JPH0637577A - 圧電共振子 - Google Patents

圧電共振子

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JPH0637577A
JPH0637577A JP18972692A JP18972692A JPH0637577A JP H0637577 A JPH0637577 A JP H0637577A JP 18972692 A JP18972692 A JP 18972692A JP 18972692 A JP18972692 A JP 18972692A JP H0637577 A JPH0637577 A JP H0637577A
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Hiroaki Kaida
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来エネルギー閉じ込め型圧電共振子として
構成することができなかった振動モードを利用した広帯
域のエネルギー閉じ込め型圧電共振子を得る。 【構成】 圧電共振ユニット1aに、振動伝達部1bを
介して共振部1cが連結されており、該共振部1cが、
振動伝達部1bを介して伝播してきた振動により屈曲振
動モードで共振するように構成されている、圧電共振
子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧電共振子に関し、特
に、圧電共振部分の振動エネルギーが圧電共振子内にお
いて閉じ込められるように構成された圧電共振子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、kHz帯の圧電共振子として
は、角板状の圧電板の拡がり振動モードを利用した共振
子、棒状の圧電体の長さ方向に伸縮する長さモードの振
動を利用した共振子、あるいは圧電音叉型共振子等が用
いられている。ところで、圧電共振子は、共振部分が電
圧を印加されることにより振動するものであるため、該
圧電共振子を実際の部品として構成する際には、共振を
妨げないように圧電共振子を支持する必要がある。もっ
とも、エネルギー閉じ込め型の圧電共振子では、共振部
分の振動エネルギーが閉じ込められるため、該共振部分
以外の領域で機械的に保持することが可能である。従っ
て、製品への応用を考えた場合、エネルギー閉じ込め型
の圧電共振子の方が利用しやすいため、kHz帯の圧電
共振子においてもエネルギー閉じ込め型の共振子が求め
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般的
なkHz帯圧電共振子として公知の拡がり振動モードを
利用した共振子や長さ振動モードを利用した共振子で
は、振動エネルギーを閉じ込めることが不可能であっ
た。従って、図2(a)で示すように、長さ振動モード
を利用した圧電共振子91では、振動のノード点をばね
端子92,93で挟むことにより圧電共振子91を保持
する構造が採用されていた。同様に、拡がり振動モード
を利用した角板状の圧電共振子においても、エネルギー
閉じ込めが不可能であったため、共振子のノード点を、
ばね端子で挟んで保持する構造が採用されていた。従っ
て、kHz帯の拡がり振動モードや長さ振動モードを利
用した圧電共振子では、部品の構造が複雑化し、面実装
可能な小型のチップ型部品として構成することが非常に
困難であった。
【0004】他方、図2(b)に示すように、厚み方向
に分極処理された圧電板94にスリット94a〜94c
を形成し、中央のスリット94bの周囲において両主面
に振動電極95a(裏面側は図示されず)を形成してな
る圧電音叉型共振子96では、振動部分にエネルギーが
閉じ込められる。従って、例えば圧電板94の端縁94
d,94e近傍において保持しても、特性が変動しない
ため、面実装可能なチップ部品として構成することがで
きる。
【0005】しかしながら、圧電音叉型共振子96では
エネルギーの閉じ込めこそ可能であるが、そのモード上
の制約により、帯域幅は共振周波数の約2%程度しか確
保できなかった。他方、市場では、kHz帯において
も、広帯域の圧電共振子が強く求められており、圧電音
叉型共振子96では、このような要求に応えることがで
きなかった。本発明の目的は、kHz帯において利用す
ることができ、より広帯域の特性を得ることができるエ
ネルギー閉じ込め型の圧電共振子を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧電共振ユニ
ットと、一端が前記圧電共振ユニットに連結された振動
伝達部と、前記振動伝達部に連結されており、かつ圧電
共振ユニットの振動を受けて屈曲振動モードで共振する
ように構成された共振部とを備えることを特徴とする、
圧電共振子である。
【0007】
【作用】本発明の圧電共振子では、圧電共振ユニットに
おける振動が振動伝達部を経由して共振部に伝達され
る。そして、共振部は、振動伝達部を経由して伝播して
きた振動により屈曲振動モードで共振するように構成さ
れている。従って、後述の実施例から明らかなように、
振動伝達部における変位ベクトルが、共振部における変
位ベクトルと打ち消し合うためか、伝播してきた振動が
共振部外にはほとんど伝達されず、あたかも共振部まで
の部分に振動エネルギーが閉じ込められたような状態で
動作する。
【0008】よって、圧電共振ユニットとして、長さ振
動モードを利用した圧電共振ユニットや角板の拡がり振
動モードを利用した圧電共振ユニット等の適宜の構造を
採用することにより、kHz帯で使用し得る、しかも広
帯域のエネルギー閉じ込め型圧電共振子を実現すること
ができる。
【0009】
【実施例の説明】図1は、本発明の圧電共振子の概略的
に示すブロック図である。本発明の圧電共振子では、圧
電共振ユニット1aに振動伝達部1bが連結されてお
り、振動伝達部1bに共振部1cが連結されている。圧
電共振ユニット1aは、後述の実施例から明らかなよう
に、長さ振動モード、輪郭すべり振動モード、拡がり振
動モード等の適宜の振動モードで励振され得るように構
成されている。また、振動伝達部1bは、圧電共振ユニ
ット1aから伝播してくる振動を共振部1cに伝達する
ために設けられている。従って、振動伝達部1bの構造
自体は圧電共振ユニット1aを支持し、かつ共振部1c
に振動を伝達し得るものであれば、特に限定されない。
【0010】また、共振部1cは、振動伝達部1bを経
由して伝播してきた振動を受けて屈曲振動モードで共振
するように構成されており、後述の実験例及び実施例で
示すように、共振により、伝播してきた振動を打ち消す
ように作用する。本発明のエネルギー閉じ込め型の圧電
共振子では、伝播してきた振動が上記共振部1cによ
り、打ち消され、それによって振動の装置外への漏洩が
防止もしくは抑制される。このような共振部による振動
の漏洩もしくは抑制は、本願発明者らの実験により偶然
見出されたものである。以下、図3〜図5を参照して、
より具体的に説明する。
【0011】図3は、本発明の原理を明らかにするため
の実験装置を示す正面断面図である。図3を参照して、
振動試験機3の上面に支持ロッド4が立設されている。
支持ロッド4の中間高さ位置に屈曲モードで振動し得る
鋼鉄棒5が固定されている。鋼鉄棒5は、長さ180m
m×幅12mm×厚み15mmの鋼鉄からなる棒状の部
材であり、その重量は240g、屈曲時の共振周波数は
約1kHzである。他方、上記支持ロッド4は、直径8
mmの鋼鉄からなる円柱状の部材であり、上記鋼鉄棒5
の中央に設けられた貫通孔に挿入されており、かつ鋼鉄
棒5と支持ロッド4とは図示の状態で固定されている。
従って、上記振動試験機3が本発明における圧電共振ユ
ニットに、鋼鉄棒5が共振部に、支持ロッド4の鋼鉄棒
5より下方部分が振動伝達部に相当する。
【0012】振動試験機3を図示の矢印で示すように上
下方向に周波数1kHzで振動させたところ、支持ロッ
ド4の上端4aの変位量は、図4に示す通りであった。
図4において、変位量ΔBは約2.6μmであった。比
較のために、上記鋼鉄棒5を設けないで支持ロッド4を
振動試験機3に立設し、同様に振動試験機3を振動させ
たところ、支持ロッド4の上端4aの変位量は、図5に
示す通りであり、図中の変位量ΔAは、約22.6μm
であった。図4及び図5の比較から明らかなように、振
動試験機3から支持ロッド4を経て伝達されてきた振動
が鋼鉄棒5を設けたことにより、該鋼鉄棒5の部分で十
分に減衰されていることがわかる。
【0013】なお、本願発明者らは、鋼鉄棒5の質量に
より振動がダンピングされたのではないかとも考え、与
える振動の周波数を変更し、鋼鉄棒5を共振させないよ
うにして実験したところ、支持ロッド4の上端4aにお
ける変位量は、図4に示したようには抑制されないこと
が確かめられた。すなわち、このことからも明らかなよ
うに、単に鋼鉄棒5の重量により、伝播してきた振動を
ダンピングしているものではなく、上記のように伝播し
てきた振動が鋼鉄棒5で打ち消されているものと考えら
れる。
【0014】上記のように、振動源である振動試験機3
に対して、該振動試験機3の振動を受けるように配置さ
れた支持ロッド4を介して鋼鉄棒5すなわち共振子が連
結されているので、共振子において、伝播してきた振動
が打ち消される。すなわち、本発明の圧電共振子では、
伝播してきた振動が上記共振部が屈曲振動モードで共振
することにより打ち消されるため、圧電共振ユニットの
振動エネルギーを装置内に閉じ込めることができる。次
に、上記共振部の作用を、より具体的な実施例に基づい
て説明し、それによって本発明を明らかにする。
【0015】長さ振動モードを利用した実施例の圧電共
振子 図6(a),(b)は、本発明の第1の実施例にかかる
圧電共振子を示す平面図及び圧電基板を透かして下面の
電極形状を示した平面図である。圧電共振子21は、中
央に配置された圧電共振ユニット22を有する。圧電共
振ユニット22は、厚み方向に一様に分極処理された平
面形状が細長い矩形の圧電セラミック基板の両主面に電
極22a,22bを形成した構造を有する。電極22
a,22bから交流電圧を印加することにより、圧電共
振ユニット22は長さ振動モードで伸縮振動するように
構成されている。
【0016】圧電共振ユニット22の長さ方向中央部に
おいては、一方側に振動伝達部23が連結されている。
振動伝達部23は、圧電共振ユニット22の伸縮振動に
伴う振動を後述の共振部24に伝達するために設けられ
ている。また、振動伝達部23が圧電共振ユニット22
の長さ方向中央部に連結されているのは、圧電共振ユニ
ット22の振動をできるだけ妨げないためである。
【0017】振動伝達部23の他端には、屈曲モードで
共振するように構成された共振部24が連結されてい
る。また、共振部24には、連結バー25を介して比較
的大きな面積を有する保持部26が連結されている。保
持部26は、圧電共振子21をケース基板等の他の部材
に機械的に保持するのに好適なように、図示のような比
較的大きな面積を有するように構成されている。また、
電極22aは、接続導電部27aにより保持部26の上
面に形成された端子電極28aに電気的に接続されてい
る。
【0018】振動伝達部23が連結されている側とは反
対側においても、圧電共振ユニット22に振動伝達部2
9、共振部30、連結バー31及び保持部32が連結さ
れており、上記振動伝達部23側と同様に構成されてい
る。もっとも、図6(b)に示すように、電極22bに
電気的に接続される接続導電部27b及び端子電極28
bは、それぞれ、振動伝達部29、共振部30、連結バ
ー31及び保持部32の下面側に形成されている。
【0019】本実施例の圧電共振子21では、端子電極
28a,28b間に交流電圧を印加することにより、上
記圧電共振ユニット22が長さ振動モードにより伸縮振
動する。その結果、上記振動が、振動伝達部23,29
を経て共振部24,30に伝達される。そして、図7及
び図8を参照して説明するように、振動伝達部における
変位ベクトルと、共振部における変位ベクトルとが打ち
消し合うためか、連結バー25,31側には振動はほと
んど漏洩しない。従って、共振部24,30までの部分
において振動エネルギーが閉じ込められることになるた
め、保持部26,32を利用して外部に機械的に固定し
た場合、長さ振動モードを利用したエネルギー閉じ込め
型の圧電共振子21を実現することができる。
【0020】なお、好ましくは、上記共振部24,30
の共振周波数は、圧電共振ユニット22の共振周波数と
等しくされる。これは、共振周波数を圧電共振ユニット
22の共振周波数と一致させることにより、上記変位ベ
クトルの打ち消し合いがより効果的に行われるからであ
る。上記のように、共振部24,30を圧電共振ユニッ
ト22に振動伝達部23,29を介して連結したことに
より、圧電共振ユニットの共振に基づくエネルギーを閉
じ込め得ることは、本願発明者らの実験により偶然見出
されたものであるが、このように共振部24,30によ
り伝播されてきた振動を閉じ込め得るのは、以下の機構
によるものと考えられる。
【0021】上記のように伝播されてきた振動閉じ込め
得る機構としては、以下の図7及び図8を参照して説明
する2通りの機構が考えられる。すなわち、図6(a)
から明らかなように、例えば振動伝達部23の外側に共
振部24が連結されているが、この共振部24は、振動
伝達部23を延長した部分の両側に片持ちばりで一対の
共振部を連結した構造、あるいは振動伝達部23と連結
バー25との間に1個の共振部24を介在させた構造と
考えられる。図7は、前者の構造を前提とした共振部の
作用を説明するための模式的拡大平面図であり、図8
は、後者の構造を前提とした共振部の作用を説明するた
めの模式的拡大平面図である。
【0022】まず、一対の共振部が振動伝達部を延長し
た部分の両側に構成されていると考え、図7を参照して
共振部の作用を説明する。いま、上記圧電共振ユニット
に連結された振動伝達部23aが存在するとする。この
場合、圧電共振ユニットが伸縮振動すると、伝播してき
た振動によって、振動伝達部23aは、参照番号23b
で示す状態と、参照番号23cで示す状態とを繰り返す
ように変形する。ところで、この振動伝達部に上記共振
部24a,24bが連結されているとすると、図7に示
すように共振部24a,24bが、上記振動伝達部23
b,23cの変形に伴って図示のように傾き、共振す
る。その結果、傾いた各共振部24a,24bにおける
変位ベクトルは図示の矢印Aで示す向きになる。
【0023】他方、振動伝達部23bにおける図示のX
軸方向の変位ベクトルは矢印Bで示すとおりである。従
って、いずれの状態においても、共振部24におけるX
軸方向に沿う変位ベクトルと、振動伝達部におけるX軸
方向に沿う変位ベクトルとが打ち消し合う方向となって
釣り合っている。よって、上記共振部24a,24bの
共振に伴って、振動伝達部を伝播してきた振動が打ち消
されることにより、共振部24a,24bまでの部分に
振動エネルギーが閉じ込められることになると考えられ
る。
【0024】他方、振動伝達部の他端に1個の共振部2
4の中央部が連結されており、従って共振部24が中心
で支持されていると考えた場合の機構を図8を参照して
説明する。いま、上記圧電共振ユニットに連結された振
動伝達部23aが存在するとする。この場合、圧電共振
ユニットが伸縮振動すると、伝播してきた振動によっ
て、振動伝達部は、参照番号23bで示す状態と、参照
番号23cで示す状態とを繰り返すように変形する。
【0025】そして、この振動伝達部の他端に共振部2
4が中心で連結されている場合、図8に示すように、共
振部24が、上記振動伝達部の変形に伴って図示のよう
に屈曲振動する。その結果、共振部24内における変位
ベクトルは、図示の通りとなる。すなわち、図7に示し
た場合と同様に、振動伝達部23b,23cを延長した
部分における変位ベクトルBと、共振部24の残りの部
分における変位ベクトルAとが、X軸方向において打ち
消し合うように釣り合う。よって、共振部24の共振に
伴って、振動伝達部を伝播してきた振動が打ち消される
ことにより、共振部24までの部分に振動エネルギーが
閉じ込められることになると考えられる。
【0026】なお、上記2種類の振動エネルギー閉じ込
め機構は、推測に基づくものであるが、いずれにして
も、図6に示したように振動伝達部23に共振部24を
連結することにより、振動伝達部23を伝播してきた振
動が共振部24において打ち消され、それによって振動
エネルギーの閉じ込めが果たされる。上記共振部24の
作用を、具体的な実験結果に基づき説明する。図9は、
比較のために用意した構造であり、長さ振動モードで振
動し得るように構成された圧電共振ユニット35の一方
側面中央部に、圧電共振ユニット35と直交する方向に
伸びるバー36が連結されている。なお、他方側面中央
部にも同様にバー36が連結されている。
【0027】他方、図10は、図9に示した構造におい
て、共振部37を設けた構造を有する。すなわち、図1
0の構造では、圧電共振ユニット35に振動伝達部38
を介して共振部37を連結し、共振部37の振動伝達部
38が連結されている側とは反対側の面にバー39を連
結した構造を有する。言い換えれば、上記振動伝達部3
8及びバー39からなる部分の途中に、上記共振部37
を形成した構造に相当する。なお、図10の構造では、
圧電共振ユニット35の他方側面にも上記と同様の構造
が連結されている。
【0028】図9に示した圧電共振子において長さ振動
モードで圧電共振ユニット35を振動させた場合、その
変位分布は図11(a)に示す通りとなり、バーの延び
る方向すなわちX軸方向における各部分におけるX軸方
向の変位量Vx の絶対値は、図11(b)に示す通りと
なる。他方、図10に示した圧電共振子において圧電共
振ユニット35を共振させた場合の振動の変位分布は、
図12(a)に示す通りであった。また、図12(a)
のX軸方向に沿う各部分におけるX軸方向の変位量の絶
対値Vx は、図12(b)に示す通りであった。
【0029】図11(b)及び図12(b)を比較すれ
ば明らかなように、共振部37を設けたことにより、共
振部37より先のバー39においては伝播してきた振動
による変位量が非常に小さいことがわかる。言い換えれ
ば、共振部37までの部分において振動エネルギーが効
果的に閉じ込められ得ることがわかる。なお、図6に示
した実施例の圧電共振子21では、共振部24,30の
外側に連結バー25,31を介して保持部26,32を
連結していたが、これは製品化の際の機械的固定を容易
とするために設けられていたものに過ぎない。すなわ
ち、図13に示すように、共振部24,30の、振動伝
達部23,29が連結されている側とは反対側に他の部
分と連結するための連結部40a,40bを形成してお
けば、図6に示した実施例の場合と同様に、共振部2
4,30までの部分に振動エネルギーが閉じ込められ得
るため、図6に示した実施例と同様にエネルギー閉じ込
め型の圧電共振子として使用することができる。
【0030】また、図6に示した実施例の圧電共振子2
1では、圧電共振ユニット22の両側に、それぞれ一個
の共振部24,30が配置されていたが、図14に示す
ように、圧電共振ユニット22の両側において、それぞ
れ、複数の共振部24,24,24,30,30,30
を配置してもよい。この場合、複数の共振部24間及び
共振部30間が、それぞれ、振動伝達部23a,23
b,31a,31bで連結されていることになる。
【0031】輪郭すべり振動モードを利用した圧電共振
子についての実施例 図15は、輪郭すべり振動モードを利用した圧電共振子
についての実施例を示す斜視図である。圧電共振子51
では、中央に輪郭すべり振動モードを利用した圧電共振
ユニット52が配置されている。圧電共振ユニット52
では、角板状の圧電セラミック板が後述の励振用の電極
と平行な分極方向Pに沿って、一様に分極処理されてい
る。
【0032】圧電共振ユニット52では、図15に立て
た状態で図示された圧電共振ユニット52の上面及び下
面に励振用の電極52a,52bが形成されている。電
極52a,52bは、圧電共振ユニット52の図示され
ている側の主面にも至るように形成されている。電極5
2a,52bは、圧電共振ユニット52を構成している
角板状の圧電セラミック板を介して対向するように配置
されているため、電極52a,52b間に交流電圧を印
加した場合、図16に一点鎖線で示す状態と、破線で示
す状態とを繰り返すように振動する。
【0033】他方、圧電共振ユニット52の一方の側面
中央部には振動伝達部53が連結されている。振動伝達
部53の他端には屈曲振動モードで共振する共振部54
が連結されており、共振部54の外側の側面中央部に連
結バー55が、該連結バー55の他端に保持部56が連
結されている。電極52aは、上記振動伝達部53、共
振部54及び連結バー55を通過するように形成された
接続導電部57aにより、保持部56の一方面に形成さ
れた端子電極58aに電気的に接続されている。
【0034】同様に、圧電共振ユニット52の他方側に
おいても、振動伝達部59、共振部60、連結バー61
及び保持部62が連結されている。そして、保持部62
の一方面に形成された端子電極58bが、接続導電部5
7bにより圧電共振ユニット52の電極52aに電気的
に接続されている。本実施例の圧電共振子51において
も、圧電共振ユニット52が輪郭すべり振動モードで振
動された場合、その振動は上記共振部54,60までの
部分に閉じ込められる。これを、図17及び図18を参
照して説明する。
【0035】図17は、振動伝達部53の延長部分の両
側に一対の共振部が片持ちばりで連結されていると考え
た場合の共振部の作用を説明するための模式図である。
いま、振動伝達部が、初期状態において図17の53a
で示すような状態とする。そして、圧電共振ユニット5
2の振動に伴って輪郭すべり振動に基づく振動(横波)
が伝播してきた場合、振動伝達部は、図17に参照番号
53b及び53cで示す状態を繰り返すように振動す
る。この場合、振動伝達部53b,53cに共振部54
a,54bが片持ちばりで連結されているとすると、各
共振部54a,54bは、上記振動伝達部53b,53
c上において図示の向きに傾く。
【0036】その結果、傾斜している共振部54a,5
4bにおける変位ベクトルの向きは図示の矢印Aで示す
方向となる。他方、振動伝達部53b,53cでは、そ
の変位ベクトルは図示の矢印Bで示す向きとなる。従っ
て、図17のいずれの状態においても、共振部54a,
54bにおける変位ベクトルと、振動伝達部の延長分布
における変位ベクトル(矢印Bで示す変位ベクトル)と
が、Y軸方向において打ち消し合っている。よって、上
記共振部54a,54bの共振によって、伝播してきた
振動が打ち消されることになる。
【0037】他方、図18に示すように振動伝達部53
b,53cの他端に共振部54が連結されているとする
と、共振部54は振動伝達部が参照番号53bで示す状
態と参照番号53cで示す状態との間で変形した場合、
図示のように傾斜する。その結果、共振部54内におけ
る振動伝達部53b,53cの延長部分における変位ベ
クトルBと、振動伝達部の延長部分から側方に突出した
共振部内の部分における変位ベクトルAとが、Y軸方向
において打ち消し合う方向となっている。従って、伝播
してきた振動が、共振部54の共振に伴って打ち消され
るため、共振部54外への振動の漏洩を効果的に防止で
きていると考えられる。
【0038】上記のように、横波が伝播してきた場合で
あってもY軸方向における上記変位ベクトルの釣合いに
より、伝播してきた振動を減衰させるように共振部54
が共振すると考えられる。次に、上記共振部の作用を具
体的な実験結果につき説明する。図19(a)は、上記
圧電共振ユニット52の両側に細長いバー65を連結し
(一方側のみを図示)、圧電共振ユニット52を輪郭す
べり振動モードで振動させた場合の振動の変位分布を有
限要素法で測定した図である。また、この場合のX軸方
向に沿う各部分におけるY軸方向における変位量の絶対
値Vy は、図19(b)に示す通りであった。すなわ
ち、輪郭すべり振動に基づく振動(横波)は、上記バー
65に沿って大きな変位量で伝播されていくことがわか
る。
【0039】他方、図20(a)は、上記実施例の圧電
共振子に相当する構造を有するものである。すなわち、
圧電共振ユニット52の両側面中央部に振動伝達部66
を介して共振部67が連結されており、共振部67の外
側に細長いバー68が連結されている。圧電共振ユニッ
ト52の輪郭すべり振動モードで励振した場合、その振
動の伝播に伴う変位分布を、有限要素法で測定したとこ
ろ、図20(a)に示す通りとなった。また、この場合
のX軸方向に沿う各部分におけるY軸方向の変位量の絶
対値Vy は、図20(b)に示す通りであった。図20
(b)から明らかなように、共振部67が設けられてい
る部分より内側の部分においてY軸方向の変位量は非常
に大きいが、共振部67より外側の部分ではY軸方向の
変位量が非常に小さいことがわかる。従って、横波を利
用した圧電共振子においても、本発明のように屈曲振動
モードで共振し得る共振部を振動伝達部を介して連結す
ることにより、確実にその振動エネルギーの閉込めを果
たし得ることがわかる。
【0040】拡がり振動モードを利用した圧電共振子に
ついての実施例 図21(a),(b)は、第3の実施例にかかる圧電共
振子を示す平面図及び圧電板を透かして下方の電極を示
した平面図である。第3の実施例は、角板の拡がり振動
モードを利用した圧電共振子である。圧電共振子81
は、角板の拡がり振動モードを利用した圧電共振ユニッ
ト82を有する。圧電共振ユニット82は、角板状の圧
電セラミック板の両主面の全面に電極82a,82bを
形成した構造を有し、該電極82a,82bに挟まれた
圧電セラミック板部分が厚み方向に一様に分極処理され
ている。
【0041】第3の実施例は、圧電共振ユニットとし
て、拡がり振動モードを利用した上記圧電共振ユニット
82を用いたことに特徴を有し、その他の点について
は、第1の実施例の圧電共振子21と同様に構成されて
いる。従って、図21に示した圧電共振子81におい
て、図6に示した第1の実施例の圧電共振子21と相当
する部分については、相当の参照番号を付することによ
り、その説明は省略する。
【0042】圧電共振子81では、端子電極28a,2
8b間に交流電圧を印加することにより、上記圧電共振
ユニット82が拡がり振動モードで共振する。そして、
本実施例においても、圧電共振ユニット82の振動が、
振動伝達部23,29を介して共振部24,30に伝え
られ、共振部24,30が屈曲モードで共振する。よっ
て、共振部24,30の共振により、伝達されてきた振
動が打ち消され、振動エネルギーが共振部24,30ま
での部分に閉じ込められる。
【0043】なお、図21に示した圧電共振子81で
は、圧電共振ユニット82の両側に上記共振部24,3
0を振動伝達部23,29を介して連結していたが、圧
電共振ユニット82の図面上、上下方向においても、同
様に振動伝達部を介して屈曲モードで共振し得る共振部
を連結してもよい。以上のように、本発明の圧電共振子
では、圧電共振ユニットとして、種々の振動モードで共
振し得る圧電共振ユニットを用いることができ、かつ共
振部を振動伝達部を介して連結することにより、振動エ
ネルギーを共振部までの部分に確実に閉じ込めることが
できる。よって、従来は振動エネルギーを閉じ込めるこ
とができなかった振動モードを利用したエネルギー閉じ
込め型の圧電共振子を得ることができる。
【0044】なお、前述してきた実施例では、上記共振
部として、屈曲モードで共振する共振部を図示したが、
他の振動モード、例えばすべり振動等のモードで共振す
る共振部を構成しても、上記実施例と同様に振動エネル
ギーを共振部までの部分に閉じ込めることができる。
【0045】応用例 図22は第1の実施例の圧電共振子を具体的な部品とし
て構成した例を示す略図的斜視図である。すなわち、圧
電共振部品85では、図6に示した圧電共振子21がリ
ード付きの部品として構成されている。圧電共振子21
の一方の保持部26の上面に形成された端子電極28a
にリード端子86aが接合されており、他方、保持部3
2の下面に形成された端子電極(図示されず)にリード
端子86bが接合されている。そして、リード端子86
a,86bの先端側の部分を除いた残りの部分が図示の
一点鎖線で示すように外装樹脂87で被覆されている。
なお、外装樹脂87内には、上記圧電共振ユニット22
及び共振部24,30等の振動部分の振動を妨げないた
めに、空洞が形成されている。空洞は、圧電共振子21
の振動する部分にワックスを塗布し、しかる後熱硬化性
の外装樹脂87を被覆し、熱処理を施すことにより形成
され得る。その他、本発明の圧電共振子は、ケース基板
等に実装し、封止することにより、面実装可能なチップ
型の部品として構成することも可能である。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、圧電共振ユニットに振
動伝達部を介して屈曲振動モードで共振し得る共振部が
連結されているため、振動伝達部を介して伝播してきた
振動が前記共振部における共振に伴って打ち消される。
従って、共振部の外側に連結された部分への振動の漏洩
を効果的に防止することができる。言い換えれば、上記
共振部までの部分に、振動エネルギーが閉じ込められる
ことになる。
【0047】よって、従来はエネルギー閉じ込め型の圧
電共振子を構成することが不可能と考えられていた振動
モードの圧電共振ユニットを用いて、エネルギー閉じ込
め型の圧電共振子を構成することができる。従って、長
さ振動モードや角板の拡がり振動モードを利用した圧電
共振ユニットを用いて本発明の圧電共振子を構成すれ
ば、kHz帯において使用し得るエネルギー閉じ込め型
の圧電共振子であって、かつ広帯域の圧電共振子を提供
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示す概略ブロック図。
【図2】(a)及び(b)は、それぞれ、従来の長さ振
動モードを利用した圧電共振子及び圧電音叉型共振子を
示す斜視図及び平面図。
【図3】本発明の原理を説明するための試験装置を示す
正面断面図。
【図4】図3に示した試験装置における変位量と時間と
の関係を示す図。
【図5】共振子を設けなかった場合の変位量と時間との
関係を示す図。
【図6】(a),(b)は、それぞれ、第1の実施例の
圧電共振子の平面図及び圧電板を透かして下方の電極形
状を示した模式的平面図。
【図7】第1の実施例における共振部の作用について考
えられる一の機構を説明するための模式図。
【図8】第1の実施例における共振部の作用についての
他の機構を説明するための模式図。
【図9】長さ振動モードを利用した圧電共振ユニットに
バーを連結した構造を示す平面図。
【図10】長さ振動モードを利用した圧電共振ユニット
に共振部を連結した構造を有する平面図。
【図11】(a)及び(b)は、それぞれ、図9に示し
た構造における変位分布を示す図及びX軸方向に沿う各
部分における変位量の絶対値を示す図。
【図12】(a)及び(b)は、それぞれ、図10に示
した構造における変位分布を示す図及びX軸方向に沿う
各部分における変位量の絶対値を示す図。
【図13】第1の実施例の圧電共振子の変形例を示す平
面図。
【図14】第1の実施例の圧電共振子部品の他の変形例
を示し、複数の共振部が配置された構造を示す平面図。
【図15】第2の実施例の圧電共振子を示す斜視図。
【図16】第2の実施例に用いられる圧電共振ユニット
の変位状態を説明するための模式的平面図。
【図17】第2の実施例における共振部の作用について
の一の機構を説明するための模式図。
【図18】第2の実施例における共振部の作用について
の他の機構を説明するための模式図。
【図19】(a)及び(b)は、それぞれ、輪郭すべり
振動モードを利用した圧電共振ユニットにバーを連結し
た場合の変位分布を示す図及びX軸方向に沿う変位量の
絶対値を示す図。
【図20】輪郭すべり振動モードを利用した圧電共振ユ
ニットに共振部を連結し、かつバーを連結した構造の変
位分布を示す図及びX軸方向に沿う各部分における各変
位量の絶対値を示す図。
【図21】(a)及び(b)は、それぞれ、第3の実施
例の圧電共振子の平面図及び圧電板を透かして見た下方
の電極形状を示す平面図。
【図22】第1の実施例の圧電共振子をリード付き圧電
共振部品として構成した例を示す略図的斜視図。
【符号の説明】
1a…圧電共振ユニット 1b…振動伝達部 1c…共振部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電共振ユニットと、 一端が前記圧電共振ユニットに連結された振動伝達部
    と、 前記振動伝達部に連結されており、かつ前記圧電共振ユ
    ニットの振動を受けて屈曲振動モードで共振するように
    構成された共振部とを備えることを特徴とする、圧電共
    振子。
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