求項３の考案では、正確な入庫時刻を忘れてしまった場合でも、入庫時刻入 力装置に幅をもたせた凡その入庫時間を入力し、続いて送り釦を押すと、入力さ れた時間内に入庫された画像信号が順次画像表示装置に切換え出力されて表示さ れるので、表示された画像が自分であることが確認されたら確認釦を押せば、目 的の車両を出庫することができる。

【００１２】

【実施例】

以下本考案の実施例を図面を参照しつつ説明する。

【００１３】 図１〜図３は請求項１の考案の一実施例を示すもので、駐車装置１の入庫口２ の外部に、車両の入庫を検出する入庫センサ３を配設すると共に、該入庫センサ ３による入庫の検出時に入庫する車両及び運転者を撮像するようにしたＩＴＶ（ イメージテレビカメラ）等のカメラ４を配置する。この時、カメラ４は図４に画 像５を示すように、運転者や車両の特徴をキャッチできるように前方から所要の 大きさで撮像を行うようにする。また前記入庫口２の外部に入庫ゲート６を設け る。

【００１４】 駐車装置１の出庫口７の外部に、図３に示すようにＣＲＴ等の画像表示装置８ と、テンキー方式で取消機能等が備えられた入庫時刻入力装置９と、確認釦１０ と、料金表示器１１と、紙幣入口１２及び硬貨入口１３並びに釣銭取出し口１４ を有した料金投入部１５とを備えた受け取り確認装置１６を配設する。更に図２ に示すように、出庫口７の外部に、出庫ゲート１７及び出庫確認センサ１８を設 ける。図中１９は車両の誘導堰、２０は該誘導堰１９に設けた人の出入り口を示 す。

【００１５】 また、前記カメラ４によって撮像された画像信号２１と入庫の時刻とを入力し て記憶する記憶装置２２を備えた出庫制御装置２３を設ける。該出庫制御装置２ ３は、前記入庫センサ３が車両の入庫を検出したとき、入庫が可能な場合には駐 車装置１の駆動制御装置２４に出庫指令を出力すると共に、入庫ゲート６を開け 、続いて入庫が行われたことが入庫センサ３によって確認されたら入庫ゲート６ を閉じる制御を行うようになっている。

【００１６】 更に前記出庫制御装置２３は、前記入庫時刻入力装置９に入庫時刻が入力され たとき、前記記憶装置２２に記憶された画像信号２１の中からその時刻に該当し た画像信号２１を選択して前記画像表示装置８に出力して、該画像表示装置８に 画像を表示させるようになっており、また前記確認釦１０が押されると前記料金 表示器１１に料金を表示させ、この表示された料金が料金投入部１５に投入され たときに前記駐車装置１に出庫指令を発すると共に、前記出庫ゲート１７を開く 制御を行い、また出庫が終了したことが出庫確認センサ１８により確認されたら 出庫ゲート１７を閉じる制御を行うようになっている。

【００１７】 上記出庫制御装置２３は、図示の場合受け取り確認装置１６と一体に構成され ているが、受け取り確認装置１６と別個に配置するようにしたり、或いは駐車装 置１の駆動制御装置２４と一緒に構成するようにしても良い。

【００１８】 前記した請求項１の考案の実施例において、入庫時の作用を図１〜図４と図５ を参照して述べると、入庫のために車両が入庫口２の外部に進入してくると、先 ず入庫口２の外部に配設した入庫センサ３がそれを検出し、駐車装置１の駆動制 御装置２４に入庫指令を出力する。入庫が可能な場合は駐車装置１の空の入庫台 が入庫位置に来るように駆動制御装置２４を作動すると共に、カメラ４を作動さ せて入庫する車両及び運転者を撮像し、撮像した画像信号２１と入庫の時刻とを 出庫制御装置２３の記憶装置２２に記憶する。

【００１９】 続いて、入庫ゲート６を開放して入庫を行い、入庫センサ３により車両が入庫 されたことが確認されたら入庫ゲート６を閉じる。

【００２０】 出庫時は、図１〜図４と図６を参照して述べると、先ず出庫を行う人が、受け 取り確認装置１６の入庫時刻入力装置９に入庫したときの時刻を入力する。する と、出庫制御装置２３は前記記憶装置２２に入庫時刻と共に記憶された画像信号 から、前記入力した時刻に一致した画像信号を選択して画像表示装置８に出力し 、画像表示装置８に画像５（図４）を表示させる。

【００２１】 表示された画像５を見て、運転者が自分であることを確認して確認釦１０を押 すと、料金表示器１１に料金が表示されるので、表示された料金を料金投入部１ ５に支払うと、前記駐車装置１の駆動制御装置２４に出庫指令が発せられて指定 した車両が出庫位置に移動され、これと同時に出庫ゲート１７が開放されて出庫 ができるようになる。

【００２２】 従って、前記請求項１の考案によれば、駐車装置１の入出庫管制を完全自動化 することができ、運転者は入庫時刻を憶えていれば出庫することができ、従来の ように駐車券を紛失しないように持ち歩く必要が無くなって、運転者の負担を軽 減することができる。

【００２３】 前記図１及び図２には請求項２の考案が示されている。即ち、前記入庫口２の 近傍位置に、電光表示板による表示、或いは音声による「あなたの入庫時刻は何 時何分です」のようなアナウンス等によって、入庫した車両の入庫時刻を運転者 に知らせるようにした入庫時刻伝達装置２５を設けている。

【００２４】 請求項２の考案では、入庫口２に入庫時刻伝達装置２５を備えて入庫時刻を運 転者に知らせるようにしているので、運転者は入庫時刻を目や耳或いはその両方 で確認して憶えていることができ、出庫時の出庫操作を容易にすることができる 。

【００２５】 更に、前記図１及び図２には請求項３の考案が示されている。即ち、前記受け 取り確認装置１６の入庫時刻入力装置９に、入庫時刻に幅をもたせて入力できる ようにしておき、且つ入力された時間内に入庫され記憶された画像信号２１を順 次画像表示装置８に切換え出力し、表示させることができるようにした送り釦２ ６を設けている。

【００２６】 請求項３の考案では、正確な入庫時刻を忘れてしまった場合でも、入庫時刻に 任意の幅をもたせて大まかな時間（例えば１５：００→１５：３０）を入庫時刻 入力装置９に入力すると、その時間内に入庫された最初の車両及び運転者の画像 ５が画像表示装置８に表示され、続いて送り釦２６を押すと、入力された時間内 に入庫され記憶された画像信号２１が順次画像表示装置に切換え出力されて表示 される。従って、順に送っていって自分の画像５が表示されたら、確認釦１０を 押す。このようにすると、入庫時刻を正確に憶えていなくても、大体の時間を憶 えていれば出庫することができる。

【００２７】

【考案の効果】

請求項１の考案によれば、駐車装置の入出庫管制を自動化することができ、運 転者は入庫時刻を憶えていれば出庫することができ、従来のように入庫した後駐 車券を無くさないように常に持ち歩く必要がないので、運転者の負担を軽減する ことができる。

【００２８】 請求項２の考案によれば、入庫口に入庫時刻伝達装置を備えて入庫時刻を運転 者に伝達するようにしているので、運転者が入庫時刻を記憶しやすくなって、出 庫の出庫操作を容易にすることができる。

【００２９】 請求項３の考案では、入庫時刻に任意の幅をもたせて大まかな時間を入庫時刻 入力装置に入力し、その時間内に入庫された車両及び運転者の画像を送り釦で順 次切換えて画像表示装置に表示できるようにしているので、入庫時刻を忘れてし まった場合でも、大体の入庫時刻を憶えていれば出庫することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】請求項１及び２及び３の考案の実施例が示され
たブロック図である。

【図２】図１の装置の駐車装置への配置を示した斜視図
である。

【図３】受け取り確認装置の外観を示す斜視図である

【図４】カメラで撮像された画像の一例を示す画像図で
ある。

【図５】入庫の作動手順を示すブロック図である。

【図６】出庫の作動手順を示すブロック図である。

【図７】従来の駐車装置の入出庫管制装置の一例を示す
平面図である。

【符号の説明】

１ 駐車装置 ２ 入庫口 ３ 入庫センサ ４ カメラ ６ 入庫ゲート ７ 出庫口 ８ 画像表示装置 ９ 入庫時刻入力装置 １０ 確認釦 １１ 料金表示器 １５ 料金投入部 １６ 受け取り確認装置 １７ 出庫ゲート ２１ 画像信号 ２２ 記憶装置 ２３ 出庫制御装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 成松 千万人 東京都千代田区大手町二丁目２番１号 石 川島播磨重工業株式会社本社内

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 駐車装置の入庫口の外部に、車両の入庫
   を検出して駐車装置に入庫指令を発する入庫センサ及び
   入庫ゲートを配設すると共に、前記入庫センサによる入
   庫の検出時に入庫する車両及び運転者を撮像するカメラ
   を配設し、駐車装置の出庫口の外部に、画像表示装置
   と、入庫時刻入力装置と、確認釦と、料金表示器と、料
   金投入部とを備えた受け取り確認装置及び出庫ゲートを
   配設し、また前記カメラによって撮像された画像信号と
   入庫の時間とを入力して記憶する記憶装置を備え、前記
   入庫時刻入力装置に入庫時刻が入力されたとき、前記記
   憶された画像信号から入庫時刻が一致した画像信号を選
   択して前記画像表示装置に出力して画像を表示させ、確
   認釦が押されて料金が投入されたときに前記駐車装置に
   出庫指令を発する出庫制御装置を設けたことを特徴とす
   る駐車装置の入出庫管制装置。
2. 【請求項２】 入庫口に入庫時刻伝達装置を備えたこと
   を特徴とする請求項１記載の駐車装置の入出庫管制装
   置。
3. 【請求項３】 入庫時刻入力装置が、入庫時刻に幅をも
   たせて入力できるようにしてあり、且つ入力された時間
   内に入庫された画像信号を順次画像表示装置に切換え出
   力して表示できるようにした送り釦を備えたことを特徴
   とする請求項１又は２記載の駐車装置の入出庫管制装
   置。